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2013年10月19日

PDR-C カスタムレポート 低初速 前編

 COMBAT DOLL の店主です。

 今回はPDR-Cですが、過去にもご紹介した事があるのですが・・・

 初速の設定が「ゲーマーに優しい仕様」でしたので、クライアント様への説明も兼ねまして、ご紹介させて頂きます。

 クライアント様のご要望は、インドアフィールドのレギュレーションにより、0.2gで90m/s以下が上限であり、最低85m/sの状態にして欲しいとの事です。
 他に集弾性と有効射程の向上、サイクルと静かさはできる範囲で、と言うご要望でした。

 個人的に大好きなセッティングです!最近の重量弾メインのゲームに疑問を持っている僕としては、是非ともこの仕様で戦績を上げて頂けるよう、可能な限りの事をさせて頂きたいチューニングです。

 30m先でのヘッドショット、を最前提にチューニングさせて頂きます。もちろん、初速もバッチリ収めます!

 それでは、本体の検証も兼ねて、ご説明させて頂きます。


 シリアルNo.980 アクセスさんの正規輸入品です。

 フリップアップサイトは、別購入のレプリカ品だそうですが、銃口側からのレール挿入取り付けなら問題無く取り付けられました。後方からは取り付けできませんでした。ガタも無く、傾きもありませんでしたので、しっかりサイト調整ができました。
 ドットサイトは30m設定、フィリップアップサイトは10m設定としてあります。両方のサイトを併用すると、遠近の両方のポイントが確認できますので、状態を把握頂ければ、実戦で使い易くなると思います。

 最近のご購入と言う事ですが、これだけ若い番号は、「当たり!」だと思います。



 アッパーレシーバーの反りはありますが、しっかり固定する為の計算された反りでしかないようです。ロア側は無く、バレルとメカボックスも、ほぼまっすぐに連結されていますので、補正は容易かと思われます。



 アウターバレル(ハイダー)とアッパーフレームの位置関係を確認しますが、やや向かって左上にズレている程度です。
 気を付けなければいけないのが、アッパーフレームの形状の関係で、ハイダーは位置矯正されてしまいますので、ハイダーを外した状態での確認が必要になります。この個体は、僅かに干渉しているだけでしたので、画像で解り易いようにハイダー状態での画像で紹介してあります。

 初期の検証はこんなところでしょうか?
 これで、チューニングに入ります。



 まずは、バレル関係からやっていきます。
 アウターバレルとチャンバーブロックを固定するピンは、適正な長さで、押さえのパーツには干渉していません。ただ、テンションが緩むと、するりと抜け落ちてしまうくらい緩くなっているので、分解の際は紛失注意ですね。

 インナーバレルは、純正品から、Laylax製のアッシュバレルの285mmに交換します。このサイズは、ハイダーの出口と面一になってくれるので、お勧めです。軽量弾で、命中精度を向上させるのにはギリギリを狙うのが良いでしょう。
 インナーバレル入り口のエッジ部分の慣らしと出口部分をテーパー加工して、命中精度の向上を図ります。
 チャンバーパッキンは、シリコンゴム製の赤い物が純正品ですが、柔らか過ぎて破れ易いのでシステマ製に交換です。バイオ弾はコーティングの関係もあり、粉が出易く、シリコン系やウレタン系のパッキンは不向きだと思っていますので、当店では交換をお勧めしています。



 HOPのプレッシャーパーツも加工します。この純正状態の形状のタイプは、当店のチューニングでは相性が悪い様で、VSR-10の場合も変更してしまいます。
 HOPのかかり具合も考慮して、画像の様に加工してあります。前後で押して、中央を空洞にするのは、HOPの出っ張りに合わせて、肉厚のある中央部分をフリーにして、薄くなっている前後にテンションを掛け易くする事によって、若干の長掛けHOPの効果を狙った物です。実際、0.25gのBB弾を撃った時にも、安定が良くなった感じが致します。



 準備したパーツを組み込んでいきますが、このチャンバーは、過去当店で弄らせてもらった3丁と比べると、素直にパッキンやバレルのインサートが可能で、パッキンに付いて来るブレ止めカーラーリングも普通に組み込めました。
 HOPダイヤル部分はユルユルなので、板状Oリングに変更して、適度なテンションに致します。

