2014年07月21日
VSR-10 再調整
COMBAT DOLL の店主です。
今回はVSR-10の再調整です。
クライアント様も、ご自身で触りたい方で、お友達にも情報共有されているそうです。
内部状況を確認して、何人かで試行錯誤しながらのチューニングを楽しんでいるようですね。
今回のVSR-10は、 「マルイ VSR10 再調整」・「VSR10 フルカスタム その3」他として記事にさせて頂いた個体です。カテゴリーでのVSR-10で見てもらう方が、良いかもしれませんね。
分解組み立てを繰り返している内に、取り付けがズレてしまったり、スコープの乗せ換えが上手くできていなかったりの状況でした。
まずスコープですが、画像の通りでした。
マウントベースが正確に取り付けられている前提での確認です。最終チェックをやりますので、まずはここからです。
スコープのレティクルをターゲットの垂直レベルである、吊るしの紐に合わせると、ベースでレベルを確認するとこの通りです。
ベースでレベルを取って、レティクルを覗いたのが右側の画像です。
6倍率で15m先を見ています。紐の太さは5mmくらいです。
この状態になるように、スコープを取り付けし直します。
(結構、手間の掛かる作業です!)
右側のレティクルの画像は、撮影の際にちょっとズレてしまっていますが、実際にはきちんとレベルは取れています。
チャンバーの状況を確認する際の分解組み立ての際に、マウントベースのネジを忘れていたようで、アウターバレル側のネジを傷めてしまっていますね。削りカスとガタで、バレルの保持ができなくなっていました。
仕上げ直して再調整し、取り付け直しています。
今回は確認だけで再調整は必要なかったですが、エンド部分も重要です。
セットピンの固定に影響が出て、スプリングガイドの角度が変わり、ピストンの動きに影響が出ます。
結局、バレル周りの取り付け不備で、初速も10m/sくらい落ちてしまっていて、スコープも傾いて取り付けられていましたので、発射されたBB弾は右に大きく曲がって飛んでしまう状況で、距離も飛ばせないといった状態でした。
0.3gしか使用しないので、HOPの調整をして欲しいとの追加調整の希望もありましたので、HOPテンションも強く掛かるように再調整してあります。HOPシートを厚い物と交換してあります。
最終チェック方法は、0.28gや0.3gのBB弾での長距離弾道を確認してから、屋内の15mレンジにて、スコープ調整を行います。
40m付近でのゼロインを基準にしてあります。直進距離の確実な距離を40mとしての基準になります。
それ以上は風の状況によっても大きく変わってしまいますので、当店でのお勧め調整距離です。
60m先も狙えますが、不確定要素が大きくなりますので嫌っています。
画像の記述の通りですが、基準点のターゲットを決めて、重量弾と軽量弾で撃ち比べます。
HOPは、重量弾での設定のまま、軽量弾を撃てば、鬼HOPになりますので、その際縦軸がブレていなければ、チャンバーとスコープの垂直レベルが取れている事になります。
0.12gのBB弾は軽すぎて参考にできなかったので、イーグル製の0.15gを使用していますが、もっと信頼できる0.2gBB弾でのチェックでもかまいません。個人的に重量差は可能な限り大きく取りたかったので、0.15gのBB弾を使用している状況です。
0.15g時は10発撃って、3発紐に当たれば良しとしています。
0.28g時は10中7発を基準にしていますが、歳のせいか、集中力が切れてしまうのが早いようで、なかなかクリアできません(涙)
連続で4発当たれば、OKにしてしまっています(笑)
やっぱり、15mの距離で、5mmの紐に6mmのBB弾を当てるのは、銃を完全固定していないと大変です。
昔は、チェックも早く終わったのになぁ~・・・ と思いながら試射してる状況ですね。
実際のゲームでは、レベルが無いと60m先はマグレでしかないのが現状の店主です。
三半規管も弱ってるんでしょうねぇ・・・(涙)
手に振るえが出ない限りは、なんとかやれるでしょう!
クライアント様、元に戻りましたのでご安心を!
解らない部分は、遠慮無く聴いてくださいね!
