2015年03月31日
電動ハンドガン チューニング例
COMBAT DOLL の店主です。
今回は、クライアント様へのチューニング効果の検証モデルとして使用した銃のご紹介です。
ベースはG-18Cですが、初期生産のアイテムであり、相当年季が入っています。
用途目的に徹したチューニングを行った一例になりますが、かなり特殊な仕様ですので、お目汚し程度です。
スナイパーのサイドアームとしてとにかく静かにしてみるという発想からの使用例です。
内部も勿論ですが、外側からも音を消す方法として、米軍のキャンテーンケースを利用しています。
発想的には、昔のスパイドラマでは、寝室に居るターゲットに対して、フェザーの枕で音を殺して暗殺すると言うシーンが多々あります。
フィールドに枕を持ち込んでは、寝てしまうといけませんので、銃その物にカバーを付ける事にしました。
ガスブロではできない芸当ですので、固定式のガスガンと電動ガンならではの方法です。
画像に「卑怯仕様」としてあるのは、本当に音が消せます。その上、銃が見えなくなるので、カモフラ的要素も強く、気配を消して潜んでいると、オモシロイように、ヒットが取れる上に、同じ所にターゲットが入り込んでくれます。
勿論、他からの攻撃音に合わせて撃ちますので、撃たれた方はどこから撃たれたかが判っていても、後続にはわかりません。
僕自身のゲームキャラのせいもありますが、本当に「ずるい!」と言われてました・・・
(褒め言葉として受け取っていました)
気がついたら、ライフルそっちのけで、メインアームです。ブッシュ戦やインドアでは、かなり重宝しています。
中身は、電動G-18Cです。カバーに合わせての付属装備です。
画像のような状態ですので、夏場は汗でベタベタになってしまうので、カバーは使えません。
バッテリーが、ニッカドやニッスイの時は、冬場でも保温が効いたので、作動良好にできました。
内部のチューニングは、最新の物に変更して、当時より静音性を上げていますが、ゲームの投入を避けているのが現状です。
初心者の方々に向けて撃ち込むのは気が引けます・・・
キャリア組の悔しがる顔が見たいからです(笑)
ダンパーロッドは、4mmと4.8mmでの試験運用で、それぞれの特色があります。
スプリングレートが強いセッティングの場合は、エアダンパー効果を高める為に、小径の4mmの選択が良いでしょう。
先に紹介した画像の物は、4.8mmの仕様にしています。
ダンパーロッドは耐久性の向上と、上下にシェイクされる手ブレの軽減を考慮した精度アップとなっています。
スプリングは、卑怯仕様に限り、VSR-10の純正スプリングをカットした物にしています。
レートは純正と変わりませんが、グリスアップでの静音性には効果的だったので、この選択としています。
前回の記事の通り、純正嵩上げにするか、スプリングレートアップ交換・交換の上嵩上げ等、選択肢がありますので、希望設定初速に合わせて組み上げます。
ベアリングの軸受けは、スプリングレートのアップ(嵩上げも含む)場合は、必ずお勧めさせて頂いています。
シリンダーも初速アップなら、フルストロークの物が良いでしょう。
卑怯仕様の中身です。
インナーバレルは、PDI製の6.05mmで、昔販売されていたサイレンサーアタッチメントとのセット物を使用していますので、バレル長は130mmくらいの物ですので、インナーバレルでの加速アップをしています。
初速は70~75m/sの設定です。あまり上げると音が大きくなるのもあるのですが、相手が遠くても撃ちたくなってしまいますので、抑えてあるのが実情です。
4mmのロッドでの中身です。
こちらは、スプリングレートアップ(15%程度)と嵩上げ、インナーバレルは内径6.05mmで135mm長のPDI製のバレルを組んだ本体にセットされます。
実験機はこちらですが・・・
ちょっと変わった形ですが、ご了承ください。
昔のMGC(既に廃業したメーカー)で発売された、限定品のヘビーコンプです。本来はストレートフレームのモデルなのですが、電動ではそうもできないので、コンプとリアサイトの移植の為の取り付け加工をした実装例です。
最近の方は、知らないでしょうが、こんなのが流行った時期があったんですよ。
一応、画像で簡単に様子をご紹介です。現状、こんな部品は手に入りませんので、同じ形へのカスタマイズはできませんので、ご了承ください。
ただ、このコンペの取り付け方法の利点として、チャンバーでの気密ロスが変形により発生してしまうG-18Cですが、押さえ込まれて解消できている事です。
