2012年09月06日
VSR10Gスペック その2 カスタム編
COMBAT DOLL の店主です。
前回の続きです。
VSR10Gスペック「その2」カスタム編をご覧下さい。
基本、ノーマルベースのライトカスタムですが、性能は十二分に引き上げてあります。
まずは、バレルの出口の加工です。

サイレンサー取り付け用のメスネジの奥で、平面になっている部分を、インナーバレルごとテーパー加工します。サイレンサーの入り口に合わせた、出口サイズです。

その後、インナーバレルの出口を仕上げます。テーパー部分は2000番のペーパーにて仕上げしてあります。

インナーバレルの固定にLaylax社製のPSS10シリーズのブレ止めを先端側に1ヶ使用します。

忘れちゃいけない、共鳴防止のウレタンスポンジの挿入もします。
シリンダーヘッドがチャンバーブロックに接触して固定になっていますので、打撃の衝撃振動や全体の振動が、空洞で反響するのを防ぎます。
この加工で、サイレンサーを装着していない時のグルーピングが、0.2gBB弾で10mで3cm以内になりました。
10発中、7発は1cm以内で収まるのですが、3発くらいは、落ち着いてくれません。
スナイパーライフルで、3割のミスショットは厳しい状態ですが、0.25gのBB弾ならその半分です。
0.25g以上の重量のBB弾を使用するのが前提のカスタムです。
サイレンサー装着時は1cm以内です。(もちろん、他のカスタム部分も完成状態です。)
そして、シリンダー部分です。

一時ですが、メーカー出荷状態で改造防止のメクラピン以外にカシメ加工もしてあったのですが、このロットはされていなかったので、遠慮無く手を入れました。
メクラピンのボーリングと、シリンダーヘッドへの分解ツール用の穴の追加です。
ノズルの内径も絞ってありますが、サイズは企業秘密とさせて頂きます。
但し、シリンダー側のメスネジは、ネジ山が半分以上削られていますので、脱着の際はネジヤマを合わせるのを慎重に行なう必要があります。それと、スプリングレートを上げてしまうと、破損する恐れが高くなりますので、純正スプリングのみ、使用可能の状態だと認識して下さい。

ピストンヘッドに穴を開け、リードバルブ方式(大概のカスタム品と同様)にします。
穴が大きく見えますが、ラバー部は3mm、樹脂部は1.5mmの穴になっています。
エアブレーキ用のロッドは残します。これが、VSR10の肝ですからね。

そして、ピストン内部に、クッション&増圧用のダンパーを仕込みます。
ストロークとダンパー素材は、内緒にさせて下さい。見る方が見れば、すぐに解かると思いますが・・・(笑)。
もちろん、クライアント様には説明させてもらってます。「ふぅ~ん」と言うコメントでした。
前回で紹介してありますが、スプリングとピストン内にはグリスが塗布、及び充填されています。
シリンダーグリスは、弱粘度のシリコングリスを塗り直してありますので、圧縮比が上がってます。
以上で、DOLLカスタム「林の零式」仕様のVSR10Gスペックの出来上がりです。
あとは、クライアント様にお渡しするだけです。
この仕様で未処理な部分は、トリガー周りです。
ノーマルのトリガーシアは、経年変化や過負荷(コッキングのしっぱなし等)で、破損する事がありますので、おかしくなってからのカスタムで良いと思ってます。
他、カスタムパーツもいろいろありますので、希望に合わせて組み込み調整ができますね。
ただ・・・ 欠点もあるんですよ、この仕様は・・・(苦笑)
短いバレルに、大量の圧縮エアで発射されるカスタムなんです。
そう! まるで、「流速チューン」なんですね。
それなので、空撃ちは静かなんですが、弾を発射する時はサイレンサーが付いてないと、「パチンッ!!」という、エアの圧縮膨張の音が大きいんです。
効率良く圧縮され、バランス良く高速吐出されている証拠なのですが、サイレンサーやフルオートトレーサーの助けを借りるしか、静かにできないんです・・・(涙)
実銃の様に、サブソニックの弾でも有ればいいんですけどねぇ~(笑)
冗談はさておき、小型のサイレンサーで十分消せますので、ショートライフルとして、カウンタースナイパーに使える仕様です。
チャンバーの加工でレンジアップもできますが、重量弾限定の仕様になってしまいますので、フィールドに合わせて、考慮下さい。
2回に渡って、VSR10Gスペックのネタでしたが、リーズナブルなカスタム例でした。
次回は、何になるか、お楽しみに!
COMBAT DOLL 店主 中根
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です。
追伸、定例会は9月は第3日曜日の16日になります!!
前回の続きです。
VSR10Gスペック「その2」カスタム編をご覧下さい。
基本、ノーマルベースのライトカスタムですが、性能は十二分に引き上げてあります。
まずは、バレルの出口の加工です。

