2015年03月21日
スイッチってこんなに消耗するのね・・・ 次世代SCAR-L
COMBAT DOLL の店主です。
今回は、修理メインの次世代SCAR-Lです。
昨年に行った個体の解説の為、情報が古いのですが、スイッチの消耗には驚かされました!

Li-Po 7.4V 2000mA 30C でのセミオートメインで使用、約1年経過のアイテムだそうです。
Li-Poバッテリーへの変更は半年くらいだったそうです。
セミオートをメインで使用していると、ここまで消耗してしまうのですね・・・
負荷の大きな次世代なら、なお更という状況でしょうか・・・(涙)
この状況を見て、SBDやFETの有用性を再認識させて頂きました。
昨年末より縁がありまして、ダーティワークス様より、ご教授頂く機会がありました。
ダーティワークス様
電気系の苦手意識から、非常に為になるお話で、大変感謝しております。
この時は、「バリカタ」を知らなかったので、装着されていない事を、予めお詫び申し上げます。
予算の都合もあって、今後も安価なアイテムで行う場合もありますが、ご了承ください。

(ダーティワークス様 HPより転載画像)
スペック差があるとは思いますが、この個体は「SR8200」を取り付けてあります。
順を追って、修理箇所と対処を解説させて頂きます。
クライアント様の修理依頼としては、
初速の低下・作動の不完全状況・ストックの補修・サイトの調整 でした。

取り合えず、メカボックスを引っ張り出しての修理に入ります。

この個体は、残念ながら、修理できない箇所がありました。

ボルトストップに連動するカムパーツが折れてしまっていたので、純正パーツの交換が必要でした。
当方にストックが無かったので、クライアント様と相談させて頂いた所、そのままでも良いとなり、見なかった事にさせて頂きました。

中身を開けると、ピストンがこんな状態になっており、途中までとはいえ、作動していた事に驚きです。
バッテリーのスペックアップ(Li-Po化)に伴い、モーターの変更(HC30000)もしてしまっていたので、タイミングのズレによる、ピストンへの負担増が原因ですね。
リコイルウエイトの戻りと、ピストンの後退のタイミングがカウンター衝突になってしまっての破損状態です。

修理に伴い、リコイルウエイトのカットも依頼されていましたので、ピストンを低価格である「WII TECH 製のハーフギアSTD用」を加工して取り付けています。ウエイトブロックに当たる部分を削り落として、連動しないようにしてあります。コストダウンが目的です。

ピストンヘッドには、穴あけ加工と、ピストンに合わせてノーマルタイプのウエイトとスプリングを使用しています。
スプリングガイドへは、テンション調整のダンパーを取り付けてあります。

セクターギアの消耗も目立ちましたので、交換しました。
スプリングガイドは純正品の転用です。
先に触れてしまいましたが、スイッチはすごい状態でした・・・


スパークによる消耗と焼けがすごいですね。
セミオートを基本で使っていると、ここまで消耗してしまうのは驚きでした!?
セレクタープレートの方は無事でしたので、一安心です。

クリーニングをして、損耗を確認・・・
やはり、減っていますが、すぐに交換しなくても、しばらくは保ちそうです・・・(コストダウンにて)

次にダメになったら交換するという事で、今回は接点タイミングの調整を行って、SBDを装着することで対処となりました。

SBDは「SR8200」を使用し、グリップ内での干渉が出ないのを確認して取りつけです。
各部クリーニングとグリスアップを行って、メカボックスを完了します。

リコイルウエイトの可動をキャンセルさせますので、スプリングの位置を画像のように掛け換えて組上げます。

チャンバーパッキンに癖が付き過ぎていましたので、交換しました。
ピストンクラッシュの要因の一部に、HOPの掛け過ぎもあったようです。
インナーバレルは、少しカットしてテーパー加工の処理を行っています。
理由は・・・

社外品のハイダーが、センター位置が狂っていた為に、インナーバレル先端に干渉してしまい、削られた状態になっていて、BB弾の弾道にも影響を与えていたからです・・・(涙)
フロントのガスブロックも緩んでいたのですが、ハイダーの状況から考えれば幸運だったと思います。
加工精度の信用できる部品の取り付けをお勧め致します・・・
ストックの修理は、ロックボタンが破損して飛んでしまった為の、パーツの再生です。

幸い、部品が残っていましたので、接着の上、補強を行って再生できました。
スプリングだけは流用品です。

操作に不都合が出ないように、外側はキレイに仕上げます。

乗せられていたレプリカサイトにつきましては、値段なりだったと言うしかありませんが、本体のレールに対してサイズが合っていなかった状態です。
ラバーシートを貼り付けて、ガタを無くして、しっかり固定できるようにします。
ハイダーやサイトに難があったので、サイト調整がやり切れない状況でしたが、補正する事でしっかり調整できるようになりました。
クライアント様からは、受け取ってから早速ゲームに投入して、しっかりキル数が稼げるようになったとお知らせ頂きました。
元の状態が良くなかったので、本来の性能に戻って、ちゃんと使えるようになり、クライアント様のスキルが活かされた状況ですね。
予算の範囲内で、満足頂ける修理ができてホッと致しました。
解説記事が遅くなってしまいましたが、画像のような状況でしたので、次回の修理が必要になった際の予算組みの参考にして頂ければと思います。
次回は、交換部品(特に電気系)が増えますので、ご了承くださいませ・・・
COMBAT DOLL 店主 中根
奥山デイズにて定例会(レギュレーション) 次回未定
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
返信はHPのメールサーバーよりさせて頂きます
今回は、修理メインの次世代SCAR-Lです。
昨年に行った個体の解説の為、情報が古いのですが、スイッチの消耗には驚かされました!

