2013年01月07日
ARES M14 SOPMOD その3
COMBAT DOLL の店主です。
前回の続きで、シリーズ第3弾、ARES M14 SOPMOD です。
初速の変化の激しい、捻くれ者・・・ 矯正の行方は!?
年も明けた3日の夕方、新年の行事も済ませて作業の再開です。
まず、アウターバレルの無い状態での補正位置の確認ですが、チャンバーとメカボックスの距離と、チャンバーのレシーバーへの干渉を確認します。
チャンバーの上部がレシーバーに干渉していて、メカボックスは下に逃がされ、チャンバーはしゃくれ状態でした。
画像の様に、上面を削り込んで、干渉しない所まで削ります。実質0.3㎜くらいでした。真ん中のブロック部分は、HOPテンションをかけるパーツですが、最初は面一状態だったので削り込んだ分量が解ります。
この作業で、90m/sくらいになり、改善を確認。チャンバーが逃がされてると判断しましたので、初回のタペットプレートの削りの加工を行い、初速が95m/sまで回復。この状態でロス無しまでにはできました。
そして、アウターバレルをはめると、初速は80m/s前後に回復。ここで、アウターバレルの取り付け部分のシムを再調整です。増やしたり減らしたり、何度も付け直して、試射します。5時間くらい掛かりました。
最終的には90m/sチョイくらいまでしかいかず、若干のロスは解消しきれないと判断して、メカボックス側で、テンションアップをしました。スプリングガイドにダンパーを増やして調整です。これで、95m/s前後になって、一安心です。
組み上げて、試射。HOPのかかりも上々、初速もバラついて、91~97m/sですが、NONHOPですので、適正位置にして、94m/sプラマイ2と納得のできるレベルになりました。
それじゃ、フルオートでどんなもん?と、セレクターを切り替えると、ほぼ空撃ちにっ!?
なんで?セミオートではちゃんと出るのに!? とマガジンのはまりを確認すると、グラグラッ! じゃん!!
はまりが浅くて、マガジンのリップストッパーが下がりきっていなかったので、振動で下に逃げた上に、BB弾が押し戻される症状になっている様子。マルイ製の440連マガジンですので中身に問題はありません。
とりあえず、リップストッパー部分をアールを付けて削り込み、浅いはまりでも干渉しない様に加工。
再度、確認してみるものの、発射されるのは半分くらいで、かなりムラがある。
マガジンキャッチの補正もやらないと駄目かぁ・・・ と確認してみると、
「なんじゃこりゃぁ~!」
「太陽に○えろ」のジー○ン(松田○作)の殉職シーンがごとく、叫んでしまいました(笑)。
なぜか、画像上の様に、キャッチのツメを削り込んであります。これは出荷時にはなっていない筈です。
マガジンの入りは余裕の筈なのに、なんでわざわざ緩くする加工がしてあるの?まさかのショップデチューン・・・。開いた口が塞がりません。
位置関係から、画像下の様にチップを埋め込んで、合わせを補正しましたが、純正より1㎜厚くなる様になります。適正位置から2㎜にげてしまっている状態でした。本体も上に逃がして矯正してはありますが、どちらにしても、「これじゃ給弾不良にしかならないなぁ。こんなんで、よくお客様に渡せるよなぁ。」と関心するばかりです(苦笑)。
3時間かかったこの作業で、給弾不良も解消され、晴れて完成です。
最大初速 0.2g98m/s以下 0.25g88m/s 0.28g84m/s以下 0.3g81m/s以下
適正HOP 0.2g95m/s以下 0.25g84m/s 0.28g81m/s以下 0.3g75m/s以下
インナーバレル 内径6.05㎜ 長さ420㎜ (VFC製品より転用)
サイクルカウンターは故障中の為、マルイハイサイとの比較ですが、若干早い感じです。
バッテリーはNi-MHミニセルセパレート9.6V1600mhです。
Li-Poの11.1Vでは、給弾が追いつかなくなる仕様です。
来店して下さったお客様に見てもらっても、「これで撃たれたくないなぁ~。」との褒め言葉を頂きました。
これで、今年はこの銃で・・・ と思ったのですが、フロントサイトが無く、光学サイトを乗せる必要があるので、却下!