 バレル関係は、こんなところですね。後はメカボックスが組み上がってからの、位置補正が待っています。

 次はメカボックス側ですね。バラシ部分は割愛させて頂いて、各所の説明です。



 今回は、クライアント様のご要望で、スイッチを交換致しました。出所不明の物よりは、安心の日本製と言う状況です。
 赤いスイッチ部分の物が純正品、黒いスイッチ部分の物が「オムロン製 V-15-1A5」で15A対応の製品です。
 配線は、太めのシリコンコードの様ですので、そのまま使用しています。



 給弾ルートの部分も、クライアント様のご要望で、研磨させて頂きました。
 チャンバーパッキンの所でも説明していたのですが、バイオBB弾の場合は粉も出易いので、研磨をした方が粉も付着し難くなり、良い状態なのは間違いありませんね。今までの個体では作業しておりませんでしたので、良い勉強になりました。

 教えて頂いて、ありがとうございます。過去にチューニングさせて頂いた方々には、次回メンテナンスや修理の際に、サービスでやらせて頂きますので、宜しくお願い致します。勿論、このクライアント様の作業もサービスでやらせて頂きました。



 そして、PDRならではの「タペットプレートスプリング」の交換です。スプリングの外径が太くなりますので、その分の空間の確保分の加工をします。今回のタペットプレートは、成型の型抜きの関係でできてしまうエッジがきつかったので、当たり取りの仕上げ直しをしてあります。画像では分かり難いかもしれませんが、こんな感じですね。



 タペットプレートの当たりを確認していきます。セクターギアのカム部分の研磨も行います。
 ここで、気が付いたのですが、ギアその物の成型の品質が、若干違っている様で、比較画像の物はシリアルNo.2200番代のギアです。今回の製品の方が品質が良い感じに見えます。


 とりあえず、本日はここまでにさせて頂きます。

 続きは明日で・・・


   COMBAT DOLL 店主 中根

  11月17日 奥山デイズにて定例会レギュレーション)あり
  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
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2013年07月31日

PDR-C サイレントカスタム「林」 カスタムレポート その2

 COMBAT DOLL の店主です。

 今回は、PDR-C カスタムレポートの最終回です。

 うまく発射できない状況の、原因追及と補正記事になります。

 最初の試射は、アッパーフレームを取り付けない状況で行い、BB弾はすべて「ポロ弾」状態でした。

 次にアッパーフレームを組み付けて試射したところ、最終の10発前後はキレイに発射されました。

 マガジンのフォロワーによるテンションで、ノズルが押し上げられての閉鎖不良なのですが、ロアフレームがアッパーフレームに引っ張り上げられると一部解消できる状態な訳です。

 これは、アウターバレル・チャンバー・メカボックスの位置関係が、フレームの歪みに左右されている状態です。
 純正状態のタペットプレートのスプリングが強いのは、この辺のトラブルが発生しないように、必然として強いテンションになっているようです。ノーマルのスプリングに再度交換してみると解消されます。
 ですが、それでは意味がありません! いつタペットプレートが折れてしまうか解りません。ノズルの閉鎖不良の位置関係を解消すべく、補正調整を行います。



 画像左上をご覧下さい。センターのフレームロックピンを刺した状態で、後方の隙間が2mm近く開いてしまっています。

 実際の位置関係としては、アウターバレルの基部が、メカボックスの取り付け高さに対して1mmほど低い状態になっていました。フレームロックピンとの位置関係から、補正方向が限定されてしまいます。
 アウターバレルの取り付け位置を平行に下げてしまうと、銃口がアッパーフレーム前方のサークルから下がり過ぎて、ハイダーがフレームに干渉してしまいます(涙)。
 メカボックスを高い位置に移動しようとすると、後方のフレームロックピンの位置が変わってしまい、ピンが通せなくなってしまいます。メカボックスの穴位置を加工して移動する方法もありますが、加工の手間と失敗するリスクを軽減したいので今回は避ける方法を取ります。

