2013年09月19日
故障の原因を見極める ケース7 シム調整2
COMBAT DOLL の店主です。
今回は前回の続きになりますが、ノーマル(樹脂)軸受けでのシム調整です。
枚数を間違えて、多く入れてしまうと、メカボックスの変形(膨らみ)が出てしまい、再調整が難しくなります。
勿論、抵抗が大きくなってしまい、動かない場合もあります。
少なくても、ブレが発生してギアの破損につながります。
ノーマル(樹脂)軸受けは、変形しますので、そこを考慮しての調整が必要です。

オーバーホール等の場合は、セクターギアの状態を確認して、交換次期を見極めると良いでしょう。
ギア破損の場合は、必ずチェックしましょう。

メーカー純正の場合は、白い樹脂製の物が取り付けられています。

次世代電動ガンは、黒い物が使用されていて、素材も違うようです。
ハイサイクルは、オイルレスメタルが使用されています。そちらは、明日の記事にて解説致します。
この軸受けは、交換された使用済み品です。
次世代用の黒い方に、跡がついていますが、これは、シムのバリが出ている方が軸受け面に付いていた為です。

シムには、製造方法により裏表ができてしまいます。画像では判断し難いと思いますが、文章を参考にしてください。
実際に現物を見てもらえば、僕のような老眼でも判別できます。触れば確実に解ります。

前回の記事で紹介した、R/C用のシムの場合は、裏と表の加工差が出ないように製造されています。
外径も小さくなっていますので、その特性を生かす使用状況で、ご活用下さい。
実際の組み付けですが・・・

前回のベアリングとは、ちょっと違ってきます。
樹脂製の軸受けの場合、回転摩擦での発熱による変形(熱膨張)がおこり、軸に掛かる回転トルクや、スプリングから来る応力で、発熱して柔らかくなった所で完全変形(元に戻らない)を起こしてしまう場合があります。
フルオートで撃ちっぱなしを多用すると、すぐに軸受けの変形が起きて壊れ易くなります。
ベアリング軸受けの時よりも、気持ち緩めのセッティングを心がけます。
完全に押さえ付けられる訳ではありませんが、画像のコメントの通り、接触面が少ないと、圧力が大きくなり軸受け側の損耗につながります。
かと言って、接触面が大きくなれば、摩擦の抵抗値は大きくなってしまうのですが、どの部分(面)が滑って回転してくれるのかを考えて、シム調整を行います。
ギアとシムの当たり面を小さくして、そちらで滑ってくれるようにする訳です。ギアにはグリスも塗布しますので、付着しているグリスが潤滑剤として活躍してくれます。樹脂製の塾受けやシムには、グリスの保持能力が低いので、そのようにする訳です。
純正の状態では、厚みの組み合わせの関係もあり、大径のシムはベベルギアの大径側に使用されているだけです。
(機種によっては、他の部分でも使用されている物もあります。)
こちら側はモーターの回転を伝達するために、軸の方向が変換され、ギアの大径側に圧力が掛かります。上記までに説明した作用からの軸受けの保護だと思っています。
また、シムの裏表までは考慮されていないようですが、これは影響が少ないと判断されているのではないかと思います。
食い込んだ分だけ、厚みのセッティングが変わってきますので、チューニングやメンテナンスの際は、合わせておいた方が懸命だと思います。

軸受けとメカボックスのガタも確認しましょう。
軸受けがギアの軸と一緒に回転してしまう状態になっている物が多いです。
長時間の連射による発熱の影響や、長期間の使用で損耗している状況ですね。
間違ってシム調整をして、そうなってしまう場合もありますので、樹脂製の軸受けでは必須事項です。

勿論、軸穴の方もご確認ください。
ギア破損の修理の場合は、こちらが変形している場合もあります。

画像はギアクラッシュで割れてしまった、次世代用の軸受けです。
グリスが付着したままだと、発見し難いですのでお気を付けください。
スタンダード電動ガンや、一部カスタム品の交換用のギアには、シムの基準寸法が記載されたマニュアルが付属しています。

基本、あたりさわりない基準寸法です。実際にはもっとつめられますので、ご自身で修理やチューニングをされる方は、チャレンジされると良いでしょう。
ギア同士の位置関係は、前回の記事と同様ですので、側面を接触させない最低限の隙間を目指しましょう。
間違ったシム調整は、即故障につながる場合が多いです。
不慣れな方は、カスタムショップにご相談してください。
すべてのショップでここまでやって頂けるかは定かでありませんので、ご自身で信頼できるお店を選んで頂ければと思います。
明日は、メタル軸受けです。
COMBAT DOLL 店主 中根
10月20日 奥山デイズにて定例会(レギュレーション)あり
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日
年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
今回は前回の続きになりますが、ノーマル(樹脂)軸受けでのシム調整です。
枚数を間違えて、多く入れてしまうと、メカボックスの変形(膨らみ)が出てしまい、再調整が難しくなります。
勿論、抵抗が大きくなってしまい、動かない場合もあります。
少なくても、ブレが発生してギアの破損につながります。
ノーマル(樹脂)軸受けは、変形しますので、そこを考慮しての調整が必要です。

