2014年04月09日

G&G G2010 TAN (F2000) レビュー

COMBAT DOLL の店主です。

今回は、商品レビューになります。

クライアント様よりの持ち込みなのですが、カスタム仕様の選択に迷いがある為に、レビューで確認頂く目的でのアップになります。

個人的な見解も多分に入ってしまいますがご了承ください。誇張や批判の他意はない事を、予めお断りさせて頂きます。

G&G F2000ベースの「G2010 Hunter Ver」です。 スコープが標準装備のモデルですね。

G&G G2010 TAN (F2000) レビュー

クライアント様の理想は、遠距離(50~70m)でのスナイピングを可能にした、サイレント仕様です。

飛距離と精度については6mmBB弾の限界がありますので、細かい部分はカスタム記事の際に説明致します。

本体のレビューをして行きます。

まず、構えてみた時に、スコープの不備に気が付きます。

G&G G2010 TAN (F2000) レビュー

当然、個体差になります。スコープその物なのか、取り付けによる傾きかを確認します。
カバーは、簡単に外せますので、そこは親切な構造になっています。

G&G G2010 TAN (F2000) レビュー

傾きはスコープ内部でのレティクルのズレになります。位置決め用の突起の付いたクリップでの固定がされていて、調整用ネジの縦横はレシーバーに対して合っていますので、スコープに難有りと言った状況です。

G&G G2010 TAN (F2000) レビュー

HOP回転をかけるエアガンでは、スコープの傾きは致命的ですね。上図を参考にしてください。

交換してもらえるのなら交換して欲しいくらいの傾きですね。多分、交換は受け付けてもらえない可能性は高いと思いますが・・・(涙)

倍率も2倍くらいですので、スコープ内での弾道視認も難しいと思います。銃の性能を信じて撃つしかありません。
ですが、風(前後左右)や上昇気流(日陰と日向)などで、BB弾が流されてしまうので、風を読む為にももう少しの倍率と、もう少しの視野の広さが欲しい所です。

外観が変わってしまいますが、スコープの乗せ換えが可能なモデルですので、マウントベースを確認致します。

G&G G2010 TAN (F2000) レビュー

樹脂製一体の薄く成型されたマウントベースで、固定も2箇所で挟み込みでのネジ固定です。
上から押さえる分には問題ありませんが、左右のねじれに浮いてしまいます。大型の重量のあるスコープに乗せ換えるには、補強や作り直しが必要になると思います。
 スリングを取り付けるスイベルも樹脂製ですが、シャフト部分も樹脂ですので、ここにスリングを取り付けてゲームでの使用はお勧めできません。シャフトの補強とスイベルの交換が必要だと思います。

G&G G2010 TAN (F2000) レビュー

単純に、上記画像のような補修(補強)が、最低限必要ですね。
形状(デザイン)重視であれば、上記画像が最低限になるでしょう。

スコープの乗せ換えであれば、レール部分をアルミ製の強度のある物に変更して、加工取り付けをしたいと言うのが、個人的な意見です。

G&G G2010 TAN (F2000) レビュー

ハンドガードは、従来品からレールタイプへの変更がされていましたので、スリングはこちらに取り付けるのを、お勧め致します。
スコープを使用するのにも邪魔にならなくなりますし、強度的な不安もなくなります。別途パーツの購入が必要になりますが、その方が割安になると思います。

G&G G2010 TAN (F2000) レビュー

レシーバーの取り付けや、チャンバーの固定はかなりしっかりしています。個人的な見解としては、AUGやP90より優秀だと思います。

インナーバレル長は430mm弱ありますので、通常仕様であれば良いバランスです。インナーバレルの精度自体は、内面研磨の状況を見る限りは、マルイ製品の方が上ですね。カスタムする場合は、交換対象になります。

G&G G2010 TAN (F2000) レビュー

バッテリーの収納は、ストック後部になり、ミニサイズのバッテリー仕様です。
メカボックスの脱着は、P90方式ですね。

G&G G2010 TAN (F2000) レビュー

レシーバー内部には、メカボックス固定用のガイドシャーシがあります。位置固定には大きく貢献していますので、この辺もAUGやP90より優秀だと思います。
レシーバーフレーム自体も、左右モナカの完全2分割ですので、消音の為の緩衝材の挿入など、加工し易い状態です。
ただ、マガジンキャッチのリテンションスプリング(画像無し)は、ガイド増設が必要になります。使用している内に脱落してしまうようなはめ込みになっていますので、要注意です。

メカボックス自体は、P90のアレンジタイプです。

G&G G2010 TAN (F2000) レビュー

スプリングガイドは位置調整が可能で、ネジ込みの具合でスプリングレートの微調整が可能です。

G&G G2010 TAN (F2000) レビュー

スイッチ部分は側方に逃してある形ですが、P90の物をアレンジしてある構造です。

G&G G2010 TAN (F2000) レビュー

セミオートの際は、従来(Ver2)の接点部分を使用し、カットオフの機構でセミオートになるのですが、フルオート用の端子が別にあり、トリガーを引き切って、フルオート用端子の部分までスライドすると、従来の接点はカットオフされて、フルオート端子部分のみで通電される方式です。
マルイ純正品でも同様の仕様です。

ちょっと気になるのが、トリガーの引き方が甘いと、2段階で起電圧(高電圧)が発生してしまう構造になりますので、FETのような回路が耐えられるのかが、心配になります。
マルイ製品と比較すると、フルオート端子に行き着くまでのストロークのラグが長くなっています。追い討ちをかける可能性がありますので、危険な印象を受けます。

僕自身に知識が足りませんので、調べてみないと解らないのですが、FETの許容量は大きな物が必要になりそうです。

G&G G2010 TAN (F2000) レビュー

ノズルは上方に偏芯した位置にあります。エアダンパー仕様にする場合は、オリジナル加工品の取り付けとなります。

作動させて気が付いたのが、シリンダーヘッドのノズルの内径が3mm程度まで絞られていた状態です。ここまで絞ってあると、比較的高レートのスプリングが必要になってしまいますので、モーターやバッテリーのかかる負荷は大きくなっています。G&Gのモーターは、比較的おとなしい物が使用されていますので、バランスの再調整は必要になります。

シリンダーも穴あきの物が使用されていましたが、この状況を見て納得できました。430mm近いバレルサイズで穴あきシリンダーでは、容量が足りない筈なのですが、ピストンの前進スピードを確保の為の、いわゆる「流速調整」の為のセッティングが取られている状況でした。

作動の際に、スイッチ部分のスパークも大きかったので、負荷低減の調整を行うのが良いかな? と思える電動ガンでした。

本体自体の精度は良く、カスタムにも向いている銃だと思います。他の電動ガンと比較しても良い部類だと思います。
ただ、スコープの使用に関しては、補修及び加工が必要です。外観変更も已む無しであれば、スコープ乗せ換えの遠距離性能の上限を引き上げたチューニングがお勧めですが、外観を崩したくなければ、40m程度でのマンターゲットヒットくらいの調整が無難だと思います。

クライアント様、ご検討の上、ご連絡くださいませ。


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)次回 5月下旬見込み
  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
  定休日 日曜日 年末年始  他 臨時休業あり
  TEL 053-450-3308 FAX 同番
  メール info@combatdoll.jp
  ミリブロのメッセージからでも大丈夫です 

  G&G G2010 TAN (F2000) レビュー




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Posted by コンバットドール  at 19:00 │Comments(0)G&G商品ご紹介

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