2015年03月19日
AUG ハイサイクル ストック内部
COMBAT DOLL の店主です。
今回は、久しぶりに、東京マルイ製品関連の記事です。
消音目的での、ボディーの小細工がメインになります。
こちらは、昨年11月上旬にお預かりし、施工お渡しまで3ヶ月以上お待たせしてしまった個体です。
クライアント様、非常に申し訳ありませんでした。

(作業途中の画像)

(作業途中の画像)
基本的にAUG(P-90も同様)は、射手の耳元に駆動部(メカボックス)があるので、自身に音が小さくなった満足感を得るには、そうとう頑張らないといけません。
クライアント様も、自身で工夫され、そうとう静かになっていました。
ですが、消音材の影響で、メカボックスの位置関係がズレてしまい、スペックダウンしてしまった状況での調整依頼でした。
実際問題、メカボックス単体での騒音が、ボディーにセットした際に共振で増幅されてしまうのが難点です。
接着されているストックを、上手に分割する事から始めなければなりません。これは失敗すると目が当てられませんので、慎重に行い、無理そうなら諦めるのが懸命です。もし、変な割れ方をしてしまったら、補修接着と再塗装が必要になってしまうので、費用も労力も増加してしまいます。
この個体は、上手く割る事ができたので、助かりました。
使用した消音材として、ウレタンスポンジ・ウレタンマット・ラバーシート・ブチルマットです。
画像の状態は、初期段階で、その後に追加や変更を行っていますが、最終工程の分の画像をPCトラブルの修復の際に消失してしまったようで、今回のブログにアップできませんでした。申し訳ありません。
極端な事をやってしまうと、時間工賃計算になってしまうので、とても請求できません(涙)
部材の追加と手数料でまかなえる範囲で行っています。
部分拡大画像(途中経過状態につき、最終状況とは異なります。)

(メカボックスの固定位置確認)


(トリガーバーの作動干渉確認)

とにかく、隙間を埋める必要があり、ボディーに伝わってくるビビリを吸収させなければいけません。
スポンジのような低密度の素材は、空間(空気)の振動しか緩和できないので、高密度の素材を優先して、両面テープで貼り付けていきます。
グリップ内部は、ボディーの分割を行わないと難しいので、分割さえしてしまえば容易に行えます。
分割は、メカボックスの規定位置を確認する為には必要な工程になりますが、この画像等で確認できるのであれば、その箇所さえ確保してやれば実射性能への影響を避けられると思います。
重量が増しても良いのなら、粘土が一番効果が高いと思います。
材料費も安く済みますしね!? ですが、1Kg以上は増えてしまうと思います(涙)
ダミーボルトを廃し、排きょうポートは左右ともカバーが取り付けられる状態になる個体での挿入例です。

メカボックスのホールドとして、給弾ルートのアダプターげ兼用されているので、消音目的で貼り付ける部材が干渉しないように確認しておきます。
元々、分解組み立ての際にやり易くなるようガイドレールで前後スライドできるようになっているのですが、そこでの振動を嫌ってはめ殺しになるようにしています。

レシーバーハンドルの隙間でのガタもうるさいので、ラバーシートを貼り付けて、圧着されるようにしておきます。
レシーバーも内側に、ウレタンマットやラバーシートを貼り付けてあるのですが、画像が無くて申し訳ありません。
メンテナンスも可能な様に、脱着の為の最低限の可動範囲は確保してあります。
最近のBB弾の成分では、バレルクリーニングは必須になりますので、バレルアッセンブルの脱着は普通の操作でできるようにしておくのが良いと判断しています。特に、来店の難しい遠方にお住まいのクライアント様への配慮とさせて頂いています。
メカボックスの側面にくる部材は、初期はウレタンスポンジシートでやってみたのですが、効果があまり無かったのでブチルシートに変更してあります。貼り付けの両面テープは同様です。

トリガーのリターンスプリングは、かなりビビリがありますので、グリスを塗布しておきます。
トリガーの内部空間にも、ウレタンマットを詰め込んであります。

メカボックスは、手が入れられており、クライアント様自身もサイクルや動作音に納得されていましたので、変更はしておりません。
シムもキッチリ調整されていました。静音の為に、Xabierホワイトグリスを、グリスアップしてあるだけです。
金属音の余韻が気になったので、それを抑える処置となっています。
インナーバレルも同送して頂いたバレルを、テーパー加工と仕上げを行い、当店の飛距離アップ方式であるレンジアップシートの装着対応にて組み込んであります。

