2014年08月01日
PDR-C ベーシックチューン+レンジアップ 本体調整編
COMBAT DOLL の店主です。
昨日の続きになります。
PDRのベーシックチューンですが、クライアント様の希望の中で、レンジアップ化がありました。
0.2g~0.25gの重量帯で、使用できるセッティングの希望でした。
0.2gの重量では、通常のHOPシステムがベストだと思います。
0.25gでは、レンジアップがベストです。その両立を目指して、今回は一工夫してみました。

まずは、インナーバレルの加工です。純正バレルを生かして追加工しています。

パッキンやHOPテンションを変更します。
純正のシリコン系のソフトパッキンは、破れてしまう場合がありますので、システマ製のパッキンを使用します。
HOPテンショナーは、GAW製の物に交換(お持込に付き)します。
一番上のOリングは、HOPダイヤルの緩さを解消する為のOリングです。
HOPパッキンはレンジアップ化しますので、HOPの突起部分をカットしています。

今回の一工夫はレンジアップシートの硬さの違う物を使用しています。若干硬めで、表面仕上げが滑らかなシートです。
BB弾に掛かるストロークも若干短めになるようなテンションにできるよう工夫してみました。
押さえのパーツもゴムチューブではなく、ラバーシートとプラ棒で作ったテンショナーになります。GAW製のパーツと組み合わせて使用します。
少し硬めで、滑らかな表面のシートを使用することで、軽量弾の場合は回転を抑え、重量弾ならしっかり回転を掛けられるようにしてあります。
HOP調整が若干シビアになってしまいますが、試射調整してみた限りでは、かなり良い感じです。
精度も問題無く、集弾性も向上できました。

シートが硬くなった分、HOPの掛け過ぎによる弾詰まりが心配になりますので、可動制限をしてあります。
微妙な調整になりますので、振動でHOPダイヤルが動いてしまわないように、固定のOリングを太い物に交換して、微調整の維持が可能にしてあります。

アウターバレルのアッセンブルが組みあがったら、画像のような状況で、メカBOXの本来のスペックを確認しておきます。
当店では、マルイの純正スプリングで検証して、見当を付けておきます。
ちなみに、この状態で85m/sになりますので、バレル長を考慮すれば、メカBOXもバレルアッセンブルも問題ありません。
あとは、フレームへの取り付け矯正をして、同じ初速が出せれば完璧です。
調整無しで組み付けて試射してみると、15m/sくらいの初速ダウンになります・・・(涙) いつもの事ですが、ここが一番重要なポイントになりますね。

見た目の状況で見当を付けて、各部補正を行いますが、今回もバレル取り付けのベースブロックから補正が必要です。
1mm強のダウンが必要でした。

アウターバレルの押さえのネジ部分にも0.5mm厚のワッシャを入れます。
ここは、ネジ穴の遊びの分、歪みが出てしまう場所ですので、無理無く固定できるようにワッシャをはめるようにしています。
メカボックスの位置は前方のみ、0.4mm嵩上げする状態でした。
この補正が一発で決められるようになると良いのですが、なかなかどうして・・・ 組んじゃ測りして、初速がメカBOXの基本スペックを引き出した初速になってくれるまで繰り返します・・・(涙)
運が良ければ、4~5回で達成できますが、ダメな時は10回以上行う時もザラです・・・(苦笑)
ロアフレームのみの状態と、完全組み上げ状態でも差がでるんですよ・・・(涙)
僅かなフレームの歪みが、ハッキリと差を付けてくれます。画像はあくまでも最終決定状況です。

むき出し状態の試射と同等の初速が出せたら、本命のスプリングに交換ですが、Laylax製 MS90 スプリングでも怪しい結果が出てしまいましたので、スプリングをカットして、最終調整となりました。
それぞれ適正HOPの状態で、0.2g時93m/s前後・0.25gで85m/s前後と、0.25gでギリギリと言った状態になりました。
初速の調整が済んだら、SBDを取り付けてクリア! のはずだったのですが・・・
今回は、初めてのパターンがありました。
試射をしていて、作動サイクルのムラがでるのと、トリガーの作動不良が時々発生するという、FETを組んである銃には、不安要素てんこ盛りの状況が頻発したのです。
今まででは無かったのか、気が付かなかったのか判断できないのですが、スイッチのモデルが違う状況だったので、早めに気が付いて事なきを得たのですが・・・

マイクロスイッチの固定(はまり)が甘く、ガタができてしまった為に、スイッチの押しムラが発生してのトリガーの作動不良と、接点の接触が不安定になってしまったのが原因で、通電ムラができての作動サイクルにムラが発生するという状況だった事が判明しました。
これは、FETには致命的な症状です!? 気が付けて良かったです!!
対策として、画像の様にアルミシートをシムとして挟み、スイッチをテンション側に押し付けて固定することで、解消できました。
メカBOX側面のプレートのネジが緩んでしまうと、同様の症状が発生すると思われます。
心当たりのある方は、チェックしてみてくださいね。
スイッチの焼けを誘発してしまうはずですので、僅かなガタですが大きく作用して面倒が増えないようにしておきたい場所です。

最終作業として、チャンバーのHOPダイヤルに適正HOPの位置をマーキングして、完成です。
バレルセンターが若干上よりになってはいますが、タイトなサイレンサーや、重たいサイレンサーを使用しなければ問題無いレベルになっています。
結構、数をこなしているつもりの機種ですが、まだまだ発見があるのですねぇ・・・
クライアント様、当方としては、かなり上手くまとめたつもりですので、性能の変化を確認して頂ければと思います。
不明な点がありましたら、遠慮無くお問い合わせくださいませ!
COMBAT DOLL 店主 中根
奥山デイズにて定例会(レギュレーション) 未定
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
返信はHPのメールサーバーよりさせて頂きます

