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Posted by ミリタリーブログ  at 

2013年11月06日

モシンナガン狙撃銃 S&T ? ZETA-LAB ?

 COMBAT DOLL の店主です。

 週に一度はカスタム記事を! と言う事で、エアーガンですが、メーカーを確認できておりません。

 中華製 エアーコッキング モシンナガン狙撃銃 です。 S&T か ZETA-LAB と思われます。



 クライアント様のご要望は、

   「どうしようもないので、何とかして欲しい!」 「スナイパーライフルとして使いたい!!」

  でした。

 正直 「ハズレだったらゴメンナサイ!?」と言うアイテムですので、十分説明させて頂き、お預かり致しました。

 過去に数本弄ってますが、勝率3割と言った所です。
 バレルやレシーバーは、前後からの後追い加工の為、酷いものはディスプレイになって頂きます。
 販売価格を考えると、そこで妥協頂くしかないのが現実です・・・。

 実際、今回のアイテムは 「当たり」 と言えます。
 加工は必要なものの、十分カスタムに耐えるできでした。 ホッと胸をなでおろしました。

 あくまでも、この製品での適切な方法ですので、すべての物で上手く行く訳では無い事をご承知ください。
 それでは、ご紹介して行きましょう。



 まずは、バレルやレシーバーをチェックしますが、加工は良い方です。
 アウターバレル内はツールマークがバリバリですが、センターは出ている方です。
 フロントサイトの溶接は傾いていて、リアサイトブロックもチャンバーの傾きとズレていますが、許容範囲でしょう。
 レシーバーは問題ありません。(すいません、画像を撮り忘れています。)



 チャンバーブロックは、外側は良いのですが、内径が大き過ぎて、パッキンの付いたインナーバレルがはまってもガタガタです。
 アウターバレルとインナーバレルのクリアランスも大きいので、インナーバレルがシーソーになっています。これでは、飛ばないどころか、給弾も怪しくなります。
 チャンバーでは、KM企画さんのセンター出しジュラコンスペーサーを使用し、同社のセパレートチャンバーと同様になるようにしてやります。
 飛距離と精度を求めた、レンジアップ仕様で、バレル長は395mmに抑え、内径は6.08mmのマルイ製品からの加工です。
 バレルとチャンバーの固定が、センター出しを完璧にはできないので、シリンダー容積とのバランスも考えて、短めのセッティングです。



 アウターバレルのクリアランスは、真鍮パイプをインサートすることで解消しますが、ガッチリと言う訳には行きません。銃を振ってもカタカタ言わない程度です。
 アウターバレルの内径が、出口付近は10.8mmと計れますが、奥は解りません。真っ直ぐかどうかも不明ですが、真鍮パイプを奥まで通してあり、ガタはなさそう(?)なので、許容範囲のようです。画像を撮り忘れていますが、アウターバレルの下面に穴を開け、ネジで抜け防止をしてあります。
 パイプは外径10mm・内径9mmなので、8.5mm外径のインナーバレルにアルミテープを巻き付けて、ブレ止めとしてあります。幸いにも、アルミテープを巻いた状態でチャンバー側から挿入できたので、この仕様で組めました。



 次は機関部ですが、レシーバーとシリンダーは、問題ありませんでしたので、そのままです。まあ、どうにかしたい状況でも、手を付けられない部分なので、助かりました。
 スプリングは、クライアント様で交換された物のようにも見えますが、S&Tの製品だとすると初めてですので、純正品かもしれません。
 シリンダーヘッドのノズル長も十分で、チャンバーとの気密も取れていましたので、位置調整用に小径のOリングを2個はめこんで、シリンダー位置とノズル位置の調整をしています。ボルトロックをした際に、前後に動いてしまうと命中精度が悪くなりますので、安定させる為に必要な仕様です。



 ピストンとシリンダーヘッドを加工します。画像の様に変えてあります。
 ピストンヘッドは、リードバルブ方式になるように穴あけし、二重になっているOリングを1個撤去します。
 オレンジ色の部分は、スプリングのパワー調整と、ダンパーブッシュを兼用した物です。マルイ純正品のスプリングガイドのスラストワッシャーを使って、スプリングが食い込まないようになっています。
 シリンダーヘッドは、リードバルブが機能するように、すり割りのテーパー加工をしています。
 アルミと真鍮が激突してしまうので、ダンパーラバーを挟むのですが、次で説明します。



 ピストンの組み込みの際、ダンパーラバーのOリングをシリンダー内に挿入したいのですが、押し返されて上手く挿入できません。
 Oリングのサイズは、シリンダー内径よりやや大きいので、シリンダーの前側に落ち着いてくれます。
 一度、ダンパーラバー無しで、シリンダーヘッドまで取り付け、コッキング状態にしてから、ヘッドを外して、改めて挿入してヘッドのねじ込みで所定に位置に落ち着いてくれます。
 この時、間違っても暴発をさせないように、お気を付け下さい。大変な事態に陥ってしまいます!? くれぐれも、十二分に注意して行ってくださいね。
 シリンダーヘッドに、シーリング用のOリングを追加しているのを説明し忘れていましたが、ネジ加工の荒さもある製品ですので、やっておいた方が良いと思います。溝を掘って、Oリングの空間を確保して取り付けます。

 あとは、組み上げるだけですね。給弾システムの部品のせいで、位置補正はできません。
 チャンバーの傾きも確認済みですので、スコープの取り付けでの調整になります。



 スコープのマウントベースにガタがありましたので、アルミシートを挟みこんで、ガッチリ固定します。
 この銃のスコープは、マウントで95%の位置決めが必要ですので、着けちゃ外して調整し、調整しちゃ着けて確認の繰り返しです。
 お手持ちの方は、根気良く頑張って下さい。

 カスタム後のスペックとして、
       0.2g最大初速95m/s以下 0.25g最大初速87m/s以下
       0.25g時 直進最大有効射程 45m と言ったところです。30mでヘッドショットが十分可能です。

 随分な、当たり個体だったと思います。クライアント様の運の良さが窺えます。すべての個体がこうだと良いのですが・・・

 ノーマルのVSR-10よりは、性能が良くなりました。
 自分が所持している、九九式狙撃銃よりはるかに高性能です。僕が欲しくなりました!
 クライアント様に渡すのが惜しくなってしまいました。購入した値段で譲って欲しいです!? (半分冗談ですが・・・半分本気です(^-^))

 クライアント様、ご希望通りのスペックで仕上がりましたので、期待してご来店下さい!

 
   COMBAT DOLL 店主 中根

  11月17日 奥山デイズにて定例会レギュレーション)あり
  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
  定休日 日曜日 
  年末年始 他 臨時休業あり  
  TEL 053-450-3308 FAX 同番
  メール info@combatdoll.jp
  ミリブロのメッセージからでも大丈夫です 

    


Posted by コンバットドール  at 23:30Comments(1)エアガンメンテ・カスタム 海外製DOLLカスタム