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2015年03月10日

MAGPLL PTS MASADA CQB

COMBAT DOLL の店主です

今回は、MAGPULL PTS MASADA CQB のノーマルチャンバーベースでのチューニング品です。

こちらは、昨年12月にお引渡しした物ですが、解説が2ヶ月以上遅れてしまいました。

クライアント様 お待たせ致しました。以下のようなチューニング状況になっています。

全体画像はありませんので、個々のチューニングポイントでの解説になります。

最初は、バレルアッセンブルからになります。



アウターバレルとロックナットのガタ補正になりますが、この個体は気持ち隙間が大きかったので、アルミテープとアルミシムとの2枚重ねになっています。



ナット部分のフレーム側に来る面を擦り合わせしてあります。
チャンバーブロックがはまり込む部分も遊びが大きかったので、アルミシムを貼り付けてあります。



チャンバーとインナーバレルですが、純正を優先した状態でのチューニングです。
脱着の関係で、パッキンは切れてしまう心配がありますので、柔らかいシリコンタイプの純正(ブルー)から、システマ製のパッキンに交換します。



インナーバレルは仕上げ直しと出口テーパー加工の処理がしてあります。
正直、HOP部分の加工面を見ると、この頃からのロットは質が落ちてきている状況ですが、この個体の物は仕上げ直しで大丈夫でした。



バレルのアッセンブルの補正は完了です。ガタを最小限にすることで、安定した弾道にできるようになります。



ナット部分の補正前、補正後ですが、比較してみるとこれだけ違うのが解ります。
最近のバイオ弾やセミバイオ弾の場合は、インナーバレルへのコーティング材の付着がし易く、インナーバレルのクリーニング作業は必須項目です。脱着する度に、初速や弾道が変わり易い、初期の状態では安定した性能は期待できません。
この機種では、最低限やっておきたい部分になります。



お次に、HOPチャンバー部の位置確認をし、チャンバー位置の補正に入ります。
やはり、メカボックスに押し付けるだけの距離が確保されていない状況です。形状的な部分もありますが、今回のチューニングは位置矯正もしますので、HOPチャンバーユニットの補正も行います。

 センター出し(安定性) メカボックスとの位置補正(気密保持・パワーの安定化)
 給弾ルートの位置補正 HOPテンショナーの脱着による不備の改善

調整したバレルアッセンブルの状況と、加工前のメカボックスでの気密保持状況を確認します。



ノーマルノズルで、ちょうど良い閉鎖位置になっています。
元々、こうなるように設計されている証拠ですね。
HOPチャンバーが閉鎖不良を起こす主原因になっている事になりますが、ガタ補正を行っているので、ここに集約された結果に変わっている状況です。

良く見て頂くと、ノズルの中央付近の擦れ痕が確認できると思いますが、これが、ノズルとチャンバーが斜めになってしまっている証拠になります。これは、どんな電動ガンでも確認の目安になりますので、参考にして頂ければと思います。

この次は、メカボックスとのバランス調整が必要ですので、順番としてはここでメカボックスを先にチューニングします。



取り出したメカボックスの分解をします。



チャンバー位置が、常に同じになるようにするのと、パッキンとノズルでの気密ロスを改善する為に、メカボックスの前方部分を加工します。
これにより、チャンバーがメカボックスに定位置での固定がされるようになります。
テイクダウンの動きに影響が出ないように、寸法を大き過ぎず、小さ過ぎずの収めます。



前方の加工後に、内部研磨を行います。
ピストンのガイドレール部分、タペットプレートのガイドレール部分等、作動するパーツとの擦り合わせ部分内部の研磨をしておきます。



タペットプレートとノズルの加工は、位置矯正でノズルの後退量が足りなくなる為に行う加工です。
参考にされる方は、状況を確認した上で行ってください。
BB弾の待機位置(HOPの出っ張りとの位置関係)を確認した上での調整工作が必要になります。
HOPの出っ張りを乗り越えたり、掛かりが行き過ぎて浅くなってしまう場合もありますので、ノズルの先端の穴を拡張する事もありますが、この個体では必要ありませんでした。
ただ、給弾ルートとの位置ズレの為、BB弾が給弾されない状態でしたので、ノズルの一部を逃し加工し、回転して位置がズレないように、固定ピンを増設してあります。

ピストンヘッドは、「林・サイレントチューン」とし、打撃振動も緩和させ、不安なバレルアッセンブルへの振動干渉を抑えて、射撃精度を向上させる為のカスタムになります。
シリンダーヘッドのノズル内径の違いから、Xabier製品がそのまま使えないのは残念ですが、コストの押さえと素材選択から、マルイの純正ピストンヘッドを加工して、ダンパーロッドの取り付けを行っています。



ロッドはその都度のワンオフ製造になりますので、仕上がりの確認は必須事項ですね。
二次加速と清流効果も考慮した隙間の確保とロットの長さ調整を行っています。
ロッドの台座は、樹脂製のブッシュ(マルイの軸受けです)を使用しています。

ピストンヘッドを6つ穴にしているのは、スプリングレートとのバランス取りです。穴が増える事で圧縮抵抗が大きくなり、ピストンの前進スピードが落ち、初速が下がる訳ですが、スプリングが強い場合は、力任せの圧縮となり圧力が高まります。
穴の数やサイズで、バランスを調整できるのです。



シリンダー容積の変更(マルイ穴あきとの交換)
スイッチをオムロン製に交換



メカボックス内部の仕様は上記の通りです。

タペットプレートのスプリングは強めなのは確かですが、この個体の物は比較的弱めで、タペットプレートの破損リスクも少なそうなので、そのまま使用しています。
また、セクターギアのカムも研磨仕上げ追加は行っていません。
タペットプレートが、社外品での交換対応が容易ですので、ピストン消耗に合わせた同時交換レベルで大丈夫です。
実質、この工作の割愛で、3000円位のコストダウンになっています。

各部、グリスアップ(Xabierイエロー)を行い、メカボックスのチューニングは終了です。



モーターの変更(マルイ 1000S)と、SBDの追加。



スプリングは、バッテリースペックを鑑み、付属していたやや強めと判断した物をそのまま使用しています。
サイクルバランスを考慮したセッティングにしています。
初速90m/s以下をご希望でしたので、そのようにセッティングしたつもりでしたが、実質スプリングガイドの追加装着しているスペーサーを外して、ギリギリだったとお知らせ頂きました。
計測器の誤差もありましたが、調整可能のお渡し状況が幸い致しました。

メカボックスが仮仕上がりした所で、HOPチャンバーとの調節に入ります。
(仮仕上がりとは、初速の調整が決定されていないので、そう呼びます。)



メカボックスへの押し付けストロークの調整で、位置決め用の長穴を拡張します。
この部分は、左右で違っている事が多く、センター出しの観念からでも追加加工が必要な場所になります。
また、脱着の為の遊びも結構大きいので、チャンバーの外周部分にアルミシムを貼り付けてガタ補正を行います。



補正位置が決まった所で、HOPテンショナーの加工を行います。
ノーマルの8の字タイプの物は、挿入の際につぶれてしまい、正確なポジションに収まらなかったり、千切れてしまったりします。
メーカーのアウターパーツでの販売品もありますが、画像のように新設して、個体調整する方が確実だったりします。

