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Posted by ミリタリーブログ  at 

2014年03月17日

MAGPULL PTS MASADA CQB 「林の壱式」 メカボックス編

COMBAT DOLL の店主です。

昨晩にアップできなくて、申し訳ありませんでした。

MASADAのカスタムチューニングですが、インとアウトで2回に分けさせて頂きます。



前回は、パーツの紹介・検証をさせて頂きました。それぞれ装着実装をしておりますが、ここでは最終的に使用した部分での記事になります。

目標スペックは、
  初速(適正HOPにて)93m/s前後
  30m先での安定した集弾性
  サイクルの向上(秒間20~22発)
  バレルアッセンブル脱着における、不安定要素の改善

ですので、そこに合わせたチューンになっています。

まずは、メカボックスを取り出してのチューニングです。



今回でのチューニングは、MASADAの持病である、気密ロスの解消の為のカスタムです。箱出しで80m/sくらいが標準のMASADAですが、気密が取れれば、10~20m/sの初速アップになり、高レートのスプリングでの負荷の心配がなくなります。正規品なら+10・並行輸入品なら+20と言った感じになります。

また、バレルアッセンブルの脱着による、チャンバー位置固定のムラも解決し、吐出ムラや射撃振動による命中率の低下を解決します。



画像の通り、ここに隙間ができます。テイクダウン機能の為の遊びなのでしょうが、この空間分ノズルの長さが足りなくなっています。
始めは、設計ミスかとも思ったのですが、チャンバー位置を給弾ルートと合わせて確認すると、ちゃんと寸法を合わせてあります。
気密だけなら、ノズルを長く(WII TECH製ノズル)すれば解決するのですが、それでは、チャンバーの固定位置のムラは解決できません。
(試験装着にて実証済み)



メカボックスを開封すると、固めのグリスが塗布されています。メンテナンスフリーを考えれば正解なのですが、動作環境を考えると、もう少し軟らかめのグリスが望ましいですね。
今回の最重要ポイントですが、メカボックスのノズル部分は、一般的な物と違い、チャンバー部分がはまり込む構造になっていません。面取りされた形状になっており、テイクダウンの際に引っかからない設計になっています。

丸みの付いた、チャンバーのエンドと、平面の面取り部分で、チャンバーが決まった位置に収まらない場合が発生するので、開け閉めした際に気密ムラが発生し易く、ノズルによるパッキンの押しムラもあって、命中精度が悪くなってしまう訳です。
パッキンの上方が切り欠き(システム上必要)があるので、押しムラの影響は意外とあります。

そこで・・・



チャンバーのはまり込み部分を拡張します。
チャンバーのリブ部分の外径は10.7mmでしたので、11mmの穴を開通させます。この時にセンターが狂わないように、慎重に作業しなければなりません。シャーシリーマーを使って、慎重に拡張しました。若干のテーパーも付きますので、テイクダウンへの影響が出ないようにできます。



加工後に、チャンバーのはまりを、ノーマル品とカスタム品と、それぞれで、確認します。とにかく、ガタが出ず、センターが合うように、現物確認しながら、じっくり加工するのがお勧めです。
結構、神経を使うので大変です。老眼では厳しい作業でした(笑)。ピッタリはまり込むようになると、かなり気持ちがいいですね。



加工が済んだら、通常のカスタム手順でメカボックスを仕上げて行きます。

レール部分の研磨を行い、使用するカスタムパーツに組み替えて行きます。

ふと、気が付いたのですが、V3がベースのメカボックスの形状なのですが、シリンダーヘッドやタペットプレートはV2がベースになっているのですね。ここで、勉強不足が発覚してしまいました。たまには、他の方のサイトやブログを見ないといけませんね。困らないと調べないのは横着でしかないようです。

スイッチはオムロン製V15-1A5(定番品)に交換です。今回はリテンションスプリングの調整は不要でした。
シリンダーは、バレル長が318mmになりますので、容積調整もあってLaylax製のステンシリンダーDタイプに換装です。



ピストンヘッドは当店のカスタム「林の壱式」での、二次加速兼エアブレーキダンパーロッド仕様になります。
シリンダーヘッドノズルの内径が、4.2mmしかありませんので、Xabierのエアダンパーロッドが使用できません。次世代用のシリンダーヘッドを使えば、Xabierのパーツでも使用可能ですが、内径が絞られている方が良いので、純正シリンダーヘッドを生かします。
ウエイト部分は、マルイ純正品のウエイトを加工取り付けしてあります。このウエイトは、Xabierの物より軽くなってしまいますので、仕様によっては、そちらにしたい状況も出ますね。



タペットプレートのスプリングは、ちょっと強くてタペットプレートその物の耐久性を落としますので、マルイ純正品を使用します。
ピストンも、耐摩耗性を考えて、マルイ純正品を使用しています。
シム調整を行い、グリスアップします。シリンダーにはXabier製イエローグリス、ギアやレール部分にはホワイトグリスを使用してあります。

ノズルは、純正品より、0.8mm短いNB(ノンブランド)のジュラコン製のノズルを使用しています。この製品、できれば、長さを純正互換で同寸にしてもらえるとありがたいですね。そうすれば、チャンバーパッキンは、マルイ純正品タイプでの使用が可能になります。



モーターはサイクルアップの為、マルイHC30000のロングを、シャフトをカットしてショートネック化した物を使用します。国内メーカーの高性能モーターですので、ブレや燃費に安心感があります。
SBDは、品番がSR8200となっている物ですが、ブランドを失念してしまいました。すいません。



組上げて、動作確認です。モーターの位置調整も行い、完璧かな? と言った状態になります。
とりあえず、純正スプリングでの動作確認になっています。
SBDの位置も、グリップエンドに干渉していないか確認すれば、作業完了です。

スプリングはパワー調整もありますので、バレルアッセンブルを完成させてから、合うレートの物を組み込みします。
ちなみに、付属のスプリングでは、エアブレーキの効いた使用で初速90m/sくらいになっていました。

本体とバレルアッセンブル部分は次回の記事とさせて頂きます。


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)次回未定
  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
  定休日 日曜日 年末年始  他 臨時休業あり
  TEL 053-450-3308 FAX 同番
  メール info@combatdoll.jp
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Posted by コンバットドール  at 20:00Comments(2)MAGPULL PTS MASADA