2013年03月25日

修理品の中身・・・

 COMBAT DOLL の店主です。

 今回は修理依頼があった、電動ガンの中身をご紹介ですが、久しぶりに強烈なヤツでした。

修理品の中身・・・

 いわゆる、「流速チューン」が施してあったSIG552なのですが、通電しなくなっての持ち込みでした。

 スプリング 線径1.52㎜(140)
 ピストンヘッド ステンレス製 21g
 ギア マルイ純正 フルストローク
 インナーバレル マルイ純正カット 約118㎜
 Hホップ ブラック 使用

 のパーツが組まれていたのでしたが、電気的負荷も大きく、セレクタープレートとスイッチ端子がスパークで損耗して、端子が接触できない状態になり、通電せず作動しない状況でした。

 スイッチを直せば、動かすのは可能でしょうが、バッテリーは11.1V以上のものが必要でしょう。
 それに、パーツの状態を確認すると、不都合が多々見受けられます。

修理品の中身・・・

 メカボックスにはクラック(分離しかかっている)が入り、もう限界です。ノーマルギアが壊れていませんので、さほど撃ててはいないと思います。

 ピストンの最終ラックも曲がって折れかかっていて、ピストン自体も損耗の為使えません。

 ピストンヘッドはステンレス製のヘビー級ですので、真鍮製のノーマルシリンダーの内側を削ってしまっています。シリンダーヘッドの裏側には、削れた真鍮の粉が付着し、シリンダーの内側は薄皮を剥ぐように削られています。
 仮に、このピストンヘッドを活かすのであれば、ピストンヘッドのエッジを丸め、側面を鏡面研磨して、シリンダーをステンレス製に換え、十分にグリスアップされた状態で使用しなければいけません。グリスアップも1000発に1度くらいやった方が良いでしょう。手間が掛り過ぎますね。
 スプリングレートと合わせれば、セクターカットして、ギアもピストンも対応したカスタム品に交換するべきでしょう。

修理品の中身・・・

 ピストン重量をノーマルと比較して見ました。ノーマルピストンアッセンブルで24gなのに対して、このカスタムピストンは35g。実際に組み込みは更に10gのウエイトが追加してあり、実装45gの重量でした。
 このピストン重量とスプリングレートでは、メカボックスが打撃負けして割れてしまっても仕方ありません。Ver.2のメカボックスなら瞬殺だったでしょうね。

 カスタムはバランスです。負荷が増える時はそれを逃がすなり殺すなりの追加アイテムや加工が必要です。個人でやられる場合は、十分に調べてから施工した方がリスクが少なくなりますよ。
 ウッカリすると、新品の銃がもう一丁買えてしまうくらいに・・・。

 しかし、Ver.3のメカボックスを割るなんて、すごいパワーです。ヘッド重量の上げ過ぎにはお気を付けくださいませ。


 COMBAT DOLL 店主 中根

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 修理品の中身・・・




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Posted by コンバットドール  at 20:00 │Comments(0)STD電動修理メンテナンス

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