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2015年03月26日

マルイ エアショットガン M3 マウント取り付け

COMBAT DOLL の店主です。

今回は、マルイのエアショットガンのベネリM3へのサイト用マウントベースの取り付けのご紹介です。



クライアント様からは、なるべく低く取り付けになるようにしたいとの要望で、レシーバーに合った長さの物が良いという事でした。

画像の様に、マルイ製のM4のレシーバーからの移植を行っています。

シェルホルダーは、クライアント様の自作品ですので、市販品ではありません。
ポリ系素材の流用品からの製作ですね。元の部材は、特定の業者の方はすぐ解るそうです。



肝心のマウントの取り付けです。

取り付けネジはM3の規格ネジが3本と、レールにある固定ダボを利用しています。

前方は固定ダボと、外側からの皿ネジを板ナットで受ける状態にして、横からの負荷に強くしてあります。

後方は、ネジを2箇所で、内側から座金付のなべネジ(電動ガンのグリップ固定用)を使って、強度が確保できるようにしました。
マウントとレシーバーの間には、ワッシャーをはさんであり、上部の段差での締め込み変形を最小限にしてあります。
(画像なし 撮影し忘れてしまいました)

機関部側には、ナットやネジの逃し(ホゾ)加工が必要です。



フロント側は、チャンバーの給弾ゲートのシャッターのテンションスプリングの受け部分を削る為、スプリングが飛び出してきます。
その対策としての板ナットの使用となっています。

後方は、シリンダーやピストンに干渉しないシャーシの位置を選んで、ネジ位置を決めていますので、なべと座金の部分の逃し(ホゾ)を削り込みしてます。
最後尾は、段差に半分掛かっている状態ですので、半円の削り込みになっています。
必要以上に削り込んでしまうと、シャーシにも悪影響が出てしまいますので、現物合わせにて確認しながら作業しています。

3箇所でのネジ止めとダボの効果でかなりガッチリ取り付けができていますが、レシーバーの厚みが薄いので、重たく大きなサイトはお勧めできませんので、ご了承ください。

クライアント様、上記のような状態で取り付けられていますので、ご確認ください。
突然、ポロリッ! という状況は無いと思いますが、ぶつけたりしての衝撃でレシーバー自体が割れてしまう危険はありますのでご注意頂きたいと思います。


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)  次回未定

  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
  定休日 日曜日 年末年始  他 臨時休業あり

  TEL 053-450-3308 FAX 同番
  メール info@combatdoll.jp
  ミリブロのメッセージからでも大丈夫です 
  返信はHPのメールサーバーよりさせて頂きます

    


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2015年03月08日

L96 チューニングアイテム 試射検証

COMBAT DOLLの店主です。

昨日の続きになります。

L96のチューニング結果になる試射報告です。



サイレンサーの有無では、長距離での弾道安定感が多少変わってきます。

銃口部のサイレンサー取り付けネジの窪みでの影響になりますが、無風に近い状況なら、差は少ないです。
風がそよぐと感じられるくらいだと、変動がハッキリ解るようになります。

窪みの部分に、吹き溜まりができる環境になり、発射されたBB弾に影響を与えます。

実質的に、

・何も無し
 発射音は「パチンッ!」と言う破裂音になる。
 ネジ部の窪みが、音を拡散反響し、ネジ山での乱流(渦)も発生してBB弾の回転に影響を与え易い。



 ネジ山はピッチが細かいので、影響は僅かではあります。
 サイレンサー未使用なら、マズルキャップ(ネジ無し)の方が良いと思います。

・サイレンサーアタッチメントのみ
 発射音は「プチンッ!」と言う感じの通常音。アタッチメントとの内径と距離が整流効果を出す。



 内径6.03mmのインナーバレルから流れ出るエアとBB弾が、一時拡張(内径7.5mm・長さ26.5mm)空間で、エアの流れとBB弾の位置を整えてくれています。
 シリンダー容積とバレル容積がこの部分で最適になるという状態です。
 吐出量や流速がオーバーバランスの場合は、この空間でも加速されます。

・サイレンサー付き
 発射音は「プシュッ!」と言うエアの圧縮音。
 整流効果を発揮するアダプターを通過し、サイレンサー内部の保護空間で、BB弾回転が安定して、ベストバランスでの射出が安定し易い。

 但し、サイレンサーの取り付けが、キレイにセンターが出るようにしてあげなければいけません。
 先の画像のアダプターのシールテープは、試射の為に簡易的にセンター出しをしています。

インナーバレルが短かい為に、バランス取りが難しいのが現実になります。
弾道を安定させる為のガイド(バレル)が短くなれば、初期待機部(HOPチャンバー)の精度が重要になります。
HOPチャンバーでの回転の掛かり方を安定させなければ、精度は上がりません。
また、吐出量がオーバーバランスになり易いので、銃口から射出されたBB弾に、追い掛けてくる余剰吐出圧で、悪影響を与えてしまうリスクが付いてまわると言う事です。

解り易く例えるならば、置いてあるピンポン玉に、ホースで水を当てて、思い通りの方向に飛ばそうとする状況が、銃口で起こっている訳です。
勢い良く水を出せば難しいですが、弱めればある程度やり易くなります。

前置きが長くなってしまいましたが、インナーバレルでの比較をしてあります。

マルイ、純正バレル使用時 内径6.08mm 205mmにカット 出口テーパー加工 入口仕上げ直し


注) 試射の際、腰痛での集中力を欠いている状況もあり、正確性は若干低下していると思います・・・m(_ _)m

マルイバイオ0.25gで浮き上がりを抑え目にしたHOP調整を行い、調整を変えずに試射しています。
ターゲット距離 12m スコープ倍率 6倍 屋内 初速 各重量で78m/sくらい(重量での初速差はほとんど出ない状態)
サイレンサー取り付け無し。バイポットやスタンドは使用せず、クッションに乗せての人力固定 各5発

G&GのBB弾は、若干相性が良くないようです。
0.28gでのバラつきは、回転が不足して、安定しきっていないと言った状況です。
HOP調整を改めて、0.28gで行えば、もっと良い結果だ出ますが、使用しないつもりでしたので、省略しました。

Laylax、アウターバレルセット品 内径6.03mm 205mm長 加工面再仕上げ 最終調整状態


注) 腰痛は改善され、集中力は通常。

0.25gでの試射
 G&Gバイオ0.25g(78m/s)にてHOP調整し、マルイバイオ弾(80m/s)も同一HOP調整。飛距離をある程度優先した若干の浮き上がり弾道。
0.28gでの試射
 G&Gバイオ0.28g(80m/s)にてHOP調整し、マルイバイオ弾(80m/s)も同一HOP調整。浮き上がりを抑えた精度優先弾道。
試射環境は同一 12m 6倍 クッション上での人力固定 各5発

マルイの0.25gに関しては、サイズが若干大きいようです。初速差とバラつきからの推測です。

G&G製のBB弾を基本使用されると言うことで、それに合わせた調整をしております。
クッションを使用しているのは、打撃振動を逃す方が、射手のブレより影響が少なかったからです。
正直に言わせて頂くと、僕のスペック(射手としての)も結果に含まれていますので、参考としての試射結果です。

水平儀を確認して射つと言う作業は、機種が変わって、位置も変わってだと、結構大変です。
集中力が発揮できないと、銃のスペックが発揮できないですね。



屋外での試射については、画像がありません。カメラを忘れてしまい、記録画像がありません。ごめんなさい!