(インナーバレルの追加加工)

(レンジアップシート用 HOPテンショナー加工とダイヤル可動制限)
HOPの可動制限は、実射で不要なHOP域での初速のオーバー部分にまで動かせないように制限したもので、適正HOP近辺での初速上限を確保する為の方法です。
調整のやり方によっては、HOPの効かない初期部分をカットする場合もありますが、この個体は前者の方法です。

初速や、飛びを確認する為の、第一段階の状態のメカボックスです。

トリガーバーとのストローク調整で、ラバーシートを貼り付けてありますが、これはセミオートのセレクター位置で、作動しない時があった為の処置になっています。個体によっては必要ないと思いますし、貼り付けた事で、セミがフルになってしまう場合もありますので、各個体で確認して行ってください。
騒音計にて、フルオート時のMAX値を確認しています。本体から50mmくらい離して計測しています。
一応95.5dBとなっていますが、数値は参考程度で見てください。
以前に知人から借りていた物とは計測にムラが出ていましたので、どこまで正確かはわかりません。安かったので、安いなりの性能だと思っています。

仮組みにあたり、モーターのコードのハンダ付け位置が微妙に干渉していましたので、付け直してあります。
ボディーを未接着の状態で組上げ、メカボックスを装着し、バッテリーを装着します。
バッテリースペースは、以下のような状態です。



この部分は、消音材を接着してしまうとメンテナンスに差し支えが出てしまいますので、はめ込みのみとなっています。

組上げての騒音計の計測では96.4dBですので、ボディーの共振はかなり抑えられています。
ここで、試射を行い、弾道や初速を確認しておきます。
0.25gで適正HOPと思われる(個人的感覚)状態で、80m/s前後でしたので、良しとします。
初期の130mm前後の極端なルーズバレル(メーカー不問)の状況で、0.2g時に最大70m/s・最低50m/sでしたので、メカボックスのセッテイングに合ったバレルの選択でなかった事は確かです。
クライアント様の希望により、メカボックスは原則無調整となっています。
インナーバレルの適正選択により、性能が発揮された状況になっています。

試射の段階での発覚として、消音材の干渉により、カットオフレバーの不確実作動があったので、画像の小窓のように対策のブロックパーツをはめ込んであります。
ガムテープをもう一層貼り足してあります。この段階での確認で、カットオフの作動も確実になっていたので、次の段階に移行します。

初期状況でのクライアント様のアイデアを流用させて頂いての最終状態です。
第二段階の上から、貼り足してあります。
モーター部分は、放熱の確保と位置決めの観点から、メカボックス側でのシールドを行っていません。
インシュロック(結束バンド)は、メカボックスを取り出す時の為ですが、手では滑り易いので、ペンチ等で掴んで引き出します。
真っ直ぐ引っ張れば出てきますので、メンテナンスが必要になったら、お試しください。
前述にもありましたが、ボディー内部側面を、ブチルマットに交換して、共振共鳴の低減をしています。

最終的に画像の数字・88.6dB(フルオート時)にはなったのですが、僕の耳には8dBも下がったような感覚はないのが正直な所です。
恐らく、持ち込み初期と同等か、若干うるさくなったのではないかと思う状態です。
ただ、実射性能は、格段に良くなっています。初速差がかなりありますので、ハッキリとはしていますが・・・(笑)
クライアント様に、納得して頂いていれば幸いです。
画像右側は、第一段階でのHOP確認時のマーキングです。最終段階でも同様でした。
チューニングとは別に、フロントのオリジナル流用マウントの補強加工もご依頼があり、施工させて頂きました。


クライアント様の発案なのか、他の方の発案なのかは判りませんが、上手に工夫されていますね。
初期では、ネジ1本の固定でしたので、不安があり、もう2本の追加固定と、レール部分の裏打ち補強を行っています。
バレルアッシーとレシーバーの固定の補強にも役立っているので、一石二鳥のアイデアになりました。
フォアグリップも、レシーバーの傾斜に干渉していたので、逃し加工をしてあります。
グラつきも無く、ガッシリとは取り付けられていますが、フォアグリップだけで銃を持ち上げるには不安な強度ですので、お気を付けください。
最終的な画像が無く、解説としては不足になってしまう状況ですが、工程やコンセプトだけでもご理解頂ければ幸いです。
ご不明な点があれば、ご連絡頂ければと思います。
クライアント様、大変お待たせ致しました。
COMBAT DOLL 店主 中根
奥山デイズにて定例会(レギュレーション) 次回未定
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
返信はHPのメールサーバーよりさせて頂きます
今回は、久しぶりに、東京マルイ製品関連の記事です。
消音目的での、ボディーの小細工がメインになります。
こちらは、昨年11月上旬にお預かりし、施工お渡しまで3ヶ月以上お待たせしてしまった個体です。
クライアント様、非常に申し訳ありませんでした。