 画像左下の様に、加工するのはこのパーツのみとし、リカバーも可能な部分を選びました。
 銃口の位置を基準に、根元を斜めに下げる様に加工します。平面部分とホゾ穴を加工してあります。

 画像右下が補正した取り付け位置です。チャンバー部分が下がって取り付けられているのがお解かり頂けると思います。

 メカボックス部分は、画像右上の様にシムを貼り付け、ノズル側が持ち上がる様に調整して取り付けます。

 実際に問題をクリアするまでに、少しずつ加工し、何度も試射して微調整の繰り返しが必要でした。



 ちゃんと、発射されるようになった時点で、もう一つの問題点が浮上してきました。
 弾道が左に逸れて行く状況が発覚しました!?

 画像上段のように、サイレンサーの取り付けや、バレルの固定に不備が無いか確認します。
 チェックしたところ、ここではありませんでした。

 チャンバー内のHOPの出と切り欠き位置を確認してみると、インナーバレルが僅かに傾いていまました。
 インナーバレルの固定溝が若干傾いて加工されています。
 交換した2本の純正バレルがありましたので、比較したところ、すべて同じでした。製品の加工の際の癖のようです。

 バレルの交換でも良かったのですが、内面の仕上げも良く、弾道も素直だったのと、最初のお約束の金額もありましたので、取り付けの補正で処理します。
 チャンバーのホールドパーツも浮き気味のハマリでしたので、完全固定ができるように、位置補正しながらの削りで調整できる範囲でした。弾道もバッチリです!



 初速を計測したところ、90m/sくらいでしたので、スプリングを若干強めの物と交換し、テンション調整用のカーラーアジャスターを取り付けます。

 これで、初速は96~98m/sとなり、初速を10m/sアップさせた状態になりました。組み込んだ状態でフレームも問題無く合わさり、ようやく完成です。
 ちなみにロットナンバーは2700番台でした。

 クライアント様からお預かりして、予定より10日以上遅れてのお渡しになってしまいましたが、その分、徹底した調整を行わせて頂きました。

 クライアント様には、遅れてのお渡し、深くお詫び致します。
 今回のチューニングのご依頼、ありがとうございました。


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2013年07月30日

PDR-C サイレントカスタム「林」 カスタムレポート その1

 COMBAT DOLL の店主です。

 本日は、PDR-C のカスタムレポート その1です。

 基本的な内部カスタムのご紹介です。



 クライアント様のご要望は・・・
  タペットプレートの負荷の軽減での耐久性のアップ
  サイレントカスタムにて、静穏性の向上
  できれば、飛距離のアップと直進性の向上をパワーセーブを行った上で行いたい

 というカスタム条件でした。

 まず、インナーバレル長が260mmしかありませんので、サイレントカスタム「林」でのサイレンサーが無い場合でのリスクを説明させて、サイレンサー標準装備での最大効果を説明させて頂きました。
 状況を、承諾頂き、カスタムの開始です。

 持ち込まれた状態で初速の測定をさせて頂き、87~89m/sの状況ですが、クライアント様のお手持ちのX3200では約85m/sだったとの事でしたので、当店の弾速測定器で10m/sの初速アップでカスタマイズしていきます。


 最初にアウターバレルの取り付け基部を確認して、ストッパーピンの状態を確認します。干渉しているようですので、短く削ります。


 インナーバレルを取り出し、レンジアップ用に加工致します。
 出口のテーパー加工と入り口の仕上げ直しをして、HOPシートをはめ込んで、加工済みのチャンバーパッキンに交換します。インナーバレルが260mmと短いので、長距離の安定弾道を確保しなければいけませんので、調整はシビアに行っています。実質、0.2gの適正HOPで、約40mの直進性を確保できました。
 勿論、0.25gのBB弾の方が、飛距離と安定性が出て50mオーバーの結果なのですが、クライアント様は遊戯銃としての安全性の確保が重要なので、使用弾は0.2g限定との事でした。この部分に共感が持てましたので、徹底したチューニングをさせて頂きました(その分、お時間を余分に頂いてしまいました)。


