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2013年01月05日

ARES M14 SOPMOD その1

 COMBAT DOLL の店主です。

 今日から、通常ネタです。

 昨年末より、いじっていた電動ガンですが、ARESのM14SOPMPDでした。

 随分前から、手に入れていたのですが、状態が酷く、放置プレイでした。

 どう酷かったのかというと、元々、本体の部品と組み付けの精度と剛性が足りないのは、パーツの状況で判断できたのですが、中古ということもあり、カスタムや補強の状態が、最低でした。

 流速チューンのカスタムだったのですが・・・(涙)

 軸受けの変形(どうやったら?)、タペットプレートはリペア品(でも、結構上手!)、ノズル先端の削り込み(なんで?)、給弾不良の多発、ショートバレルの為にアウター出口のボアアップ(酷い削り!)などなど、悪いところがてんこ盛り状態でした。
 おまけに、高レートスプリングに、マルイの純正ギアの使用・・・。

 どこの、ボッタクリカスタムじゃい!! 金額なりの仕事はやれよ!!! まったく・・・

 と、思わず愚痴が出てしまう状態で、捨ててしまおうかとも思っていました。
 譲ってくれた方も、唖然としておりましたが、せっかくのご好意ですし、年内中にはやっつけてしまおうと、大晦日にいじりだしました。

 結局、延べ12時間くらいの大手術になってしまいましたけど・・・。 もちろん年越しです。

 さて、肝心の本体ですが、まず中身から・・・



 仕様としては、マルイのハイサイクル程度の仕様で、レンジアップチャンバーにすることにしました。

 ギアはSHS製13:1のハイサイクルタイプを駄目そうな軸はマルイ純正品の軸とはめ換えで使い、セクターを4枚カット、Bigout製セクターチップ取り付けにしました。ベベルギアをマルイ純正にして、付属していたマルイのモーターに合わせます。軸受けはギアボックスが8㎜だった為、圧縮変形していたメタルブッシュの1個は補正加工をして、ごまかして使用。シム調整をタイトにして、ジャダーを少なくして耐久性アップをはかってあります。
 でも、この軸受け、べベルのみベアリングで残りがメタルだったので、スパーの位置をベアリングに変更です。セクターは、ピストンの引き衝撃があるし、ベベルは回転トルクのベクトルの変更ねじれがありますので、タイトなシム調整でジャダーを減らし、ブレを最小限にする為には、こちらの方が向いています。逆にスパーは、単純に伝達のギアですので、最小限の負荷で効率良く動力を伝達してもらうのに、ベアリングが向いています。ある程度のサイクルで良ければ、この組み合わせが一番耐久性があがります。メーカー出荷の状態で、どこに配置されていたのかは不明ですが、ベベルのねじれを緩和するだけなら、ベベルの位置でも正解ですので、そこはお好みで位置決めして下さい。

 シリンダーは穴あきの物が付いていましたので、フルストロークに変更ですが、前後の遊びが気になったので、マルイM14の純正品を、ストロークを詰めて取り付けてあります。

 ノズルは・・・



 右が付いていた物で、先端が削られています。出荷時のパワー調整だったのか、カスタムの際の調整だったのかは不明です。使い物にならなかったので、マルイP90のノーマルノズルからの加工品(左)を取り付けます。内部の真鍮カーラーの埋め込みは、BB弾のホールド位置の調整用です。

 タペットプレートは、破損の為、リペア品になっていましたが、そこは上手に細工されていました。但し、ノズル取り付け部の角度がきつく、ノズルのストロークに問題が出る為、下の画像のように前面部を削り込みます。



 エアブレーキ兼二次加速ロッドは、ノズル内径が4.3㎜だったので、4㎜のロッドにしました。
 空撃ちでは違いが出ませんが、弾を打ち出す際にはブレーキ効果も出て、音は静かになります。

 あとは、スプリングのレートに合わせて、スプリングガイドにダンパーを取り付け、8.4Vのバッテリーで秒間25発前後になるように調整して完了です。

 この銃は、ギアボックスの状態で、ドライブできますので、吐出圧の確認を、自分の顔面に吹き付けて、大まかな確認をして、ひと段落です。
 ギアノイズも少なめで、ギアボックスそのものは、悪くない製品でした。

 続きは、次回に・・・

 COMBAT DOLL 店主 中根

  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00 
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  年末年始 他 臨時休業あり
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Posted by コンバットドール  at 20:00Comments(0)ARES

2012年12月28日

M4系チャンバーにて・・・

 COMBAT DOLL の店主です。

 本日は先に、年末年始の営業予定をお知らせしてありますので、ご確認下さい。

 さて、本題ですが、レンジアップチャンバーへの加工の際、M4系での不都合についてです。

 以前の12月11日の記事にて、ストライクチャンバーのパーツが不都合があると記述致しましたが、理由を説明していませんでしたので、改めて説明致します。

 簡単に言えば、HOP部分を押し過ぎてしまうからです。



 画像の様に、ギアの部分に黒い樹脂を埋め込んで接着し、HOPの調整域を狭くしておかないと、パッキンが千切れてしまったり、セットしたゴムシートが剥がれ落ちてしまったりしてしまいます。
 それと、可変幅が少なくなると同時に、変動が急激な為、HOP調整がシビアになり過ぎてしまうのです。
 ダイヤルの僅かな動きで大きく変化します。
 実際、画像の位置で0.25gでやや弱いくらいですが、ロックするまでギア1.5枚分くらい動かすと弾詰まりを起こすかどうかくらいまで、パッキンがせり出してきます。ストッパーが追加されず、フルに動かしてしまえばパッキンが破れてしまいそうになります。

 ストライクチャンバーになっている方は、レンジアップにしたい場合、ノーマルパーツもご持参下さい。
 もちろん、画像のようにすれば使用できますが、調整のし易さからいけば、ノーマルパーツがお薦めです。

