2014年07月28日
メタルフレームにおける給弾不良
COMBAT DOLL の店主です。
今回は、海外製品での組み付けでも、時々触れている、フレームとアウターバレルの状況による給弾不良についてです。
フレームとバレルが他社製品だったり、ロットが悪いB級品だったりといろいろなパターンがありますが、基本的にはガタの補正が必要になります。
今回の例は、バレルの基部の成型にも問題があったので、顕著な給弾不良が出ていた物です。

過去に応急処置を施していた固体でしたが、セミオートでは給弾してくれないという症状が致命的と言う事で、追加のチューニングと合わせて補正を依頼された状況です。
原因としては、アウターバレルの相性の悪さが8割以上と言った状況です。
かなり、昔の製品で、ブランドは不明(失念しています)ですが、チャンバー挿入用の溝部分の加工と、センター決めや位置固定用の3本のピンとの位置がズレてしまっている状態の製品でした。
サイドの2本は抜いてしまい、上部ピンの1本のみで位置補正します。
サイドピンを失くしてしまっていますので、フレームとの位置矯正でのアルミシートの挿入は重要になります。メカボックスとの位置関係が正確な位置に来るように調整の必要があります。
合わせの位置がズレてしまうと、ノズルがチャンバーに斜めに入ることになり、作動時の抵抗になったり、気密が取れなくなったりします。
この状況も給弾不良を誘発する原因の一つになります。

フレームとバレルを合わせ、チャンバーを挿入して、確認をする訳ですが、この個体は先にも書きましたが、チャンバーの入り込む部分が寸法を大きくしてしまっている為、上下左右に動き回ってしまいます。
チャンバーのガイドレール部分にアルミシートを挟み込み、遊びを減らしてアウターバレルとチャンバーの位置を確認します。
チャンバーがスムースに抜き差しできるサイズにする必要があります。チャンバーのスプリングが付いているのは、メカボックスに押し付けて気密を保持させる為です。
チャンバーの位置関係は、基本的に前後に多少の遊びがあり、マガジンの脱着の際のチャンバーと給弾ルートの個体誤差に対応できるような寸法設計になっています。
マガジンによって、パワーの差や、給弾不良が出てしまう場合は、この位置関係が狂わされてしまっている状況ですので、マガジンを諦めるほうが懸命です。
センター位置・上下ガタを確認して、フレームとの固定位置を決めます。
状況によって、上方に寄せたり、左右にズラしたりしなければいけない製品もありますので、ここをじっくり詰める事をお勧め致します。

成型跡を利用して、左右の中心を確認し、上下位置は、メカボックスをはめ込んで確認する状況です。
この個体は、フレーム側にも問題があり、位置補正として、アルミテープを貼り付けて調整しています。

最終的には、この画像のような状況まで、固定位置がズレてしまう状態でした。
ただのポン付け状態では・・・
マガジンが挿入できない。もしくは、はまりが固い。
パワーが出ず、飛距離が無い。ヘロヘロ弾で飛ばない。
弾が曲がって飛んでいく。この画像の状況なら、大きく左に曲がってしまう。
タペットプレートが折れやすい。ノズルが壊れる。
と言った、症状がでるパターンです。
フレームの不具合は、主にフレームロックピンの位置ズレによる場合がほとんどです。
アッパーとロアの穴位置のズレが原因となり、上下の隙間ができてしまいます。
ピン穴を削っての補修をしたりしますが、軽微な物なら今回の例のように、アルミテープの貼り付けで対応できる場合もあります。

今回のフレームは、G&P製の三次ロット以降の物であり、大量生産で質が落ちたと思われる物をフレーム内の追加加工で補正されている物です。恐らく8年くらい前のロットではないかと思います。ちょっと記憶が曖昧で申し訳ありません。
メカボックスは、マルイ製品をカスタムした物ですので、コンプリートガンの状況ではありません。
実際、今回の補修で、初速は15m/sくらい上昇してしまいました。85m/s弱の個体でしたので、調整確認後にギリギリ(苦笑)の状況でした。
内部のチューニングもありましたので、安全圏に調整し直し、95m/s以下に仕上げてあります。
BB弾の重量やHOPの掛け具合での初速のダウンが大きい場合は、気密が取れていないと判断できます。
給弾が上手くされない場合は、マガジンその物が原因の場合もありますが、チャンバー部分に問題が有る場合も多いです。
デザイン変更で、パーツを組み替える時は、確認の上で作業されるのをお勧め致します。
以前ご紹介した、 「M4用 NB フレーム&フロント 前編」 「M4用 NB フレーム&フロント 後編」 を見て頂ければ、相性や品質によっての対応が参考になると思います。
COMBAT DOLL 店主 中根
奥山デイズにて定例会(レギュレーション) 未定
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
返信はHPのメールサーバーよりさせて頂きます

今回は、海外製品での組み付けでも、時々触れている、フレームとアウターバレルの状況による給弾不良についてです。
フレームとバレルが他社製品だったり、ロットが悪いB級品だったりといろいろなパターンがありますが、基本的にはガタの補正が必要になります。
今回の例は、バレルの基部の成型にも問題があったので、顕著な給弾不良が出ていた物です。

