2015年03月08日
L96 チューニングアイテム 試射検証
COMBAT DOLLの店主です。
昨日の続きになります。
L96のチューニング結果になる試射報告です。

サイレンサーの有無では、長距離での弾道安定感が多少変わってきます。
銃口部のサイレンサー取り付けネジの窪みでの影響になりますが、無風に近い状況なら、差は少ないです。
風がそよぐと感じられるくらいだと、変動がハッキリ解るようになります。
窪みの部分に、吹き溜まりができる環境になり、発射されたBB弾に影響を与えます。
実質的に、
・何も無し
発射音は「パチンッ!」と言う破裂音になる。
ネジ部の窪みが、音を拡散反響し、ネジ山での乱流(渦)も発生してBB弾の回転に影響を与え易い。

ネジ山はピッチが細かいので、影響は僅かではあります。
サイレンサー未使用なら、マズルキャップ(ネジ無し)の方が良いと思います。
・サイレンサーアタッチメントのみ
発射音は「プチンッ!」と言う感じの通常音。アタッチメントとの内径と距離が整流効果を出す。

内径6.03mmのインナーバレルから流れ出るエアとBB弾が、一時拡張(内径7.5mm・長さ26.5mm)空間で、エアの流れとBB弾の位置を整えてくれています。
シリンダー容積とバレル容積がこの部分で最適になるという状態です。
吐出量や流速がオーバーバランスの場合は、この空間でも加速されます。
・サイレンサー付き
発射音は「プシュッ!」と言うエアの圧縮音。
整流効果を発揮するアダプターを通過し、サイレンサー内部の保護空間で、BB弾回転が安定して、ベストバランスでの射出が安定し易い。
但し、サイレンサーの取り付けが、キレイにセンターが出るようにしてあげなければいけません。
先の画像のアダプターのシールテープは、試射の為に簡易的にセンター出しをしています。
インナーバレルが短かい為に、バランス取りが難しいのが現実になります。
弾道を安定させる為のガイド(バレル)が短くなれば、初期待機部(HOPチャンバー)の精度が重要になります。
HOPチャンバーでの回転の掛かり方を安定させなければ、精度は上がりません。
また、吐出量がオーバーバランスになり易いので、銃口から射出されたBB弾に、追い掛けてくる余剰吐出圧で、悪影響を与えてしまうリスクが付いてまわると言う事です。
解り易く例えるならば、置いてあるピンポン玉に、ホースで水を当てて、思い通りの方向に飛ばそうとする状況が、銃口で起こっている訳です。
勢い良く水を出せば難しいですが、弱めればある程度やり易くなります。
前置きが長くなってしまいましたが、インナーバレルでの比較をしてあります。
マルイ、純正バレル使用時 内径6.08mm 205mmにカット 出口テーパー加工 入口仕上げ直し

注) 試射の際、腰痛での集中力を欠いている状況もあり、正確性は若干低下していると思います・・・m(_ _)m
マルイバイオ0.25gで浮き上がりを抑え目にしたHOP調整を行い、調整を変えずに試射しています。
ターゲット距離 12m スコープ倍率 6倍 屋内 初速 各重量で78m/sくらい(重量での初速差はほとんど出ない状態)
サイレンサー取り付け無し。バイポットやスタンドは使用せず、クッションに乗せての人力固定 各5発
G&GのBB弾は、若干相性が良くないようです。
0.28gでのバラつきは、回転が不足して、安定しきっていないと言った状況です。
HOP調整を改めて、0.28gで行えば、もっと良い結果だ出ますが、使用しないつもりでしたので、省略しました。
Laylax、アウターバレルセット品 内径6.03mm 205mm長 加工面再仕上げ 最終調整状態

注) 腰痛は改善され、集中力は通常。
0.25gでの試射
G&Gバイオ0.25g(78m/s)にてHOP調整し、マルイバイオ弾(80m/s)も同一HOP調整。飛距離をある程度優先した若干の浮き上がり弾道。
0.28gでの試射
G&Gバイオ0.28g(80m/s)にてHOP調整し、マルイバイオ弾(80m/s)も同一HOP調整。浮き上がりを抑えた精度優先弾道。
試射環境は同一 12m 6倍 クッション上での人力固定 各5発
マルイの0.25gに関しては、サイズが若干大きいようです。初速差とバラつきからの推測です。
G&G製のBB弾を基本使用されると言うことで、それに合わせた調整をしております。
クッションを使用しているのは、打撃振動を逃す方が、射手のブレより影響が少なかったからです。
正直に言わせて頂くと、僕のスペック(射手としての)も結果に含まれていますので、参考としての試射結果です。
水平儀を確認して射つと言う作業は、機種が変わって、位置も変わってだと、結構大変です。
集中力が発揮できないと、銃のスペックが発揮できないですね。