参考ですが、HOP調整での飛距離をソコソコとする場合は、浮き上がりの上昇を1m以内として見ています。
距離と精度を両立の場合は30cmまでとして見ています。

どちらのセッテイングでも40mまでの、ほぼ直線弾道を前提として調整させて頂いてますが、風向き(特に向かい風の場合)によっては浮き上がりが早くなってしまいますので、お気を付けください。追い風の場合は、自分の視力では、スコープでも見えなくなってしまいますので、実質の最大飛距離は不明です。
40mまでのヘッドショット・50mまでのマンショットが可能とはなっておりますので、ご安心ください。

風を読まなければいけないと言う、本物のスナイパーさながらになりますが、横風には、水平儀をみて傾きを調整することで対応可能です。
いろいろな状況で、曲がり具合と傾きのバランスが解ると、横風は怖くなくなります。向かい風だけはどうしようもありませんが、癖を掴んで頂ければ幸いです。

今回のチューニングは、昨日の記事の分も含めて以上になります。

クライアント様、随分長い期間お待たせしてしまい、ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。
記事の内容で、ご質問等ありましたら、連絡頂ければと思います。
気の済むまでのチューニングをさせて頂き、ありがとうございました。



参考 サイレンサーのカスタマイズ

アルミパイプを使用して、出口を8mm直径に絞り込んでいます。
発射音の減音効果 大

スナイパーのアドバンテージを上げる為に有効です。発射ポイントを不明確にさせます。

参考 左利きの射手用のレベル取り付け(VSR-10)

ハイマウントを利用して、下方右側に固定取り付け

レベルに関しては、左利きの方用の取り付けも可能です。




     COMBAT DOLL 店主 中根

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2015年03月07日

マルイ L96 ベース カスタマイズ チューニング編

COMBAT DOLL の店主です。

よくよく見たら、3ヶ月ぶりの、まともな更新になります。
解説記事をお待ち頂いているクライアントの方々には、大変申し訳ありませんでした。
順次、アップ致しますので、ご容赦頂ければと思います。

今回のL96は、当方のこだわりで、わがままを言わせて頂き、半年以上もお預かりさせて頂いたアイテムです。
クライアント様、当方のペースに合わせて頂き、誠にありがとうございました。

半年間も相棒を拉致してしまい、寂しい思いと、不安な時間を持たせてしまいまして、大変申し訳ありませんでした。



PDI製のショートバレル仕様のインナーバレル長205mmでのレンジアップチューンです。
基本的にパーツはお持込みで、組上げ調整です。

この仕様での問題点として以下の通りです。
 ①ショートバレルによる長射程での安定性の追求が困難
 ②ベースガンの欠点である、給弾時のBB弾の損傷のクリア
 ③複数の社外品のパーツの組み合わせによる、バランス取りの難しさ
が、長期お預かりになる要因でした。

特に、②の給弾ルートでは、試行錯誤を繰り返しましたが、完全クリアとは言えないのが残念でしたが、ある程度の改善はできました。
VSR-10のチューニング品(当店比)には追い付かないものの、それなりの性能にはできました。

順を追って、解説させて頂きます。

まずは、ストックの共振防止処理からです。



スナイパーとしての静音性も含めて、ボディーのビビリによる、集弾性の悪化を防止します。
ストック内部の反響空間を失くすのと、きつめの挿入で、ボディー内部より圧力を掛け、共振を最小限にします。
挿入材は、ウレタン系のスポンジ素材です。



HOP調整のある、フロント部分のブロックも、隙間にウレタン材で抑えるようにし、アルミテープはガタ取りとHOPの調整がタイトになるように、ガッチリはまり込むようにしてあります。

そして、内部関係へ進みます。



シリンダーは、PDI製のアッセンブル製品ですね。
スリット部は、どうしても加工の際のエッジがきつくなってしまい、ピストンやスプリングガイド、セットピン部分の損耗につながります。
加工面とエッジ部分がツルツルになるまで研磨します。ただ、やり過ぎて幅を広げてしまうのは、性能の不安定と消耗につながってしまいますので、最低限で行っています。



シリンダー内部のパーツはアッセンブル品ですので、PDI製ですね。
ただ、スプリングだけは判別できませんでしたが、レート的にも問題ありませんでしたので、カット面を慣らした状態で使用しています。
スプリングガイドには、当店での追加装着のダンパーブッシュ(青色)を取り付け、ピストン内部には、M6用のワッシャーをウエイト兼テンション調整で挿入します。勿論、ガイドシャフトの長さとの干渉もありますので、最大枚数を確認しておきます。

ピストンは、Laylax製ゼロトリガー用の物も選択できたのでしょうが、個人的な好みとクライアント様のご用意がマッチングしましたので、PDI製品を加工しての組み込みになります。



バキュームヘッドタイプではなかったのは都合が良く、リードバルブ作用の穴あけ追加加工(1.5mm4穴)を行い、ダンパーロッドの追加装着をしています。
画像の通り、シリンダーヘッドへのダンパーラバーの内側に入気口を開け、ピストンOリングが取り付けられる溝の上部に排気口が来るように、L字で貫通させます。これは、バキュームヘッドと同じ作用を確実化にさせる為です。
弾道の安定感に、大きく影響する部分ですので、給排気の確認はしっかり行っています。ノズルを咥えて、スーハーするだけですが・・・(笑)



シリンダーヘッドは、ピストンとの接触面は、無加工ですが、ノズルの内径をパワー調整と静音性のバランスを取る為に絞込みます。
最終的には。内径3.5mmになりました。0.1mm違っても、初速や静音性に変化の出る部分ですので、作業は繰り返しの検証が必要になります。

シリンダー周りは以上ですね。

次はバレルとチャンバー周りです。



クライアント様にお願いして、純正のバレルもご用意頂き、アウターバレルに合わせて、加工取り付けで、比較検証してあります。
内径の違いからの明確な違いは初速差が2m/sほど出る事。精度に関して、BB弾の基本寸法で違いで、適正BB弾が変化する事になります。
ショートバレルでの流速チューンのような状況になりますので、純正の内径6.08mmの方が良いように思われるでしょうが、セッティングのやり方での調整ができますので、折角購入された、PDI製品を使用してのチューニングとなっています。
カスタムバレルと言えども、細部の加工部分を再仕上げの必要がありますので、根気良く作業します。2本ご用意頂いていましたが、仕上げ直しの結果、どちらも同じ性能が出せました。

このショートバレルでのチューニングは、結構難しいのが現実です。バレルが短いと、シリンダー容積とのバランスが狂い、多過ぎるエアの吐出量で、乱流が起こり易くなり、弾道が安定しなくなります。
特に、L96のアウターバレルの先端は、サイレンサーを取り付ける為のメスネジになっており、ネジ山が乱流を起こし易いという欠点があるからです。