COMBAT DOLL 店主 中根
奥山デイズにて定例会(レギュレーション) 未定
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
返信はHPのメールサーバーよりさせて頂きます
今回はVSR-10の再調整です。
クライアント様も、ご自身で触りたい方で、お友達にも情報共有されているそうです。
内部状況を確認して、何人かで試行錯誤しながらのチューニングを楽しんでいるようですね。
今回のVSR-10は、 「マルイ VSR10 再調整」・「VSR10 フルカスタム その3」他として記事にさせて頂いた個体です。カテゴリーでのVSR-10で見てもらう方が、良いかもしれませんね。
分解組み立てを繰り返している内に、取り付けがズレてしまったり、スコープの乗せ換えが上手くできていなかったりの状況でした。
まずスコープですが、画像の通りでした。
マウントベースが正確に取り付けられている前提での確認です。最終チェックをやりますので、まずはここからです。
スコープのレティクルをターゲットの垂直レベルである、吊るしの紐に合わせると、ベースでレベルを確認するとこの通りです。
ベースでレベルを取って、レティクルを覗いたのが右側の画像です。
6倍率で15m先を見ています。紐の太さは5mmくらいです。
この状態になるように、スコープを取り付けし直します。
(結構、手間の掛かる作業です!)
右側のレティクルの画像は、撮影の際にちょっとズレてしまっていますが、実際にはきちんとレベルは取れています。
チャンバーの状況を確認する際の分解組み立ての際に、マウントベースのネジを忘れていたようで、アウターバレル側のネジを傷めてしまっていますね。削りカスとガタで、バレルの保持ができなくなっていました。
仕上げ直して再調整し、取り付け直しています。
今回は確認だけで再調整は必要なかったですが、エンド部分も重要です。
セットピンの固定に影響が出て、スプリングガイドの角度が変わり、ピストンの動きに影響が出ます。
結局、バレル周りの取り付け不備で、初速も10m/sくらい落ちてしまっていて、スコープも傾いて取り付けられていましたので、発射されたBB弾は右に大きく曲がって飛んでしまう状況で、距離も飛ばせないといった状態でした。
0.3gしか使用しないので、HOPの調整をして欲しいとの追加調整の希望もありましたので、HOPテンションも強く掛かるように再調整してあります。HOPシートを厚い物と交換してあります。
最終チェック方法は、0.28gや0.3gのBB弾での長距離弾道を確認してから、屋内の15mレンジにて、スコープ調整を行います。
40m付近でのゼロインを基準にしてあります。直進距離の確実な距離を40mとしての基準になります。
それ以上は風の状況によっても大きく変わってしまいますので、当店でのお勧め調整距離です。
60m先も狙えますが、不確定要素が大きくなりますので嫌っています。
画像の記述の通りですが、基準点のターゲットを決めて、重量弾と軽量弾で撃ち比べます。
HOPは、重量弾での設定のまま、軽量弾を撃てば、鬼HOPになりますので、その際縦軸がブレていなければ、チャンバーとスコープの垂直レベルが取れている事になります。
0.12gのBB弾は軽すぎて参考にできなかったので、イーグル製の0.15gを使用していますが、もっと信頼できる0.2gBB弾でのチェックでもかまいません。個人的に重量差は可能な限り大きく取りたかったので、0.15gのBB弾を使用している状況です。
0.15g時は10発撃って、3発紐に当たれば良しとしています。
0.28g時は10中7発を基準にしていますが、歳のせいか、集中力が切れてしまうのが早いようで、なかなかクリアできません(涙)
連続で4発当たれば、OKにしてしまっています(笑)
やっぱり、15mの距離で、5mmの紐に6mmのBB弾を当てるのは、銃を完全固定していないと大変です。
昔は、チェックも早く終わったのになぁ~・・・ と思いながら試射してる状況ですね。
実際のゲームでは、レベルが無いと60m先はマグレでしかないのが現状の店主です。
三半規管も弱ってるんでしょうねぇ・・・(涙)
手に振るえが出ない限りは、なんとかやれるでしょう!
クライアント様、元に戻りましたのでご安心を!
解らない部分は、遠慮無く聴いてくださいね!