 チャンバー部分の調整ですが、HOPのダイヤルがゆるゆるですので、ホールドのOリングを水道用の板パッキンに交換します。射撃の振動ではズレない程度の固さが確保できます。
 HOPパッキンのプレッシャーパーツを加工して、形状を変更します。正直、純正の両サイド押しの状態は、個人的には良い印象がありません。従来のチューブ押しの方が安定すると思っています。
 この固体はレンジアップ仕様ですので、樹脂のプレッシャーパーツで直押しするので、画像の様に加工してあります。押さえる面積と場所の調整で、0.2gBB弾でもそれなりになるように調整してあります。

 HOPに関わるチューニングは上記までです。


 タペットプレートの変形状況の確認と、セクターギア等の研磨を行います。
 タペットプレートの変形具合は、やはりすごいです。そのまま使用した場合にどのくらいまで撃てるのかを想像すると怖いですね。磨耗を緩和する為のセクターギアのカム部分の研磨をします。
 ギアその物の交換も考慮したのですが、タペットプレートとの接触面積を考えた時に、純正の方が接触面積が広く、圧縮変形が少なくなると考えて、交換しない方向でのチューニングになっています。
 これも、タペットプレートのスプリングテンションを弱くするのが前提なので、選択された方法です。


 今回のタペットプレートのスプリングは、システマで発売されている物を使用しました。マルイのノーマルと比べると、若干ソフトになっています。
 空間確保の面取り加工を行い、スプリングが干渉しないようにします。それと、実際はめ込むと、スプリングが斜めに付いてしまいますので、僅かに曲げ戻しをして、タペットプレートと平行になるように調節しておきます。


 肝になる、サイレント加工部分です。
 ピストンヘッドはジュラコン製のカスタム品に交換して、二次加速兼サイレントロッドを取り付けます。ノズル位置が偏芯している機種ですので、取り付け加工は慎重に行います。それと同時にピストンヘッドが回転してしまわない様に、位置固定のネジを増設します。
 シリンダーヘッドのノズルの内径が約4.5mmですので、マルイ製品より細くなっています。ロッドのサイズも、それに合わせて調整されます。現物合わせでの加工調整になります。
 サイレント効果を重視するので、ピストンは重くしません。調整のウエイトは今回のチューニングでは使用しません。
 シリンダーはバレル長も考え、Laylax製のステンシリンダーDを使用しています。エアダンパー部分も考慮してありますので、260mmのインナーバレルに対しては、若干大きめの容量になります。

 (ロッドの形状はぼかしを入れさせて頂いております。)


 モーターのホールドが遊びがありますので、防振と固定を兼ねたラバーバンドをモーターに取り付けます。
 シム調整は、比較的シビアにセッティングして、ジャダーを最小限にします。
 組み上げて、一通りのカスタム作業は終了です。

 純正のスプリングで、実射して、パワー調整の為にスプリングの交換やアジャスター(カーラー)調整を行うのですが・・・

 発射されたBB弾が、ポロ弾にしかなりません!?

 タペットプレートの押し当てが弱く、ノズルと閉鎖不良の症状です・・・(涙)


 一度経験しているので、症状の原因は特定できるのですが、原因の追究が必要です!!

 続きは明日の記事をご覧願います・・・


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2013年07月29日

PDR-C サイレントカスタム「林」 実射レポート

 COMBAT DOLL の店主です。

 最近は、こちらの都合で申し訳ありません。ブログの更新や、営業日などご迷惑をお掛けしてしまっております。
 8月のお盆過ぎまで続いてしまいそうですが、ご容赦頂きたいと思います。

 作業優先で、ブログが埋め合わせになる事も、ご容赦頂きたいと思います。

 さて、今回から3回に分けて、PDR-Cの記事になります。
 予約投稿にて、今回の3回は更新されますので、ご覧頂ければ幸いです。

 先に音量のレポートになります。
 過去記事 7月11日 と 7月12日 もご参照下さい。

 

 カスタム完了品の測定を行ってきました。
  屋内、屋外、空撃ち、実射等、比較していきます。

 まず、ノーマル状況では、
  空撃ちフルオートのみにしてしまいましたが、本体側面での測定値が 104.5dB 銃口(軸線をずらして) 101.0dB 
  (本体より5cmくらい離して計測・MAXモードにて最大値を計測してあります)