(作業途中の画像)

(作業途中の画像)
基本的にAUG(P-90も同様)は、射手の耳元に駆動部(メカボックス)があるので、自身に音が小さくなった満足感を得るには、そうとう頑張らないといけません。
クライアント様も、自身で工夫され、そうとう静かになっていました。
ですが、消音材の影響で、メカボックスの位置関係がズレてしまい、スペックダウンしてしまった状況での調整依頼でした。
実際問題、メカボックス単体での騒音が、ボディーにセットした際に共振で増幅されてしまうのが難点です。
接着されているストックを、上手に分割する事から始めなければなりません。これは失敗すると目が当てられませんので、慎重に行い、無理そうなら諦めるのが懸命です。もし、変な割れ方をしてしまったら、補修接着と再塗装が必要になってしまうので、費用も労力も増加してしまいます。
この個体は、上手く割る事ができたので、助かりました。
使用した消音材として、ウレタンスポンジ・ウレタンマット・ラバーシート・ブチルマットです。
画像の状態は、初期段階で、その後に追加や変更を行っていますが、最終工程の分の画像をPCトラブルの修復の際に消失してしまったようで、今回のブログにアップできませんでした。申し訳ありません。
極端な事をやってしまうと、時間工賃計算になってしまうので、とても請求できません(涙)
部材の追加と手数料でまかなえる範囲で行っています。
部分拡大画像(途中経過状態につき、最終状況とは異なります。)

(メカボックスの固定位置確認)


(トリガーバーの作動干渉確認)

とにかく、隙間を埋める必要があり、ボディーに伝わってくるビビリを吸収させなければいけません。
スポンジのような低密度の素材は、空間(空気)の振動しか緩和できないので、高密度の素材を優先して、両面テープで貼り付けていきます。
グリップ内部は、ボディーの分割を行わないと難しいので、分割さえしてしまえば容易に行えます。
分割は、メカボックスの規定位置を確認する為には必要な工程になりますが、この画像等で確認できるのであれば、その箇所さえ確保してやれば実射性能への影響を避けられると思います。
重量が増しても良いのなら、粘土が一番効果が高いと思います。
材料費も安く済みますしね!? ですが、1Kg以上は増えてしまうと思います(涙)
ダミーボルトを廃し、排きょうポートは左右ともカバーが取り付けられる状態になる個体での挿入例です。

メカボックスのホールドとして、給弾ルートのアダプターげ兼用されているので、消音目的で貼り付ける部材が干渉しないように確認しておきます。
元々、分解組み立ての際にやり易くなるようガイドレールで前後スライドできるようになっているのですが、そこでの振動を嫌ってはめ殺しになるようにしています。

レシーバーハンドルの隙間でのガタもうるさいので、ラバーシートを貼り付けて、圧着されるようにしておきます。
レシーバーも内側に、ウレタンマットやラバーシートを貼り付けてあるのですが、画像が無くて申し訳ありません。
メンテナンスも可能な様に、脱着の為の最低限の可動範囲は確保してあります。
最近のBB弾の成分では、バレルクリーニングは必須になりますので、バレルアッセンブルの脱着は普通の操作でできるようにしておくのが良いと判断しています。特に、来店の難しい遠方にお住まいのクライアント様への配慮とさせて頂いています。
メカボックスの側面にくる部材は、初期はウレタンスポンジシートでやってみたのですが、効果があまり無かったのでブチルシートに変更してあります。貼り付けの両面テープは同様です。

