2014年12月09日

PDR-C サイレント「林の壱式」 チューン

COMBAT DOLL の店主です。

前回と同様に、PDR-Cのベーシックタイプベースのチューニングでしたが、ご予算の余裕から、「林」仕様へのグレードアップが図られている状況です。

但し、クライアント様へは大変申し訳ない、失敗をしてしまいました。

クライアント様のお住まいの地域の状況を把握しておらず、今期最終ゲームに間に合わせる事ができませんでした。
直前の調整不足の発覚から、大変ご迷惑をお掛けしてしまった次第です。

折角のカスタム品を、来期まで冬眠させる事となってしまい、大変申し訳ありませんでした。
この場を、使わせて頂き、改めてお詫び申し上げます。


クライアント様の要望としては、
 耐久性を考慮したベーシックチューンで、静音性が上がれば、なお良いと言う状況でした。
 お見積もりがハッキリしたところで、予算の余裕に合わせて、サイレントロッドの取り付けとなった状況でした。

実際の施工と、調整難航部分を順にご説明致します。
本体は平行物でした。シリアルは控えていたつもりだったのですが、画像が見当たらず、クライアント様のみ、ご確認頂く状況です。

PDR-C サイレント「林の壱式」 チューン

順次分解し、メカボックスから調整していきます。

PDR-C サイレント「林の壱式」 チューン

メカボックス内部の仕上げを行います。研磨及びタペットプレートスプリングの空間確保の加工です。

PDR-C サイレント「林の壱式」 チューン

スイッチの交換と、スイッチのガタ調整のシムの貼り付けです。

PDR-C サイレント「林の壱式」 チューン

セクターギアのタペットプレートのカム部分の研磨を忘れずに行います。

ピストンヘッドには、マルイ製品を使用し、サイレントロッドの取り付けを行います。1.5mmにて4つ穴になっています。
ロッドが付いて、エアダンパーの効果が現れ、打撃音と振動の軽減がされると同時に、最終的な圧縮比が向上され、バレル内でのBB弾の失速を緩和します。
ウエイト部分も流用しますので、ピストン重量のバランスも取れ、圧縮比の安定に繋がります。

PDR-C サイレント「林の壱式」 チューン

ピストンにつきましては、クライアント様のご要望で、WIIのハイスピードピストンに交換対応となっております。

シリンダーもマルイ純正の穴あきシリンダーを使用しています。
スラストベアリングは移植し、スプリングガイドの長さも5mmほど短く加工しています。

PDR-C サイレント「林の壱式」 チューン

タペットプレート用スプリングは交換して、純正より弱い物になりますので、耐久性が向上します。
グリス塗布前の画像ですので、空間確保の加工と合わせてご確認ください。

モーターは、マルイ1000Sモーターに換装です。
ピニオンギアは、マルイのモーターの物をそのまま使用しています。
ギアのシム調整と合わせて、モーターの位置決めも行っている状態です。

PDR-C サイレント「林の壱式」 チューン

ギアのシム調整は、静音性も考慮した少々タイトのセッテイングにしてあります。
塗布しているグリスはXabierイエローグリスを使用しています。

シリンダーヘッドの裏側(ダンパーラバー)の画像を撮り忘れておりますが、若干偏芯した貼り付けとなっていましたので、テーパーが付くように加工してあります。ロッドを対応させる為の加工でもあり、重要な部分だったのですが、画像が無く、申し訳ありません。

次は、バレル関係になります。

PDR-C サイレント「林の壱式」 チューン

基本的に0.2gのBB弾が前提ですので、マルイ製品と同様のシステムにします。
パッキンは、シリコン製の純正品はデリケートな為、システマ製に交換しています。
HOPアジャスターは、AGW製に交換しています。チューブ部分はマルイ純正品になっています。