画像の白い部分が新設部ですが、3mmのプラ棒にて製作してあります。
歪んで見えるのは、HOPパッキンとの当たり位置を調整してあるので、見た通り位置ズレさせているからです。



チャンバーの位置関係と、給弾ルートの補正加工です。
チャンバー位置が、後方にズレて、ノズルの先端のBB弾が干渉してしまうので必要になります。
ノズルの先端を削りすぎると、パッキンとの気密が取れなくなってしまうので、チャンバーブロックでも逃しが必要になります。



セレクターとセレクタープレートの位置関係に注意しての組上げです。
ギア部分は2枚分ズレが許容範囲ですが、実際間違えると、セミオート時に悪影響が出てしまいます。
画像の状態が正位置になります。



ご要望の有った、ヒューズを取り付けてあります。
HOPは0.2gでの通常タイプ仕様ですので、掛かり具合を確認して、適正と思われる箇所にマーキングしてあります。

初速は。マルイバイオ 0.2g弾 にて、90m/s以下になるように調整したつもりでしたが、前述のように違いが出てしまうのが普通になります。
(※ 測定機器や、BB弾のブランドやロットによって変動あり)



同送されていた、リアサイトもフロントに合わせて調整させて頂きましたが、当方の視力の不安から確実性は無いと思いますので、合っていればそのままご使用頂けますが、違っているようでしたら、微調整をご自身でして頂けるようにお願い致しました。

クライアント様、すでに、3ヶ月位の期間が過ぎてしまっていますが、問題無くご使用されていれば幸いです。

解説が随分遅れておりましたが、内部は上記のように調整されておりますので、ご参考にして頂ければと思います。
トラブル、問い合わせ等、何かありましたら、ご連絡頂ければと思います。


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)  次回未定

  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
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  TEL 053-450-3308 FAX 同番
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Posted by コンバットドール  at 20:00Comments(2)DOLLカスタムMAGPULL PTS MASADA

2014年12月05日

MACPULL MASADA DE 修理調整

COMBAT DOLL の店主です。

前回とは、別個体のMASADAの修理調整です。

元記事はこちらです。

MASADA ノーマルチャンバーチューン 前編 本体
MASADA ノーマルチャンバー チューニング 後編 内部

クライアント様のお話では、3万発以上は撃っていると言う事ですが、伺った症状からはピストンクラッシュしている状態だと思われました。
正直、3万発程度で消耗してしまうようなチューニングはしていないと思っておりますので、原因を追究しての再調整となります。



お預かりして内部を確認すると、やはり、ピストンのクラッシュです。



ピストンは新しい物と交換します。

この個体は、初速を90m/sくらいに抑えている為、スプリングのレートは、マルイSTD電動ガンの純正品と同等のレートのスプリングを使用していました。

前回のMASADAと同様に、バッテリーの特性も影響があったと思います。

ピストンの損耗・破損具合から、前進スピードが足りていないのがハッキリ解ります。

スプリングのレートを上げ、シリンダー容積の調整が必要になります。



今回は、使用していたシリンダーを少しずつ容積変更して調整確認しています。
最終的に画像のような状態になっています。

拡張した穴をタペットプレート側にして組上げてあります。



スプリングのレートは、あまり上げたくなかったので、次世代対応の細めのスプリングと、テンション調整のカーラーでサイクル調整を行いました。
初速を90m/sくらいに維持しての調整はやはり、バランスが重要ですね。なるべく、必要最低限の負荷状態を狙ってのセッティングになりますので、上記のような対処で行ってあります。

バッテリーは、Li-Po7.4V 30C 3000mA までは大丈夫な状態を確認しております。
弾詰まり等のイレギュラーがなければ、10万発くらいは余裕で撃てる仕様です。

35Cの2000mA以上や40Cのバッテリーは、なるべく避けて頂ければと思います。セミオートの際のダブルタップや、再度のピストンクラッシュになる可能性があります。

トラブルが出ても、原則ピストンのみの交換対応になるようセッティングしてありますので、維持費は控え目にしてあるつもりです。

もし、40C辺りのバッテリーでの運用をされるようでしたら、ご相談頂ければと思います。

クライアント様、早期のトラブル発生をさせてしまい、申し訳ありませんでした。


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Posted by コンバットドール  at 20:00Comments(0)故障の原因を見極めるMAGPULL PTS MASADA

2014年12月04日

MAGPULL MASADA 再調整

COMBAT DOLL の店主です。

久しぶりにメカニカルな投稿記事になります。

今年の3月下旬にチューニングさせて頂いた個体の再調整です。
お恥ずかしいお話ですが、セミオートがダブルタップになってしまう状況がずっと続いていたそうです。

クライアント様、大変ご迷惑をお掛けしてしまいました、申し訳ありません。

元記事はこちらです。

MAGPULL PTS MASADA CQB 「林の壱式」 メカボックス編
MAGPULL PTS MASADA CQB 「林の壱式」 バレルアッシー編

ダブルタップの原因としては、モーターのスペックとスプリングのレートの弱さで、セミオートの際にカットオフが作動する時間内に、弾が2発以上発射されてしまう状況です。

最近のバッテリースペックのアップも考慮されてなければいかなかったのですが、こちらの落ち度になります。
本当に、ごめんなさい! ご不便をお掛けしてしまいました。



まず、メカボックスの内部の確認です。



ピストンに損耗も無く、ピストンの前進スピードと、ギアの回転バランスは確実に取れています。

対応策として、まず、セレクタープレートを細工します。



MASADAは、カットオフレバーとセレクタープレートの位置関係が微妙で、セレクターレバーのギアの噛み合わせのズレで、同様の症状が出る位置があります。

良い位置にすると、カットオフレバーの戻りが足りずに、オーバーランしてダブルタップになる事もあり、その対策として、画像の部分を若干削り込んで、空間を確保しました。
この作業で改善できたのは、4割くらいでした。

仕方無く、スプリングレートを上げて、負荷を上げる事で回転を抑えて、バランスを取ります。



パワー調整もありますので、シリンダーも容積調整で交換します。

モーターのスペックを、HC30000から1000モーターに落とすと言う選択肢もありますが、比較した所、今回の処置の方がサイクルが上だったので、この仕様としてあります。
サイクルが早い方がセミの切れが良くなるので、この選択とさせて頂きました。

当店で所有するバッテリーで検証した結果、Li-Po7.4Vの場合、30Cまでなら、ラージパックの3000mAまでは大丈夫でした。
35Cになると、2000mA以上の物は微妙で、セミの連続作動の場合ダブルタップになってしまう状況が発生します。
40Cになると、小型の物でも微妙で、2000mA以上だと間違い無くダブルタップになってしまいます。

Li-Poの吐き出し特性の違いは、差が大きいのが現実でした。

クライアント様、今度は大丈夫だったと思うのですが、いかかがでしたでしょうか?