 COMBAT DOLL 店主 中根

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2012年12月26日

VSR10 フルカスタム その3

 COMBAT DOLL の店主です。

 今日はVSR10の最終回です。



 完成した機関部にSⅡS製の3-9×40FF1inc径の標準的なスコープを搭載します。



 ストックのデッドスペースには緩衝材(ウレタン)を仕込みます。意外と静かになりますよ。

 それと、アウターバレルとレシーバーの合わせを削り込んだ作業ですが、下の画像をご覧下さい。



 わざと、大きく差を付けていますが、上がチューニング後、下が通常のボルトポジションです。
 チャンバーブロックで押さえ付けられ、ハンドル部分が後ろに押さえ付けられます。これにより、ノズル位置が固定され、BB弾のホールド位置のズレが少なくなり、安定した弾道になります。

 ショートストロークシリンダーヘッドの効果は下の画像で確認下さい。



 上が通常ストロークです。中がショートストローク分ですが、ダンパースプリングで押し戻されてしまうので、手で引ききっところです。下はダンパースプリングで押し戻された位置になります。
 引きの重さは、スプリング2本分ですので、2倍になり、ノーマルのVSRで慣れている方は多少辛くなるかもしれません。重さに慣れればさほど問題無いと思います。



 組み上がった、全体像です。ロングバレルとのバランスで、かなりシャープな印象になりました。

 ただ、反省点が2つあります・・・。

 1つは「音」・・・スプリングのレートの関係で、ノーマルと同等にしかできませんでした。レシーバーが肉厚で、シリンダーとのギャップが少なくなれば、もっと静かにできるのですが、実際、ライトチューンの方が静かです。

 もう1つは、ちょっとタイトにしすぎてしまったようで、冷えすぎると抵抗が大きくなって弾測が激落ちになります。こちらは本日発覚したので、再調整です。
 実際、おもしろいデータが取れていて、0.2~0.3gまでの重量で測定すると0.28gが1番初速が出る仕様になっていたんです。最高初速が0.2gで83m/s・0.25gで82m/s・0.28gで84m/s・0.3gで75m/sと言う結果で、実質0.2~0.28gまでは、最高速はほぼ同じでした。同じホップ位置ならちゃんと差はありましたが、圧縮比とパッキンのホールドの加減で0.28gのBB弾が、もっとも効率が良い状態でした。
 何とかバランスを崩さず、低温での圧縮バランスが取れるように再チャレンジですが、クライアント様と相談の上、セッティングになりますね。
 夏場のパワー上昇を考慮して、暖房の前で温めながら作業していたのですが、意外な落とし穴にはまってしまいました・・・。

 最終セッティングは、斬新な仕様にでもなればアップしようかと思いますが、今回のVSRのカスタムは今回で最終です。

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Posted by コンバットドール  at 21:28Comments(0)VSR-10DOLLカスタム

2012年12月25日

VSR10 フルカスタム その2

 COMBAT DOLL の店主です。

 今日は昨日に引き続きです。

 まず、ダンパーロッドのシーリングです。



 ダンパーロッドの黒い部分にOリングでシーリング用パッキンを増設して、ダンパー効果を高めます。



 チャンバーはLaylax製のエアロチャンバーが用意されていましたので、こちらを使用して、マッドブル製のブラックパイソンバレルのVer2(6.03㎜内径)の455㎜の物を使用した軽量化に特化したパーツ構成になっています。
 実際、レンジアップの加工も行なっていますが、正直に言えばノーマルのチャンバーとアルミバレルの方が、レンジアップには向いています。飛距離をソコソコ、命中精度もソコソコと言った中間仕様になりますが、0.25gを基準としたセッティングなら、結構イケてました。
 タイトバレルで回転が抑えられるものの、精度の安定感は高くなっています。実質0.25gで50mくらいのレンジでしょうか・・・。Laylax製のGスペック用のブレ止めを使用してインナーバレルを安定させます。



 アウターバレルはLaylax製のブルアウターバレル・サイレンサー付ロング(生産終了品)が用意されていましたので、他社の製品と比較しても軽量化に特化した造りの製品です。
 アウターバレル取り付け面を、ネジがもう1回転分締め込んでピッタリ止まるように調整して削り込みます。これにより、レシーバーとのガタが無くなるのと、ノズルの停止位置が前方に逃げる為、ロングノズルの効果も生み出し、気密性を高めます。



 以外と知られていないのが、このレシーバーのエンド部分のセンターズレです。マウントベースの固定ネジで引っ張られてしまう為、尻上がりの状態になり、ボルトの操作やシアの掛かりに影響が出ます。とは言うものの、ノーマルスプリングのレートであれば、さほど問題はありません。今回はツインスプリング仕様ですので、アルミのシムシートを挟み込み、センター補正をします。画像右側のように、成型時にできるパーティングラインが黄色の線のように、左右で合わせられるようにします。
 トリガーブロックはLaylax製のゼロトリガーが用意されていましたので、ガッチリ取り付けです。



 それぞれのセッティングが済んだら、チャンバーブロックをアウターバレルに組み込みますが、アウターバレルの空間を埋めるべく、ウレタンを同時に挿入して、共振防止とします。今回はフロント部分の徹底した軽量化が配慮されたパーツ構成ですが、その分共振が心配される為、必須の処置ですね。
 バレルの固定位置も、レベルを使って、トリガーブロックとチャンバーブロックのセンターラインを出して、ストックに取り付ける際のねじれが出ないようにするのと、チャンバーそのもののレベル出しを同時に行います。

