2014年06月14日
PDR-C ハイサイクル リチューン 後編 バレル・本体
COMBAT DOLL の店主です。
昨日の続きになります。
バレル周りですが、レンジアップを希望されましたので、それに伴った加工になります。
インナーバレルは、内径6.08mmのマルイ製で、長さは270mmにします。
今回残念だったのは、HOPのテンション部分をマルイ同様のチューブゴム仕様に加工されていたのですが、傾いていました。

細かい箇所ですので、ズレに気が付かなかったようですね。ここが傾いてしまいますと、発射された弾道は曲がってしまいます。
飛びに合わせて、傾いて構えてしまう癖が付いてしまっているかもしれませんので、ご注意ください。
僕もやってしまいそうな箇所ではありますので、画像のように、丸棒で確かめる事をお勧めいたします。
レンジアップの場合は平面押しですので、プラ棒で埋めてから適度の柔らかさのラバーを貼り付けます。
勿論、傾いてしまわないように、強めの老眼鏡をかけて作業するのですが、湾曲して見える部分もあるので要注意です(笑)!
ストロークの関係もありますが、長さはちょうど良くなっていましたので、作業は楽でした。

チャンバーパッキンとインナーバレルの根元の画像を撮り忘れてしまいましたが、他の記事でご参照ください。
基本的に0.25g~0.28gの重量でのレンジアップです。
HOPダイヤルの可動制限・ダイヤル部分の固さ調整用の平ゴムで、シビアなHOP調整が動いてしまわないようにします。
インナーバレルは、アウターバレルと面一(270mm)で、出口テーパー加工となっています。
続いて、本体での位置調整ですね。これは個体差がある部分になります。

メカボックスの固定ネジ部分は上記の様に。前0.3mm・後0.5mmのシム厚になっています。

バレル基部は、キー溝に0.2mmのシム板の貼り付けが必要でした。押さえのプレート部分に関しては、0.3mmのシムを挟んで、プレートの変形が出ないようにしてあります。
ここまで来たら、やっと、トリガーやマガジンキャッチ部分の調整です。位置が決まっていないと、またズレてしまう可能性があるので、この順番になります。

(画像撮り忘れにて、別個体の画像です)
今回のトリガーや、マガジンキャッチの動作不良ですが、メカボックスの塗装の厚みにも原因がありました。
確かに、塗装にポッテリ感があり、塗装膜が厚くみえました。
上記画像の3つのプレートですが、取り付けネジを締め込むと動かなくなりました。緩めてしまうと、浮いてしまってガタが出てしまい、スイッチの不完全な押しにもつながり、FETにとっては非常に危険です。マガジンキャッチも動きが渋くなってしまいます。
プレートの裏面を削って対応しました。亜鉛のパーツだと思っていましたが、スチールだったのに驚きました(笑)
少しずつ削って、作動を確認し、ガタも無く、滑りも良くなるところまで、チョビチョビ削ります。
トリガーでのセミとフルの使い分けの不備は、スイッチの交換とこの作業で解決です。

マガジンキャッチの部分は、右側からの操作に関しては、確かに親指で押さないとロックが外れない状況だったのが、プレートの調整でマシにはなったのですが、納得できず、トリガーブロックの再確認で、問題に気が付きました。
上記画像のように、右側からの操作(矢印)の場合、押される方向に空間があり、そちらに逃げてワイヤーの押しが足りなくなる状況でした。
フタ側のシャフトにカーラーをはめ込んで、逃げを無くしてみたら、人差し指でサックリ操作できるようになりました。
今回初めて行った部分ですが、通常のチューンとしてやっておくと良い工作でした。
結構、数をこなしたつもりだったのですが、新たな発見があるものですね。ひとつ賢くなりました(笑)
これで作動は完璧です。

シムの調整にも若干補正が必要な感じでしたので、パワー調整のスプリングを決定後、もう一度バラして再調整と共に、メカボックスの内部に減音用のウレタンを仕込みます。
スプリングにはジャダー防止のグリス(Xabierホワイト)を塗布して組上げて、本体は完成です。
最後に同送されてきた、電動マガジンの調整です。

2つあったのですが、作動タイプが違っていて、音感センサー付きと無しのそれぞれでした。
このマガジン、マルイやG&Pのボディーにははまりませんでした(涙) 前後長が長くて入れられませんでした。当方の知識が薄く、ブランドは不明です。電池は単四電池3本を使用するタイプでした。
海外製品では良くある事例ですので、お気を付けくださいませ。
PDRでは、挿入可能だったのですが、奥まで入らず、キャッチにかかりません。
給弾ルートの位置ズレかとも思ったのですが・・・

BB弾のストッパーが張り出し過ぎて、はさまってしまう状態でした。ストッパーの出具合を調節する為に、制限をかけるプラ板を貼り付けて問題解決です。
この症状、実は結構な割合である事例です。電動マガジンに限らず、通常製品でもありますので、参考にして頂ければと思います。
サイレンサーの調整もあったのですが、画像を撮り忘れていました。申し訳ありません。
外径25mm 長さ60mm のサイレンサーで出口を狭くすることで、サイレンサー効果を高め、長さの短いもので、発射されたBB弾への干渉リスクも最小限になっています。デザイン的に好みに合わないようでしたら、交換してください。

(詳細記事は こちら )
但し、上記説明図のようにならないように、お気を付けくださいませ。
クライアント様、お待たせ致しました。
駆動音に関しましては、サイクル等を考慮して頂きたいと思いますが、発射音は最小になっています。
ご質問、ご不満等ございましたら、またご一報頂けたらと思います。
COMBAT DOLL 店主 中根
奥山デイズにて定例会(レギュレーション) 7月に開催します。
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
返信はHPのメールサーバーよりさせて頂きます

