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2014年07月12日

マルイ電動ガンベース LR-300 PRIME製キット

COMBAT DOLL の店主です。

本日は、昔懐かしいコンバージョンキット「LR-300」PRIME製を組み込んだアイテムです。



個人的に好きなモデルで、当店でも数本販売した記憶があります。ネットや通販をしていませんでしたので、ローカルな地元では人気のあったモデルだったと記憶しています。

以前(多分7・8年以上前)にカスタムされ、眠っていた銃だそうです。今回は、レンジアップ仕様に変更チューニングです。


このキットの欠点としては、アッパーとロアフレームでのガタが大きい事と、見た目以上に重い事でしょうか・・・

当時のカスタム状況にも、軽く触れていきましょう。



まず、グリップを外した際に、ネジ穴の破損を確認。重量の重さが影響した状況でしょう。
ネジ穴を加工し、M3.5のネジに変更です。



メカボックスを出して、状況確認です。ロット番号も若く、懐かしいメカボックスです。使用感も少なく、良い状態です。
メカボックスの中身を開いて、なんとなく当時の記憶が蘇ります・・・(一部だけですけどっ!)

セクターギアはハイプロテクションギアに変更されていますが、スパーギアとベベルギアは他社製品になっています。
軸受けは7mmベアリングに変更。恐らく、7mmベアリングが発売されだした頃じゃなかったかと思います。

記憶の中では、6mmベアリングでハイスピードタイプのカスタムギアに変更されたカスタム品の修理を受けて、こちらのアレンジで、最低限の交換修理を行った物だったような記憶があります。

破損原因は、6mmベアリングの破損で、当時のカスタム仕様では、ハイサイクルや高レートスプリングの使用では耐えられないのが普通でした。ピストンとセクター、スパーがクラッシュさせられていたと思います。

ハイプロテクションギアは、セクターギアの構造上、6mmベアリングでも使用できるといううたい文句で発売された、高級品でした。(現行品であり、現在も高級品です!)
セクターギアが単品で変わっているのは、当時、セット品でアッセンブルミスの製品があり、バラして単品で使った状況がありました。
スパーとベベルは、システマ製のハイサイクルタイプの物で、破損していたスパーを交換し、ベベルは流用だった筈です。

それでも、6mmベアリングを同じように交換しても再発する可能性があるので、7mmベアリングに交換しています。
加工が必要なものの、7mmベアリングなら破損させることがなくなり、高額なチューニングには必ず使用される状況だった覚えがあります。



シリンダーは、純正品のフルストロークを使用して、初速をギリギリに稼ぐセッティングがしてありました。
今回は、スプリングのレートを下げ、レンジアップ対応のバランスセッテイングにする為、穴あきシリンダーに交換です。

シリンダーヘッドも純正品のままでしたので、当店オリジナルのダンパーロッド用に、追加工してあります。



ピストンは、カスタム品から純正品に交換して修理し、サイクルアップ仕様で、ウエイトの抜かれた、高レートスプリングセッティングのチューニングのままで、良しとしていた状態です。
個人的には、ピストンの軽量化は良いイメージが無いので、本来なら換えて行うのですが、この時はパワー調整(下げる)のが大変だったので、そのまま生かした覚えがあります。フルストロークピストンでのサイクルバランスを取るのが大変で、初期のセッティングを生かしたやり方をした個体でした。当時は。秒間20発以上なら、十分ハイサイクルとされていました。

今回は、レンジアップの性能優先のチューニングでしたので、圧縮比の安定と交換するスプリングとのバランスを、ダンパーロッドの使用を考慮したチューニングになるように施してあります。
ピストンヘッドは、アルミ製の8つ穴(VFC製)に交換し、ダンパー効果で打撃振動を軽減させて、飛距離と精度を安定させる仕様です。



スプリングは、組み込まれていた物では、レートオーバーとなるのが解っていますので、マルイ純正同等の当ピッチスプリングを使用しています。
スプリングガイドダンパー分の増圧と、穴あきシリンダーで、スピードと圧縮比のバランスを取っています。サイクルによる、回転バランスもクリアさせています。この仕様で、秒間22発くらいまではクリアできています。



シム調整は、以前の状態で問題ありませんでしたので、当時のままです。
組み上げて、スプリングにもグリスアップを行い、メカボックスの再調整は終了です。



インナーバレルは、マルイ純正の300mmになっていましたので、仕上げ直しとテーパー加工を行い、レンジアップチャンバー加工をして、組み上げます。
さすが、未使用期間が長く、パッキンは乾燥し過ぎて劣化していましたので、新品に交換して加工使用しています。
今回、パッキン部分の画像を撮り忘れておりますが、他のレンジアップと同様です。ブログカテゴリー「山」の記事でご確認ください。

先にも触れた、このキットでの欠点であるフレームのガタの部分ですが、こんな感じで解消します。



アッパーレシーバーとメカボックスの間に、ラバーシートをインサートします。個体差での厚みの違いも発生しますので、個人でやられる方は、数種類の厚みを用意しておいた方が良いですね。
ダミーボルトとチャージングハンドルに干渉しないサイズで挿入です。作例では、メカボックスの窓まで塞ぐサイズにして、若干の静音化も考慮しています。

レシーバーのガタを解消し、打撃振動も減らし、インナーバレルのブレも減らしてやり、飛距離と精度のアップを実現してあります。
すでに、クライアント様にお渡ししているのですが、飛距離と集弾性に驚嘆されていました。
「こんなに、変わるとは思っていなかった!」との事です。
流速チューンの登場を知らない、浦島太郎状況の方でしたので、感動が大きかったようです。

眠っていたカスタムガンを、最近の流行に合わせた、リチューンですので、追加コスト的には抑えられます。
以前に当店での修理カスタム品でしたので、やり易かったのもあります。

カスタムのコンセプトも、時間の流れによって変化している訳ですが、常にその時代のベストになっていれば良いんだけどなぁ~・・・ と、昔弄ったカスタム品を見つめ直す自分に、つい、苦笑いをしてしまったリチューンでした。

やっぱり、特別な対応をした銃は、思い出せるものですねぇ・・・(笑)


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)  未定

  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
  定休日 日曜日 年末年始  他 臨時休業あり

  TEL 053-450-3308 FAX 同番
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Posted by コンバットドール  at 22:49Comments(0)STD

2014年07月06日

マルイ VSR-10 プロスナイパー レンジアップ「山」

COMBAT DOLL の店主です。

本日はカスタム記事です。

マルイのVSR-10のカスタマイズです。

クライアント様よりの要望は、レンジアップ仕様にて静音仕様を希望との事でした。
使用BB弾は0.25gに限定です。

使用されるパーツとしては、
 Laylax製 ZEROトリガー(ハイプレッシャーピストン付き)
        ステンシリンダー
        エアロシリンダーヘッド
        ベアリング付シリンダーヘッド
        バレル用ブレ止め(前方のみ)
 マルイ製 チャンバー・真鍮製バレルセット
        不等ピッチスプリング(ブランド不明)
で、既設か持ち込みの状況です。

当店では、レンジアップチャンバー加工と、本体補正及び、静音処理がメインになります。

豪華なパーツが使用されているパターンです。

外装が特徴的になっておりますので、全貌画像は無しにさせて頂いています。
各部ポイントの画像のみになりますが、ご了承ください。



VSRのチューニングにおいて、もっとも重要なのが、アウターバレルとレシーバーのセンター出しと固定です。

アウターバレルを正位置で固定しようとする場合は、シムを使用してガタ補正します。
気密取りをしっかりし、精度を上げるのが最優先事項の場合は、ネジピッチ1回転分奥まで入るように、アウターバレル側を加工します。
今回のカスタムは、後者の加工取り付けで行っています。

レシバーエンドの部分も、センターがズレて取り付けられている物が多く、使用している内にガタが出てしまう部分ですので、アルミテープやシムシートを追加して、センターが出るようにします。

先にインナーバレルを加工しておきます。



持ち込まれた状況は、ウレタンタイプのパッキンの劣化で、弾詰まりを起こしている状況でした。
とろけてしまったパッキンが、バレル部分に残っていましたので、クリーニングも含めて、加工仕上げします。

バレル出口のテーパー加工と、入り口の仕上げ直しです。これだけでも集弾性が向上されます。
インナーバレルの内径は、6.08mmになり、長さ430mmですので、精度と飛距離を両立するのには、ほぼベストなサイズでしょう。

0.28gBB弾を使用して長掛けHOPの場合は360mmくらいの長さがベストになります。
今回は、0.25gのBB弾が前提ですので、ノーマルサイズがベストマッチとなります。



今回の持ち込まれた、本体にはこのパーツが組まれておりましたが、個体差の有る製品のようで、装着するとHOP部分の変形がきつく、不適当な状況でしたので、使用していません。
個人的には、使う必要を感じた事がないので、持ち込み以外では取り付けた事がありません。
レシーバーの取り付け調整だけで、十分気密ロスは改善されます。現状の規制範囲内のパワーなら問題ありません。
但し、流速チューンのような仕様の場合は必要になるかも知れませんね。



ですが、長掛けタイプのHOPの場合は干渉してしまいます。仕様に合わせて選択すると、今回のチューニングでは使用できないパーツになってしまいました。

HOPテンションの有効ポジションを確認して、HOP関係のセッテイングと加工をします。



いつも、画像が小さめでしたので、見やすい大きさで掲載してみました。
パッキンの純正HOP部分の出っ張りを、専用カッターで切り落とし、HOP用のシートを切り出して取り付けます。
0.25gBB弾が前提の使用ですので、厚み等を考慮して製作してあります。



HOPのテンションバーも同様に、レンジアップの為の長掛けHOP用に加工します。
先に確認した、前後関係に合わせて、プレッシャーが掛けられるポイントを合わせます。

組上げて、ガッチリ固定されたレシーバーアッセンブルに組み込みます。
画像はありません(撮影を忘れてしまいました)が、バレルブレ止めはLaylax製のフロント用のみで、チャンバー付近は、純正のカップを使用しています。
テーパーの付いたバレルの場合、中間のブレ止めはバレルをたわませてしまう心配があります。過度のブレ止めの使用はあまりお勧め致しません。

次はシリンダーです。



ハイプレッシャーピストンの内径は、マルイ純正サイズのスプリングの外径では遊びが大きく、そのまま使用すると伸縮の際にたわんでしまい、安定した圧縮ができません。
画像のように、ステンレス製のパイプをインサートして、余剰空間を失くします。パイプが抜けてしまわないように、スプリングをカットして用意したCリングで、ピストン内部に固定します。
ピストンの重量調整にもなり、一石二鳥の仕様です。



シリンダーヘッドのノズルは内径を4mmから3.3mmに絞ってあります。スリーブを挿入し、任意のサイズに加工します。使用されていたスプリングのレートと、静音性のバランスを取ったサイズですので、使用されているスプリングによって違いますので、ご注意ください。

また、ピストンヘッドの当たり面も、加工します。ピストンヘッドの穴位置に合わせて広げます。

これは、電動ガンと違い、エアライフルはピストンが前進してノズルにフタをしてしまいます。発射されたBB弾が、膨張したエアでバレル内から押し出される訳ですが、バレル長が長いと加速する分のエアが、先に隙間から逃げてしまい、足りなくなってしまう訳です。それでもBB弾は前方に進んで行きますので、インナーバレル内で気圧が下がり、バレル出口から空気を吸い込もうとしてしまいます。
そこを、リードバルブとして開けられた穴からエアを吸い込ませる為に、シリンダーヘッドの当たり面でピストンヘッドの穴が塞がらないようにすることで、バレル内の減圧を抑えて、発射されるBB弾への影響が少なくなるようして、精度を向上させるのです。

この細工をしておけば、飛躍的にBB弾の安定性が向上します。

PDIさんのバキュームピストンと同じ原理になります。



圧縮比と静音性のバランスを取る為に、スプリングのレート調整として、スリーブカーラーでテンション調整しています。
実際には、ピストン内部にインサートしますが、画像では分かり易いように、スプリングガイド部分で撮影しています。

それと、シリンダーヘッドには、ラバーシートをはめ込んであります。
これは、シリンダーからピストンの打撃がチャンバーに伝わり難くするものありますが、ボルトを閉鎖してもシリンダーが前後に遊ぶ為、ノズル位置を安定させる為のシートになります。
ボルトハンドルを下ろすと、レシーバーにガッチリはまり込んで、ガタが無くなります。BB弾のホールド位置も一定になり、弾道の安定につながります。

もう一つポイントがあります。



今回の本体の個体差だと思うのですが、レシーバー内でのシリンダーの遊びが大きく、ガタを補正する必要がありました。珍しいパターンです。
レシーバーに仕込まれている、ナイロンのリングの内面が磨耗してしまっているようです。

アウターバレル部分にはゴムシートをインサートしておきます。接着してしまうとチャンバーが取り出せなくなり、メンテナンスできなくなってしまいますので、入れ込んでいるだけです。ナイロンのリング部分でとまりますので、抜けて来る心配はありません。

レシーバー後方には、アルミシートの積層貼り付けで、補正をしてあります。

この処置で、安定性、静音性共に改善されました。





ストックにはウレタン材を挿入して、ZEROトリガー用にトリガーガードを加工して終了です。


参考ですが、クライアント様にレシーバーアッセンブルの状態での作動音と、ストックを装着した状態での作動音を聞き比べて頂きました。

ストックが付いている時の方が音が大きくなってしまうのを確認頂いています。

プラスチックのストックは、思っている以上に共振して音が出てしまいます。
これが木製ストックになるとかなり静かになります。木が音を吸収してくれる状態です。

ですが、木製ストックは湿気により伸縮してしまいますので、レシーバー側での剛性アップが重要になります。

内部チューンのみで完結しないのが、ボルトアクションライフルの面白さだと思います。

でも行き着くと、BB弾の選定にもこだわりが出ちゃうんですよね(笑)


クライアント様、飛距離と精度が大幅にアップされましたので、ご堪能ください。

レベルゲージが必要になりましたら、またご相談くださいませ!