昨日の続きになります。
PDRのベーシックチューンですが、クライアント様の希望の中で、レンジアップ化がありました。
0.2g~0.25gの重量帯で、使用できるセッティングの希望でした。
0.2gの重量では、通常のHOPシステムがベストだと思います。
0.25gでは、レンジアップがベストです。その両立を目指して、今回は一工夫してみました。

まずは、インナーバレルの加工です。純正バレルを生かして追加工しています。

パッキンやHOPテンションを変更します。
純正のシリコン系のソフトパッキンは、破れてしまう場合がありますので、システマ製のパッキンを使用します。
HOPテンショナーは、GAW製の物に交換(お持込に付き)します。
一番上のOリングは、HOPダイヤルの緩さを解消する為のOリングです。
HOPパッキンはレンジアップ化しますので、HOPの突起部分をカットしています。

今回の一工夫はレンジアップシートの硬さの違う物を使用しています。若干硬めで、表面仕上げが滑らかなシートです。
BB弾に掛かるストロークも若干短めになるようなテンションにできるよう工夫してみました。
押さえのパーツもゴムチューブではなく、ラバーシートとプラ棒で作ったテンショナーになります。GAW製のパーツと組み合わせて使用します。
少し硬めで、滑らかな表面のシートを使用することで、軽量弾の場合は回転を抑え、重量弾ならしっかり回転を掛けられるようにしてあります。
HOP調整が若干シビアになってしまいますが、試射調整してみた限りでは、かなり良い感じです。
精度も問題無く、集弾性も向上できました。

シートが硬くなった分、HOPの掛け過ぎによる弾詰まりが心配になりますので、可動制限をしてあります。
微妙な調整になりますので、振動でHOPダイヤルが動いてしまわないように、固定のOリングを太い物に交換して、微調整の維持が可能にしてあります。

アウターバレルのアッセンブルが組みあがったら、画像のような状況で、メカBOXの本来のスペックを確認しておきます。
当店では、マルイの純正スプリングで検証して、見当を付けておきます。
ちなみに、この状態で85m/sになりますので、バレル長を考慮すれば、メカBOXもバレルアッセンブルも問題ありません。
あとは、フレームへの取り付け矯正をして、同じ初速が出せれば完璧です。
調整無しで組み付けて試射してみると、15m/sくらいの初速ダウンになります・・・(涙) いつもの事ですが、ここが一番重要なポイントになりますね。

見た目の状況で見当を付けて、各部補正を行いますが、今回もバレル取り付けのベースブロックから補正が必要です。
1mm強のダウンが必要でした。

アウターバレルの押さえのネジ部分にも0.5mm厚のワッシャを入れます。
ここは、ネジ穴の遊びの分、歪みが出てしまう場所ですので、無理無く固定できるようにワッシャをはめるようにしています。
メカボックスの位置は前方のみ、0.4mm嵩上げする状態でした。
この補正が一発で決められるようになると良いのですが、なかなかどうして・・・ 組んじゃ測りして、初速がメカBOXの基本スペックを引き出した初速になってくれるまで繰り返します・・・(涙)
運が良ければ、4~5回で達成できますが、ダメな時は10回以上行う時もザラです・・・(苦笑)
ロアフレームのみの状態と、完全組み上げ状態でも差がでるんですよ・・・(涙)
僅かなフレームの歪みが、ハッキリと差を付けてくれます。画像はあくまでも最終決定状況です。

むき出し状態の試射と同等の初速が出せたら、本命のスプリングに交換ですが、Laylax製 MS90 スプリングでも怪しい結果が出てしまいましたので、スプリングをカットして、最終調整となりました。
それぞれ適正HOPの状態で、0.2g時93m/s前後・0.25gで85m/s前後と、0.25gでギリギリと言った状態になりました。
初速の調整が済んだら、SBDを取り付けてクリア! のはずだったのですが・・・
今回は、初めてのパターンがありました。
試射をしていて、作動サイクルのムラがでるのと、トリガーの作動不良が時々発生するという、FETを組んである銃には、不安要素てんこ盛りの状況が頻発したのです。
今まででは無かったのか、気が付かなかったのか判断できないのですが、スイッチのモデルが違う状況だったので、早めに気が付いて事なきを得たのですが・・・

マイクロスイッチの固定(はまり)が甘く、ガタができてしまった為に、スイッチの押しムラが発生してのトリガーの作動不良と、接点の接触が不安定になってしまったのが原因で、通電ムラができての作動サイクルにムラが発生するという状況だった事が判明しました。
これは、FETには致命的な症状です!? 気が付けて良かったです!!
対策として、画像の様にアルミシートをシムとして挟み、スイッチをテンション側に押し付けて固定することで、解消できました。
メカBOX側面のプレートのネジが緩んでしまうと、同様の症状が発生すると思われます。
心当たりのある方は、チェックしてみてくださいね。
スイッチの焼けを誘発してしまうはずですので、僅かなガタですが大きく作用して面倒が増えないようにしておきたい場所です。

最終作業として、チャンバーのHOPダイヤルに適正HOPの位置をマーキングして、完成です。
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結構、数をこなしているつもりの機種ですが、まだまだ発見があるのですねぇ・・・
クライアント様、当方としては、かなり上手くまとめたつもりですので、性能の変化を確認して頂ければと思います。
不明な点がありましたら、遠慮無くお問い合わせくださいませ!
COMBAT DOLL 店主 中根
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