トリガーのリターンスプリングは、かなりビビリがありますので、グリスを塗布しておきます。
トリガーの内部空間にも、ウレタンマットを詰め込んであります。

メカボックスは、手が入れられており、クライアント様自身もサイクルや動作音に納得されていましたので、変更はしておりません。
シムもキッチリ調整されていました。静音の為に、Xabierホワイトグリスを、グリスアップしてあるだけです。
金属音の余韻が気になったので、それを抑える処置となっています。
インナーバレルも同送して頂いたバレルを、テーパー加工と仕上げを行い、当店の飛距離アップ方式であるレンジアップシートの装着対応にて組み込んであります。

(インナーバレルの追加加工)

(レンジアップシート用 HOPテンショナー加工とダイヤル可動制限)
HOPの可動制限は、実射で不要なHOP域での初速のオーバー部分にまで動かせないように制限したもので、適正HOP近辺での初速上限を確保する為の方法です。
調整のやり方によっては、HOPの効かない初期部分をカットする場合もありますが、この個体は前者の方法です。

初速や、飛びを確認する為の、第一段階の状態のメカボックスです。

トリガーバーとのストローク調整で、ラバーシートを貼り付けてありますが、これはセミオートのセレクター位置で、作動しない時があった為の処置になっています。個体によっては必要ないと思いますし、貼り付けた事で、セミがフルになってしまう場合もありますので、各個体で確認して行ってください。
騒音計にて、フルオート時のMAX値を確認しています。本体から50mmくらい離して計測しています。
一応95.5dBとなっていますが、数値は参考程度で見てください。
以前に知人から借りていた物とは計測にムラが出ていましたので、どこまで正確かはわかりません。安かったので、安いなりの性能だと思っています。

仮組みにあたり、モーターのコードのハンダ付け位置が微妙に干渉していましたので、付け直してあります。
ボディーを未接着の状態で組上げ、メカボックスを装着し、バッテリーを装着します。
バッテリースペースは、以下のような状態です。



この部分は、消音材を接着してしまうとメンテナンスに差し支えが出てしまいますので、はめ込みのみとなっています。

組上げての騒音計の計測では96.4dBですので、ボディーの共振はかなり抑えられています。
ここで、試射を行い、弾道や初速を確認しておきます。
0.25gで適正HOPと思われる(個人的感覚)状態で、80m/s前後でしたので、良しとします。
初期の130mm前後の極端なルーズバレル(メーカー不問)の状況で、0.2g時に最大70m/s・最低50m/sでしたので、メカボックスのセッテイングに合ったバレルの選択でなかった事は確かです。
クライアント様の希望により、メカボックスは原則無調整となっています。
インナーバレルの適正選択により、性能が発揮された状況になっています。

試射の段階での発覚として、消音材の干渉により、カットオフレバーの不確実作動があったので、画像の小窓のように対策のブロックパーツをはめ込んであります。
ガムテープをもう一層貼り足してあります。この段階での確認で、カットオフの作動も確実になっていたので、次の段階に移行します。

初期状況でのクライアント様のアイデアを流用させて頂いての最終状態です。
第二段階の上から、貼り足してあります。
モーター部分は、放熱の確保と位置決めの観点から、メカボックス側でのシールドを行っていません。
インシュロック(結束バンド)は、メカボックスを取り出す時の為ですが、手では滑り易いので、ペンチ等で掴んで引き出します。
真っ直ぐ引っ張れば出てきますので、メンテナンスが必要になったら、お試しください。
前述にもありましたが、ボディー内部側面を、ブチルマットに交換して、共振共鳴の低減をしています。

最終的に画像の数字・88.6dB(フルオート時)にはなったのですが、僕の耳には8dBも下がったような感覚はないのが正直な所です。
恐らく、持ち込み初期と同等か、若干うるさくなったのではないかと思う状態です。
ただ、実射性能は、格段に良くなっています。初速差がかなりありますので、ハッキリとはしていますが・・・(笑)
クライアント様に、納得して頂いていれば幸いです。
画像右側は、第一段階でのHOP確認時のマーキングです。最終段階でも同様でした。
チューニングとは別に、フロントのオリジナル流用マウントの補強加工もご依頼があり、施工させて頂きました。