インナーバレルは、純正品加工仕上げで、テーパー加工を施しています。
0.2gでの弾道安定を考慮した、仕上げになりますね。

今回の失態となってしまった要因はここになります。

PDR-C サイレント「林の壱式」 チューン

今回、初めてフレーム側のメカボックス用のダボ部を削る必要が発生しました。

元々、アウターバレルは、一番低い位置で固定されていた、珍しい個体だったのですが、落とし穴がありました。

初期の調整では、純正付属のマガジンと、マルイ製多弾数マガジンでの調整はできていたのですが、他のマガジンでの給弾不良が顕著に出てしまう状況でした。

PDR-C サイレント「林の壱式」 チューン

当店での定例会も予定されていて、試射をされに来たお客様のマガジンをお借りして発覚した不具合でした。
ギリギリの出荷状況で、もしや・・・? と思っての確認で発覚した為、クライアント様への、多大なご迷惑となってしまいました。
大変、申し訳ありませんでした。

結局、ダボ部分の加工調整を行う結果となり、最終ゲームが終了した翌日での、クライアント様へのお届けとなってしまった次第です。
まったくもって、面目ありませんでした。
折角、楽しみにして頂いていたのに、酷い仕打ちをしてしまいました。申し訳ありません。

マガジンの違いは、キャッチ部分でのはまり込みの固定の違いと、ゼンマイ部分のテンションの違いにより発生した給弾不良でした。
ゼンマイのテンションの違いについては、対応しきれないのが現状です。
安価な製品は、ゼンマイの板厚が厚く、固めの為、巻き上げテンションがきつくなり、ノズルの動きを阻害してしまいます。
タペットプレートの耐久性を上げる為の細工が施されたチューニングの為、本体側でのこれ以上の調整はできません。
マガジンキャッチの補助カーラーも装着し、キャッチの調整も行っているのですが、ウッカリしておりまして、画像の撮影を忘れておりました。
しっかり装備されておりますので、ご安心ください。

一番良いのは、そういったマガジンの場合は、ゼンマイ部分をマルイ製品と同等のクオリティーの物と交換して頂く事です。
海外製品のタペットプレートのスプリングが固いのは、こういった要因が考慮されているのでは?と思われます。

ちょっと、話が逸れてしまいましたが、デリケートな個体は、ご確認頂ければと思います。

最終的な調整を行った結果として、スプリングのレートは最低限のレートの物で効率良くパワーが出せている状況です。

PDR-C サイレント「林の壱式」 チューン

バッテリースペックによる変動も考慮して、カーラー装備のスプリングガイドでのセッテイングとしております。

PDR-C サイレント「林の壱式」 チューン

フレームピンでの配線の挟み込みを嫌って、配線の逃しも変更した仕様です。
SBDも取り付けた、スイッチの保護仕様です。

サイレンサーも同送頂き、合わせたバレル位置の調整とさせて頂いています。

PDR-C サイレント「林の壱式」 チューン

こんな小さなサイレンサーですが、「林」チューニングとの併用ですので、消音効果はバッチリになっています。

これで、調整は完了されたつもりですが、不具合が新たに発覚いたしましたら、お叱りのご連絡を頂ければと思います。

クライアント様には、大変ご迷惑をお掛けしてしまいました。

ここ最近のニュースでも、降雪地域の大変さが報道されております。
降雪地域の方々におきましては、御身体等、お気を付けてお過ごし頂ければと思います。


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)  次回未定

  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
  定休日 日曜日 年末年始  他 臨時休業あり

  TEL 053-450-3308 FAX 同番
  メール info@combatdoll.jp
  ミリブロのメッセージからでも大丈夫です 
  返信はHPのメールサーバーよりさせて頂きます

  PDR-C サイレント「林の壱式」 チューン




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Posted by コンバットドール  at 20:00 │Comments(2)MAGPULL PTS PDR-C故障の原因を見極める

この記事へのコメント
この度はカスタムありがとうございました。
ゲームに参加できなかったのは当方の個人的な理由であって、店主さんには全く落ち度はありません。お気になさらずに!
まだ試射できておりませんが冬季インドア戦で使えたらなぁと淡い期待を抱いています。
丁寧な対応、感謝しております。
Posted by o at 2014年12月09日 20:26
O さん
 寛大なコメントありがとうございます。
 ブログでもご紹介頂き、光栄です。
 
 不備が発覚いたしましたら、いつでもご連絡ください!
 やはり、マガジンとの相性が、一番きになってしまう部分です・・・

 今回は、いろいろとご不便をお掛けしてしまいましたが、寛大の対応をありがとうございました。
Posted by コンバットドールコンバットドール at 2014年12月13日 18:51
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