COMBAT DOLL 店主 中根
奥山デイズにて定例会(レギュレーション) 未定
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2014年03月24日
M14用 マウントベース調整 G&P
COMBAT DOLL の店主です。
ちょっと、間を空けてしまいまして、申し訳ありません。
今日は、マルイM14に、G&Pのマウントベースを取り付ける時の調整の紹介です。
M14の場合、側面からのハイアップの取り付けになるので、部品の精度でかなり取り付けが違ってきます。
今回のG&Pのマウントは、素組みだとこんな状況でした。
左下がりになり、センターも左に振れてしまっています。
ベースに合わせてスコープを取り付けてしまうと、スコープが横にも前にも斜めになってしまいます。
実際の状態を図説すると、こんな感じになります。スコープが左に向いてしまっている部分の説明は割愛させて頂いてます。
ポジション調整用のネジやパーツが2箇所あるのですが、水平までは調整しきれないので、ラバーシートを貼り付けて調整を試みました。
リアのスライドパーツは、付属のネジでは固定仕切れなかったので、長い物と交換です。ここで、直進部分のセンター出しの調整ができます。
フロントのネジは高さと前後の傾斜の調整なのですが、ベース下部から出てしまうと、マウントの噛み合せが、合わなくなってしまいましたので、固定優先で、一番低い位置になっています。
ラバーに関しては、水平位置にまで持って行くと、溝部分のかみ合わせが大きくズレて、ベースが左寄りになってしまいましたので、水平レベルの調整は断念させて頂きました。ラバーは取り外しました。
直進は、ほぼ合わせましたが、左右の傾きは、画像の通りです。
持ち込まれた初期状態(左)から、仮付けとしてスコープの上下調節(エレベーション)ダイヤルで位置を仮決め(右)します。
マルイ製のM14ソーコムですので、フロントレール部分はダボホゾで固定されるので、微調整でのセンター出しをしておけば、ここをチャンバーの垂直レベルの基準として調整ができるので、まだ安心できます。
ターゲットに、紐で吊るした垂直レベルがありますので、スコープ内のレティクルの縦ゲージを合わせて、フロントレール部分の水平レベルを確認してやれば、調整取り付けはOKです。
スコープの調整ダイヤル部分と、レティクルのレベルが一致している物も少なくなりましたので、仮決めの位置は信用できません。
位置が決まったら、ターゲットの垂直レベルに合わせてサイティングし、HOPの強弱で、横ブレが無い事が確認できれば、調整作業の終了です。
バッチリ調整できていれば、レティクルのラインの中にBB弾が隠れてしまい、弾道が見えなくなります。距離が近ければ、細くなった部分で確認ができますし、実際に射撃する場合は、使用者のブレや風の影響でズレますので、ある程度の弾道は見られます。
もし、BB弾がスコープ内で視認できなければ、凄腕のスナイパーの技量があるはずです。
M14のような、ライフルストックタイプの銃は、レベルの確認がやり難い銃になりますので、水平儀を使って、確認しながら取り付ける事をお勧め致します。
せっかく性能の良くなった銃も、スコープの取り付けがしっかりできていないと、真っ直ぐに飛んでくれません。無意識に物差しを決めて基準を取ってしまいますので、レティクルが傾いていると、それに合わせて構えてしまいます。
スコープレベルまで取り付ければ、完璧なのですが、その取り付けもシビアになりますので、根気良く作業をしなければなりません。そこまでやっている方は全体の1%に満たない状況だと思います。
ただ、傾きが補正されるだけで、飛距離も著しく伸びます。銃の命中精度や飛距離に不満のある方は、一度、レベル出しとゲージの取り付けをしてみると、その性能の変化に感動できますよ。
レベルというのは、使用者の性能を上げる為のアイテムになります。垂直に立っている自然物もありませんし、水平線や地平線が見える環境でのゲームもやれそうにありません。
HOPの付いたエアガンでは、レベルが重要になりますので、調整には時間を惜しまず、がんばりましょう!