先に上げている、ピストンのダンパーロッドの長さや、ノズル内径の絞込みで、そのバランスを取っています。
ですが、サイレンサーを取り付けた方が整流効果が高まり、より安定した弾道になりますので、ご了承ください。
サイレンサーが付けば、VSR-10のチューニング品並みのスペックが出ます。勿論、位置補正がされ、センター出しのできているサイレンサーの装着状態でのお話になります。マルイ純正品が良いと思います。


 装着例 マルイ純正アフター サイレンサーアタッチメント プロサイレンサーミニ



HOPは、レンジアップ(当店仕様)に変更させて頂いております。安定した弾道で0.25g以上のBB弾で使用頂けるセッティングとしてあります。
HOPアジャスターは向きがありますので、ご自身でのメンテナンス等で分解された場合は、画像を確認して頂いて組み込んで頂ければと思います。



HOP調整は、ダイヤル部分の可動範囲制限がかけてあり、初速と精度のバランスを重視させています。
加減は、画像を参考にして頂ければと思います。



インナーバレルの固定は、同送頂いたブレ止め(Laylax製2個)を使用し、空間埋めの消音材(ヘアカーラー)を封入して共振の抑えとしてあります。
バレル先端のパーツはPDI製のマズルキャップです。同一メーカーのパーツではないので、相性が良くないはずなのですが、インナーバレルとはピッタリで、取り付けネジ部は遊びがあったので、若干の補正が必要でした。
ネジ部のシールテープとOリングで対応しています。実質、Oリングの方が有効でした。



アウターバレル内部も、取り付け基部付近に、シリンダーの共振防止にラバーシートを挿入してあります。
ここは、接着してしまうとチャンバーの取り出しが困難になってしまいますので、挿入のみです。シリンダーにも接触して抑える厚みとして2mm厚のラバーシートを使用しています。

バレル周りは以上ですね。

お次はトリガーブロックです。



組まれているのは、Laylax製のゼロトリガーになりますので、本来は専用のピストンでの使用が前提ですが、今回のチューニングはPDI製のピストンになります。実質の使用上での違いは、ピストンエンド部分の厚みの違いで、ピストンストロークが3~4mmくらい短くなる程度です。
吐出量を制限したかったので、逆に好都合でした。

スプリングがたくさん付いているトリガーシステムですので、共振が発生し易く、ラバーシートで防音と、厚みを合わせてシャーシとの押さえが良い物を貼り付けてあります。2mm厚のシートです。



シャーシにガッチリはまり込みますので、良い具合になりました。

そして、アウターバレルとレシーバー部の接続です。



ここは、落とし穴がありました。
クライアント様よりのお話でも、同一方向に曲がりが出るという事でしたので、原因をしっかり究明しました。
バレルが2本あったのは、曲がりの原因が、インナーバレルかも?という不安からだったそうです。実際、確認する前に仕上げ直しをしてしまったので、実際の要因の一部だったかどうかは不明です。
ですが、曲がりの主原因は、間違いなくここだったはずです。

アウターバレルとレシーバーを固定するリング状のパーツですが、実際、少し小さめに作られており、取り付けの向きや、ネジの締め込み順で、アウターバレル(チャンバー)に傾きが発生する状態でした。
リングパーツの挿入方向の違いで、アウターバレルのネジ込みも、1回転分変わってしまう状態です。

純正のパーツも同送頂いていたのですが、ネジ部の強度もあり、画像のパーツでの固定位置を探しました。
シム等での位置矯正ができないパーツでしたので、組み込み方を変えた状態での検証の繰り返しとなり、画像のパターンが、概ね良好ですが、その都度の微調整(正直、感覚頼み)が必要です。
集中力が無いと上手く位置合わせが出ず、微妙に曲がるといった感じです。

純正レシーバーとカスタムアウターバレルの相性というよりは、このリングパーツの相性でしかないかもしれません。

クライアント様より、一部の状況でシリンダーヘッドがチャンバーに接触している個体があると、ご連絡を頂きましたが、このパーツでの組み合わせでの接触はありませんでしたので、ご安心ください。
必ず確認する部分ですので、影響が出る状況であれば、調整してしまう箇所です。故意に接触させ(ラバーシート等で挟む)、全体を抑え込む調整をする場合もありますが、今回のチューニングでは寸止め状態になっています。

PDIさんは、個人的に好きなメーカーさんなのですが、根気のある方向けのパーツ群だと思います。
僕のAPS(マルゼン製エアライフル)もPDIさんのパーツが主流で組まれており、メインアームとなっています。
が、完成までには、紆余曲折ありました・・・(笑)

で、次が、一番のポイントで、時間の猶予を頂いた主要因です。

最初は、アクリル板や塩ビ板、スチロール板を使って、給弾ルートを仮設し、BB弾に与える影響をクリアする為に模索してみましたが、固過ぎるとBB弾が磨耗し易く、柔らか過ぎてもBB弾が噛み込んでしまうという状況になり、徒労に終わってしまいました。



単純に懸念している部分が、斜めに押し上げられる部分からになりますが、画像のように、挟んで滑らせて前に押し出す方式な為、BB弾に傷を付け易くなってしまうのです・・・(涙)
当たり面との角度が大きくなる場所(白のブロック部分)では、ボルトを押し戻す際に噛み込んでしまってロックしてしまう症状が出るのも普通です。



正直、苦肉の策としか言えないのですが、傾斜部への当たり角度を可能な限り緩くしてやるしかできませんでした。
ルートの途中を浅くし過ぎると、チャンバー直前で噛み込んでしまい易くなります・・・

ここさえ、完璧にクリアされてくれれば、L96も完璧なのですが、リアルマガジンタイプにした欠点としか言いようがありません。

ただ、この個体は、パーツの組み合わせによる位置ズレが良い方に作用しているようで、ボルトを引ききると、マガジンからBB弾が「カチンッ!」弾き出されて、ルートの前方へ跳ばされてくれます。おかげで、早いボルト操作でも噛み込みが稀にしか起こりません。

その代償として、ストックへの固定の際、バレル部分が浮き気味になり、バレル部分のみストックに引っ張ってしまいますが、弾道に影響を与えるまでにはなりませんでした。



仕上げは、スコープレベルの取り付けです。検証の段階での取り付けをしておりますが、最終での再調整で完了になります。
収納を考えて、可動収納式にしてあります。

マウントベースに難有りでしたが、取り外して位置を変えなければ問題ありません。

ブログでまとめてしまうとこんな状況です。

実射検証記事を明日にアップさせて頂きます。

クライアント様には、長い期間お待たせしてしまいましたが、当方での可能な限りのチューニングとなっております。
いろいろ、ご迷惑をお掛けしてしまい、大変申し訳ありませんでした。


     COMBAT DOLL 店主 中根

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2014年04月29日

マルゼン CA870 レンジアップ「山」

COMBAT DOLL の店主です。

今回もショットガンだったりしますが、マルゼンのCA870です。



前回の記事では、「ちょっとガン」と、物足りなさをコメントさせてもらった機種ですね。

このアイテムは、ショットガンと考えると、物足りないのですが、エアコキのCQB仕様と割り切ると、良いアイテムになります。

ポンプアクションの為、次弾発射が早くでき、本体の剛性もあり、コンパクトで安価なアイテムです。

樹脂製のシリンダーに限界がありますので、精密にチューニングするのは無理なのですが、軽く弄ってやると高性能が発揮できるのが利点です。
HOP部分のエアロスを解消して、安定感を出すのと、スプリングへのグリスアップでジャダー音を消してやると、一変します。