クライアント様の発案なのか、他の方の発案なのかは判りませんが、上手に工夫されていますね。
初期では、ネジ1本の固定でしたので、不安があり、もう2本の追加固定と、レール部分の裏打ち補強を行っています。
バレルアッシーとレシーバーの固定の補強にも役立っているので、一石二鳥のアイデアになりました。
フォアグリップも、レシーバーの傾斜に干渉していたので、逃し加工をしてあります。
グラつきも無く、ガッシリとは取り付けられていますが、フォアグリップだけで銃を持ち上げるには不安な強度ですので、お気を付けください。
最終的な画像が無く、解説としては不足になってしまう状況ですが、工程やコンセプトだけでもご理解頂ければ幸いです。
ご不明な点があれば、ご連絡頂ければと思います。
クライアント様、大変お待たせ致しました。
COMBAT DOLL 店主 中根
奥山デイズにて定例会(レギュレーション) 次回未定
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タグ :マルイ AUG 消音
2014年11月01日
マルイ ハイサイクル MP5 レンジアップ「山」
COMBAT DOLL の店主です。
今回は、マルイハイサイクルMP5のレンジアップ化と初速アップのチューニングです。
クライアント様の要望で、なるべく低コストでのチューニングを前提とした物です。

基本的に0.2g時に80m/sくらいなのが、ハイサイクルシリーズの基本スペックになっています。
95m/s位まで上げるには、スプリングのレートが上がるので、サイクルが多少犠牲になります。
対応策として、イーグル製の40Cのミニタイプ7.4V2250mAのバッテリーをお勧めさせて頂きました。
バッテリーの部分は最後に説明させて頂きます。
さて、本体のチューニングですが、まずは、レンジアップ「山」仕様です。

インナーバレルは、純正の加工と仕上げ直しを行います。
これだけでも、精度の違いが出てきます。

当店、お馴染みのレンジアップ仕様です。
BB弾の重量に合わせて、個体ごとにセッティング致しますが、今回は0.2~0.25gとしてあります。
パワーとのバランスもありますので、最低限のスプリングレートに合わせてのセッティングです。

メカボックスに関しては、低コストでの調整としておりますので、必要最低限の交換と調整です。
レール部分の研磨で、ピストンの作動抵抗を減らします。タペットプレートの溝も同様です。
軸受けは、そのまま純正のメタル軸受けを使用します。

ピストンとシリンダーも純正品で、ヘッドのみ、アルミ製の8つ穴の物に交換し、ダンパーロッドを取り付けて、圧縮比が高まるように調整しています。シリンダーヘッドはロッド対応の加工をしてあります。
打撃の緩和も考慮し、フロントの華奢なMP5の欠点をカバーします。

スプリングは、強めの物をカットしていき、パワーと負荷のバランスを取るように調整します。
ガイドは、ベアリング付の物に交換してあります。
ギアは、純正品を使用し、シムを再調整します。
グリスアップはXabier製イエローグリスで行っています。
メカボックス内部とチャンバーの加工は以上です。モーターも純正のHC30000モーターです。
サクッとできているように感じるでしょうが、調整の繰り返しになっておりますので、手間暇は掛かっています。
初速は0.2g時93m/s前後 0.25g時85m/s未満となっています。

本体に組み込み、作動確認をしたところ・・・
40CのLi-Poバッテリーは、半端無いです。サイクルが秒間30発近くまであがってしまいました。
セクターチップも付いておらず、給弾も微妙です。純正の200連マガジンでギリギリ追い付く感じです。
古くなった物や、低品質のマガジンではきつそうです。
40Cの吐出で、ここまで上がってしまうとは思いませんせんでした。
この状態で、お渡ししたのですが・・・

純正のスパーギアがトルクに耐えられず、こんな状況に・・・
2・3ゲーム遊んで、こうなってしまったそうです・・・
クライアント様、こちらの読み違いで、ご迷惑をお掛け致しました。
STDハイサイクルタイプの中古カスタムギアを使用し、セクターカットにて修理対応をさせて頂きました。
ギア比が若干落ちますので、サイクルも抑えられ、セクターチップも標準装備の製品でしたので、給弾も問題ありません。
Li-Po7.4V3000mA25Cのバッテリーで、秒間24発前後でしたので、40Cのバッテリーでも追従可能なのと、ギアも強化された形になりましたので、安心してお使い頂けます。
こちらのセッテイングミスが原因でしたので、勿論、追加料金も発生致しませんのでご安心くださいませ。
しかし・・・ 40Cになるだけで、ここまで違う物なんですね。
マルイ製品のノーマル状態なら、確実に逝ってしまうスペックでした。
今回は、良い勉強をさせて頂きました。
COMBAT DOLL 店主 中根
奥山デイズにて定例会(レギュレーション) 未定
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
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返信はHPのメールサーバーよりさせて頂きます
今回は、マルイハイサイクルMP5のレンジアップ化と初速アップのチューニングです。
クライアント様の要望で、なるべく低コストでのチューニングを前提とした物です。