 これで、機関部の組み上がりです。
 本体含めて、10万円以上のパーツとのコラボレーションですが、久しぶりにフルチューンと言った具合のカスタム品です。

 明日は、全体のレビューといきましょう。

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2012年12月24日

VSR10 フルカスタム その1

 COMBAT DOLL の店主です。

 今回はマルイVSR10のフルカスタムの紹介です。

 とりあえず、シリンダーのアッセンブルです。

 Laylax製のゼロトリガーを使用しますので、ピストンは専用の物になりますが、クライアント様の用意してあったパーツで、PDI製のショートストロークシリンダーヘッドを使用しますので、いろいろと細工致します。



 まずはシリンダーヘッドです。

 ツインスプリングに変更しますので、スプリングレートが上がる為、ノズルの内径を絞ります。画像は2.5㎜まで絞り込んであり、この後調整しながら広げていきます。ちなみに最終的に3㎜になりました。

 そして、エアブレーキロッドに更に、ダンパースプリングを増設します。ピストンの打撃によるブレを最小限にするのが目的です。



 ピストンに、ショートストロークピストンに合わせたダンパーロッドを増設します。

 画像をみてもらうと、ロッドとスプリングがスムーズに入り込む様になっているのが解かると思います。
 実際には、エアシール用のOリングを、スプリングレートとのバランスを取って、増設致します(画像は次回に)。



 そして、ツインスプリングです。スプリングの巻き方向が内側と外側で違いますので、いわゆる「二重反動スプリング」になり、伸縮時にヨレがなくなり、ピストンの直進性が向上すると共に、お互いの振動を相殺します。スラストベアリング付きのガイドですが、ベアリングの効果は殺されてしまいます。
 Laylax製のVSR用のガイドですが、シャフトの径が合わなくなりますので、APS用の細径のシャフトと交換して、ツインスプリングが使用できるように致します。
 ツインスプリングにする最大の理由は、ピストンの内径が、VSR用のスプリングではピストン内部との隙間が大きくて、スプリングのヨレを発生させてしまいます。ピストン内径の変更ができない為、ピストンにあわせたスプリングに変更した場合、スプリングガイドの太さも変更しなければなりません。
 PDI製の太径用のスプリングガイドにするか、Laylax製のスプリングガイドならば、シャフトをAPS用の太径の物に交換するか、今回の用にするかの三択になります。PDIさんでは、ガイドの単品販売がなくなってしまいましたので、すでにシリンダーやピストンが用意されていましたのでそちらは却下。シャフトを太径に交換するのは手持ちが無いのと、オリジナリティーを出したいというクライアント様の意向に合わせて却下。という訳でツインスプリング仕様になった訳です。

 レンジアップチャンバーへの変更もしますので、高レートになるようスプリングも選択し、ボルトの引きが、ちょっと重くなる仕様ですね。

 今回はここまでです。次回はトリガーやレシバー等の記事の予定です。

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2012年12月13日

流速チューンからの変更 その2

 COMBAT DOLL の店主です。

 ようやく熱も下がってくれて、残すは節々の痛みと手足のむくみだけです。
 やっと、普通に動けるようになって来ました。

 さて、今回は一昨日の続きになります。

 メカボックス側ですね。

 
 (手を加える前の開けたばかりの画像です。)

 ぱっと見、「あぁ、A1のメカボックスが入れてあるんだ。」と思って、メカボックスを開けたのですが、いろいろ「んっ?」と思ってしまう所がありました。(トリガーもA1の厚手の物です。)

 画像上方の赤丸は、メカボックスに切り欠きの無いVer2ですよ、と言う意味ですが、真ん中のスイッチのスプリングは上下逆さまに付いてしまっています。タペットプレートに干渉して給弾不良の原因になる場合がありますので、お気を付け下さい。
 ノズルはそのままA1ノズルが付いています。 なんで?
 流速用の高レートスプリングが付いているわけですが、ギアはマルイ純正ギアですね。 なんで?

 お預かりした銃は、本来海外メーカーのコンプリートガン仕様のはずのアイテムなのですが、中身はM16A1(VN)の中身で入れ替え(配線は変更されています)がされている状況でした。

 他店のカスタム品と聞いていたつもりだったのですが、中古品と聞き違えたのかと・・・

 あまり、詮索はしたくありませんが、流速チューンのカスタムガンが、マルイの純正ギアで組まれているとは、夢にも思いませんでした。これじゃ耐久性はありませんねぇ。4,5千発もてば良い方じゃないかと思います。本当にショップのカスタムなんでしょうか? 
 本当なら、商売上手としか言えませんね。カスタムギアは高額になるので、まずは、どうせ使わなくなるノーマルギアで価格を抑えて、壊れた時に組み込みましょう!?と言う感じなのでしょうか?ユーザーさんから見れば、段階を経てグレードアップになるので、得した感じになるのでしょうか?お客様にリピーターになって頂くには良い手法だとは思います。

 A1ノズルが付いていたのも、ノズルでの気密ロスを作って、オーバーパワーになってしまうリスクを半減させる為に、わざと短い物に換えているのだとしたら、それなりに考えていると思うのですが、微妙に見えますね。BB弾を押し出すエアが半減しますので、普通は使わないと思います。気が付かなかったのか知らなかったのではないでしょうか?

