2014年07月12日
マルイ電動ガンベース LR-300 PRIME製キット
COMBAT DOLL の店主です。
本日は、昔懐かしいコンバージョンキット「LR-300」PRIME製を組み込んだアイテムです。
個人的に好きなモデルで、当店でも数本販売した記憶があります。ネットや通販をしていませんでしたので、ローカルな地元では人気のあったモデルだったと記憶しています。
以前(多分7・8年以上前)にカスタムされ、眠っていた銃だそうです。今回は、レンジアップ仕様に変更チューニングです。
このキットの欠点としては、アッパーとロアフレームでのガタが大きい事と、見た目以上に重い事でしょうか・・・
当時のカスタム状況にも、軽く触れていきましょう。
まず、グリップを外した際に、ネジ穴の破損を確認。重量の重さが影響した状況でしょう。
ネジ穴を加工し、M3.5のネジに変更です。
メカボックスを出して、状況確認です。ロット番号も若く、懐かしいメカボックスです。使用感も少なく、良い状態です。
メカボックスの中身を開いて、なんとなく当時の記憶が蘇ります・・・(一部だけですけどっ!)
セクターギアはハイプロテクションギアに変更されていますが、スパーギアとベベルギアは他社製品になっています。
軸受けは7mmベアリングに変更。恐らく、7mmベアリングが発売されだした頃じゃなかったかと思います。
記憶の中では、6mmベアリングでハイスピードタイプのカスタムギアに変更されたカスタム品の修理を受けて、こちらのアレンジで、最低限の交換修理を行った物だったような記憶があります。
破損原因は、6mmベアリングの破損で、当時のカスタム仕様では、ハイサイクルや高レートスプリングの使用では耐えられないのが普通でした。ピストンとセクター、スパーがクラッシュさせられていたと思います。
ハイプロテクションギアは、セクターギアの構造上、6mmベアリングでも使用できるといううたい文句で発売された、高級品でした。(現行品であり、現在も高級品です!)
セクターギアが単品で変わっているのは、当時、セット品でアッセンブルミスの製品があり、バラして単品で使った状況がありました。
スパーとベベルは、システマ製のハイサイクルタイプの物で、破損していたスパーを交換し、ベベルは流用だった筈です。
それでも、6mmベアリングを同じように交換しても再発する可能性があるので、7mmベアリングに交換しています。
加工が必要なものの、7mmベアリングなら破損させることがなくなり、高額なチューニングには必ず使用される状況だった覚えがあります。
シリンダーは、純正品のフルストロークを使用して、初速をギリギリに稼ぐセッティングがしてありました。
今回は、スプリングのレートを下げ、レンジアップ対応のバランスセッテイングにする為、穴あきシリンダーに交換です。
シリンダーヘッドも純正品のままでしたので、当店オリジナルのダンパーロッド用に、追加工してあります。
ピストンは、カスタム品から純正品に交換して修理し、サイクルアップ仕様で、ウエイトの抜かれた、高レートスプリングセッティングのチューニングのままで、良しとしていた状態です。
個人的には、ピストンの軽量化は良いイメージが無いので、本来なら換えて行うのですが、この時はパワー調整(下げる)のが大変だったので、そのまま生かした覚えがあります。フルストロークピストンでのサイクルバランスを取るのが大変で、初期のセッティングを生かしたやり方をした個体でした。当時は。秒間20発以上なら、十分ハイサイクルとされていました。
今回は、レンジアップの性能優先のチューニングでしたので、圧縮比の安定と交換するスプリングとのバランスを、ダンパーロッドの使用を考慮したチューニングになるように施してあります。
ピストンヘッドは、アルミ製の8つ穴(VFC製)に交換し、ダンパー効果で打撃振動を軽減させて、飛距離と精度を安定させる仕様です。
スプリングは、組み込まれていた物では、レートオーバーとなるのが解っていますので、マルイ純正同等の当ピッチスプリングを使用しています。
スプリングガイドダンパー分の増圧と、穴あきシリンダーで、スピードと圧縮比のバランスを取っています。サイクルによる、回転バランスもクリアさせています。この仕様で、秒間22発くらいまではクリアできています。
