2013年07月30日
PDR-C サイレントカスタム「林」 カスタムレポート その1
COMBAT DOLL の店主です。
本日は、PDR-C のカスタムレポート その1です。
基本的な内部カスタムのご紹介です。

クライアント様のご要望は・・・
タペットプレートの負荷の軽減での耐久性のアップ
サイレントカスタムにて、静穏性の向上
できれば、飛距離のアップと直進性の向上をパワーセーブを行った上で行いたい
というカスタム条件でした。
まず、インナーバレル長が260mmしかありませんので、サイレントカスタム「林」でのサイレンサーが無い場合でのリスクを説明させて、サイレンサー標準装備での最大効果を説明させて頂きました。
状況を、承諾頂き、カスタムの開始です。
持ち込まれた状態で初速の測定をさせて頂き、87~89m/sの状況ですが、クライアント様のお手持ちのX3200では約85m/sだったとの事でしたので、当店の弾速測定器で10m/sの初速アップでカスタマイズしていきます。

最初にアウターバレルの取り付け基部を確認して、ストッパーピンの状態を確認します。干渉しているようですので、短く削ります。

インナーバレルを取り出し、レンジアップ用に加工致します。
出口のテーパー加工と入り口の仕上げ直しをして、HOPシートをはめ込んで、加工済みのチャンバーパッキンに交換します。インナーバレルが260mmと短いので、長距離の安定弾道を確保しなければいけませんので、調整はシビアに行っています。実質、0.2gの適正HOPで、約40mの直進性を確保できました。
勿論、0.25gのBB弾の方が、飛距離と安定性が出て50mオーバーの結果なのですが、クライアント様は遊戯銃としての安全性の確保が重要なので、使用弾は0.2g限定との事でした。この部分に共感が持てましたので、徹底したチューニングをさせて頂きました(その分、お時間を余分に頂いてしまいました)。

チャンバー部分の調整ですが、HOPのダイヤルがゆるゆるですので、ホールドのOリングを水道用の板パッキンに交換します。射撃の振動ではズレない程度の固さが確保できます。
HOPパッキンのプレッシャーパーツを加工して、形状を変更します。正直、純正の両サイド押しの状態は、個人的には良い印象がありません。従来のチューブ押しの方が安定すると思っています。
この固体はレンジアップ仕様ですので、樹脂のプレッシャーパーツで直押しするので、画像の様に加工してあります。押さえる面積と場所の調整で、0.2gBB弾でもそれなりになるように調整してあります。
HOPに関わるチューニングは上記までです。

タペットプレートの変形状況の確認と、セクターギア等の研磨を行います。
タペットプレートの変形具合は、やはりすごいです。そのまま使用した場合にどのくらいまで撃てるのかを想像すると怖いですね。磨耗を緩和する為のセクターギアのカム部分の研磨をします。
ギアその物の交換も考慮したのですが、タペットプレートとの接触面積を考えた時に、純正の方が接触面積が広く、圧縮変形が少なくなると考えて、交換しない方向でのチューニングになっています。
これも、タペットプレートのスプリングテンションを弱くするのが前提なので、選択された方法です。

今回のタペットプレートのスプリングは、システマで発売されている物を使用しました。マルイのノーマルと比べると、若干ソフトになっています。
空間確保の面取り加工を行い、スプリングが干渉しないようにします。それと、実際はめ込むと、スプリングが斜めに付いてしまいますので、僅かに曲げ戻しをして、タペットプレートと平行になるように調節しておきます。

肝になる、サイレント加工部分です。
ピストンヘッドはジュラコン製のカスタム品に交換して、二次加速兼サイレントロッドを取り付けます。ノズル位置が偏芯している機種ですので、取り付け加工は慎重に行います。それと同時にピストンヘッドが回転してしまわない様に、位置固定のネジを増設します。
シリンダーヘッドのノズルの内径が約4.5mmですので、マルイ製品より細くなっています。ロッドのサイズも、それに合わせて調整されます。現物合わせでの加工調整になります。
サイレント効果を重視するので、ピストンは重くしません。調整のウエイトは今回のチューニングでは使用しません。
シリンダーはバレル長も考え、Laylax製のステンシリンダーDを使用しています。エアダンパー部分も考慮してありますので、260mmのインナーバレルに対しては、若干大きめの容量になります。
(ロッドの形状はぼかしを入れさせて頂いております。)

モーターのホールドが遊びがありますので、防振と固定を兼ねたラバーバンドをモーターに取り付けます。
シム調整は、比較的シビアにセッティングして、ジャダーを最小限にします。
組み上げて、一通りのカスタム作業は終了です。
純正のスプリングで、実射して、パワー調整の為にスプリングの交換やアジャスター(カーラー)調整を行うのですが・・・
発射されたBB弾が、ポロ弾にしかなりません!?
タペットプレートの押し当てが弱く、ノズルと閉鎖不良の症状です・・・(涙)
一度経験しているので、症状の原因は特定できるのですが、原因の追究が必要です!!
続きは明日の記事をご覧願います・・・
COMBAT DOLL 店主 中根
8月18日 奥山デイズにて定例会(レギュレーション)あり
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日
年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
本日は、PDR-C のカスタムレポート その1です。
基本的な内部カスタムのご紹介です。