当店での検証不足が引き起こしてしまった不備で、大変ご迷惑をお掛け致しました。
また不都合が出てしまいましたら、お知らせ頂ければと思います。

もう、大丈夫だとは思いますので、宜しくお願い致します。


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2014年06月03日

MASADA用 Ace 1 Arms チャンバーブロック

COMBAT DOLL の店主です。

今回もライトなネタで、すいません。

MAGPULL PTS MASADA 用のチャンバーブロックです。

Raptors airsoft の物とは、微妙に寸法が違っています。アルマイトの仕上げもちょっと違って見えますね。



ポン付けで見れば、こちらの方がアバウトな寸法でしたので、組み易いと思います。
実際にポン付けすると、メカボックスとの隙間は残ります。



長穴部分の拡張を行って気密アップした場合でも、ルートの加工が必要無い状況でした。
その分、ショートタイプのノズルを使用する際には、調整加工が微妙なバランスになりますので、ノズルは純正状態での使用が良いと思います。

人気のある割には、パーツの少ない機種でしたので、最近になってパーツが充実し始めた感のある状況です。

詳細が重複になるのと、クライアント様の立会いの下のチューニングでしたので、簡単に追加説明のみとさせて頂きます。

CQBタイプでしたので、純正付属のインナーバレルを出口テーパーと仕上げ追加の通常HOP仕様。アウターバレルの位置矯正あり。
ノズルは樹脂製の0.7mm短いタイプに交換しての、チューニング。
メカボックス内部は、スイッチの交換とSBDの追加取り付け、シリンダー交換での容積調整とタペットプレートのスプリング交換。
スプリングは純正付属の物を使用し、スプリングガイドにスペーサーを追加して、初速90m/s未満仕様と言った状況です。

今回の調整で、集弾性の向上が図られた、どこのフィールドレギュレーションでも合格ラインの1丁に仕上がっています。

クライアント様によっての希望仕様は様々ですので、セッティングもいろいろですね。
MSADAの紹介も、何回目か忘れてしまいましたが、結局、同じチューニングで行ったのは、今のところ1丁もなかったりします。
個体差もありますが、だいたい見当が付くようになった感じです(笑)。


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)6月 調整中

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Posted by コンバットドール  at 23:12Comments(0)MAGPULL PTS MASADA

2014年04月11日

MASADA Xabier チューン

COMBAT DOLL の店主です。

今回もMASADAですが、Xabierのヘッドとスプリングを使用したチューニングです。

前回ご紹介のチャンバーを装着した仕様になります。

クライアント様のオーダーで、0.25g標準使用のセッティングとしてあります。



DEカラーの14.5incバレルモデルですね。

早速、チャンバー周りからいきましょう・・・



その前の個体と同様で、チャンバーブロックが無ければ、ノズルとパッキンの気密は取れている状態です。
チャンバーブロックのホゾ部分も拡張加工されています。



Raptors airsoft製のチャンバーを仮付けしてみます。
ポン付けでは、まだ僅かに隙間があります。



パーツ細部の確認です。ホップのアジャスターとパッキンは交換します。
パッキンはフチが短いタイプで、このチャンバー専用品になっていました。



当店オリジナルのレンジアップHOP仕様に変更です。インナーバレルはLaylax製アッシュバレル455mmを395mmにカットして使用しています。
0.2gなら。25m前後の直進性は確保できます。最大30mくらいまで調整できますので、ショートレンジのフィールドなら、0.2gBB弾でのゲーム使用に差し支えありません。それ以上は浮き上がりの弾道になりますので、ご了承ください。
0.25gなら、40mくらいまでの直進性を求めたHOP弱めの精度重視と、60m前後までの飛距離優先でのHOP調整との使い分けをして頂けるチャンバーの状況です。勿論、0.28gでの使用も可能です。

HOP調整のストローク幅もありますので、任意での調整をして頂く状況ですね。調整がシビアですので、加減は少しずつ行って頂きたいと思います。



過去記事の 「スコープ調整」 で使用した画像ですが、弾道の参考にして頂ければと思います。



インナーバレルは、ハイダーの内部段差の影響を受け難いように、ハイダー内部のテーパー部分と位置合わせをした長さにしてあります。
乱流を起こり難くする対処にして、長距離弾道の安定化を図ってあります。

アウターバレルブロックとチャンバーブロックのガタ補正も行います。ほんとに、同じ厚みになった事の無い箇所です。
チャンバーブロックとの合わせは、純正品より少し狭い程度です。



位置補正の加工も行っています。テイクダウン機能に影響の無い程度に抑えます。
チャンバーパッキンは、通常タイプにしてありますので、張り出しは画像の通りです。

引き続き、内部になります。



Xabierのダンパーロッドは、マルイ製品対応の為、ボールヘッドの外径が大きくて使用できません。
真鍮のポリゴン材から、削り出して新規作成です。シリンダーヘッドとの合わせも確認します。

スラストベアリングはピストン側にWフィードで装着させ、重量とストロークを稼いだセッティングにします。
安定した圧縮比の確保になります。

ピストンのラックギアも、回転ピッチのバランスズレに対応できるように一部カットしてあります。



スプリングガイドは交換ができませんので、コントラスプリング用のシャフト外径調整加工と、Wフィードしたスラストベアリングの厚み分のショート加工をします。
このネジ穴は、個体差も有ると思うのですが、センターがズレていた為に、加工は大変でした・・・(汗)



画像の様にサイズダウンで、Xabierコントラスプリングを使用可能になります。

シリンダーは、内部メッキが剥がれてしまっていて、使い物になりません。交換になります。



ノズルもチャンバーに合わせて、同社の方を使用します。
チャンバーパッキンのフチが張り出していますので、その分給弾ルート確保の加工を、タペットプレートとノズルに行います。



モーターは、マルイHC30000に交換ですが、コントラスプリングの特性上、容量の大きいバッテリーではセミオートのセレクター位置で、Wタップになってしまう場合があります。Li-Poの7.4V 2200mA 25Cクラスで微妙になります。SBDも装着してあります。

シリンダーは、Laylax製ステンCに交換し、シム調整を行います。

で、今回、軸受けにトラブルが・・・  シリンダーと言い、微妙にハズレ個体だった感じです。



2種類のベアリング軸受け(6つ玉4箇所と8つ玉2箇所)が混在して、合わせもバラバラだったのと、フランジが割れてしまっていた物がはまっていました。国産の規格品は、フランジを含めた厚みが大きいので、ベベルギアの位置でしか使用できません。
6つ玉(従来型)のフランジが割れていたので、対で交換です。セクターに6つ玉、スパーに8つ玉(新型?)、ベベルに国産品として、セット、シム調整してあります。
ギアノイズは、かなり小さくなりました。「ひょうたんからこま」と言うか、「怪我の功名」と言った状態です。



コントラスプリングにグリスアップして装着です。バネの音は聞こえなくなります。
テイクダウン状況も確認して、初速ムラが出ないかを確かめてあります。


0.2gで95m/s未満、0.25gの精度重視HOPなら85m/s・飛距離重視なら80m/sのセッティングで完了致しました。
各パーツの特性を最大限に生かしたつもりですので、不明な点があれば、お問い合わせください。