 屋内


 ウレタンクッションに寝かせて、計測(上記のノーマルと同様)
  空撃ちフルオート(サイレンサー装備) 本体側面 103.3dB 銃口(サイレンサー出口) 78.6dB 
  (シム調整とブレーキロッドの振動緩和で1dBの本体減音とサイレント加工およびサイレンサーで21.5dBの減音)
  サイレンサーを外した状態の銃口音量は、86.1dB(12日の記事参照)ですので、サイレンサーの減音効果は7.5dBですね。

 当店レンジにて計測ですが、側面の壁とビニールシートでの反射音の干渉がありますので、参考計測になります。
 インドア等の狭い空間での音量レベルとしてもらえれば、参考数値になります。
 BB弾を発射させた、実射音量です。
 フルオート時 本体側面は103.5dB 銃口(サイレンサー出口)側 88.0dB と言う状況です。
 空撃ちと違って、吐出エアの圧縮比が高くなっている分、音量が高くなっています。

 屋外


 実働状態の検証になります。
 結果だけ先に記載すると、
    セミオート時では、本体側面 67.9dB 銃口(サイレンサー出口)側 68.6dB 
    フルオート時は、本体側面 101.0dB 銃口(サイレンサー出口)側 83.6dB 
 となりました。
 ライトチューンの物は、セミオート時では、本体側面 85.7dB 銃口側 78.9dB 
                フルオート時は、本体側面 103.5dB 銃口側 87.6dB 
 と言う計測結果ですので、エアダンパーの効果として、セミオート時の本体側面の音量の差がハッキリわかります。

 今回のチューニングは、サイレンサーの標準装備での調整でしたので、本体負荷を最低限にしての調整を行っています。
 サイレンサー無しでの調整も可能ですが、圧縮容量(シリンダー容積)や圧縮比の調整で行う為、機械的負荷が増大します。機種によっての差もありますので、参考にされる方は、状況を確認下さい。

 クライアント様の感想としては、近距離の試射では、着弾音(ソフトクッションターゲット)の方が大きく聞こえるそうです。
 とりあえずの、ご要望はクリアできている状態になりました。

 本体の補正で手こずった固体でした。チューニング内容は、明日と明後日にてアップされますので、宜しくお願い致します。

 
 COMBAT DOLL 店主 中根

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2013年07月12日

とりあえず・・・PDR「林」

 COMBAT DOLL の店主です。

 昨日のPDRをチューニングして、音量の違いを確認です。



 チューニングは、まだ完了していませんが、現状値の状況です。

 チューニングの詳細は後日改めてアップしますので、お待ち下さい。

 計測の結果としては、メカボックスはシム調整とサイレント仕様の内部カスタムのみで、シーリング等は未施工状態です。

 昨日の104.5dBから103.3dBとわずかに減少。

 銃口側は、内部サイレントカスタム「林」施工済みで。101.0dBから86.1dBに減少です。約15%の消音ですね。

 銃口側は、吐出エアが直接あたらない位置にて測定してあります。

 サイレンサーを装着した状態では、銃口の正面にて計測しているので、88.7dBの測定値になっています。

 カスタムが完了したら、計測環境を整え、ライトチューンの別の固体との比較レポートを致します。

 とりあえず、簡単に比較測定してみた分のレポートです。


 本日は時間の都合でここまでです・・・

 明日に続きをアップしますので、宜しくお願い致します。


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2013年07月11日

良い物をお借りできました。

 COMBAT DOLL の店主です。

 今回はカスタム前の状態確認です。

 PDR-C のカスタム依頼があり、サイレントカスタム「林」の施工になります。

 そんなところへ、以前から声をかけていた知人が、騒音計を貸してくれました。
 期限がありますので、早々に作業に入ります。

 初期状態で、



 銃口側、最大101.0dB (カラ撃ち)でした。 



 メカボックス付近で、最大104.5dB (カラ撃ち)でした。

 とりあえず、ウレタンマットの上で寝かせての計測ですので、他の干渉は少ないと思います。

 これが、どのくらい小さくなるかの検証を、後日アップ致しますので、宜しくお願い致します。


 ちなみに、これを機会に当店でも安い物を購入する事に致しました。
 調整が必要な機械のようですので、お借りしている測定器があるうちに、誤差確認して補正データを取っておく予定です。
 5000円以下で買えるような物が在るとは思っていなかったので、失敗しても諦めが付くと思いポチってみました。
 ちょっと、楽しみです!

