2014年11月02日

MG42 サイクルアップ レンジアップ「山」 チューン

COMBAT DOLL の店主です。

今回は、AGM製 S&T販売 MG42 のチューニング記事です。

クライアント様には、2ヶ月以上お待たせしてしまったチューニング品になります。
随分、長い期間お預かりとなってしまい、申し訳ありませんでした。
時間が掛かった理由は、解説記事に折り込ませて頂きます。

要望としては、サイクルアップと耐久性を前提としたご要望で、予算があるので、レンジアップ化となったチューニングです。

ロットとしては最新になる固体でした。

MG42 サイクルアップ レンジアップ「山」 チューン

スプリングガイドのドラムは、削り出し品に変更され、スムースに脱着可能となっています。

MG42 サイクルアップ レンジアップ「山」 チューン

メカボックスの合わせも、当然ピッタリ収まっていて、チューニングでの苦労は少ないと思われました。

MG42 サイクルアップ レンジアップ「山」 チューン

アッパーからの作業に入ります。
相変わらず、怪しい臭いのするヤバそうなグリスは、クリーニングして綺麗にします。

MG42 サイクルアップ レンジアップ「山」 チューン

シリンダーは、メッキ製品なので、容積調整の穴あけでの剥がれを嫌って、マルイ製品を加工して使用します。
全長の調整で2mmのカットと、40cmにカットするバレルに合わせた、容積調整の穴あけと、内面の再研磨をしています。

ピストンはセクターカットしますので、Laylax製のハードピストンとジュラコン製のヘッドに交換します。

MG42 サイクルアップ レンジアップ「山」 チューン

ピストンの金属歯のベースが薄い為、ギアとスプリングのトルクの関係で、折れてしまう可能性がある為、モーターのタワー部分を使ってスリーブを作ります。このタワーは、交換するモーターから流用しています。

スプリングの圧縮長の関係もありますので、その限界までスリーブ(タワー)の長さを調整します。
スリーブが押さえになり、逃げが減る分、折れ難くなります。

ピストンの全幅も違ってきますので、ピストン側のレールと、メカボックスアッパー側のレール部分の幅の加工も行っています。
そのままでは、ピストンが締め付けられて、動かなくなります。
ピストンが消耗してしまった場合は、同製品なら加工取り付けが必要になりますので、ご注意ください。

MG42 サイクルアップ レンジアップ「山」 チューン

スプリングガイドも長さの調整が必要になりますので、システマ製(絶版品)を使用し、6mmほどカットして使用します。
ドラム部分のスプリングガイドとのはまり面の段差が深めだったので、回転止めピンの位置調整で、一部削り込んでおきます。

スプリングも、純正品は強くなってしまう為、レートダウンで交換しています。
画像を撮り忘れたか消してしまったようで、今回掲載できておりません。申し訳ありません。

MG42 サイクルアップ レンジアップ「山」 チューン

今回のロットは、タペットプレートのスプリングが強く、PDRと同等の強さの物でした。
タペットプレートは圧縮変形しており、本来なら交換調整をした方が良い状態です。

ここが、今回のチューニングの肝になりました。
本体調整で、センターを確実に出せていれば、交換できたのですが、最終的に見送りになってしまいました。
試射の繰り返しの確認で、これ以上の圧縮が見られなかったので、妥協する形となりました。

MG42 サイクルアップ レンジアップ「山」 チューン

アッパーは、上記までの状態です。

引き続き、ロア(グリップ)部分です。

MG42 サイクルアップ レンジアップ「山」 チューン

セクターギアは3枚カットとし、ギアの交換はしておりません。
シムの追加調整を行って、作動のスムースさを出します。

今回の個体は、ベアリング軸受けのフランジは1箇所のみで、僅かな割れでしたので、優秀な状況です。

グリスアップは、Xabier製のイエローグリスを使用しています。

MG42 サイクルアップ レンジアップ「山」 チューン

モーターは、マルイ製のHC30000のロングを用意し、タワー部分を、先に挙げた通り、ピストンのパーツとして加工流用しています。

ピニオンギアは、マルイ製の方がベベルギアと合っていますので、そのまま使用します。
噛み合いの調整は、ピニオンギアの位置の変更でしかできませんので、ギアのシムと再取り付けの際に調整します。

MG42 サイクルアップ レンジアップ「山」 チューン

グリップ下部の配線は、スリングスイベルの取り付けを考慮して、上段の溝にまとめます。
画像はありませんが、ゴミの侵入防止にウレタンを詰めて、対処してあります。

配線の変更はスペースの関係で行っておりません。
サイクルが早くなり過ぎても、マガジンの給弾が追い付かなくなってしまいますので、ちょうど良い抵抗と考えています。

メカボックス内部は上記の通りです。

MG42 サイクルアップ レンジアップ「山」 チューン

そして、チャンバーのレンジアップ化です。

インナーバレルを40cmにしたいのですが、カットするしかありません。
画像の通り、チャンバーへの固定溝の位置が違う為、交換するバレルが無い為です。

MG42 サイクルアップ レンジアップ「山」 チューン

当店仕様のレンジアップチャンバーで、独自のシートをはめ込み、パッキンの突起はカットして使用します。
テンショナーはBB弾の重量設定に合わせて、調整されています。

クライアント様へ、確認させて頂いた所、0.25gが基本との事で、0.25gを基準にセッティングさせて頂きました。

本体内部は、上記までとなります。

本体外部の矯正等は、次回の記事にて、ご紹介させて頂きます。

とにかく、この個体は、内部パーツは優秀だったのですが、本体外部の微妙な歪みで、苦労させられた個体でした。
その調整での、長期チューニングとなってしまった事を、クライアント様へ、深くお詫び致します。

次回の分も合わせて、ご参考にして頂ければと思います。


     COMBAT DOLL 店主 中根

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  MG42 サイクルアップ レンジアップ「山」 チューン



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Posted by コンバットドール  at 20:00 │Comments(0)電動カスタム 海外AGM

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