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Posted by ミリタリーブログ  at 

2013年05月06日

CYMA M14EBR メンテナンス

 COMBAT DOLL の店主です。

 今日も、投稿が遅くなりました。申し訳ありません。2時間ほどズルしまいた(笑)。

 今回はCYMA製のM14EBRのメンテナンスです。



 今回のご依頼は、弾が真っ直ぐ飛ぶようにして欲しいというご要望です。
 元が元なので、高額なカスタムは必要無いという状況でした。

 初速をチェックしてみると、80m/s弱と遅めのセッティングになっていますが、このメーカーのデフォですね。弾速もムラが大きく、弾道が安定しないのも肯けます。
 サイトもズレていて、レールも歪んでいるように見えますが、とにかく分解して検証して行きましょう。



 ストックと本体のバラシは、G&Pと同様です。基本、マルイのコピーになっていますので、容易に分解できます。配線はシンプルになっていますので、マルイより楽な感じがしますね。



 グリップまわりが緩んでいたので、増し締めです。ストックパイプを外さないと、コネクターとヒューズBOXがストック内を通らないので、先にここを分解したのですが、ストック基部の分割が、M4とは違っていますので、お気を付け下さい。



 メカボックスを外して、フロントまわりの確認です。チャンバーもマルイコピーですので、最悪の場合は対処可能です。ただ・・・、インナーバレルは曲がっているし、パッキンに塗布してあるグリスが良くなく、ゴムを溶かしています。バレル側に溶けたゴムが付着して黒ずんでしまっています。
 今回はインナーバレルはそのまま、パッキンは交換となります。パッキンは縁の厚いタイプがはまっていて、シリコンスプレーをたっぷり吹いておかないと、弾詰まりを起こしてしまうので、マルイタイプの縁の薄い物に交換する必要がありましたので、劣化状態の良し悪しに関わらず交換になりました。
 インナーバレルは、ガラス板の上を転がして確認しますが、コロンコロン転がるので交換が望ましいのですが、今回は据え置きです。



 お次はメカボックスのバラシです。
 モーターのハウジングは、素直にストック内に収まってくれるので、G&Pの物より組み易くて助かりますが、調整用のイモネジが、ネジロック剤に埋まって見えない状況でした。分割の境目にあるのでネジも緩く、瞬間接着剤で固定としてあります。
 配線もシンプルになっており、カットオフレバーやスイッチ類もマルイのコピーですが、品質は・・・といった状況です。軸受けは6㎜のメタル軸受けですので、まだ安心ですが、シムは少なくて左右にスカスカ移動します。シムの追加調整が必要ですね。



 ピストンヘッドは2㎜の6つ穴ですので、弱いスプリングでは圧縮負けをしてしまいます。マルイのノーマルヘッドに交換して、1㎜の4つ穴に加工します。
 ノズルは・・・ 先端は斜め切りの上、クラック(ヒビ)が入っていたのですが、気密は取れているようなので、そのまま据え置きです。
 シリンダーヘッドのノズル部分も・・・ 残念な状況ですが、据え置きです。
 スプリングもカット品が使用されていますが、ここはデフォとなっていますので、交換が前提です。今回はA&KのPKMから外したスプリングを使用して、コストを抑えます。(サービス品です)



 お馴染みの緑色のグリスを拭き取り、簡単に洗浄してから組み込みです。
 シムは結構追加して調整しました。今回は最低限で可能な限り、性能を上げるのが、オーダー内容ですので、これで中身は終了です。



 本体の組み上げですが、フロントサイトの傾きは、バレル基部のホゾ穴のズレが原因だったので、ホゾ穴を長穴にして動かせる様にしておきます。塗膜が厚いので、固定ネジを締め込むと動かなくなるので、これ幸いでした。
 アウターバレルとストックの固定スペーサーが寸法が結構違ってしまっており、そのまま締め込むとストックレールを狭めてしまい、変形してしまいます。隙間が0.7㎜あったので、線径0.7㎜のスプリングをカットしてシムスペーサーとして挿入して、解決してあります。



 それまで、チグハグに歪んでいた、レールやサイトが一直線に並ぶようになりました。
 ただ、締め込む順番を間違えると、また歪みが発生します。チャージングハンドルの動きが悪くなったら歪みが出ている証拠になりますので、ご自身で分解される際の目安にして頂きたいと思います。

 結果、チャンバーパッキン・ピストンヘッド・スプリング・追加シム、だけですませたこのEBRです。
 初速は0.2gで最大93m/sとなりましたので、マルイ製品の箱出しくらいのレベルに近付いたと思います。
 これで、バレルが曲がってなければ、良かったのですけどねぇ~(苦笑)

 この性能から、もう少し(予算を)かけても良いかな?と思いましたら、インナーバレルやシリンダーヘッドとノズル、スプリングガイドとスプリングを交換して、リミットいっぱいの精度アップをして、光学サイトを乗せる、マウントベースも補正加工で取り付けるとカスタムガンと呼べるレベルまで引き上げられますね。ご予算はかかってしまいますが・・・(笑)
 ご購入の本体価格くらいには、なってしまいそうですね。

 なには、ともあれ、妥協レベルまでは引き上げましたので、安心してご使用頂きたいと思います。

 なかなか、ハードな補正でしたが、MSRよりは楽でしたよ!