基本的に0.2g時に80m/sくらいなのが、ハイサイクルシリーズの基本スペックになっています。
95m/s位まで上げるには、スプリングのレートが上がるので、サイクルが多少犠牲になります。
対応策として、イーグル製の40Cのミニタイプ7.4V2250mAのバッテリーをお勧めさせて頂きました。
バッテリーの部分は最後に説明させて頂きます。
さて、本体のチューニングですが、まずは、レンジアップ「山」仕様です。

インナーバレルは、純正の加工と仕上げ直しを行います。
これだけでも、精度の違いが出てきます。

当店、お馴染みのレンジアップ仕様です。
BB弾の重量に合わせて、個体ごとにセッティング致しますが、今回は0.2~0.25gとしてあります。
パワーとのバランスもありますので、最低限のスプリングレートに合わせてのセッティングです。

メカボックスに関しては、低コストでの調整としておりますので、必要最低限の交換と調整です。
レール部分の研磨で、ピストンの作動抵抗を減らします。タペットプレートの溝も同様です。
軸受けは、そのまま純正のメタル軸受けを使用します。

ピストンとシリンダーも純正品で、ヘッドのみ、アルミ製の8つ穴の物に交換し、ダンパーロッドを取り付けて、圧縮比が高まるように調整しています。シリンダーヘッドはロッド対応の加工をしてあります。
打撃の緩和も考慮し、フロントの華奢なMP5の欠点をカバーします。

スプリングは、強めの物をカットしていき、パワーと負荷のバランスを取るように調整します。
ガイドは、ベアリング付の物に交換してあります。
ギアは、純正品を使用し、シムを再調整します。
グリスアップはXabier製イエローグリスで行っています。
メカボックス内部とチャンバーの加工は以上です。モーターも純正のHC30000モーターです。
サクッとできているように感じるでしょうが、調整の繰り返しになっておりますので、手間暇は掛かっています。
初速は0.2g時93m/s前後 0.25g時85m/s未満となっています。

本体に組み込み、作動確認をしたところ・・・
40CのLi-Poバッテリーは、半端無いです。サイクルが秒間30発近くまであがってしまいました。
セクターチップも付いておらず、給弾も微妙です。純正の200連マガジンでギリギリ追い付く感じです。
古くなった物や、低品質のマガジンではきつそうです。
40Cの吐出で、ここまで上がってしまうとは思いませんせんでした。
この状態で、お渡ししたのですが・・・

純正のスパーギアがトルクに耐えられず、こんな状況に・・・
2・3ゲーム遊んで、こうなってしまったそうです・・・
クライアント様、こちらの読み違いで、ご迷惑をお掛け致しました。
STDハイサイクルタイプの中古カスタムギアを使用し、セクターカットにて修理対応をさせて頂きました。
ギア比が若干落ちますので、サイクルも抑えられ、セクターチップも標準装備の製品でしたので、給弾も問題ありません。
Li-Po7.4V3000mA25Cのバッテリーで、秒間24発前後でしたので、40Cのバッテリーでも追従可能なのと、ギアも強化された形になりましたので、安心してお使い頂けます。
こちらのセッテイングミスが原因でしたので、勿論、追加料金も発生致しませんのでご安心くださいませ。
しかし・・・ 40Cになるだけで、ここまで違う物なんですね。
マルイ製品のノーマル状態なら、確実に逝ってしまうスペックでした。
今回は、良い勉強をさせて頂きました。
COMBAT DOLL 店主 中根
奥山デイズにて定例会(レギュレーション) 未定
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2013年03月19日
ハイサイ M4 ベース レンジアップ
COMBAT DOLL の店主です。
今回はマルイハイサイM4を組み込んだG&Pマグプルタイプのレンジアップです。
クライアント様には、以前14.5インチサイズのM4をレンジアップチューン「山」を施工して頂いていたのですが、追加でもう1丁「山」仕様です。
スプリングレートが若干上がりますので、サイクルが落ちるのを了承頂いたセッティングで行います。

