2013年07月31日
PDR-C サイレントカスタム「林」 カスタムレポート その2
COMBAT DOLL の店主です。
今回は、PDR-C カスタムレポートの最終回です。
うまく発射できない状況の、原因追及と補正記事になります。
最初の試射は、アッパーフレームを取り付けない状況で行い、BB弾はすべて「ポロ弾」状態でした。
次にアッパーフレームを組み付けて試射したところ、最終の10発前後はキレイに発射されました。
マガジンのフォロワーによるテンションで、ノズルが押し上げられての閉鎖不良なのですが、ロアフレームがアッパーフレームに引っ張り上げられると一部解消できる状態な訳です。
これは、アウターバレル・チャンバー・メカボックスの位置関係が、フレームの歪みに左右されている状態です。
純正状態のタペットプレートのスプリングが強いのは、この辺のトラブルが発生しないように、必然として強いテンションになっているようです。ノーマルのスプリングに再度交換してみると解消されます。
ですが、それでは意味がありません! いつタペットプレートが折れてしまうか解りません。ノズルの閉鎖不良の位置関係を解消すべく、補正調整を行います。

画像左上をご覧下さい。センターのフレームロックピンを刺した状態で、後方の隙間が2mm近く開いてしまっています。
実際の位置関係としては、アウターバレルの基部が、メカボックスの取り付け高さに対して1mmほど低い状態になっていました。フレームロックピンとの位置関係から、補正方向が限定されてしまいます。
アウターバレルの取り付け位置を平行に下げてしまうと、銃口がアッパーフレーム前方のサークルから下がり過ぎて、ハイダーがフレームに干渉してしまいます(涙)。
メカボックスを高い位置に移動しようとすると、後方のフレームロックピンの位置が変わってしまい、ピンが通せなくなってしまいます。メカボックスの穴位置を加工して移動する方法もありますが、加工の手間と失敗するリスクを軽減したいので今回は避ける方法を取ります。
画像左下の様に、加工するのはこのパーツのみとし、リカバーも可能な部分を選びました。
銃口の位置を基準に、根元を斜めに下げる様に加工します。平面部分とホゾ穴を加工してあります。
画像右下が補正した取り付け位置です。チャンバー部分が下がって取り付けられているのがお解かり頂けると思います。
メカボックス部分は、画像右上の様にシムを貼り付け、ノズル側が持ち上がる様に調整して取り付けます。
実際に問題をクリアするまでに、少しずつ加工し、何度も試射して微調整の繰り返しが必要でした。

ちゃんと、発射されるようになった時点で、もう一つの問題点が浮上してきました。
弾道が左に逸れて行く状況が発覚しました!?
画像上段のように、サイレンサーの取り付けや、バレルの固定に不備が無いか確認します。
チェックしたところ、ここではありませんでした。
チャンバー内のHOPの出と切り欠き位置を確認してみると、インナーバレルが僅かに傾いていまました。
インナーバレルの固定溝が若干傾いて加工されています。
交換した2本の純正バレルがありましたので、比較したところ、すべて同じでした。製品の加工の際の癖のようです。
バレルの交換でも良かったのですが、内面の仕上げも良く、弾道も素直だったのと、最初のお約束の金額もありましたので、取り付けの補正で処理します。
チャンバーのホールドパーツも浮き気味のハマリでしたので、完全固定ができるように、位置補正しながらの削りで調整できる範囲でした。弾道もバッチリです!

初速を計測したところ、90m/sくらいでしたので、スプリングを若干強めの物と交換し、テンション調整用のカーラーアジャスターを取り付けます。
これで、初速は96~98m/sとなり、初速を10m/sアップさせた状態になりました。組み込んだ状態でフレームも問題無く合わさり、ようやく完成です。
ちなみにロットナンバーは2700番台でした。
クライアント様からお預かりして、予定より10日以上遅れてのお渡しになってしまいましたが、その分、徹底した調整を行わせて頂きました。
クライアント様には、遅れてのお渡し、深くお詫び致します。
今回のチューニングのご依頼、ありがとうございました。
COMBAT DOLL 店主 中根
8月18日 奥山デイズにて定例会(レギュレーション)あり
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日
年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です