手持ちが無いのと重くなるのとで、完成したとたんにお蔵入りです。良い子になったのに、可愛そうな子です。
中身の心配ばかりで、肝心の使用者との相性の事を忘れてました。補正(修理)に夢中になって、気が回らなかったですね。
てこずった、銃が片付いただけでも、スッキリした新年早々のカスタムアップ(修理?)でした。
COMBAT DOLL 店主 中根
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日
年末年始 他 臨時休業あり
1/4~12日 13:00~21:00(6日日曜日は休業)
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
前回の続きで、シリーズ第3弾、ARES M14 SOPMOD です。
初速の変化の激しい、捻くれ者・・・ 矯正の行方は!?
年も明けた3日の夕方、新年の行事も済ませて作業の再開です。
まず、アウターバレルの無い状態での補正位置の確認ですが、チャンバーとメカボックスの距離と、チャンバーのレシーバーへの干渉を確認します。
チャンバーの上部がレシーバーに干渉していて、メカボックスは下に逃がされ、チャンバーはしゃくれ状態でした。
画像の様に、上面を削り込んで、干渉しない所まで削ります。実質0.3㎜くらいでした。真ん中のブロック部分は、HOPテンションをかけるパーツですが、最初は面一状態だったので削り込んだ分量が解ります。
この作業で、90m/sくらいになり、改善を確認。チャンバーが逃がされてると判断しましたので、初回のタペットプレートの削りの加工を行い、初速が95m/sまで回復。この状態でロス無しまでにはできました。
そして、アウターバレルをはめると、初速は80m/s前後に回復。ここで、アウターバレルの取り付け部分のシムを再調整です。増やしたり減らしたり、何度も付け直して、試射します。5時間くらい掛かりました。
最終的には90m/sチョイくらいまでしかいかず、若干のロスは解消しきれないと判断して、メカボックス側で、テンションアップをしました。スプリングガイドにダンパーを増やして調整です。これで、95m/s前後になって、一安心です。
組み上げて、試射。HOPのかかりも上々、初速もバラついて、91~97m/sですが、NONHOPですので、適正位置にして、94m/sプラマイ2と納得のできるレベルになりました。
それじゃ、フルオートでどんなもん?と、セレクターを切り替えると、ほぼ空撃ちにっ!?
なんで?セミオートではちゃんと出るのに!? とマガジンのはまりを確認すると、グラグラッ! じゃん!!
はまりが浅くて、マガジンのリップストッパーが下がりきっていなかったので、振動で下に逃げた上に、BB弾が押し戻される症状になっている様子。マルイ製の440連マガジンですので中身に問題はありません。
とりあえず、リップストッパー部分をアールを付けて削り込み、浅いはまりでも干渉しない様に加工。
再度、確認してみるものの、発射されるのは半分くらいで、かなりムラがある。
マガジンキャッチの補正もやらないと駄目かぁ・・・ と確認してみると、
「なんじゃこりゃぁ~!」
「太陽に○えろ」のジー○ン(松田○作)の殉職シーンがごとく、叫んでしまいました(笑)。
なぜか、画像上の様に、キャッチのツメを削り込んであります。これは出荷時にはなっていない筈です。
マガジンの入りは余裕の筈なのに、なんでわざわざ緩くする加工がしてあるの?まさかのショップデチューン・・・。開いた口が塞がりません。
位置関係から、画像下の様にチップを埋め込んで、合わせを補正しましたが、純正より1㎜厚くなる様になります。適正位置から2㎜にげてしまっている状態でした。本体も上に逃がして矯正してはありますが、どちらにしても、「これじゃ給弾不良にしかならないなぁ。こんなんで、よくお客様に渡せるよなぁ。」と関心するばかりです(苦笑)。
3時間かかったこの作業で、給弾不良も解消され、晴れて完成です。
最大初速 0.2g98m/s以下 0.25g88m/s 0.28g84m/s以下 0.3g81m/s以下
適正HOP 0.2g95m/s以下 0.25g84m/s 0.28g81m/s以下 0.3g75m/s以下
インナーバレル 内径6.05㎜ 長さ420㎜ (VFC製品より転用)
サイクルカウンターは故障中の為、マルイハイサイとの比較ですが、若干早い感じです。
バッテリーはNi-MHミニセルセパレート9.6V1600mhです。
Li-Poの11.1Vでは、給弾が追いつかなくなる仕様です。
来店して下さったお客様に見てもらっても、「これで撃たれたくないなぁ~。」との褒め言葉を頂きました。
これで、今年はこの銃で・・・ と思ったのですが、フロントサイトが無く、光学サイトを乗せる必要があるので、却下!