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2014年06月14日

PDR-C ハイサイクル リチューン 後編 バレル・本体

COMBAT DOLL の店主です。

昨日の続きになります。

バレル周りですが、レンジアップを希望されましたので、それに伴った加工になります。

インナーバレルは、内径6.08mmのマルイ製で、長さは270mmにします。
今回残念だったのは、HOPのテンション部分をマルイ同様のチューブゴム仕様に加工されていたのですが、傾いていました。



細かい箇所ですので、ズレに気が付かなかったようですね。ここが傾いてしまいますと、発射された弾道は曲がってしまいます。
飛びに合わせて、傾いて構えてしまう癖が付いてしまっているかもしれませんので、ご注意ください。
僕もやってしまいそうな箇所ではありますので、画像のように、丸棒で確かめる事をお勧めいたします。

レンジアップの場合は平面押しですので、プラ棒で埋めてから適度の柔らかさのラバーを貼り付けます。
勿論、傾いてしまわないように、強めの老眼鏡をかけて作業するのですが、湾曲して見える部分もあるので要注意です(笑)!
ストロークの関係もありますが、長さはちょうど良くなっていましたので、作業は楽でした。



チャンバーパッキンとインナーバレルの根元の画像を撮り忘れてしまいましたが、他の記事でご参照ください。

基本的に0.25g~0.28gの重量でのレンジアップです。
HOPダイヤルの可動制限・ダイヤル部分の固さ調整用の平ゴムで、シビアなHOP調整が動いてしまわないようにします。

インナーバレルは、アウターバレルと面一(270mm)で、出口テーパー加工となっています。

続いて、本体での位置調整ですね。これは個体差がある部分になります。



メカボックスの固定ネジ部分は上記の様に。前0.3mm・後0.5mmのシム厚になっています。



バレル基部は、キー溝に0.2mmのシム板の貼り付けが必要でした。押さえのプレート部分に関しては、0.3mmのシムを挟んで、プレートの変形が出ないようにしてあります。

ここまで来たら、やっと、トリガーやマガジンキャッチ部分の調整です。位置が決まっていないと、またズレてしまう可能性があるので、この順番になります。


(画像撮り忘れにて、別個体の画像です)

今回のトリガーや、マガジンキャッチの動作不良ですが、メカボックスの塗装の厚みにも原因がありました。
確かに、塗装にポッテリ感があり、塗装膜が厚くみえました。
上記画像の3つのプレートですが、取り付けネジを締め込むと動かなくなりました。緩めてしまうと、浮いてしまってガタが出てしまい、スイッチの不完全な押しにもつながり、FETにとっては非常に危険です。マガジンキャッチも動きが渋くなってしまいます。

プレートの裏面を削って対応しました。亜鉛のパーツだと思っていましたが、スチールだったのに驚きました(笑)
少しずつ削って、作動を確認し、ガタも無く、滑りも良くなるところまで、チョビチョビ削ります。

トリガーでのセミとフルの使い分けの不備は、スイッチの交換とこの作業で解決です。



マガジンキャッチの部分は、右側からの操作に関しては、確かに親指で押さないとロックが外れない状況だったのが、プレートの調整でマシにはなったのですが、納得できず、トリガーブロックの再確認で、問題に気が付きました。

上記画像のように、右側からの操作(矢印)の場合、押される方向に空間があり、そちらに逃げてワイヤーの押しが足りなくなる状況でした。
フタ側のシャフトにカーラーをはめ込んで、逃げを無くしてみたら、人差し指でサックリ操作できるようになりました。
今回初めて行った部分ですが、通常のチューンとしてやっておくと良い工作でした。

結構、数をこなしたつもりだったのですが、新たな発見があるものですね。ひとつ賢くなりました(笑)

これで作動は完璧です。



シムの調整にも若干補正が必要な感じでしたので、パワー調整のスプリングを決定後、もう一度バラして再調整と共に、メカボックスの内部に減音用のウレタンを仕込みます。
スプリングにはジャダー防止のグリス(Xabierホワイト)を塗布して組上げて、本体は完成です。

最後に同送されてきた、電動マガジンの調整です。



2つあったのですが、作動タイプが違っていて、音感センサー付きと無しのそれぞれでした。
このマガジン、マルイやG&Pのボディーにははまりませんでした(涙) 前後長が長くて入れられませんでした。当方の知識が薄く、ブランドは不明です。電池は単四電池3本を使用するタイプでした。
海外製品では良くある事例ですので、お気を付けくださいませ。

PDRでは、挿入可能だったのですが、奥まで入らず、キャッチにかかりません。
給弾ルートの位置ズレかとも思ったのですが・・・



BB弾のストッパーが張り出し過ぎて、はさまってしまう状態でした。ストッパーの出具合を調節する為に、制限をかけるプラ板を貼り付けて問題解決です。
この症状、実は結構な割合である事例です。電動マガジンに限らず、通常製品でもありますので、参考にして頂ければと思います。

サイレンサーの調整もあったのですが、画像を撮り忘れていました。申し訳ありません。
外径25mm 長さ60mm のサイレンサーで出口を狭くすることで、サイレンサー効果を高め、長さの短いもので、発射されたBB弾への干渉リスクも最小限になっています。デザイン的に好みに合わないようでしたら、交換してください。


(詳細記事は こちら )

但し、上記説明図のようにならないように、お気を付けくださいませ。

クライアント様、お待たせ致しました。
駆動音に関しましては、サイクル等を考慮して頂きたいと思いますが、発射音は最小になっています。

ご質問、ご不満等ございましたら、またご一報頂けたらと思います。


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2014年06月13日

PDR-C ハイサイクル リチューン 前編 メカボックス

COMBAT DOLL の店主です。

なかなか、更新できなくて申し訳ありません。

今回もクライアント様への説明を含めた、記事になります。 前後編となりますので、宜しくお願い致します。

まず、クライアント様の要望ですが、

 可能な限りの消音化と、すでに施工済みハイサイクルの維持、命中精度と飛距離のアップがチューニング希望であり、

 作動の不備の改善と、マガジンキャッチの作動の補修、及び、電動マガジンの調整でした。

一度ご自分でカスタムされているのですが、不具合が出たついでに、さらにバージョンアップの状況です。以前、他の機種を弄らせて頂いてリピート頂いた状況ですので、そちらを基準でのチューニングを行いました。

一部は後編になりますので、ご了承ください。今回はメカボックス部分の解説になります。



画像の様に、いつもの内部研磨です。グリスが純正状況の物だと思うのですが、残っています。このグリスはがなり粘度が高く、作動抵抗になりますので、しっかり拭き取っておきます。
ピストンレール・タペットプレートガイド・給弾ルートを研磨します。



タペットプレートのスプリングをマルイ製に交換する為の加工をします。
給弾ルートの研磨は、やり過ぎると内径が広がり過ぎて、逆に給弾不良が発生する危険がありますので、ほどほどになっています。



半年くらいの使用のようで、タペットプレートは圧縮変形が見られます。
リテンションのスプリングがかなり強いので、消耗は激しいですね。これ以上減ってしまうと給弾不良が出るかもしれません。



適正の強さである、マルイ製のタペットプレートスプリングに交換しますが、直径が大きくなって内部干渉をしてしまうので、メカボックスの一部を削り込む訳です。はめ込んでみて干渉しない事を確認します。



スイッチはオムロン製に交換します。いつものV-15-1A5です。
今回の修理対象部分でもあるのですが、トリガーを引いても作動しなかったり、フルオートになってしまったりと接触か作動の不良が見られたので交換です。内部も見てみましたが、接点部分に若干の不安がありました。
FETも搭載されていましたので、安心できる物に交換です。



モーターも社外品に交換されていましたが、空回しでの比較で、マルイHC30000の方が静かに回っていましたので交換です。

消音化のチューニングを重視されていましたので、相談の上、差の出る部分は交換させて頂く事になり、換装です。ロングの市販品をカットして使用しています。
ピニオンギアは、マルイ製品を使用します。ギアは「ハイプロテクションギア・スーパーハイサイクル」を使用しますので、ピニオンはマルイを選択した次第です。元々16:1のギア比でセクター3枚カットでしたので、駆動音の低減目的で、ギア交換になりました。

シリンダーも社外品に交換されていて、容積も適正、品質も問題無しでしたので、流用します。



シリンダーヘッドは、ダンパーパッドの貼り付けがズレていたので、貼り直しです。この時に二次加速及びエアブレーキ兼用のロッドに合わせた加工をしておきます。ロットの根元部分の逃しの確保です。



ピストンはカスタム品を流用しています。ラックギアは3枚カット状態のまま使用します。
ピストンヘッドは、マルイ純正品をベースにロッド取り付けの加工をします。材質による打撃音の低減と、偏芯したロッド取り付け位置での加工に適しているので、マルイ製の選択となっています。
スラストベアリングは純正品から流用し、通常ウエイトはマルイ製、追加ウエイトはナットを使用しています。
ロットは、見ての通りです。ボールヘッドの外径は4.5mm弱です。上部に見えるネジ穴は、回転止め用のネジの穴です。



ピストン内部はウエイトやスラストベアリングの追加でストロークが短くなっておりますので、画像の位置までしか入りませんが、セクターギアは4枚減のギアですので問題ありません。
シリンダー内のグリスアップは、Xabierイエロー、ノズル部分はXabierホワイトを使用しています。
メカボックス内部のグリスアップは、ギアはXabierホワイト、ピストンレール、タペットプレート部分はXabierイエローです。
低粘度と高粘度の使い分けになっています。



ハイプロテクションギアは、スプリング付属のオートシムタイプなのですが、個人的に好きではないので、きっちりシム調整をして、遊びを最低限にします。このギアは、セクターギアに仕込まれたダンパーラバーで、ピストンを引き下げる際の衝撃を減らし、耐久性を上げる構造になっています。カスタムギアの中では、最高峰の製品だと思います。
セクターチップを追加取り付けしています。カム用のピンが太くなっていますので、チップ側の穴を広げて取り付けています。
ただ、シムの調整幅が少ないので、ピニオンギアのはめ位置まで含めた調整が必要になります。モーターの固定ネジの緩みを嫌って、最小位置になるように調整しました。

以上がメカボックス内部になります。

スプリングは、本体を組上げて、位置補正をした状態で、パワー調整も兼ねて最終決定になります。

明日、バレル周りや位置補正等の後編をアップします。
本日同様、予約投稿にて、20時にアップされますので、宜しくお願い致します。


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2014年06月02日

G36 次世代 カスタム品 メンテナンス修理

COMBAT DOLL の店主です。

先週末は時間が取れずに、ブログの更新ができませんでした。

今回は、以前カスタムした物の修理メンテナンスです。

最近アップした物とは別の、 「次世代 G36 C Li-Po 11.1V仕様」 昨年3/23にアップした個体です。

こちらは、1年ちょいでの修理ですが、仕様から行けば妥当な感じです。

状態としては、ピストンの消耗で、トルクに耐えられなくなった状況ですね。



画像がちょっと見難いと思いますが、ピストンのギア部分の中央が磨耗してしまっています。
細いイエローラインで山の具合を補足してみました。

セクターギアとの掛かり始めの部分の減りは少なく、中央部が圧縮変形の限界を超えて、削り取られてしまった状況ですので、ピストンの消耗でしかありません。
他パーツの損傷はありませんので、ピストンを消耗交換対応パーツとしてのセッティングでの結果です。

削れてしまったピストンの樹脂が散乱していますので、クリーニングを含めたオーバーホールでのメンテナンスになります。



この個体は、リコイルギミックをカットしてのセッティングだったのですが、今回の作業で、復帰させて欲しいと要望がありましたので若干の調整が必要でした。

①セクターギアの歯を2枚カットにしてあり、約5枚分のストロークしか動かないウエイトの40%がデットストロークになっています。
 リテンションのスプリングの前進スピードが足りなくなりますので、樹脂製の軸受けを使用して、ギア2枚分の増圧をします。

②ストロークが減っている分、リコイルがマイルドになってしまう部分を妥協して頂きます。

③11.1Vの電圧のままの使用では、ピストンへの衝撃による負荷が大きくなり、早めにピストンクラッシュしてしまいます。
 バッテリーを7.4Vでの使用を前提として頂き、サイクルのダウンを了承して頂きます。

飛距離や初速に影響が出難い部分ですので、クライアント様には納得頂きました。
セクターギアをカットしていない物に交換すれば、通常のリコイルに戻せるのですが、改めてギアの入れ替えをしてしまうと、高額になってしまいますので、了承して頂けたのだと思います。

基本、上記のみの作業で終了です。

おまけなのですが、こちらのG36も、M4用マガジンへの換装マガジンハウジングが取り付けられていました。
この前の記事にさせて頂いた物とは、別のメーカーの物ですが、ブランドを確認できておりません。仕上げが違いますので、ブランド違いは間違いありません。





