2014年11月03日
MG42 サイクルアップ レンジアップ「山」 本体矯正
COMBAT DOLL の店主です。
前回に引き続き、MC42 の本体矯正編です。
この個体のゆがみは縦方向となっていて、しかも微妙なレベルと言えば微妙なレベルで、外から見る限りでは気が付かない状態でした。

実質、この部分の100%のクリアがやり切れず、タペットプレートのスプリングが交換できなかったというのが実情です。
初期状態では、ノズルの可動域が確保できず、エアロスが大きかった為、強めのタペットプレートスプリングと、かなり強めのメインスプリングで、パワー調整が行われている個体でした。
インナーバレル長も650mmありましたので、それによるパワーロス率が大きかったのも一つの要因です。
前回の記事の通り、タペットプレートのスプリングをマルイ製品に変えてしまうと閉鎖不良が起こってしまい、BB弾の重量に合わせてHOPを掛けて行くと、失速率が大きく、レンジアップに向かない状況になってしまいました。
位置ズレが微妙だった為、無理な変形矯正は行わない方向で調整致しました。
やはり、曲げ癖がついてしまうと、強度的な不安が発生します。
なるべく、パーツごとの取り付けの調整で、まかなえるようにしております。

まずは、アウターバレルの固定となる、フロントスクリュー部の締め込みをしておきます。
押し付けられる先が、茶色の樹脂製ですので、あまりきつ過ぎるとパーツの変形や割れを起こしてしまいますので、閉め過ぎず緩過ぎずにします。
ネジピッチが細かく、ネジロックの使用で分解不可になってはいけないと思いましたので、締め込みだけにしてあります。
ハイダー部分もカタカタ言ってしまいますので、パッキンをはめ込んで、ガタ取りをしています。

グリップ部と本体を固定するロックピンの位置も合っておらず、チャンバーとの位置関係を確認した上で、調整を行います。
ヒンジ部分がアルミ製でしたので、無理に押し込めば通らない訳でもなかったのですが、捻じれや歪みの元になりますので、部分的に変形と加工で対処しています。
本体下部の膨らみは、初期状態では僅かに出過ぎで、少々たたき戻してから固定ネジにワッシャを挟む事で高さの調整を行い、横方向にもズレていましたので、ネジ穴の楕円化と、ヒンジパーツの削りで左右の位置調整を行っています。

元々、かなり捻じれた状態でメカボックスが固定されていましたので、位置矯正をすると本体とのネジ穴の位置がズレてきます。
3箇所は、遊びの範囲でまかなえたのですが、1箇所は大きくズレてしまっています。

ネジ受けの窪みの範囲もありますので、考慮して逃し方向を決めて加工します。
実際には、メカボックスのノズル側を、下に押し下げてネジを締めて固定する状況です。
ネジの締めが緩んでくると、パワーロスを発生させる可能性があります。
現状として、旧製品ではありますが、Laylax製のスプリングM110ではセクター3枚カットの状態でもパワー的に危険範囲な状態になっています。
位置矯正の結果で、ノズルの引き戻しの抵抗が減っているので、タペットプレートのこれ以上の変形は無いと思います。
素材としての強度は十分ありそうですので、簡単には破損しないと思います。
0.2gBB弾にて、95m/s未満 0.25gにて85m/s未満にセッテイングしてありますので、安心してご使用頂ける状態にできました。
サイクルも Li-Po 7.4V 2250mA 25C で、秒間22発前後となっていますので、実物並みのサイクルとなっております。
ただ、40Cレベルは使用を避けて頂きたいと思います。
40cmのインナーバレルに合わせたチューニングですので、ピストンを破損させてしまう危険性が高くなります。

それと、リアサイトの取り付け基部が緩んでおり、曲がっていたので、取り付け直しをしています。
タンジェントサイトのラッチ部分もロッドのサイズが細くなっていた事から起こせない状態でしたので、シムスペーサーで補正してあります。
ただ、本体側の形状の制限で、僅かに左に寄っている状態です、フロントもリアも左右調整がありませんので、サイティングの際は、癖を掴んで頂ければと思います。

