2012年09月08日
次世代M4 修理・メンテナンス
COMBAT DOLL の店主です。
今日はマルイの次世代電動ガンのM4シリーズです。修理メンテナンスになります。

クライアント様から、「ゲーム中に、弾が出なくなってしまった。」との説明を受けました。
多分ノズルが逝っちゃったなぁ、と思い、その場でフィールドストリッピングしてみると、

案の定、画像の通りにノズルが分離していました。

Laylax製のノズルに交換です。
画像が見難いですが、右側の破損したノズルの根元から負荷の掛かった方向を推測します。
ノズルに対して、斜めに力が掛かって割れてしまっています。銃を構える時に、マガジンを持っていたのだと思われます。マガジンを押し上げる形でチャンバーに力が掛かり、ノズルが圧迫されてしまい、チャンバー内に入り込んだノズルを引き戻す時の負荷に耐え切れず、パッキリと壊れてしまっています。

中身は、全然問題ありませんでしたので、ピストンヘッドに穴あけ加工(リードバルブ方式)にするだけで、クリーニングとグリスアップのみです。

また、ストックパイプの締め過ぎで、メカボックスが押されてしまい、上記画像の様に固定位置がズレてしまったりもします。次世代M4ユーザーの方は、お手持ちの銃を確認してみて下さい。傾いていた場合は、早めの対処をお薦め致します。
ストックが緩み易いので、しっかり締め込もうとした時に起こしやすいトラブルですね。
なぜ、ストックが緩み易いのかと言うと、フレームのメスネジと、ストックパイプのオスネジの遊びが大きいからです。

上記画像の様に、ガタとして1mmくらいの遊びがあり、ねじ込んだ状態でも、かなりガタガタしています。ナットリングで押さえる訳ですが、ネジ山の掛かりが少なくなってしまうので、強く締め過ぎてしまうと、ネジ部の破損につながってしまいます。
個人的な見解ですが、設計ミスや加工精度の甘さでは無く、意図的な寸法になっていると思われます。
レシーバーの肉厚や強度を考えた時に、ストック基部をしっかり固定してしまうと、ストックに掛かるストレスの負担がレシーバーのダミーリアフレームロックピンの辺りに掛かってしまい、そこから「バッキリッ!」逝ってしまう可能性が高くなるように思えます。ストレスの分散としての、ネジの遊びになっているのではないかと考えています。
でも、すぐ緩むのは好ましくないので、固定を強化します。
ネジロック剤でガチガチにすると、分解できなくなる恐れがありますので、却下。ナットは固定できても、遊びの大きいネジは固定しきれなせん。
シールテープを巻くと言うのも一般的に聞こえますが、あれは機密を取る為のものであって、素材が柔らかく、ガタの補正に使用する物ではありません。当然却下です。
同系素材(アルミニュウム)で部材への負担を無くし、硬過ぎず柔らか過ぎずの物を選ぶと、アルミのシムシートになります。

画像の様に、必要な部分に貼り付けます。厚みは0.1mmの物です。
ただ、この方法、結構大変です。ネジの凹凸に合わせてしっかり貼り付けないと、組み込みの際に剥がれたり破れたりしてしまいます。しかも、後からナットリングやフレームエンドプレートは取り付けられないので、配線やパーツをはめ込んだ状態で、貼り付け加工をしなければなりません。
今回、僕自身も付け忘れや取り付け方向の間違いで4回もやり直しました(涙)。
M4だけに、「M4かい?」→「MOW 4KAI」→「もう、4回」やりました・・・。
すいません・・・くだらなくて・・・。
で、仕上げたパーツを組み上げて、修理メンテナンス終了です。
余談になりますが、ピストンのクラッシュも良く聞くのですが、バッテリーやモーターでサイクルを上げてしまった場合は、確かにクラッシュし易くなります。
リコイルウエイトの戻りが、ピストンの後退に間に合わず、カウンターパンチの状況でリコイルウエイトのロッドを押し下げる事になる訳です。
次世代特有の、「ピストンの歯の真ん中部分」の歯がクラッシュしている事が多いのは、そう言った理由からなんです。メーカーで、バッテリーを純正品で使ってくれと言う理由の1つになっている訳ですね。
こちらのクライアント様も、Ni-cd ミニセル 9.6V 500mA のバッテリーを使用されていますが、まだ許容範囲ですね。とりあえず、ピストンクラッシュの心配は少ない仕様です。
構造が複雑になった分と、リコイルウエイトを動かす負荷が増えた分、メンテナンスをちゃんとしてやった方が良いアイテムです。みなさんも、お気を付けてご使用下さい。
COMBAT DOLL 店主 中根
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です。
追伸、定例会は9月は第3日曜日の16日になります!!
今日はマルイの次世代電動ガンのM4シリーズです。修理メンテナンスになります。