昨日の続きになります。
バレル周りですが、レンジアップを希望されましたので、それに伴った加工になります。
インナーバレルは、内径6.08mmのマルイ製で、長さは270mmにします。
今回残念だったのは、HOPのテンション部分をマルイ同様のチューブゴム仕様に加工されていたのですが、傾いていました。

細かい箇所ですので、ズレに気が付かなかったようですね。ここが傾いてしまいますと、発射された弾道は曲がってしまいます。
飛びに合わせて、傾いて構えてしまう癖が付いてしまっているかもしれませんので、ご注意ください。
僕もやってしまいそうな箇所ではありますので、画像のように、丸棒で確かめる事をお勧めいたします。
レンジアップの場合は平面押しですので、プラ棒で埋めてから適度の柔らかさのラバーを貼り付けます。
勿論、傾いてしまわないように、強めの老眼鏡をかけて作業するのですが、湾曲して見える部分もあるので要注意です(笑)!
ストロークの関係もありますが、長さはちょうど良くなっていましたので、作業は楽でした。

チャンバーパッキンとインナーバレルの根元の画像を撮り忘れてしまいましたが、他の記事でご参照ください。
基本的に0.25g~0.28gの重量でのレンジアップです。
HOPダイヤルの可動制限・ダイヤル部分の固さ調整用の平ゴムで、シビアなHOP調整が動いてしまわないようにします。
インナーバレルは、アウターバレルと面一(270mm)で、出口テーパー加工となっています。
続いて、本体での位置調整ですね。これは個体差がある部分になります。

メカボックスの固定ネジ部分は上記の様に。前0.3mm・後0.5mmのシム厚になっています。

バレル基部は、キー溝に0.2mmのシム板の貼り付けが必要でした。押さえのプレート部分に関しては、0.3mmのシムを挟んで、プレートの変形が出ないようにしてあります。
ここまで来たら、やっと、トリガーやマガジンキャッチ部分の調整です。位置が決まっていないと、またズレてしまう可能性があるので、この順番になります。

(画像撮り忘れにて、別個体の画像です)
今回のトリガーや、マガジンキャッチの動作不良ですが、メカボックスの塗装の厚みにも原因がありました。
確かに、塗装にポッテリ感があり、塗装膜が厚くみえました。
上記画像の3つのプレートですが、取り付けネジを締め込むと動かなくなりました。緩めてしまうと、浮いてしまってガタが出てしまい、スイッチの不完全な押しにもつながり、FETにとっては非常に危険です。マガジンキャッチも動きが渋くなってしまいます。
プレートの裏面を削って対応しました。亜鉛のパーツだと思っていましたが、スチールだったのに驚きました(笑)
少しずつ削って、作動を確認し、ガタも無く、滑りも良くなるところまで、チョビチョビ削ります。
トリガーでのセミとフルの使い分けの不備は、スイッチの交換とこの作業で解決です。

マガジンキャッチの部分は、右側からの操作に関しては、確かに親指で押さないとロックが外れない状況だったのが、プレートの調整でマシにはなったのですが、納得できず、トリガーブロックの再確認で、問題に気が付きました。
上記画像のように、右側からの操作(矢印)の場合、押される方向に空間があり、そちらに逃げてワイヤーの押しが足りなくなる状況でした。
フタ側のシャフトにカーラーをはめ込んで、逃げを無くしてみたら、人差し指でサックリ操作できるようになりました。
今回初めて行った部分ですが、通常のチューンとしてやっておくと良い工作でした。
結構、数をこなしたつもりだったのですが、新たな発見があるものですね。ひとつ賢くなりました(笑)
これで作動は完璧です。

シムの調整にも若干補正が必要な感じでしたので、パワー調整のスプリングを決定後、もう一度バラして再調整と共に、メカボックスの内部に減音用のウレタンを仕込みます。
スプリングにはジャダー防止のグリス(Xabierホワイト)を塗布して組上げて、本体は完成です。
最後に同送されてきた、電動マガジンの調整です。

2つあったのですが、作動タイプが違っていて、音感センサー付きと無しのそれぞれでした。
このマガジン、マルイやG&Pのボディーにははまりませんでした(涙) 前後長が長くて入れられませんでした。当方の知識が薄く、ブランドは不明です。電池は単四電池3本を使用するタイプでした。
海外製品では良くある事例ですので、お気を付けくださいませ。
PDRでは、挿入可能だったのですが、奥まで入らず、キャッチにかかりません。
給弾ルートの位置ズレかとも思ったのですが・・・

BB弾のストッパーが張り出し過ぎて、はさまってしまう状態でした。ストッパーの出具合を調節する為に、制限をかけるプラ板を貼り付けて問題解決です。
この症状、実は結構な割合である事例です。電動マガジンに限らず、通常製品でもありますので、参考にして頂ければと思います。
サイレンサーの調整もあったのですが、画像を撮り忘れていました。申し訳ありません。
外径25mm 長さ60mm のサイレンサーで出口を狭くすることで、サイレンサー効果を高め、長さの短いもので、発射されたBB弾への干渉リスクも最小限になっています。デザイン的に好みに合わないようでしたら、交換してください。
(詳細記事は こちら )
但し、上記説明図のようにならないように、お気を付けくださいませ。
クライアント様、お待たせ致しました。
駆動音に関しましては、サイクル等を考慮して頂きたいと思いますが、発射音は最小になっています。
ご質問、ご不満等ございましたら、またご一報頂けたらと思います。
COMBAT DOLL 店主 中根
奥山デイズにて定例会(レギュレーション) 7月に開催します。
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
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