こちらは、無加工取り付けできており、給弾も問題ありませんでした。ブランドでの品質の違いが顕著なパーツですね。
樹脂の成型品に関しては、日本製が安心なのですが、レジンキャスト品の多い国産製品でもありますので、加工のし易い素材であれば、海外製品の方がマシな場合も多いです。

金型を使用した成型品であれば、日本製が1番ですので、その辺を考慮して、選択購入が必要ですね。

今回もライトなネタになってしまいましたが、ご勘弁を!(苦笑)


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)6月 調整中

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Posted by コンバットドール  at 22:08Comments(0)電動修理メンテナンス次世代

2014年05月23日

M4用 NB フレーム&フロント 後編

COMBAT DOLL の店主です。

昨日の続きになります。

カテゴリーが「電動カスタム 海外」となっておりますが、中身はマルイ製です。
作業ウエイトが、フレームの調整による所が大きいので、あえて海外製カスタムのカテゴリーとさせて頂きました。

本来、作業手順的には、中身を先にしているのですが、ロアフレームからご紹介させて頂きます。

まず、ダミーボルト近辺から・・・



こちらは、キングアームスタイプになっていて、フレーム内部にダミーボルトのロックパーツが設置されています。
マルイ製のメカボックスの移植でも、ダミーボルトのロックが可能になる訳ですが・・・

そのままでは取り付けられません。いろいろ補正が必要です(涙)

画像の①ですが、リテンションのスプリングを挿入したくても入りませんでした。穴を2.3mmのキリで広げて挿入可にします。
ロックパーツの可動も確認しておきます。バリ等で動きが悪ければ、仕上げ追加作業が必要です。

②はロックパーツのストッパー用のネジ穴なのですが・・・



画像左のように、位置が合いません!? これでいいのだろうか?
穴位置の変更ができない近さなので、ロックパーツの方を加工して対応します(画像右上)。

イモネジを短く削って、ネジ穴に埋まるサイズにして、ロックパーツを挿入し、六角レンチを入れられるようにした削り込み部分に位置を合わせて、ネジを戻します。
素材表面の状態と塗装膜で動きが悪いので、グリスの塗布が必要です。ボルトストップレバーを仮付けして作動を確認します。



さて、メカボックスとの相性ですが、このフレームは内部空間に余裕が有り過ぎでした。そのままでは、グリップやストックの取り付けネジの締め具合で、その都度変わってしまいます。締め過ぎるとフレームも割れてしまいますね。

良く言えば、調整幅が大きいので、バッチリの位置出しが可能なフレームです。歪んでしまって、調整ができない物よりは良かったと思います。
悪く言うと、気付かずに組上げ、取り付けてみると性能が出せず、変形や破損して廃棄になってしまう可能性の高い状況です。

スペックのハッキリしたメカボックスやバレルアッセンブルの状況での確認しながらの作業で組上げるのが必須です。
性能が引き出せる組み込み状況になってから、カスタムアップをして行きましょう。

という事で⑤ですが、セレクターが、フレームの肉厚と合っておらず、グラグラ・ガタガタだったので、プレート内側に0.5mm厚のラバーを貼り付けて、ガタをとります。組み付けの際には、グリスを多めに塗っておきます。



⑥は、メカボックスとの隙間ができてしまい、メカボックスの先端がお辞儀してしまうのを嫌って、アルミシートを貼り付け、位置調整します。
実質、ここはそのままでも差し支えは無い部分になりますが、次の⑦での位置調整が確実になるので、施工してあります。

で、⑦なのですが、メカボックスのエンド部分とフレームの内壁まで2mm弱の隙間がありました。
ラバーシートでは対応できない空間です。そのままにしておくと、ストックの固定ネジは緩み易くなる上、メカボックスを引っ張り過ぎて、悪い事がてんこ盛りです。
2mmのアルミ板を加工してスペーサーを作り、フレームに接着してあります。

これらの作業が一発で決まれば良いのですが、実際には、組んではバラし、バラしては組んでの繰り返し作業での調整になります。
実際、何度繰り返したか覚えてはいません。20回以上なのは確かですが・・・(涙)
リアのフレームロックピンとトリガーピンだけでは、位置固定がやりきれないのが残念ですね。



メカボックスの位置が出た所で、ボルトストップの調整になります。メカボックスに干渉してしまって、取り付けできない状態になりましたので、メカボックスの干渉してしまう部分を削り込みます。
メカボックスの位置調整から比べれば、簡単に終わってしまう部分ですね。



そして、マガジンキャッチですが、ここも難有りでした。取り付け位置が下がってしまっているようで、給弾不良が出てしまう状況でした。
キャッチ部分も操作すると画像のように乗り上げてしまい、キャッチが効かなくなってしまいます。ボタン側の遊びが大きかったので、気持ち大型の物(ジャンクパーツより)に交換して、かなり改善されたのですが、マガジンによっては、相性が悪い物があります。
ちなみに、マルイ純正の物は問題ありませんでしたが、海外製の物は、ブランドによって違いますので確認が必要です。



フレームの調整に、目処が立った時点で、涙目のマーク部分を化粧直しを簡単にして、気分転換しました。
下地のTANカラーが、シンナーで簡単に落ちてしまいますので、垂れた部分を拭き取っている程度です。


これで、中身のカスタマイズに入れます。

まず、バレル周りです。



レンジアップ仕様です。先のG36と比較すると、HOPテンションの前後長が確保できますので、確実な長掛けHOPにできます。
インナーバレル長は270mmにし、出口テーパー加工を行います。



インナーバレルを若干短く(270mm)したのは、ハイダーが純正だったので、吐出エアのいきなりの拡散を緩和する為、アウターバレル部分でも段階的になるようにした為です。ブレ止めはアルミシートのはめ込みで対応してあります。



お次はメカボックスです。全くのノーマル状態からのチューニングです。ジャンク状態の持ち込みでしたが、中身に状態は良好で、スイッチ部分の消耗も僅かしかありませんでした。
ボックス内部のレール部分の研磨と、軸受けをオイルレスメタルに交換です。



シリンダーは、Laylax製のタイプC に交換です。
ピストンはXabier製のウエイト・ロッド付きを使用します。圧縮比の向上と二次加速の効果でレンジアップに最適仕様になります。
今回、シリンダーヘッドはロッド部分の調整加工は必要ありませんでした。消音効果の追及は必要無い仕様でしたので、ロッドは最短位置になるように、シムとワッシャーは使用しません。



ギアは、G&Pの製品を使用しますが、ベベルギアのみ次世代G36から外した物に交換します。G&Pのベベルも、付属の純正ベベルも、逆転防止ラッチのかかりが2箇所しかないタイプでしたので、モーター換装に対応した仕様にしておきます。

スプリングは、劣化の少ない、等ピッチの細目巻きの物を使用します。



各所グリスアップをしながら組上げていきます。



ギアのグリスアップは、今回のチューニングに関しては、Xabierイエローグリスを使用しています。
通常ギア比でのサイクル優先で、低粘度のグリスにした状況です。消音目的でないと言う事でもありますので、この選択にしています。

フレーム調整で、アッパーのラバーシートや、ロアでの位置出しがガチガチにしてありますので、共振も少ない状況です。

スプリングガイドには、ダンパーを追加して調整を行っています。



モーターはマルイのHC30000を使用するのですが、お持込みの物は、ピニオンが消耗していましたので、純正付属の1000モーターより、交換取り付けとしてあります。

等ピッチスプリングの欠点としてのスプリングジャダーは、グリスアップで対応です。ピストン内部での潤滑と、余剰振動の低減になります。
画像分くらいを側面窓より両側に塗り付け、セミオートで数回動かし、もう一度同一量を付けるくらいが適量です。グリスはXabierホワイトを使用しています。



組上げて、配線を外部ケースのバッテリーに対応したコネクターを取り付けて完成になります。

随分、長い内容になってしまいましたが、こんな状況でした。

クライアント様、大変お待たせ致しました!


正直、久しぶりにフレーム矯正ありきのチューニングをさせて頂きましたが、調整費のウエイトの方が、予算が必要になります。
これから、製品を手に入れようと言う方は、確実な商品の方をお買い求めください。
場合によっては、新品を改めて購入した方が安上がりになります。

モデルの選択肢が無い場合は仕方ありませんが、物によっては調整不可能な物もありますので、ご了承ください。
今回のケースは、当たりのケースです! 上手くできる方が少ないと思います。


     COMBAT DOLL 店主 中根

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2014年05月22日

M4用 NB フレーム&フロント 前編

COMBAT DOLL の店主です。

今回は、マルイ製旧型M4をベースにしたカスタムを、前後編にてご紹介です。

本日は、中身まで行きません。外装のみです。しかもロアフレームは後編に続く・・・ になりますので、ご了承ください。



ノベスケタイプになります。NB(ノンブランド)にあたる製品(にしておいてください!)ですね。

正直なお話ですが、問題はてんこ盛りです。 

ですが、もったいないお化けに来られては、怖くて眠れなくなってしまいますので、調整組上げして行きましょう!



まずは、アッパーフレームとハンドガードの取り付け状況の確認です。

アウターバレルの取り付け基部のみ使って確認します。 ネジOK・ガタ調整範囲・位置・・・あれ?

隙間が大きいですね。このままでも使用できますが、本家はピッタリつながるはずなので、確認します。



フレームの雄ネジと、ハンドガードレール取り付けのナット部分のネジ代を確認してみると・・・

隙間が空いて当然の寸法でした(涙)  どうしましょう・・・!?



バレル基部が挟まらなければ、ピッタリ付きますね。ナットとレール部分も、長穴のネジ穴で若干の調整はできますが、それでは、フローティングのアウターバレルでは、固定に不安が出てしまいます。



フレームは、VFCタイプになっており、バレル基部の取り付けホールにはテーパーが付いている形状です。

アウターバレルを、VFCの物をはめようとしてみても、奥まで入らなかったりします・・・(涙)

アウターを交換しても、加工取り付けになるのは必至です。クライアント様にお伺いを立てて、純正バレルでの加工取り付けとなったのが幸いでした。

で、どうするかと言うと・・・



バレル基部のリブの部分を、薄くします。 フレームとハンドガードの隙間が3mmくらいありますので、1mmの厚さに削り込みます。強度の関係で、それ以上薄くするのに抵抗(心配)がありますので、わずかな隙間は妥協する方向です。

バレル長もレンジアップ効果を出し易い、30cm以下になるように、10.5インチサイズ相当に加工します。

旧型の利点として、ジョイントのパイプをカットする事で、ショート化が可能ですので、フロントサイトの位置をズラして取り付ける方法を選択しました。



先ほども触れましたが、フローティングバレルになりますので、取り付け基部の強度は重要です。テーパーの付いた、受け口になりますので、センター出しと固定には、調整時間をたっぷり取りました。最終的に、アルミシートでの補正が一番となり、ガイドリブのスペーサーが、一番重要な要となりました。かなりの圧入状態で固定されています。



ナット部分を取り付けると、パイプジョイントの部分はすっぽり隠れて、ハンドガードの隙間から見えるアウターバレルも誤魔化しが効いてくれています。

フロントサイトを取り付けると、こんな状態です。アウターバレルの任意の位置に、ロックピン用の溝を彫って取り付けです。
段差が隠れる位置になりますので、違和感は無いと思います。



フレームとの隙間も1mmくらいになりましたので、さほど目立たなくなりました。
フロントサイトの位置も、この通りです。



アッパーフレームの小物も取り付けましょう。

ダミーボルトカバーの取り付け位置(ダストポート)も、たわみがあり、作動に影響しますので、後で強制します。

チャージングハンドルも一部バリが酷かったので、削ってパーツを取り付けます。

この段階で、チャンバーの位置確認をしますので、チャンバーを用意します。

フレームには付属品としては付いていませんでしたので、Laylax製のプレーンタイプ(ダイヤル等無し)を使用します。



この個体は、HOPテンションをかける窓部分にバリがあったので、キレイに落とします。



マルイの純正チャンバーから、ダイヤル類を移植します。この時、前方に来るダイヤルを薄く削っておかなければいけません。
そのままだと、チャンバーが奥まで入りませんので、ご注意ください。

レンジアップ仕様ですので、HOPダイヤルには可動制限のピンが打ち込んであります。こちらの詳細は、明日にご紹介致します。

チャンバーの取り付けが、画像のような位置に来るまで、調整を行います(結構時間がかかっています)。
命中精度に関わる部分ですので、ピッタリになるように、試射しながら再調整が必要になる部分ですね。
レンジアップ(長掛けHOP)の場合は、傾いてしまうと真っ直ぐ飛ばせない状態が極端になりますので、最重要ポイントです。



位置が出ましたら、ナット部分もレールに合わせて、固定ネジを追加して、ガチガチに止められるようにします。

メカボックスとの位置矯正とガタ防止、及び、共振対策でラバーシートを接着してあります。


と、言うところまでが、本日の分になります。
画像の枚数が多いので、この辺で前編終了とさせて頂きたいと思います。

もしかしたら、明日は後編では無く、中編になってしまうかも?・・・ です。
明日に、また、続きをアップしますので、宜しくお願い致します。


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2014年05月21日

次世代 G36 メンテナンス修理

COMBAT DOLL の店主です。

今回は、以前カスタムした 「次世代G36C」 の修理メンテナンスです。

修理部分はと言うと・・・



おそらく、これが諸悪の根源だったのではないかと思われます。

見た目で判断できない品質部分ですので、価格の分、妥協頂く部分になってしまうのが申し訳ない次第です・・・(涙)