COMBAT DOLL 店主 中根
奥山デイズにて定例会(レギュレーション)次回未定
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
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ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
ちょっと、間を空けてしまいまして、申し訳ありません。
今日は、マルイM14に、G&Pのマウントベースを取り付ける時の調整の紹介です。
M14の場合、側面からのハイアップの取り付けになるので、部品の精度でかなり取り付けが違ってきます。
今回のG&Pのマウントは、素組みだとこんな状況でした。
左下がりになり、センターも左に振れてしまっています。
ベースに合わせてスコープを取り付けてしまうと、スコープが横にも前にも斜めになってしまいます。
実際の状態を図説すると、こんな感じになります。スコープが左に向いてしまっている部分の説明は割愛させて頂いてます。
ポジション調整用のネジやパーツが2箇所あるのですが、水平までは調整しきれないので、ラバーシートを貼り付けて調整を試みました。
リアのスライドパーツは、付属のネジでは固定仕切れなかったので、長い物と交換です。ここで、直進部分のセンター出しの調整ができます。
フロントのネジは高さと前後の傾斜の調整なのですが、ベース下部から出てしまうと、マウントの噛み合せが、合わなくなってしまいましたので、固定優先で、一番低い位置になっています。
ラバーに関しては、水平位置にまで持って行くと、溝部分のかみ合わせが大きくズレて、ベースが左寄りになってしまいましたので、水平レベルの調整は断念させて頂きました。ラバーは取り外しました。
直進は、ほぼ合わせましたが、左右の傾きは、画像の通りです。
持ち込まれた初期状態(左)から、仮付けとしてスコープの上下調節(エレベーション)ダイヤルで位置を仮決め(右)します。
マルイ製のM14ソーコムですので、フロントレール部分はダボホゾで固定されるので、微調整でのセンター出しをしておけば、ここをチャンバーの垂直レベルの基準として調整ができるので、まだ安心できます。
ターゲットに、紐で吊るした垂直レベルがありますので、スコープ内のレティクルの縦ゲージを合わせて、フロントレール部分の水平レベルを確認してやれば、調整取り付けはOKです。
スコープの調整ダイヤル部分と、レティクルのレベルが一致している物も少なくなりましたので、仮決めの位置は信用できません。
位置が決まったら、ターゲットの垂直レベルに合わせてサイティングし、HOPの強弱で、横ブレが無い事が確認できれば、調整作業の終了です。
バッチリ調整できていれば、レティクルのラインの中にBB弾が隠れてしまい、弾道が見えなくなります。距離が近ければ、細くなった部分で確認ができますし、実際に射撃する場合は、使用者のブレや風の影響でズレますので、ある程度の弾道は見られます。
もし、BB弾がスコープ内で視認できなければ、凄腕のスナイパーの技量があるはずです。
M14のような、ライフルストックタイプの銃は、レベルの確認がやり難い銃になりますので、水平儀を使って、確認しながら取り付ける事をお勧め致します。
せっかく性能の良くなった銃も、スコープの取り付けがしっかりできていないと、真っ直ぐに飛んでくれません。無意識に物差しを決めて基準を取ってしまいますので、レティクルが傾いていると、それに合わせて構えてしまいます。
スコープレベルまで取り付ければ、完璧なのですが、その取り付けもシビアになりますので、根気良く作業をしなければなりません。そこまでやっている方は全体の1%に満たない状況だと思います。
ただ、傾きが補正されるだけで、飛距離も著しく伸びます。銃の命中精度や飛距離に不満のある方は、一度、レベル出しとゲージの取り付けをしてみると、その性能の変化に感動できますよ。
レベルというのは、使用者の性能を上げる為のアイテムになります。垂直に立っている自然物もありませんし、水平線や地平線が見える環境でのゲームもやれそうにありません。
HOPの付いたエアガンでは、レベルが重要になりますので、調整には時間を惜しまず、がんばりましょう!