クライアント様から、「ゲーム中に、弾が出なくなってしまった。」との説明を受けました。
多分ノズルが逝っちゃったなぁ、と思い、その場でフィールドストリッピングしてみると、

案の定、画像の通りにノズルが分離していました。

Laylax製のノズルに交換です。
画像が見難いですが、右側の破損したノズルの根元から負荷の掛かった方向を推測します。
ノズルに対して、斜めに力が掛かって割れてしまっています。銃を構える時に、マガジンを持っていたのだと思われます。マガジンを押し上げる形でチャンバーに力が掛かり、ノズルが圧迫されてしまい、チャンバー内に入り込んだノズルを引き戻す時の負荷に耐え切れず、パッキリと壊れてしまっています。

中身は、全然問題ありませんでしたので、ピストンヘッドに穴あけ加工(リードバルブ方式)にするだけで、クリーニングとグリスアップのみです。

また、ストックパイプの締め過ぎで、メカボックスが押されてしまい、上記画像の様に固定位置がズレてしまったりもします。次世代M4ユーザーの方は、お手持ちの銃を確認してみて下さい。傾いていた場合は、早めの対処をお薦め致します。
ストックが緩み易いので、しっかり締め込もうとした時に起こしやすいトラブルですね。
なぜ、ストックが緩み易いのかと言うと、フレームのメスネジと、ストックパイプのオスネジの遊びが大きいからです。

上記画像の様に、ガタとして1mmくらいの遊びがあり、ねじ込んだ状態でも、かなりガタガタしています。ナットリングで押さえる訳ですが、ネジ山の掛かりが少なくなってしまうので、強く締め過ぎてしまうと、ネジ部の破損につながってしまいます。
個人的な見解ですが、設計ミスや加工精度の甘さでは無く、意図的な寸法になっていると思われます。
レシーバーの肉厚や強度を考えた時に、ストック基部をしっかり固定してしまうと、ストックに掛かるストレスの負担がレシーバーのダミーリアフレームロックピンの辺りに掛かってしまい、そこから「バッキリッ!」逝ってしまう可能性が高くなるように思えます。ストレスの分散としての、ネジの遊びになっているのではないかと考えています。
でも、すぐ緩むのは好ましくないので、固定を強化します。
ネジロック剤でガチガチにすると、分解できなくなる恐れがありますので、却下。ナットは固定できても、遊びの大きいネジは固定しきれなせん。
シールテープを巻くと言うのも一般的に聞こえますが、あれは機密を取る為のものであって、素材が柔らかく、ガタの補正に使用する物ではありません。当然却下です。
同系素材(アルミニュウム)で部材への負担を無くし、硬過ぎず柔らか過ぎずの物を選ぶと、アルミのシムシートになります。

画像の様に、必要な部分に貼り付けます。厚みは0.1mmの物です。
ただ、この方法、結構大変です。ネジの凹凸に合わせてしっかり貼り付けないと、組み込みの際に剥がれたり破れたりしてしまいます。しかも、後からナットリングやフレームエンドプレートは取り付けられないので、配線やパーツをはめ込んだ状態で、貼り付け加工をしなければなりません。
今回、僕自身も付け忘れや取り付け方向の間違いで4回もやり直しました(涙)。
M4だけに、「M4かい?」→「MOW 4KAI」→「もう、4回」やりました・・・。
すいません・・・くだらなくて・・・。
で、仕上げたパーツを組み上げて、修理メンテナンス終了です。
余談になりますが、ピストンのクラッシュも良く聞くのですが、バッテリーやモーターでサイクルを上げてしまった場合は、確かにクラッシュし易くなります。
リコイルウエイトの戻りが、ピストンの後退に間に合わず、カウンターパンチの状況でリコイルウエイトのロッドを押し下げる事になる訳です。
次世代特有の、「ピストンの歯の真ん中部分」の歯がクラッシュしている事が多いのは、そう言った理由からなんです。メーカーで、バッテリーを純正品で使ってくれと言う理由の1つになっている訳ですね。
こちらのクライアント様も、Ni-cd ミニセル 9.6V 500mA のバッテリーを使用されていますが、まだ許容範囲ですね。とりあえず、ピストンクラッシュの心配は少ない仕様です。
構造が複雑になった分と、リコイルウエイトを動かす負荷が増えた分、メンテナンスをちゃんとしてやった方が良いアイテムです。みなさんも、お気を付けてご使用下さい。
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営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
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