レンジアップ化の為には、単発発射が前提になりますので、そこについては、最適な機種ですね。



同一バレルからの複数発射の場合は、距離を飛ばすのは難しい訳です。短めの距離をある程度安定させる目的では使用できますが、長距離は無理があります。KTW製の5発発射チャンバーでの射距離を短く説明するのはこれが理由です。


今回のクライアント様の依頼は、以前カスタムした物をオーバーホールついでに、「レンジアップ化」して欲しいと言う物でした。
スプリングに塗布したグリスも結構飛んでしまって、ジャダー音が気になっていたので、ちょうど良いメンテナンス時期ですね。



インナーバレルはPDI製の05バレル(廃盤)が装着してあり、Firefly製のくらげ甘口(?)を使用しています。HOPが初期型用のバレルなので、APS用のくらげが使用できる状況になっています。
ネジで直押しするのは危険なのと、エアロスを避ける為に、間にクッションシート(この次の画像を参考にしてください)をはめ込んでいました。



レンジアップ化(長掛けHOP)にする為に、HOP窓を広げます。専用冶具も切削ツールもありませんので、手作業で削り込みます。
ステンレス鋼の304は加工し難いのが難点です。時間を掛けて、じっくり削り込んでいます。
HOPテンションがネジの円形になりますので、必要最低限のサイズで加工してあります。

HOP部分からのエアロスが出難いようにするのと、HOPの押し面をファジー(懐かしい表現ですが曖昧と言う意味)にする為のクッションシートをはめ込みます。丸く跡が付いているのは、以前のカスタムで取り付けた物で、ネジで押し付けている癖が残っているからです。押される場所が把握できるので、好都合でした。



PDI製の05バレルは、チャンバー部分は外径8mmですが、基本外径は電動ガンと同様で8.6mmになっていますので、アウターバレル部分のホルダーのサイズの調整が必要になります。それと同時に、電動ガンのレンジアップで使用しているシートより薄い物が必要になります。
外径8mmで、内径が6.05mmですから、1mm以下の厚みのシートを使用しています。

チャンバーにはまり込んだ時に、バレル内面に合わせてアールが付くようにはまり込む細工をしてあります。これで、HOPを完全にoffできます。
HOP調整用のネジが粗いので、調整幅を設けてある状況です。HOPのかかり初めから、30°も動かすとHOP過多になってしまいます。
かなりシビアな調整が必要ですね。ネジも緩くなり難いように、瞬間接着剤を少量塗ってあります。

タイトバレルと気密ロスの改善で、初速はギリギリになります。画像を撮り忘れてしまっていますが、ノズルを絞り込んで調整してあります。

シリンダーの気密性能の限界と、HOP回転をかけるストローク(距離)が短めになってしまう事もあって、0.28gの重量弾はお勧め致しませんが、0.25gのBB弾なら、気持ち良く飛んでくれます。初速も0.25gで83m/s前後ですので、ちょうど安心できるラインです。

0.2g時のHOP調整がシビア過ぎて大変ですが、レンジアップでの重量弾前提ですので、不便は無いと思います。

BB弾のブランドでも、HOPのかかりが大幅に変わってしまいますので、通常使用のBB弾でHOPの微調整を行って頂きたいと思います。

0.25gでの射距離は大幅にアップできましたので、ご確認を!


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)次回 5月下旬見込み

  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
  GW特別変更
  5/3(土)営業時間変更 13:00~18:00 浜松祭り 練り歩きにより
  5/5(月)   〃         〃       〃       〃    

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2013年06月13日

KTW イサカ ライアット 5発チャンバーへ

 COMBAT DOLL の店主です。

 今回もエアガン関係です。KTW製のイサカ ライアットの5発チャンバー化です。

 基本工程は過去記事のこちらをご参照ください。
 KTW イサカM37 ポリス 5発発射  KTW イサカM37 ポリス 5発発射 補足
 
 今回のライアットは、元々発射弾数の切り替えが付いていないので、5発オンリーですが、最終給弾時のムラで最後に送填数がバラつきます。



 本体部分のBB弾の流入ストッパーにあたる窪みを、皿ビスを使って閉鎖するようにしました。
 チャンバーも、旧型チャンバーとの入れ替えの為、既設されていたチャンバーが残せるので、元に戻す事が可能な状態にしてあります。
 インナーバレル長が38cmぐらいありますので、スプリングは交換しませんでした。単発になってしまった時にパワーオーパーをしないように、調整してあります。

 これで、当店でのストックの旧型チャンバーは在庫切れです。新型チャンバーからの加工を試行致しますので、イサカのチューニングをご希望の方は、しばらくお待ちください。

 とは、言いましても、今度マルイから発売されるM870が高性能なら、そちらの方が良さそうですけどね!?

 早く、発売されて欲しいアイテムです!!


 COMBAT DOLL 店主 中根

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2013年06月12日

APS用SCSの仕様変更

 COMBAT DOLL の店主です。

 今回は。マルゼン製APSに組まれていたKM企画のSCSチャンバーの仕様変更です。



 KM企画のSCSチャンバーがダメな訳ではないのですが、昨今の生産事情から、消耗品であるパッキンの入手が困難になる事を予想しての仕様変更です。

 現状、パッキン自体はメーカー在庫も有るようですが、このウレタン製のパッキンは消耗と経年変化が激しいので、まめな交換を必要とします。HOPのかかりや機密性が抜群なので捨て難いのですが、今後の不安要素から、VSR-10の物から加工流用できるように致します。

 画像左はSCS純正で、すでにパッキンが劣化した状態です。右はVSR用の物をベースに加工したものです。真鍮のカーラーは、SCSで使用されている物です。
 レンジアップ仕様にしてありますが、HOPのテンションがM3のネジになるので効果は少なめです。精密射撃をご希望のクライアント様でしたので、ちょうど良い感じでした。



 バレルの外径は同じだったのですが、HOP部分が異径になっているSCS用のバレルに流用できるパッキンが無かったので、VSRタイプのバレルとVSR用のノーマルパッキンを使用して、加工しました。
 チャンバーの内径とパッキンの外径が一致してくれたので、流用が可能だった訳です。但し、シリンダーヘッドのノズル部分はVSRの方が太くなっているので、ノズルとの気密が取れなくなってしまいます。BB弾の保持については、HOPの位置でBB弾が止まりますので問題ありません。

 画像の様に、パッキン入り口部分を削り込み、Oリングがはめ込める様に加工します。外側の位置決めのリブもカットしてあります。パッキン自体の長さも短くして、距離調整してあります。そのままの長さでは、HOP位置が遠くなってしまい、調整ネジの位置が合わずに押せなくなってしまいます。

 この仕様であれば、消耗部分はOリングとHOPシートになるので、材料も手に入り易く、安価で済みます。
 HOPも肉厚が増える事で、せり出す面積が増えて若干の長掛けHOPになる状況です。調整ネジの長さの調整で掛け具合も設定し易いので、手間を掛けたなりの安定感と性能が出せました。

 マルイさんのHOPシステムをベースにするのが、一番の性能安定度が得られるのも現実です。
 過去の栄光を馳せたAPSも、すでに世代交代されてしまった感じです。APS系のユーザーの僕としては、寂しい気持ちでの工作でした。

 がんばれっ! Made In Japan! コピー商品に負けないで欲しいものです・・・。


 COMBAT DOLL 店主 中根

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2013年04月23日

KTW イサカM37 ポリス 5発発射 補足

 COMBAT DOLL の店主です。

 昨日の記事で、漏れがありましたので補足になります。



 チャンバーの構造の図説です。

 KTWさんが、最初からこの構造で作って頂けると、もっとたくさん売れると思うのですがどうでしょう?
 旧型チャンバーの焼き直しから、結構低コストで変えられると思うのですが・・・


 (昨日掲載し忘れた、チャンバーとバレルのアッセンブルです。)

 意外とシンプルな状態なんです。このチャンバー。
 切り替えもそのままですので1or5でなかなかですよ!