手持ちが無いのと重くなるのとで、完成したとたんにお蔵入りです。良い子になったのに、可愛そうな子です。
中身の心配ばかりで、肝心の使用者との相性の事を忘れてました。補正(修理)に夢中になって、気が回らなかったですね。
てこずった、銃が片付いただけでも、スッキリした新年早々のカスタムアップ(修理?)でした。
COMBAT DOLL 店主 中根
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定休日 日曜日
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1/4~12日 13:00~21:00(6日日曜日は休業)
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2013年01月06日
ARES M14 SOPMOD その2
COMBAT DOLL の店主です。
ARESのM14SOPMPDの続きです。
メカボックスに続いて本体の補正です。
基本的に、レシーバーとアウターバレルの強度不足をストックで補う構造なのですが・・・
パーツ精度はアバウトなので、補正が必要になります。
まずは、レシーバーとアウターバレルの取り付け基部です。
入手した状態は、赤いネジロック剤と瞬間接着剤で、固めてあったのですが、レシーバーとアウターバレルのセンターが全く出ていませんでした。ネジロック剤は出荷時で、瞬間接着剤はいじった時に使われたのだと思います。動かなければ良いと言う訳ではないのに・・・(涙)。
おまけに、この銃は、アウターバレルを外さないとメカボックスが取り出せません。雑な作業ではメンテナンス不可になってしまいます。
実際、分解にはかなり苦労しました。最初の状態を画像に収めていなかったのでお見せできませんが、上の画像は、瞬間とネジロックを削ぎ落としてアルミのシムシートで補正した状態です。少しずつシムを挟んで偏りを補正して、最終的に瞬間接着剤で貼り付けです。完成まで、何度も繰り返して位置出しをしました。
だいたいになったところで、アウターバレルにチャンバーをセットしますが、チャンバーはアウターバレルとレシーバーを固定するパーツで位置決めされるのですが、メカボックス側に押さえ付けるテンションがかからない構造ですので、アルミパイプとスプリングで増設します(下画像)。
本体が、ストックに取り付けされる際にアウターバレルが引っ張られてしまう為、効果が少ないと思いつつも追加しました。もちろん、チャンバーはレンジアップ仕様に加工済みです。
そして、レシーバーにメカボックスをはめ込んで、チャンバーとアウターの補正をしながら、遊びを殺して位置出しします。
メカボックスのお尻側にクッションシートを貼り付け、メカボックスに押し出しのテンションをかけ、前側は下方にズレ込んでしまう為、アウター取り付けパーツ側にシムシートを貼り付けて位置出しをして、見た目でしっかり付いた上に真っ直ぐになっているか確認して、だいたいの位置を決めます。
この時に、ノズルが前進しきった時の位置を確認しますが、給弾不良の件もありましたので、気密が取れているかの確認は、ノズル閉鎖状態で、インナーバレル先端から息を吹き込んでエア漏れを確認し、ノズルが下がりきった状態で、給弾ルートに干渉していないかを目視で確認します。
最終的な加工では、ノズルを固定し、先端を下側だけ削り込み、次世代のノズルの先端の様にしてあります。画像も見難いですが、加工済みの状態になっています。
ここまで、当たりを付けたら基準ができますので、発射テストで、パワー調整と給弾確認を行います。
最初は、メカボックスとチャンバーのみを手で押さえながら試射して、メカボックスの基本スペックを確認します。これだけの捻くれ者だと、本体に組み込んだ時ではひずみやズレで、エアロスやノズルの動作不良でパワーロスが大きくなるからです。
給弾の確認は、逆さまにしてBB弾を落とし込むので、自重落下で給弾されれば問題ありません。但し、本体にはめ込んだ時にチャンバーが前方に逃げてしまう恐れがありますので、給弾の調整は最終段階が本番になります。
で、試射してみると、0.2gで90~95m/sと、見当はドンピシャ! メカボックスのスペックは大丈夫。マルイ製品のセッティングでほぼ問題無し。回転効率は良いくらいです。
次は、レシーバーにメカボックスとチャンバーを取り付け、アウターバレルは付けない状態で試射します(下画像)。
バレルは振れてしまいますので、各方向にテンションをかけながら試射して、組み込みの補正位置を考慮しておきます。
肝心の初速ですが、85m/s前後・・・ この状態で10m/s近くのダウンです。 うぅ~ん。
そして勢いで、アウターバレルも取り付けて試射すると・・・
