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Posted by ミリタリーブログ  at 

2013年01月14日

APS-2 店主仕様

 COMBAT DOLL の店主です。

 昨日、川原にてチューニングし直した銃などを試射してきました。

 今回は何年振りかの、自分の銃をオーバーホールも兼ね、APS用のカスタムチャンバーでのレンジアップのテストヘッドとして、VSRと比較するべく、再チューンを施して試射しました。

 目的として、タイトバレルでの高回転HOPの状況の確認で、飛距離と精度がどこまで両立できるかです。



 かなり静かだと、お褒め頂くAPSですので、その中身の紹介がてら説明していきます。
 昔に組み上げた銃の為、ほぼ廃盤パーツばかりなので、現行のパーツでの製作は無理になっていますので、ご了承ください。

 ストックはナカヤ製の木製ストックで、一番安い物(約20000円)を、グリップ辺りをレミントン風に見える様に削り込んであります。木製ストックの方が振動を吸収してくれるのはもちろんですが、単純に木の方が好きなだけです。



 レシーバーは、PDI製のアウターバレルと一体のカスタムレシーバー(約40000円)を使用してあります。

 このレシーバーに一番ギャップの少なかったシリンダーがKM製のステンシリンダーセット(約14000円)でした。
 実際には、レシーバーの塗膜分がきつくて入りきらないのですが、シリンダーのエンドを電ドリでつかみ、コンパウンドを塗って回転させながら、ひたすら摺り合わせを繰り返し、作動できるところまでボアアップします。髪の毛でも挟まれば、動かなくなってしまうレベルです。
 シリンダーとレシーバーのギャップを無くす事で、精度はアップし、振動も均一に分散されるので、共振もなくなり、静かになる要素が1つできあがります。



 チャンバーはPDI製のカスタムチャンバー(約7000円)です。Laylax製の物と比較すると、HOPを抑える切り欠き窓が大きく、長掛けHOPであるレンジアップでは、こちらの方がやり易くなっています。詳細は企業秘密とさせて頂きますので、外観のみで申し訳ありませんが、基本は電動ガンと同じです。
 そして、今回のメインどころであるタイトバレルですが、PDI製の01バレルの395㎜(約14000円)の仕上げが最上級だった頃のロットの物です(今現在の方が良いかもしれませんが)。タイトになり気密が上がると、HOPの回転ロスが大きくなるので、飛距離は落ちます。個人的な好みで、精度を優先したいので、どの距離まで安定させられるかの実験ではありましたが、風さえ読めれば0.25gのエクセルのバイオ弾で50m先でのヘッドショットが可能なレベルまで出てました。こりゃぁズルかなぁ?と思いつつもにんまりしてしまいました。
 初速は85m/sで計測誤差前後1m/s。HOPの調整幅を制限してあり、ほぼ固定HOPの状態になっています。ちなみに、0.2gで90m/s、0.28gで83m/s、0.3gで80m/sと規制値は重量弾でギリギリになっていますが、0.3gでのHOPは弱くなっています。通常使用の0.25g、もしくは.0.28gでベストな状況でのセッティングにしてありますので、0.3gでの飛距離は無視してあります。



 シリンダーのアッセンブルですが、シリンダーは先述の通りKM製、シリンダーヘッドもセットの物ですが、ノズルの長さがノーマルより長くなっており、カスタムチャンバーにちょうど良いサイズだったので、そのまま使用していますが、BB弾を押し込む先端はアールを付けて研磨し、BB弾に傷を付けない様に仕上げ直してあります。
 ピストンはフォートレス製のストロークが調整できるタイプ(約6000円)で、最短にして使用。Oリングを使用する箇所に、PDI製のYリング(約700円)をつかってあります。ピストンヘッドには穴が空いており、リードバルブ方式にはなっているのですが、弾抜けの負荷を無くすべく、二重の対策仕様にしてあります。精度を追求するなら、これが一番でした。
 スプリングはツイン(約4000円)にしてあり、スプリングのジャダーを解消。スプリングガイドはシリンダーに合わせてKM製の太径と細径をセパレートで使用できる物を細径で使用してあります。
 シリンダーヘッドにごついスプリングが取り付けてありますが、これは、ピストンの打撃を受け止めるダンパーであると同時に、ショートストローク化する為のパーツになります。これが、静かにさせる為の最大の要因になっています。ピストンに付いているロッドは、ただのメクラネジになっていますので、なんの効果もありません。ノズルの内径は3.2㎜に絞り込んであり、パワーの調整はこのサイズで微調整です。



 先述のシリンダーの摺り合わせですが、上の画像の様に、自重で滑り込むのはここまでで、この先は手動で押し込みです。スプリングの利いていない状況での抜き差しでもVSRのノーマルコッキングより重くなっています。



 この銃の最大の欠点であり、個人的にはお気に入りの部分がこのトリガーシステムです。
 ピストンのギャップを埋めないと、ただ重いだけの不良品の様なPDI製のトリガーアッセンブル(約20000円)です。早い内にモデルチェンジした駄目アイテムでしたが、これを使える様にする為に試行錯誤した結果がこの銃を産み出してくれた、言わば、産みの親なのです。トリガーの重さは解消できませんでしたが。シア抜けの絶妙なところを出せる微妙アイテムです。アルミシートを挟んだり、固定パーツを増設したりと、かなり手が入っています。
 トリガーの重さでブレる心配をストロークを減らして解消しました。実際1㎜ありません。シアの掛かり共々癖があり、ゲーム中に放棄していっても、誰も使おうとしません。邪魔な時は安心して放棄して、ブラフとして活躍してくれます。

 内容としては、こんな状態ですね。

 組み付けの際のセンター出しや、ネジの締め付けの確認をして出来上がりです。

 明日は比較対象のVSRを紹介します。

 COMBAT DOLL 店主 中根

  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00 
  定休日 日曜日 
  年末年始 他 臨時休業あり  
  TEL 053-450-3308 FAX 同番
  メール info@combatdoll.jp
  ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
  


Posted by コンバットドール  at 20:00Comments(2)エアガンカスタムDOLLカスタム