 とまあ、そこはさておき、本題に入ります。

 上の図の様な構造になっており、シンプルな状態ですので故障の心配はありません。
 ただ、固定HOPですので、0.2gBB弾にて適正状態のHOPですから、BB弾の重さが変わると、HOPが変わります。
 0.2g単発時・初速95m/s前後、5発時・約55m/s、0.12g5発時・約75m/sの状態ですが、単発の0.2gを優先したHOP調整ですので、軽い0.12gでは強過ぎるのです。
 ただ、5発同時に押し出されるので、初弾2発は弱く、後半3発が強くなります。9m地点くらいから急激に広がります。10mで、大体直径30cmくらいですが、11mになると直径1mにまで開きます。
 0.2gで5発の場合は9m地点くらいから下がり始め、10mでは30cmくらい下に当たります。集弾性は、直径15cmくらいにまとまります。

 ここで、メンテナンスも兼ねた、0.12gでの集弾と飛距離のアップになります。



 メンテナンスとしては、チャンバーにシリコンスプレーを吹き付けるのに分解が必要になりますが、画像の様に、マガジン内のBB弾に吹いておくだけで、十分です。最初に送られる10発分くらいに吹き付けておけばちょうど良いくらいです。5発発射を多用する場合は、10マガジンに1回くらいのペースが良いでしょう。
 こうすると、シリコンスプレーでBB弾が滑り易くなり、HOPの効きが弱まります。
 0.12gでの5発発射の際、飛距離は15mくらいに伸び、50cmくらいのまとまりになります。
 効果は2マガジンくらい続きますが、0.2gの単発に切り替えると飛距離は20mくらいになってしまいますので、ご注意下さい。
 
 通常で0.2g固定HOPなら30m以上ですが、シリコン多めは距離が落ちます。
 シリコン多めは、5発発射の際に0.2gではお辞儀をしてしまいますが、集弾性を上げ、0.12gなら、飛距離が少し伸びて、集弾性があがります。
 シリコン多めの場合はバレル内も汚れ易くなりますので、使用した日はクリーニングをしてから保管して頂いた方が間違いないですね。

 クライアント様には、うまく使い分けて頂ければ幸いです。

 昨晩は、慌てていましたので、説明漏れがあり、本日の補足となりました。


 COMBAT DOLL 店主 中根

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2013年04月22日

KTW イサカM37 ポリス 5発発射

 COMBAT DOLL の店主です。

 最近は遅い時間のアップが定着してしまっております。
 ズルをして、1時間くらい遡って、投稿しております。ご了承ください。

 今回はKTWのイサカM37ポリスの5発チャンバー化です。



 真っ先に、使用上の注意です。比較的やってしまう事が多いので、最初に書きます。

 カスタムとは関係ないので、イサカM37シリーズ全部に共通事項です。
 画像の様に、コッキングした後には、ポンプハンドルを戻しきってから、前に押えながらトリガーを引いてください。ラピットファイヤーの様に使用すると、シリンダーが破損します。
 部品交換になりますので、必ず上記の使い方を守ってください。

 それと、右の画像は、この銃の場合だとアウターバレルの先端が塞がって見えてしまう為に、雰囲気を良くする理由で、インナーバレルを少々短くしてあります。
 5発チャンバーにされる方は、ショットガンの雰囲気を重視されているいと思いまして、クライアント様にお断り無く、施工したサービス加工です。僕自身のこだわりだったりしますので、事後承諾になってしまいましたが、宜しくお願い致します。精度には影響させていませんのでご安心下さい。

 さて、肝心のチューニングです。細かくご説明致します。

 5発チャンバーにするに当たって、旧型のチャンバーが必要になります。



 現行のバージョンの可変HOPチャンバーは、加工に不向きな為、今回は入れ替えになります。
 できない事は無いのですが、新規作成に近くなる為、金額が跳ね上がってしまうので、低価格の方向で進めます。
 ですが、パーツストックが底をついてきましたので、これ以外には、あと1丁分のみになってしまいました。



 旧型のチャンバーを使って、加工開始です。
 気密を取る為に、ゴムホースをはめ込んで組み上げます。



 パッキン類は、画像の通りですが、5発ローディングのストッパーパッキンは、他商品からの流用になります。通常は、マルイエアコッキングガンのノンHOPのパッキンを使用するのですが、今回はラストに近いカスタム品の為、とっておきを使用させて頂きました。古いリボルバーのカートリッジから略奪したパッキンです。
 5発送られた所で、流入を止める為に必要になるのと、チャンバー部分にある溝を通過してから、全周囲でBB弾を一度ホールドさせ、単発時の弾道の安定(HOPの掛かり)をさせる為に重要な部分になります。

 ノズルが接触するメインチャンバーは、そのままではBB弾が5発送られないので、内径を広げます。
 ちょうど良いサイズの、回転ヤスリのビットを使って少しずつ、確認しながら広げていきます。
 広げ過ぎてしまうと、ノズルとの気密が取れなくなってしまうので、試射しながらの再調整も行います。



 インナーバレル部分ですが、ノーマル品をカットして使用しても良かったのですが、精度(集弾性)も考慮しましたので、電動ガン用の内径6.05㎜サイズのカスタムバレルをカットして使用します。
 長さは195㎜あり、ノーマルより15㎜くらい短くなりますが、命中精度を良くさせられます。出口のテーパー加工されている物を使用し、ブレ止め部分もそれに合わせてテーパー加工します。
 この時にアウターバレルに10㎜のインサートを入れて、銃口に迫力を持たせるようにしてあります。
 発射時の音も、ラッパ効果で、「パキャッン!」と歯切れの良い感じになります。



 本体側は、パワー調整と耐久性アップですね。
 スプリングは結構きついヤツが使用されており、共振も大きくなっていました。先端も切りっ放しだったので、保護処理をしておきます。
 ダンパー素材としてウレタンを使用して、衝撃吸収の補助とテンションの増圧を行います。メインパッキンの加工で気密ロスも僅かに発生してしまうので、調整が簡単の方法を取っています。
 ピストン内部には、ダンパーとスプリングの間にワッシャーを挟み、多少のスラスト効果を作ります。シリコングリスを充填して、磨耗対策と共振防止効果を高めて、耐久性アップです。
 シリンダーやピストンなどの可動部にもグリスアップしておきます。

