2014年08月05日

マルイ M4 Sシステム ? レンジアップ「山」

COMBAT DOLL の店主です。

今回は機種に ? を付けさて頂いているの、メタルフレームに換装する際に形が変わってしまっているからです。

マルイ M4 Sシステム ? レンジアップ「山」

M4Sシステムの場合は、レールとハンドガードユニットが独特の分割になっており、フレームのみの交換は、ZEKE製のフレームしか対応できません。現在、ZEKE製のフレームは入手できませんでした。

選択肢としては、ハリケーン製のアダプターセットを使用して通常のメタルフレームを組み込む・・・ ですが、これも入手不可(涙)

ハンドガード部分も社外品に変更しての組み上げも考えましたが、グリップポッドの使用を予定しているので、安価な製品ではロック部分のピンの弱さが難点であり、精度と強度が保障されているブランドを選んでしまうと予算的に問題あり・・・。

レンジアップチューンをご依頼でしたので、アウターバレルも精度の良い物を選んで、いろいろと考慮した結果・・・

マルイ M4 Sシステム ? レンジアップ「山」

こんな、タイプで落ち着いた状況です。

 G&Pメタルフレーム マリーンタイプ
 マルイ M733 純正アウターバレル (内部加工精度優先)
 マルイ 純正 RIS (バッテリーをレール内部に治め、脱着の利便性を優先)

アウターバレルとハンドガードRISは、サイズ調整をして取り付け、グリップポッドの使用に耐えられるようにします。

クライアント様の要望は、
 飛距離優先のレンジアップとのことで、バレルのショート化を行っています。
 デザインも、上記までの理由で、相談させて頂いて、決定されました。

それでは、中身に・・・

マルイ M4 Sシステム ? レンジアップ「山」

まずは、ボディから組み上げて行きます。
アウターバレルを、レールハンドガードの取り付け位置とあわせる為に、取り付け基部をそれぞれ加工して短くなるようにします。
現物合わせの作業でしたので、細かい寸法は拾っていません。

マルイ M4 Sシステム ? レンジアップ「山」

G&Pのフレームは、マルイのアクセサリーパーツとしてスタートしていますので、純正パーツとの相性が良い状態です。
センターは綺麗に出るのですが、若干の遊びがありますので、アルミシートを使ってシムとして取り付け調整します。

RISの取り付けは、純正のステーを利用しますが、フロント側はバレルに固定されていません。ガイドとしてレールに取り付けられているだけですが、フロントのキャップ部分は、M4Sシステムの物の方が、しっかり固定できる状況になっていましたので、そちらをフロントサイトごと移植してあります。
レールの取り付けネジは低頭のネジに変更して、バッテリーパックに干渉し難いようにしてあります。

アンダーカバーレールは、はめ込めばガッチリ止まる位置になっていますが、脱着は容易にできる状況です。

マルイ M4 Sシステム ? レンジアップ「山」

インナーバレルは、純正バレルをカットして使用しています。
長さは、HOPの回転ロスを減らす為に、230mmにまで短くしてあります。
出口テーパー加工・入り口の仕上げ・レンジアップシート使用(0.25~0.28g対応用)となっています。

マルイ M4 Sシステム ? レンジアップ「山」

チャンバーブロックは、G&Pのフレームに付属している物は使わず、システマ製の物に交換使用し、ダイヤル類だけ入れ替えて使用しています。ちょうど加工取り付けに躊躇していた個人用のチャンバーをトレードさせて頂きました。システマチャンバーは、他メーカーのアウターバレルとだと相性がイマイチで、加工が必要になるのが欠点ですが、今回は適材適所に配置されることになりましたのでスッキリしました。

マルイ純正アウターバレルには、システマ製が一番マッチしていますので、この選択となっています。

HOPアジャスター部分もレンジアップ用に変更します。

マルイ M4 Sシステム ? レンジアップ「山」

11.5インチ(M733)サイズのアウターに対し、230mmのインナーバレルだと、このような状況になります。
ハイダー部分からインナーバレルは見えなくなります。
テーパー加工のインナーバレル出口から、約8.7mmのアウターバレルの内部を75mm分通過させますが、加工精度も良い状況ですので整流効果も高まり、弾道が安定してくれます。
それと、空洞内での発射音の拡張があり、乾いた小気味良い音での発射が楽しめます。

マルイ M4 Sシステム ? レンジアップ「山」

逆にサイレンサーを使用した場合、消音率も高くなり、マルイ純正のミニサイレンサーで、かなりの消音ができます。
バレルのセンター出しや、ブレ止めはキッチリできていますので、HOPの掛け過ぎや、連射中に振り回さなければ、サイレンサーに干渉して弾道が狂ってしまう事もありません。ただ、センターの出ているサイレンサーである事が前提です。
サイレンサーを装着すれば、同じ銃の音とは思えなくなります。

