2013年01月15日

マルイ VSR10 再調整

 COMBAT DOLL の店主です。

 昨年のX'masから、3回に渡って紹介したVSR10フルカスタムですが、再調整の依頼があり、やり直していました。

 再調整の希望内容としては、1)コッキングが重いので、ツインスプリングをシングルに変更したい。2)音はできる限り小さくしたい。と言う事で、仕様変更させて試射をして来ました。

 前回の状況から、外したパーツは、PDI製ショートストロークシリンダーヘッド、Laylax製ステンシリンダー、同じくベアリング付きスプリングガイド、そして、ツインスプリングです。
 入れ替えで使用するパーツは、マルイノーマル品ですが、スプリングはKM製の旧製品のスプリングです。

マルイ VSR10 再調整

 ショートストロークを辞めたのは、スプリングのレートをその分強くしなければならず、コッキングの重さに影響が大きいので、その軽減措置です。ノズルの内径は2.3㎜まで絞ってあります。
 シリンダーは、何度も組み替えて検証した結果、ノーマルシリンダーの方が初速も安定し、低レートならば、こちらの方が良かったので使用しました。高レートのツインスプリングならステンシリンダーの方がお勧めです。
 スプリングも、太径とノーマル径の物で比較しながら調整しましたが、太径の物は逆に線径が細くなるのでジャダーが起こりやすく、ノーマル径のスプリングの方が静かになるので、ノーマル径の若干強めのスプリングを使用しました。圧縮を安定させ、エアブレーキの効果を最大限に使えるようになります。
 ピストンは、ノーマル径のスプリングに対応させるべく、13㎜外径のステンレスパイプをアルミのシムシートを巻き付けて圧入して使用し、ピストンの重量アップで圧縮比を高め、スプリングのブレを減らして、追加要素を作りました。

マルイ VSR10 再調整

 シリンダーヘッドの裏側(ピストンヘッドとの接触面)は一工夫してあります。画像に赤いラインがありますが、ノズルの入り口に対してのすり鉢を作ってあります。これは、ピストンヘッドの穴をシリンダーヘッドで塞がない様にする事で、6.03mmというタイトバレルでも、発射されたBB弾によるバキューム現象を解消する為の物で、PDI製品のピストンに使用されているゴムボールや、PSG-1のバレルの切り欠きの効果と同じ理屈で細工してあります。先日の僕のAPSもダンパースプリングにより、同じ効果が発揮されています。
 この細工は命中精度に大きく影響しますので、加工可能な方はお試しください。もちろん、持ち込んで頂ければ加工は致しますよ。

マルイ VSR10 再調整

 チャンバー部分に一細工加えて完成です。
 0.2gで使用する事は無いとの話でしたので、HOPの掛かりを調整し、弾詰まりを起こす範囲にレバーが動かない様に、画像の赤ラインの部分にストッパーを増設して、可変幅を減らします。
 これにより、最高初速から適正HOP初速までの減速を最低限に抑えて、より上限に近い初速で運用できます。

 実際の初速は、最高が0.2gで93m/s・0.25gで88m/s・0.28gで84m/s・0.3gで81m/s
        適正で0.2gでHOP過・0.25gで85m/s・0.28gで83m/s・0.3gで80m/s

 フィールドの環境や、使用する弾測器によっては、OUTになるかも知れません。0.2gでは確実にクリアーですが、重量弾になってくると、個々の計測誤差も出ると思いますので、カスタムご依頼の際は、どこのどのブランドでチェックされるかお知らせ下さい。環境と機種で、安全マージンを概算しますので、オーバーする事は無いように調整致します。

 そして、肝心の飛距離と精度ですが、0.28gの決め撃ちですが、僕のAPSより10mは飛距離もあり、精度は同等かそれ以上でした。以前の状態と比較しても、振動が軽減された分、精度は向上していました。ピストンの重量を増やせたのも大きな要因になっていると思います。

 風さえ読めれば、60m先でもヘッドショットできそうな感じですね。僕自身がここまでになるとは思っていませんでした。

 ただ、この銃も、もしかしたら手放す事になるかも知れないそうです。まだ決定ではないそうですが、家庭の事情だそうですので・・・。
 気になる方は、ヤフーオークションのチェックか、お店までお問い合わせ下さい。金額はそうなった時でないとわかりませんので、何とも言えませんが、高額提示なら決断が早いかもしれません。

 パーツ構成として、
  Gスペックベース(税抜き定価25800)
    Laylax PSS10 ストレートブルバレルロング インナーサイレンサー付き 12800
            バレルスペーサー Gスペック用             2200
            エアシールチャンバー                  6800
            ゼロトリガー                     21800
    マッドブル   ブラックパイソン Ver.2 455㎜ インナーバレル     3300
    KM企画    VSR10用スプリング(旧商品に付きレート公表しません)  1500
    COMBATDOLL 補正部材、チューニング、追加加工(特別価格)      15000
    SⅡS     スコープ 40×3-9FF 1inc               12000
            スコープマウントリング 1inc 9㎜H           1500
    DOSKOSPORT プラスチックハードケースロング付き 取説無し

 と、結構なパーツ金額が投入されているアイテムですね。

 そのまま、ご使用頂いて、感動して頂けるとありがたいのですが、こればかりはクライアント様の都合になりますので、何とも言えません。
 今月は、受け取りには来られないとの事ですので、興味のある方にはお見せできます。興味のある方はご来店下さいませ。

 COMBAT DOLL 店主 中根

  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00 
  定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり  
  TEL 053-450-3308 FAX 同番
  メール info@combatdoll.jp
  ミリブロのメッセージからでも大丈夫です

 マルイ VSR10 再調整




同じカテゴリー()の記事画像
VSR-10 Gスペック フルチューニング
電動ハンドガン チューニング例
PSC-1 山林 チューン
PDR-C 本体チューニング 違う箇所での困難編 
PDR-C 本体チューニング 困難編
MAGPLL PTS MASADA CQB
同じカテゴリー()の記事
 VSR-10 Gスペック フルチューニング (2015-04-02 20:00)
 電動ハンドガン チューニング例 (2015-03-31 20:00)
 PSC-1 山林 チューン (2015-03-24 20:00)
 PDR-C 本体チューニング 違う箇所での困難編  (2015-03-18 20:00)
 PDR-C 本体チューニング 困難編 (2015-03-13 20:00)
 MAGPLL PTS MASADA CQB (2015-03-10 20:00)

Posted by コンバットドール  at 20:00 │Comments(0)VSR-10

<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。