中身をそっくり移植してありますが、今回のレンジアップを行う1年以上前にサイレントチューンを施してあった固体です。

(フレームに組まれた画像はチューン済みです。)
今回の追加チューンは、メカボックス内はスプリングのみですが、以前のチューニングは、
シリンダーヘッド加工
ピストンヘッド交換・加工(二次加速兼ブレーキロッド取り付け)
シリンダー交換(テフロンコート穴あき)
スプリングノーマル逆転(前後方向入れ替え)
スプリングガイドダンパー追加
シム追加調整
モーターホールド調整
バレル・チャンバー無加工
で、0.2gBB弾で初速85m/sとノーマル同等耐久性アップチューンでした。
レンジアップに追加チューンですので、スプリングをハイサイノーマルより30%くらいレートアップした物に交換しました。
インナーバレルは260㎜と短くなっていますので、先端のテーパー加工は必須です。

今回はサイクルも早いので、テーパーの奥行きを少々深くしてあります。2㎜程度ですね。
チャージングハンドル用のスプリングも、ジャダーを嫌ってグリスを塗っておきます。
初速は0.2g時98m/s以下・0.25g時88m/s以下・0.28g時84m/s以下・0.3g時81m/sはクリアしています。
HOP調整を、美味しいところ取りにしてありますので、0.25gか0.28gでベストになるように調整してあります。
正直、バレルが短めの方がオーバーパワーになるリスクが少なくて、調整は楽ですね。
奥山デイズの「Jユニット」さんの定例会でも使用して頂き、伸びの違いを堪能して頂きました。
それと、チューニングではありませんが、ストックパイプの交換をしたのですが、重さの違いにびっくりです。