COMBAT DOLL 店主 中根
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2013年04月17日
スコープの調整
COMBAT DOLL の店主です。
最近はアップが遅くて申し訳ありません。
今回は予告通り、スコープの調整です。
下の図をご覧下さい。
基本はドットサイトと同じなのですが、飛距離の扱いが変わってきますので、微妙な部分があります。
直線で飛び、失速して落ちていく弾道であれば、上の図で十分なのですが、そうすると、30mくらいのの直進で、その後落下弾道になり、飛距離は30mちょっとの設定になるのと、HOPの掛かりが弱くなってしまうため、上下ブレも発生してしまいます。
飛距離優先にした場合には浮き上がりの弾道が発生し、その辺を読み取る必要があるので変わってきてしまいます。
ですが、その前にスコープのレベル調整が必要です。
画像はマルイ製ステアーAUGです。
銃を固定し、マウントベース部分で、本体のレベルを取ります。
そして、スコープの傾きを確認すると・・・
やっぱりズレてますね。正直、感覚だけでは偶然の一致でしか合いません。レベルを確認しながら位置調整です。
ビシッと決まると気持ちが良いですね。ここで確認です。「スコープレベルトラブル」でもご紹介しましたが、中身と外見が同期していない場合がありますのでチェックしておきましょう。
このスコープもわずかにズレてました。これはどうするか、クライアント様と相談ですね。
実射調整は後回しになってしまいました。
以後、理論の説明です。
まずは、通常HOPの場合です。
普通は、飛距離を出す為に、若干浮き上がっていく弾道でHOP調整している方がほとんどだと思います。
その場合に、実際に直線で飛んでいく距離と浮き始める距離ポイントを把握しておかなくてはいけません。
僕の経験上、ノーマル電動ガンのノーマルHOPだと、上の図のような弾道が、綺麗に飛んで見えるベスト調整だと思っています。
図のような弾道だとした場合、当てになる直線弾道は30m強ですので、少し余裕を持たせて、30mジャストのつもりで調整します。
この銃の場合は、バレルセンターとスコープセンターの距離は約80㎜あります。
10mなら54㎜下に、15mなら40㎜下に、20mなら27㎜下に当たるように調整すれば、30mでど真ん中の計算です。その先は浮き上がりが来ますので、スコープの中心より上に行く訳ですが、距離が遠くなればズレが解り難くなるのと、風や手振れ等の影響も有りブレて見えてしまうので、アバウトな状態でも我慢できるからです。
次はレンジアップ等の重量弾で飛距離を伸ばすチューニングの場合です。
実射調整の場合は、屋外で飛びの一番良いHOP調整をしておき、屋内のショートレンジでの再調整では下の画像のようにセッティングします。
銃の水平を取り、高さを確認して、ターゲットの高さも合わせてから試射して、初期のスライダー気味の浮き上がり部分と高さを把握します。
正直、当店のレンジアップチューンでは、この初期浮き上がりが出る状態で適正飛距離となり、最大飛距離の場合でもほぼ同程度に上がります。その後100%水平飛翔かと言われれば、計測実績がありませんので確証はありませんが、屋外でのターゲットでの試射状況を考慮する限りは、下の図のような飛び方をしていると判断しています。
実質、10m付近で10cmくらい浮き上がり、その後40mを越えた辺りで再浮上して行きます。
この飛び方を踏まえると、この銃の場合はポイントが交差する位置が20mくらいで一度交差し、その後下に行ってしまいます。そして、40mを超えた上昇ポイントでもう一度交差して大きく上がって行くように見えます。上下に平均して移動する調整ですね。基本スコープのセンターを狙って撃てば良い訳です。
バレルとスコープの高低差が80㎜なのに対し、スライダー気味の上がりの方が大きい為になってしまう状況です。
逆に、銃身の延長線とスコープのセンター視線を平行に調整すれば、常に中心より上をBB弾が飛んでいきますので、上下の偏差で解り難くなると思えば、並行に調整するのがお勧めです。
但し、ズーム倍率を高くしていると、その後の上昇が大きくなってしまう時に、スコープの視野から外れてしまう場合がありますので、使用するスコープの倍率も考慮に入れてください。
流速チューン等の飛距離アップの銃の場合は、正確な弾道を把握してから、スコープの調整を行ってくださいね。
