2014年04月05日

DYTAC Invader MK18 チューニング

COMBAT DOLL の店主です。

一週間ほど、ブログがストップしておりまして申し訳ありませんでした。
ようやく、落ち着きましたので再開させて頂きます。

今回も中華製ですが、「Dynamic Tactical製」のMk18です。

DYTAC Invader MK18 チューニング
(ドットサイトとリアサイトは別売品です)

水圧転写塗装されたモデルで、外装はしっかりしていました。

クライアント様の要望は、マルイ製品並みの性能で、初速95m/s以下でとの事でした。

中身を開けた具合での詳細判明になる為、検証しながら進めます。

DYTAC Invader MK18 チューニング

まずは、チャンバーバレルからです。

最近多いのですが、チャンバーパッキンのゴムが溶けてしまうオイルが使用されているケースがあり、この個体も同様でした。

HOPのテンションアジャスターは樹脂製の鼓型の物が使用されていましたが、調整がシビアになる嫌いがあるので、使用するしないはお好みの選択になります。V字カットのHOPチャンバーパッキンならば、そのままで良いでしょう。この個体は通常タイプの物でしたが・・・。

DYTAC Invader MK18 チューニング

チャンバーブロックに関しては、正直、精度の良い物ではありませんでした。通常ならシステマ製のパッキンに交換して使用するのですが、内径が大きくてエアロスが発生しましたので、G&P製のフチ厚の物を使用しての対応か、チャンバーブロックごと交換になります。

HOP調整ダイヤルの真ん中のギアが、成型不良の為、歯が1箇所欠けている状態でしたが、使用可能だったので、位置調整だけしてそのまま取り付けてあります。位置が悪いと、欠けた部分が噛み込んでしまい、ダイヤルが動かなくなってしまいます。この個体は、HOPをかけ過ぎなければ、問題の無い位置関係にしてあり、クライアント様にも承知頂いています。

DYTAC Invader MK18 チューニング

インナーバレルの内面研磨の状態は良く、クリーニングして、出口テーパーを追加加工して使用します。

チャンバーパッキンは、G&P製のフチ厚の物を使用することで、チャンバーブロックに合わせた仕様となります。HOPテンションも通常タイプのチューブゴムに交換してあります。

DYTAC Invader MK18 チューニング

チャンバーのはまり位置や、アウターバレルの固定がしっかり正しい位置に取り付けられているか確認をしておきます。
この個体は、問題無く取り付けられていました。


次にメカボックスですが、開けた直後の画像を撮り忘れていました。申し訳ありません。

DYTAC Invader MK18 チューニング

交換が必要なパーツとして、
 シリンダー・・・・・内面研磨の不足の為、システマ製NBシリンダーに交換
 ピストン・・・・・・・耐久性の部分で不安な為、マルイ製に交換(ヘッドとスプリングも使用の為)
           ヘッドは、2mmの6つ穴で、高レートのスプリングが必要になる為、1.5mmの4つ穴に変更
 ノズル・・・・・・・・成型状態に不安があるので、システマ製エアシールノズルに交換
 スプリング・・・・自由長が不足しているのと、希望初速に合わせて、マルイピストンアッセンブルの物に交換
と、言った具合です。

それと、もう1点・・・ ベベルギアの交換が必要になりました。

小径部分のギアの1箇所が、隙間が狭くなっているようで、ギアの回転確認の際に乗り上げる感触で回ってしまう状況でした。スパー側も確認したのですが、ベベル1周で、必ず同じ所で乗り上げる為、マルイ純正品に交換となりました。

多分、そのまま使用しても気付かない状況になると思うのですが、軸受けにかかる負担も大きくなってしまうので、交換しました。
老眼鏡をかけて、良くみてみましたが、なんとなく狭い感じがする程度の状態です。画像は掲載しておりません。

シムの調整は、追加調整になりました。最近はセンターズレのシムも少なくなり、入れ替えにならない物が増えてます。
ただ、厚みがいろいろあるので、ノギスで確認しながらのセッティングを行った方が良いでしょう。規定のサイズになっていない物が多いです。
0.35 0.4 0.6 など、バラバラの物が多いです。

DYTAC Invader MK18 チューニング

スイッチのパーツは、ちょっと不安がありました。ギアのグリーンのグリスが塗布されているのは、珍しくないのですが、オス側は、銅剥き出しの上に、赤銅色に変色しています。
メス側の接触タイミングの調整(同時接触)をして、クリーニングして使用します。ダメになってからの交換で十分でしょう。
気になる方は、最初から交換してしまえば、安心できますね。

スプリングガイドは、何故かV3タイプになっています。
機能上、なんの問題もありませんが、パーツ交換を予定されている方は、準備の際にご注意ください。

DYTAC Invader MK18 チューニング

スプリングガイドには、ダンパー兼増圧のスペーサーを圧入してあります。スプリングの圧縮長を確認して厚みを決定します。

シリンダーヘッドは、付属パーツをそのまま使用します。勿論クリーニング後、再グリスアップ状態です。
エアシールノズルに交換され、吹き返しが激減しますので、圧縮効率も良くなります。

DYTAC Invader MK18 チューニング

グリーンのグリスをクリーニング後、レール部分の研磨や再度グリスアップを行ったメカボックスにパーツを組み込んで、忘れ物がないか確認して完了です。

スプリングは、マルイピストンアッセンブルの純正品の状態です。ヘッド部分は、前述の通り、1.5mmの4つ穴に加工してあります。

ちなみに、シリンダーグリスはXabier製、ギアグリスはマルイ製を使用してあります。

DYTAC Invader MK18 チューニング

で、このメカボックスですが、どこのコピーなんでしょうねぇ・・・
セレクタープレートも段付きで、マルイと互換性はありません。8mmベアリング軸受けなので、元々互換性はありませんが、強度等のデータがありませんので、破損した場合は、有名処の安心できる物に交換する事になると思います。

低レートでの効率アップ仕様ですので、早々に破損する事は無いと思います。ただ、チャンバーだけは、不安でしたので、クライアント様にもお伝え致しました。

 「飛びに不満がある様なら、ここは交換した方が良いですね」と・・・(苦笑)

持ち込まれた、各パーツに換装してあります。

DYTAC Invader MK18 チューニング

モーターは、マルイ製のHC30000に換装し、グリップはARGOタイプに。

ストックも変更されています。

ドットサイトは、若干、上を向いてしまっており、調整範囲が足りず、サークルの下フチがセンターになってしまっています。

フリップアップのオープンサイトフロント側は、本体レール部分の塗装の厚みと、サイト側の塗装の厚み分で取り付けができない状態でしたので、サイト側を削って、脱着可能な状態にしてあります。リアはすんなりだったのですが、コピー品同士での不具合ですので、仕方が無いかな?と言ったレベルでしょう。

全体的な印象としては、中身をコンバートして、使用する外装キットと考えれば、満点です。中身に関しては考え方次第ですので、作例くらいの修正が苦にならなければ、70点くらいでしょうか?

マルイ製品より、1ランク上の実射性能へのチューニングでした。


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)次回 5月下旬見込み
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Posted by コンバットドール  at 19:00 │Comments(0)Dynamic Tactical

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