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2013年07月02日

マグプル PDR その3 フルチューン? 内部編

 COMBAT DOLL の店主です。

 ようやく再開できるようになりました。

 マグプル PDR その2 フルチューン バレル編 の続きになります。



 細かいところは割愛させて頂きますが、アッパーを外し、バレルの固定プレート、トリガーシステムブロックを外し、メカボックスを固定しているネジを4本外して、メカボックスを取り出します。



 メカボックスを開けて、パーツを取り出し、メカボックスの小細工です。
 タペットプレートのスプリングを交換する為の空間確保の面取り加工に、稼動部分の当たり面の研磨です。



 タペットプレートの状態を確認しましたが、クライアント様はテスト作動をしていません。当店では弾速チェックと作動チェックで100発前後分くらいのテスト作動です。「ASGK」刻印がされておりますので、アクセスさんの正規ルートで、KMさんで内部調整されていますので、その際のテスト作動分がありますが、かなりの変形が見られます。
 試しに、スプリングをVer2のメカボックスにはめ込んで、テンションを比べてみましたが、感覚的に通常の2倍くらいのテンションが掛かっている感じでした。そのまま使用していると、かなり早く消耗してしまいそうです。

 前回同様、セクターギアのカムの研磨と、スプリングの交換です。
 今回、最初は「FA-MAS」の物を使用してみました。Ver2/3よりも3巻きほど長くなっていますので、よりソフトになりますが・・・ 失敗でした!?
 テンションが足りず、マガジンのフォロワースプリングテンションに負けてしまっていました。40発くらいの給弾なら問題無かったのですが、それ以上のテンションが掛かると、下から押されてノズルの気密が悪くなり、射出不良と言う結果に・・・(涙)
 欲張ってはいけませんでしたね。Ver2の物に付け直し、問題をクリアしてあります。



 ピストンは、マルイさんのノーマルウエイトも取り付け可能な様に、穴が開いています。ノズルは短く、シリンダーヘッドも下寄りに偏芯しています。純正品をそのまま(無加工)使用します。
 今回のチューンでは二次加速ロッドは使用せず、歯切れの良い発射音になるようにピストンヘッドをLaylax製の重量タイプを使っての調整としてあります。カスタムバレルを使用してありますので、こちらを詰め過ぎるとパワーに不安が出ますので、オーバースペックを避けました。 



 ピストンとスプリングガイドはそのまま使用。ピストンヘッドは前述の通り、Laylax製に交換です。
 スプリングは、オーバースペックなので、交換です。KMさんの3点増圧の物をカットした物が組まれていましたが、今回のチューニング内容では危険な臭いがしましたので、マルイ純正品からスタートさせて、変更していきました。スプリングの交換が簡単なのが助かりますね。
 実際、マルイさんの純正スプリングで93m/sくらいでしたので、気持ち強めのレートの物を使用してギリギリ設定に致しました。
 ちなみに、平行輸入物のスプリングであれば、そのままでちょうど良い(前回チューニング品)くらいです。



 シリンダーは、バレル長に合わせて、Laylax製のステンシリンダーDタイプを使用しています。ホール部分の内バリをチェックして、追加仕上げをして組み込みますが、微妙な症状がありましたので、保険で追加加工してあります。
 タペットプレートとシリンダーのベンチレーターリブが擦れた跡が付いていました。マガジンキャッチのバーの部分で押されているのですが、組み込まれた際はタペットプレートに非接触なはずです・・・ が、心配なので、画像のように一部を平面に削り込みました。



 モーターは交換せずにそのまま使用します。
 マルイの1000モーターと比較したところ、付属モーターの方が若干良かったので、必要無しと判断しました。
 オートシムを嫌って(個人的に)、シムを調整しますが、今回のシムは良い物では無かったので、全交換で再調整してあります。
 タペットプレートのスプリングの向きを変えてみたりもしましたが、通常が一番スムースに作動していました。