軸が折れてしまう・・・日本製であれば、およそ信じられない破損です。単純に考えても、負荷がかかって折れる前に、亜鉛の軸受けのはまり込み部分に変形が出るはずなのですが、メカボックスと軸受けは問題ありません。

マルイ純正のセクターギアから抜き取り、シャフトの打ち直しで対応してあります。
かなりの力での圧入になりますのすので、叩き込むのは厳禁です。変形してしまいます!
ハンドプレス等の専用工具か、それに準じる物を使用します。当店では、バイスを使用する事が多いです。

軸そのものの品質ですね。ハズレを引いてしまったようで、申し訳ありません。

セクターギアの遊びで、トリガーに接触して、トリガーの動きが悪い状況でしたが、動いてしまう状態でした。
比較的、早めの対応のようでしたので、他への被害は・・・



ピストンだけです。ノーマルピストンだったのが幸いです。
純正ピストンが、欠品中の為、Laylax製品での修理となりました。

ギアの軸も強化されたはずなので、安心だと思われます。

ちょっと前に、軸折れの記事 がありましたが、あれは凄かったですね。

やはり、次世代タイプはリコイルウエイトを動かすのに、衝撃負担の大きなシステムですので、それに伴った精度のパーツが必要になりますね。マルイ製のギアでの軸折れは、スタンダードタイプでは一度も経験がありませんし、次世代機では2度経験がありますが、限定された期間に生産されていた物だけです。

今回の対応で、以後、軸が折れるような状況は無いと思います。スパーとセクターはそのままですが、セクターがしっかりしていれば大丈夫でしょう。

HOPは、以前行った状態より、若干変更してあります。



可動制限は同じですが、HOPのプレシャー部分をプラ棒を使って埋めておきました。
G36は、チャンバーの形状の関係で、長掛けHOPにする場合、テンション部分の前後長が短い為、短距離を確実に平らにするように追加調整致しました。HOPのかかりがシビアになっていますので、ご了承ください。



画像のように、マークを付けた部分が、1スパン分で、適正HOPとなってしまいます。可動制限も2スパンくらいしかありませんが、そこまで動かすと弾詰まり致しますので、ご注意ください。

それとおまけで、



M4系のマガジンが使用できるマガジンハウジング(メーカー不明)が使用されていたのですが、本体との寸法差があって、ボディを膨らませてしまいます。無理やり押し込めば、装着できるのですが、気にしなければ良いというレベルではないと思います。

チャンバーや、ダミーボルトの可動にも影響が出てしまう可能性がありますので、寸法調整の為、削っておきましょう。



こんな感じに・・・



装着もすんなり行けますので、これで大丈夫でしょう。

約半年で修理が必要になってしまった状況でしたが、軸折れと言う、特殊な破損状況でしたので、ご容赦頂ければと思います。

クライアント様、こんな状況でした。明日は、もう1本の方の詳細を、ご紹介させて頂きます。前後編の予定になります。


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Posted by コンバットドール  at 23:36Comments(0)電動修理メンテナンス次世代

2014年04月29日

マルゼン CA870 レンジアップ「山」

COMBAT DOLL の店主です。

今回もショットガンだったりしますが、マルゼンのCA870です。



前回の記事では、「ちょっとガン」と、物足りなさをコメントさせてもらった機種ですね。

このアイテムは、ショットガンと考えると、物足りないのですが、エアコキのCQB仕様と割り切ると、良いアイテムになります。

ポンプアクションの為、次弾発射が早くでき、本体の剛性もあり、コンパクトで安価なアイテムです。

樹脂製のシリンダーに限界がありますので、精密にチューニングするのは無理なのですが、軽く弄ってやると高性能が発揮できるのが利点です。
HOP部分のエアロスを解消して、安定感を出すのと、スプリングへのグリスアップでジャダー音を消してやると、一変します。

レンジアップ化の為には、単発発射が前提になりますので、そこについては、最適な機種ですね。



同一バレルからの複数発射の場合は、距離を飛ばすのは難しい訳です。短めの距離をある程度安定させる目的では使用できますが、長距離は無理があります。KTW製の5発発射チャンバーでの射距離を短く説明するのはこれが理由です。


今回のクライアント様の依頼は、以前カスタムした物をオーバーホールついでに、「レンジアップ化」して欲しいと言う物でした。
スプリングに塗布したグリスも結構飛んでしまって、ジャダー音が気になっていたので、ちょうど良いメンテナンス時期ですね。



インナーバレルはPDI製の05バレル(廃盤)が装着してあり、Firefly製のくらげ甘口(?)を使用しています。HOPが初期型用のバレルなので、APS用のくらげが使用できる状況になっています。
ネジで直押しするのは危険なのと、エアロスを避ける為に、間にクッションシート(この次の画像を参考にしてください)をはめ込んでいました。



レンジアップ化(長掛けHOP)にする為に、HOP窓を広げます。専用冶具も切削ツールもありませんので、手作業で削り込みます。
ステンレス鋼の304は加工し難いのが難点です。時間を掛けて、じっくり削り込んでいます。
HOPテンションがネジの円形になりますので、必要最低限のサイズで加工してあります。

HOP部分からのエアロスが出難いようにするのと、HOPの押し面をファジー(懐かしい表現ですが曖昧と言う意味)にする為のクッションシートをはめ込みます。丸く跡が付いているのは、以前のカスタムで取り付けた物で、ネジで押し付けている癖が残っているからです。押される場所が把握できるので、好都合でした。



PDI製の05バレルは、チャンバー部分は外径8mmですが、基本外径は電動ガンと同様で8.6mmになっていますので、アウターバレル部分のホルダーのサイズの調整が必要になります。それと同時に、電動ガンのレンジアップで使用しているシートより薄い物が必要になります。
外径8mmで、内径が6.05mmですから、1mm以下の厚みのシートを使用しています。

チャンバーにはまり込んだ時に、バレル内面に合わせてアールが付くようにはまり込む細工をしてあります。これで、HOPを完全にoffできます。
HOP調整用のネジが粗いので、調整幅を設けてある状況です。HOPのかかり初めから、30°も動かすとHOP過多になってしまいます。
かなりシビアな調整が必要ですね。ネジも緩くなり難いように、瞬間接着剤を少量塗ってあります。

タイトバレルと気密ロスの改善で、初速はギリギリになります。画像を撮り忘れてしまっていますが、ノズルを絞り込んで調整してあります。

シリンダーの気密性能の限界と、HOP回転をかけるストローク(距離)が短めになってしまう事もあって、0.28gの重量弾はお勧め致しませんが、0.25gのBB弾なら、気持ち良く飛んでくれます。初速も0.25gで83m/s前後ですので、ちょうど安心できるラインです。

0.2g時のHOP調整がシビア過ぎて大変ですが、レンジアップでの重量弾前提ですので、不便は無いと思います。

BB弾のブランドでも、HOPのかかりが大幅に変わってしまいますので、通常使用のBB弾でHOPの微調整を行って頂きたいと思います。

0.25gでの射距離は大幅にアップできましたので、ご確認を!


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  GW特別変更
  5/3(土)営業時間変更 13:00~18:00 浜松祭り 練り歩きにより
  5/5(月)   〃         〃       〃       〃    

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2014年04月24日

G&G G2010 TAN (F2000)  その3 メカボックスと追加ギミック

COMBAT DOLL の店主です。

今回でG2010は最終回になります。メカボックス編です。

シャキシャキ進めましょう。



メカボックスのシャーシになるボディですが、レール部分等研磨してあります。ただ、マルイ製品と比較した場合、軸間距離が僅かに遠く作られています。スパーギア(真ん中)の位置が遠くなっています。ほんの僅かですが。

モーターは、マルイのHC30000モーターに換装です。クライアント様より、サイクルアップを希望されていましたので、この選択です。



但し、ピニオンギアとタワー部分はG&G純正と入れ替えて使用します。ギアはそのまま使用しますので、ベベルギアとピニオンギアの合わせを取る為に、入れ替えです。

画像での比較を見てもらうと解るのですが、開きの角度が違っていて、そのまま使用すると「ギャンギャン」うるさくなってしまいます。
歯の当たりを考慮して設計してある国産のカスタムギアへの換装も考えたのですが、軸間距離の開きでメリットが薄くなってしまう為、純正のギアで調整している状況です。



シリンダーはLaylax製のステンシリンダーC に交換ですが、タペットプレート用のスプリングが、放熱フィン(外周の溝)に当たってジョリジョリ音を立ててしまうので、接触部分を削り込んで使用します。

タペットプレートは、P-90とはノズル位置が若干違っていて、オリジナルサイズになっています。肉厚も厚く、強度は十分なので交換する必要はありませんが、壊れてしまうと代替の利かないパーツになります。



ピストンアッセンブルも交換する必要のない品質ですが、エアダンパーロッドを装着する為に、ヘッド部分を交換します。
ピストンヘッドは、G&Gの独特の形状になっていて、シリンダー内での気密を上げるのには理想的な形状だと思いますが、国内規制の範囲内では「猫に小判」状態です。流速チューンでなら生かせるでしょう。



ピストンには、位置決め用のリブがある為、ヘッドの換装には邪魔になるので削り落とします。
マルイの純正のピストンヘッドに交換ですが、理由として
 ①偏芯したノズル位置に合わせた、ダンパーロッドの取り付けの為、穴無しのヘッドが必要になる。
 ②打撃音の緩和の為、柔軟性のある素材で振動を吸収させる。
 ③ウエイトのセッティングで、マルイ製の亜鉛ブロックが最適。
の要求が満たされ、安価で手に入る事からの選択になっています。

ダンパーロッドは、位置測定後にマーキングし、現物合わせで補正して取り付けます。
昔は良く失敗して、何度か作り直したりしてた時期がありましたが、かなり慣れましたね。
機種毎に微妙に違っているのが面倒なのですが、場数を踏んで上達した感が強いです。
ボールヘッドの付け根もなるべく細くきれいな流線型にして、吐出効率が良くなるようにします。ガスガンのマガジンの放出バルブと同じ原理になります。



シリンダーヘッドのノズルに関しては、レビューの際に紹介しましたが、3mmくらいの内径に絞られており、強力なスプリングで圧縮しないと、ピストンの前進スピードがクリアできない状況になっていました。相当の過負荷状態ですね。不必要最大限の調整状態です。

通常ヘッドのノズルにスリーブが接着されている状況だったのですが、意外としつこくて手間取ってしまいました。変形に十分注意しての作業が必要な箇所になります。ロッドはこのノズルの内径に合わせて調整されています。

スプリングガイドは、画像のような状態になっており、テンション調整が可能な構造です。ただ、ステンレス製なので、あまり強く締め込むと固着してしまって、外せなくなる場合があります。初期状態での分解も、相当手間取ってしまいました。マイナスドライバーを使ってのロック用のインサートの締め過ぎには注意ですね。



グリスアップを行いながら、組上げて行きます。



シムには、静音性の補助として、ベークライトの物を一部使用しています。メタルシムで挟み込んで使用します。浸透性が強くて通常のグリスでは劣化してしまうので、ギア部分の塗布も合わせて「Xabier製ホワイトグリス」を使用しています。

必要な処理が終わって、メカボックスを閉じます。



スプリングは、組上げてから差し込むのですが、解り易い画像にしてあります。個人的な好みなのですが、不等ピッチの物より等ピッチの方が耐久性が良いので、このタイプを選択しています。

FETを含めた、スイッチアッセンブリーとモーターブロックを組み付けて、メカボックスは完成になります。



パワーアジャスター方式ですので、組上げた状況での調整を可能となっているのが楽ですね。勿論、超えてしまわない様にリミッターを効かせてあります。
画像は、解説の為に最後部に位置させています。
ネジの固着もありますので、締め過ぎには注意ですが、緩めたい時には、六角レンチを使用するガイド部分を一度締め込むと、ロック用インサートと離れて易いです。ロック用インサートはマイナスドライバーを使用しますが、固着してしまった状況で回すのは難しいです。
ガイド部分を締め込むとテンションが上がる訳ですが、この仕上げでのネジ1周1m/s強くらいです。緩める為の締め込みは1/4周も回す必要はありませんので、問題の無い状況です。

安全マージンを取りつつも、高めの初速設定でのお渡しになる為、遊びに行った先での測定器によっては、違う数字が出るのが普通です。
市販の測定器は、測定精度が保障された物では無く、コンパクトなタイプほど誤差が大きくなります。短い距離での測定は、誤差の割合が高くなってしまう為、正確さに疑問有りです。勿論、長過ぎても減速してしまう状況なら正確な数値は拾えません。
デジタル表示の測定器であっても、目安でしかありませんので、ギリギリのセッティングはお勧めできないのが現状です。
最終的な判断は、ASGKの簡易弾速器での貫通テストが安心です。何しろ通産省の経済大臣認可団体ASCKが、各省庁でお墨付きを頂いている測定器です。これでクリアなら問題ありません。

クライアント様、もしも出先にて、不都合がありましたら、微調整願います。

実際にクリアされていると確信がある状態であっても、現場でのルール(規定)が優先されます。
「AというフィールドではOKだったのに、なんでBでは使わせてもらえないの?」は通用しません。
そこにある測定器が基準であり、それがルールです。誤差があるのが当たり前の測定器ですので、そこを十分にご理解ください。

チューニングはこんな状態になります。レビューから含めて、4回に分かれた投稿でした。
 G&G G2010 TAN (F2000) レビュー
 G&G G2010 TAN (F2000)  その1 FETと緩衝材
 G&G G2010 TAN (F2000)  その2 スコープとバレル

補足になります。 



モーターのスパークの対処として、画像の様にペットボトルの切片と、ABS板をはめ込んであります。

「プッシュロッド」「増設分」と言うのは、トリガーロックがかかってしまった時の対処になります。
P-90やAUGのユーザー様で、経験のある方がいらっしゃると思いますが、フルオート射撃の後で、突然トリガーが引けなくなってしまう状態になってしまう時があります。



これは、カットオフレバーが、スイッチのパーツのスライド部分とちょうど噛み合ってしまい、固定されてしまう状態です。
こうなると、メカボックスを引きずり出して解除しなければなりません。逆転防止ラッチの解除でギアをフリーにするか、カットオフレバーを外してやるかのどちらかになります。
逆転防止ラッチの解除を外部からできるようにするのは大変なので、画像の様に、ロッドで押すことで、カットオフレバーを動かせるようにしてあります。もし、ロックがかかってしまったら、押しながら作動させてください。フルオートで作動します。



バッテリーの脱着用にパッドの取り外しがありますので、作業は簡単です。モーターの位置調整も、穴を開け足して可能にしてありますので、使用している内に緩んできたら増し締めしてください。ギアノイズがうるさくなってきたら、緩んだ時です。

コネクターも画像の様にしておくのが前提の設計のようです。コネクターの収納で、バッテリー側の配線基部に負担をかけけないように、お気を付けください。

それと、愚痴になってしまうかもしれませんが・・・



今回のチューニングで、電気系を重要視した理由がこれです! レビューの時にも使用した画像の部分拡大なのですが、この個体は、電気系でのトラブルを経験している個体で、コードの発熱により、フレームの一部が溶かされている上に、発火した形跡があるのです!!

