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Posted by ミリタリーブログ  at 

2012年12月18日

インナーバレルの心だぁ~

 COMBAT DOLL の店主です。

 こんばんわ。体調も良くなって参りました。ご迷惑をお掛けして、申し訳ありませんでした。

 今日は、コネタでさらりと流させて頂きます。

 最近、インナーバレルの内径と精度について聞かれる事が多いので、自分なりの解釈を説明致します。

 ブランドは多々ありますので、内径と精度のみで説明です。

 マルイの製品は基本的に6.08㎜の内径で真鍮を使っています。
 これは、東京マルイさんの開発での実測結果により、導き出された寸法です。
 0.25gまでの5.95㎜平均のBB弾を使用した時に、現行のHOPシステムでのベストマッチな値です。
 パッキンの硬さ、シリンダー容量、エアの吐出圧も含めた条件でのマッチングです。

 昔は良く、アームズマガジンさんで、検証記事が事細かに記載されていたりして、参考にしたものです。
 本当に、テクニカルな記事が多かった時は重宝致しました。


 (平成5年と平成9年の別冊です)


 (平成5年版の内容の一部 スプリングやピストンの効率)


 (平成9年版の内容の一部 バレル長とシリンダーの関係)

 かなり濃い内容です。最近の物とは比べ物にならないですよ。

 ちょっと話が脱線してしまいましたが、戻しましょう。

 BB弾をHOPアップさせる為にバレル内で、縦回転を与えられ、通過して行く訳です。
 つまり、回転に障害となる影響が出る程、タイトになっては飛距離が出なくなってしまいます。
 タイトになれば、エアロスは少なくなり初速は上がりますが、回転抵抗が大きくなって回転が殺されて飛距離は落ちてしまう事になります。
 俗に言う、流速チューンは、ルーズなサイズのバレルや極端に短いバレルにして、回転ロスを少なくして、バレルで加速できない分、吐出圧と流量アップで補うやり方です。

 結論から言えば、6.01㎜ 6.03㎜ 6.05㎜ と言った精密バレルと呼ばれる物は、HOPを強くかけて飛距離を稼ごうと言うチューニングには向きません。純正の6.08㎜やカスタムでも6.10㎜位の物がお薦めになります。

 それと、内面研磨による仕上げの違いで、流速の変化も多少関係しますが、よっぽど酷くなければ大丈夫でしょう。
 但し、長い場合は要チェックです。40cm以上のバレルが付いている銃で、バレルの汚れを確認して見て下さい。ある一定の位置から汚れが付着している筈です。銃の動作に対する振動や、使う人間のブレで、インナーバレルにBB弾が接触してしまうポジションがあります。
 インナーバレルの内面に接触してしまえば、回転に影響するのは勿論、命中精度に大きく影響します。銃全体のバランスチューンが必要なのは、ここが重要だからです。

 内径がタイトなら良いと言う訳ではありませんので、仕様にあったサイズの物をお使い下さい。

 コネタのつもりが、長くなってしまいました・・・。

 COMBAT DOLL 店主 中根

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  TEL 053-450-3308 FAX 同番
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Posted by コンバットドール  at 20:30Comments(0)共通メンテ・カスタム

2012年11月30日

スコープ調整(レベル)

 COMBAT DOLL の店主です。

 今回は良くご相談のある、「弾が曲がって飛んで行くんだけど・・・」について、ご紹介致します。

 最近のエアガンはHOPアップが付いているのが当たり前で、その分飛距離が増大しています。

 HOPアップで飛距離が出るのは、BB弾の縦回転による浮力の増加で成し遂げられます。


 と、言う事は、エアガンを斜めに構えてしまうと弾道は曲がって行ってしまいます。


 下の画像をご覧下さい。


 マルイ製 M14SOCOM です。 マウントベースも純正品です。

 画像のように、3箇所でレベルを確認してみます。

 フロントマウントベースを基準にしているのは、マルイの純正品は、フレームの一部として設計されているので、設計上センターが取られていると仮定できるからです。実際にはチャンバーの位置やインナーバレルのはまり込みを確認して修正を行うのがベストです。かなり、手間の掛かる作業になります。

 で、それぞれのレベルの確認です。



 ご覧の様に、マウントベースはメーカー純正品であるのに傾いて取り付けられています。通常に取り付いてはいるのですが、リアサイト付近の固定の際、微調整がされきれていません。

