2012年09月03日
オーバーホール MP5A4
ちょっと、間が空きましたが、COMBAT DOLL の店主です。
今回はHPもできましたので、依頼のあったアイテムの紹介です。
中古で入手したマルイMP5A4のカスタム品のメンテナンスでした。
問題点として、
①発射するまでのトリガーストロークが長い
②逆転防止ラッチのバックラッシュが気になる
③飛びがおかしい
と、上記の確認と補正のご依頼でした。
③の「飛びがおかしい」については、単純にシリコンスプレーを多く吹き付け過ぎただけの過剰メンテナンスだったので、クリーニングで解決でした。間違って教わっていた様です。

①については、上記画像の通り、スイッチの接点が、スパークによる磨耗とカーボンの付着で、接触位置が奥まってしまい、トリガーを引ききらないと発射しない状態でした。
接点のクリーニングと研磨をして、接触位置を調整して、問題解決です。
但し、システマのハイスピードタイプのギアで、セクターギアのカットが4枚の仕様でしたので、トルクが必要な分、電気的負荷が大きくなっているので、スイッチメンテナンスの頻度を高くした方が良い状態です。FETを付けても良いのですが、モーターの消耗が早くなってしまうので、現状維持になっています。
個人カスタムの中古品なので、しかたありませんが、モーターピニオンとベベルギアを破損(磨耗)した形跡があり、ベベルギアをマルイ純正の4枚ラッチ、モーターをG&P120に換装してあるのですが、磨耗して出てきた汚れがそのまま残ってました。破片の混入等で、ギアクラッシュしなかったのが幸いでした。
それと、オイルレスメタルになってはいましたが、瞬間接着剤で固定はしてあったものの、奥まではまりきっておらず、付け直しの上、シムの再調整がありました。メンテナンスをした甲斐がある状況でしたね。
もう一つ、ラージバッテリーの割りには回転が遅いので、チェックしてみた所、マルイの純正コードよりも伝導効率の悪いコードになっていました。そのせいでサイクルもダウンして、立ち上がりも弱かったので、コードも変更致しました。
逆転防止ラッチのバックラッシュが大きかったのも、通電効率が悪くてモーターのトルクが不足していたので、ラッチの適正タイミングが合わず、1ラッチ手前でギアが戻った時に「カチッ!」っと音が気になる状態だった訳です。
今回の配線交換で、改善はされましたが、元々、9.6V以上のラージバッテリーでドライブさせるハイサイクルカスタム仕様ですので、8.4Vのバッテリーでは若干のラグが発生してしまいますが、ユーザー様の確認了解を頂きましたので、この仕様のままで進めます。

セクターチップが装備されていなかったので、サイクルが戻り、給弾不良が起きないようにセクターチップを追加です。MP5のスタンダードマガジン(200連)では、ゼンマイが小径の為に給弾不良の確率が上がってしまうので、ユーザー様に確認の上の追加取り付けです。
メインスプリングにシリコングリス(中粘度)を塗布し、ピストン内部にも充填してスプリングジャダーを消します。メンテナンス頻度に合わせて、グリスを選択してあります。スプリングジャダーが出始める頃が、スイッチメンテナンスも含めた、オーバーホール時期になっています。

それと、スプリングガイドがG&Pの物ですが、回転止めのピンが、片方抜け落ちてしまっていました。
メカボックスの後方でストックを止めるM4系の機種であれば、そのままでも問題無いのですが、MP5はフリーになってしまうので、好ましくありません。

画像の様に、ネジを追加して、スプリングガイドを固定できる様にします。
と言った感じで、メンテナンス及び修理の完了です。
今回のメンテナンスは、クライアント様に喜んで頂けて、仕事として充実感を得られました。
調子が悪かった物を良くするっていうのは楽しいですね!
プラス、喜んで頂けて、大満足です!
カスタム記事ではありませんでしたが、ご覧頂いた方の参考にでもなってくれれば幸いです。
こんな感じで、ボチボチ、アップして行きますね。
今後とも、宜しくお願い致します。
COMBAT DOLL 店主 中根
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です。
追伸、定例会は9月は第3日曜日の16日になります!!
今回はHPもできましたので、依頼のあったアイテムの紹介です。
中古で入手したマルイMP5A4のカスタム品のメンテナンスでした。
問題点として、
①発射するまでのトリガーストロークが長い
②逆転防止ラッチのバックラッシュが気になる
③飛びがおかしい
と、上記の確認と補正のご依頼でした。
③の「飛びがおかしい」については、単純にシリコンスプレーを多く吹き付け過ぎただけの過剰メンテナンスだったので、クリーニングで解決でした。間違って教わっていた様です。