 COMBAT DOLL 店主 中根

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Posted by コンバットドール  at 23:59Comments(2)CYMA

2013年01月11日

CM.041J (MP5Jタイプ) 後編

 COMBAT DOLL の店主です。

 前回の続きで、CM.041J(MP5Jタイプ)です。

 メカボックスですが、あの後変更がありました。

 マルイのノーマルスプリングでは90m/sぐらいまでしか届かなかったので、Laylax製のMS90SPに変更し、圧縮長がウエイトを足した分が仇になってしまいましたので、抜き取りました。

 そしてチャンバーです。



 HOPパッキンのエレベーションのパーツがプラ製でチャンバーブロックに焼き潰してあり、分解不可になっていたので、HOPレバーがスカスカで固定ができない仕様を、苦肉の策でアルミシート挟んで硬くなる様にしました。が、組み直しを何度もいじっている内にピンがポロリと外れてくれたので、硬くなる様に再調整して焼き潰しです。
 小細工のレンジアップは済ませてあるので、パッキンの交換は可能です。

 ですが、ここで落とし穴がありました。本体は問題無かったのですが、このチャンバーに潜んでいたのがエアロスでした。

 メカボックスの穴に対して、はまり込むダボ部分のサイズが細く、遊びが出ていて、撃つ度にズレてしまい、気密が保てず、初速が安定しません。



 画像の様にスプリングの線径の細いものから切り出し、ガイドにしてセンター出しとブレ止めをします。
 これで、初速も安定しました。

 各重量弾でギリギリラインに設定終了です。まだ若干エアロスがあるようで、ちょうど最高速は各重量弾のギリギリラインになってくれたので、不幸中の幸いです。気密が取れて、圧縮効率が良いと0.2~0.3gまでで、10m/sしか落ちない場合も普通にありますので、それから思えばよい子でしたね。



 僕は知らなかったのですが、このハンドガードはNi-cdやNi-MHのミニセルセパレート9.6Vバッテリーまで収納できるんですね。
 Li-poやLi-feなら、楽勝ですが、この容積とキシミの無いハンドガードは魅力です。

 実際はまだいじる余地はありますが、とりあえず十分なレベルだと思います。

 おまけですが、マウントベースが付属していたのですが・・・



 なぜか、「WALTHER」となっているんですよね? たしかにドイツのメーカーですが、やっぱりチャイナクオリティーってすごいなぁ~と関心致しました。

 この子も使用する予定はありませんが、一人前にして一仕事を終わらせた満足感が得られました。

 COMBAT DOLL 店主 中根

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2013年01月10日

CM.041J (MP5Jタイプ)

 COMBAT DOLL の店主です。

 今回もチャイナクオリティーの検証ですね。

 ARES製 M14 SOPMOD ・ ClassicArmy製 KREBS AKMS に引き続きです。

 このCM.041Jは、お店の再開当初に、お客様から差し入れ頂いたもので、どうにかなるようなら遊んでくださいとのご好意で頂戴した物でした。随分放置してしまっていたのですが・・・
 今回、チャイナシンドローム(んっ?ちょっと違うか)にはまり込んでしまったので、ついでにやっつけようと手を付け出しました。

 フレームやグリップ周りは、「重たい!」事を除けば問題ありません。

 剛性も強度も十分なのですが、素材が亜鉛ダイキャストの為、MP5とは思えないくらいの重量感です。

 実際、ARES製のM14SOPMODの方が軽く感じられました。

 この銃の流通はUFC経由の一般流通品の上、安価な為人気もあるようです。

 ただ、中身はどうでしょう? バッテリーをつなげて試射してみると、「遅いっ!!」 まるでミニ電動ガン(ボーイズじゃないですよ)と言う感じで、ダッダッダッダッ!と秒間5発くらいな感覚でした。
 飛びもフワフワで、10歳以上用とまでは言いませんが、0.2gで65m/s前後。パッケージには90m/s弱になっているのですが、全然弱くなっています。個体差だとは思いますので、すべてがそうではない筈です。この銃はハズレだったようです。

 で、メカボックスです。



 メカボックスの合わせも良く、ギアもまあまあ、スプリングはちょっと心配ですが交換すればよし、ノズルは・・・



 予想通り、変にカットされた粗悪品(右)。パワーだ出てないのはこの辺が原因だろうと、ここまでは想定内。マルイのノズルに交換ですが、画像の物(左)はSIG用で、付属していた物とほぼ同寸(やや長い)ですが、試してみたところ、長すぎて給弾しませんでした。実質、M16A1タイプのノズルの長さが良かったです。

 ただ、回転が遅いのは強めのスプリングで負荷が大きいからだと思っていたのですが、メカボックスの機械的部分をみても、スプリングの硬さをみても、原因が見当たらない。それならモーターだと言うことでチェックしてみると・・・



 空回し(右側のモーター)してみると、「このモーター、遅っ!!」 電動給弾マガジンにちょうど良さそうなサイクルでした。これが秒間5発(毎分300発)の重機のようなサイクルを産み出すカスタムモーターなのね。と、納得しました。
 以前、コイルの焼ききれたG&P120モーターがあったので、コイル部をマルイの700モーターから移植したモーター(左側)を間に合わせで使用します。これで、普通のサイクルになりました。

 メカボックス内部はそこそこなので、レールの研磨で抵抗を減らしてやります。



 軸受けは7㎜サイズで、オイル溜りのあるタイプが付いていましたので、そのまま使用します。



 スプリングガイドが細過ぎるので、前回のKREBSの時の様にカーラーを増設して、レンジアップチャンバー用にピストン重量を上げる為にウエイトを追加します。

 これで機関部は完成になりますので、次はチャンバー周りですが、この続きは次回に・・・

 COMBAT DOLL 店主 中根

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