 動作音も問題無く、小気味の良い発射音になりそうなので、安心して組み上げです。



 アウターバレルのアッセンブルの取り付けの際、不具合があったので修正を入れます。
 チャンバーとアウターを止めるピンの長さが若干長くて、チャンバーを押さえ付ける状態になってしまっていたので、ピンを削って短く(1mm程度)しました。実際、給弾のホール部分が多少ズレ込んでいましたので、補正が必要な状況でした。
 先にライトチューンを行ったアイテムと比較して、初速で10m/sくらい低かったのはこの為だったと思われます。

 屋外にて試射も行い、だいたいの弾道を確認して、チューニング完了です。

 0.2gBB弾にて、最大初速98m/s以下・HOP適正時96m/s以下、0.25gBB弾では最大88m/s以下・適正HOP85m/s以下となっており(当店弾速器)、ASGKのペーパーゲージにて最終確認を行って安全確認をしてあります。

 前回のバレル編との合わせてのチューニングになりますので、パーツの変更としては、
  インナーバレル(長さ・内径・HOP)
  ピストンヘッド(重量・気密)
  シリンダー(気密)
  シム(良品に交換)
  タペットプレートスプリング(耐久性向上)
 であり、追加仕上げ、補正として、
  セクターギアのカム部分の研磨
  アウターバレルの固定補正
 と言ったところです。

 クライアント様のご要望で、カスタムパーツを使用した、高額予算組みのチューンでしたが、オーバースペックのデチューンをしない仕様としましたので、クライアント様の予算の17%減、当店見積もりの22%アップで、良いとこ取りに落ち着かせて頂きました。

 試射のみで、実戦参加はまだのご様子ですが、活躍を楽しみにさせて頂きます。
 オーダーありがとうございました。

 詳細記事のアップが遅くなってしまいました事を、お詫び申し上げます。


 COMBAT DOLL 店主 中根

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2013年06月19日

マグプル PDR その2 フルチューン バレル編

 COMBAT DOLL の店主です。



 今日は マグプル PDR フルチューン の前編

 「インナーバレルのチューニングです。」

 今回のクライアント様の希望は、「フルチューンで高額予算あり!」と言う事で、可能な限りの性能アップがご要望になっていました。
 0.2gBB弾の基本使用が前提の為、レンジアップをするのにどうすれば良いかが課題になったチューニングです。

 重量弾前提のレンジアップは使えません。一工夫が必要です。

 順を追って説明していきましょう。

 このPDR、2丁しか見ていませんが、2丁ともHOPパッキンはクリアレッドでしたが、内部形状が違っていました。



 画像の物はロットNo.2200番代で、フチの内側の突起が3箇所だったのですが、先にチューンした1900番代のロットは下側に2箇所の突起になっていました。
 型成型のパーツが仕様が違うと言うのは驚きでした。正直、性能差が出そうな箇所ではありませんのであまり深い意味はありませんが、気が付いたのでご報告です。



 HOPのダイヤルが緩いので、Oリングを変更する事で解消します。水道用の平パッキンを使用しています。



 HOPのかかりが、0.2gのBB弾では若干浮き気味になってしまうので、HOPテンショナーの前後向きを変えて、緩い方に移動範囲が増えるように組み替えです。



 インナーバレルはステンのとっておきの物(2006年PDI製05高品質ロット)の285㎜の長さの物を使用します。ハイダーを付けると、面一の長さです。

 ただ、今回このステンバレルを加工しました!