また、ちょっと撃ち応えの違う仕様のMASADAになりました。
風の影響が少ない時なら、精度を確保した長射程となっています。0.25gでの安定性は、他と比較して頂いても差がハッキリわかると思います。ダットサイトより、スコープでのスナイピングが面白くなるかもしれませんので、換装の時はレベル出しにご注意くださいませ。


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Posted by コンバットドール  at 22:31Comments(0)XabierMAGPULL PTS MASADA

2014年04月10日

MASADA用 Raptors airsoft

COMBAT DOLL の店主です。

本日も商品紹介ですが、MASADA用のパーツです。

クライアント様のお持ち込み品です。



M4タイプの調整ダイヤル仕様のチャンバーブロックですね。

HOPの微調整に対しては、この方が安心できる気がします。ノズルもチャンバーに合わせた製品になっています。

当店での取り扱いは、現在の所ありませんので、悪しからず・・・ になります m(_ _)m



チャンバーパッキン付き。加工精度は良好です。



HOPテンションのストロークも十分ですね。



ノズルはアルミ製で、エアシールもダブルになっています。



チャンバーとのはまりも良さそうです。

次回に組み込み記事を掲載します。


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2014年04月07日

MASADA ノーマルチャンバー チューニング 後編 内部

COMBAT DOLL の店主です。

前回に引き続き、MASADA のノーマルチャンバーでのチューニングです。

今回は、メカボックス内部ですね。
以前の 【MAGPULL PTS MASADA CQB 「林の壱式」 メカボックス編】 と基本的に同じ仕様でモータースペックが異なります。



今回の交換されたパーツ群です。



前回、少し触れましたが、ピストンの破損状況が限界に近かったので、ウエイト調整も兼ねて、交換です。
当初は、純正のままでの予定でしたが、スプリングも必要そうだったので、マルイのアッセンブルを使用してあります。

ピストンヘッドは、圧縮比の効率化とエアダンパー効果を得るロッド仕様ですので、余剰振動を減らし、集弾性の向上に貢献します。
純正ウエイトに、スラストベアリング取り付け用のスペーサーを入れて、重量の確保とテンションアップを兼用しています。



ロッドの加工状況(4.2mm径)の具合を確認しておきます。

メカボックス内部は、ピストンとタペットプレートのガイドレールの研磨をしておきます。

チャンバーブロックが、メカボックスにしっかりとはまり込むように、ノズル周りの面取り部分を11mmの貫通穴に加工します。
純正のチャンバーブロックは、ガイド部分の外径は10.5mmなのですが、テイクダウン機能の関係で、11mmの貫通穴になりました。
チャンバーブロックだけだと、多少の遊びが気になりますが、バレルアッセンブルをタイトに調整してるので、実装状況では問題ありません。



スイッチは、オムロン製に交換し、SBDを追加装着します。

ノズルとタペットプレートの加工です。
給弾可能なスペースを確保し、気密を保つ方法としては、次世代電動ガンのM4系と同様に、ノズルの一部をカットします。



給弾される部分を切り欠いて、ルートを確保します。

ここは、削り過ぎてしまうと、エアロスが発生するのと、給弾不良がでますので、最低限にしてください。

理屈では、チャンバーの後退分だけ削れば良いのですが、気持ち多めの方が良いです。0.5~0.6mmくらいになると思います。

ご自身で加工される場合は、他を傷付けないようにご注意ください。
傷のせいで気密が取れなくなってしまっては、本末転倒してしまいますので、お気を付けくださいね。

ノズルが回転して、位置が変わってしまうとBB弾が通らなくなってしまいますので、タペットプレートに固定ピンを打ち込み、ノズルにホゾ穴を開けます。タペットプレートは、下穴を開けてからピンを圧入しますが、接着しておけば間違いないです。

ノズルのホゾ穴の位置に、シーリング用のOリングがありますので、穴あけの際は外してから行います。はめ戻すと、ピンのストッパーにもなりますので、ガイドピンが緩んでも、シリンダーヘッドのノズルに干渉する事もありません。長さだけ、ピッタリになるように用意したピンを打ち込むだけです。

タペットプレート用のスプリングも少し強過ぎますので、マルイ製に交換しておきます。(そろそろ当店の在庫も怪しくなってきています)



内部各所の調整が完了したところで、ギアのシムの再調整を行い、組み上げます。

モーターは、純正品は燃費が悪いようで、マルイ製の1000モーターに換装されていましたので、そのまま調整してあります。HC30000モーターまでのスペックは不要とのことでしたので、十分なチョイスだと思います。

スプリングのレートも、ガクンと下がりましたので、モーターへの負荷も減り、快適ドライブ状態になっています。



実際のところ、クライアント様のチェックした弾速測定器は、少し高めの計測値になっているようです。
先に伺った、初速値と当店での計測とで、-5m/sの初速差がありましたので、その誤差を考慮しての調整を行ってあります。

マルイ純正スプリング(ピストンアッセンブルに付属していた物)で、持ち込み時より+2m/s前後のアップ。
取りあえず、これが誤差読み無しでの希望スペックなのですが、ASGKの簡易測定器による貫通テストでも0.8J以下になりますので、フィールドチェックの状況であれば、このままご使用頂ければと思います。

SHSのスプリングがありますので、こちらを保険用に調整(画像参照)しておきました。

当店の計測で、規制値内に収めてあり、不等ピッチの為、組み込み方向で初速が変わります。
最大で98m/s未満に調整してあります。

スプリングの交換が容易な機種ですので、実測の上、適正初速でご使用頂ければと思います。

クライアント様、当方の都合でお渡しが遅れてしまい、申し訳ありませんでした。

スペックは、ご要望通りになっていると思いますので、ご確認くださいませ。

予定のゲームに間に合わなくなってしまい、申し訳ありませんでしたが、以上の内容にてチューニングしておりますので、不明な点がありましたら、お問い合わせください。

今回のカスタムオーダー、ありがとうございました。

追記
 早速、ご連絡を頂き、初速に関しては問題なかったそうです。やはり、測定器の個体差はありますので、どれが正確かという基準は、公的機関が認可している、ASCKの簡易測定器での最終チェックが安心ですね。

 それと、稀にセミオート時にバースト発射になってしまうとの報告を頂きました。
 「マイクロスイッチ オムロン製」を参考にして頂けると解るのですが、スイッチオンオフのストロークや、テンションの違いがあります。
 カットオフギミックのスプリングテンションが僅かに不足している状況(オムロンスイッチのリテンションに負けている)だと思われますので、その部分を再調整させて頂きます。メインスプリングテンションがかなり弱くなっているので、オーバーラン的な要素も追加されてしまっているとも思います。
 パーツのかさ上げの事例(ストローク調整)もご紹介頂きましたので、確実な方法で対処、再調整致します。


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2014年04月06日

MASADA ノーマルチャンバーチューン 前編 本体

COMBAT DOLL の店主です。

今回は、MASADA のノーマルチャンバーでの気密アップチューンの作例です。

画像の枚数が多くなってしまったので、前後編でアップさせて頂きます。



レールハンドガード仕様のCQBサイズの物です。

クライアント様が多少チューニングされておりますが、最後の煮詰め部分をご依頼頂きました。

初速設定を、0.2gBB弾にて、95m/sとし、安定した直進性に仕上げたいとの事です。

気密保持の不完全な機種ですので、チャンバー周りの気密保持さえできれば、マルイ製品と同様にチューニングするだけなのですが、そこが面倒な加工が必要になりますので、最低限の道具が必要になります。