 実際、4万円弱のカスタムとのお話だったと思いますので、明細を見て、ご本人が納得されていれば、なんの問題も無いとは思います。(ちなみに、この方は明細も無く、カスタムのランク名を告げられただけだそうですが・・・)

 飛びが気に入らなくて(綺麗には飛ばない仕上げになってました)、当店での再チューニングとなった訳です。

 仕様として、0.2gからの重さでもゲーム使用可能な事、集弾性を良くする事、本体のガタズレが大きく、補正安定させて欲しいと言うクライアント様のご依頼でしたので、施工致しました。

 今回、あまり使っていなかったのが幸いして、ギアはそのまま使用できました。
 スプリングは130%程度の物に変更して、スプリングガイドはベアリング付きの物に換装。ピストンヘッドはジュラコン製の物が付いていましたので、そこへブレーキ兼二次加速ロッドを取り付け、重量弾でも対応し易い様にセッティングしました。
 ノズルはもちろんA2サイズの物に換装ですが、フレームの補正が完璧には行かず、シーリングは高いが遊びの大きいG&Pのノズルを使用しました。軸受けはオイルレスメタルが付いていましたので、そのまま生かします。シム調整は当然やり直します。
 一昨日のチャンバーに関しては、パッキンが溶けていて流用ができませんでしたので、システマのパッキンを加工して使用し、レンジアップ仕様に仕上げ直しです。当店では、なまずは押さえ位置の調整がやり難いので使用致しません。バレルはマルイ純正の30cmの物に変更ですが、無加工で使用しています。
 フレームの補正はフロントのロックピンの穴ガタと、チャージングハンドル付近のダボホゾの補正をして、隙間とガタを無くして、メカボックスとチャンバーの位置関係を合わせるのですが、フレームその物の制度がイマイチのようでしたので、妥協した合わせ(隙間もガタも無くしてはありますよ)で完了となりました。

 ちなみに、金額を書くのは初めてですが、以上の内容で18000円になりました。
 (今回画像を少なくしているのは、お客様のプライバシーを考慮した結果です。これだけなら誰の物か判りませんよね?)

 NONHOP時 0.2g 95m/s以下 0.25g 88m/s以下 0.3g 81m/s以下
 適正HOP時 0.2g 93m/s以下 0.25g 84m/s以下 0.3g 75m/s以下
 最大HOP時 0.2g 85m/s以下 0.25g 80m/s以下 0.3g 72m/s以下

 0.25~0.28gのBB弾が一番良くなるようにセッティングしてあります。もちろん0.2gのBB弾でも30mくらいまでなら普通です。

 後は、クライアント様に実射で納得頂ければ終了ですね。

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2012年12月11日

流速チューンからの変更

 COMBAT DOLL の店主です。

 体調が戻らず、厳しい毎日です。
 外耳炎で、抗生物質を飲んでいるのですが、飲み始めてから、節々の痛みと38度の発熱が止まりません。
 どうやら、僕自身がばいきんまんだった様です・・・(涙)
 明日に改めて、診察してもらいに行ってきます。

 それに伴い、ブログの更新がランダムになりますが、ご容赦くださいませ。

 今回は、今、依頼があって施工している流速チューンのM4を0.2gの弾からでも使用できるように、メカボックスをライトチューンにし、レンジアップは長掛けHOPの調整タイプに変更する工作の一部です。



 チャンバー部分ですが、ストライクチャンバーでは具合が悪い(押し過ぎてしまう)ので、ノーマルの物に変更して、長掛けHOPにするのですが、元々のチャンバーが溶けてしまっているので、しっかりクリーニングします。
 画像下側のバレルを見て頂くと、溶けたゴムがこびり付いて黒くなっているのがわかると思います。

 使っているシリコンスプレーがエアガン用でないのかもしれませんね。みなさんもお気を付け下さい。

 本体の方は次回でアップ致します。明日かもしれませんが数日先になるかもしれません。気長にお待ち下さい。

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2012年12月07日

G&P SR25 ハイサイクルレンジアップ

 COMBAT DOLL の店主です。

 今回は、カスタムのネタで行きますね。しばらくちゃんと更新しておりませんでしたので、ちょっと濃くいきます。

 G&P SR25 コンプリートガンがベースです。



 クライアント様からレンジアップと、11.1Vのバッテリーを使える仕様にしたいと依頼がありました。

 レンジアップはともかく、バッテリーのスペックからすると、セクターカットのハイサイ仕様にする訳ですが、コンプリートガン(中身もG&Pのアッセンブル)だったので、ギアやモーターの交換をしなくても良い分だけ価格が抑えられる仕様です。



 まずは、内部の確認ですが、べベルギアの逆転防止ラッチが2箇所しかなかったので、マルイ純正の4枚ラッチのものと交換します。モーターへの端子もネジ止め仕様ですので、モーターの焼き付きやトラブルでの交換がし易い様にギボシタイプに交換します。スプリングもセクターギアのカットに合わせて、強い物と交換になります(画像下はG&P純正)。

 ここで、ノズルが偏磨耗している事に注目します。実際、ノズルはグラグラの状態で、メカボックスとチャンバーのセンターが出ていない様で、フレームのアッパーとロアの合わせもグラつきが大きくなっていました。フレームに小細工をしてグラつきを解消し、メカボックスの固定位置もセンターが出るようにします。ノズル部分は下の画像を参考にして下さい。



 シリンダーヘッドのノズル部分を、拡張と延長をして、ノズルのグラつきを殺します。これで、安定した吐出が望めます。
 シリンダーヘッドとピストンヘッドはシステマの旧型のサイレントヘッドセットです。真鍮製のヘッドの方が加工し易く、耐久性もあるので、とっておきのパーツを組み込んでしまいました。
 インナーバレルも50cmありますので、エアブレーキ件二次加速ロッドを取り付け、圧縮圧の安定化もはかります。



 ノズルの動きを確認する際に、ひとつ異常に気が付きました。タペットプレートがセクターギアとの合わせで前進しきっていない状態でした。軸に当たる部分がストレートカットになっていたので、加工してアールを付けてやり、ノズルが完全に前進するようにしてやります。



 セクターギアのカットは給弾も考え、昔のエンゼルのレシピと同じ、4枚・1枚の計5枚の切り落としです。
 レール部分も研磨して抵抗を少なくして、スプリングの性能を100%引き出してやれる様にします。
 チャンバーは、レンジアップに加工済みですが、メカボックスへのアダプターがガタ付かないように固定してやります。
 画像を取り忘れていますが、スプリングガイドもベアリング付きの物と交換しています。