55~60m/s! コッキングハンドガン並みに・・・(涙) いやっ! それ以下だ・・・。
やっぱりな~ぁ・・・ と思いつつも、ショックは隠しきれません。本体のガタ補正との格闘がまっています。ここまでが、昨年の作業で4時間程度かかっていますね。あとは今年に入ってからの作業です。
まだまだ完成には遠いです・・・。 道のりは長い・・・。
続きは次回です。
COMBAT DOLL 店主 中根
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日
年末年始 他 臨時休業あり
1/4~12日 13:00~21:00(6日日曜日は休業)
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ARESのM14SOPMPDの続きです。
メカボックスに続いて本体の補正です。
基本的に、レシーバーとアウターバレルの強度不足をストックで補う構造なのですが・・・
パーツ精度はアバウトなので、補正が必要になります。
まずは、レシーバーとアウターバレルの取り付け基部です。
入手した状態は、赤いネジロック剤と瞬間接着剤で、固めてあったのですが、レシーバーとアウターバレルのセンターが全く出ていませんでした。ネジロック剤は出荷時で、瞬間接着剤はいじった時に使われたのだと思います。動かなければ良いと言う訳ではないのに・・・(涙)。
おまけに、この銃は、アウターバレルを外さないとメカボックスが取り出せません。雑な作業ではメンテナンス不可になってしまいます。
実際、分解にはかなり苦労しました。最初の状態を画像に収めていなかったのでお見せできませんが、上の画像は、瞬間とネジロックを削ぎ落としてアルミのシムシートで補正した状態です。少しずつシムを挟んで偏りを補正して、最終的に瞬間接着剤で貼り付けです。完成まで、何度も繰り返して位置出しをしました。
だいたいになったところで、アウターバレルにチャンバーをセットしますが、チャンバーはアウターバレルとレシーバーを固定するパーツで位置決めされるのですが、メカボックス側に押さえ付けるテンションがかからない構造ですので、アルミパイプとスプリングで増設します(下画像)。
本体が、ストックに取り付けされる際にアウターバレルが引っ張られてしまう為、効果が少ないと思いつつも追加しました。もちろん、チャンバーはレンジアップ仕様に加工済みです。
そして、レシーバーにメカボックスをはめ込んで、チャンバーとアウターの補正をしながら、遊びを殺して位置出しします。
メカボックスのお尻側にクッションシートを貼り付け、メカボックスに押し出しのテンションをかけ、前側は下方にズレ込んでしまう為、アウター取り付けパーツ側にシムシートを貼り付けて位置出しをして、見た目でしっかり付いた上に真っ直ぐになっているか確認して、だいたいの位置を決めます。
この時に、ノズルが前進しきった時の位置を確認しますが、給弾不良の件もありましたので、気密が取れているかの確認は、ノズル閉鎖状態で、インナーバレル先端から息を吹き込んでエア漏れを確認し、ノズルが下がりきった状態で、給弾ルートに干渉していないかを目視で確認します。
最終的な加工では、ノズルを固定し、先端を下側だけ削り込み、次世代のノズルの先端の様にしてあります。画像も見難いですが、加工済みの状態になっています。
ここまで、当たりを付けたら基準ができますので、発射テストで、パワー調整と給弾確認を行います。
最初は、メカボックスとチャンバーのみを手で押さえながら試射して、メカボックスの基本スペックを確認します。これだけの捻くれ者だと、本体に組み込んだ時ではひずみやズレで、エアロスやノズルの動作不良でパワーロスが大きくなるからです。
給弾の確認は、逆さまにしてBB弾を落とし込むので、自重落下で給弾されれば問題ありません。但し、本体にはめ込んだ時にチャンバーが前方に逃げてしまう恐れがありますので、給弾の調整は最終段階が本番になります。
で、試射してみると、0.2gで90~95m/sと、見当はドンピシャ! メカボックスのスペックは大丈夫。マルイ製品のセッティングでほぼ問題無し。回転効率は良いくらいです。
次は、レシーバーにメカボックスとチャンバーを取り付け、アウターバレルは付けない状態で試射します(下画像)。
バレルは振れてしまいますので、各方向にテンションをかけながら試射して、組み込みの補正位置を考慮しておきます。
肝心の初速ですが、85m/s前後・・・ この状態で10m/s近くのダウンです。 うぅ~ん。
そして勢いで、アウターバレルも取り付けて試射すると・・・
55~60m/s! コッキングハンドガン並みに・・・(涙) いやっ! それ以下だ・・・。