屋外での試射については、画像がありません。カメラを忘れてしまい、記録画像がありません。ごめんなさい!
参考ですが、HOP調整での飛距離をソコソコとする場合は、浮き上がりの上昇を1m以内として見ています。
距離と精度を両立の場合は30cmまでとして見ています。
どちらのセッテイングでも40mまでの、ほぼ直線弾道を前提として調整させて頂いてますが、風向き(特に向かい風の場合)によっては浮き上がりが早くなってしまいますので、お気を付けください。追い風の場合は、自分の視力では、スコープでも見えなくなってしまいますので、実質の最大飛距離は不明です。
40mまでのヘッドショット・50mまでのマンショットが可能とはなっておりますので、ご安心ください。
風を読まなければいけないと言う、本物のスナイパーさながらになりますが、横風には、水平儀をみて傾きを調整することで対応可能です。
いろいろな状況で、曲がり具合と傾きのバランスが解ると、横風は怖くなくなります。向かい風だけはどうしようもありませんが、癖を掴んで頂ければ幸いです。
今回のチューニングは、昨日の記事の分も含めて以上になります。
クライアント様、随分長い期間お待たせしてしまい、ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。
記事の内容で、ご質問等ありましたら、連絡頂ければと思います。
気の済むまでのチューニングをさせて頂き、ありがとうございました。
参考 サイレンサーのカスタマイズ

アルミパイプを使用して、出口を8mm直径に絞り込んでいます。
発射音の減音効果 大
スナイパーのアドバンテージを上げる為に有効です。発射ポイントを不明確にさせます。
参考 左利きの射手用のレベル取り付け(VSR-10)

ハイマウントを利用して、下方右側に固定取り付け
レベルに関しては、左利きの方用の取り付けも可能です。
COMBAT DOLL 店主 中根
奥山デイズにて定例会(レギュレーション) 次回未定
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
返信はHPのメールサーバーよりさせて頂きます

昨日の続きになります。
L96のチューニング結果になる試射報告です。

サイレンサーの有無では、長距離での弾道安定感が多少変わってきます。
銃口部のサイレンサー取り付けネジの窪みでの影響になりますが、無風に近い状況なら、差は少ないです。
風がそよぐと感じられるくらいだと、変動がハッキリ解るようになります。
窪みの部分に、吹き溜まりができる環境になり、発射されたBB弾に影響を与えます。
実質的に、
・何も無し
発射音は「パチンッ!」と言う破裂音になる。
ネジ部の窪みが、音を拡散反響し、ネジ山での乱流(渦)も発生してBB弾の回転に影響を与え易い。

ネジ山はピッチが細かいので、影響は僅かではあります。
サイレンサー未使用なら、マズルキャップ(ネジ無し)の方が良いと思います。
・サイレンサーアタッチメントのみ
発射音は「プチンッ!」と言う感じの通常音。アタッチメントとの内径と距離が整流効果を出す。

内径6.03mmのインナーバレルから流れ出るエアとBB弾が、一時拡張(内径7.5mm・長さ26.5mm)空間で、エアの流れとBB弾の位置を整えてくれています。
シリンダー容積とバレル容積がこの部分で最適になるという状態です。
吐出量や流速がオーバーバランスの場合は、この空間でも加速されます。
・サイレンサー付き
発射音は「プシュッ!」と言うエアの圧縮音。
整流効果を発揮するアダプターを通過し、サイレンサー内部の保護空間で、BB弾回転が安定して、ベストバランスでの射出が安定し易い。
但し、サイレンサーの取り付けが、キレイにセンターが出るようにしてあげなければいけません。
先の画像のアダプターのシールテープは、試射の為に簡易的にセンター出しをしています。
インナーバレルが短かい為に、バランス取りが難しいのが現実になります。
弾道を安定させる為のガイド(バレル)が短くなれば、初期待機部(HOPチャンバー)の精度が重要になります。
HOPチャンバーでの回転の掛かり方を安定させなければ、精度は上がりません。
また、吐出量がオーバーバランスになり易いので、銃口から射出されたBB弾に、追い掛けてくる余剰吐出圧で、悪影響を与えてしまうリスクが付いてまわると言う事です。
解り易く例えるならば、置いてあるピンポン玉に、ホースで水を当てて、思い通りの方向に飛ばそうとする状況が、銃口で起こっている訳です。
勢い良く水を出せば難しいですが、弱めればある程度やり易くなります。
前置きが長くなってしまいましたが、インナーバレルでの比較をしてあります。
マルイ、純正バレル使用時 内径6.08mm 205mmにカット 出口テーパー加工 入口仕上げ直し