マガジンの配線も、給弾パイプの位置と合わせて収納可能な位置に変更してあります。
コネクターの位置が、画像付近に来るようにして頂ければ、アダプターも問題ありません。

アダプターには、コードの逃し分を削り込んでありますので、そこへはめ込んで頂ければと思います。
この個体は、フィードカバーとアダプターの隙間が無かったので、ラバー貼り付けでの押さえ調整は必要ありませんでした。
位置矯正の難しさから、何度も納期が延びてしまい、クライアント様には大変ご迷惑をお掛け致しました。
本体の変形や、ネジの緩みが無い限りは、初速や弾道に問題は出ないと思いますが、異常がありましたら、いつでもご連絡頂ければと思います。
この記事を見て、参考にされる方は、地道にコツコツ調整をして頂ければと思います。
COMBAT DOLL 店主 中根
奥山デイズにて定例会(レギュレーション) 未定
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
返信はHPのメールサーバーよりさせて頂きます
前回に引き続き、MC42 の本体矯正編です。
この個体のゆがみは縦方向となっていて、しかも微妙なレベルと言えば微妙なレベルで、外から見る限りでは気が付かない状態でした。

実質、この部分の100%のクリアがやり切れず、タペットプレートのスプリングが交換できなかったというのが実情です。
初期状態では、ノズルの可動域が確保できず、エアロスが大きかった為、強めのタペットプレートスプリングと、かなり強めのメインスプリングで、パワー調整が行われている個体でした。
インナーバレル長も650mmありましたので、それによるパワーロス率が大きかったのも一つの要因です。
前回の記事の通り、タペットプレートのスプリングをマルイ製品に変えてしまうと閉鎖不良が起こってしまい、BB弾の重量に合わせてHOPを掛けて行くと、失速率が大きく、レンジアップに向かない状況になってしまいました。
位置ズレが微妙だった為、無理な変形矯正は行わない方向で調整致しました。
やはり、曲げ癖がついてしまうと、強度的な不安が発生します。
なるべく、パーツごとの取り付けの調整で、まかなえるようにしております。

まずは、アウターバレルの固定となる、フロントスクリュー部の締め込みをしておきます。
押し付けられる先が、茶色の樹脂製ですので、あまりきつ過ぎるとパーツの変形や割れを起こしてしまいますので、閉め過ぎず緩過ぎずにします。
ネジピッチが細かく、ネジロックの使用で分解不可になってはいけないと思いましたので、締め込みだけにしてあります。
ハイダー部分もカタカタ言ってしまいますので、パッキンをはめ込んで、ガタ取りをしています。

グリップ部と本体を固定するロックピンの位置も合っておらず、チャンバーとの位置関係を確認した上で、調整を行います。
ヒンジ部分がアルミ製でしたので、無理に押し込めば通らない訳でもなかったのですが、捻じれや歪みの元になりますので、部分的に変形と加工で対処しています。
本体下部の膨らみは、初期状態では僅かに出過ぎで、少々たたき戻してから固定ネジにワッシャを挟む事で高さの調整を行い、横方向にもズレていましたので、ネジ穴の楕円化と、ヒンジパーツの削りで左右の位置調整を行っています。

元々、かなり捻じれた状態でメカボックスが固定されていましたので、位置矯正をすると本体とのネジ穴の位置がズレてきます。
3箇所は、遊びの範囲でまかなえたのですが、1箇所は大きくズレてしまっています。

ネジ受けの窪みの範囲もありますので、考慮して逃し方向を決めて加工します。
実際には、メカボックスのノズル側を、下に押し下げてネジを締めて固定する状況です。
ネジの締めが緩んでくると、パワーロスを発生させる可能性があります。
現状として、旧製品ではありますが、Laylax製のスプリングM110ではセクター3枚カットの状態でもパワー的に危険範囲な状態になっています。
位置矯正の結果で、ノズルの引き戻しの抵抗が減っているので、タペットプレートのこれ以上の変形は無いと思います。
素材としての強度は十分ありそうですので、簡単には破損しないと思います。
0.2gBB弾にて、95m/s未満 0.25gにて85m/s未満にセッテイングしてありますので、安心してご使用頂ける状態にできました。
サイクルも Li-Po 7.4V 2250mA 25C で、秒間22発前後となっていますので、実物並みのサイクルとなっております。
ただ、40Cレベルは使用を避けて頂きたいと思います。
40cmのインナーバレルに合わせたチューニングですので、ピストンを破損させてしまう危険性が高くなります。