アンダーレールを取り付け、コンプで抑えるような取り付け方法にすれば、フレームの劣化がカバーできる状況でした。
初速は80m/s前後で設定しています。耐久性を考慮すると、この位が無難です。
劣化を考慮した、給弾不良の対策としては、
ノズルの先端の削り込みです。
ノズルとチャンバーの合わせが開いてしまうと、エアロスが発生し易くなってしまい、パワーダウンげ顕著になってしまいますが、パワーダウンで、メンテナンス時を判断します。
チャンバーのレンジアップ化については、0.2gでの性能アップは望めないので割愛させて頂きます。
0.25gのBB弾では、パワー不足が明白で、それを補うチューンアップは、耐久性を著しく下げてしまいます。
やはり、0.2gの運用が無難ですね。
従来のバッテリーを持て余しているのなら、そのバッテリーからアダプターを作成します。
ご希望があれば、お知らせください。
それと、G-18C・M93R・USPの3機種の場合は、マガジンの改良が必要です(画像右)。
リップ部分の通りが悪く、給弾でも発射でもBB弾に傷を付け易い状態になっていますので、チューニングのご依頼の際は、お手持ちのマガジンを同送頂くか、画像を参考に、ご自身で施工して頂くかになります。
M9A1やハイキャパは改良されていますので、そんなに心配はありませんが、最近のバイオ弾は、コーティングが柔らかくて削れ易い製品ですので、マガジンの調整は重要な要素の一つになっています。
インナーバレルの端面での削れがあると・・・
こんな状態になっています。
インナーバレルの内面仕上げが悪いと、インナーバレル内でこのカスが付着してしまい、布でのクリーニングでは、除去不可能になってしまう場合もあります。
メカボックス内部だけでは、スペックの評価ができない電動ハンドガンですが、上記の例を参考にして頂けると、チューニングの方向性が決められるのではないか?と思います。
ちょうど、問い合わせが集中したので、自信のアイテムも含めたご紹介をさせて頂きました。
電動ハンドガンのチューニングを希望されているクライアント様方への参考になればと思います。
金額などの詳細問い合わせは、ホームページの問い合わせメールより、お願いしたいと思います。
COMBAT DOLL 店主 中根
奥山デイズにて定例会(レギュレーション) 次回未定
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
返信はHPのメールサーバーよりさせて頂きます
今回は、クライアント様へのチューニング効果の検証モデルとして使用した銃のご紹介です。
ベースはG-18Cですが、初期生産のアイテムであり、相当年季が入っています。
用途目的に徹したチューニングを行った一例になりますが、かなり特殊な仕様ですので、お目汚し程度です。
スナイパーのサイドアームとしてとにかく静かにしてみるという発想からの使用例です。
内部も勿論ですが、外側からも音を消す方法として、米軍のキャンテーンケースを利用しています。
発想的には、昔のスパイドラマでは、寝室に居るターゲットに対して、フェザーの枕で音を殺して暗殺すると言うシーンが多々あります。
フィールドに枕を持ち込んでは、寝てしまうといけませんので、銃その物にカバーを付ける事にしました。
ガスブロではできない芸当ですので、固定式のガスガンと電動ガンならではの方法です。
画像に「卑怯仕様」としてあるのは、本当に音が消せます。その上、銃が見えなくなるので、カモフラ的要素も強く、気配を消して潜んでいると、オモシロイように、ヒットが取れる上に、同じ所にターゲットが入り込んでくれます。
勿論、他からの攻撃音に合わせて撃ちますので、撃たれた方はどこから撃たれたかが判っていても、後続にはわかりません。
僕自身のゲームキャラのせいもありますが、本当に「ずるい!」と言われてました・・・
(褒め言葉として受け取っていました)
気がついたら、ライフルそっちのけで、メインアームです。ブッシュ戦やインドアでは、かなり重宝しています。
中身は、電動G-18Cです。カバーに合わせての付属装備です。
画像のような状態ですので、夏場は汗でベタベタになってしまうので、カバーは使えません。
バッテリーが、ニッカドやニッスイの時は、冬場でも保温が効いたので、作動良好にできました。
内部のチューニングは、最新の物に変更して、当時より静音性を上げていますが、ゲームの投入を避けているのが現状です。
初心者の方々に向けて撃ち込むのは気が引けます・・・
キャリア組の悔しがる顔が見たいからです(笑)
ダンパーロッドは、4mmと4.8mmでの試験運用で、それぞれの特色があります。