 基本工程はこのような状態です。

 ただ・・・



 マガジンチューブの変形がすごくて、本体がたわんでいました。ABSの最中構造なので、チューブを矯正して、隙間を養生テープ(厚さがちょうど良かった)で埋めて、補正を行う必要がありました。

 弾数切り替えはできますので、0.2gBB弾で単発発射の初速は、96m/s前後の計測です。
 屋内で電球1個の光源の為、誤差として3m/sのプラスを把握しておりますので、実質93m/s前後です。
 0.12gの5発発射の10mでのグルーピングは、散らばる時は30cmくらいで、まとまると15cmくらいになります。本体のたわみで、ノズル位置が僅かに変わり、気密ロスとBB弾のホールドの遊びで変化してしまいます。
 0.2gでは、若干弱めのHOPになっていますので、ノーマル電動ガンの飛距離より少し短いくらいになっております。

 クライアント様、遅い方の仕上がり予定になってしまいましたが、商品のお届けはもう少々お待ち下さい。

 お手元に届きましたら、同時5発発射を堪能して頂ければと思います。

 
 COMBAT DOLL 店主 中根

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2013年01月29日

KTW 九九式狙撃銃 悪戦苦闘

 COMBAT DOLL の店主です。

 あともうちょっとですが、だいぶ完成に近づいてきました。

 KTW 九九式狙撃銃 (私物)です。

 規制の時に、パワー調整をしてそれっきりメンテナンスをしていなかったので5年ぶりくらいにバラしました。それならついでにと、チューニングです。



 まず、目的を明確にしておきます。

 気密が良い銃ではないので、どこまで効率よくできるのか?
 HOPがバラつくので、安定化をさせる。
 パワー調整をギリギリに引き上げる。

 と、3つを目標に作業を開始しました。

 まず、気密です。チャンバーまわりを細工します。



 チャンバーパッキンは独特で、ノズルのシーリングも考えられた構造にはなっているものの、気密はとれていませんので、工夫を凝らして細工しました。
 チャンバーと一体になったアウターバレル基部は、パッキンが入り込む部分が密閉されず、空間が開いてしまう為、細くなった部分にカーラーをはめたり、Oリングを追加したりしています。
 インナーバレルが、少し前に押し出されてしまって、ノズルとの気密が取れていなかったので、チャンバー側に押し付けるべく、スプリングのテンションをかけます。



 そうすると、HOPを押さえるイモネジの位置とあわなくなってしまうので、チャンバーパッキンの押さえを調整するべく、パッキン部分を一部カットし、ABS板から削り出したパーツをはめ込みます。通常より前を押してしまうので、必要に迫られた対処加工調整です。上手くいけばHOPも安定させれるかもしれません。
 約1㎜ほど、奥に入り込んだ状態になります。これで気密はバッチリです。

 ここまでになるのに、何度やり直したかわかりません。気密が取れるようになるまで、いろんなパターンで試しました。この仕様が一番良い結果が出ました。

 ・ご注意を!・
 KTW製の銃(エアライフル)は、機種によってチャンバーの状態やパッキンラバーが異なりますので、他の機種で上手く行くかどうかは別問題です。参考にされる方はお気を付けくださいませ。

 そしてシリンダー部分の加工です。



 実際はピストンのOリングはダブルになっているのですが、電動ガンのカスタムヘッドと同じく、「リードバルブ方式」にする為、後ろ側を撤去し、画像のように穴あけしてやります。
 白いジュラコン製のパーツは、ピストンが前進した状態でも、バレル内に空気が吸われるようにする為のガイドパーツになります。シリンダーヘッドには、ダンパーラバーを貼り足し、ノズルは内径3.2㎜に絞込みました。多少の静寂性を求めます。
 このシリンダーは容積が少なめですので、ブレーキ兼二次加速ロッドは使用しませんでした。気密ロスもクリアしきれないと判断してあったので、こういう措置にしました。

 現在、気密ロスはあるものの、初速も安定してきているので、良い感じになってきています。

 初速は0.2gで95m/s(±2)、0.25gで85m/s(±3)の状況で、規制調整時よりは初速も上がり、ムラも減りました。ただ、HOP無しの状態にはならず、0.2gでややHOP強からのスタートですので、実質0.25gの限定使用になる予定です。気密が取りきれれば0.28gの運用も考えますが、0.2gから0.25gで10m/sも初速が落ちるようでは、重量弾の時のエアロスも大きく、飛ばなくなるだけですので、この仕様とします。

 最後のHOP調整と、試射は次回です。

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2013年01月28日

KTW で 悪戦苦闘・・・

 COMBAT DOLL の店主です。

 また、2日ほどあけてしまいましたが、現在、悪戦苦闘中です。

 KTWの製品ですが、もう少しでメドが付きそうなので、今回は予告と言った状況で・・・





 この機種に関しては、レンジアップ加工は難しいのですが、マルイの製品と比較すると長掛けHOPのパッキンになっている為、どこまで生かせるか? を頑張っています。

 また、詳細をアップしますので、宜しくお願い致します。

 機種も改めて、公開しますね。

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2013年01月14日

APS-2 店主仕様

 COMBAT DOLL の店主です。

 昨日、川原にてチューニングし直した銃などを試射してきました。

 今回は何年振りかの、自分の銃をオーバーホールも兼ね、APS用のカスタムチャンバーでのレンジアップのテストヘッドとして、VSRと比較するべく、再チューンを施して試射しました。

 目的として、タイトバレルでの高回転HOPの状況の確認で、飛距離と精度がどこまで両立できるかです。



 かなり静かだと、お褒め頂くAPSですので、その中身の紹介がてら説明していきます。
 昔に組み上げた銃の為、ほぼ廃盤パーツばかりなので、現行のパーツでの製作は無理になっていますので、ご了承ください。

 ストックはナカヤ製の木製ストックで、一番安い物(約20000円)を、グリップ辺りをレミントン風に見える様に削り込んであります。木製ストックの方が振動を吸収してくれるのはもちろんですが、単純に木の方が好きなだけです。



 レシーバーは、PDI製のアウターバレルと一体のカスタムレシーバー(約40000円)を使用してあります。

 このレシーバーに一番ギャップの少なかったシリンダーがKM製のステンシリンダーセット(約14000円)でした。
 実際には、レシーバーの塗膜分がきつくて入りきらないのですが、シリンダーのエンドを電ドリでつかみ、コンパウンドを塗って回転させながら、ひたすら摺り合わせを繰り返し、作動できるところまでボアアップします。髪の毛でも挟まれば、動かなくなってしまうレベルです。
 シリンダーとレシーバーのギャップを無くす事で、精度はアップし、振動も均一に分散されるので、共振もなくなり、静かになる要素が1つできあがります。