今回は実射が後回しになってしまって、理念だけの説明になってしまいましたが、参考にして頂ければと思います。
2日連ちゃんで、堅苦しい記事でしたが、お読み頂いて、ありがとうございました。
COMBAT DOLL 店主 中根
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
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ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
最近はアップが遅くて申し訳ありません。
今回は予告通り、スコープの調整です。
下の図をご覧下さい。
基本はドットサイトと同じなのですが、飛距離の扱いが変わってきますので、微妙な部分があります。
直線で飛び、失速して落ちていく弾道であれば、上の図で十分なのですが、そうすると、30mくらいのの直進で、その後落下弾道になり、飛距離は30mちょっとの設定になるのと、HOPの掛かりが弱くなってしまうため、上下ブレも発生してしまいます。
飛距離優先にした場合には浮き上がりの弾道が発生し、その辺を読み取る必要があるので変わってきてしまいます。
ですが、その前にスコープのレベル調整が必要です。
画像はマルイ製ステアーAUGです。
銃を固定し、マウントベース部分で、本体のレベルを取ります。
そして、スコープの傾きを確認すると・・・
やっぱりズレてますね。正直、感覚だけでは偶然の一致でしか合いません。レベルを確認しながら位置調整です。
ビシッと決まると気持ちが良いですね。ここで確認です。「スコープレベルトラブル」でもご紹介しましたが、中身と外見が同期していない場合がありますのでチェックしておきましょう。
このスコープもわずかにズレてました。これはどうするか、クライアント様と相談ですね。
実射調整は後回しになってしまいました。
以後、理論の説明です。
まずは、通常HOPの場合です。
普通は、飛距離を出す為に、若干浮き上がっていく弾道でHOP調整している方がほとんどだと思います。
その場合に、実際に直線で飛んでいく距離と浮き始める距離ポイントを把握しておかなくてはいけません。
僕の経験上、ノーマル電動ガンのノーマルHOPだと、上の図のような弾道が、綺麗に飛んで見えるベスト調整だと思っています。
図のような弾道だとした場合、当てになる直線弾道は30m強ですので、少し余裕を持たせて、30mジャストのつもりで調整します。
この銃の場合は、バレルセンターとスコープセンターの距離は約80㎜あります。
10mなら54㎜下に、15mなら40㎜下に、20mなら27㎜下に当たるように調整すれば、30mでど真ん中の計算です。その先は浮き上がりが来ますので、スコープの中心より上に行く訳ですが、距離が遠くなればズレが解り難くなるのと、風や手振れ等の影響も有りブレて見えてしまうので、アバウトな状態でも我慢できるからです。
次はレンジアップ等の重量弾で飛距離を伸ばすチューニングの場合です。
実射調整の場合は、屋外で飛びの一番良いHOP調整をしておき、屋内のショートレンジでの再調整では下の画像のようにセッティングします。
銃の水平を取り、高さを確認して、ターゲットの高さも合わせてから試射して、初期のスライダー気味の浮き上がり部分と高さを把握します。
正直、当店のレンジアップチューンでは、この初期浮き上がりが出る状態で適正飛距離となり、最大飛距離の場合でもほぼ同程度に上がります。その後100%水平飛翔かと言われれば、計測実績がありませんので確証はありませんが、屋外でのターゲットでの試射状況を考慮する限りは、下の図のような飛び方をしていると判断しています。
実質、10m付近で10cmくらい浮き上がり、その後40mを越えた辺りで再浮上して行きます。
この飛び方を踏まえると、この銃の場合はポイントが交差する位置が20mくらいで一度交差し、その後下に行ってしまいます。そして、40mを超えた上昇ポイントでもう一度交差して大きく上がって行くように見えます。上下に平均して移動する調整ですね。基本スコープのセンターを狙って撃てば良い訳です。
バレルとスコープの高低差が80㎜なのに対し、スライダー気味の上がりの方が大きい為になってしまう状況です。
逆に、銃身の延長線とスコープのセンター視線を平行に調整すれば、常に中心より上をBB弾が飛んでいきますので、上下の偏差で解り難くなると思えば、並行に調整するのがお勧めです。