スプリングレートが強いセッティングの場合は、エアダンパー効果を高める為に、小径の4mmの選択が良いでしょう。
先に紹介した画像の物は、4.8mmの仕様にしています。
ダンパーロッドは耐久性の向上と、上下にシェイクされる手ブレの軽減を考慮した精度アップとなっています。
スプリングは、卑怯仕様に限り、VSR-10の純正スプリングをカットした物にしています。
レートは純正と変わりませんが、グリスアップでの静音性には効果的だったので、この選択としています。
前回の記事の通り、純正嵩上げにするか、スプリングレートアップ交換・交換の上嵩上げ等、選択肢がありますので、希望設定初速に合わせて組み上げます。
ベアリングの軸受けは、スプリングレートのアップ(嵩上げも含む)場合は、必ずお勧めさせて頂いています。
シリンダーも初速アップなら、フルストロークの物が良いでしょう。
卑怯仕様の中身です。
インナーバレルは、PDI製の6.05mmで、昔販売されていたサイレンサーアタッチメントとのセット物を使用していますので、バレル長は130mmくらいの物ですので、インナーバレルでの加速アップをしています。
初速は70~75m/sの設定です。あまり上げると音が大きくなるのもあるのですが、相手が遠くても撃ちたくなってしまいますので、抑えてあるのが実情です。
4mmのロッドでの中身です。
こちらは、スプリングレートアップ(15%程度)と嵩上げ、インナーバレルは内径6.05mmで135mm長のPDI製のバレルを組んだ本体にセットされます。
実験機はこちらですが・・・
ちょっと変わった形ですが、ご了承ください。
昔のMGC(既に廃業したメーカー)で発売された、限定品のヘビーコンプです。本来はストレートフレームのモデルなのですが、電動ではそうもできないので、コンプとリアサイトの移植の為の取り付け加工をした実装例です。
最近の方は、知らないでしょうが、こんなのが流行った時期があったんですよ。
一応、画像で簡単に様子をご紹介です。現状、こんな部品は手に入りませんので、同じ形へのカスタマイズはできませんので、ご了承ください。
ただ、このコンペの取り付け方法の利点として、チャンバーでの気密ロスが変形により発生してしまうG-18Cですが、押さえ込まれて解消できている事です。
アンダーレールを取り付け、コンプで抑えるような取り付け方法にすれば、フレームの劣化がカバーできる状況でした。
初速は80m/s前後で設定しています。耐久性を考慮すると、この位が無難です。
劣化を考慮した、給弾不良の対策としては、
ノズルの先端の削り込みです。
ノズルとチャンバーの合わせが開いてしまうと、エアロスが発生し易くなってしまい、パワーダウンげ顕著になってしまいますが、パワーダウンで、メンテナンス時を判断します。
チャンバーのレンジアップ化については、0.2gでの性能アップは望めないので割愛させて頂きます。
0.25gのBB弾では、パワー不足が明白で、それを補うチューンアップは、耐久性を著しく下げてしまいます。
やはり、0.2gの運用が無難ですね。
従来のバッテリーを持て余しているのなら、そのバッテリーからアダプターを作成します。
ご希望があれば、お知らせください。
それと、G-18C・M93R・USPの3機種の場合は、マガジンの改良が必要です(画像右)。
リップ部分の通りが悪く、給弾でも発射でもBB弾に傷を付け易い状態になっていますので、チューニングのご依頼の際は、お手持ちのマガジンを同送頂くか、画像を参考に、ご自身で施工して頂くかになります。
M9A1やハイキャパは改良されていますので、そんなに心配はありませんが、最近のバイオ弾は、コーティングが柔らかくて削れ易い製品ですので、マガジンの調整は重要な要素の一つになっています。
インナーバレルの端面での削れがあると・・・
こんな状態になっています。
インナーバレルの内面仕上げが悪いと、インナーバレル内でこのカスが付着してしまい、布でのクリーニングでは、除去不可能になってしまう場合もあります。
メカボックス内部だけでは、スペックの評価ができない電動ハンドガンですが、上記の例を参考にして頂けると、チューニングの方向性が決められるのではないか?と思います。
ちょうど、問い合わせが集中したので、自信のアイテムも含めたご紹介をさせて頂きました。
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タグ :電動ハンドガン 参考
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