 今回、使用しなかった純正部品

 ピストンは、多少カジリがあったのと、金属歯が5枚しかなかったので、Laylaxのハードピストンに交換
 シリンダーは、テーパータイプでしたが、テーパーにムラがあるので、Laylaxのステンシリンダーの穴無しに交換
 シリンダーヘッドはノズル径が細く、グラつきが大きかったので、システマのサイレントヘッドセットに交換及び加工
 ベベルギアは、逆転防止ラッチのかかりの関係でマルイ純正に交換(耐久性は高いですよ!マルイ純正!!)
 スプリングガイドは、スプリングのレートを考えてスラストベアリング付きのシステマの物に交換ですが、システマの商品を選んだのは、ガイドの太さがスプリングにマッチしたサイズになっているからです。

 各重量のBB弾でパワーチェックも行い、安全性も確認。但し、ギリギリにしてしまいましたので、ちょっと心配な面もありますが、落ちることはあっても、上がることはないと思います。

 当店のサイクルカウンターが破損しているので、サイクルチェックはされていませんが、通常のゼンマイマガジンである程度の給弾が追いつきますので、秒間30発くらいかと思われます。

 久しぶりに凶悪な仕様のカスタム品でしたが、やっぱり、敵に回したくないと思ってしまう1丁でした。


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2012年11月14日

A&K エアコッキング ドラグノフ カスタム

 COMBAT DOLL の店主です。

 今回はA&K エアコッキング ドラグノフ です。

 クライアント様から、サイレントチューン「林」のご依頼です。

 元々は、KM企画さんでも扱っていた商品のコピー品ですね。

 この銃が発売された当初は、実銃様ベラルーシ製のスコープ付きで128000円でした。木製ストックも別売で21000円で、合計すると150000円にもなってしまうエアコッキングガンでしたよ。

 それが今では、スコープ無し、プラストックなら20000円くらいで買えてしまいます。中国人、恐るべし!ですね。

 バラしてみると、基本的には同じ構造になってますが、チャンバーとバレルは変更されていて、ガッカリでした。
 画像はありませんが、バレルをチャンバーにロックする為の溝の位置が、銃口側に逃げており、電動ガン用のバレルとの互換性を無くしてありました。
 ロックもネジは使用せず、クリップタイプになっていて、チャンバーへの固定は、アウターバレルに組み付ける状態で初めて固定できる仕様になっていました。
 インナーバレルの固定には不安があります。ノズルでパッキンごと、押し出してしまいますね。アウターバレルに固定用のネジを増設したい状況です。
 スナイパーライフルなので、ここはクリアしておきたいチューニングポイントです。

 そして、シリンダーヘッドのノズルは、長さが足りず、エアロスも大きいので、ノズルの延長が必要になります。カスタムパーツがあるわけではありませんので、加工しなくてはなりません。

 この辺の問題をクリアしなければ、チューニングのベースが出来上がらないのですが、予算の関係もあり、最低限でやってみる事になりました。確かに、20000円そこそこの銃にそれ以上の金額を掛けるのは抵抗があるのでしょうね。

 ですので、最小限の加工で、最大限の効果を狙います。



 ピストンに被さっている収縮チューブは、クライアント様で施された加工ですので、そのままにしてあります。

 シリンダーヘッドノズルの延長(ロウ付け)加工、二次加速ロッド仕様の為のシリンダーヘッドの加工、シリンダーヘッド側のダンパーの増設、ピストンへのロッドの取り付け、の加工を致しました。
 ちなみに、シリンダーの固定に問題があり、センターが出ておりませんでしたので補正取り付けしてあります。

 この1枚しか画像はありませんが、この部分の加工しか行なっておりません。

 あとは、組み込んでみてどうかですね。


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2012年11月07日

マルイAK47ベース レンジアップカスタム

 COMBAT DOLL の店主です。

 週間天気予報に、不吉なマークと数字が・・・

 定例会がちょっと危なくなってきました・・・

 明日の夕方の予報を見て、開催の有無を決めたいと思いますので、宜しくお願い致します。


 さて、今日は以前アップしたロングレンジカスタムの試射をしたマルイAK47のカスタム品です。

 元々、1年以上前に当店でカスタムさせて頂いた物だったのですが、今回はレンジアップのご依頼でしたので、中身もメンテナンス兼、再チューニングさせて頂きました。

 画像がボケボケですが、ご容赦下さいませ。



 本体からメカボックスを取り出し、軸受け部分を外からチェックです。

 7mmベアリングに換装してありましたので、問題はありません。

 ステンのシリンダーに容積調整で、穴を開けてあります。スプリングのレートに合わせて、計算して調整してあります。この方法の容積調整をしてのやり方だと、うっかりのオーバーパワーになってしまう心配が激減致します。



 そして、お気に入りの二次加速ロッドを使用して、安定化を図ってあります。

 ノズルは絞ってありましたが、ロングレンジ用に再調整してあります。

 ギアは、セクター、スパーはシステマの物を使用し、ベベルはマルイ純正です。逆転防止ラッチの掛かりの数と、ピニオンギアに対する相性で、この組み合わせになっています。

 セクターカットはしておりませんが、対応バッテリーは9.6~10.8Vまでは、通常使用できるセッティングです。ただ、多弾数マガジンが空になってしまうまでのトリガーの引きっぱなしはお薦めできませんけど・・・

 実際の追加調整は、ノズル内径の調整と、ピストン重量の調整、レール部分の再研磨、レンジアップチャンバーへの変更ですね。

 以前の記事でも紹介致しましたが、流速調整のチューニングではなく、ホップアップのかかりを長くするロングHOP仕様になります。
 0.2g以下のBB弾でもNONHOP状態になり、初速最大値はNONHOP時です。
 飛びや仕様に関しては、前記事の以下を参考にして下さい。
 10月27日 レンジアップ当店仕様
 10月28日 レンジアップ廉価版試射 
 10月29日 レンジアップ補足