コードには形跡が無く、新品状態でしたので、トラブル後に修正したのでしょうが、フレームはそのまま使用されている状況です。
いったい、何が原因だったのでしょう? ちょうど当店修理で、スイッチの溶けた固体の修理をやったばかりだったので、極めて慎重に作業させて頂きました。

やっばり、目に見えない(老眼のせいではなく)電気って、付け焼刃の知識では怖い物です。
みなさんも、お気をつけくださいませ・・・


     COMBAT DOLL 店主 中根

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2014年04月23日

G&G G2010 TAN (F2000)  その2 スコープとバレル

COMBAT DOLL の店主です。

今回も引き続き、G2010の続きです。スコープ関連と、バレル周りになります。

クライアント様への解説を含めておりますので、ご了承ください。



付属のスコープを取り外した所ですが、クリップは接着されていました。

スコープの回転を固定する為には接着しかありませんが、そんな事をすると分解ができなくなってしまう構造です。

スペーサーを厚くしても、樹脂が広がってしまうだけですので、完全固定は諦めます。
幸いカバーがありますので、取らない限りはズレません。

レール部分の一部である、スリングスイベルのシャフトですが、当初補強の為に心棒を通そうと思っていましたが、こちらも止めておきます。
補強すると使いたくなってしまうのと、カバーのロックラッチ部分に負担が集中してしまう恐れがあるので、使用厳禁にして頂きたいと思います。



ペコペコ浮いていたレール部分は、ネジを4本増設して、レシーバーにしっかり固定します。黒いネジがなかなかありませんので、電動ガン用のグリップ内部のネジを使用しました。M3のサイズです。レシーバーに直接タップを切ってあります。

実際の所、スコープのカバーもこのレールで受けており、そのままでは不安定な状況で、スナイパーとして使用するにはとても向いていません。今回のような固定で、初めてしっかり固定された状況です。

レシーバー内部への緩衝材は入れておりません。結構見えてしまう空間なので、格好悪くなってしまうと思い、そのままにしております。
見た目重要のご様子ですたので、無理してもあまり変化の無い部分は、重量増加の嫌いもありますのでスルーしました。



良く見てもらうと解るのですが、純正状態では浮いてしまっていて、レシーバーとの間に隙間ができます。ちょっと触っても簡単に動いてしまう状況でしたので、保管状況によっては、曲がり癖が付いて傾いてしまうでしょう。



スコープの位置補正に関しては、位置決め用の突起部分は反転させて使用せず、二重にはまっていた物を前後に振り分けます。
チャンバーの位置を基準に決定し、スコープとクリップに適正位置をけがいて、マーキングとします。
組上げた状態でも、簡単に手で回せますので、ズレてしまったら補正は容易です。

驚いたのは、スコープの突起の一つ(何の為の物か不明)の大きなやつが、カバーに干渉してしまっていて、スコープがズレてしまう事でした。
おいおい、ちゃんと設計寸法を確認しておいてくださいよ! じーじーさん!
仕方なく、スコープの突起部分を一部削り落としました。これで、真っ直ぐ狙えます。



スコープの傾きも補正でき、ベースも安定して、カバーもキッチリ収まって、スコープ周辺は完了です。

ですが・・・ 途中でチャンバー位置の補正もありました。スコープのレベル出しで発覚です。



画像の様に、チャンバーの取り付けブロックが傾いています。下の部分の、フレームロックパーツと合わさるキーで確認しても、角が当たっているだけです。どうりで、ロックボタンが硬いと思いました。



取り付けの構造は、位置決めの無い、パイプとスリーブの状況ですので、補正は簡単です。



物差しを挟み込んだ状態の画像で比較すると、こんなに傾いていたのが解ります。アウターバレルも少し遊びがありましたので、センター出し用にアルミテープを巻いて、位置補正しました。
アウターバレルの内部はできが良く、マルイ製のバレルで、ブレ無しのピッタリサイズでした。純正バレルより、相性が良いですね。
ただ、個体差だと思いますので、すべてには当てはまらない事を、お断りしています。

スコープといい、チャンバーのホルダーといい、ちょっと気を付けてもらえば、問題無い状況にできるはずなのに・・・
日本の規格基準の違いと言いましょうか、感覚の違いと言いましょうか・・・ 25年前の日本製品な感じです。
製品その物が、半完成品の時代ですね。弄らせるのも遊びの提供の一つだった頃です。
「当たらない、飛ばないは当たり前。そこを良くするのがこのおもちゃの醍醐味です!」って時代でした。懐かしい(笑)

ちょっと、逸れてしまいましたが、戻します。



インナーバレルとチャンバー周りです。できは良い方だと思います。インナーの内部仕上げは日本製にはかないません。
レンジアップの為、タイトバレルは不向きですので、マルイ純正品を使用して、チューニングしていきます。



今回は、取っておきのPSG-1のバレルを加工して使用します。選択理由は後で説明致します。

440mmの長さにカットして、ハイダー内のテーパーとバランスを取らせる為の出口加工をします。入り口も追加研磨仕上げしています。



当店仕様のレンジアップ「山」カスタムにあたりますが、今回のチューニングはBB弾の重量を限定して使用されると言うことでしたので、重量弾に特化した仕様にしました。とは言っても0.2gの弾から使用可能にはしてしまったのですが・・・(笑)

BB弾と当たるHOP用シートには、素材の柔らかいラバーシートを使用し、少ない接触でグリップ効くようになっています。さらに、接触の距離を長くすることで、HOP回転を強くでき、飛距離を稼げる訳です。

バレル長と吐出とのバランスも重要ですが、なるべく最低限の負荷で効率良くが、モットーですので実践します。



HOPの可変幅を少なくするのも、その一環です。上限が決まっていますので、幅が多ければ最低値がより低くなってしまいます。
微調整になると言う事は、ムラの少ないパワーバンドで、効率良く変調させられるようにする訳ですね。

HOPダイヤルの半分を殺してありますが、実質1/4の可動域でのHOP調整となっています。
最低位置で、0.2gでの適正位置にしてあります。こうすることで、上限値を安定させ、重量弾での適正HOP状態での初速底上げが可能になります。
ちなみに、この固体は0.25gでの最高速86m/s、精度重視適正HOP86m/s・飛距離重視適正HOP84m/sとなっています。測定器の誤差もあると思いますので、2m/sのマージンを取ってあります。
無風状態なら、ヘタクソな僕でも40m先の350mlの空き缶に1/5の確立で当てられました。完全に凪いでいましたので、少しでも風があればこうは行きませんが、十分な性能だと思います。



精度重視のダイヤル位置でここら辺りです。BB弾のブランドによっては変動しますので、目安ですね。
簡略図での説明をしますと、PSG-1のバレルを使用した理由として、HOPシートを平行な状況で押し下げる為に段差が適しているからです。
当店の工具では、このような精度の必要な加工をできる物がありません。マルイさんの製品だから安心してできる仕様です。
0.25g以下のBB弾を使用する前提の物はここまで必要ありませんが、0.28~0.30gでは効果がハッキリでます。

ただ、重たい弾は当たると痛いので、なるべく優しい状況で使って頂きたいのが本音です。推奨は0.25gとさせて頂きます。

バレル周りはこんなところでしょうか?


あとは、おまけでマガジンについてなのですが、



190連のショートマガジンだと、ここまで隠れてしまいます。P-90のカスタム品に見える状態でした。



ハイダーも、海外製では珍しく、イモネジでの固定がされているタイプになっています。クライアント様への発送は、緩めた状態にしてありますので、サイレンサーへの換装は容易になっています。

試射は、まずそのままでお願い致します。サイレンサーも製品によっては、センターが出ていなかったり、吸音材がはみ出している物もありますので、サイレンサーを付けると、真っ直ぐ飛ばなくなる事も珍しくありません。確認の上、ご使用ください。

画像のように、マガジンのリップ部分の形状で、M16シリーズ用のマガジンでも使える物と使えない物があります。他の機種でもありますので、ご注意ください。
マルイのノーマルマガジンが、組上げたら入らなくなって、少々焦ってしまいました(笑) 
メカボックスを入れる前のチェックでは装着できていたので、ボディを組む時にミスがあったのかと思ってしまい、一瞬冷や汗がでました(笑)

長くなってしまいましたが、次回はメカボックス編の最終回になります。


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)次回 5月下旬見込み
  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
  定休日 日曜日 年末年始  他 臨時休業あり
  TEL 053-450-3308 FAX 同番
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2014年04月22日

G&G G2010 TAN (F2000)  その1 FETと緩衝材

COMBAT DOLL の店主です。

昨日も投稿できませんでした、申し訳ありません。本日もギリギリだったりしますが・・・?(汗)

本日は、前回のFETとバッテリーに絡んだチューニングを含めた内容になります。



悩んでいたのが、このG2010の個体なのですが、純正状態ではモーター回転時にブラシ部分まで、スパークがバチバチで、モーターがアッと言うに消耗してしまいそうな状況でした。

内部チューンは、次回以降2回に分けて投稿致しますので、今回はFETを含めた一部の投稿です。

内部チューンを行って、初速を95m/sくらいにし、スプリングも交換して負荷の低減をはかり、モーターもマルイのハイサイクル用に交換しての状況で、通常配線での状況を確認したのですが・・・

随分、良くはなったのですが、モーターでのスパークが結構有り、不安になっての前回の投稿記事につながった訳です。

結果として、この状況で組上げました。



配線の状態で、負荷が少な過ぎると、モーターのブラシでの抵抗が差し引きで大きくなってしまい、スパークし易くなります。

そこで、配線のスケル値(通電効率としておきます)を、抑えてバランスを取る事でブラシの損耗を抑えられる事が解り、ガラス管ヒューズや抵抗を入れる事でバランスを取りました。

突入電流や導通抵抗を計算できるほどの教養がありませんでしたので、他の方のHPやブログなどを参考に導いた結果です。

画像のように、信号線に0.3sqの並列線を使用し100Ωの抵抗を介入。主配線には比較的低めの0.75sqのテフロン線を使用し、FETの回路には30kΩの抵抗を介入。20Aのガラス管ヒューズを使用することで、全体の通電のムラを少なくして、部分負荷を抑えるようにしてみました。

一番のポイントは、アルミのコの字のアングル材(20mm角)を使って、FETのヒートシンク代わりにできた事です。直接ネジ止めしてあります。
勿論、メカボックスとの絶縁もしてあり、モーターハウジングとの隙間にアングル材がきれいに収まってくれたのが幸いでした。



樹脂のスイッチブロックに固定用の穴が余っていたので、しっかり固定できています。配線の取り回しやヒューズの収まりも、あつらえた様に入り込んでくれています。

この銃は、消音処理をするカスタムだったので、ボディ内部が緩衝材で塞がってしまい、発熱に対する対策も重要だったので、キレイに収まってもらえたのは助かりました。



こんな状態にしています。重量増加を敬遠する為に、発泡ウレタン系の素材を中心とする為に、FETの放熱とモーターのスパークの抑制に慎重になった訳です。



そのままだと、画像の様に、大きな空間があり、ここでメカボックスから発せられる音が共鳴してしまいます。ボディへの共振も大きいです。



組み合わせた状態では、このようになり、キュウキュウパンパンになります。



メカボックスが入り込むと、この状況です。モーターにも直接接触させるので、ブラシ部分でのスパークは、ウレタンに飛んで、発火してしまう危険があるからです。それと、保温効果も高くなってしまいますので、発熱した分の熱が逃げ難い状況です。

モーターもある程度発熱してしまいますので、ワンマガジンフルオートで撃ち切りさせてしまう使い方は厳禁になるのは仕方がないのですが、熱の処理がある程度の本体内処理ができる状態と、発火防止対策が必要になる訳ですね。

