2014年02月18日

電動 MG42 ハイサイクル化 ギアボックス(グリップ)

COMBAT DOLL の店主です。

MG42の最終回になります。

電動 MG42 ハイサイクル化 ギアボックス(グリップ)

グリップを解体すると、中身はこんな状態です。

BIGOUT製と同様のセクターチップが取り付けられたセクターギアです。
ギア比は、マルイ純正と同じですね。

モーターも磁力の強い、トルク優先タイプのモーターです。

一部配線の皮膜を噛み込んだ状態でした。マガジン用のスイッチは、マイクスイッチに、樹脂のロッドが付いている状態の物で、ストロークがかせげません。
その為、メインスイッチの接触ストロークがわずかしかないので、そのままだと早めに接触不良で、通電しなくなってしまいそうです。
2つのスイッチの位置関係が、微妙なバランスで成り立っていますので、メインスイッチの端子部分の矯正のみやっておきます。

シムは、各ギアに1枚ずつ入れてあるだけで、調整されているとは言えない状態です。やはり、オーバーホールが必要なアイテムだと判断致します。

電動 MG42 ハイサイクル化 ギアボックス(グリップ)

マルイハイサイクルシリーズのギアを移植しますが、今回のクライアント様のお持ち込みのギアは、セクターチップにあたる樹脂パーツが無くなっていましたので、セクターチップを移植します。

それと、ベベルギアはハイサイクルの物が使用できませんでした。逆転防止ラッチが届かなかった為、ベベルギアのみ、付属していた物を使用しています。歯の枚数は同じでしたので、サイクルが落ちる心配はありません。

電動 MG42 ハイサイクル化 ギアボックス(グリップ)

軸間の距離は、マルイの製品と比べると、僅かに遠くなっているような気がします。ギアブロックでの作動確認の際の空回しでは、結構甲高いギア鳴りがしてしまいます。

電動 MG42 ハイサイクル化 ギアボックス(グリップ)

モーターは、位置調整の機能が付いていませんので、モーターに合わせたシム調整か、ギアを優先してのピニオンギアの位置調整で行うかの2択になります。
今回は、市販のマルイハイサイクルモーターのロングシャフトの物を、軸をカットして使用していますので、ピニオンギアの位置を調整する、後者を選択しています。

配線も細めではありますが、無理に交換するほどでもないと判断致しましたので、そのまま使用しています。

逆転防止ラッチの落ち着きが悪く、閉めるのが面倒な状態のグリップですので、配線の挟み込みに気をつけて作業を行います。

実際、本体はこの程度で終了です。

電動 MG42 ハイサイクル化 ギアボックス(グリップ)

マガジンの配線が中に隠れるように。取り回しを変更し、給弾用のアダプター部分の一部を削って、コネクターが隠れるようにしてあります。

このマガジンは、給弾用のゼンマイが無い構造のマガジンで、モーターの回転で直接給弾するようになっています。その為、発射サイクルが早過ぎると給弾が追い付かなくなる恐れがあります。

実質的なサイクルは、7.4V 1400mA 40C (イーグル製)のバッテリーで、毎秒27発前後です。ベアリングの軸受けと、モーターの固定がしっかりしているので、口承上のスペックより、若干早い感じがする程度です。

スプリングも、ハイサイクル純正品ですので、初速は85m/s弱と、おとなしめの設定です。
クライアント様は、遠慮無く撃ち捲くりたいので、弱めの方がお好みとの事でした。

初速を上げたい場合は、スプリングの交換が必要ですね。3枚分のギアストロークが短くなっていますので、それに合わせたレートの物を用意する必要があります。

試射した状況では、マガジンの給弾も問題無く追い付いていますが、BB弾の残量が少なくなると、BB弾が給弾用の仕切りに弾かれてしまうようで、時々空撃ちになる症状が出始め、残り僅かになると、症状が酷くなりますが、マガジンの構造上仕方の無い部分になります。
残弾が少なくなりましたら、追加補充を早めにしてもらってご使用頂く状況です。

でも、MG42はこうじゃなくっちゃいけないな! って感じに仕上がりましたので、クライアント様にもご満足頂けました。

結果的に。交換したパーツは、
  マルイ ハイサイクル用ピストン
  マルイ ハイサイクル用スプリング
  マルイ ハイサイクル用セクターギア
  マルイ ハイサイクル用スパーギア
  マルイ ハイサイクル用モーター(ショート)
  Laylax ベアリング付スプリングガイドV3用(要加工)
  Laylax シム (追加調整)
  インナーバレル 200mmカット
です。
追加補正加工としてのスプリングガイド固定用のドラムの加工が、一番面倒な状況でした。

分解までの道のりが長かったのですが、解ってしまえば、比較的メンテナンスフリーな優秀な部類だと思います。
メカボックスのアッパー側の肉厚を、どうにかしてもらえれば、完璧ですね!


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)次回未定
  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
  定休日 日曜日 年末年始  他 臨時休業あり
  TEL 053-450-3308 FAX 同番
  メール info@combatdoll.jp
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  電動 MG42 ハイサイクル化 ギアボックス(グリップ)








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Posted by コンバットドール  at 22:52 │Comments(0)S&T

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