 クライアント様、お待たせ致しました。

 COMBAT DOLL 店主 中根

  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00 
  定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり  
  TEL 053-450-3308 FAX 同番
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2012年10月19日

EBR 忘れ物

 COMBAT DOLL の店主です。

 今日は、昨日のEBRの忘れ物です。



 チャンバーはAUGと同型のチャンバーが使用されていて、もしもの時は融通がききます。

 アウターバレルとインナーバレルのギャップを埋めるのに、アルミのシムテープを巻きつけます。

 メインスプリングには、共振防止用のグリスを塗布し、画像には付いていませんが、ダンパーも取り付けました。

 ブレ止めや共振防止は、結構効果の高いチューニングです。

 うっかり、記載を忘れていましたので、追加投稿です。

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2012年10月18日

G&G M14 EBR カスタム HAYASHI

 COMBAT DOLL の店主です。

 今回は サイレントカスタム「林」ですが、G&GのM14EBRです。



 他店でカスタム済みのものですが、メインスプリングの「バインッ!バインッ!」ゆう音がうるさかったのと、弾道の安定化が目的です。

 バレルとチャンバーが加工されており、シリンダーヘッドのノズルも内径4mmに絞られていました。

 まずはバラシです。アウターバレルまで外さないと、メカボックスは出せません。



 マルイの物と比べても見劣りはしません。モーターのハウジングの工夫はなかなかだと思います。



 マイクロスイッチを使用しており、ハイボルトハイアンペアのバッテリーを使う場合は国産のメーカー品と交換した方が良いでしょう。この銃に関しては、そのまま使用しています。

 そして、内部のギアまわり。



 だいぶ、品質の向上がされていますね。特に問題はありませんでした。ベアリング軸受け仕様で、回転もあたりもスムースでした。

 サイレントキットの組み込みです。



 今回は、シリンダーヘッドが、融通が利かなかったので、ブレーキ兼二次加速ロッドを4mm径で作成してあります。特別に正面からはボカシ無しで・・・



 回転止め(ズレ防止)のネジが下側に付けてあります。

 バレルとパッキンの押しゴムを再加工して、0.2gのBB弾でもごまかしが効くようにしましたが、スコープを使ったサイティングで満足できるレベルまでは行っておりません。あくまでもごまかし程度です。
 弾測も安定感が悪く、0.2gで90~95m/sと、振り幅が大きいのが、難点です。
 レンジアップ仕様なので、妥協ラインですね。

 定例会でも使って頂き、「満足」のお言葉を頂きましたので、一安心でした。

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2012年09月13日

VFC Mk18 MOD1 M4 カスタム

 COMBAT DOLL 店主です。

 今回は海外メーカー品のカスタムです。

 VFCのM4系の電動ガンです。



 多少、部品(ストックやカバー)が換わってますが、中身は箱出し新品だそうです。

 クライアント様の要望はシンプルでした。

 「0.2gのBB弾を基本使用条件で、飛距離と命中率のアップ!」です。
 もう一つ、「低予算でお願いします・・・」と言う事でした。

 VFCは、大元が「GB-TECH」であり、比較的「老舗」に近いブランドです。部品精度や組み立ては安心できるメーカーですので、カスタムアップには問題の無いアイテムですね。

 短めの30cmぐらいのバレルで、0.2gのBB弾を飛距離と命中精度の向上ですので、低予算カスタムで十分です。

 カスタム内容の選択として、サイレントタイプを選びます。

 選択理由としては、
  ①低予算でできる事
  ②二次加速で、バレル出口の整流効果を狙える事(飛距離アップ)
  ③低衝撃で、ガタ・ブレの影響を押さえ、命中率と耐久性を上げれる事(後の低予算も考慮)
 ですね。

 早速分解ですが、個人的にここが面倒です。



 マガジンキャッチがリアルタイプなので、ボルトストップレバーを外してからでないと、ロアレシーバーの分解ができないのですが、これが意外と面倒なのです。
 でも、見た目はリアルな訳で、良いパーツではあります。



 ストックパイプを外さなくても、メカボックスを取り外せるタイプですね。
 メンテナンス性も良いです。


 ちなみに、チャンバーはポリカ製のシースルータイプで、パッキンが見透かせます。
 成型は良いので、なんの問題もありません。



 メカボックスを開けると、この状態です。



 ギアは仕上げも悪くなく、オートシムタイプ



 歯の形状が、システマクラスなら満点なのですが、ここは妥協ラインです。
 マルイの純正ギアや国産メーカーの平歯に比べると、ちょっと「シャリシャリ」言って動きます。
 メカボックスの仕上げも良く、8mmの軸受け仕様ですので、フルカスタムの場合のスペックも高くなりますね。

 グリス類も大陸製の廉価版のアイテムに使われている物よりは、だんぜん良いのですが、国内の製品と比較してしまうと、2ランクくらい落ちますかねぇ。石油系のグリスの臭いがしますね。



 ピストンヘッドは8つ穴で、スプリングの受けは軽量タイプの樹脂で、ピストンスピードを重視したタイプです。
 付属のスプリング(画像上側マルイノーマル・下側VFCノーマル)では、圧縮負けしてしまいます。マルイのノーマルと比較した場合5~10%くらい強い感じです。