画像ではまだ未処理ですが、モーターのブラシ付近には、アルミシートかテープでスパーク避けをします。発熱に関しては、なるべく撃ち過ぎないように、注意して頂くしかありません。とは言っても、フルオートでも50発程度にまでに刻んで頂いて、たくさん撃ち込んだら少し間を開けてもらえば十分な状態です。

但し、真夏日の炎天下など、外気温が高い場合は、様子を見ながら使用して頂きたいと思います。熱が逃げ難い仕様になっていますので、内部温度がどの位になってしまうのか、見当がつきません。その前に人間の方が、焼き付いてしまうかもしれませんが・・・(笑)

とりあえず、FETのスペックも落ち着き、安心な状態にできました。

続きは次回になりますので、宜しくお願い致します。


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2014年04月11日

MASADA Xabier チューン

COMBAT DOLL の店主です。

今回もMASADAですが、Xabierのヘッドとスプリングを使用したチューニングです。

前回ご紹介のチャンバーを装着した仕様になります。

クライアント様のオーダーで、0.25g標準使用のセッティングとしてあります。



DEカラーの14.5incバレルモデルですね。

早速、チャンバー周りからいきましょう・・・



その前の個体と同様で、チャンバーブロックが無ければ、ノズルとパッキンの気密は取れている状態です。
チャンバーブロックのホゾ部分も拡張加工されています。



Raptors airsoft製のチャンバーを仮付けしてみます。
ポン付けでは、まだ僅かに隙間があります。



パーツ細部の確認です。ホップのアジャスターとパッキンは交換します。
パッキンはフチが短いタイプで、このチャンバー専用品になっていました。



当店オリジナルのレンジアップHOP仕様に変更です。インナーバレルはLaylax製アッシュバレル455mmを395mmにカットして使用しています。
0.2gなら。25m前後の直進性は確保できます。最大30mくらいまで調整できますので、ショートレンジのフィールドなら、0.2gBB弾でのゲーム使用に差し支えありません。それ以上は浮き上がりの弾道になりますので、ご了承ください。
0.25gなら、40mくらいまでの直進性を求めたHOP弱めの精度重視と、60m前後までの飛距離優先でのHOP調整との使い分けをして頂けるチャンバーの状況です。勿論、0.28gでの使用も可能です。

HOP調整のストローク幅もありますので、任意での調整をして頂く状況ですね。調整がシビアですので、加減は少しずつ行って頂きたいと思います。



過去記事の 「スコープ調整」 で使用した画像ですが、弾道の参考にして頂ければと思います。



インナーバレルは、ハイダーの内部段差の影響を受け難いように、ハイダー内部のテーパー部分と位置合わせをした長さにしてあります。
乱流を起こり難くする対処にして、長距離弾道の安定化を図ってあります。

アウターバレルブロックとチャンバーブロックのガタ補正も行います。ほんとに、同じ厚みになった事の無い箇所です。
チャンバーブロックとの合わせは、純正品より少し狭い程度です。



位置補正の加工も行っています。テイクダウン機能に影響の無い程度に抑えます。
チャンバーパッキンは、通常タイプにしてありますので、張り出しは画像の通りです。

引き続き、内部になります。



Xabierのダンパーロッドは、マルイ製品対応の為、ボールヘッドの外径が大きくて使用できません。
真鍮のポリゴン材から、削り出して新規作成です。シリンダーヘッドとの合わせも確認します。

スラストベアリングはピストン側にWフィードで装着させ、重量とストロークを稼いだセッティングにします。
安定した圧縮比の確保になります。

ピストンのラックギアも、回転ピッチのバランスズレに対応できるように一部カットしてあります。



スプリングガイドは交換ができませんので、コントラスプリング用のシャフト外径調整加工と、Wフィードしたスラストベアリングの厚み分のショート加工をします。
このネジ穴は、個体差も有ると思うのですが、センターがズレていた為に、加工は大変でした・・・(汗)



画像の様にサイズダウンで、Xabierコントラスプリングを使用可能になります。

シリンダーは、内部メッキが剥がれてしまっていて、使い物になりません。交換になります。



ノズルもチャンバーに合わせて、同社の方を使用します。
チャンバーパッキンのフチが張り出していますので、その分給弾ルート確保の加工を、タペットプレートとノズルに行います。



モーターは、マルイHC30000に交換ですが、コントラスプリングの特性上、容量の大きいバッテリーではセミオートのセレクター位置で、Wタップになってしまう場合があります。Li-Poの7.4V 2200mA 25Cクラスで微妙になります。SBDも装着してあります。

シリンダーは、Laylax製ステンCに交換し、シム調整を行います。

で、今回、軸受けにトラブルが・・・  シリンダーと言い、微妙にハズレ個体だった感じです。



2種類のベアリング軸受け(6つ玉4箇所と8つ玉2箇所)が混在して、合わせもバラバラだったのと、フランジが割れてしまっていた物がはまっていました。国産の規格品は、フランジを含めた厚みが大きいので、ベベルギアの位置でしか使用できません。
6つ玉(従来型)のフランジが割れていたので、対で交換です。セクターに6つ玉、スパーに8つ玉(新型?)、ベベルに国産品として、セット、シム調整してあります。
ギアノイズは、かなり小さくなりました。「ひょうたんからこま」と言うか、「怪我の功名」と言った状態です。



コントラスプリングにグリスアップして装着です。バネの音は聞こえなくなります。
テイクダウン状況も確認して、初速ムラが出ないかを確かめてあります。


0.2gで95m/s未満、0.25gの精度重視HOPなら85m/s・飛距離重視なら80m/sのセッティングで完了致しました。
各パーツの特性を最大限に生かしたつもりですので、不明な点があれば、お問い合わせください。

また、ちょっと撃ち応えの違う仕様のMASADAになりました。
風の影響が少ない時なら、精度を確保した長射程となっています。0.25gでの安定性は、他と比較して頂いても差がハッキリわかると思います。ダットサイトより、スコープでのスナイピングが面白くなるかもしれませんので、換装の時はレベル出しにご注意くださいませ。


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2014年02月23日

PSG-1 ライトチューン

COMBAT DOLL の店主です。

昨晩は時間が取れなくて、1回お休みさせて頂きました。

明日、明後日もお休みになってしまいますが、ご了承ください。

今回はPSG-1のライトチューンです。

とは言っても、これ以上の必要性を感じないくらいです。

クライアント様の要望は、
  0.25gのBB弾にて、飛距離と精度のアップをしたいという事と、且つ、低価格でやって欲しいというご希望でした。
  ギア関連は、不満がないので、そのままで良いということでしたので、ギア部分はチェックのみです。
  アウターバレルは長過ぎるので、短くしたいというのもありましたので、インナーバレルの交換に合わせて、ショート化します。



真っ先にやる事は、ダミーボルトのシアを撤去します。クライアント様に提案させて頂き、静音化と燃費の向上目的で、ダミーボルトの可動はカットしてしまいました。



アッパー側から、作業していきます。
マウントベースが緩んでいましたので締め直しです。
短縮のサイズは、ハンドガードから突き出しているアウターバレル部分を半分くらいにすることに決まりました。
三箇所ある固定ネジの穴の先端側を根元にすることで、ちょうどその位になります。
穴加工も1箇所分楽ができるので、助かります。



ざっと、162mm分のカットです。固定ネジ用の穴を2箇所、開け足します。
セットすると、こんな状態になります。



次に、インナーバレルの交換です。
PSG-1用のバレルは、元々590mmあり、シリンダー容積とのバランスで行けば、長過ぎます。バレル内で、発射されたBB弾の吸い戻しが起きないように、インナーバレルのチャンバー付近を掘り下げて、吸気口がある訳ですが、ここから加速に使われる筈のエアも逃げてしまう為に不安定になってしまう欠点を抱えています。
バレルカットでは、精度が上げられない為、スタンダードタイプのバレルに交換です。長さは469mmを選択致しました。
HOPは、当店推薦のレンジアップタイプにさせて頂きました。0.25g以上0.3gまでの重量弾に対応しています。
調整のスタートを、0.25g弾で、ちょうど良いかな?と言う位置からのスタートにしてありますが、パッキンが馴染んでくると、HOPのかかりが若干弱くなるので、そこを踏まえたセッティングに致しました。



インナーバレルの位置関係は、こんな状態です。パーツ代を抑える為に、430mm(89式)のノーマルバレルを持参頂いたのですが、アウターバレル内での空走距離を考慮して、手持ちのバレルと交換して使用させて頂きました。シリンダー容積とのバランスも含めてのセッティングになります。
ノーマルのブレ止め兼サイレンサーのパーツを流用しますので、長さ調整の加工が必要です。カスタムパーツとしての別売品でもかまいませんが、コストダウンの目的での流用です。精度的には問題の無いように加工しますので、実際には内部サイレンサーのスペックアップをご希望の方は、別売品を使用して、サイレンサーを増設する方法をお勧め致します。



ノーマルパーツは、画像のように加工しています。
インナーバレルのブレ止めとして、内部にアルミシートを貼り付けて、カット品のバリを残さないよう仕上げてから接着します。
先端には、Oリングをはめ込める溝がありますので、活用して、センター出しとブレ止めを両立させます。



次は、軋みの出てしまうハンドガードの補正をします。こちらも提案させて頂き、おまけの作業になります。
本体側のガイドリブにはアルミテープを貼り付け、厚みを増します。ハンドガードのフレームと接するアール部分に1mm厚のゴムシートを短冊にして貼り付けます。
取り付けの際には、ハンドガードの左右を止めているネジの根元2本を緩めておき、はめ込んでからネジを締め付けてやれば、ガチガチで動かなくなります。軋みが気になる方はお試しください。首の弱い銃とは思えない強度が発揮されます。



十数年前に購入したものの、ほとんど使用していないという固体でしたので、ギア関連はそのままで問題無いと判断致しました。
実際開けてみたところ、磨耗もほとんど無かったので、シムもそのまま、グリスもそのままで組み戻しました。
ギア部分の画像を撮り忘れてしまいましたので、ご了承頂きたいと思います。
調整するのはシリンダーのあるアッパー部分のみです。



弾道と圧縮比の安定化を目的に、二次加速兼エアダンパーロッドを増設してあります。副次効果として、発射音は激減しますので、ダミーボルトの作動音と発射音の減少で、かなり静かになっています。

その他は、純正品を使用しています。カスタムパーツを追加使用してしまうと、パワー調整が大変になってしまいます。
このライトチューンで、パワーはギリギリの状況です。
 マルイ製バイオBB弾0.2gにて、97m/s以下・0.25gにて88m/s以下と、かなりシビアな状況です。弾測器によってはオーバーも心配ですが、ASGKの簡易弾測器を使用し。0.2gBB弾でチェックしたところクリアできましたので、大丈夫なパワーだと判断致しました。

川原に行き、HOPのかかりを確認し、弾道チェックをして、問題ありませんでしたので、終了です。
スコープの調整もさせて頂きましたので、十分な性能に仕上がった状態です。

ただ・・・ 一人での簡易チェックでしたので、4×40のスコープでは40m以上先の弾道を確実に確認ができなかったのが残念です。
老眼もきてるのですが、視力そのものも落ちてしまったようです・・・ 
    「悲しいけど、これって現実なのよね!」 って、誰かの台詞であったような・・・

でも、川原では変わった物を見つけられました!



「百舌(もず)の早贄(はやにえ)」です。本来、秋口に見られる物なのですが、バッタも干からびておらず、最近の物なのは確かです。
寒い日ばかりだと思っていましたが、今日も日差しが良く、暖かな1日でしたので、越冬していた気の早いバッタが、たまたま標的になってしまったんでしょうね。 自然が残ってるんだなぁと、ほっこりした日でした。


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2014年02月14日

マルイ 電動M9A1 その2 カスタム

COMBAT DOLL の店主です。

今日は、各地の大雪で大変なことになってしまっていますね。 みなさま、悪天候時の移動はお気を付けくださいませ!

こちらは、雨と風だけなので、まだマシな状況ですが、さすがにお客様はみえられませんね。その分、ブログを早い時間に更新できました(笑)


昨日の続きになります。

インナーバレルの違いで、カスタムバレルに交換予定だったチャンバーを見つめながら、悩みました・・・

分解が手間なので、次回に改めて装着では、工賃の二重取りになってしまう事を考慮し、比較したGBB用のバレルを転用します。



長さの違いは約1mmしかないので、バレルを短くしてしまいます。ここは、他機種の流用でも同様のつもりでしたので問題ありません。

チャンバーパッキンは、固定用のダボを切り取る事で使用できますので、画像のようにカットしました。

使用したバレルは、Laylax製 ハイキャパ5.1用 内径6.03mm です。

タイトバレルですので、HOPは通常タイプでチューニングです。

そして、メカボックス内部のチューニングですね。



メカボックスを開けると、セクターギアとタペット用のカム受けが、メッキされたパーツになっていました。
強化仕様になっています。



それとシリンダーヘッドのノズル部分にシーリングのOリングが追加されています。中身もマイナーチェンジされていました。




カスタム内容と致しましては、

 ベアリング軸受けへの交換
 2.5mm軸用のシムへ交換
 フルストロークシリンダーへの交換(内面追加研磨済み)
 レール部分の研磨 等
 スプリングの交換
 スプリングガイドダンパーの追加装着
 エアダンパーロッドの増設



 を行っています。

画像では2パターンを見せておりますが、ギアボックスの画像にて、ノーマルスプリングでのチューニングは低レートの初速70m/s前後用の仕様になります。燃費と耐久性重視の場合は、これで抑えておきます。

不当ピッチのスプリングの方は、そのままでは1シーズン遊べれば良いと言う方向けのスプリングですが、エアダンパーロッドの併用により、メカボックスの耐久性はノーマルと同等まで引き上げられます。

エアダンパーロッドも、青と黒の2種類を掲載していますが、
「青」はダンパー効果最大で、不当ピッチスプリングでも70m/s前後までしか初速があがりません。初速を求める場合は長過ぎます。
「黒」は不当ピッチスプリングに合わせて調整したロッドで、初速80m/s以上の仕様です。

純正バッテリーの使用ならば、純正スプリングでのチューニングがお勧めになりますが、Li-Poバッテリー仕様でのカスタムですので、高レートのスプリングで、黒ロッドの組み合わせでカスタマイズしてあります。

発射音は、ノーマルより小さくなっていて、駆動音は変わらない状態です。
軸受けの変更で、動きもスムーズになっていますので、立ち上がりも悪くありません。

箱だしのライフル系電動ガンと同等の初速にまでなっていますので、飛距離の差が大きく感じられます。

二次出荷までお待ち頂いた商品でしたので、気合を入れて調整させて頂きました!