それと、リアサイトの取り付け基部が緩んでおり、曲がっていたので、取り付け直しをしています。
タンジェントサイトのラッチ部分もロッドのサイズが細くなっていた事から起こせない状態でしたので、シムスペーサーで補正してあります。
ただ、本体側の形状の制限で、僅かに左に寄っている状態です、フロントもリアも左右調整がありませんので、サイティングの際は、癖を掴んで頂ければと思います。

マガジンの配線も、給弾パイプの位置と合わせて収納可能な位置に変更してあります。
コネクターの位置が、画像付近に来るようにして頂ければ、アダプターも問題ありません。

アダプターには、コードの逃し分を削り込んでありますので、そこへはめ込んで頂ければと思います。
この個体は、フィードカバーとアダプターの隙間が無かったので、ラバー貼り付けでの押さえ調整は必要ありませんでした。
位置矯正の難しさから、何度も納期が延びてしまい、クライアント様には大変ご迷惑をお掛け致しました。
本体の変形や、ネジの緩みが無い限りは、初速や弾道に問題は出ないと思いますが、異常がありましたら、いつでもご連絡頂ければと思います。
この記事を見て、参考にされる方は、地道にコツコツ調整をして頂ければと思います。
COMBAT DOLL 店主 中根
奥山デイズにて定例会(レギュレーション) 未定
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
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2014年11月02日
MG42 サイクルアップ レンジアップ「山」 チューン
COMBAT DOLL の店主です。
今回は、AGM製 S&T販売 MG42 のチューニング記事です。
クライアント様には、2ヶ月以上お待たせしてしまったチューニング品になります。
随分、長い期間お預かりとなってしまい、申し訳ありませんでした。
時間が掛かった理由は、解説記事に折り込ませて頂きます。
要望としては、サイクルアップと耐久性を前提としたご要望で、予算があるので、レンジアップ化となったチューニングです。
ロットとしては最新になる固体でした。

スプリングガイドのドラムは、削り出し品に変更され、スムースに脱着可能となっています。

メカボックスの合わせも、当然ピッタリ収まっていて、チューニングでの苦労は少ないと思われました。

アッパーからの作業に入ります。
相変わらず、怪しい臭いのするヤバそうなグリスは、クリーニングして綺麗にします。

シリンダーは、メッキ製品なので、容積調整の穴あけでの剥がれを嫌って、マルイ製品を加工して使用します。
全長の調整で2mmのカットと、40cmにカットするバレルに合わせた、容積調整の穴あけと、内面の再研磨をしています。
ピストンはセクターカットしますので、Laylax製のハードピストンとジュラコン製のヘッドに交換します。

ピストンの金属歯のベースが薄い為、ギアとスプリングのトルクの関係で、折れてしまう可能性がある為、モーターのタワー部分を使ってスリーブを作ります。このタワーは、交換するモーターから流用しています。
スプリングの圧縮長の関係もありますので、その限界までスリーブ(タワー)の長さを調整します。
スリーブが押さえになり、逃げが減る分、折れ難くなります。
ピストンの全幅も違ってきますので、ピストン側のレールと、メカボックスアッパー側のレール部分の幅の加工も行っています。
そのままでは、ピストンが締め付けられて、動かなくなります。
ピストンが消耗してしまった場合は、同製品なら加工取り付けが必要になりますので、ご注意ください。

スプリングガイドも長さの調整が必要になりますので、システマ製(絶版品)を使用し、6mmほどカットして使用します。
ドラム部分のスプリングガイドとのはまり面の段差が深めだったので、回転止めピンの位置調整で、一部削り込んでおきます。
スプリングも、純正品は強くなってしまう為、レートダウンで交換しています。
画像を撮り忘れたか消してしまったようで、今回掲載できておりません。申し訳ありません。

