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Posted by ミリタリーブログ  at 

2014年12月06日

G&G GK5C メンテナンスチューン 「山」

COMBAT DOLL の店主です。

今回は初物です。

G&G製のGK5Cのチューニングになります。



初期状態での初速はボチボチ(85m/s前後)ですが、サイクルが実銃並み(13発/秒位)と言った感じに仕上がっていた本体です。

メカボックスは基本形はV2タイプですが、上部が異なります。



ボルト可動無しの仕様になっているタイプです。

クライアント様の要望としては、飛距離を延ばし、サイクルを上げるというのが前提でした。
ギア比の関係で、サイクルバランスに時間を取られた状況でした。

それでは、順を追って解説して行きます。



分解して行く手順で、グリップとモーターから外します。
モーターは、最近のロットの18000タイプでした。こちらは交換前提です。



ストックを外して、メカボックスの取り出しになります。
アンビのセレクターは、言うほど邪魔になりませんでした。



メカボックスを取り出し、開封です。



スプリングは結構強めで、負荷が大きくなる為のサイクルダウンになっています。
最終的に、画像のスプリングと交換です。

マルイSTDタイプの純正同等のスプリングでも95m/s位に調整できたのですが、サイクルが早くなり過ぎて、ピストンクラッシュしてしまう状況になってしまったので、上記のようなスプリングになっています。レートとしては、MS100相当です。





純正のシリンダーは、ど真ん中に5mm程度の穴を開け、容積調整された物が使用されていました。
穴部分の仕上げが粗かったので、仕上げ治して使用しています。
シリンダーヘッドのノズルには、内径3mm以下になるスリーブがインサートされています。こちらは外してのチューニングです。

一度は、マルイ製のシリンダーに交換して、前述の通り、STDタイプの純正相当(MS85)のスプリングでの調整を行っています。
バッテリーへの負荷と燃費からすれば、その方が良いのですが、純正モーターでもフルオートではダメでしたので、泣く泣くMS100相当での調整になっています。



ピストンは、純正ベースで、二次加速ロッドの取り付けです。
ノズル内径は、マルイの製品より若干細めですので、現物合わせで、ヘッド部分を加工調整しています。

画像ではウエイトブロックが付いていますが、パワー調整に伴い、外した状況になっています。



ピストンヘッドのOリングは、シリンダーに対して緩めとなっており、強めのスプリングでの気密バランスを取った物となっていましたので、交換しています。そのままでは、圧縮不良が発生してしまう状態でした。

シリンダーには、専用の切り欠きがありますので、お手持ちで交換を考えている方は、加工が必要となりますのでご注意ください。



サイクル調整前の、初期仕上げのボックスの画像です。
解り難いですが、シリンダーとスプリングが違います。初速はバッチリ!、セミの切れも良い状態でしたが、フルオートではサイクルに対して、ピストンの前進スピードが足りない状況でしかありませんでした。
シム調整は追加調整で、グリスはXabierイエローを使用しています。

スパーギアの内側のギアの歯数が多くなっているタイプのハイスピードギアでした。
パッと見、気が付かず、原因の特定が遅くなってしまいました。

ちなみに、純正のモーター(18000)でも、フルはアウトでした。


(左 初期ギア 右 交換した状態)

結局、スパーギアを通常のギア比の物と交換し、スプリングレートを上げての調整となり、シリンダーも容積少な目の付属品にて再調整となり、負荷の上がった状況をクリアするのに、マルイのHC30000モーターでトルクアップしてのバランス取りとなっています。

インナーバレルもシリンダー容積と、レンジアップに合わせて、カットが必要になります。



純正のインナーバレルはメッキ仕上げタイプの約356mm長でしたので、カットに不向きな為交換しています。
285mmのテーパー加工仕上げのバレルに交換します。内径は6.08mmのマルイ純正バレルをカット加工した物です。

HOPパッキンもシステマの物に変更して、レンジアップ化を行っています。
レンジアップシートの画像を撮り忘れておりましたので、この個体の画像がありません。申し訳ないです。

0.25~0.28gにセッテイングした仕様となっております。

基本チューニングは、上記のような状況です。

0.2g時 93m/s前後  0.25g時 88m/s以下  0.28g時 83m/s以下 の状況で、
サイクルは、20~22発/秒 (Li-Po7.4V 30C 2000mA 程度) と言った具合です。
サイクルはバッテリースペックでも変わってしまいますので、参考数値となります。

この銃の欠点としては、メカボックスの位置固定が、ストック部分のネジの締め付けによって左右されてしまう事です。



画像では見え難いかも知れませんが、M5用の平ワッシャーを、メカボックスと位置固定用のスリーブの間に挟んでいます。
ワッシャーが無いと、ノズルの閉鎖不良が発生してしまい、パワーダウンと飛距離の激減が発生します。
ノズルの作動にも抵抗が増え、タペットプレートの破損にも繋がります。お手持ちの方は、ご確認くださいませ。

スライドストックのガタも気になるというお話でしたので、ストック側に1mmのABS板を貼り付けて、ガタを最小にしています。

シンプルな分だけ、僅かな変化で性能が変わってしまうのが、エアガンという玩具です。
個人で調整される方は、オーバースペックにならないよう、お気を付けください。

クライアント様、お預かり期間が長くなってしまった状況でしたが、見落としは無いつもりでの仕上げとなっております。
サイクルバランスの不都合が発生しましたら、また、お持込ください。再調整致します。
(大丈夫だとは思うのですが・・・汗!)

大変、お待たせ致しまして、申し訳ありませんでした。


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)  次回未定

  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
  定休日 日曜日 年末年始  他 臨時休業あり

  TEL 053-450-3308 FAX 同番
  メール info@combatdoll.jp
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  返信はHPのメールサーバーよりさせて頂きます

  
  


Posted by コンバットドール  at 20:00Comments(0)G&G