クライアント様、冬場でも良く飛ぶハンドガンをご堪能くださいませ!


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2013年11月21日

MASADA AKM チューニング

 COMBAT DOLL の店主です。

 週に一度はカスタム記事を! と言う事で、 MASADA AKM のチューニング記事です。



 今回の MASADA AKM は、正規輸入品です。



 クライアント様から、真っ直ぐ飛んでくれないとのお話でした。

 MASADAは、バレルの保持方法に難があり、気密の問題やセンターのズレが発生し易く、個体差での性能差が大きく出てしまう銃です。

 無理に固定しようとすると、メカボックスとの合わせが難しくなりますので、注意しなければなりません。

 この辺は、以前紹介しているPDRと同様ですね。
 「PDR-C サイレントカスタム「林」 カスタムレポート その2」 をご参照ください。

 アウターバレルの補正からです。



 バレルナットとアウターバレルのガタをアルミシートを挟む事で減らします。
 あまりガチガチにしてしまうと、分解ギミックが難しくなると言うよりは、ネジの位置ズレが補正できなくなってしまいますので、適度になるようにします。これには個体差があり、厚みも一様ではありませんのでご注意ください。



 チャンバーは0.25gBB弾で飛距離も欲しいと言うクライアント様の要望で、レンジアップ化します。
 純正のパッキンは軟らかくて破損し易くなってしまいますので、マルイ製品に交換して加工します。



 続いて、メカボックス側です。
 必要最低限に留めて、リーズナブルにチューニングですので、純正品で行ける所はそのまま使用します。



 レール部分の研磨とシム調整、シリンダーの容積調整の為の交換程度ですね。
 タペットプレートのスプリングはPDR同様強い物なのですが、弱くするとチャンバーでの閉鎖不足でエアロスが発生し易くなってしまいますので、そのままです。タペットプレートはVer.3用がそのまま交換可能ですので、破損してしまったら交換して頂きます。この辺はPDRと違って安心できます。

 スイッチは、やはり心配ですので交換してあります。信頼の「オムロン」製ですね。

 ただ、今回は、他のクライアント様に教えて頂いた、「SBD(ショットキーバリアダイオード)」と言う物を取り付けます。
 当方、目に見えない電気系は得意としていなくて、ガンジニアさんのサイトを参考にさせて頂きました。



 スイッチの接点の負担を減らすのに、有効な電子部品だそうです。
 しばらくしてから、経過状況を確認させてもらえるとありがたいと思います。

 上記の様に、一通りのチューニングを行ったのですが、不安材料が残ってしまいました。

 アウターバレルの脱着をした時に、時々、安定初速域が変わってしまいます。
 一度取り付ければ、安定はしてくれるのですが、ナットの締め込み具合や、ムラが出る為に5m/sくらいの差が出る時があります。
 レンジアップは問題無く有効で飛距離と安定弾道が得られているのですが、はめ直した時に初速が替わってしまう時があるのです。
 やはり、構造的に無理があるようです。

 完全安定をさせれなかったのが、ちょっと心残りな仕上げになってしまいました。
 クライアント様、申し訳ありませんでした。

 また、折を見て、様子の確認の連絡をさせて頂きたいと思います。どうぞ、宜しくお願い致します。

 
   COMBAT DOLL 店主 中根

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2013年11月06日

モシンナガン狙撃銃 S&T ? ZETA-LAB ?

 COMBAT DOLL の店主です。

 週に一度はカスタム記事を! と言う事で、エアーガンですが、メーカーを確認できておりません。

 中華製 エアーコッキング モシンナガン狙撃銃 です。 S&T か ZETA-LAB と思われます。



 クライアント様のご要望は、

   「どうしようもないので、何とかして欲しい!」 「スナイパーライフルとして使いたい!!」

  でした。

 正直 「ハズレだったらゴメンナサイ!?」と言うアイテムですので、十分説明させて頂き、お預かり致しました。

 過去に数本弄ってますが、勝率3割と言った所です。
 バレルやレシーバーは、前後からの後追い加工の為、酷いものはディスプレイになって頂きます。
 販売価格を考えると、そこで妥協頂くしかないのが現実です・・・。

 実際、今回のアイテムは 「当たり」 と言えます。
 加工は必要なものの、十分カスタムに耐えるできでした。 ホッと胸をなでおろしました。

 あくまでも、この製品での適切な方法ですので、すべての物で上手く行く訳では無い事をご承知ください。
 それでは、ご紹介して行きましょう。



 まずは、バレルやレシーバーをチェックしますが、加工は良い方です。
 アウターバレル内はツールマークがバリバリですが、センターは出ている方です。
 フロントサイトの溶接は傾いていて、リアサイトブロックもチャンバーの傾きとズレていますが、許容範囲でしょう。
 レシーバーは問題ありません。(すいません、画像を撮り忘れています。)



 チャンバーブロックは、外側は良いのですが、内径が大き過ぎて、パッキンの付いたインナーバレルがはまってもガタガタです。
 アウターバレルとインナーバレルのクリアランスも大きいので、インナーバレルがシーソーになっています。これでは、飛ばないどころか、給弾も怪しくなります。
 チャンバーでは、KM企画さんのセンター出しジュラコンスペーサーを使用し、同社のセパレートチャンバーと同様になるようにしてやります。
 飛距離と精度を求めた、レンジアップ仕様で、バレル長は395mmに抑え、内径は6.08mmのマルイ製品からの加工です。
 バレルとチャンバーの固定が、センター出しを完璧にはできないので、シリンダー容積とのバランスも考えて、短めのセッティングです。



 アウターバレルのクリアランスは、真鍮パイプをインサートすることで解消しますが、ガッチリと言う訳には行きません。銃を振ってもカタカタ言わない程度です。
 アウターバレルの内径が、出口付近は10.8mmと計れますが、奥は解りません。真っ直ぐかどうかも不明ですが、真鍮パイプを奥まで通してあり、ガタはなさそう(?)なので、許容範囲のようです。画像を撮り忘れていますが、アウターバレルの下面に穴を開け、ネジで抜け防止をしてあります。
 パイプは外径10mm・内径9mmなので、8.5mm外径のインナーバレルにアルミテープを巻き付けて、ブレ止めとしてあります。幸いにも、アルミテープを巻いた状態でチャンバー側から挿入できたので、この仕様で組めました。



 次は機関部ですが、レシーバーとシリンダーは、問題ありませんでしたので、そのままです。まあ、どうにかしたい状況でも、手を付けられない部分なので、助かりました。
 スプリングは、クライアント様で交換された物のようにも見えますが、S&Tの製品だとすると初めてですので、純正品かもしれません。
 シリンダーヘッドのノズル長も十分で、チャンバーとの気密も取れていましたので、位置調整用に小径のOリングを2個はめこんで、シリンダー位置とノズル位置の調整をしています。ボルトロックをした際に、前後に動いてしまうと命中精度が悪くなりますので、安定させる為に必要な仕様です。



 ピストンとシリンダーヘッドを加工します。画像の様に変えてあります。
 ピストンヘッドは、リードバルブ方式になるように穴あけし、二重になっているOリングを1個撤去します。
 オレンジ色の部分は、スプリングのパワー調整と、ダンパーブッシュを兼用した物です。マルイ純正品のスプリングガイドのスラストワッシャーを使って、スプリングが食い込まないようになっています。
 シリンダーヘッドは、リードバルブが機能するように、すり割りのテーパー加工をしています。
 アルミと真鍮が激突してしまうので、ダンパーラバーを挟むのですが、次で説明します。



 ピストンの組み込みの際、ダンパーラバーのOリングをシリンダー内に挿入したいのですが、押し返されて上手く挿入できません。
 Oリングのサイズは、シリンダー内径よりやや大きいので、シリンダーの前側に落ち着いてくれます。
 一度、ダンパーラバー無しで、シリンダーヘッドまで取り付け、コッキング状態にしてから、ヘッドを外して、改めて挿入してヘッドのねじ込みで所定に位置に落ち着いてくれます。
 この時、間違っても暴発をさせないように、お気を付け下さい。大変な事態に陥ってしまいます!? くれぐれも、十二分に注意して行ってくださいね。
 シリンダーヘッドに、シーリング用のOリングを追加しているのを説明し忘れていましたが、ネジ加工の荒さもある製品ですので、やっておいた方が良いと思います。溝を掘って、Oリングの空間を確保して取り付けます。

 あとは、組み上げるだけですね。給弾システムの部品のせいで、位置補正はできません。
 チャンバーの傾きも確認済みですので、スコープの取り付けでの調整になります。



 スコープのマウントベースにガタがありましたので、アルミシートを挟みこんで、ガッチリ固定します。
 この銃のスコープは、マウントで95%の位置決めが必要ですので、着けちゃ外して調整し、調整しちゃ着けて確認の繰り返しです。
 お手持ちの方は、根気良く頑張って下さい。

 カスタム後のスペックとして、
       0.2g最大初速95m/s以下 0.25g最大初速87m/s以下
       0.25g時 直進最大有効射程 45m と言ったところです。30mでヘッドショットが十分可能です。

 随分な、当たり個体だったと思います。クライアント様の運の良さが窺えます。すべての個体がこうだと良いのですが・・・

 ノーマルのVSR-10よりは、性能が良くなりました。
 自分が所持している、九九式狙撃銃よりはるかに高性能です。僕が欲しくなりました!
 クライアント様に渡すのが惜しくなってしまいました。購入した値段で譲って欲しいです!? (半分冗談ですが・・・半分本気です(^-^))

 クライアント様、ご希望通りのスペックで仕上がりましたので、期待してご来店下さい!

 
   COMBAT DOLL 店主 中根

  11月17日 奥山デイズにて定例会レギュレーション)あり
  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
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Posted by コンバットドール  at 23:30Comments(1)エアガンメンテ・カスタム 海外製DOLLカスタム

2013年10月17日

レンジアップ「山」カスタム 次世代G36C

 COMBAT DOLL の店主です。

 今日はカスタム記事です。

 過去にもありましたが、仕様が異なるのと、クライアント様へのご説明も兼ねさせて頂きますので宜しくお願い致します。

 以前、セクターギアとピストンの破損を説明させて頂いた固体になります。

 基本的な分解等は割愛させて頂き、手を加えた所をご説明させて頂きます。

 まずは、作業順に・・・



 メカボックスを解体して各所研磨です。グリスが残り易いように、ある程度で抑えておきます。
 今回、珍しくタペットプレートの後端上面の部分のバリが大きく、こちらも研磨しました。



 そして、軸受けの交換ですが、システマ製の物を使用します。
 次世代のメカボックスは、軸穴が若干小さ目になっていますので、しっかり平行に圧入します。
 当店では、ボール盤と言う名のハンドプレスを使用してたりします・・・(苦笑)
 メカボックス左側のセクターギア用の軸受け部分は、突起もあり、ボックスレンチの頭などで、しっかり裏打ちしてから挿入しないと、変形や破損の元になりますので、お気をつけ下さい。



 組み付けて行くパーツの加工や交換部品の用意です。
 シリンダーヘッドは、内径を絞って流速を早くさせる為、真鍮パイプを加工して圧入します。この時、二次加速ロッドの受け側も、ストローク調整加工を行っています。
 ピストンは純正品ですが、ピストンヘッドはウエイトとストロークの調整が容易なLaylax製品を使用させて頂きました。二次加速ロッドを取り付けて、シリンダーヘッドとの合わせを確認しています。
 シリンダーもLaylax製品に交換します。二次加速ロッドの分、若干容積を増やします。ちなみに、インナーバレルは、純正品(247mm内径6.08mm)を加工して使用します。



 シリンダーですが、そのまま組んではいけません。排気ホール部分に、内部方向に逃げたバリが出ているのが普通ですので、細かいヤスリで、キレイに落としてやります。グリスも弱粘性の黄色の物を使用します。
 ステンシリンダー(Laylax製)にこの黄色のグリスは、非常に相性が良いです。逆に、初速の調整は慎重に行う必要があります。



 今回は、個体差も大きいと思い、予め2種類のスプリングパターンを用意して、結果の良い方を使用しました。
 (画像・左)