 と、オリジナルの状態の説明はここまでです。



 カスタムポイントとして、
 画像左上 ピストンの圧縮比を上げる為にマルイのウエイトに変更
 画像左下 ピストンヘッドに二次加速&ブレーキロッドの取り付け
 画像右上 シリンダーヘッドのノズル内径を絞って、流速をあげます
 (マルイのノーマルを使用するのは、ロッドの径との合わせとオリジナル品ノズルとの機密性が良い為)
 画像右下 シリンダーヘッドとピストンを合わせた所 スプリングはLaylax製MS90を使用

 です。

 写真を撮り忘れたのですが、グリップ内のモーターホールドを追加してあります。


 (画像スプリングはオリジナルのままですが、実際はMS90スプリングと交換されています)

 忘れちゃいけない、スプリングジャダー防止のオリジナルブレンドグリスアップをします。

 これだけやれば、完成です。

 初速 0.2gBB弾 NONHOP時 93m/s前後 適正HOP時 90m/s前後
 インナーバレルが短めの為、そのままの発射音は圧縮膨張音により、乾いた歯切れの良い音になります。
 サイレンサー装着により、高音が吸収され、「ポッ!」という静かな音に早代わりです。
 モーターホールドによる、駆動伝達の安定化で、作動音も静かになってます。

 クライアント様には、音の変化も確認して頂き、驚いて頂きました。
 「使うのが楽しみです!」と言って頂き、うれしい限りです。

 また、宜しくお願い致します。

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2012年09月10日

マルイ M14 カスタム その2 カスタム編

COMBAT DOLL の店主です。

 前回の引き続きです。マルイ電動ガンのM14ですね。

 クライアント様の希望は、基本0.2gBB弾の使用の上で、

 ①命中精度を上げたい。
 ②初速を94~95m/sにしたい。
 ③ブログにあったカスタムをしてみたい。
 ④セレクターの切り替えが作動しないので修理。
 ⑤中古品の為、各所メンテナンス及び修理箇所があれば、そこも手直し。

 と、言う事で、見積り確認で、サイレントカスタム「林の零式」のご依頼です。

 ①は、カスタムの内容で、スキルアップされても来るのですが、インナーバレルとアウターバレルの遊びを殺します。



 シムスペーサーで、ガタを無くします。

 ①②③の複合で、「林の零式」です。



 ピストンヘッドにロッド取り付けの基部を設置しますが、このM14とP90・89式は、ノズル位置がシリンダーのセンターにありません。画像右上の様に、かなりズレた位置になります。(くどいですが、形状は秘密です。)
 ピストンヘッドが回転してしまわないよう、ピストンの受け部分にホゾを作り、ピストンヘッドが装着された時の回転止めとします。ピストンヘッドの裏側にネジが少し飛び出しています。
 ここがズレて、ロッドの位置が変わってしまうと、一発でピストンクラッシュしてしまいます。ちょっとした事ですが、すごく重要な部分です。
 そして、シリンダーヘッドのノズル内径を絞ります。
 後は、スプリングガイドへダンパーの装着です。スプリングは純正の物をそのまま使用しています。



 ギアボックスに装着した画像ですが、パッと見、ノーマルと違うのはガイドのダンパーのみです。



 効果は薄いのですが、ストック内にウレタンスポンジを仕込みます。前側は、チャージングハンドルの可動に差し支えるので入れておりません。

 ④のセレクターですが、写真を撮るのを忘れてしまいました。
 原因は、組み上げの際、上手くはまっておらず、無理やりネジ止めされた時にカットオフレバー関連の部品が変形、破損してましたので、交換と補正で解決です。
 確かに、結構面倒臭い箇所なので、気をつけて組み上げましょう。

 ⑤は、他に悪い箇所は無く、素直にメンテナンスで終了です。

 組み上がった本体です。



 初速 0.2g NONHOP 95m/s 適正HOP 93m/s
 サイレント効果は、発射音がマルイ純正サイレンサー装着時と同程度

 お渡し後、試射して頂き、「満足です。」とのお言葉を頂きました。

 うれしい限りです。

 地元のクライアント様ですので、近場のゲーマーの方なら、遭遇されるかもしれません。

 距離感がつかめなくなりますので、敵対した場合はお気を付けて・・・

 今回もありがとうございました。

COMBAT DOLL 店主 中根

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  追伸、定例会は来週の日曜日です。天候に心配がありますので、要チェックです!!




 





  


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2012年09月04日

オーバーホール AUG

 COMBAT DOLL の店主です。

 前回に引き続きメンテナンス依頼のあったアイテムの紹介です。

 今回はショップカスタムのAUGのメンテナンスでした。
 どのショップかは、明示致しませんので、悪しからず。
 各々のショップさんでのオリジナルレシピがありますし、企業秘密な部分もあります。
 良し悪しの評価を下す事にもなってしまいますので、ここは問い合わせがあっても、お答えしかねます。
 御了承下さい。


問題点として、
 ①ストックとレシーバーのガタが大きく、ねじれで隙間が大きく広がってしまう。
 ②作動音がうるさい。
 ③飛びがおかしい。
と、上記の確認と補正のご依頼でした。

 ③の「飛びがおかしい」については、AUGの構造上、ストックとレシーバーを上手く固定できないと、チャンバーの固定ができないので、飛びに大きく影響してしまいます。①を改善する事によって、③も改善されてきます。

 今回本体側は、どこのカスタム品か直ぐに解かってしまうので、画像はありません。

 サイレンサーを標準装備にしてあり、サイレンサー基部にフォアグリップが付いている仕様のアイテムでした。オリジナルのフォアグリップは取り外されており、バレルロックレバーも無くなっていた状態です。