サイレンサー取り付け用のメスネジの奥で、平面になっている部分を、インナーバレルごとテーパー加工します。サイレンサーの入り口に合わせた、出口サイズです。

その後、インナーバレルの出口を仕上げます。テーパー部分は2000番のペーパーにて仕上げしてあります。

インナーバレルの固定にLaylax社製のPSS10シリーズのブレ止めを先端側に1ヶ使用します。

忘れちゃいけない、共鳴防止のウレタンスポンジの挿入もします。
シリンダーヘッドがチャンバーブロックに接触して固定になっていますので、打撃の衝撃振動や全体の振動が、空洞で反響するのを防ぎます。
この加工で、サイレンサーを装着していない時のグルーピングが、0.2gBB弾で10mで3cm以内になりました。
10発中、7発は1cm以内で収まるのですが、3発くらいは、落ち着いてくれません。
スナイパーライフルで、3割のミスショットは厳しい状態ですが、0.25gのBB弾ならその半分です。
0.25g以上の重量のBB弾を使用するのが前提のカスタムです。
サイレンサー装着時は1cm以内です。(もちろん、他のカスタム部分も完成状態です。)
そして、シリンダー部分です。

一時ですが、メーカー出荷状態で改造防止のメクラピン以外にカシメ加工もしてあったのですが、このロットはされていなかったので、遠慮無く手を入れました。
メクラピンのボーリングと、シリンダーヘッドへの分解ツール用の穴の追加です。
ノズルの内径も絞ってありますが、サイズは企業秘密とさせて頂きます。
但し、シリンダー側のメスネジは、ネジ山が半分以上削られていますので、脱着の際はネジヤマを合わせるのを慎重に行なう必要があります。それと、スプリングレートを上げてしまうと、破損する恐れが高くなりますので、純正スプリングのみ、使用可能の状態だと認識して下さい。

ピストンヘッドに穴を開け、リードバルブ方式(大概のカスタム品と同様)にします。
穴が大きく見えますが、ラバー部は3mm、樹脂部は1.5mmの穴になっています。
エアブレーキ用のロッドは残します。これが、VSR10の肝ですからね。

そして、ピストン内部に、クッション&増圧用のダンパーを仕込みます。
ストロークとダンパー素材は、内緒にさせて下さい。見る方が見れば、すぐに解かると思いますが・・・(笑)。
もちろん、クライアント様には説明させてもらってます。「ふぅ~ん」と言うコメントでした。
前回で紹介してありますが、スプリングとピストン内にはグリスが塗布、及び充填されています。
シリンダーグリスは、弱粘度のシリコングリスを塗り直してありますので、圧縮比が上がってます。
以上で、DOLLカスタム「林の零式」仕様のVSR10Gスペックの出来上がりです。
あとは、クライアント様にお渡しするだけです。
この仕様で未処理な部分は、トリガー周りです。
ノーマルのトリガーシアは、経年変化や過負荷(コッキングのしっぱなし等)で、破損する事がありますので、おかしくなってからのカスタムで良いと思ってます。
他、カスタムパーツもいろいろありますので、希望に合わせて組み込み調整ができますね。
ただ・・・ 欠点もあるんですよ、この仕様は・・・(苦笑)
短いバレルに、大量の圧縮エアで発射されるカスタムなんです。
そう! まるで、「流速チューン」なんですね。
それなので、空撃ちは静かなんですが、弾を発射する時はサイレンサーが付いてないと、「パチンッ!!」という、エアの圧縮膨張の音が大きいんです。
効率良く圧縮され、バランス良く高速吐出されている証拠なのですが、サイレンサーやフルオートトレーサーの助けを借りるしか、静かにできないんです・・・(涙)
実銃の様に、サブソニックの弾でも有ればいいんですけどねぇ~(笑)
冗談はさておき、小型のサイレンサーで十分消せますので、ショートライフルとして、カウンタースナイパーに使える仕様です。
チャンバーの加工でレンジアップもできますが、重量弾限定の仕様になってしまいますので、フィールドに合わせて、考慮下さい。
2回に渡って、VSR10Gスペックのネタでしたが、リーズナブルなカスタム例でした。
次回は、何になるか、お楽しみに!
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営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です。
追伸、定例会は9月は第3日曜日の16日になります!!
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