 チャンバーはPDI製のカスタムチャンバー(約7000円)です。Laylax製の物と比較すると、HOPを抑える切り欠き窓が大きく、長掛けHOPであるレンジアップでは、こちらの方がやり易くなっています。詳細は企業秘密とさせて頂きますので、外観のみで申し訳ありませんが、基本は電動ガンと同じです。
 そして、今回のメインどころであるタイトバレルですが、PDI製の01バレルの395㎜(約14000円)の仕上げが最上級だった頃のロットの物です(今現在の方が良いかもしれませんが)。タイトになり気密が上がると、HOPの回転ロスが大きくなるので、飛距離は落ちます。個人的な好みで、精度を優先したいので、どの距離まで安定させられるかの実験ではありましたが、風さえ読めれば0.25gのエクセルのバイオ弾で50m先でのヘッドショットが可能なレベルまで出てました。こりゃぁズルかなぁ?と思いつつもにんまりしてしまいました。
 初速は85m/sで計測誤差前後1m/s。HOPの調整幅を制限してあり、ほぼ固定HOPの状態になっています。ちなみに、0.2gで90m/s、0.28gで83m/s、0.3gで80m/sと規制値は重量弾でギリギリになっていますが、0.3gでのHOPは弱くなっています。通常使用の0.25g、もしくは.0.28gでベストな状況でのセッティングにしてありますので、0.3gでの飛距離は無視してあります。



 シリンダーのアッセンブルですが、シリンダーは先述の通りKM製、シリンダーヘッドもセットの物ですが、ノズルの長さがノーマルより長くなっており、カスタムチャンバーにちょうど良いサイズだったので、そのまま使用していますが、BB弾を押し込む先端はアールを付けて研磨し、BB弾に傷を付けない様に仕上げ直してあります。
 ピストンはフォートレス製のストロークが調整できるタイプ(約6000円)で、最短にして使用。Oリングを使用する箇所に、PDI製のYリング(約700円)をつかってあります。ピストンヘッドには穴が空いており、リードバルブ方式にはなっているのですが、弾抜けの負荷を無くすべく、二重の対策仕様にしてあります。精度を追求するなら、これが一番でした。
 スプリングはツイン(約4000円)にしてあり、スプリングのジャダーを解消。スプリングガイドはシリンダーに合わせてKM製の太径と細径をセパレートで使用できる物を細径で使用してあります。
 シリンダーヘッドにごついスプリングが取り付けてありますが、これは、ピストンの打撃を受け止めるダンパーであると同時に、ショートストローク化する為のパーツになります。これが、静かにさせる為の最大の要因になっています。ピストンに付いているロッドは、ただのメクラネジになっていますので、なんの効果もありません。ノズルの内径は3.2㎜に絞り込んであり、パワーの調整はこのサイズで微調整です。



 先述のシリンダーの摺り合わせですが、上の画像の様に、自重で滑り込むのはここまでで、この先は手動で押し込みです。スプリングの利いていない状況での抜き差しでもVSRのノーマルコッキングより重くなっています。



 この銃の最大の欠点であり、個人的にはお気に入りの部分がこのトリガーシステムです。
 ピストンのギャップを埋めないと、ただ重いだけの不良品の様なPDI製のトリガーアッセンブル(約20000円)です。早い内にモデルチェンジした駄目アイテムでしたが、これを使える様にする為に試行錯誤した結果がこの銃を産み出してくれた、言わば、産みの親なのです。トリガーの重さは解消できませんでしたが。シア抜けの絶妙なところを出せる微妙アイテムです。アルミシートを挟んだり、固定パーツを増設したりと、かなり手が入っています。
 トリガーの重さでブレる心配をストロークを減らして解消しました。実際1㎜ありません。シアの掛かり共々癖があり、ゲーム中に放棄していっても、誰も使おうとしません。邪魔な時は安心して放棄して、ブラフとして活躍してくれます。

 内容としては、こんな状態ですね。

 組み付けの際のセンター出しや、ネジの締め付けの確認をして出来上がりです。

 明日は比較対象のVSRを紹介します。

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2012年11月29日

KTW イサカM37 5発チャンバー

 COMBAT DOLL の店主です。

 ここのところ、バタバタしておりまして、更新にムラが出てしまって申し訳ありません。

 今回は、KTW イサカM37 5発チャンバーに加工するのを久しぶりにやってみました。

 年末にライオットが出る予定になっておりますので、その辺の下準備ですね。



 バレルは余り物のカット品が、長さがちょうど良かったので加工して利用。

 ローディングで5発入るように、元々のパッキンを加工し、ストッパーパッキンを増設。

 元々のHOPパッキンを外して、気密をとる。

 バレル側に、ローディング後のストッパー兼固定ホップを増設し、バレルを根元に押え付けるスプリングを増設。

 と言った感じです。



 チャンバーとバレルの根元部分の拡大ですが、ポイントはお見せ致しませんので悪しからず・・・

 実際、1発と5発の切り替えは可能ですが、1発での発射で規制値を超えないようにセッティングしますので、5発発射の場合は0.15g以下のBB弾で10mくらいの射程になります。集弾は10mで20~30cmくらいになります。

 1発撃ちの場合は、固定HOPになっていて0.2gで設定してあります。射程は30m以上にはなっています。
 5発発射で軽量弾を使う場合にHOPのかかり過ぎを嫌ってあります。0.25gの場合の射程は15mくらいですね。

 インドアフィールドで、使用する場合は十分でしょうが、屋外の場合は接近戦が可能なブッシュの濃いフィールドを前提にした仕様になります。

 近距離ですが、同時に5発発射できると、ショットガンらしくなりますね。

 個人的なこだわりカスタムです。「ちょっと(しか弾が出ない)ガン」を「ショットガン」にしています!

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2012年09月26日

サンプロ M40XB カスタム チューンナップ その4

 COMBAT DOLL の店主です。

 今回は、「サンプロM40XB」の最終のサイト調整です。

 クライアント様から、スコープとマウントを持参して頂き、装着です。



 が・・・ これって!?

 「SCHMIDT & BENDER」made in Germany



 実物最高峰だと思われる、スペシャルアイテムですよ!!



 フォーカスも50m~1000m、そして無限遠・・・



 当店の15mレンジでは、ピンボケ状態ですよ!?

 4倍率が、ギリギリポイントです。


 このアイテムに見合う命中精度を考えれば、50m先で、眉間に百発百中に!・・・ 無理です、オモチャです(涙)

 流速チューン(重量弾で、高回転、高吐出)では、風の影響を受けすぎて、話になりません。
 今回のチューニングで、8割方と言った所でしょうか・・・。
 ピストンの重量アップとカップタイプからOリングタイプのピストンヘッドへの変更、トリガーシステムの変更ができれば完璧だったですね。

 現状では、風向きさえ読んでもらえれば(無風状態や見越し射撃)、0.2gで35m、0.25gで30mのヘッドショットが可能です。BB弾の精度でも大きく変わってしまいますが、市販のバイオ弾ではどのブランドもちょっと落ちますね。やはり、素材が柔らかくなるので、生産後のBB弾同士での圧縮変形があり、実射した際のバラつきが出ます。使用可能なら、旧式のプラ弾の精度の良い物がお薦めなのですが、使えないフィールドもありますので、仕方が無いところです。



 サイト調整ですが、実銃と違い、HOPの縦回転がありますので、チャンバーとスコープとの垂直同期は重要です。傾いて乗せてしまえば、傾きに合わせて弾道が逸れて行きます。
 当店では、画像の様にパラコードに錘を吊るして垂直ラインを把握し、スコープの縦軸と同調させてから、軽量弾で強めのHOPをかけて、確認します。もちろん、チャンバーがレシーバーと比較して傾いている場合もありますので、その時は組み直しです。このM40は、バレルのチャンバーへのホールドが、基準位置の無いタイプでしたので、組み直しは大変です。今回は慎重に組んで行きましたので、修正無しで行けました。