但し、ズーム倍率を高くしていると、その後の上昇が大きくなってしまう時に、スコープの視野から外れてしまう場合がありますので、使用するスコープの倍率も考慮に入れてください。
流速チューン等の飛距離アップの銃の場合は、正確な弾道を把握してから、スコープの調整を行ってくださいね。
今回は実射が後回しになってしまって、理念だけの説明になってしまいましたが、参考にして頂ければと思います。
2日連ちゃんで、堅苦しい記事でしたが、お読み頂いて、ありがとうございました。
COMBAT DOLL 店主 中根
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2013年04月16日
ドットサイトの調整
COMBAT DOLL の店主です。
今回は、ドットサイトの調整の紹介です。
比較的よく頼まれる作業ですが、意外と勘違いされる方が多いのも現実ですので、挿絵を使ってご説明致します。
基本的に近距離用のサイトですので、意外と近い距離で調整する場合が多いと思います。
当店でもシューティングレンジは最大15mです。
サイトと銃口の高さの差を把握しておきます。この銃はMP5Kで、マルイの純正ハイマウントで取り付けられていて、高さの差は約85㎜あります。
上の図の様に、10mで、ドットを合わせてしまうと、BB弾が直進弾道だった場合に、20m先では85㎜上のポイントに当たり、30m先だと170㎜ズレる計算です。このズレを大きいと見るか、小さいと判断するかは個人差になりますが、人の頭の大きさを考えた時に、ど真ん中を狙った時には30m先で頭上を越えて行くズレになります。
特に、MP5Kは銃身も短く、安定した直線弾道は20mくらいになり、その先は散らばる傾向が強くなります。初速も箱出しで0.2gBB弾で80m/s未満が普通ですので、飛距離も短い部類に入ります。
大概の方は、HOPを若干強めにして、浮き上がる弾道で飛距離を稼ぐHOP調整をされていると思います。
そうすると、ドットサイトの調整位置のズレは拡大して、長距離では更に上を飛んで行ってしまいます。
今、流行のロングレンジや流速チューンではサイト調整が難しくなってしまう訳です。
見ているラインは直線なのに対し、弾道が浮き上がりの山なりの弾道になるので、交差点は1点のみです。落下弾道に入る頃には風に流されたり、視点の移動でまず交差しない状況になります。
その辺を考慮して、直線弾道が維持できる必中距離でサイト調整し、それ以上の不安定要素が増えていく距離分は、プラスαとして状況に応じて変化する部分だと把握してサイティングするようしておくと、サイティングし易くなります。
そのことを踏まえて、現実的にサイト調整をします。
現物の調整の銃です。珍しい訳では無いのですが、こんな状態の物も比較的目にします。
カバーレンズと、ドットを反射させるレンズの傾きがズレ過ぎて、ドットが二重に映し出されてしまう物です。
拡大した画像で確認してもらうと解り易いと思います。
銃口から13mの距離で、マルイのターゲットペーパーの真ん中付近に小さい乱反射したドットと、ペーパーの上縁辺りに大きい本来のドットが写し出されています。ちなみに、ペーパーのポイントの距離は約95㎜あります。
10mで調整しましたが、光点はもう少し内側に寄り、約85㎜のズレに変わります。
調整してみたところ、ほぼ真下に乱反射ドットがあるので、本来のドットを長距離(30m)用と、乱反射ドットを近距離(10~20m)用として使い分けができるので、運の良い故障品です。
あくまでも、直線でサイトポイントを示しているのは、明るく大きい方のドットです。下に移し出される乱反射のドットは斜め下に向かって伸びていきます。上の図を参考にしてもらえると解り易いと思います。
縮尺は適当ですので、基本を捉えてもらえるとありがたいですね。
タスコ製のアイテムでしたので、初期不良と言うよりは、使用中に大きな衝撃でズレてしまったのではないかと思われます。
欠点を、巧く利点として活用できる状態でしたので、安心してお使い頂ければと思います。
サイト調整できる場所が無く、自宅で近距離で調整しなければならない場合は、直線で飛んでいるのを確認して、三角形の定理を思い出しながら、サイトと銃身の高さを測って、この距離でここなら、これだけになればここくらい?という概算の元調整しておき、屋外でそれなりの距離でHOP調整と、サイトの微調整を行うのがベストだと思います。