 画像のように、長掛けHOPの一般的方法でのやり方と同じ様に、窓枠を広げますが、少し抑え目です。
 パッキンは通常のままで、一部HOPシートの追加とします。

 ハイブリッドと言うか、コンビネーションと言った状態です。
 ゴムシートはバレル内面よりはみ出さないように設置します。

 理屈は図を参考にして頂いて、解説をお読み下さい。



 0.2gのBB弾の重量バランスの限界で、HOP回転の強さを強くできないのが今までの状況だったのですが、必要な時だけHOPのストロークが変更できればと思い、試してみた物です。

 実は、先のPDRでもマルイ純正バレルを使って、試しています。HOPのかかり量が巧く制限されている様で、命中精度(弾道安定性)と飛距離が飛躍的に向上されました。
 偶然の産物の場合がありましたので、2丁で比較するまで公言しませんでしたが、同じ結果がでましたので、理屈が合っていたようです。0.2gでの飛距離もアップし、0.25gまでならレンジアップ(当店仕様)と差がありません。それ以上の重量では伸びが足りない感じでした。
 但し、バレル長の関係が立証されていませんので、長いバレルの場合にどうなるかはこれからの確認になります。近い内に試してみます。

 安全面から、0.2gBB弾の使用を推奨している当店としては、嬉しい結果が出せました。
 ただ、チャンバーの内側の加工精度に大きく作用されるシステムですので、調整も大変で、精度の良くない機種では微調整ができない場合があります。

 ご自分で試される方は、根気良くバランス出しを頑張ってみてください。僕は納得するのに、2日以上掛かってしまっています。

 クライアント様は飛距離を気にされていたので、安心してお渡しできる仕上がりにできました。

 明日は内部編です。ありきたりかもしれませんが、宜しくお願い致します。


 COMBAT DOLL 店主 中根

  7月21日 奥山デイズにて定例会レギュレーション)あり
  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
  定休日 日曜日 
  年末年始 他 臨時休業あり(7月6日土曜日)  
  TEL 053-450-3308 FAX 同番
  メール info@combatdoll.jp
  ミリブロのメッセージからでも大丈夫です

   


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2013年06月18日

マグプル PDR その1 ライトチューン

 COMBAT DOLL の店主です。

 今回はマグプルPDRですが、同時に2本の依頼が入り、仕様が違うので、それぞれのご紹介を致します。

 とりあえず、最低限のチューニングでお受けしたのが今回の方ですが、本体の個体差も大きいようです。



 こちらの個体は0.2g最小HOPでの初速計測では80m/sちょっとの状態でしたが、もう一方の個体は同一条件で70m/s弱しか出ていませんでした。

 低出力の方は、フルチューンでのご要望でしたので、明日以降、みっちりレポート致します。

 今日は、ライトチューンですので、施工した部分のみの簡単レポートで失礼致します。



 タペットプレートのテンションが話題に上っていますが、当方での感想も同様でした。

 メカボックスの内部空間の都合で、コイルの巻き径が小さくなっている為、スプリングテンションが強くなってしまっています。
 確かに、タペットプレートが早めに壊れてしまいそうです。
 マルイの純正品のスプリングは、外径で0.7㎜ほど太くなっていますので、空間確保の為、メカボックスの内部を削って広げます。面取りをする形での削り込みで十分でした。

 交換してから、スプリングのリテンションを確認すると、通常のマルイメカボックスに組まれた状態より、若干弱い感じになりました。ハイサイクルにしようとする場合は、もう少し強くなるような細工が必要な感じです。

 セクターギアにあるカムの部分も接触面積が広く取られていますが、仕上げが粗めの為に、タペットプレートが早く磨耗してしまいそうです。スプリングテンションが弱くなりましたので緩和はされていますが、回転ツールのバフビットに、金属磨き用コンパウンドを浸透させ表面研磨します。硬い素材ですので、時間が掛かります。とても鏡面仕上げまではできませんでしたので、触った感触で判断して、作業を終えます。



 260㎜のインナーバレルでしたので、シリンダーをマルイ純正の穴あきタイプに変更して、ピストンレールの研磨と、ピストンの重量調整を兼ねた増圧テンションカーラーをはめ込んで、パワーの調整を行います。
 この仕様で、0.2g時の最大初速は93m/sで、適正HOP(最弱)の状況です。

 クライアント様のご希望範囲にピッタリ納まったライトチューンでした。

 明日以降、2日に分けて、フルチューンのPDRのご紹介を致します。
 世間一般でのフルチューンと比べると軽めかもしれませんが、宜しくお願い致します。


 COMBAT DOLL 店主 中根

  7月21日 奥山デイズにて定例会レギュレーション)あり
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