2014年03月15日

MAGPULL PTS MASADA パーツ検証

COMBAT DOLL の店主です。

今回は、MASADAのパーツとして発売されているパーツのご紹介です。

クライアント様の持ち込みパーツを検証させて頂いております。
それぞれで、一番良い物を使用して欲しいという希望でした。

要望スペックは、
  初速(適正HOPにて)93m/s前後
  30m先での安定した集弾性
  サイクルの向上(秒間20~22発)
  バレルアッセンブル脱着における、不安定要素の改善

と言う、持病持ちのMASADAには、なんとも、難しいカスタムでしたが、お時間を頂き、各パーツの組み込み検証をさせて頂いて、完全解決が可能になった次第です。

本日は、とりあえず、ご用意頂いたパーツの詳細を報告になります。
組み込んだ際のスペックは、それぞれの適正使用方法がありますので省かせて頂きますが、適材適所で使用すれば、各々の性能が発揮される製品となっていました。

まずは、「WII TECH」製

MAGPULL PTS MASADA パーツ検証

チャンバーアッセンブルのセットです。

MAGPULL PTS MASADA パーツ検証

少し長めのエアシールノズルと硬めのパッキンに精度アップされたチャンバーブロックがセットになっています。
0.2gBB弾をメイン使用の方は、パッキンはソフトな物(マルイ純正品レベル)に交換をお勧めです。
そのままの組み換えで、十分性能アップするパーツです。パッキンでの気密ロスが激減します。

今回のチューニングでは、当方の好みと要望スペックの実現の為、チャンバーのみ加工使用します。

MAGPULL PTS MASADA パーツ検証

HOPアジャスターです。
HOP用の鼓状のパーツが固定されないので、バレルアッセンブルの脱着の際に苦労をしてしまいますが、チャンバーとセットで使用(ハードパッキン)した際には、0.25gBB弾での安定感は出せます。ただ、HOPのセッティングの微調整が大変ですので、一度組み込んだら分解はあまりしない方にお勧めです。
メンテナンスの際の再調整がシビアですので、ご自信でメンテナンスのできる方なら大丈夫です。

次は、アクセスオーバーシースよりのHOPアジャスターです。

MAGPULL PTS MASADA パーツ検証

純正のシリコン系ソフトパッキンに対応している物で、ノーマルのテンションラバーの変形ムラを嫌う方にはお勧めです。
基本、V字HOPタイプに対応した形状をしていますので、純正状態での安定感の向上には良い商品です。
0.2g用の赤と0.25g以上用の青とのセットになっていますので、基本使用のBB弾重量に合わせて交換すれば良いですね。

そして、ノンブランド(NB)のジュラコン製ノズルです。

MAGPULL PTS MASADA パーツ検証

どこの製造なのか不明なのですが、素材を考えると、交換したいパーツなのですが、致命的欠陥がありました。
MASADA用かどうかも不明ですので、仕方が無いのかもしれませんが、ノズル長は0.8mm短い物になっています。
ノズルとチャンバーでの気密が取りきれていないMASDADAでは、そのまま交換しては使用できません。

ただ、今回のチューニングの方法で行くと、この長さでも可能になると判断しましたので、こちらのパーツの使用が前提になっています。
使用状況を考えても、アルミのチャンバーにアルミのノズルを使用することに抵抗感がありましたので、あえてイバラの道を歩みます。
(勿論、勝算があってのことなのですが・・・)

各パーツを純正品と比較しておきましょう。

まずは、チャンバーブロックです。

MAGPULL PTS MASADA パーツ検証

左は純正品ですが、チャンバーのガイドネジの長穴が、前方に延長加工されていました。メーカーでも欠点の改善策を施しているようです。
実際には、ここだけでは改善しきれませんが、向上はされているようです。
WII TECH 製のチャンバーブロックは、メカボックスとの接触が面当たりになり、安定感が増す為に使用します。ただ、そのままでは面当たりするまで届かない作り(本体の設計上)になっていますので、今回は加工して使用するのが前提です。

MAGPULL PTS MASADA パーツ検証

HOPパッキンは、純正品はシリコン系のソフトタイプで、V字カットのHOP仕様です。バレルアッセンブルの脱着の際に破れてしまうリスクが大きいので、一般的な二トリルゴム系のパッキンで、マルイ純正タイプの物に交換します。
当初はシステマ製の予定だったのですが、最終的にG&P製になりました。詳細はカスタムレポートの際に説明致します。

MAGPULL PTS MASADA パーツ検証

HOPアジャスターですが、使用するパッキンによって適正が変わってきますので、パッキンに合わせての選択使用がお勧めです。
純正V字カットHOPパッキンなら、アクセス製。 ハードタイプV字カットHOPパッキンならWII製。 ソフトタイプマルイHOPパッキンなら純正と言った具合ですね。BB弾の重量でも変わってきますので、任意で組み合わせてもらえれば良いと思います。
今回のチューニングでは、純正アジャスターを使用して、テンションラバーを交換して使用します。

そしてノズルです。

MAGPULL PTS MASADA パーツ検証

画像でも解ると思いますが、純正品との比較をしてみると、それぞれの違いがハッキリ出ています。
WII製のチャンバーとセットのノズルが、無難にチューンアップできるサイズになっています。メカボックスまで分解加工したくない方はこちらの使用が良いでしょう。
NB製のジュラコンノズルは、短すぎます。部品の交換のみのチューニングでは使用できません。当方のような捻くれ者向きのコアなパーツになります。せめて、純正と同サイズなら無難でしょうし、WII製と同寸なら普通の組み換えでの効果が発揮できたと思います。
ただ、今回のバレルアッセンブルの脱着ギミックを生かした上での安定感を得る為の加工では、使用可能と判断しましたので、ジュラコン製のノズルを使ったカスタムチューニングのレポートを次回に致します。

正直、解決策を見つけるのに、3ヶ月以上かかっています。それまでのMASADAの持ち込みを頂いた方のデータも反映されています。
解決策が閃くのに、随分、時間とサンプルが必要でした。歳を取って頭が固くなった証拠ですね。
やっと、スッキリしたカスタム仕上げができる所になりました。検証のお時間をくださったクライアント様、ならびに、MASADAのチューニングをして頂いたクライアント様には、厚く御礼を申し上げます。

個人的に不満の残らないチューニングができましたので、次回をご期待ください。


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)次回未定
  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
  定休日 日曜日 年末年始  他 臨時休業あり
  TEL 053-450-3308 FAX 同番
  メール info@combatdoll.jp
  ミリブロのメッセージからでも大丈夫です 

  MAGPULL PTS MASADA パーツ検証



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Posted by コンバットドール  at 20:00 │Comments(2)MAGPULL PTS MASADA商品ご紹介

この記事へのコメント
いやー
大変な依頼してしまい申し訳ないです。
続きが楽しみです
Posted by PD at 2014年03月15日 20:27
PDさん、こんばんは。一日遅れのレスでごめんなさい!

依頼内容に関しては、ガンスミスとして燃えられる内容でしたし、いろいろ充実した成果が得られましたので、逆にありがとうございました!

続きを、今日の予定でやっているのですが、画像整理に時間がかかっていて、間に合いそうにありません。

明日のアップになってしまいそうで・・・  ゴメンナサイ!!
Posted by コンバットドールコンバットドール at 2014年03月16日 22:18
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