 実際のゲームでは、垂直を確認する方法としては、レベル(水平儀)を取り付ける以外にはありませんので、なかなかそこまでの方はいらっしゃいませんが、ちゃんと垂直が取れた際の弾の伸びは飛躍的にアップ致します。市販の簡単な物をDIY等で購入して試して頂ければ、ハッキリ解かりますよ。マウントレールに乗せて確認して頂ければ良いですね。

 このM40は、トリガーが重くなってしまうシステムなので、トリガーの引きブレやフォームでの手ブレがなければ、イーグルフォースの0.25gバイオ弾で、銃口より、12m先のパラコードに10発中5発は当てられます。画像のオレンジ色のメダルは直径3cmですが、10発10中です。

 スコープの性能には追いつきませんが、それなりの精度までは出せたと思っています。

 これだけのスコープが乗るのなら、極限まで詰めても良いアイテムですね。スコープの10分の1まで掛けなくても良い所まではきてますのでね。ただ、トリガーシステムが高くなっちゃうかな?

 何にしても、スゴイ物を拝ませて頂きました。

 クライアント様、目の保養をありがとうございました。

 実戦では、スコープに傷が付かないように、お気を付けてくださいね!?

 
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2012年09月21日

サンプロ M40XB カスタム チューンナップ その3

COMBAT DOLL の店主です。

 今回も、「サンプロM40XB」の続きです。

 メインスプリングを交換します。



 画像の様に、細径と太径の物を使用します。
 巻き方向も、右巻きと左巻きで違うものです。同方向の巻きでは、お互いの空間に干渉して挟まれたり、たわみが強くなってしまいますので、ダブルスプリング仕様では、巻き方向の違う物を使用します。
 スプリングガイドは、ノーマルで細径用ですし、ピストンはアルミ製で太径用になっているので、都合が良い組み合わせです。

 この仕様は、スプリングの巻き方向に逃げようとする力を相殺させ、ピストンが直進してくれます。振動緩衝用のグリスも維持されやすく、消音効果も高くなります。圧縮力も2本分です。
 コッキングはさほど重くなりません。ノーマル程度のスプリングですので、操作も楽です。



 シリンダー内にセットされたスプリングと、内径を思い切り絞り込み(2.3mm)、緩衝ダンパーを貼り付けたシリンダーヘッドです。ノズルの中に、ガスガンの注入口を加工して仕込んであります。

 画像の組み合わせで、0.2gで90m/s前後・0.25gで85m/s前後と、0.25gのBB弾でギリギリの数値になってます。インナーバレルの効果もプラスされていますね。



 シアーは、ピストンがアルミ製の為、ノーマルを合わせ加工をして組み付けます。
 トリガーはベアリング付きで、トリガープルの調整ができる物に変わっています。



 マガジンが、BB弾のフォロワーを咬み込んでしまうサンプロ純正品ですので、フォロワーの飛び出しを制限するように加工します。

 この銃の一番良い所は固定ホップだった事ですね。ノーマルのAPSタイプのホップなので、前回紹介したノズルの長さで、BB弾とパッキンのホールド位置を調整して、0.25gの重量弾で適正ホップに設定しました。
 当然、シリンダーもハンドルロックで、前後ズレが出ないように細工をして、常に同じ位置に固定されるように調整してあります。これで、命中精度も格段に良くなります。



 残るはスコープのセンター出しと、サイト調整のみですが、持ち込みが後日になりますので、続きは改めてになります。

 次回をお楽しみに・・・

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 追伸・・・ 公開するのを忘れていましたので、変なタイミングのアップになってしまいました!?


  


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2012年09月20日

サンプロ M40XB カスタム チューンナップ その2

 COMBAT DOLL の店主です。

 今回は、一昨日の「サンプロM40XB」の続きです。

 なんとか、真鍮素材のカーラーを発掘して、リペアを実行しました。



 ①の破損状態の部分をカットして、5mmのドリルで2mm程ボーリングします。
 ②の様に、カーラーを差し込みます。もちろんグラつきます。
 ③が、ロウ付けした状態です。
 ④が仕上げした状態です。純正の22mmの長さを1mm延長してあります。

 この時ですが、ノズル先端のエッジは綺麗に落とします。エッジが立っていると、BB弾を挿入する際に傷を付けてしまい、命中精度が損なわれてしまいます。

 そして、今回のノズルの破損の原因になった、バレル入り口のシーリングパッキンの復元です。



 オリジナルがどうだったか、忘れてしまったのですが、Oリングを押さえるカーラーがはまっていた様な形状になっているのですが、持ち込まれた時には、無くなっていました。
 この空間に、BB弾がセンターからズレた位置で挟まれ、ノズル先端を変形破損させてしまっていた訳です。無理な粗い加工で先端を薄くしていましたので、余計悪かったですね。

 画像の通り、押さえ込みのカーラーの代わりに、同外径で、太さの違うOリングを2つ入れる事で、抜け落ちを防止します。



 ちなみに、はまっているバレルは、PDI製の05バレルですが、内面研磨に一番のコストを掛けていた頃の、超が付くくらいの一級品です。バレル内を覗きながら、酒の肴にできるほどの物だと思います。
 僕が欲しいと思うパーツですね。



 そして、メーカー同じくのステンシリンダーで、こちらも一級品です。両方で、3万円越えのお値段でしたね。

 この後、バレルアッセンブルを組み上げて、レシーバーとのセンター出しをしました。
 アウターバレルとインナーの間には、緩衝材を挿入してあります。

 で、先日は時間切れでここまでしかできませんでした。

 続きは明日ですね。

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2012年09月18日

サンプロ M40XB カスタム チューンナップ!

 COMBAT DOLL の店主です。

 熱中症の後遺症で、今日も調子が悪かったりします。

 で、今回のネタは「サンプロ M40XB 個人カスタム品」のリテイクチューンなのですが、これから手を付ける状況です。

 その訳は・・・

 

 こんな状況だからなんです・・・(涙)

 シリンダーヘッドのノズルが、ボアアップをしたカスタム加工品になっているのですが、強度不足で破損している状況です。

 バレルやシリンダーは一級品の物が付いており、気合の入れられるアイテムです。

 正直、APS-2のフルチューンと同等にできますね。トリガープル以外は・・・。

 ノズルの補修自体は難しくないのですが、部材として使いたい真鍮パイプが近場に売っていないんです。

 ステンとアルミはあるのですが、真鍮が置いてない・・・。

 手持ちの部材でもできるのですが、できる事なら、真鍮でやりたいんです。


 明日、もう1軒廻って、見つからなければ手持ちの部材で GO! です。

 今日は体調と天気が悪いので、着工は明日ですね。愚痴をこぼして、明日に期待です。

 5mm外径の真鍮パイプが見つかるといいなぁ~。

 COMBAT DOLL 店主 中根

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  定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり  
  TEL 053-450-3308 FAX 同番
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Posted by コンバットドール  at 20:09Comments(0)エアガンカスタム