今回のロットは、タペットプレートのスプリングが強く、PDRと同等の強さの物でした。
タペットプレートは圧縮変形しており、本来なら交換調整をした方が良い状態です。
ここが、今回のチューニングの肝になりました。
本体調整で、センターを確実に出せていれば、交換できたのですが、最終的に見送りになってしまいました。
試射の繰り返しの確認で、これ以上の圧縮が見られなかったので、妥協する形となりました。

アッパーは、上記までの状態です。
引き続き、ロア(グリップ)部分です。

セクターギアは3枚カットとし、ギアの交換はしておりません。
シムの追加調整を行って、作動のスムースさを出します。
今回の個体は、ベアリング軸受けのフランジは1箇所のみで、僅かな割れでしたので、優秀な状況です。
グリスアップは、Xabier製のイエローグリスを使用しています。

モーターは、マルイ製のHC30000のロングを用意し、タワー部分を、先に挙げた通り、ピストンのパーツとして加工流用しています。
ピニオンギアは、マルイ製の方がベベルギアと合っていますので、そのまま使用します。
噛み合いの調整は、ピニオンギアの位置の変更でしかできませんので、ギアのシムと再取り付けの際に調整します。

グリップ下部の配線は、スリングスイベルの取り付けを考慮して、上段の溝にまとめます。
画像はありませんが、ゴミの侵入防止にウレタンを詰めて、対処してあります。
配線の変更はスペースの関係で行っておりません。
サイクルが早くなり過ぎても、マガジンの給弾が追い付かなくなってしまいますので、ちょうど良い抵抗と考えています。
メカボックス内部は上記の通りです。

そして、チャンバーのレンジアップ化です。
インナーバレルを40cmにしたいのですが、カットするしかありません。
画像の通り、チャンバーへの固定溝の位置が違う為、交換するバレルが無い為です。

当店仕様のレンジアップチャンバーで、独自のシートをはめ込み、パッキンの突起はカットして使用します。
テンショナーはBB弾の重量設定に合わせて、調整されています。
クライアント様へ、確認させて頂いた所、0.25gが基本との事で、0.25gを基準にセッティングさせて頂きました。
本体内部は、上記までとなります。
本体外部の矯正等は、次回の記事にて、ご紹介させて頂きます。
とにかく、この個体は、内部パーツは優秀だったのですが、本体外部の微妙な歪みで、苦労させられた個体でした。
その調整での、長期チューニングとなってしまった事を、クライアント様へ、深くお詫び致します。
次回の分も合わせて、ご参考にして頂ければと思います。
COMBAT DOLL 店主 中根
奥山デイズにて定例会(レギュレーション) 未定
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
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今回は、AGM製 S&T販売 MG42 のチューニング記事です。
クライアント様には、2ヶ月以上お待たせしてしまったチューニング品になります。
随分、長い期間お預かりとなってしまい、申し訳ありませんでした。
時間が掛かった理由は、解説記事に折り込ませて頂きます。
要望としては、サイクルアップと耐久性を前提としたご要望で、予算があるので、レンジアップ化となったチューニングです。
ロットとしては最新になる固体でした。

スプリングガイドのドラムは、削り出し品に変更され、スムースに脱着可能となっています。

メカボックスの合わせも、当然ピッタリ収まっていて、チューニングでの苦労は少ないと思われました。

アッパーからの作業に入ります。
相変わらず、怪しい臭いのするヤバそうなグリスは、クリーニングして綺麗にします。

シリンダーは、メッキ製品なので、容積調整の穴あけでの剥がれを嫌って、マルイ製品を加工して使用します。
全長の調整で2mmのカットと、40cmにカットするバレルに合わせた、容積調整の穴あけと、内面の再研磨をしています。
ピストンはセクターカットしますので、Laylax製のハードピストンとジュラコン製のヘッドに交換します。