チャンバーの位置変更の工作は加減の面倒な部分になりますので、参考にされる方は、慎重に作業して頂きたいと思います。

以前の 「WII TECH製 チャンバー使用例」 ではカットしてしまった部分も合わせて説明していきます。

まず、初期状況の確認です。



モーターは、マルイ1000モーターに換装済み、メカボックス内部はスプリング・SHS M90、 ピストンヘッドはジュラコン製6つ穴、 シム追加調整済みとなっています。こちらは、次回の記事にて詳細になります。

インナーバレルは、Laylax製 6.03mm内径 318mm、 HOPアジャスターはWII TECH製加工品、HOPパッキンはマルイ製です。



まずは、インナーバレルの交換です。内径6.03mmのインナーバレルは、初速を稼ぐのには良いのですが、タイトな為にBB弾を選びます。
BB弾との相性が悪いと、初速ムラや不安定な弾道になり易いので、安定性能の確保として、マルイ純正品の6.08mm内径の物を320mmにカット加工した物に交換します。

真鍮製の物でないと、出口テーパー加工ができない(当店ツールの都合)のもあるのですが、当方の経験上、ゲームにおける不安定な射手の状況では、6.05~08mmのインナーバレルの方が、遠距離での安定性が高いので、クライアント様と相談の上、交換させて頂いています。

2mm長くしたのは、アウターバレル内のブレ止めのOリングの状態を考慮して、余裕のあるはまり込みにする為です。



ホップアジャスターの変更ですが、既設の状態の物は、押さえる量がちょっと多すぎるようで、弾詰まり気味になっており、ピストンが破損しかかっていましたので、押さえの量を加減する必要がありました。また、押さえ部分に金属製のカスタムパーツを使用されていましたが、調整がタイトになってしまいますので、純正のアジャスターパーツを使用した加工品に交換させて頂いております。

ラバー部分はなるべく柔らかい物を使用し、前後長を若干長く取ってあります。



加工する前に、ノズルとパッキンの位置関係を確認します。以前は説明をカットした部分です。
実際確認して頂けると解るのですが、チャンバーブロック無しの状態であれば、ノズルとパッキンの気密は取れる位置関係にあります。
テイクダウンの機能を優先させた結果、チャンバーを逃し過ぎて、気密が取れなくなってしまったのが実情だと思われます。

発射性能に一番重要な部分が、一番補正が必要になってしまっている訳です。



チャンバーブロックが、メカボックス側に後退するチューニングを行うので、給弾ルート部分の空間確保の為、チャンバーの一部を削り込みます。

ガイドスクリューの部分は加工済みになっていましたが、僅かに削り過ぎでした。テイクダウンの際の押し込み量が多く、少し硬めの感覚になりますが、問題とはならかったので、そのまま使用します。



脱着ギミックにおける、多めのクリアランスも、固定精度の欠点になってしまっているので、補正が必要です。
チャンバーブロックとバレルホルダーとの内外径との差も大きく、この個体は0.4mmくらいありましたので、アルミテープにて補正してあります。
アルミシートの接着も試みたのですが、接着剤とシートの厚みがちょうど良くできる物が無く、アルミテープの2周巻きとなっています。脱着の事を考慮し、先端側が1周、根元側が2周と段付きに巻いてあります。

きつさも、挿入はスルッと入り、抜く時に粘ると言った具合で、ちょうど良くなっています。



固定用のナット部分もシムを入れますが、ここも同じ寸法になった物はありませんね。現時点で7丁調整させて頂いていますが、全部違っていました。センター位置も均等巻きで良い個体でしたので、アルミテープを1周巻きでちょうどでした。



かなり、タイトに装着されていますので、バレルアッセンブルの脱着は、アウターバレルを掴んでの脱着をして頂きたいと思います。
固定位置も、ナットのラッチ部分の中央で止めて頂く位置関係になっています。

上記まで行ってから、ノズルとチャンバーパッキン位置を再確認します。



ロアフレームのルートと、パッキンの張り出し、ノズルの最後退位置を確認して、ロアフレーム側の逃しを加工します。
勿論、チャンバーブロックを組み込んで、給弾口から覗いても確認してください。



画像では、判断し難いと思いますが、上の画像のように、少し削っては確認を繰り返して、削り過ぎないように加工します。削り過ぎてしまうと、給弾不良が出る場合が考えられます。まだ失敗した事が無い為、予想でしかありませんが、可能性は高いです。

現時点では、チャンバーパッキンのフチ部分と、ノズルの先端でBB弾が引っかかって給弾しない状態です。
ノズル部分を加工して、給弾可能な状態に仕上げますが、続きは次回にさせて頂きます。

ちなみに、チャンバーの気密が完璧になると、大幅な初速アップになります。

個人でチューニングされる方は、必ず、銃刀法の規制値内に収まるように調整してください。

この個体に関しては、マルイ純正スプリング使用時、0.2gBB弾で88m/s(当店測定器にて)の最終結果となっております。
付属していた、SHS M90スプリングとの硬さの違いを見ると、恐ろしくて、そのまま組み込む事はしませんでした。

次回の続きをお待ちください。


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)次回 5月下旬見込み
  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
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2014年03月18日

MAGPULL PTS MASADA CQB 「林の壱式」 バレルアッシー編

COMBAT DOLL の店主です。

MASADAカスタムチューニングの続きです。今回はアウター部分になります。

チャンバーの位置関係の補正加工がメインになりますので、変更しない部分から、手を付けていきます。

まずは、インナーバレルの交換です。



効率良く、初速を稼ぎ、通常HOPでの安定性を考えると、内径6.05mmのLaylax製アッシュバレルが低コストで高性能なので、363mmの製品を318mmにカットして使用します。ただ、製造コストの関係で廃盤になってしまったアイテムですので、これがラスト使用かも知れませんね。

出口先端は、毎度お馴染みのテーパー加工です。短いバレルでの集弾性アップには欠かせない加工になります。



バレルナット部分のガタと位置の補正をします。チャンバー部分が若干上に行ってしまているようでしたので、補正用のアルミシムもアウターバレル上面のみに挟み込んであります。ここは、塗膜の厚みの違いなど、個体差がある部分ですので、現物合わせで任意に行う部分になります。
バレルの脱着ギミックもありますので、硬過ぎず、緩過ぎずのちょうど良い状態にします。



チャンバーブロックの選定ですが、WII TECH製の方が、レシーバーブロックとの寸法差も少なく、メカボックスへの面当たりでの矯正もされますので、そちらを使用します。

HOPアジャスターも、純正品を使いますが、テンションラバーの部分が柔らかく、挟み込まれて位置関係がおかしくなる場合が発生していましたので、3mmのプラの丸棒を使って新規作成します。チャンバーとの当たり面には、軟らかめのラバーシートを貼り付けてあります。
純正品より硬度があがりますので、HOPの調整もしっかりできます。また、脱着の際にはHOPを緩めてから行う必要があります。



