2014年04月06日
MASADA ノーマルチャンバーチューン 前編 本体
COMBAT DOLL の店主です。
今回は、MASADA のノーマルチャンバーでの気密アップチューンの作例です。
画像の枚数が多くなってしまったので、前後編でアップさせて頂きます。

レールハンドガード仕様のCQBサイズの物です。
クライアント様が多少チューニングされておりますが、最後の煮詰め部分をご依頼頂きました。
初速設定を、0.2gBB弾にて、95m/sとし、安定した直進性に仕上げたいとの事です。
気密保持の不完全な機種ですので、チャンバー周りの気密保持さえできれば、マルイ製品と同様にチューニングするだけなのですが、そこが面倒な加工が必要になりますので、最低限の道具が必要になります。
チャンバーの位置変更の工作は加減の面倒な部分になりますので、参考にされる方は、慎重に作業して頂きたいと思います。
以前の 「WII TECH製 チャンバー使用例」 ではカットしてしまった部分も合わせて説明していきます。
まず、初期状況の確認です。

モーターは、マルイ1000モーターに換装済み、メカボックス内部はスプリング・SHS M90、 ピストンヘッドはジュラコン製6つ穴、 シム追加調整済みとなっています。こちらは、次回の記事にて詳細になります。
インナーバレルは、Laylax製 6.03mm内径 318mm、 HOPアジャスターはWII TECH製加工品、HOPパッキンはマルイ製です。

まずは、インナーバレルの交換です。内径6.03mmのインナーバレルは、初速を稼ぐのには良いのですが、タイトな為にBB弾を選びます。
BB弾との相性が悪いと、初速ムラや不安定な弾道になり易いので、安定性能の確保として、マルイ純正品の6.08mm内径の物を320mmにカット加工した物に交換します。
真鍮製の物でないと、出口テーパー加工ができない(当店ツールの都合)のもあるのですが、当方の経験上、ゲームにおける不安定な射手の状況では、6.05~08mmのインナーバレルの方が、遠距離での安定性が高いので、クライアント様と相談の上、交換させて頂いています。
2mm長くしたのは、アウターバレル内のブレ止めのOリングの状態を考慮して、余裕のあるはまり込みにする為です。

ホップアジャスターの変更ですが、既設の状態の物は、押さえる量がちょっと多すぎるようで、弾詰まり気味になっており、ピストンが破損しかかっていましたので、押さえの量を加減する必要がありました。また、押さえ部分に金属製のカスタムパーツを使用されていましたが、調整がタイトになってしまいますので、純正のアジャスターパーツを使用した加工品に交換させて頂いております。
ラバー部分はなるべく柔らかい物を使用し、前後長を若干長く取ってあります。

加工する前に、ノズルとパッキンの位置関係を確認します。以前は説明をカットした部分です。
実際確認して頂けると解るのですが、チャンバーブロック無しの状態であれば、ノズルとパッキンの気密は取れる位置関係にあります。
テイクダウンの機能を優先させた結果、チャンバーを逃し過ぎて、気密が取れなくなってしまったのが実情だと思われます。
発射性能に一番重要な部分が、一番補正が必要になってしまっている訳です。

チャンバーブロックが、メカボックス側に後退するチューニングを行うので、給弾ルート部分の空間確保の為、チャンバーの一部を削り込みます。
ガイドスクリューの部分は加工済みになっていましたが、僅かに削り過ぎでした。テイクダウンの際の押し込み量が多く、少し硬めの感覚になりますが、問題とはならかったので、そのまま使用します。

脱着ギミックにおける、多めのクリアランスも、固定精度の欠点になってしまっているので、補正が必要です。
チャンバーブロックとバレルホルダーとの内外径との差も大きく、この個体は0.4mmくらいありましたので、アルミテープにて補正してあります。
アルミシートの接着も試みたのですが、接着剤とシートの厚みがちょうど良くできる物が無く、アルミテープの2周巻きとなっています。脱着の事を考慮し、先端側が1周、根元側が2周と段付きに巻いてあります。
きつさも、挿入はスルッと入り、抜く時に粘ると言った具合で、ちょうど良くなっています。