やっぱりな~ぁ・・・ と思いつつも、ショックは隠しきれません。本体のガタ補正との格闘がまっています。ここまでが、昨年の作業で4時間程度かかっていますね。あとは今年に入ってからの作業です。
まだまだ完成には遠いです・・・。 道のりは長い・・・。
続きは次回です。
COMBAT DOLL 店主 中根
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日
年末年始 他 臨時休業あり
1/4~12日 13:00~21:00(6日日曜日は休業)
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
2013年01月05日
ARES M14 SOPMOD その1
COMBAT DOLL の店主です。
今日から、通常ネタです。
昨年末より、いじっていた電動ガンですが、ARESのM14SOPMPDでした。
随分前から、手に入れていたのですが、状態が酷く、放置プレイでした。
どう酷かったのかというと、元々、本体の部品と組み付けの精度と剛性が足りないのは、パーツの状況で判断できたのですが、中古ということもあり、カスタムや補強の状態が、最低でした。
流速チューンのカスタムだったのですが・・・(涙)
軸受けの変形(どうやったら?)、タペットプレートはリペア品(でも、結構上手!)、ノズル先端の削り込み(なんで?)、給弾不良の多発、ショートバレルの為にアウター出口のボアアップ(酷い削り!)などなど、悪いところがてんこ盛り状態でした。
おまけに、高レートスプリングに、マルイの純正ギアの使用・・・。
どこの、ボッタクリカスタムじゃい!! 金額なりの仕事はやれよ!!! まったく・・・
と、思わず愚痴が出てしまう状態で、捨ててしまおうかとも思っていました。
譲ってくれた方も、唖然としておりましたが、せっかくのご好意ですし、年内中にはやっつけてしまおうと、大晦日にいじりだしました。
結局、延べ12時間くらいの大手術になってしまいましたけど・・・。 もちろん年越しです。
さて、肝心の本体ですが、まず中身から・・・
仕様としては、マルイのハイサイクル程度の仕様で、レンジアップチャンバーにすることにしました。
ギアはSHS製13:1のハイサイクルタイプを駄目そうな軸はマルイ純正品の軸とはめ換えで使い、セクターを4枚カット、Bigout製セクターチップ取り付けにしました。ベベルギアをマルイ純正にして、付属していたマルイのモーターに合わせます。軸受けはギアボックスが8㎜だった為、圧縮変形していたメタルブッシュの1個は補正加工をして、ごまかして使用。シム調整をタイトにして、ジャダーを少なくして耐久性アップをはかってあります。
でも、この軸受け、べベルのみベアリングで残りがメタルだったので、スパーの位置をベアリングに変更です。セクターは、ピストンの引き衝撃があるし、ベベルは回転トルクのベクトルの変更ねじれがありますので、タイトなシム調整でジャダーを減らし、ブレを最小限にする為には、こちらの方が向いています。逆にスパーは、単純に伝達のギアですので、最小限の負荷で効率良く動力を伝達してもらうのに、ベアリングが向いています。ある程度のサイクルで良ければ、この組み合わせが一番耐久性があがります。メーカー出荷の状態で、どこに配置されていたのかは不明ですが、ベベルのねじれを緩和するだけなら、ベベルの位置でも正解ですので、そこはお好みで位置決めして下さい。
シリンダーは穴あきの物が付いていましたので、フルストロークに変更ですが、前後の遊びが気になったので、マルイM14の純正品を、ストロークを詰めて取り付けてあります。
ノズルは・・・
右が付いていた物で、先端が削られています。出荷時のパワー調整だったのか、カスタムの際の調整だったのかは不明です。使い物にならなかったので、マルイP90のノーマルノズルからの加工品(左)を取り付けます。内部の真鍮カーラーの埋め込みは、BB弾のホールド位置の調整用です。
タペットプレートは、破損の為、リペア品になっていましたが、そこは上手に細工されていました。但し、ノズル取り付け部の角度がきつく、ノズルのストロークに問題が出る為、下の画像のように前面部を削り込みます。
エアブレーキ兼二次加速ロッドは、ノズル内径が4.3㎜だったので、4㎜のロッドにしました。
空撃ちでは違いが出ませんが、弾を打ち出す際にはブレーキ効果も出て、音は静かになります。
あとは、スプリングのレートに合わせて、スプリングガイドにダンパーを取り付け、8.4Vのバッテリーで秒間25発前後になるように調整して完了です。
この銃は、ギアボックスの状態で、ドライブできますので、吐出圧の確認を、自分の顔面に吹き付けて、大まかな確認をして、ひと段落です。
ギアノイズも少なめで、ギアボックスそのものは、悪くない製品でした。
続きは、次回に・・・