エンドキャップとインサートは無しで、左ノーマル275g・右イーグル103gと172gも違いがあるんですね。
軽いとは思っていましたが、こんなに違うとは思いませんでした。軽量化したい方にはお勧めです。
当店、チューニングの状況が少々立て込んでいる状況が続いております。
ご依頼の際は1週間ほどご猶予くださいませ。
COMBAT DOLL 店主 中根
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日
年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
今回はマルイハイサイM4を組み込んだG&Pマグプルタイプのレンジアップです。
クライアント様には、以前14.5インチサイズのM4をレンジアップチューン「山」を施工して頂いていたのですが、追加でもう1丁「山」仕様です。
スプリングレートが若干上がりますので、サイクルが落ちるのを了承頂いたセッティングで行います。
中身をそっくり移植してありますが、今回のレンジアップを行う1年以上前にサイレントチューンを施してあった固体です。
(フレームに組まれた画像はチューン済みです。)
今回の追加チューンは、メカボックス内はスプリングのみですが、以前のチューニングは、
シリンダーヘッド加工
ピストンヘッド交換・加工(二次加速兼ブレーキロッド取り付け)
シリンダー交換(テフロンコート穴あき)
スプリングノーマル逆転(前後方向入れ替え)
スプリングガイドダンパー追加
シム追加調整
モーターホールド調整
バレル・チャンバー無加工
で、0.2gBB弾で初速85m/sとノーマル同等耐久性アップチューンでした。
レンジアップに追加チューンですので、スプリングをハイサイノーマルより30%くらいレートアップした物に交換しました。
インナーバレルは260㎜と短くなっていますので、先端のテーパー加工は必須です。
今回はサイクルも早いので、テーパーの奥行きを少々深くしてあります。2㎜程度ですね。
チャージングハンドル用のスプリングも、ジャダーを嫌ってグリスを塗っておきます。
初速は0.2g時98m/s以下・0.25g時88m/s以下・0.28g時84m/s以下・0.3g時81m/sはクリアしています。
HOP調整を、美味しいところ取りにしてありますので、0.25gか0.28gでベストになるように調整してあります。
正直、バレルが短めの方がオーバーパワーになるリスクが少なくて、調整は楽ですね。
奥山デイズの「Jユニット」さんの定例会でも使用して頂き、伸びの違いを堪能して頂きました。
それと、チューニングではありませんが、ストックパイプの交換をしたのですが、重さの違いにびっくりです。
エンドキャップとインサートは無しで、左ノーマル275g・右イーグル103gと172gも違いがあるんですね。
軽いとは思っていましたが、こんなに違うとは思いませんでした。軽量化したい方にはお勧めです。
当店、チューニングの状況が少々立て込んでいる状況が続いております。
ご依頼の際は1週間ほどご猶予くださいませ。
COMBAT DOLL 店主 中根
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日
年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
2012年12月20日
マルイ ハイサイクルシリーズ
COMBAT DOLL の店主です。
昨日は忙しなくて、ブログの更新ができませんでした。
その理由は、お客様の問い合わせでした。
マルイのハイサイクルのAKが壊れてしまったとの事でしたが・・・
現物が持ち込まれていないので、詳しく話しを聞いてみると(かなり時間が掛かりました)、自分で部品を交換していたのですが、最初から説明頂ければ、すんなり話しができていた内容でした。
シリンダーヘッドをLaylax製、ノズルも合わせて次世代AK用Laylax製、ピストンをLaylax製ハードピストン、スプリングガイドをベアリング付次世代Ver2用のLaylax製、に交換していたそうです。
ここでの間違いが2つ!
まず、ノズル!
マルイハイサイクルシリーズは、チャンバーが従来型と違っています。ハイサイクル用に内部が変更された物が付いています。従来型のノズルでは合わない機種が存在します。
AKは、ノーマル互換可能ですが、カスタム品の場合は若干太さが違う物もありますので、ご注意下さい。
購入したお店では、大丈夫だと言われたようですが、次世代用は、全然違います!!
飛びがオカシイのは勿論! 弾詰まりの症状も出ます! 2発発射になることもあるでしょう!
太過ぎて、ノズルがチャンバーまで入り切らず、パッキンで密閉できません。専門店での購入の場合はちゃんと聞いて、確認してもらう事をお薦め致します。専門店でない場合は、購入前に使用可能かどうかなどを、メーカーに問い合わせたり、ネットで調べてみるなど、十分に知らべてからにした方が良いです。
そして、スプリングガイド!
次世代Ver2用でも組み込めますが、ガイドプレートが付いていませんので、スプリングの圧縮の際のヨレで暴れてしまう可能性が高くなります。実際、ギアロックが掛かり易くなってしまっているようで、バッテリーの残量が少なくなると、勢いが足りず止まり易くなると思います。
必ず、機種に合ったパーツをお使い下さい!!
実際には、他にも違っている所があるかも知れませんので、解消されなければ、持ち込み頂ける様お願い致しました・・・。
やっぱり、見なければ解かりませんね・・・。
みなさんもお気を付け下さい。
COMBAT DOLL 店主 中根
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定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
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昨日は忙しなくて、ブログの更新ができませんでした。
その理由は、お客様の問い合わせでした。
マルイのハイサイクルのAKが壊れてしまったとの事でしたが・・・
現物が持ち込まれていないので、詳しく話しを聞いてみると(かなり時間が掛かりました)、自分で部品を交換していたのですが、最初から説明頂ければ、すんなり話しができていた内容でした。
シリンダーヘッドをLaylax製、ノズルも合わせて次世代AK用Laylax製、ピストンをLaylax製ハードピストン、スプリングガイドをベアリング付次世代Ver2用のLaylax製、に交換していたそうです。
ここでの間違いが2つ!
まず、ノズル!
マルイハイサイクルシリーズは、チャンバーが従来型と違っています。ハイサイクル用に内部が変更された物が付いています。従来型のノズルでは合わない機種が存在します。
AKは、ノーマル互換可能ですが、カスタム品の場合は若干太さが違う物もありますので、ご注意下さい。
購入したお店では、大丈夫だと言われたようですが、次世代用は、全然違います!!
飛びがオカシイのは勿論! 弾詰まりの症状も出ます! 2発発射になることもあるでしょう!
太過ぎて、ノズルがチャンバーまで入り切らず、パッキンで密閉できません。専門店での購入の場合はちゃんと聞いて、確認してもらう事をお薦め致します。専門店でない場合は、購入前に使用可能かどうかなどを、メーカーに問い合わせたり、ネットで調べてみるなど、十分に知らべてからにした方が良いです。
そして、スプリングガイド!
次世代Ver2用でも組み込めますが、ガイドプレートが付いていませんので、スプリングの圧縮の際のヨレで暴れてしまう可能性が高くなります。実際、ギアロックが掛かり易くなってしまっているようで、バッテリーの残量が少なくなると、勢いが足りず止まり易くなると思います。
必ず、機種に合ったパーツをお使い下さい!!
実際には、他にも違っている所があるかも知れませんので、解消されなければ、持ち込み頂ける様お願い致しました・・・。
やっぱり、見なければ解かりませんね・・・。
みなさんもお気を付け下さい。
COMBAT DOLL 店主 中根
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
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