 まず、アウターバレルブロックとレシーバーとのガタを補正します。バレルロックの構造上、ガタが元々あるのですが、サイレンサー基部にフォアグリップがあるので、銃を構える際にはどうしても動いてしまいます。
 サイレンサーの取り付けが、レシーバーを挟み込む様になっていて、サイレンサーを外さないと、バレルリリースができない状態になっていましたので、ネジとワッシャーを追加して、ダボを作って固定。
 その上で、サイレンサー基部とレシーバーに隙間があるので、そこも矯正する必要がありました。
 この2点の加工補正で、レシーバーからフォアグリップに掛けてのガタが補正されます。
 追加点として、このままでは、インナーバレルの分解メンテナンスが大変になるので、アウターバレルとチャンバーの取り付け基部に切り欠きを作り、レシーバーとアウターバレルが組まれている状態でも、チャンバーが分解できる様にしておきます。

 そして、レシーバーとストック部分ですが、ダミーボルトカバーのブロック(メカボックス側)が取り除かれていて、メカボックスの位置固定がチャンバーブロックに頼る仕様になっていましたので、メカボックス先端とチャンバーブロックが上方に逃げてしまい、オリジナル状態なら問題の無い隙間が、チャンバーブロックの逃げになり、固定しきれない状況でした。
 対処としては、レシーバーがはまり込む、ストックの内側部分を肉厚に加工補正する事でクリアーしてあります。ですが、ストックはABSでできていて、弾力のある素材なので、わずかな遊びは出てしまいます。メンテナンス性と外観を犠牲にするのであれば、場所を選んで追加ネジ加工で固定も可能ですが、クライアント様への確認で、そこまではやらない事にしました。

 以上までで、画像はありませんが、お手持ちの方は、現物を見ながら見当を付けて見てもらえれば幸いです。実際、初速も弾道もかなり安定します。

 そして、メカボックスですが、当店のサイレントカスタムを追加する事で、静寂性を増して頂いてます。



 中身は、ギアや軸受けはノーマルで、スプリングとピストンヘッド、シリンダーヘッドとチャンバー、バレルが加工された仕様でした。
 ②の作動音がうるさかったのは、スプリングの自由長が短く、ジャダーが発生し易い状態で、スプリングの「バイ~ンッ!」っと鳴っている音が、主原因でした。


(サイレント&2次ブーストロッドの形状は、ひ・み・つ! です。)

 当店自慢のサイレント仕様「林」と、専用グリスの充填、スプリングガイドへの、クッション&増圧ダンパーで、パワーを落とさず、静寂性の大幅アップです。

 初速は0.2gで90~95m/sで安全マージンを取ってありますが、NONホップで90、適正ホップで92~93、最大95ですので、大概のゲームフィールドで使用可能だと思います。0.25gだと、最大値は87m/sのギリギリにはなってしまいますけど・・・(汗っ!) それ以上の重量のBB弾では、問題ありません。ご安心を!

 こちらも、前回のMP5同様、クライアント様に喜んで頂きました。

 喜んでもらえて、うれしいですね。

 また、他の銃で、要望がありましたら、遠慮無く、ご相談下さいませ!!

 今後とも、宜しくお願い致します。

 COMBAT DOLL 店主 中根

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  定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり  
  TEL 053-450-3308 FAX 同番
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  ミリブロのメッセージからでも大丈夫です。

  追伸、定例会は9月は第3日曜日の16日になります!!

  


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2012年07月04日

サイレントカスタムについて

今回は、自分のお気に入りのチューニングの紹介です。

基本的に僕自身がコッソリ派の隠密ゲーマーなので、静かな銃が好きなんです。
愛銃のAPSも、極限まで静かにしてあります。
それはまたの機会に紹介致しますが、今回はマルイのノーマル電動ガンからのライトチューンをお話します。


企業秘密もありますので、肝になる部分だけの紹介です。
今回は吸排気系の要点をいくつか。

機械の動作を考えても、ノイズの大きな物は消耗も激しくなってしまいますので、
なるべく静かになるように調整することにより、それらも押さえる事が出来ます。

まずシリンダーヘッドのノズルをボアダウン。
ピストンヘッドに、エアブレーキ兼二次加圧用のロッドを取り付けします。
ロッドの形状は企業秘密ですので、画像は取り付け基部のみです。
これに合わせて、シリンダーヘッドのピストン受け面側も加工が必要です。
増圧兼クッションダンパーをスプリングガイドに取り付けし、
ピストンの2枚目のギアの歯を半分カットします。
ノーマルスプリングでの仕様ですので、ストレスも少なく、初速も落ちません。
画像の物は0.95J仕様の為、カスタムスプリングが使用されてます。



仕上げに専用グリスをスプリングに塗布する事で、スプリングのジャダーを抑えます。
バージョン2改のメカボックスは、通常メンテでグリスの追加ができるので大変楽チンです。
マルイさんで販売しているグリスでも十分効果があります。
スプリングとピストンの摩擦抵抗も抑えられますので一石二鳥、
いえ、一石三鳥くらいの効果があります。
「びよぉ~ん!」というスプリングの音が気になる方は是非お試しを!



発射音だけは、上記のチューンでサイレンサーが付いた銃と同じくらいになりますので、
さらにサイレンサーを装備すれば、相手には距離感を掴ませません。
動作音に関しては、モーターの位置合せや本体のガタ補正、
素材での振動係数の軽減などやる事が沢山あります。
そちらのチューンはまた追って記事に致します。

さて少し宣伝ですが、
上記はコンバットドールのサイレントカスタムとして、
通常販売カスタムメニューとなっております。
赤字で記載したオリジナル部材と相まって、
期待に添うチューンとなっていますので、是非愛銃お持込みにてご来店下さい。
7月中旬にはホームページ上でも受付を開始致します。

Combatdoll



また高電圧のバッテリー向けのチューンではありませんので、
参考にする方はお気を付けください。


追伸:
前回記事のコンバットドール復活祭ですが、
7月22日(日曜日)に決定致しました。
詳細は改めて告知致します。
皆さん、予定の程宜しくお願い致します!!!

COMBAT DOLL 店主 中根
  


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