COMBAT DOLL 店主 中根
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定休日 日曜日
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今日から、通常ネタです。
昨年末より、いじっていた電動ガンですが、ARESのM14SOPMPDでした。
随分前から、手に入れていたのですが、状態が酷く、放置プレイでした。
どう酷かったのかというと、元々、本体の部品と組み付けの精度と剛性が足りないのは、パーツの状況で判断できたのですが、中古ということもあり、カスタムや補強の状態が、最低でした。
流速チューンのカスタムだったのですが・・・(涙)
軸受けの変形(どうやったら?)、タペットプレートはリペア品(でも、結構上手!)、ノズル先端の削り込み(なんで?)、給弾不良の多発、ショートバレルの為にアウター出口のボアアップ(酷い削り!)などなど、悪いところがてんこ盛り状態でした。
おまけに、高レートスプリングに、マルイの純正ギアの使用・・・。
どこの、ボッタクリカスタムじゃい!! 金額なりの仕事はやれよ!!! まったく・・・
と、思わず愚痴が出てしまう状態で、捨ててしまおうかとも思っていました。
譲ってくれた方も、唖然としておりましたが、せっかくのご好意ですし、年内中にはやっつけてしまおうと、大晦日にいじりだしました。
結局、延べ12時間くらいの大手術になってしまいましたけど・・・。 もちろん年越しです。
さて、肝心の本体ですが、まず中身から・・・
仕様としては、マルイのハイサイクル程度の仕様で、レンジアップチャンバーにすることにしました。
ギアはSHS製13:1のハイサイクルタイプを駄目そうな軸はマルイ純正品の軸とはめ換えで使い、セクターを4枚カット、Bigout製セクターチップ取り付けにしました。ベベルギアをマルイ純正にして、付属していたマルイのモーターに合わせます。軸受けはギアボックスが8㎜だった為、圧縮変形していたメタルブッシュの1個は補正加工をして、ごまかして使用。シム調整をタイトにして、ジャダーを少なくして耐久性アップをはかってあります。
でも、この軸受け、べベルのみベアリングで残りがメタルだったので、スパーの位置をベアリングに変更です。セクターは、ピストンの引き衝撃があるし、ベベルは回転トルクのベクトルの変更ねじれがありますので、タイトなシム調整でジャダーを減らし、ブレを最小限にする為には、こちらの方が向いています。逆にスパーは、単純に伝達のギアですので、最小限の負荷で効率良く動力を伝達してもらうのに、ベアリングが向いています。ある程度のサイクルで良ければ、この組み合わせが一番耐久性があがります。メーカー出荷の状態で、どこに配置されていたのかは不明ですが、ベベルのねじれを緩和するだけなら、ベベルの位置でも正解ですので、そこはお好みで位置決めして下さい。
シリンダーは穴あきの物が付いていましたので、フルストロークに変更ですが、前後の遊びが気になったので、マルイM14の純正品を、ストロークを詰めて取り付けてあります。
ノズルは・・・
右が付いていた物で、先端が削られています。出荷時のパワー調整だったのか、カスタムの際の調整だったのかは不明です。使い物にならなかったので、マルイP90のノーマルノズルからの加工品(左)を取り付けます。内部の真鍮カーラーの埋め込みは、BB弾のホールド位置の調整用です。
タペットプレートは、破損の為、リペア品になっていましたが、そこは上手に細工されていました。但し、ノズル取り付け部の角度がきつく、ノズルのストロークに問題が出る為、下の画像のように前面部を削り込みます。
エアブレーキ兼二次加速ロッドは、ノズル内径が4.3㎜だったので、4㎜のロッドにしました。
空撃ちでは違いが出ませんが、弾を打ち出す際にはブレーキ効果も出て、音は静かになります。
あとは、スプリングのレートに合わせて、スプリングガイドにダンパーを取り付け、8.4Vのバッテリーで秒間25発前後になるように調整して完了です。
この銃は、ギアボックスの状態で、ドライブできますので、吐出圧の確認を、自分の顔面に吹き付けて、大まかな確認をして、ひと段落です。
ギアノイズも少なめで、ギアボックスそのものは、悪くない製品でした。
続きは、次回に・・・
COMBAT DOLL 店主 中根
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日
年末年始 他 臨時休業あり
1/4~12日 13:00~21:00(6日日曜日は休業)
TEL 053-450-3308 FAX 同番
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