2013年06月12日

APS用SCSの仕様変更

 COMBAT DOLL の店主です。

 今回は。マルゼン製APSに組まれていたKM企画のSCSチャンバーの仕様変更です。

APS用SCSの仕様変更

 KM企画のSCSチャンバーがダメな訳ではないのですが、昨今の生産事情から、消耗品であるパッキンの入手が困難になる事を予想しての仕様変更です。

 現状、パッキン自体はメーカー在庫も有るようですが、このウレタン製のパッキンは消耗と経年変化が激しいので、まめな交換を必要とします。HOPのかかりや機密性が抜群なので捨て難いのですが、今後の不安要素から、VSR-10の物から加工流用できるように致します。

 画像左はSCS純正で、すでにパッキンが劣化した状態です。右はVSR用の物をベースに加工したものです。真鍮のカーラーは、SCSで使用されている物です。
 レンジアップ仕様にしてありますが、HOPのテンションがM3のネジになるので効果は少なめです。精密射撃をご希望のクライアント様でしたので、ちょうど良い感じでした。

APS用SCSの仕様変更

 バレルの外径は同じだったのですが、HOP部分が異径になっているSCS用のバレルに流用できるパッキンが無かったので、VSRタイプのバレルとVSR用のノーマルパッキンを使用して、加工しました。
 チャンバーの内径とパッキンの外径が一致してくれたので、流用が可能だった訳です。但し、シリンダーヘッドのノズル部分はVSRの方が太くなっているので、ノズルとの気密が取れなくなってしまいます。BB弾の保持については、HOPの位置でBB弾が止まりますので問題ありません。

 画像の様に、パッキン入り口部分を削り込み、Oリングがはめ込める様に加工します。外側の位置決めのリブもカットしてあります。パッキン自体の長さも短くして、距離調整してあります。そのままの長さでは、HOP位置が遠くなってしまい、調整ネジの位置が合わずに押せなくなってしまいます。

 この仕様であれば、消耗部分はOリングとHOPシートになるので、材料も手に入り易く、安価で済みます。
 HOPも肉厚が増える事で、せり出す面積が増えて若干の長掛けHOPになる状況です。調整ネジの長さの調整で掛け具合も設定し易いので、手間を掛けたなりの安定感と性能が出せました。

 マルイさんのHOPシステムをベースにするのが、一番の性能安定度が得られるのも現実です。
 過去の栄光を馳せたAPSも、すでに世代交代されてしまった感じです。APS系のユーザーの僕としては、寂しい気持ちでの工作でした。

 がんばれっ! Made In Japan! コピー商品に負けないで欲しいものです・・・。


 COMBAT DOLL 店主 中根

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Posted by コンバットドール  at 21:47 │Comments(0)エアガンカスタム

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