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Posted by ミリタリーブログ  at 

2013年10月19日

PDR-C カスタムレポート 低初速 前編

 COMBAT DOLL の店主です。

 今回はPDR-Cですが、過去にもご紹介した事があるのですが・・・

 初速の設定が「ゲーマーに優しい仕様」でしたので、クライアント様への説明も兼ねまして、ご紹介させて頂きます。

 クライアント様のご要望は、インドアフィールドのレギュレーションにより、0.2gで90m/s以下が上限であり、最低85m/sの状態にして欲しいとの事です。
 他に集弾性と有効射程の向上、サイクルと静かさはできる範囲で、と言うご要望でした。

 個人的に大好きなセッティングです!最近の重量弾メインのゲームに疑問を持っている僕としては、是非ともこの仕様で戦績を上げて頂けるよう、可能な限りの事をさせて頂きたいチューニングです。

 30m先でのヘッドショット、を最前提にチューニングさせて頂きます。もちろん、初速もバッチリ収めます!

 それでは、本体の検証も兼ねて、ご説明させて頂きます。


 シリアルNo.980 アクセスさんの正規輸入品です。

 フリップアップサイトは、別購入のレプリカ品だそうですが、銃口側からのレール挿入取り付けなら問題無く取り付けられました。後方からは取り付けできませんでした。ガタも無く、傾きもありませんでしたので、しっかりサイト調整ができました。
 ドットサイトは30m設定、フィリップアップサイトは10m設定としてあります。両方のサイトを併用すると、遠近の両方のポイントが確認できますので、状態を把握頂ければ、実戦で使い易くなると思います。

 最近のご購入と言う事ですが、これだけ若い番号は、「当たり!」だと思います。



 アッパーレシーバーの反りはありますが、しっかり固定する為の計算された反りでしかないようです。ロア側は無く、バレルとメカボックスも、ほぼまっすぐに連結されていますので、補正は容易かと思われます。



 アウターバレル(ハイダー)とアッパーフレームの位置関係を確認しますが、やや向かって左上にズレている程度です。
 気を付けなければいけないのが、アッパーフレームの形状の関係で、ハイダーは位置矯正されてしまいますので、ハイダーを外した状態での確認が必要になります。この個体は、僅かに干渉しているだけでしたので、画像で解り易いようにハイダー状態での画像で紹介してあります。

 初期の検証はこんなところでしょうか?
 これで、チューニングに入ります。



 まずは、バレル関係からやっていきます。
 アウターバレルとチャンバーブロックを固定するピンは、適正な長さで、押さえのパーツには干渉していません。ただ、テンションが緩むと、するりと抜け落ちてしまうくらい緩くなっているので、分解の際は紛失注意ですね。

 インナーバレルは、純正品から、Laylax製のアッシュバレルの285mmに交換します。このサイズは、ハイダーの出口と面一になってくれるので、お勧めです。軽量弾で、命中精度を向上させるのにはギリギリを狙うのが良いでしょう。
 インナーバレル入り口のエッジ部分の慣らしと出口部分をテーパー加工して、命中精度の向上を図ります。
 チャンバーパッキンは、シリコンゴム製の赤い物が純正品ですが、柔らか過ぎて破れ易いのでシステマ製に交換です。バイオ弾はコーティングの関係もあり、粉が出易く、シリコン系やウレタン系のパッキンは不向きだと思っていますので、当店では交換をお勧めしています。



 HOPのプレッシャーパーツも加工します。この純正状態の形状のタイプは、当店のチューニングでは相性が悪い様で、VSR-10の場合も変更してしまいます。
 HOPのかかり具合も考慮して、画像の様に加工してあります。前後で押して、中央を空洞にするのは、HOPの出っ張りに合わせて、肉厚のある中央部分をフリーにして、薄くなっている前後にテンションを掛け易くする事によって、若干の長掛けHOPの効果を狙った物です。実際、0.25gのBB弾を撃った時にも、安定が良くなった感じが致します。



 準備したパーツを組み込んでいきますが、このチャンバーは、過去当店で弄らせてもらった3丁と比べると、素直にパッキンやバレルのインサートが可能で、パッキンに付いて来るブレ止めカーラーリングも普通に組み込めました。
 HOPダイヤル部分はユルユルなので、板状Oリングに変更して、適度なテンションに致します。

 バレル関係は、こんなところですね。後はメカボックスが組み上がってからの、位置補正が待っています。

 次はメカボックス側ですね。バラシ部分は割愛させて頂いて、各所の説明です。



 今回は、クライアント様のご要望で、スイッチを交換致しました。出所不明の物よりは、安心の日本製と言う状況です。
 赤いスイッチ部分の物が純正品、黒いスイッチ部分の物が「オムロン製 V-15-1A5」で15A対応の製品です。
 配線は、太めのシリコンコードの様ですので、そのまま使用しています。



 給弾ルートの部分も、クライアント様のご要望で、研磨させて頂きました。
 チャンバーパッキンの所でも説明していたのですが、バイオBB弾の場合は粉も出易いので、研磨をした方が粉も付着し難くなり、良い状態なのは間違いありませんね。今までの個体では作業しておりませんでしたので、良い勉強になりました。

 教えて頂いて、ありがとうございます。過去にチューニングさせて頂いた方々には、次回メンテナンスや修理の際に、サービスでやらせて頂きますので、宜しくお願い致します。勿論、このクライアント様の作業もサービスでやらせて頂きました。



 そして、PDRならではの「タペットプレートスプリング」の交換です。スプリングの外径が太くなりますので、その分の空間の確保分の加工をします。今回のタペットプレートは、成型の型抜きの関係でできてしまうエッジがきつかったので、当たり取りの仕上げ直しをしてあります。画像では分かり難いかもしれませんが、こんな感じですね。



 タペットプレートの当たりを確認していきます。セクターギアのカム部分の研磨も行います。
 ここで、気が付いたのですが、ギアその物の成型の品質が、若干違っている様で、比較画像の物はシリアルNo.2200番代のギアです。今回の製品の方が品質が良い感じに見えます。


 とりあえず、本日はここまでにさせて頂きます。

 続きは明日で・・・


   COMBAT DOLL 店主 中根

  11月17日 奥山デイズにて定例会レギュレーション)あり
  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
  定休日 日曜日 
  年末年始 他 臨時休業あり  
  TEL 053-450-3308 FAX 同番
  メール info@combatdoll.jp
  ミリブロのメッセージからでも大丈夫です 

    


Posted by コンバットドール  at 22:50Comments(0)MAGPULL PTS PDR-C