固定用のナット部分もシムを入れますが、ここも同じ寸法になった物はありませんね。現時点で7丁調整させて頂いていますが、全部違っていました。センター位置も均等巻きで良い個体でしたので、アルミテープを1周巻きでちょうどでした。

かなり、タイトに装着されていますので、バレルアッセンブルの脱着は、アウターバレルを掴んでの脱着をして頂きたいと思います。
固定位置も、ナットのラッチ部分の中央で止めて頂く位置関係になっています。
上記まで行ってから、ノズルとチャンバーパッキン位置を再確認します。

ロアフレームのルートと、パッキンの張り出し、ノズルの最後退位置を確認して、ロアフレーム側の逃しを加工します。
勿論、チャンバーブロックを組み込んで、給弾口から覗いても確認してください。

画像では、判断し難いと思いますが、上の画像のように、少し削っては確認を繰り返して、削り過ぎないように加工します。削り過ぎてしまうと、給弾不良が出る場合が考えられます。まだ失敗した事が無い為、予想でしかありませんが、可能性は高いです。
現時点では、チャンバーパッキンのフチ部分と、ノズルの先端でBB弾が引っかかって給弾しない状態です。
ノズル部分を加工して、給弾可能な状態に仕上げますが、続きは次回にさせて頂きます。
ちなみに、チャンバーの気密が完璧になると、大幅な初速アップになります。
個人でチューニングされる方は、必ず、銃刀法の規制値内に収まるように調整してください。
この個体に関しては、マルイ純正スプリング使用時、0.2gBB弾で88m/s(当店測定器にて)の最終結果となっております。
付属していた、SHS M90スプリングとの硬さの違いを見ると、恐ろしくて、そのまま組み込む事はしませんでした。
次回の続きをお待ちください。
COMBAT DOLL 店主 中根
奥山デイズにて定例会(レギュレーション)次回 5月下旬見込み
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です

今回は、MASADA のノーマルチャンバーでの気密アップチューンの作例です。
画像の枚数が多くなってしまったので、前後編でアップさせて頂きます。

レールハンドガード仕様のCQBサイズの物です。
クライアント様が多少チューニングされておりますが、最後の煮詰め部分をご依頼頂きました。
初速設定を、0.2gBB弾にて、95m/sとし、安定した直進性に仕上げたいとの事です。
気密保持の不完全な機種ですので、チャンバー周りの気密保持さえできれば、マルイ製品と同様にチューニングするだけなのですが、そこが面倒な加工が必要になりますので、最低限の道具が必要になります。
チャンバーの位置変更の工作は加減の面倒な部分になりますので、参考にされる方は、慎重に作業して頂きたいと思います。
以前の 「WII TECH製 チャンバー使用例」 ではカットしてしまった部分も合わせて説明していきます。
まず、初期状況の確認です。

モーターは、マルイ1000モーターに換装済み、メカボックス内部はスプリング・SHS M90、 ピストンヘッドはジュラコン製6つ穴、 シム追加調整済みとなっています。こちらは、次回の記事にて詳細になります。
インナーバレルは、Laylax製 6.03mm内径 318mm、 HOPアジャスターはWII TECH製加工品、HOPパッキンはマルイ製です。

まずは、インナーバレルの交換です。内径6.03mmのインナーバレルは、初速を稼ぐのには良いのですが、タイトな為にBB弾を選びます。
BB弾との相性が悪いと、初速ムラや不安定な弾道になり易いので、安定性能の確保として、マルイ純正品の6.08mm内径の物を320mmにカット加工した物に交換します。
真鍮製の物でないと、出口テーパー加工ができない(当店ツールの都合)のもあるのですが、当方の経験上、ゲームにおける不安定な射手の状況では、6.05~08mmのインナーバレルの方が、遠距離での安定性が高いので、クライアント様と相談の上、交換させて頂いています。
2mm長くしたのは、アウターバレル内のブレ止めのOリングの状態を考慮して、余裕のあるはまり込みにする為です。