シム調整は、以前の状態で問題ありませんでしたので、当時のままです。
組み上げて、スプリングにもグリスアップを行い、メカボックスの再調整は終了です。
インナーバレルは、マルイ純正の300mmになっていましたので、仕上げ直しとテーパー加工を行い、レンジアップチャンバー加工をして、組み上げます。
さすが、未使用期間が長く、パッキンは乾燥し過ぎて劣化していましたので、新品に交換して加工使用しています。
今回、パッキン部分の画像を撮り忘れておりますが、他のレンジアップと同様です。ブログカテゴリー「山」の記事でご確認ください。
先にも触れた、このキットでの欠点であるフレームのガタの部分ですが、こんな感じで解消します。
アッパーレシーバーとメカボックスの間に、ラバーシートをインサートします。個体差での厚みの違いも発生しますので、個人でやられる方は、数種類の厚みを用意しておいた方が良いですね。
ダミーボルトとチャージングハンドルに干渉しないサイズで挿入です。作例では、メカボックスの窓まで塞ぐサイズにして、若干の静音化も考慮しています。
レシーバーのガタを解消し、打撃振動も減らし、インナーバレルのブレも減らしてやり、飛距離と精度のアップを実現してあります。
すでに、クライアント様にお渡ししているのですが、飛距離と集弾性に驚嘆されていました。
「こんなに、変わるとは思っていなかった!」との事です。
流速チューンの登場を知らない、浦島太郎状況の方でしたので、感動が大きかったようです。
眠っていたカスタムガンを、最近の流行に合わせた、リチューンですので、追加コスト的には抑えられます。
以前に当店での修理カスタム品でしたので、やり易かったのもあります。
カスタムのコンセプトも、時間の流れによって変化している訳ですが、常にその時代のベストになっていれば良いんだけどなぁ~・・・ と、昔弄ったカスタム品を見つめ直す自分に、つい、苦笑いをしてしまったリチューンでした。
やっぱり、特別な対応をした銃は、思い出せるものですねぇ・・・(笑)
COMBAT DOLL 店主 中根
奥山デイズにて定例会(レギュレーション) 未定
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
返信はHPのメールサーバーよりさせて頂きます
本日は、昔懐かしいコンバージョンキット「LR-300」PRIME製を組み込んだアイテムです。
個人的に好きなモデルで、当店でも数本販売した記憶があります。ネットや通販をしていませんでしたので、ローカルな地元では人気のあったモデルだったと記憶しています。
以前(多分7・8年以上前)にカスタムされ、眠っていた銃だそうです。今回は、レンジアップ仕様に変更チューニングです。
このキットの欠点としては、アッパーとロアフレームでのガタが大きい事と、見た目以上に重い事でしょうか・・・
当時のカスタム状況にも、軽く触れていきましょう。
まず、グリップを外した際に、ネジ穴の破損を確認。重量の重さが影響した状況でしょう。
ネジ穴を加工し、M3.5のネジに変更です。
メカボックスを出して、状況確認です。ロット番号も若く、懐かしいメカボックスです。使用感も少なく、良い状態です。
メカボックスの中身を開いて、なんとなく当時の記憶が蘇ります・・・(一部だけですけどっ!)
セクターギアはハイプロテクションギアに変更されていますが、スパーギアとベベルギアは他社製品になっています。
軸受けは7mmベアリングに変更。恐らく、7mmベアリングが発売されだした頃じゃなかったかと思います。
記憶の中では、6mmベアリングでハイスピードタイプのカスタムギアに変更されたカスタム品の修理を受けて、こちらのアレンジで、最低限の交換修理を行った物だったような記憶があります。
破損原因は、6mmベアリングの破損で、当時のカスタム仕様では、ハイサイクルや高レートスプリングの使用では耐えられないのが普通でした。ピストンとセクター、スパーがクラッシュさせられていたと思います。
ハイプロテクションギアは、セクターギアの構造上、6mmベアリングでも使用できるといううたい文句で発売された、高級品でした。(現行品であり、現在も高級品です!)