ピストンの金属歯のベースが薄い為、ギアとスプリングのトルクの関係で、折れてしまう可能性がある為、モーターのタワー部分を使ってスリーブを作ります。このタワーは、交換するモーターから流用しています。
スプリングの圧縮長の関係もありますので、その限界までスリーブ(タワー)の長さを調整します。
スリーブが押さえになり、逃げが減る分、折れ難くなります。
ピストンの全幅も違ってきますので、ピストン側のレールと、メカボックスアッパー側のレール部分の幅の加工も行っています。
そのままでは、ピストンが締め付けられて、動かなくなります。
ピストンが消耗してしまった場合は、同製品なら加工取り付けが必要になりますので、ご注意ください。

スプリングガイドも長さの調整が必要になりますので、システマ製(絶版品)を使用し、6mmほどカットして使用します。
ドラム部分のスプリングガイドとのはまり面の段差が深めだったので、回転止めピンの位置調整で、一部削り込んでおきます。
スプリングも、純正品は強くなってしまう為、レートダウンで交換しています。
画像を撮り忘れたか消してしまったようで、今回掲載できておりません。申し訳ありません。

今回のロットは、タペットプレートのスプリングが強く、PDRと同等の強さの物でした。
タペットプレートは圧縮変形しており、本来なら交換調整をした方が良い状態です。
ここが、今回のチューニングの肝になりました。
本体調整で、センターを確実に出せていれば、交換できたのですが、最終的に見送りになってしまいました。
試射の繰り返しの確認で、これ以上の圧縮が見られなかったので、妥協する形となりました。

アッパーは、上記までの状態です。
引き続き、ロア(グリップ)部分です。

セクターギアは3枚カットとし、ギアの交換はしておりません。
シムの追加調整を行って、作動のスムースさを出します。
今回の個体は、ベアリング軸受けのフランジは1箇所のみで、僅かな割れでしたので、優秀な状況です。
グリスアップは、Xabier製のイエローグリスを使用しています。

モーターは、マルイ製のHC30000のロングを用意し、タワー部分を、先に挙げた通り、ピストンのパーツとして加工流用しています。
ピニオンギアは、マルイ製の方がベベルギアと合っていますので、そのまま使用します。
噛み合いの調整は、ピニオンギアの位置の変更でしかできませんので、ギアのシムと再取り付けの際に調整します。

グリップ下部の配線は、スリングスイベルの取り付けを考慮して、上段の溝にまとめます。
画像はありませんが、ゴミの侵入防止にウレタンを詰めて、対処してあります。
配線の変更はスペースの関係で行っておりません。
サイクルが早くなり過ぎても、マガジンの給弾が追い付かなくなってしまいますので、ちょうど良い抵抗と考えています。
メカボックス内部は上記の通りです。

そして、チャンバーのレンジアップ化です。
インナーバレルを40cmにしたいのですが、カットするしかありません。
画像の通り、チャンバーへの固定溝の位置が違う為、交換するバレルが無い為です。

当店仕様のレンジアップチャンバーで、独自のシートをはめ込み、パッキンの突起はカットして使用します。
テンショナーはBB弾の重量設定に合わせて、調整されています。
クライアント様へ、確認させて頂いた所、0.25gが基本との事で、0.25gを基準にセッティングさせて頂きました。
本体内部は、上記までとなります。
本体外部の矯正等は、次回の記事にて、ご紹介させて頂きます。
とにかく、この個体は、内部パーツは優秀だったのですが、本体外部の微妙な歪みで、苦労させられた個体でした。
その調整での、長期チューニングとなってしまった事を、クライアント様へ、深くお詫び致します。
次回の分も合わせて、ご参考にして頂ければと思います。
COMBAT DOLL 店主 中根
奥山デイズにて定例会(レギュレーション) 未定
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
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2013年03月14日
AGM ステンMk.2 チューニング
COMBAT DOLL の店主です。
今回は、海外製でもマニアックな部類ですね。
AGM ステンMk.2 です。
クライアント様の要望は、マルイのノーマル電動ガンレベルにして欲しいとの事で、ハードルが高そうです・・・。
とにかく分解ですね。

ストックを外すと・・・ 断線してますね。後でつなぎ直しです。
本体のネジを6本外して、メカボックスをむき出しにしますが、モーターハウジング(トリガーブロック)を先に外さないと、本体から取り出せませんので、無理に引っ張らないように気をつけましょう。
メカボックスの中身は怪しげなグリスがベッタリなのは、デフォなのですが、軸受けを見るとシムが入っていないかの如くガタガタですね。どちらにしても調整しますけど・・・。
基本、M14ぽいメカボックスですが、モーターの取り付け部分が大きく違いますので、流用はできないパターンです。ギアもスタンダードなVer.2兼用の物です。

