2014年04月23日

G&G G2010 TAN (F2000)  その2 スコープとバレル

COMBAT DOLL の店主です。

今回も引き続き、G2010の続きです。スコープ関連と、バレル周りになります。

クライアント様への解説を含めておりますので、ご了承ください。

G&G G2010 TAN (F2000)  その2 スコープとバレル

付属のスコープを取り外した所ですが、クリップは接着されていました。

スコープの回転を固定する為には接着しかありませんが、そんな事をすると分解ができなくなってしまう構造です。

スペーサーを厚くしても、樹脂が広がってしまうだけですので、完全固定は諦めます。
幸いカバーがありますので、取らない限りはズレません。

レール部分の一部である、スリングスイベルのシャフトですが、当初補強の為に心棒を通そうと思っていましたが、こちらも止めておきます。
補強すると使いたくなってしまうのと、カバーのロックラッチ部分に負担が集中してしまう恐れがあるので、使用厳禁にして頂きたいと思います。

G&G G2010 TAN (F2000)  その2 スコープとバレル

ペコペコ浮いていたレール部分は、ネジを4本増設して、レシーバーにしっかり固定します。黒いネジがなかなかありませんので、電動ガン用のグリップ内部のネジを使用しました。M3のサイズです。レシーバーに直接タップを切ってあります。

実際の所、スコープのカバーもこのレールで受けており、そのままでは不安定な状況で、スナイパーとして使用するにはとても向いていません。今回のような固定で、初めてしっかり固定された状況です。

レシーバー内部への緩衝材は入れておりません。結構見えてしまう空間なので、格好悪くなってしまうと思い、そのままにしております。
見た目重要のご様子ですたので、無理してもあまり変化の無い部分は、重量増加の嫌いもありますのでスルーしました。

G&G G2010 TAN (F2000)  その2 スコープとバレル

良く見てもらうと解るのですが、純正状態では浮いてしまっていて、レシーバーとの間に隙間ができます。ちょっと触っても簡単に動いてしまう状況でしたので、保管状況によっては、曲がり癖が付いて傾いてしまうでしょう。

G&G G2010 TAN (F2000)  その2 スコープとバレル

スコープの位置補正に関しては、位置決め用の突起部分は反転させて使用せず、二重にはまっていた物を前後に振り分けます。
チャンバーの位置を基準に決定し、スコープとクリップに適正位置をけがいて、マーキングとします。
組上げた状態でも、簡単に手で回せますので、ズレてしまったら補正は容易です。

驚いたのは、スコープの突起の一つ(何の為の物か不明)の大きなやつが、カバーに干渉してしまっていて、スコープがズレてしまう事でした。
おいおい、ちゃんと設計寸法を確認しておいてくださいよ! じーじーさん!
仕方なく、スコープの突起部分を一部削り落としました。これで、真っ直ぐ狙えます。

G&G G2010 TAN (F2000)  その2 スコープとバレル

スコープの傾きも補正でき、ベースも安定して、カバーもキッチリ収まって、スコープ周辺は完了です。

ですが・・・ 途中でチャンバー位置の補正もありました。スコープのレベル出しで発覚です。

G&G G2010 TAN (F2000)  その2 スコープとバレル

画像の様に、チャンバーの取り付けブロックが傾いています。下の部分の、フレームロックパーツと合わさるキーで確認しても、角が当たっているだけです。どうりで、ロックボタンが硬いと思いました。

G&G G2010 TAN (F2000)  その2 スコープとバレル

取り付けの構造は、位置決めの無い、パイプとスリーブの状況ですので、補正は簡単です。

G&G G2010 TAN (F2000)  その2 スコープとバレル

物差しを挟み込んだ状態の画像で比較すると、こんなに傾いていたのが解ります。アウターバレルも少し遊びがありましたので、センター出し用にアルミテープを巻いて、位置補正しました。
アウターバレルの内部はできが良く、マルイ製のバレルで、ブレ無しのピッタリサイズでした。純正バレルより、相性が良いですね。
ただ、個体差だと思いますので、すべてには当てはまらない事を、お断りしています。

スコープといい、チャンバーのホルダーといい、ちょっと気を付けてもらえば、問題無い状況にできるはずなのに・・・
日本の規格基準の違いと言いましょうか、感覚の違いと言いましょうか・・・ 25年前の日本製品な感じです。
製品その物が、半完成品の時代ですね。弄らせるのも遊びの提供の一つだった頃です。
「当たらない、飛ばないは当たり前。そこを良くするのがこのおもちゃの醍醐味です!」って時代でした。懐かしい(笑)

