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Posted by ミリタリーブログ  at 

2013年04月17日

スコープの調整

 COMBAT DOLL の店主です。

 最近はアップが遅くて申し訳ありません。

 今回は予告通り、スコープの調整です。

 下の図をご覧下さい。



 基本はドットサイトと同じなのですが、飛距離の扱いが変わってきますので、微妙な部分があります。
 直線で飛び、失速して落ちていく弾道であれば、上の図で十分なのですが、そうすると、30mくらいのの直進で、その後落下弾道になり、飛距離は30mちょっとの設定になるのと、HOPの掛かりが弱くなってしまうため、上下ブレも発生してしまいます。

 飛距離優先にした場合には浮き上がりの弾道が発生し、その辺を読み取る必要があるので変わってきてしまいます。

 ですが、その前にスコープのレベル調整が必要です。

 画像はマルイ製ステアーAUGです。



 銃を固定し、マウントベース部分で、本体のレベルを取ります。

 そして、スコープの傾きを確認すると・・・



 やっぱりズレてますね。正直、感覚だけでは偶然の一致でしか合いません。レベルを確認しながら位置調整です。



 ビシッと決まると気持ちが良いですね。ここで確認です。「スコープレベルトラブル」でもご紹介しましたが、中身と外見が同期していない場合がありますのでチェックしておきましょう。



 このスコープもわずかにズレてました。これはどうするか、クライアント様と相談ですね。
 実射調整は後回しになってしまいました。

 以後、理論の説明です。

 まずは、通常HOPの場合です。



 普通は、飛距離を出す為に、若干浮き上がっていく弾道でHOP調整している方がほとんどだと思います。
 その場合に、実際に直線で飛んでいく距離と浮き始める距離ポイントを把握しておかなくてはいけません。
 僕の経験上、ノーマル電動ガンのノーマルHOPだと、上の図のような弾道が、綺麗に飛んで見えるベスト調整だと思っています。
 図のような弾道だとした場合、当てになる直線弾道は30m強ですので、少し余裕を持たせて、30mジャストのつもりで調整します。
 この銃の場合は、バレルセンターとスコープセンターの距離は約80㎜あります。
 10mなら54㎜下に、15mなら40㎜下に、20mなら27㎜下に当たるように調整すれば、30mでど真ん中の計算です。その先は浮き上がりが来ますので、スコープの中心より上に行く訳ですが、距離が遠くなればズレが解り難くなるのと、風や手振れ等の影響も有りブレて見えてしまうので、アバウトな状態でも我慢できるからです。

 次はレンジアップ等の重量弾で飛距離を伸ばすチューニングの場合です。
 実射調整の場合は、屋外で飛びの一番良いHOP調整をしておき、屋内のショートレンジでの再調整では下の画像のようにセッティングします。



 銃の水平を取り、高さを確認して、ターゲットの高さも合わせてから試射して、初期のスライダー気味の浮き上がり部分と高さを把握します。
 正直、当店のレンジアップチューンでは、この初期浮き上がりが出る状態で適正飛距離となり、最大飛距離の場合でもほぼ同程度に上がります。その後100%水平飛翔かと言われれば、計測実績がありませんので確証はありませんが、屋外でのターゲットでの試射状況を考慮する限りは、下の図のような飛び方をしていると判断しています。



 実質、10m付近で10cmくらい浮き上がり、その後40mを越えた辺りで再浮上して行きます。
 この飛び方を踏まえると、この銃の場合はポイントが交差する位置が20mくらいで一度交差し、その後下に行ってしまいます。そして、40mを超えた上昇ポイントでもう一度交差して大きく上がって行くように見えます。上下に平均して移動する調整ですね。基本スコープのセンターを狙って撃てば良い訳です。
 バレルとスコープの高低差が80㎜なのに対し、スライダー気味の上がりの方が大きい為になってしまう状況です。
 逆に、銃身の延長線とスコープのセンター視線を平行に調整すれば、常に中心より上をBB弾が飛んでいきますので、上下の偏差で解り難くなると思えば、並行に調整するのがお勧めです。
 但し、ズーム倍率を高くしていると、その後の上昇が大きくなってしまう時に、スコープの視野から外れてしまう場合がありますので、使用するスコープの倍率も考慮に入れてください。

 流速チューン等の飛距離アップの銃の場合は、正確な弾道を把握してから、スコープの調整を行ってくださいね。

 今回は実射が後回しになってしまって、理念だけの説明になってしまいましたが、参考にして頂ければと思います。

 2日連ちゃんで、堅苦しい記事でしたが、お読み頂いて、ありがとうございました。


 COMBAT DOLL 店主 中根

  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00 
  定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり  
  TEL 053-450-3308 FAX 同番
  メール info@combatdoll.jp
  ミリブロのメッセージからでも大丈夫です

   


Posted by コンバットドール  at 23:36Comments(2)サイト調整