内部パーツの洗浄をしながら、交換するパーツを決めます。
ノズル(マルイ製品より加工)、シリンダー(マルイ純正穴あき)、スプリング(マルイ純正)、ピストンヘッドのOリング(マルイ純正)、軸受け(システマオイルレス)、シム追加調整、ダンパー追加ですね。
メカボックスの成型も不安有りなので、最低限の負荷で80~85m/sを狙います。
ピストンヘッドは1.5㎜の6穴なので、シリンダーは穴あきを選択してあります。
タペットプレートも引っかかりがあったので、バリ取りは必須でした。
スプリングガイドには、ダンパーとスラストワッシャーの追加でテンションの増圧をしてあります。
ピストン内部にもスラストベアリングは入っていますので、ピストンは交換していません。

ノズルは仕上げが悪過ぎるので交換ですが、長さの合うマルイのM16A1用の物を加工しました。
根本の段差を削り落とし、はまり込む溝の部分もサイズに合わせてサイズを小さくします。そのままはめてみたところ、圧縮されてきつくなり過ぎてしまったので加工調整する必要がありました。
チャンバーブロックの分解ですが、ちょっと面倒です。

マガジンハウジングを外しますが、ピンの圧入なので外したあとが不安です。
フロントサイトも同じくです。正直、折ってしまいそうで怖かったです。
無事にチャンバーブロックのアッセンブルを外して、チャンバーとバレルを分解できたのですが・・・
「なんじゃこりゃ?」とスプリングが転がってきました。
HOPパッキンの押さえを、画像のようにスプリングでやっていたようです・・・。
これでは、きれいにHOPは掛かりませんね。位置も悪ければテンションも足りません。

パッキンに付いた癖を見ても間違いありません。ゴムもカチカチでパッキンごと交換です。
やっぱり、安定要素が重要な部分ですので、安心な国産品を選びます。
インナーバレルはきれいに加工されているのですがねぇ・・・。
交換が済んだところで、チャンバーを押し当てて試射してみます。
初速は当店弾測器で80m/sちょいくらい。狙い処良しでした。今回は冴えてる様です。
チャンバーをメカボックス側に押し付ける為のスプリングも追加します。
本体のアバウトな作りをカバーする為には絶対必要になりますので、これで組み上げて行きます。