ちょっと、逸れてしまいましたが、戻します。

G&G G2010 TAN (F2000)  その2 スコープとバレル

インナーバレルとチャンバー周りです。できは良い方だと思います。インナーの内部仕上げは日本製にはかないません。
レンジアップの為、タイトバレルは不向きですので、マルイ純正品を使用して、チューニングしていきます。

G&G G2010 TAN (F2000)  その2 スコープとバレル

今回は、取っておきのPSG-1のバレルを加工して使用します。選択理由は後で説明致します。

440mmの長さにカットして、ハイダー内のテーパーとバランスを取らせる為の出口加工をします。入り口も追加研磨仕上げしています。

G&G G2010 TAN (F2000)  その2 スコープとバレル

当店仕様のレンジアップ「山」カスタムにあたりますが、今回のチューニングはBB弾の重量を限定して使用されると言うことでしたので、重量弾に特化した仕様にしました。とは言っても0.2gの弾から使用可能にはしてしまったのですが・・・(笑)

BB弾と当たるHOP用シートには、素材の柔らかいラバーシートを使用し、少ない接触でグリップ効くようになっています。さらに、接触の距離を長くすることで、HOP回転を強くでき、飛距離を稼げる訳です。

バレル長と吐出とのバランスも重要ですが、なるべく最低限の負荷で効率良くが、モットーですので実践します。

G&G G2010 TAN (F2000)  その2 スコープとバレル

HOPの可変幅を少なくするのも、その一環です。上限が決まっていますので、幅が多ければ最低値がより低くなってしまいます。
微調整になると言う事は、ムラの少ないパワーバンドで、効率良く変調させられるようにする訳ですね。

HOPダイヤルの半分を殺してありますが、実質1/4の可動域でのHOP調整となっています。
最低位置で、0.2gでの適正位置にしてあります。こうすることで、上限値を安定させ、重量弾での適正HOP状態での初速底上げが可能になります。
ちなみに、この固体は0.25gでの最高速86m/s、精度重視適正HOP86m/s・飛距離重視適正HOP84m/sとなっています。測定器の誤差もあると思いますので、2m/sのマージンを取ってあります。
無風状態なら、ヘタクソな僕でも40m先の350mlの空き缶に1/5の確立で当てられました。完全に凪いでいましたので、少しでも風があればこうは行きませんが、十分な性能だと思います。

G&G G2010 TAN (F2000)  その2 スコープとバレル

精度重視のダイヤル位置でここら辺りです。BB弾のブランドによっては変動しますので、目安ですね。
簡略図での説明をしますと、PSG-1のバレルを使用した理由として、HOPシートを平行な状況で押し下げる為に段差が適しているからです。
当店の工具では、このような精度の必要な加工をできる物がありません。マルイさんの製品だから安心してできる仕様です。
0.25g以下のBB弾を使用する前提の物はここまで必要ありませんが、0.28~0.30gでは効果がハッキリでます。

ただ、重たい弾は当たると痛いので、なるべく優しい状況で使って頂きたいのが本音です。推奨は0.25gとさせて頂きます。

バレル周りはこんなところでしょうか?


あとは、おまけでマガジンについてなのですが、

G&G G2010 TAN (F2000)  その2 スコープとバレル

190連のショートマガジンだと、ここまで隠れてしまいます。P-90のカスタム品に見える状態でした。

G&G G2010 TAN (F2000)  その2 スコープとバレル

ハイダーも、海外製では珍しく、イモネジでの固定がされているタイプになっています。クライアント様への発送は、緩めた状態にしてありますので、サイレンサーへの換装は容易になっています。

試射は、まずそのままでお願い致します。サイレンサーも製品によっては、センターが出ていなかったり、吸音材がはみ出している物もありますので、サイレンサーを付けると、真っ直ぐ飛ばなくなる事も珍しくありません。確認の上、ご使用ください。

画像のように、マガジンのリップ部分の形状で、M16シリーズ用のマガジンでも使える物と使えない物があります。他の機種でもありますので、ご注意ください。
マルイのノーマルマガジンが、組上げたら入らなくなって、少々焦ってしまいました(笑) 
メカボックスを入れる前のチェックでは装着できていたので、ボディを組む時にミスがあったのかと思ってしまい、一瞬冷や汗がでました(笑)

長くなってしまいましたが、次回はメカボックス編の最終回になります。


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)次回 5月下旬見込み
  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
  定休日 日曜日 年末年始  他 臨時休業あり
  TEL 053-450-3308 FAX 同番
  メール info@combatdoll.jp
  ミリブロのメッセージからでも大丈夫です 

  G&G G2010 TAN (F2000)  その2 スコープとバレル



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Posted by コンバットドール  at 23:51 │Comments(0)G&G

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