過去に応急処置を施していた固体でしたが、セミオートでは給弾してくれないという症状が致命的と言う事で、追加のチューニングと合わせて補正を依頼された状況です。
原因としては、アウターバレルの相性の悪さが8割以上と言った状況です。
かなり、昔の製品で、ブランドは不明(失念しています)ですが、チャンバー挿入用の溝部分の加工と、センター決めや位置固定用の3本のピンとの位置がズレてしまっている状態の製品でした。
サイドの2本は抜いてしまい、上部ピンの1本のみで位置補正します。
サイドピンを失くしてしまっていますので、フレームとの位置矯正でのアルミシートの挿入は重要になります。メカボックスとの位置関係が正確な位置に来るように調整の必要があります。
合わせの位置がズレてしまうと、ノズルがチャンバーに斜めに入ることになり、作動時の抵抗になったり、気密が取れなくなったりします。
この状況も給弾不良を誘発する原因の一つになります。

フレームとバレルを合わせ、チャンバーを挿入して、確認をする訳ですが、この個体は先にも書きましたが、チャンバーの入り込む部分が寸法を大きくしてしまっている為、上下左右に動き回ってしまいます。
チャンバーのガイドレール部分にアルミシートを挟み込み、遊びを減らしてアウターバレルとチャンバーの位置を確認します。
チャンバーがスムースに抜き差しできるサイズにする必要があります。チャンバーのスプリングが付いているのは、メカボックスに押し付けて気密を保持させる為です。
チャンバーの位置関係は、基本的に前後に多少の遊びがあり、マガジンの脱着の際のチャンバーと給弾ルートの個体誤差に対応できるような寸法設計になっています。
マガジンによって、パワーの差や、給弾不良が出てしまう場合は、この位置関係が狂わされてしまっている状況ですので、マガジンを諦めるほうが懸命です。
センター位置・上下ガタを確認して、フレームとの固定位置を決めます。
状況によって、上方に寄せたり、左右にズラしたりしなければいけない製品もありますので、ここをじっくり詰める事をお勧め致します。

成型跡を利用して、左右の中心を確認し、上下位置は、メカボックスをはめ込んで確認する状況です。
この個体は、フレーム側にも問題があり、位置補正として、アルミテープを貼り付けて調整しています。

最終的には、この画像のような状況まで、固定位置がズレてしまう状態でした。
ただのポン付け状態では・・・
マガジンが挿入できない。もしくは、はまりが固い。
パワーが出ず、飛距離が無い。ヘロヘロ弾で飛ばない。
弾が曲がって飛んでいく。この画像の状況なら、大きく左に曲がってしまう。
タペットプレートが折れやすい。ノズルが壊れる。
と言った、症状がでるパターンです。
フレームの不具合は、主にフレームロックピンの位置ズレによる場合がほとんどです。
アッパーとロアの穴位置のズレが原因となり、上下の隙間ができてしまいます。
ピン穴を削っての補修をしたりしますが、軽微な物なら今回の例のように、アルミテープの貼り付けで対応できる場合もあります。

今回のフレームは、G&P製の三次ロット以降の物であり、大量生産で質が落ちたと思われる物をフレーム内の追加加工で補正されている物です。恐らく8年くらい前のロットではないかと思います。ちょっと記憶が曖昧で申し訳ありません。
メカボックスは、マルイ製品をカスタムした物ですので、コンプリートガンの状況ではありません。
実際、今回の補修で、初速は15m/sくらい上昇してしまいました。85m/s弱の個体でしたので、調整確認後にギリギリ(苦笑)の状況でした。
内部のチューニングもありましたので、安全圏に調整し直し、95m/s以下に仕上げてあります。
BB弾の重量やHOPの掛け具合での初速のダウンが大きい場合は、気密が取れていないと判断できます。
給弾が上手くされない場合は、マガジンその物が原因の場合もありますが、チャンバー部分に問題が有る場合も多いです。
デザイン変更で、パーツを組み替える時は、確認の上で作業されるのをお勧め致します。
以前ご紹介した、 「M4用 NB フレーム&フロント 前編」 「M4用 NB フレーム&フロント 後編」 を見て頂ければ、相性や品質によっての対応が参考になると思います。
COMBAT DOLL 店主 中根
奥山デイズにて定例会(レギュレーション) 未定
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
返信はHPのメールサーバーよりさせて頂きます
PDR-C リチューン 耐久性向上
MG42 サイクルアップ レンジアップ「山」 本体矯正
MG42 サイクルアップ レンジアップ「山」 チューン
キングアームス製(?) M4系 調整カスタマイズ
NB VSS 内部チューニング
NB製 VSS チューニング 分解編
MG42 サイクルアップ レンジアップ「山」 本体矯正
MG42 サイクルアップ レンジアップ「山」 チューン
キングアームス製(?) M4系 調整カスタマイズ
NB VSS 内部チューニング
NB製 VSS チューニング 分解編