通電に不安があったので、トリガーの亜鉛パーツでスイッチ接点となっていた部分に端子を増設します。
それと、ストック側に絶縁用のラバーシートを貼って組み上がりですが、ストック取り付けの際は、なるべく上に押し上げて止めてください。メカボックスの固定がプレスボディの為に、歪みで位置出しがバラついてしまうので、なるべくセンターに近づける必要があります。
再度、試射しましたが、やっぱりというかストックの取り付けネジの締め位置で初速と飛びにムラが出ます。位置が出ていれば、初速は83~85m/sと安定してHOPの効きもマルイ製品な感じですが、ズレてしまうとポロ弾になったり、HOPが掛からなかったりしてしまいます。シビアの状態ですが、随分、普通の電動ガンになったと思います。
ただ、モーターの交換はしませんでしたが、マルイの純正の700モーターあたりに交換したいところです。
サイクルが遅いのはリアルで良いのですが、よほど弱いモーターなのか、負荷で焦げ臭くなる上にコードも発熱してしまいます。見積もりの関係でそのままにしてしまいましたが、交換が望ましいと思いました。
とりあえず、マルイレベルにはできましたので、フィールドで活躍頂きたいと思います。
COMBAT DOLL 店主 中根
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日
年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
今回は、海外製でもマニアックな部類ですね。
AGM ステンMk.2 です。
クライアント様の要望は、マルイのノーマル電動ガンレベルにして欲しいとの事で、ハードルが高そうです・・・。
とにかく分解ですね。
ストックを外すと・・・ 断線してますね。後でつなぎ直しです。
本体のネジを6本外して、メカボックスをむき出しにしますが、モーターハウジング(トリガーブロック)を先に外さないと、本体から取り出せませんので、無理に引っ張らないように気をつけましょう。
メカボックスの中身は怪しげなグリスがベッタリなのは、デフォなのですが、軸受けを見るとシムが入っていないかの如くガタガタですね。どちらにしても調整しますけど・・・。
基本、M14ぽいメカボックスですが、モーターの取り付け部分が大きく違いますので、流用はできないパターンです。ギアもスタンダードなVer.2兼用の物です。
内部パーツの洗浄をしながら、交換するパーツを決めます。
ノズル(マルイ製品より加工)、シリンダー(マルイ純正穴あき)、スプリング(マルイ純正)、ピストンヘッドのOリング(マルイ純正)、軸受け(システマオイルレス)、シム追加調整、ダンパー追加ですね。
メカボックスの成型も不安有りなので、最低限の負荷で80~85m/sを狙います。
ピストンヘッドは1.5㎜の6穴なので、シリンダーは穴あきを選択してあります。
タペットプレートも引っかかりがあったので、バリ取りは必須でした。
スプリングガイドには、ダンパーとスラストワッシャーの追加でテンションの増圧をしてあります。
ピストン内部にもスラストベアリングは入っていますので、ピストンは交換していません。
ノズルは仕上げが悪過ぎるので交換ですが、長さの合うマルイのM16A1用の物を加工しました。
根本の段差を削り落とし、はまり込む溝の部分もサイズに合わせてサイズを小さくします。そのままはめてみたところ、圧縮されてきつくなり過ぎてしまったので加工調整する必要がありました。
チャンバーブロックの分解ですが、ちょっと面倒です。
マガジンハウジングを外しますが、ピンの圧入なので外したあとが不安です。
フロントサイトも同じくです。正直、折ってしまいそうで怖かったです。
無事にチャンバーブロックのアッセンブルを外して、チャンバーとバレルを分解できたのですが・・・
「なんじゃこりゃ?」とスプリングが転がってきました。
HOPパッキンの押さえを、画像のようにスプリングでやっていたようです・・・。
これでは、きれいにHOPは掛かりませんね。位置も悪ければテンションも足りません。
パッキンに付いた癖を見ても間違いありません。ゴムもカチカチでパッキンごと交換です。
やっぱり、安定要素が重要な部分ですので、安心な国産品を選びます。
インナーバレルはきれいに加工されているのですがねぇ・・・。
交換が済んだところで、チャンバーを押し当てて試射してみます。
初速は当店弾測器で80m/sちょいくらい。狙い処良しでした。今回は冴えてる様です。
チャンバーをメカボックス側に押し付ける為のスプリングも追加します。
本体のアバウトな作りをカバーする為には絶対必要になりますので、これで組み上げて行きます。
通電に不安があったので、トリガーの亜鉛パーツでスイッチ接点となっていた部分に端子を増設します。
それと、ストック側に絶縁用のラバーシートを貼って組み上がりですが、ストック取り付けの際は、なるべく上に押し上げて止めてください。メカボックスの固定がプレスボディの為に、歪みで位置出しがバラついてしまうので、なるべくセンターに近づける必要があります。
再度、試射しましたが、やっぱりというかストックの取り付けネジの締め位置で初速と飛びにムラが出ます。位置が出ていれば、初速は83~85m/sと安定してHOPの効きもマルイ製品な感じですが、ズレてしまうとポロ弾になったり、HOPが掛からなかったりしてしまいます。シビアの状態ですが、随分、普通の電動ガンになったと思います。
ただ、モーターの交換はしませんでしたが、マルイの純正の700モーターあたりに交換したいところです。
サイクルが遅いのはリアルで良いのですが、よほど弱いモーターなのか、負荷で焦げ臭くなる上にコードも発熱してしまいます。見積もりの関係でそのままにしてしまいましたが、交換が望ましいと思いました。
とりあえず、マルイレベルにはできましたので、フィールドで活躍頂きたいと思います。
COMBAT DOLL 店主 中根
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日
年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です