①については、上記画像の通り、スイッチの接点が、スパークによる磨耗とカーボンの付着で、接触位置が奥まってしまい、トリガーを引ききらないと発射しない状態でした。
接点のクリーニングと研磨をして、接触位置を調整して、問題解決です。
但し、システマのハイスピードタイプのギアで、セクターギアのカットが4枚の仕様でしたので、トルクが必要な分、電気的負荷が大きくなっているので、スイッチメンテナンスの頻度を高くした方が良い状態です。FETを付けても良いのですが、モーターの消耗が早くなってしまうので、現状維持になっています。

個人カスタムの中古品なので、しかたありませんが、モーターピニオンとベベルギアを破損(磨耗)した形跡があり、ベベルギアをマルイ純正の4枚ラッチ、モーターをG&P120に換装してあるのですが、磨耗して出てきた汚れがそのまま残ってました。破片の混入等で、ギアクラッシュしなかったのが幸いでした。
それと、オイルレスメタルになってはいましたが、瞬間接着剤で固定はしてあったものの、奥まではまりきっておらず、付け直しの上、シムの再調整がありました。メンテナンスをした甲斐がある状況でしたね。
もう一つ、ラージバッテリーの割りには回転が遅いので、チェックしてみた所、マルイの純正コードよりも伝導効率の悪いコードになっていました。そのせいでサイクルもダウンして、立ち上がりも弱かったので、コードも変更致しました。
逆転防止ラッチのバックラッシュが大きかったのも、通電効率が悪くてモーターのトルクが不足していたので、ラッチの適正タイミングが合わず、1ラッチ手前でギアが戻った時に「カチッ!」っと音が気になる状態だった訳です。
今回の配線交換で、改善はされましたが、元々、9.6V以上のラージバッテリーでドライブさせるハイサイクルカスタム仕様ですので、8.4Vのバッテリーでは若干のラグが発生してしまいますが、ユーザー様の確認了解を頂きましたので、この仕様のままで進めます。

セクターチップが装備されていなかったので、サイクルが戻り、給弾不良が起きないようにセクターチップを追加です。MP5のスタンダードマガジン(200連)では、ゼンマイが小径の為に給弾不良の確率が上がってしまうので、ユーザー様に確認の上の追加取り付けです。
メインスプリングにシリコングリス(中粘度)を塗布し、ピストン内部にも充填してスプリングジャダーを消します。メンテナンス頻度に合わせて、グリスを選択してあります。スプリングジャダーが出始める頃が、スイッチメンテナンスも含めた、オーバーホール時期になっています。

それと、スプリングガイドがG&Pの物ですが、回転止めのピンが、片方抜け落ちてしまっていました。
メカボックスの後方でストックを止めるM4系の機種であれば、そのままでも問題無いのですが、MP5はフリーになってしまうので、好ましくありません。

画像の様に、ネジを追加して、スプリングガイドを固定できる様にします。
と言った感じで、メンテナンス及び修理の完了です。
今回のメンテナンスは、クライアント様に喜んで頂けて、仕事として充実感を得られました。
調子が悪かった物を良くするっていうのは楽しいですね!
プラス、喜んで頂けて、大満足です!
カスタム記事ではありませんでしたが、ご覧頂いた方の参考にでもなってくれれば幸いです。
こんな感じで、ボチボチ、アップして行きますね。
今後とも、宜しくお願い致します。
COMBAT DOLL 店主 中根
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です。
追伸、定例会は9月は第3日曜日の16日になります!!
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そして、オーダーありがとうございました。
べた褒めして頂いて恐縮です。また、ご相談がありましたら、遠慮無く仰ってくださいませ。