HOPも弾道も、風の影響で変わってしまいますので、その辺の誤差読みもお忘れなく。
基本的な考え方はスコープの場合も同等です。距離と倍率があるだけシビアになりますね。
明日は、スコープ編の予定です。
COMBAT DOLL 店主 中根
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
今回は、ドットサイトの調整の紹介です。
比較的よく頼まれる作業ですが、意外と勘違いされる方が多いのも現実ですので、挿絵を使ってご説明致します。
基本的に近距離用のサイトですので、意外と近い距離で調整する場合が多いと思います。
当店でもシューティングレンジは最大15mです。
サイトと銃口の高さの差を把握しておきます。この銃はMP5Kで、マルイの純正ハイマウントで取り付けられていて、高さの差は約85㎜あります。
上の図の様に、10mで、ドットを合わせてしまうと、BB弾が直進弾道だった場合に、20m先では85㎜上のポイントに当たり、30m先だと170㎜ズレる計算です。このズレを大きいと見るか、小さいと判断するかは個人差になりますが、人の頭の大きさを考えた時に、ど真ん中を狙った時には30m先で頭上を越えて行くズレになります。
特に、MP5Kは銃身も短く、安定した直線弾道は20mくらいになり、その先は散らばる傾向が強くなります。初速も箱出しで0.2gBB弾で80m/s未満が普通ですので、飛距離も短い部類に入ります。
大概の方は、HOPを若干強めにして、浮き上がる弾道で飛距離を稼ぐHOP調整をされていると思います。
そうすると、ドットサイトの調整位置のズレは拡大して、長距離では更に上を飛んで行ってしまいます。
今、流行のロングレンジや流速チューンではサイト調整が難しくなってしまう訳です。
見ているラインは直線なのに対し、弾道が浮き上がりの山なりの弾道になるので、交差点は1点のみです。落下弾道に入る頃には風に流されたり、視点の移動でまず交差しない状況になります。
その辺を考慮して、直線弾道が維持できる必中距離でサイト調整し、それ以上の不安定要素が増えていく距離分は、プラスαとして状況に応じて変化する部分だと把握してサイティングするようしておくと、サイティングし易くなります。
そのことを踏まえて、現実的にサイト調整をします。
現物の調整の銃です。珍しい訳では無いのですが、こんな状態の物も比較的目にします。
カバーレンズと、ドットを反射させるレンズの傾きがズレ過ぎて、ドットが二重に映し出されてしまう物です。
拡大した画像で確認してもらうと解り易いと思います。
銃口から13mの距離で、マルイのターゲットペーパーの真ん中付近に小さい乱反射したドットと、ペーパーの上縁辺りに大きい本来のドットが写し出されています。ちなみに、ペーパーのポイントの距離は約95㎜あります。
10mで調整しましたが、光点はもう少し内側に寄り、約85㎜のズレに変わります。
調整してみたところ、ほぼ真下に乱反射ドットがあるので、本来のドットを長距離(30m)用と、乱反射ドットを近距離(10~20m)用として使い分けができるので、運の良い故障品です。
あくまでも、直線でサイトポイントを示しているのは、明るく大きい方のドットです。下に移し出される乱反射のドットは斜め下に向かって伸びていきます。上の図を参考にしてもらえると解り易いと思います。
縮尺は適当ですので、基本を捉えてもらえるとありがたいですね。
タスコ製のアイテムでしたので、初期不良と言うよりは、使用中に大きな衝撃でズレてしまったのではないかと思われます。
欠点を、巧く利点として活用できる状態でしたので、安心してお使い頂ければと思います。
サイト調整できる場所が無く、自宅で近距離で調整しなければならない場合は、直線で飛んでいるのを確認して、三角形の定理を思い出しながら、サイトと銃身の高さを測って、この距離でここなら、これだけになればここくらい?という概算の元調整しておき、屋外でそれなりの距離でHOP調整と、サイトの微調整を行うのがベストだと思います。
HOPも弾道も、風の影響で変わってしまいますので、その辺の誤差読みもお忘れなく。
基本的な考え方はスコープの場合も同等です。距離と倍率があるだけシビアになりますね。
明日は、スコープ編の予定です。
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