純正パッキン(赤)での、パッキンのはまり込みの比較です。WII TECH製の方が奥まではまり込んでいます。



システマ製のパッキンでのはまり込みの比較になります。

実際には、G&P製のフチが厚いタイプのパッキンを使用しています。計算上の位置調整でも、ノズルの距離が僅かに足りませんでした。
システマのパッキンの場合は、最大初速が10m/sくらい下がり、適正HOPでは、15m/sくらいの下降になってしまいました。
Laylax製のソフトタイプ(紫)でも問題ありませんので、消耗交換の際は、フチの厚いタイプが必要になります。純正のノズルを使用の場合は、マルイ純正タイプで問題ありませんでした。



実際には、最終調整の段階で仕上げ切った部分なのですが、ノズル長の不足が0.8mmありますので、チャンバーブロックへのはまり込みが0.6mm詰まり、足りない分の0.2mm以上の挿入ストロークを確保できるように、面加工します。
あまり削り込み過ぎると、HOPアジャスターの位置関係も悪くなりますので、最低限の適量の加工がお勧めです。位置決めのネジの長穴も、同様に延ばしてやります。



画像左側の状態で、チャンバーのはまりや、給弾口のズレを確認して、補正加工を行います。隙間が埋まる分だけ奥に入り込んでいますので、0.6mmずらす加工をしますが、垂直に加工してしまうと、パッキンのフチの部分が剥き出しになってしまうので、斜めに削り込みます。
BB弾の入り口は0.6mm前方に広げ、パッキン付近は変わらずに、と言った具合です。



ロアレシーバー側の給弾ルートも加工します。
マガジン側は変わらず、ノズル側は0.6mm以上後退させます。チャンバーパッキンのフチが干渉しますので、実質1mmくらいの削り込みになっています。

チャンバーのホールド用の長穴も、チャンバーが奥まで押し込まれるように延長します。純正品でも追加加工されていた部分ですので、ここは忘れずに加工しましょう。チャンバーが傾かないように、真っ直ぐ延長します。



テイクダウンの機能に影響が無いか、チャンバーの固定位置がピッタリ送られているか、確認します。
引っかかりも無く、スムースなテイクダウンができ、チャンバーもメカボックス側にピタリと貼り付いてくれています。

ここで、初速を確認です。純正スプリングで、約90m/s確保できています。
サイクルを早めに設定していますので、気密は最低限にし、弾詰まり等の負荷がかかった際には、エアが逃げるくらいの気密にしてあります。
マルイの製品でいくと、VSRのチャンバーパッキンのような状況ですね。



希望初速にするのには、Laylax製のMS90スプリングがちょうどでしたので、スプリングガイドの細工はせず、グリスアップのみでの装着になっています。グリスはXabier製のホワイトグリスを使用しています。



テイクダウンの状態で、簡単にスプリングの交換ができますので、90m/s以下のレギュレーションのフィールドへお出かけの場合は、純正スプリングとの入れ替えで対応頂ければと思います。



リアルサイズのハンドガード装着品ですので、バッテリー挿入の際に邪魔になるハンドル部分は、簡単に外せるように、癖を付けてあります。
バレルアッセンブルの脱着を繰り返しても、初速ムラと調整したダットサイトとの誤差はほとんど出ない状態になっていますので、バレルクリーニング等のメンテナンスも安心して行って頂けます。

仕上がりのスペックとして、
  初速(適正HOPにて)93m/s前後    マルイバイオ0.2gにて、HOP無し92m/s 適正HOP93m/s 最大95m/s
  30m先での安定した集弾性      10m先でのグルーピングは30mm以下 遠距離は強風環境の為、恐らく問題無し
  サイクルの向上(秒間20~22発)   秒間20発前後 (バッテリースペック Li-Po 7.4V 2200mA 25C)
  バレルアッセンブル脱着における、不安定要素の改善   変動は僅か(ほぼ解りません)

は、すべてクリア致しました。

クライアント様、大変お待たせ致しました。検証にお時間を頂き、ご協力感謝致します。
これで、MASADAのチューニングでスッキリすることができました。

ノーマルとの違いを、ご確認ください。


     COMBAT DOLL 店主 中根

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2014年03月17日

MAGPULL PTS MASADA CQB 「林の壱式」 メカボックス編

COMBAT DOLL の店主です。

昨晩にアップできなくて、申し訳ありませんでした。

MASADAのカスタムチューニングですが、インとアウトで2回に分けさせて頂きます。



前回は、パーツの紹介・検証をさせて頂きました。それぞれ装着実装をしておりますが、ここでは最終的に使用した部分での記事になります。

目標スペックは、
  初速(適正HOPにて)93m/s前後
  30m先での安定した集弾性
  サイクルの向上(秒間20~22発)
  バレルアッセンブル脱着における、不安定要素の改善

ですので、そこに合わせたチューンになっています。

まずは、メカボックスを取り出してのチューニングです。



今回でのチューニングは、MASADAの持病である、気密ロスの解消の為のカスタムです。箱出しで80m/sくらいが標準のMASADAですが、気密が取れれば、10~20m/sの初速アップになり、高レートのスプリングでの負荷の心配がなくなります。正規品なら+10・並行輸入品なら+20と言った感じになります。

また、バレルアッセンブルの脱着による、チャンバー位置固定のムラも解決し、吐出ムラや射撃振動による命中率の低下を解決します。



画像の通り、ここに隙間ができます。テイクダウン機能の為の遊びなのでしょうが、この空間分ノズルの長さが足りなくなっています。
始めは、設計ミスかとも思ったのですが、チャンバー位置を給弾ルートと合わせて確認すると、ちゃんと寸法を合わせてあります。
気密だけなら、ノズルを長く(WII TECH製ノズル)すれば解決するのですが、それでは、チャンバーの固定位置のムラは解決できません。
(試験装着にて実証済み)



メカボックスを開封すると、固めのグリスが塗布されています。メンテナンスフリーを考えれば正解なのですが、動作環境を考えると、もう少し軟らかめのグリスが望ましいですね。
今回の最重要ポイントですが、メカボックスのノズル部分は、一般的な物と違い、チャンバー部分がはまり込む構造になっていません。面取りされた形状になっており、テイクダウンの際に引っかからない設計になっています。

丸みの付いた、チャンバーのエンドと、平面の面取り部分で、チャンバーが決まった位置に収まらない場合が発生するので、開け閉めした際に気密ムラが発生し易く、ノズルによるパッキンの押しムラもあって、命中精度が悪くなってしまう訳です。
パッキンの上方が切り欠き(システム上必要)があるので、押しムラの影響は意外とあります。

そこで・・・



チャンバーのはまり込み部分を拡張します。
チャンバーのリブ部分の外径は10.7mmでしたので、11mmの穴を開通させます。この時にセンターが狂わないように、慎重に作業しなければなりません。シャーシリーマーを使って、慎重に拡張しました。若干のテーパーも付きますので、テイクダウンへの影響が出ないようにできます。