 ギアは、イーグルフォースから発売されている、強化ギアを使用します。
 個人的には値段の割りにはお買い得だと思いますが、以前のカスタムの様に11.1V等の高電圧バッテリーを使用したサイクルチューンのセクターカットが必要な場合にはお勧めしません。
 ピストンのギアとの噛み合せを重視したタイプのカスタムギアになります。トラブルがあった場合は、ピストンを消耗品として捉えるセッティング仕様です。ギアボックスの軸穴部分が壊れない様にの配慮です。
 シム調整は、なるべくブレをきらって調整しますが、持ち込み時の状況を考慮して、連射時の熱膨張も考えたセッティングにしてあります。



 スイッチ部分に通常の消耗が見られますが、左右の接点が同時に近い状態になるように調整して、消耗度を遅らせて偏減りを和らげます。
 一通り、準備ができましたので、内部パーツを、グリスアップと共に組み上げます。



 リコイルウエイトの部分ですが、若干遊びが大きい気がしましたので、アルミのシムシート(アルミ缶より切り出し)をストッパーレールで固定して、スペーサーを作り、ブレを抑えた上で、スムーズに作動してくれるようにグリスアップします。
 アルミ缶よりの切り出しの理由は、内側のコーティング部分を利用する為の素材選択です。
 スプリング部分にも、ジュラコン製のスペーサーを足して、リコイルウエイトの戻りのスピードを上げます。実質、後端に下がり切らなくなりますが、ピストンとの連動には問題ありません。これで、リコイル感も若干上がります。ブレを少なくした分、衝撃が上がっても、本体の全体的な振動は相殺されますので、命中精度への影響は変わりません。しっかり構えてあげれば、逆に、ブレ(内部に対する)は軽減されますね。



 機関部のセッティングを確認したところで、バレル側のチューニングです。
 基本的には、短めのインナーバレルなので、出口テーパーの追加加工と、入り口のバリ落し等の仕上げ加工をします。
 レンジアップシートを、ご希望の0.25~0.28gBB弾仕様のセッティングで選択セットして、HOPの出っ張りを落としたチャンバーパッキンを組み込んで行きます。勿論、バレル先端にはブレ止め処理をしてあります。
 ただ、今回はHOPの掛け過ぎによる破損をし難い様に、HOPダイヤルを最大に回しても、弾詰まりをし難いような状況にしつつ、可変幅が少なくなって、初速の変動が抑えれる分、適正HOP時の初速落ちを防ぐと言う、「美味しいとこ取り調整」の為に、ダイヤル内部に固めのゴムシートを挿入してあります。
 実質、半分くらいのストロークを殺してある状態です。

 スプリングレートとのバランスも取ってありますので、作動音は大人しい(普通)ですが、弾の伸びも良く、命中精度も向上されています。
 クライアント様、期待して頂いて結構です!! 純正状態、しかもトラブルの後ですから、違いが大きく感じられると思います(笑) お確かめくださいませ!



 あとは、性能とは別の部分ですが、ストックを交換するとの事で、後方配線に変更されています。

 バッテリースペックも伺ったうえでのセッティングです。サイクルは次世代の通常ギア比ですので、変化はあまりありませんが、動作音、発射音の変化で、ちょっと違った感じになっていると思います。

 遠方の為、小まめなメンテナンスはできないかも知れませんが、耐久性重視でチューニングしてありますので、純正品と同等のメンテナンス期間だと思って頂ければと思います。


 個体調整で、時間が掛かってしまった事を、お詫び申し上げます。

 それでは、クライアント様、宜しくお願い致します。カスタムオーダーありがとうございました。


   COMBAT DOLL 店主 中根

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Posted by コンバットドール  at 22:51Comments(0)次世代

2013年10月02日

電動 USP レンジアップ カスタム

 COMBAT DOLL の店主です。

 昨日も時間が取れず、投稿できませんでした。申し訳ありません。

 今日は久しぶりのカスタムネタです。

 電動ハンドガンのスペックアップです。クライアント様からの要望では、信頼できるサイドアームにして欲しいとの事でした。

 飛距離を前提にカスタムしていきます。

 
 基本使用BB弾重量は0.2g  飛距離はクルツ以上  耐久性を落とさず、できれば向上させる

 をコンセプトにチューニングです。

 初速を80m/s以上にし、短いバレルを生かした0.2gでのレンジアップと耐久性の両立です。

 HOP部分は



 通常の電動ガンと同様のシステムとし、長掛けHOPによるレンジアップです。
 吐出が弱いとHOP回転が効き過ぎてしまうので、これだけではバランスが取れません。
 ちなみに、ノーマル時の初速は60m/sチョイです。シリンダー容積とエアのルートのシステム上、妥当な数字です。


 (ピンボケで申し訳ありません)

 メカボックスのチューニングですが、単純にスプリングを強くするだけでは、ボックスの強度が耐えられず、破損が早くなってしまいます。
 エアダンパー効果を生ませるやり方で、打撃を緩和して耐久性を上げ、ベアリングに軸受けを使用する事で、スプリング圧縮時の負荷を減らします。


 (ダンパーロッドの形状は、いつもの通り暈させて頂いてあります)

 ピストンとヘッドは純正品からの加工です。強度は十分ですので、ダンパーロッドを取り付けます。二次加速の効果は、バレル長とエアルートの関係で、機能しない状況です。
 ダンパー効果の調整セッティングで悩みましたが、初速を80m/s以上をキープできる状態に設定してあります。
 補助効果として、ノズルの内径も調整してあります。



 シリンダーはフルストロークの物に変更ですが、内面の仕上げが気に入らず、金属磨きのコンパウンドで仕上げ直しをしてあります。
 軸受けはベアリングに交換し、負荷を最低限にします。シムは2.5mm用の物を使用して、ベアリングの効果を損なわないようにしてあります。画像のシムの比較を見てもらうと、大きさの違いが一目両全ですね。

 スプリングは当店でのオリジナルで用意した物ですが、結果的には他社の製品と変わらないくらいのレートになっています。ダンパーが無いと、メカボックスが早めに粉砕されてしまう強さですね。カスタムバレルやカスタムシリンダーの併用で最大、98m/sまで出せるスプリングですが、その状態では直にメカボックスが破損してしまいます・・・。

 ダンパー効果で、純正と変わらない作動感覚で飛距離と精度のアップグレードをしてあります。

 燃費としては、Li-Po 7.4V 500mA で500発弱くらいの状況です。セミオンリーなら400発くらいにですが、フル多用なら600発くらいでした。

 静かさを追求すれば、初速65m/sくらいに押さえて、ダンパー効果とスプリングのレート調整で燃費は2倍くらいになりますが、飛距離に合わせた精度のバランスで、80m/s前後の設定として、耐久性も含めたバランス取りをした状態です。

 クライアント様には、随分お時間を頂き、微調整を繰り返してセッティングした一品です。

 画像の状態から変更した箇所もあるのですが、画像を取り忘れていましたので、詳細部分は企業秘密という事でお願いしたいと思います。ちなみに、画像の段階では、初速70m/sくらいの段階の物です。

 それと・・・



 ついてまわるのが、マガジンの整備ですが、結構、弾上がりが悪い個体で、内部研磨とリップの加工をして、BB弾にも傷を付け難くして、命中精度に貢献できる仕上げを施工してあります。

 耐久性は純正と同等か、やや上。射速と飛距離は30%以上向上。燃費は少々ダウンですが、弾数以外は、通常サイズの電動ガンの純正状態には引けを取らない性能になりました。

 クライアント様の信頼できるサイドアームになれていれば、幸いです。


 10月13日 奥山デイズにて定例会レギュレーション)あり
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Posted by コンバットドール  at 23:59Comments(0)電動ハンドガン

2013年07月02日

マグプル PDR その3 フルチューン? 内部編

 COMBAT DOLL の店主です。

 ようやく再開できるようになりました。

 マグプル PDR その2 フルチューン バレル編 の続きになります。



 細かいところは割愛させて頂きますが、アッパーを外し、バレルの固定プレート、トリガーシステムブロックを外し、メカボックスを固定しているネジを4本外して、メカボックスを取り出します。



 メカボックスを開けて、パーツを取り出し、メカボックスの小細工です。
 タペットプレートのスプリングを交換する為の空間確保の面取り加工に、稼動部分の当たり面の研磨です。



 タペットプレートの状態を確認しましたが、クライアント様はテスト作動をしていません。当店では弾速チェックと作動チェックで100発前後分くらいのテスト作動です。「ASGK」刻印がされておりますので、アクセスさんの正規ルートで、KMさんで内部調整されていますので、その際のテスト作動分がありますが、かなりの変形が見られます。
 試しに、スプリングをVer2のメカボックスにはめ込んで、テンションを比べてみましたが、感覚的に通常の2倍くらいのテンションが掛かっている感じでした。そのまま使用していると、かなり早く消耗してしまいそうです。

 前回同様、セクターギアのカムの研磨と、スプリングの交換です。
 今回、最初は「FA-MAS」の物を使用してみました。Ver2/3よりも3巻きほど長くなっていますので、よりソフトになりますが・・・ 失敗でした!?
 テンションが足りず、マガジンのフォロワースプリングテンションに負けてしまっていました。40発くらいの給弾なら問題無かったのですが、それ以上のテンションが掛かると、下から押されてノズルの気密が悪くなり、射出不良と言う結果に・・・(涙)
 欲張ってはいけませんでしたね。Ver2の物に付け直し、問題をクリアしてあります。



 ピストンは、マルイさんのノーマルウエイトも取り付け可能な様に、穴が開いています。ノズルは短く、シリンダーヘッドも下寄りに偏芯しています。純正品をそのまま(無加工)使用します。
 今回のチューンでは二次加速ロッドは使用せず、歯切れの良い発射音になるようにピストンヘッドをLaylax製の重量タイプを使っての調整としてあります。カスタムバレルを使用してありますので、こちらを詰め過ぎるとパワーに不安が出ますので、オーバースペックを避けました。 



 ピストンとスプリングガイドはそのまま使用。ピストンヘッドは前述の通り、Laylax製に交換です。
 スプリングは、オーバースペックなので、交換です。KMさんの3点増圧の物をカットした物が組まれていましたが、今回のチューニング内容では危険な臭いがしましたので、マルイ純正品からスタートさせて、変更していきました。スプリングの交換が簡単なのが助かりますね。
 実際、マルイさんの純正スプリングで93m/sくらいでしたので、気持ち強めのレートの物を使用してギリギリ設定に致しました。
 ちなみに、平行輸入物のスプリングであれば、そのままでちょうど良い(前回チューニング品)くらいです。



 シリンダーは、バレル長に合わせて、Laylax製のステンシリンダーDタイプを使用しています。ホール部分の内バリをチェックして、追加仕上げをして組み込みますが、微妙な症状がありましたので、保険で追加加工してあります。
 タペットプレートとシリンダーのベンチレーターリブが擦れた跡が付いていました。マガジンキャッチのバーの部分で押されているのですが、組み込まれた際はタペットプレートに非接触なはずです・・・ が、心配なので、画像のように一部を平面に削り込みました。



 モーターは交換せずにそのまま使用します。
 マルイの1000モーターと比較したところ、付属モーターの方が若干良かったので、必要無しと判断しました。
 オートシムを嫌って(個人的に)、シムを調整しますが、今回のシムは良い物では無かったので、全交換で再調整してあります。
 タペットプレートのスプリングの向きを変えてみたりもしましたが、通常が一番スムースに作動していました。

 動作音も問題無く、小気味の良い発射音になりそうなので、安心して組み上げです。



 アウターバレルのアッセンブルの取り付けの際、不具合があったので修正を入れます。
 チャンバーとアウターを止めるピンの長さが若干長くて、チャンバーを押さえ付ける状態になってしまっていたので、ピンを削って短く(1mm程度)しました。実際、給弾のホール部分が多少ズレ込んでいましたので、補正が必要な状況でした。
 先にライトチューンを行ったアイテムと比較して、初速で10m/sくらい低かったのはこの為だったと思われます。

 屋外にて試射も行い、だいたいの弾道を確認して、チューニング完了です。

 0.2gBB弾にて、最大初速98m/s以下・HOP適正時96m/s以下、0.25gBB弾では最大88m/s以下・適正HOP85m/s以下となっており(当店弾速器)、ASGKのペーパーゲージにて最終確認を行って安全確認をしてあります。

 前回のバレル編との合わせてのチューニングになりますので、パーツの変更としては、
  インナーバレル(長さ・内径・HOP)
  ピストンヘッド(重量・気密)
  シリンダー(気密)
  シム(良品に交換)
  タペットプレートスプリング(耐久性向上)
 であり、追加仕上げ、補正として、
  セクターギアのカム部分の研磨
  アウターバレルの固定補正
 と言ったところです。

 クライアント様のご要望で、カスタムパーツを使用した、高額予算組みのチューンでしたが、オーバースペックのデチューンをしない仕様としましたので、クライアント様の予算の17%減、当店見積もりの22%アップで、良いとこ取りに落ち着かせて頂きました。

 試射のみで、実戦参加はまだのご様子ですが、活躍を楽しみにさせて頂きます。
 オーダーありがとうございました。

 詳細記事のアップが遅くなってしまいました事を、お詫び申し上げます。


 COMBAT DOLL 店主 中根

  7月21日 奥山デイズにて定例会レギュレーション)あり
  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
  定休日 日曜日 
  年末年始 他 臨時休業あり(7月6日土曜日)  
  TEL 053-450-3308 FAX 同番
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Posted by コンバットドール  at 21:27Comments(2)MAGPULL PTS PDR-C