2014年06月16日

メカボックスの破損

COMBAT DOLL の店主です。

久しぶりの「故障の原因を見極める」のシリーズです。

ちょうど良い(悪い?)事例がありましたので、ご紹介です。
今回の修理調整で、同じような破損は発生し難くなります。

以前もメカボックスの破損について、ご紹介した事がありますが、この個体の場合は構造的な原因によるものです。

メカボックスの破損

見事に分離したVer.2のメカボックスです。

システマのメタルフレームに、ブランド不明(一昔前の製品)ですが、国産品だったのではないかとと思う、アルミ製に一本物アウターに組み込まれていた物です。

メカボックスのネジの緩みは無く、フレームやバレルの組み付けにも問題ありませんでした。

メカボックスの破損

確かに、内部カスタム済みの状況ですが、スプリングも特に強力な訳でもなく、空撃ちをバリバリしていた訳でもありません。

勿論、メカボックスは交換し、打撃緩和の目的でエアダンパーロッドを追加取り付けしておきます。
Xabierのエアダンパーピストンヘッドを使わなかったのは、ウエイト分による打撃アップを避けるのと、低コストに仕上げる為です。


先に「構造的な原因」としてあるのですが、ここが第一の原因になります。

メカボックスの破損

アウターバレルの内部寸法が、余裕が有り過ぎて、チャンバーのリブ部分の遊びが大きく、組上げた際にメカボックスとの隙間が発生していました。

画像のように、チャンバーを差し込む際に、アルミシートを適度な厚みで挟む事で、前後の隙間と上下のガタを解消します。
アウターバレルの内面の仕上げによっては、左右に差を付ける必要があるかもしれませんが、この個体は左右均等で問題ありませんでした。

第二の原因としては、

メカボックスの破損

アッパーフレームのフレームロックピンを通すリブが、片側のみ折れてしまい、メカボックスとの内部空間の余裕分でガタが発生していました。
組み込みの為の余裕を持たせた空間が、仇になってしまった状況です。

画像では、ゴムシートを挟みこむ事で、空間を埋め、ガタの解消をしてあります。この部分は個体差がありますので、すべてが共通の厚みと言う訳ではありませんので、個体に合った厚みの物を挟み込みます。
フレームを軽く左右に広げて、メカボックスとフレームで挟み込むようにします。参考までにですが、副次効果として、ボディへの共振を抑える事にもなるので、若干静かになります。

折れてしまったリブは、固定には役立たないのですが、ロアフレームとの左右の逃げを抑える目的で、メカボックス側に接着しておいて組上げます。

メカボックスの前方が、チャンバーで押さえ込まれるようになれば、メカボックスの割れも回避できる状況になります。
副次効果として、固定がしっかりされることで命中精度も向上し、気密も安定します。物によっては初速が大幅にアップしてしまう場合がありますので、ご注意ください。

明日も、同じ個体でもう一つの、良く出る故障(破損)である、グリップ部分の事例をご紹介します。


     COMBAT DOLL 店主 中根

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  メカボックスの破損



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Posted by コンバットドール  at 22:06 │Comments(0)故障の原因を見極める

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