マルイ M4 Sシステム ? レンジアップ「山」

ボディが落ち着いた所で、メカボックスです。
7・8年前にライトチューンされていた状態でしたが、ほとんど使われていなかったようです。新品同様でした。

マルイ M4 Sシステム ? レンジアップ「山」

必要最低限のチューニングとなりますので、ピストンヘッドとスプリングのカスタムパーツは流用し、純正で対応できる所はそのまま使います。

ピストン関係のカスタマイズですが、打撃振動を極力減らし、精度と飛距離が出るようにします。
ダンパーロッドは、ブレーキ効果を高めるように長さを調節します。純正の軸受けを使用しています。
エアダンパーに押し返されないように最低限のウエイトになるよう調整します。ウエイトに使用しているのは、8mm六角ナット304ステンレス製で、純正の軸受けを前後にインサートして位置固定ができるようになっています。厚みと重さがちょうど良くなります。
ピストンヘッドは取り付けネジ部を貫通させ、ネジを切り足しています。ネジの長さは35mmです。
シリンダーヘッドの入り口も、加工してサイズアップしていますが、ノズル部分はそのままです。

重量は、ピストンアッセンブルの組み上げで28gとなっていて、純正より約4g重くなっている程度で、ウエイトとベアリングで約2mmの嵩上げとなっています。

マルイ M4 Sシステム ? レンジアップ「山」

ロッド部分がスムーズに出入りできるかを確認します。
純正の軸受けは6mm外径で、シリンダーヘッドの入り口は6.5mmにボアアップしています。

マルイ M4 Sシステム ? レンジアップ「山」

メカボックスのピストンガイドレールとタペットプレートのガイド部分を軽く研磨します。
仕上げが綺麗ですので、追加研磨も楽ですね。

ギアに関しては、純正でも良かったのですが、トラブル時に来店困難な遠方のクライアント様ですので、強度と耐久性の向上として、Laylax製のEGハードギアの純正トルクへの交換をお勧めさせて頂きました。内部カスタム費用の40%がギアの価格だったりします。

軸受けは、同じくLaylax製のシンタードアロイメタル軸受けを使用して、シム調整を行っています。

マルイ M4 Sシステム ? レンジアップ「山」

シリンダーはフルストロークの物に交換し、吐出エアの量を確保します。
スプリングガイドには、ソフトタイプのダンパーを装着していますが、画像の厚みの半分の物に交換使用されています。

各部グリスアップを行い、組み上げです。
ちなみに、スイッチの接点も、試射程度の消耗しかしていませんでしたので、本当に使われていなかったんだなぁ~と思いました。

チューニングされて、出番が多くなると思いますので、活躍してもらえる事を祈っています。

マルイ M4 Sシステム ? レンジアップ「山」

HOPダイヤルに、適正位置をマーキングさせて頂いています。画像の位置を基準に微調整頂ければと思います。
ヒューズもそのまま生かしてありますので、作動しない場合はご確認ください。
そんなに、負荷の大きな仕様ではありませんので、簡単には切れないと思います。

マルイ M4 Sシステム ? レンジアップ「山」

セパレートタイプ Li-Po7.4V1300mA オプションNo.1製 のバッテリーをハンドバードレール内に収まるようになっていますが、若干コツが要ります。
本体接続のコネクターを、レールの隙間に押し込んで頂き、バッテリーは銃口側に寄せ、フロントのお皿部分に引っ掛けるようにし、充電用の端子とコードの束が、バレルの根元の部分で挟まらないように、ご注意ください。
アンダーカバー部分をはめた時に、押し返しのテンションがある場合は、コード部分を挟んでいる可能性が高いです。
また、ハンドガードリング(バレルの根元のロック用の部品)が、前方に行って、ちゃんとはまっているかの確認もお願い致します。
ちゃんとはまっていないと、グリップポッドごと落下してしまいますので、お気を付けください。

マルイ M4 Sシステム ? レンジアップ「山」

ご希望の小物の装着もされておりますので、ご確認ください。
HOPは、出荷状態の位置で、マルイの0.25gバイオ弾で調整させて頂いております。
ドットサイトも、その状況での確認で、30mあたりでのセンターで調整済みになっています。

クライアント様、パーツの手配等もあり、お待たせしてしまいましたが、安定した直進と飛びをご確認ください。


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)  未定

  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
  定休日 日曜日 年末年始  他 臨時休業あり

  TEL 053-450-3308 FAX 同番
  メール info@combatdoll.jp
  ミリブロのメッセージからでも大丈夫です 
  返信はHPのメールサーバーよりさせて頂きます

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Posted by コンバットドール  at 22:32 │Comments(0)電動カスタム 国産STD

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