加工後に、チャンバーのはまりを、ノーマル品とカスタム品と、それぞれで、確認します。とにかく、ガタが出ず、センターが合うように、現物確認しながら、じっくり加工するのがお勧めです。
結構、神経を使うので大変です。老眼では厳しい作業でした(笑)。ピッタリはまり込むようになると、かなり気持ちがいいですね。



加工が済んだら、通常のカスタム手順でメカボックスを仕上げて行きます。

レール部分の研磨を行い、使用するカスタムパーツに組み替えて行きます。

ふと、気が付いたのですが、V3がベースのメカボックスの形状なのですが、シリンダーヘッドやタペットプレートはV2がベースになっているのですね。ここで、勉強不足が発覚してしまいました。たまには、他の方のサイトやブログを見ないといけませんね。困らないと調べないのは横着でしかないようです。

スイッチはオムロン製V15-1A5(定番品)に交換です。今回はリテンションスプリングの調整は不要でした。
シリンダーは、バレル長が318mmになりますので、容積調整もあってLaylax製のステンシリンダーDタイプに換装です。



ピストンヘッドは当店のカスタム「林の壱式」での、二次加速兼エアブレーキダンパーロッド仕様になります。
シリンダーヘッドノズルの内径が、4.2mmしかありませんので、Xabierのエアダンパーロッドが使用できません。次世代用のシリンダーヘッドを使えば、Xabierのパーツでも使用可能ですが、内径が絞られている方が良いので、純正シリンダーヘッドを生かします。
ウエイト部分は、マルイ純正品のウエイトを加工取り付けしてあります。このウエイトは、Xabierの物より軽くなってしまいますので、仕様によっては、そちらにしたい状況も出ますね。



タペットプレートのスプリングは、ちょっと強くてタペットプレートその物の耐久性を落としますので、マルイ純正品を使用します。
ピストンも、耐摩耗性を考えて、マルイ純正品を使用しています。
シム調整を行い、グリスアップします。シリンダーにはXabier製イエローグリス、ギアやレール部分にはホワイトグリスを使用してあります。

ノズルは、純正品より、0.8mm短いNB(ノンブランド)のジュラコン製のノズルを使用しています。この製品、できれば、長さを純正互換で同寸にしてもらえるとありがたいですね。そうすれば、チャンバーパッキンは、マルイ純正品タイプでの使用が可能になります。



モーターはサイクルアップの為、マルイHC30000のロングを、シャフトをカットしてショートネック化した物を使用します。国内メーカーの高性能モーターですので、ブレや燃費に安心感があります。
SBDは、品番がSR8200となっている物ですが、ブランドを失念してしまいました。すいません。



組上げて、動作確認です。モーターの位置調整も行い、完璧かな? と言った状態になります。
とりあえず、純正スプリングでの動作確認になっています。
SBDの位置も、グリップエンドに干渉していないか確認すれば、作業完了です。

スプリングはパワー調整もありますので、バレルアッセンブルを完成させてから、合うレートの物を組み込みします。
ちなみに、付属のスプリングでは、エアブレーキの効いた使用で初速90m/sくらいになっていました。

本体とバレルアッセンブル部分は次回の記事とさせて頂きます。


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2014年03月15日

MAGPULL PTS MASADA パーツ検証

COMBAT DOLL の店主です。

今回は、MASADAのパーツとして発売されているパーツのご紹介です。

クライアント様の持ち込みパーツを検証させて頂いております。
それぞれで、一番良い物を使用して欲しいという希望でした。

要望スペックは、
  初速(適正HOPにて)93m/s前後
  30m先での安定した集弾性
  サイクルの向上(秒間20~22発)
  バレルアッセンブル脱着における、不安定要素の改善

と言う、持病持ちのMASADAには、なんとも、難しいカスタムでしたが、お時間を頂き、各パーツの組み込み検証をさせて頂いて、完全解決が可能になった次第です。

本日は、とりあえず、ご用意頂いたパーツの詳細を報告になります。
組み込んだ際のスペックは、それぞれの適正使用方法がありますので省かせて頂きますが、適材適所で使用すれば、各々の性能が発揮される製品となっていました。

まずは、「WII TECH」製



チャンバーアッセンブルのセットです。



少し長めのエアシールノズルと硬めのパッキンに精度アップされたチャンバーブロックがセットになっています。
0.2gBB弾をメイン使用の方は、パッキンはソフトな物(マルイ純正品レベル)に交換をお勧めです。
そのままの組み換えで、十分性能アップするパーツです。パッキンでの気密ロスが激減します。

今回のチューニングでは、当方の好みと要望スペックの実現の為、チャンバーのみ加工使用します。



HOPアジャスターです。
HOP用の鼓状のパーツが固定されないので、バレルアッセンブルの脱着の際に苦労をしてしまいますが、チャンバーとセットで使用(ハードパッキン)した際には、0.25gBB弾での安定感は出せます。ただ、HOPのセッティングの微調整が大変ですので、一度組み込んだら分解はあまりしない方にお勧めです。
メンテナンスの際の再調整がシビアですので、ご自信でメンテナンスのできる方なら大丈夫です。

次は、アクセスオーバーシースよりのHOPアジャスターです。



純正のシリコン系ソフトパッキンに対応している物で、ノーマルのテンションラバーの変形ムラを嫌う方にはお勧めです。
基本、V字HOPタイプに対応した形状をしていますので、純正状態での安定感の向上には良い商品です。
0.2g用の赤と0.25g以上用の青とのセットになっていますので、基本使用のBB弾重量に合わせて交換すれば良いですね。

そして、ノンブランド(NB)のジュラコン製ノズルです。



どこの製造なのか不明なのですが、素材を考えると、交換したいパーツなのですが、致命的欠陥がありました。
MASADA用かどうかも不明ですので、仕方が無いのかもしれませんが、ノズル長は0.8mm短い物になっています。
ノズルとチャンバーでの気密が取りきれていないMASDADAでは、そのまま交換しては使用できません。

ただ、今回のチューニングの方法で行くと、この長さでも可能になると判断しましたので、こちらのパーツの使用が前提になっています。
使用状況を考えても、アルミのチャンバーにアルミのノズルを使用することに抵抗感がありましたので、あえてイバラの道を歩みます。
(勿論、勝算があってのことなのですが・・・)

各パーツを純正品と比較しておきましょう。

まずは、チャンバーブロックです。



左は純正品ですが、チャンバーのガイドネジの長穴が、前方に延長加工されていました。メーカーでも欠点の改善策を施しているようです。
実際には、ここだけでは改善しきれませんが、向上はされているようです。
WII TECH 製のチャンバーブロックは、メカボックスとの接触が面当たりになり、安定感が増す為に使用します。ただ、そのままでは面当たりするまで届かない作り(本体の設計上)になっていますので、今回は加工して使用するのが前提です。



HOPパッキンは、純正品はシリコン系のソフトタイプで、V字カットのHOP仕様です。バレルアッセンブルの脱着の際に破れてしまうリスクが大きいので、一般的な二トリルゴム系のパッキンで、マルイ純正タイプの物に交換します。
当初はシステマ製の予定だったのですが、最終的にG&P製になりました。詳細はカスタムレポートの際に説明致します。