 そしてスコープも傾いて取り付けられています。

 実際、スコープでレティクルを基準に構えてしまう為、この銃の場合、発射されたBB弾は左に曲がって飛んで行ってしまいます。

 銃を垂直に構えられなければ、傾いた方向に曲がって飛んでしまう訳です。

 今回の例の様に、スコープが付いていると、説明が楽なのですが、オープンサイトの場合は、使用者の癖もありますので、説明をしても、理解し難い状況なんですね。

 サバイバルゲーム中にレベルを確認する方法があるとすれば、地平線や水平線がある場所なら可能かもしれませんが、通常なら、水平儀を使用するしかないでしょう。
 専用品は、なかなか良いお値段で販売されておりますので、実際にお目にかかる機会も少ないと思います。



 僕が使っている物は、お手製の物ですが、部材の金額だけなら3000円くらいです。こいつのおかげで、命中率は大幅アップしたのも確かですね。

 最近のレンジアップされたチューニングの物は、HOPのかかり方での飛距離アップですので、本体の調整や確認をしておくと、実際の飛距離や命中率に大きく差がでます。

 フルオートで撃っている分には、弾道を見て、構えを無意識に調整してしまうのですが、スナイパーとして一発必中を考えると、レベル取りは重要な要素になります。

 みなさんのご参考になれば幸いですね。

 COMBAT DOLL 店主 中根

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Posted by コンバットドール  at 20:00Comments(0)共通メンテ・カスタム

2012年10月26日

ホップについて考察する・・・

 COMBAT DOLL の店主です。

 今回は飛距離を左右する、HOPの構造を考察してみます。

 まずは、下の画像を見比べて下さい。



 電動ガン用のインナーバレルですが、HOPの張り出しが納まる切り欠きのサイズが違います。

 左から、KMバレル、マルイノーマル、切り欠き拡張PSG-1タイプ加工品、切り欠き拡張のみ加工、

 となっています。右の2本は、FFの電気なまず仕様ですね。

 劣化してボロボロになったパッキンをカットして、



 解かり易く、取り付けて見比べます。




 KMバレルは、BB弾の抜弾抵抗を最小限に抑えて、パッキンの押さえのブレも少なくなる様に、最低限の切り欠きに、アールを付けたカット面になっています。

 マルイは説明を省きます。これが基準です。

 PSG-1タイプの加工品は、上面の削りこんだ面から余剰エアを逃がして、パワー調整をするタイプです。
 本来PSG-1では、バレル長が長くて、バレル内容積がシリンダー容積より大きいのと、セミオート機能がノズルでBB弾をパッキンに装填した状態でストップする仕様の為に、発射されたBB弾がバレルから出る前に入り口が閉鎖され、BB弾の吸い戻し現象を起こさないように吸気の為の削り込みになっています。

 切り欠き拡張のみの物は、電気なまずのサイズに合わせて、拡張してあります。

 画像では、HOPの出っ張りを解かり易く残してありますが、電気なまずを使用する場合は切り取って使用します。

 
 実際の効果については、個人的な見解が強くなってしまうのですが、以下の様にまとめます。

 KM TNパーフェクトバレル
  カスタムバレルの金字塔でもあり、ノーマルからのアレンジでは1番だと思います。
  0.2~0.25gのBB弾なら1番良い仕様だと思います。

 電気なまず使用 切り欠き拡張プラスPSG-1仕様
  流速チューンとの併用で、高圧縮仕様のメカBOXを使用する場合はパワー調整が容易になります。
  調整は楽なのですが、逃がしたエアの行き先が、バレルの出口に先回りしてしまう嫌いがあります。
  精度を上げるのが、非常に困難になってしまうのが難点になります。
  0.3gのBB弾がもっとも適しています。

 電気なまず使用 切り欠き適正拡張タイプ
  ノーマルスプリングでは、レートが不足してしまいます。
  30~50%くらいのレートアップで圧縮比を高めて、余剰エアはシリンダー容積で調整すれば大丈夫です。
  BB弾は0.25~0.3gで使用できます。


 ただし、電気なまず使用のHOP高回転タイプの物は、風の影響を受け易く、弾道が安定しない嫌いがあります。
 向かい風の場合は、回転に対しての相対速度が上がってしまう為に、HOPが強くなって急上昇してしまいます。
 直線弾道は望めません。風を読んで使って頂かないといけませんね。

 スコープやドットサイトでしっかり当てたいと思うと、無理なアウトレンジから届く仕様はお薦めできませんね。
 実銃と同じ様に、サイトエレベーションを活用したサイティングで、正確さを求めるのがベストだと思っています。
 
 弾幕を張って、相手を近づけないようにするのなら、レンジアップ仕様は最適ですね。
 命中精度は二の次にして頂いて・・・


 COMBAT DOLL 店主 中根

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