ホップアジャスターの変更ですが、既設の状態の物は、押さえる量がちょっと多すぎるようで、弾詰まり気味になっており、ピストンが破損しかかっていましたので、押さえの量を加減する必要がありました。また、押さえ部分に金属製のカスタムパーツを使用されていましたが、調整がタイトになってしまいますので、純正のアジャスターパーツを使用した加工品に交換させて頂いております。
ラバー部分はなるべく柔らかい物を使用し、前後長を若干長く取ってあります。

加工する前に、ノズルとパッキンの位置関係を確認します。以前は説明をカットした部分です。
実際確認して頂けると解るのですが、チャンバーブロック無しの状態であれば、ノズルとパッキンの気密は取れる位置関係にあります。
テイクダウンの機能を優先させた結果、チャンバーを逃し過ぎて、気密が取れなくなってしまったのが実情だと思われます。
発射性能に一番重要な部分が、一番補正が必要になってしまっている訳です。

チャンバーブロックが、メカボックス側に後退するチューニングを行うので、給弾ルート部分の空間確保の為、チャンバーの一部を削り込みます。
ガイドスクリューの部分は加工済みになっていましたが、僅かに削り過ぎでした。テイクダウンの際の押し込み量が多く、少し硬めの感覚になりますが、問題とはならかったので、そのまま使用します。

脱着ギミックにおける、多めのクリアランスも、固定精度の欠点になってしまっているので、補正が必要です。
チャンバーブロックとバレルホルダーとの内外径との差も大きく、この個体は0.4mmくらいありましたので、アルミテープにて補正してあります。
アルミシートの接着も試みたのですが、接着剤とシートの厚みがちょうど良くできる物が無く、アルミテープの2周巻きとなっています。脱着の事を考慮し、先端側が1周、根元側が2周と段付きに巻いてあります。
きつさも、挿入はスルッと入り、抜く時に粘ると言った具合で、ちょうど良くなっています。

固定用のナット部分もシムを入れますが、ここも同じ寸法になった物はありませんね。現時点で7丁調整させて頂いていますが、全部違っていました。センター位置も均等巻きで良い個体でしたので、アルミテープを1周巻きでちょうどでした。

かなり、タイトに装着されていますので、バレルアッセンブルの脱着は、アウターバレルを掴んでの脱着をして頂きたいと思います。
固定位置も、ナットのラッチ部分の中央で止めて頂く位置関係になっています。
上記まで行ってから、ノズルとチャンバーパッキン位置を再確認します。

ロアフレームのルートと、パッキンの張り出し、ノズルの最後退位置を確認して、ロアフレーム側の逃しを加工します。
勿論、チャンバーブロックを組み込んで、給弾口から覗いても確認してください。

画像では、判断し難いと思いますが、上の画像のように、少し削っては確認を繰り返して、削り過ぎないように加工します。削り過ぎてしまうと、給弾不良が出る場合が考えられます。まだ失敗した事が無い為、予想でしかありませんが、可能性は高いです。
現時点では、チャンバーパッキンのフチ部分と、ノズルの先端でBB弾が引っかかって給弾しない状態です。
ノズル部分を加工して、給弾可能な状態に仕上げますが、続きは次回にさせて頂きます。
ちなみに、チャンバーの気密が完璧になると、大幅な初速アップになります。
個人でチューニングされる方は、必ず、銃刀法の規制値内に収まるように調整してください。
この個体に関しては、マルイ純正スプリング使用時、0.2gBB弾で88m/s(当店測定器にて)の最終結果となっております。
付属していた、SHS M90スプリングとの硬さの違いを見ると、恐ろしくて、そのまま組み込む事はしませんでした。
次回の続きをお待ちください。
COMBAT DOLL 店主 中根
奥山デイズにて定例会(レギュレーション)次回 5月下旬見込み
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
VSR-10 Gスペック フルチューニング
電動ハンドガン チューニング例
PSC-1 山林 チューン
PDR-C 本体チューニング 違う箇所での困難編
PDR-C 本体チューニング 困難編
MAGPLL PTS MASADA CQB
電動ハンドガン チューニング例
PSC-1 山林 チューン
PDR-C 本体チューニング 違う箇所での困難編
PDR-C 本体チューニング 困難編
MAGPLL PTS MASADA CQB