オーバーホール等の場合は、セクターギアの状態を確認して、交換次期を見極めると良いでしょう。
ギア破損の場合は、必ずチェックしましょう。

メーカー純正の場合は、白い樹脂製の物が取り付けられています。

次世代電動ガンは、黒い物が使用されていて、素材も違うようです。
ハイサイクルは、オイルレスメタルが使用されています。そちらは、明日の記事にて解説致します。
この軸受けは、交換された使用済み品です。
次世代用の黒い方に、跡がついていますが、これは、シムのバリが出ている方が軸受け面に付いていた為です。

シムには、製造方法により裏表ができてしまいます。画像では判断し難いと思いますが、文章を参考にしてください。
実際に現物を見てもらえば、僕のような老眼でも判別できます。触れば確実に解ります。

前回の記事で紹介した、R/C用のシムの場合は、裏と表の加工差が出ないように製造されています。
外径も小さくなっていますので、その特性を生かす使用状況で、ご活用下さい。
実際の組み付けですが・・・

前回のベアリングとは、ちょっと違ってきます。
樹脂製の軸受けの場合、回転摩擦での発熱による変形(熱膨張)がおこり、軸に掛かる回転トルクや、スプリングから来る応力で、発熱して柔らかくなった所で完全変形(元に戻らない)を起こしてしまう場合があります。
フルオートで撃ちっぱなしを多用すると、すぐに軸受けの変形が起きて壊れ易くなります。
ベアリング軸受けの時よりも、気持ち緩めのセッティングを心がけます。
完全に押さえ付けられる訳ではありませんが、画像のコメントの通り、接触面が少ないと、圧力が大きくなり軸受け側の損耗につながります。
かと言って、接触面が大きくなれば、摩擦の抵抗値は大きくなってしまうのですが、どの部分(面)が滑って回転してくれるのかを考えて、シム調整を行います。
ギアとシムの当たり面を小さくして、そちらで滑ってくれるようにする訳です。ギアにはグリスも塗布しますので、付着しているグリスが潤滑剤として活躍してくれます。樹脂製の塾受けやシムには、グリスの保持能力が低いので、そのようにする訳です。
純正の状態では、厚みの組み合わせの関係もあり、大径のシムはベベルギアの大径側に使用されているだけです。
(機種によっては、他の部分でも使用されている物もあります。)
こちら側はモーターの回転を伝達するために、軸の方向が変換され、ギアの大径側に圧力が掛かります。上記までに説明した作用からの軸受けの保護だと思っています。
また、シムの裏表までは考慮されていないようですが、これは影響が少ないと判断されているのではないかと思います。
食い込んだ分だけ、厚みのセッティングが変わってきますので、チューニングやメンテナンスの際は、合わせておいた方が懸命だと思います。

軸受けとメカボックスのガタも確認しましょう。
軸受けがギアの軸と一緒に回転してしまう状態になっている物が多いです。
長時間の連射による発熱の影響や、長期間の使用で損耗している状況ですね。
間違ってシム調整をして、そうなってしまう場合もありますので、樹脂製の軸受けでは必須事項です。

勿論、軸穴の方もご確認ください。
ギア破損の修理の場合は、こちらが変形している場合もあります。

画像はギアクラッシュで割れてしまった、次世代用の軸受けです。
グリスが付着したままだと、発見し難いですのでお気を付けください。
スタンダード電動ガンや、一部カスタム品の交換用のギアには、シムの基準寸法が記載されたマニュアルが付属しています。

基本、あたりさわりない基準寸法です。実際にはもっとつめられますので、ご自身で修理やチューニングをされる方は、チャレンジされると良いでしょう。
ギア同士の位置関係は、前回の記事と同様ですので、側面を接触させない最低限の隙間を目指しましょう。
間違ったシム調整は、即故障につながる場合が多いです。
不慣れな方は、カスタムショップにご相談してください。
すべてのショップでここまでやって頂けるかは定かでありませんので、ご自身で信頼できるお店を選んで頂ければと思います。
明日は、メタル軸受けです。
COMBAT DOLL 店主 中根
10月20日 奥山デイズにて定例会(レギュレーション)あり
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日
年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
えっ!? マジで・・・(涙) マルイさんお願い致します・・・
マルイ MP5K 給弾不良改善
マルイ 電動MP7 メカボックス破損
STAR FAL L1A1 レンジアップチューン
電動ガン「メカボックス」の消耗部分
スイッチってこんなに消耗するのね・・・ 次世代SCAR-L
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マルイ 電動MP7 メカボックス破損
STAR FAL L1A1 レンジアップチューン
電動ガン「メカボックス」の消耗部分
スイッチってこんなに消耗するのね・・・ 次世代SCAR-L