Li-Po 7.4V 2000mA 30C でのセミオートメインで使用、約1年経過のアイテムだそうです。
Li-Poバッテリーへの変更は半年くらいだったそうです。
セミオートをメインで使用していると、ここまで消耗してしまうのですね・・・
負荷の大きな次世代なら、なお更という状況でしょうか・・・(涙)
この状況を見て、SBDやFETの有用性を再認識させて頂きました。
昨年末より縁がありまして、ダーティワークス様より、ご教授頂く機会がありました。
ダーティワークス様
電気系の苦手意識から、非常に為になるお話で、大変感謝しております。
この時は、「バリカタ」を知らなかったので、装着されていない事を、予めお詫び申し上げます。
予算の都合もあって、今後も安価なアイテムで行う場合もありますが、ご了承ください。

(ダーティワークス様 HPより転載画像)
スペック差があるとは思いますが、この個体は「SR8200」を取り付けてあります。
順を追って、修理箇所と対処を解説させて頂きます。
クライアント様の修理依頼としては、
初速の低下・作動の不完全状況・ストックの補修・サイトの調整 でした。

取り合えず、メカボックスを引っ張り出しての修理に入ります。

この個体は、残念ながら、修理できない箇所がありました。

ボルトストップに連動するカムパーツが折れてしまっていたので、純正パーツの交換が必要でした。
当方にストックが無かったので、クライアント様と相談させて頂いた所、そのままでも良いとなり、見なかった事にさせて頂きました。

中身を開けると、ピストンがこんな状態になっており、途中までとはいえ、作動していた事に驚きです。
バッテリーのスペックアップ(Li-Po化)に伴い、モーターの変更(HC30000)もしてしまっていたので、タイミングのズレによる、ピストンへの負担増が原因ですね。
リコイルウエイトの戻りと、ピストンの後退のタイミングがカウンター衝突になってしまっての破損状態です。

修理に伴い、リコイルウエイトのカットも依頼されていましたので、ピストンを低価格である「WII TECH 製のハーフギアSTD用」を加工して取り付けています。ウエイトブロックに当たる部分を削り落として、連動しないようにしてあります。コストダウンが目的です。

ピストンヘッドには、穴あけ加工と、ピストンに合わせてノーマルタイプのウエイトとスプリングを使用しています。
スプリングガイドへは、テンション調整のダンパーを取り付けてあります。

セクターギアの消耗も目立ちましたので、交換しました。
スプリングガイドは純正品の転用です。
先に触れてしまいましたが、スイッチはすごい状態でした・・・


スパークによる消耗と焼けがすごいですね。
セミオートを基本で使っていると、ここまで消耗してしまうのは驚きでした!?
セレクタープレートの方は無事でしたので、一安心です。

クリーニングをして、損耗を確認・・・
やはり、減っていますが、すぐに交換しなくても、しばらくは保ちそうです・・・(コストダウンにて)

次にダメになったら交換するという事で、今回は接点タイミングの調整を行って、SBDを装着することで対処となりました。

SBDは「SR8200」を使用し、グリップ内での干渉が出ないのを確認して取りつけです。
各部クリーニングとグリスアップを行って、メカボックスを完了します。

リコイルウエイトの可動をキャンセルさせますので、スプリングの位置を画像のように掛け換えて組上げます。

チャンバーパッキンに癖が付き過ぎていましたので、交換しました。
ピストンクラッシュの要因の一部に、HOPの掛け過ぎもあったようです。
インナーバレルは、少しカットしてテーパー加工の処理を行っています。
理由は・・・

社外品のハイダーが、センター位置が狂っていた為に、インナーバレル先端に干渉してしまい、削られた状態になっていて、BB弾の弾道にも影響を与えていたからです・・・(涙)
フロントのガスブロックも緩んでいたのですが、ハイダーの状況から考えれば幸運だったと思います。
加工精度の信用できる部品の取り付けをお勧め致します・・・
ストックの修理は、ロックボタンが破損して飛んでしまった為の、パーツの再生です。

幸い、部品が残っていましたので、接着の上、補強を行って再生できました。
スプリングだけは流用品です。

操作に不都合が出ないように、外側はキレイに仕上げます。

乗せられていたレプリカサイトにつきましては、値段なりだったと言うしかありませんが、本体のレールに対してサイズが合っていなかった状態です。
ラバーシートを貼り付けて、ガタを無くして、しっかり固定できるようにします。
ハイダーやサイトに難があったので、サイト調整がやり切れない状況でしたが、補正する事でしっかり調整できるようになりました。
クライアント様からは、受け取ってから早速ゲームに投入して、しっかりキル数が稼げるようになったとお知らせ頂きました。
元の状態が良くなかったので、本来の性能に戻って、ちゃんと使えるようになり、クライアント様のスキルが活かされた状況ですね。
予算の範囲内で、満足頂ける修理ができてホッと致しました。
解説記事が遅くなってしまいましたが、画像のような状況でしたので、次回の修理が必要になった際の予算組みの参考にして頂ければと思います。
次回は、交換部品(特に電気系)が増えますので、ご了承くださいませ・・・
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営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
返信はHPのメールサーバーよりさせて頂きます
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