クライアント様のご要望は・・・
タペットプレートの負荷の軽減での耐久性のアップ
サイレントカスタムにて、静穏性の向上
できれば、飛距離のアップと直進性の向上をパワーセーブを行った上で行いたい
というカスタム条件でした。
まず、インナーバレル長が260mmしかありませんので、サイレントカスタム「林」でのサイレンサーが無い場合でのリスクを説明させて、サイレンサー標準装備での最大効果を説明させて頂きました。
状況を、承諾頂き、カスタムの開始です。
持ち込まれた状態で初速の測定をさせて頂き、87~89m/sの状況ですが、クライアント様のお手持ちのX3200では約85m/sだったとの事でしたので、当店の弾速測定器で10m/sの初速アップでカスタマイズしていきます。

最初にアウターバレルの取り付け基部を確認して、ストッパーピンの状態を確認します。干渉しているようですので、短く削ります。

インナーバレルを取り出し、レンジアップ用に加工致します。
出口のテーパー加工と入り口の仕上げ直しをして、HOPシートをはめ込んで、加工済みのチャンバーパッキンに交換します。インナーバレルが260mmと短いので、長距離の安定弾道を確保しなければいけませんので、調整はシビアに行っています。実質、0.2gの適正HOPで、約40mの直進性を確保できました。
勿論、0.25gのBB弾の方が、飛距離と安定性が出て50mオーバーの結果なのですが、クライアント様は遊戯銃としての安全性の確保が重要なので、使用弾は0.2g限定との事でした。この部分に共感が持てましたので、徹底したチューニングをさせて頂きました(その分、お時間を余分に頂いてしまいました)。

チャンバー部分の調整ですが、HOPのダイヤルがゆるゆるですので、ホールドのOリングを水道用の板パッキンに交換します。射撃の振動ではズレない程度の固さが確保できます。
HOPパッキンのプレッシャーパーツを加工して、形状を変更します。正直、純正の両サイド押しの状態は、個人的には良い印象がありません。従来のチューブ押しの方が安定すると思っています。
この固体はレンジアップ仕様ですので、樹脂のプレッシャーパーツで直押しするので、画像の様に加工してあります。押さえる面積と場所の調整で、0.2gBB弾でもそれなりになるように調整してあります。
HOPに関わるチューニングは上記までです。

タペットプレートの変形状況の確認と、セクターギア等の研磨を行います。
タペットプレートの変形具合は、やはりすごいです。そのまま使用した場合にどのくらいまで撃てるのかを想像すると怖いですね。磨耗を緩和する為のセクターギアのカム部分の研磨をします。
ギアその物の交換も考慮したのですが、タペットプレートとの接触面積を考えた時に、純正の方が接触面積が広く、圧縮変形が少なくなると考えて、交換しない方向でのチューニングになっています。
これも、タペットプレートのスプリングテンションを弱くするのが前提なので、選択された方法です。

今回のタペットプレートのスプリングは、システマで発売されている物を使用しました。マルイのノーマルと比べると、若干ソフトになっています。
空間確保の面取り加工を行い、スプリングが干渉しないようにします。それと、実際はめ込むと、スプリングが斜めに付いてしまいますので、僅かに曲げ戻しをして、タペットプレートと平行になるように調節しておきます。

肝になる、サイレント加工部分です。
ピストンヘッドはジュラコン製のカスタム品に交換して、二次加速兼サイレントロッドを取り付けます。ノズル位置が偏芯している機種ですので、取り付け加工は慎重に行います。それと同時にピストンヘッドが回転してしまわない様に、位置固定のネジを増設します。
シリンダーヘッドのノズルの内径が約4.5mmですので、マルイ製品より細くなっています。ロッドのサイズも、それに合わせて調整されます。現物合わせでの加工調整になります。
サイレント効果を重視するので、ピストンは重くしません。調整のウエイトは今回のチューニングでは使用しません。
シリンダーはバレル長も考え、Laylax製のステンシリンダーDを使用しています。エアダンパー部分も考慮してありますので、260mmのインナーバレルに対しては、若干大きめの容量になります。
(ロッドの形状はぼかしを入れさせて頂いております。)

モーターのホールドが遊びがありますので、防振と固定を兼ねたラバーバンドをモーターに取り付けます。
シム調整は、比較的シビアにセッティングして、ジャダーを最小限にします。
組み上げて、一通りのカスタム作業は終了です。
純正のスプリングで、実射して、パワー調整の為にスプリングの交換やアジャスター(カーラー)調整を行うのですが・・・
発射されたBB弾が、ポロ弾にしかなりません!?
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一度経験しているので、症状の原因は特定できるのですが、原因の追究が必要です!!
続きは明日の記事をご覧願います・・・
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