セクターギアが単品で変わっているのは、当時、セット品でアッセンブルミスの製品があり、バラして単品で使った状況がありました。
スパーとベベルは、システマ製のハイサイクルタイプの物で、破損していたスパーを交換し、ベベルは流用だった筈です。
それでも、6mmベアリングを同じように交換しても再発する可能性があるので、7mmベアリングに交換しています。
加工が必要なものの、7mmベアリングなら破損させることがなくなり、高額なチューニングには必ず使用される状況だった覚えがあります。
シリンダーは、純正品のフルストロークを使用して、初速をギリギリに稼ぐセッティングがしてありました。
今回は、スプリングのレートを下げ、レンジアップ対応のバランスセッテイングにする為、穴あきシリンダーに交換です。
シリンダーヘッドも純正品のままでしたので、当店オリジナルのダンパーロッド用に、追加工してあります。
ピストンは、カスタム品から純正品に交換して修理し、サイクルアップ仕様で、ウエイトの抜かれた、高レートスプリングセッティングのチューニングのままで、良しとしていた状態です。
個人的には、ピストンの軽量化は良いイメージが無いので、本来なら換えて行うのですが、この時はパワー調整(下げる)のが大変だったので、そのまま生かした覚えがあります。フルストロークピストンでのサイクルバランスを取るのが大変で、初期のセッティングを生かしたやり方をした個体でした。当時は。秒間20発以上なら、十分ハイサイクルとされていました。
今回は、レンジアップの性能優先のチューニングでしたので、圧縮比の安定と交換するスプリングとのバランスを、ダンパーロッドの使用を考慮したチューニングになるように施してあります。
ピストンヘッドは、アルミ製の8つ穴(VFC製)に交換し、ダンパー効果で打撃振動を軽減させて、飛距離と精度を安定させる仕様です。
スプリングは、組み込まれていた物では、レートオーバーとなるのが解っていますので、マルイ純正同等の当ピッチスプリングを使用しています。
スプリングガイドダンパー分の増圧と、穴あきシリンダーで、スピードと圧縮比のバランスを取っています。サイクルによる、回転バランスもクリアさせています。この仕様で、秒間22発くらいまではクリアできています。
シム調整は、以前の状態で問題ありませんでしたので、当時のままです。
組み上げて、スプリングにもグリスアップを行い、メカボックスの再調整は終了です。
インナーバレルは、マルイ純正の300mmになっていましたので、仕上げ直しとテーパー加工を行い、レンジアップチャンバー加工をして、組み上げます。
さすが、未使用期間が長く、パッキンは乾燥し過ぎて劣化していましたので、新品に交換して加工使用しています。
今回、パッキン部分の画像を撮り忘れておりますが、他のレンジアップと同様です。ブログカテゴリー「山」の記事でご確認ください。
先にも触れた、このキットでの欠点であるフレームのガタの部分ですが、こんな感じで解消します。
アッパーレシーバーとメカボックスの間に、ラバーシートをインサートします。個体差での厚みの違いも発生しますので、個人でやられる方は、数種類の厚みを用意しておいた方が良いですね。
ダミーボルトとチャージングハンドルに干渉しないサイズで挿入です。作例では、メカボックスの窓まで塞ぐサイズにして、若干の静音化も考慮しています。
レシーバーのガタを解消し、打撃振動も減らし、インナーバレルのブレも減らしてやり、飛距離と精度のアップを実現してあります。
すでに、クライアント様にお渡ししているのですが、飛距離と集弾性に驚嘆されていました。
「こんなに、変わるとは思っていなかった!」との事です。
流速チューンの登場を知らない、浦島太郎状況の方でしたので、感動が大きかったようです。
眠っていたカスタムガンを、最近の流行に合わせた、リチューンですので、追加コスト的には抑えられます。
以前に当店での修理カスタム品でしたので、やり易かったのもあります。
カスタムのコンセプトも、時間の流れによって変化している訳ですが、常にその時代のベストになっていれば良いんだけどなぁ~・・・ と、昔弄ったカスタム品を見つめ直す自分に、つい、苦笑いをしてしまったリチューンでした。
やっぱり、特別な対応をした銃は、思い出せるものですねぇ・・・(笑)
COMBAT DOLL 店主 中根
奥山デイズにて定例会(レギュレーション) 未定
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
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返信はHPのメールサーバーよりさせて頂きます