今回は、PDR-C カスタムレポートの最終回です。
うまく発射できない状況の、原因追及と補正記事になります。
最初の試射は、アッパーフレームを取り付けない状況で行い、BB弾はすべて「ポロ弾」状態でした。
次にアッパーフレームを組み付けて試射したところ、最終の10発前後はキレイに発射されました。
マガジンのフォロワーによるテンションで、ノズルが押し上げられての閉鎖不良なのですが、ロアフレームがアッパーフレームに引っ張り上げられると一部解消できる状態な訳です。
これは、アウターバレル・チャンバー・メカボックスの位置関係が、フレームの歪みに左右されている状態です。
純正状態のタペットプレートのスプリングが強いのは、この辺のトラブルが発生しないように、必然として強いテンションになっているようです。ノーマルのスプリングに再度交換してみると解消されます。
ですが、それでは意味がありません! いつタペットプレートが折れてしまうか解りません。ノズルの閉鎖不良の位置関係を解消すべく、補正調整を行います。

画像左上をご覧下さい。センターのフレームロックピンを刺した状態で、後方の隙間が2mm近く開いてしまっています。
実際の位置関係としては、アウターバレルの基部が、メカボックスの取り付け高さに対して1mmほど低い状態になっていました。フレームロックピンとの位置関係から、補正方向が限定されてしまいます。
アウターバレルの取り付け位置を平行に下げてしまうと、銃口がアッパーフレーム前方のサークルから下がり過ぎて、ハイダーがフレームに干渉してしまいます(涙)。
メカボックスを高い位置に移動しようとすると、後方のフレームロックピンの位置が変わってしまい、ピンが通せなくなってしまいます。メカボックスの穴位置を加工して移動する方法もありますが、加工の手間と失敗するリスクを軽減したいので今回は避ける方法を取ります。
画像左下の様に、加工するのはこのパーツのみとし、リカバーも可能な部分を選びました。
銃口の位置を基準に、根元を斜めに下げる様に加工します。平面部分とホゾ穴を加工してあります。
画像右下が補正した取り付け位置です。チャンバー部分が下がって取り付けられているのがお解かり頂けると思います。
メカボックス部分は、画像右上の様にシムを貼り付け、ノズル側が持ち上がる様に調整して取り付けます。
実際に問題をクリアするまでに、少しずつ加工し、何度も試射して微調整の繰り返しが必要でした。

ちゃんと、発射されるようになった時点で、もう一つの問題点が浮上してきました。
弾道が左に逸れて行く状況が発覚しました!?
画像上段のように、サイレンサーの取り付けや、バレルの固定に不備が無いか確認します。
チェックしたところ、ここではありませんでした。
チャンバー内のHOPの出と切り欠き位置を確認してみると、インナーバレルが僅かに傾いていまました。
インナーバレルの固定溝が若干傾いて加工されています。
交換した2本の純正バレルがありましたので、比較したところ、すべて同じでした。製品の加工の際の癖のようです。
バレルの交換でも良かったのですが、内面の仕上げも良く、弾道も素直だったのと、最初のお約束の金額もありましたので、取り付けの補正で処理します。
チャンバーのホールドパーツも浮き気味のハマリでしたので、完全固定ができるように、位置補正しながらの削りで調整できる範囲でした。弾道もバッチリです!

初速を計測したところ、90m/sくらいでしたので、スプリングを若干強めの物と交換し、テンション調整用のカーラーアジャスターを取り付けます。
これで、初速は96~98m/sとなり、初速を10m/sアップさせた状態になりました。組み込んだ状態でフレームも問題無く合わさり、ようやく完成です。
ちなみにロットナンバーは2700番台でした。
クライアント様からお預かりして、予定より10日以上遅れてのお渡しになってしまいましたが、その分、徹底した調整を行わせて頂きました。
クライアント様には、遅れてのお渡し、深くお詫び致します。
今回のチューニングのご依頼、ありがとうございました。
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