HOPアジャスターですが、使用するパッキンによって適正が変わってきますので、パッキンに合わせての選択使用がお勧めです。
純正V字カットHOPパッキンなら、アクセス製。 ハードタイプV字カットHOPパッキンならWII製。 ソフトタイプマルイHOPパッキンなら純正と言った具合ですね。BB弾の重量でも変わってきますので、任意で組み合わせてもらえれば良いと思います。
今回のチューニングでは、純正アジャスターを使用して、テンションラバーを交換して使用します。

そしてノズルです。



画像でも解ると思いますが、純正品との比較をしてみると、それぞれの違いがハッキリ出ています。
WII製のチャンバーとセットのノズルが、無難にチューンアップできるサイズになっています。メカボックスまで分解加工したくない方はこちらの使用が良いでしょう。
NB製のジュラコンノズルは、短すぎます。部品の交換のみのチューニングでは使用できません。当方のような捻くれ者向きのコアなパーツになります。せめて、純正と同サイズなら無難でしょうし、WII製と同寸なら普通の組み換えでの効果が発揮できたと思います。
ただ、今回のバレルアッセンブルの脱着ギミックを生かした上での安定感を得る為の加工では、使用可能と判断しましたので、ジュラコン製のノズルを使ったカスタムチューニングのレポートを次回に致します。

正直、解決策を見つけるのに、3ヶ月以上かかっています。それまでのMASADAの持ち込みを頂いた方のデータも反映されています。
解決策が閃くのに、随分、時間とサンプルが必要でした。歳を取って頭が固くなった証拠ですね。
やっと、スッキリしたカスタム仕上げができる所になりました。検証のお時間をくださったクライアント様、ならびに、MASADAのチューニングをして頂いたクライアント様には、厚く御礼を申し上げます。

個人的に不満の残らないチューニングができましたので、次回をご期待ください。


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2014年02月06日

MASADA ストリームバージョン

COMBAT DOLL の店主です。

今回は、MASADAのストリームバージョンです。



チューニングに関しては、普通のMASADAと同様になります。
昨日のオムロン製のスイッチでも触れましたが、この本体はスイッチ交換の際に「V-15-1A5」では、スイッチのリテンションが強過ぎて、常にON状態になってしまう状況でした。
トリガーシステムのコイルスプリングを強い物に交換することで、クリアされています。(下画像参照)



細かい部分は割愛させて頂きますので、過去記事の「MASADA AKM チューニング」あたりを、をご参照ください。

ストリームバージョンの金額の違いとしては、素材の違いや、塗装を省くなど、コストダウンによって実現されています。
メカボックスも後処理無しでの組み込みのようですので、個体差が結構ありそうな感じを受けました。
購入された方は、オーバーホールメンテナンスを先にやっておいた方が安心な気がしますね。シリンダーの内部や、メカボックスのエッジ部分等の粗さが気になりました。

今回の銃は、持ち込み時点の弾速チェックでは、0.2gBB弾で70m/sくらいしか出ておらず、チューニングで95m/sまで上げています。
やはり、バレルの脱着システムのデメリットでの初速低下に見えました。

アウターバレルの取り付け補正を行い+10(80m/s)
基本的な仕上げとシリンダー容積バランスを合わせて、スプリングはそのままで+8(88m/s)
スプリングのレートを高い物に交換して、+7(95m/s)と言った順で組上げました。

バレルやHOPは従来通りの仕様で、今回の銃はパッキンの交換も行っていません。パッキンはシリコン製ではなく、通常ラバーのタイプでした。
HOPを強めにかけると、初速の落ちが大きい事から、チャンバー部分でのエアロスが完全には解消しきれていない状態ですが、クライアント様には納得して頂いて、お持ち帰り頂きました。

忙しさにかまけて、詳細の撮影をしていませんでしたので、画像がほとんど無い状態です。ご了承願います。

この他にも、控えているMASADAがございますので、そちらの方での詳細紹介をご期待ください。

サラリとした記事投稿でした。


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2013年11月21日

MASADA AKM チューニング

 COMBAT DOLL の店主です。

 週に一度はカスタム記事を! と言う事で、 MASADA AKM のチューニング記事です。



 今回の MASADA AKM は、正規輸入品です。



 クライアント様から、真っ直ぐ飛んでくれないとのお話でした。

 MASADAは、バレルの保持方法に難があり、気密の問題やセンターのズレが発生し易く、個体差での性能差が大きく出てしまう銃です。

 無理に固定しようとすると、メカボックスとの合わせが難しくなりますので、注意しなければなりません。

 この辺は、以前紹介しているPDRと同様ですね。
 「PDR-C サイレントカスタム「林」 カスタムレポート その2」 をご参照ください。

 アウターバレルの補正からです。



 バレルナットとアウターバレルのガタをアルミシートを挟む事で減らします。
 あまりガチガチにしてしまうと、分解ギミックが難しくなると言うよりは、ネジの位置ズレが補正できなくなってしまいますので、適度になるようにします。これには個体差があり、厚みも一様ではありませんのでご注意ください。



 チャンバーは0.25gBB弾で飛距離も欲しいと言うクライアント様の要望で、レンジアップ化します。
 純正のパッキンは軟らかくて破損し易くなってしまいますので、マルイ製品に交換して加工します。



 続いて、メカボックス側です。
 必要最低限に留めて、リーズナブルにチューニングですので、純正品で行ける所はそのまま使用します。



 レール部分の研磨とシム調整、シリンダーの容積調整の為の交換程度ですね。
 タペットプレートのスプリングはPDR同様強い物なのですが、弱くするとチャンバーでの閉鎖不足でエアロスが発生し易くなってしまいますので、そのままです。タペットプレートはVer.3用がそのまま交換可能ですので、破損してしまったら交換して頂きます。この辺はPDRと違って安心できます。

 スイッチは、やはり心配ですので交換してあります。信頼の「オムロン」製ですね。

 ただ、今回は、他のクライアント様に教えて頂いた、「SBD(ショットキーバリアダイオード)」と言う物を取り付けます。
 当方、目に見えない電気系は得意としていなくて、ガンジニアさんのサイトを参考にさせて頂きました。



 スイッチの接点の負担を減らすのに、有効な電子部品だそうです。
 しばらくしてから、経過状況を確認させてもらえるとありがたいと思います。

 上記の様に、一通りのチューニングを行ったのですが、不安材料が残ってしまいました。

 アウターバレルの脱着をした時に、時々、安定初速域が変わってしまいます。
 一度取り付ければ、安定はしてくれるのですが、ナットの締め込み具合や、ムラが出る為に5m/sくらいの差が出る時があります。
 レンジアップは問題無く有効で飛距離と安定弾道が得られているのですが、はめ直した時に初速が替わってしまう時があるのです。
 やはり、構造的に無理があるようです。

 完全安定をさせれなかったのが、ちょっと心残りな仕上げになってしまいました。
 クライアント様、申し訳ありませんでした。

 また、折を見て、様子の確認の連絡をさせて頂きたいと思います。どうぞ、宜しくお願い致します。

 
   COMBAT DOLL 店主 中根

  12月15日 奥山デイズにて定例会レギュレーション)あり
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