注) 試射の際、腰痛での集中力を欠いている状況もあり、正確性は若干低下していると思います・・・m(_ _)m
マルイバイオ0.25gで浮き上がりを抑え目にしたHOP調整を行い、調整を変えずに試射しています。
ターゲット距離 12m スコープ倍率 6倍 屋内 初速 各重量で78m/sくらい(重量での初速差はほとんど出ない状態)
サイレンサー取り付け無し。バイポットやスタンドは使用せず、クッションに乗せての人力固定 各5発
G&GのBB弾は、若干相性が良くないようです。
0.28gでのバラつきは、回転が不足して、安定しきっていないと言った状況です。
HOP調整を改めて、0.28gで行えば、もっと良い結果だ出ますが、使用しないつもりでしたので、省略しました。
Laylax、アウターバレルセット品 内径6.03mm 205mm長 加工面再仕上げ 最終調整状態

注) 腰痛は改善され、集中力は通常。
0.25gでの試射
G&Gバイオ0.25g(78m/s)にてHOP調整し、マルイバイオ弾(80m/s)も同一HOP調整。飛距離をある程度優先した若干の浮き上がり弾道。
0.28gでの試射
G&Gバイオ0.28g(80m/s)にてHOP調整し、マルイバイオ弾(80m/s)も同一HOP調整。浮き上がりを抑えた精度優先弾道。
試射環境は同一 12m 6倍 クッション上での人力固定 各5発
マルイの0.25gに関しては、サイズが若干大きいようです。初速差とバラつきからの推測です。
G&G製のBB弾を基本使用されると言うことで、それに合わせた調整をしております。
クッションを使用しているのは、打撃振動を逃す方が、射手のブレより影響が少なかったからです。
正直に言わせて頂くと、僕のスペック(射手としての)も結果に含まれていますので、参考としての試射結果です。
水平儀を確認して射つと言う作業は、機種が変わって、位置も変わってだと、結構大変です。
集中力が発揮できないと、銃のスペックが発揮できないですね。

屋外での試射については、画像がありません。カメラを忘れてしまい、記録画像がありません。ごめんなさい!
参考ですが、HOP調整での飛距離をソコソコとする場合は、浮き上がりの上昇を1m以内として見ています。
距離と精度を両立の場合は30cmまでとして見ています。
どちらのセッテイングでも40mまでの、ほぼ直線弾道を前提として調整させて頂いてますが、風向き(特に向かい風の場合)によっては浮き上がりが早くなってしまいますので、お気を付けください。追い風の場合は、自分の視力では、スコープでも見えなくなってしまいますので、実質の最大飛距離は不明です。
40mまでのヘッドショット・50mまでのマンショットが可能とはなっておりますので、ご安心ください。
風を読まなければいけないと言う、本物のスナイパーさながらになりますが、横風には、水平儀をみて傾きを調整することで対応可能です。
いろいろな状況で、曲がり具合と傾きのバランスが解ると、横風は怖くなくなります。向かい風だけはどうしようもありませんが、癖を掴んで頂ければ幸いです。
今回のチューニングは、昨日の記事の分も含めて以上になります。
クライアント様、随分長い期間お待たせしてしまい、ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。
記事の内容で、ご質問等ありましたら、連絡頂ければと思います。
気の済むまでのチューニングをさせて頂き、ありがとうございました。
参考 サイレンサーのカスタマイズ

アルミパイプを使用して、出口を8mm直径に絞り込んでいます。
発射音の減音効果 大
スナイパーのアドバンテージを上げる為に有効です。発射ポイントを不明確にさせます。
参考 左利きの射手用のレベル取り付け(VSR-10)

ハイマウントを利用して、下方右側に固定取り付け
レベルに関しては、左利きの方用の取り付けも可能です。
COMBAT DOLL 店主 中根
奥山デイズにて定例会(レギュレーション) 次回未定
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
返信はHPのメールサーバーよりさせて頂きます