2013年10月17日
レンジアップ「山」カスタム 次世代G36C
COMBAT DOLL の店主です。
今日はカスタム記事です。
過去にもありましたが、仕様が異なるのと、クライアント様へのご説明も兼ねさせて頂きますので宜しくお願い致します。
以前、セクターギアとピストンの破損を説明させて頂いた固体になります。
基本的な分解等は割愛させて頂き、手を加えた所をご説明させて頂きます。
まずは、作業順に・・・

メカボックスを解体して各所研磨です。グリスが残り易いように、ある程度で抑えておきます。
今回、珍しくタペットプレートの後端上面の部分のバリが大きく、こちらも研磨しました。

そして、軸受けの交換ですが、システマ製の物を使用します。
次世代のメカボックスは、軸穴が若干小さ目になっていますので、しっかり平行に圧入します。
当店では、ボール盤と言う名のハンドプレスを使用してたりします・・・(苦笑)
メカボックス左側のセクターギア用の軸受け部分は、突起もあり、ボックスレンチの頭などで、しっかり裏打ちしてから挿入しないと、変形や破損の元になりますので、お気をつけ下さい。

組み付けて行くパーツの加工や交換部品の用意です。
シリンダーヘッドは、内径を絞って流速を早くさせる為、真鍮パイプを加工して圧入します。この時、二次加速ロッドの受け側も、ストローク調整加工を行っています。
ピストンは純正品ですが、ピストンヘッドはウエイトとストロークの調整が容易なLaylax製品を使用させて頂きました。二次加速ロッドを取り付けて、シリンダーヘッドとの合わせを確認しています。
シリンダーもLaylax製品に交換します。二次加速ロッドの分、若干容積を増やします。ちなみに、インナーバレルは、純正品(247mm内径6.08mm)を加工して使用します。

シリンダーですが、そのまま組んではいけません。排気ホール部分に、内部方向に逃げたバリが出ているのが普通ですので、細かいヤスリで、キレイに落としてやります。グリスも弱粘性の黄色の物を使用します。
ステンシリンダー(Laylax製)にこの黄色のグリスは、非常に相性が良いです。逆に、初速の調整は慎重に行う必要があります。

今回は、個体差も大きいと思い、予め2種類のスプリングパターンを用意して、結果の良い方を使用しました。
(画像・左)

ギアは、イーグルフォースから発売されている、強化ギアを使用します。
個人的には値段の割りにはお買い得だと思いますが、以前のカスタムの様に11.1V等の高電圧バッテリーを使用したサイクルチューンのセクターカットが必要な場合にはお勧めしません。
ピストンのギアとの噛み合せを重視したタイプのカスタムギアになります。トラブルがあった場合は、ピストンを消耗品として捉えるセッティング仕様です。ギアボックスの軸穴部分が壊れない様にの配慮です。
シム調整は、なるべくブレをきらって調整しますが、持ち込み時の状況を考慮して、連射時の熱膨張も考えたセッティングにしてあります。

スイッチ部分に通常の消耗が見られますが、左右の接点が同時に近い状態になるように調整して、消耗度を遅らせて偏減りを和らげます。
一通り、準備ができましたので、内部パーツを、グリスアップと共に組み上げます。

リコイルウエイトの部分ですが、若干遊びが大きい気がしましたので、アルミのシムシート(アルミ缶より切り出し)をストッパーレールで固定して、スペーサーを作り、ブレを抑えた上で、スムーズに作動してくれるようにグリスアップします。
アルミ缶よりの切り出しの理由は、内側のコーティング部分を利用する為の素材選択です。
スプリング部分にも、ジュラコン製のスペーサーを足して、リコイルウエイトの戻りのスピードを上げます。実質、後端に下がり切らなくなりますが、ピストンとの連動には問題ありません。これで、リコイル感も若干上がります。ブレを少なくした分、衝撃が上がっても、本体の全体的な振動は相殺されますので、命中精度への影響は変わりません。しっかり構えてあげれば、逆に、ブレ(内部に対する)は軽減されますね。

機関部のセッティングを確認したところで、バレル側のチューニングです。
基本的には、短めのインナーバレルなので、出口テーパーの追加加工と、入り口のバリ落し等の仕上げ加工をします。
レンジアップシートを、ご希望の0.25~0.28gBB弾仕様のセッティングで選択セットして、HOPの出っ張りを落としたチャンバーパッキンを組み込んで行きます。勿論、バレル先端にはブレ止め処理をしてあります。
ただ、今回はHOPの掛け過ぎによる破損をし難い様に、HOPダイヤルを最大に回しても、弾詰まりをし難いような状況にしつつ、可変幅が少なくなって、初速の変動が抑えれる分、適正HOP時の初速落ちを防ぐと言う、「美味しいとこ取り調整」の為に、ダイヤル内部に固めのゴムシートを挿入してあります。
実質、半分くらいのストロークを殺してある状態です。
スプリングレートとのバランスも取ってありますので、作動音は大人しい(普通)ですが、弾の伸びも良く、命中精度も向上されています。
クライアント様、期待して頂いて結構です!! 純正状態、しかもトラブルの後ですから、違いが大きく感じられると思います(笑) お確かめくださいませ!

あとは、性能とは別の部分ですが、ストックを交換するとの事で、後方配線に変更されています。
バッテリースペックも伺ったうえでのセッティングです。サイクルは次世代の通常ギア比ですので、変化はあまりありませんが、動作音、発射音の変化で、ちょっと違った感じになっていると思います。
遠方の為、小まめなメンテナンスはできないかも知れませんが、耐久性重視でチューニングしてありますので、純正品と同等のメンテナンス期間だと思って頂ければと思います。
個体調整で、時間が掛かってしまった事を、お詫び申し上げます。
それでは、クライアント様、宜しくお願い致します。カスタムオーダーありがとうございました。
COMBAT DOLL 店主 中根
11月17日 奥山デイズにて定例会(レギュレーション)あり
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日
年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
今日はカスタム記事です。
過去にもありましたが、仕様が異なるのと、クライアント様へのご説明も兼ねさせて頂きますので宜しくお願い致します。
以前、セクターギアとピストンの破損を説明させて頂いた固体になります。
基本的な分解等は割愛させて頂き、手を加えた所をご説明させて頂きます。
まずは、作業順に・・・

メカボックスを解体して各所研磨です。グリスが残り易いように、ある程度で抑えておきます。
今回、珍しくタペットプレートの後端上面の部分のバリが大きく、こちらも研磨しました。

そして、軸受けの交換ですが、システマ製の物を使用します。
次世代のメカボックスは、軸穴が若干小さ目になっていますので、しっかり平行に圧入します。
当店では、ボール盤と言う名のハンドプレスを使用してたりします・・・(苦笑)
メカボックス左側のセクターギア用の軸受け部分は、突起もあり、ボックスレンチの頭などで、しっかり裏打ちしてから挿入しないと、変形や破損の元になりますので、お気をつけ下さい。

組み付けて行くパーツの加工や交換部品の用意です。
シリンダーヘッドは、内径を絞って流速を早くさせる為、真鍮パイプを加工して圧入します。この時、二次加速ロッドの受け側も、ストローク調整加工を行っています。
ピストンは純正品ですが、ピストンヘッドはウエイトとストロークの調整が容易なLaylax製品を使用させて頂きました。二次加速ロッドを取り付けて、シリンダーヘッドとの合わせを確認しています。
シリンダーもLaylax製品に交換します。二次加速ロッドの分、若干容積を増やします。ちなみに、インナーバレルは、純正品(247mm内径6.08mm)を加工して使用します。

シリンダーですが、そのまま組んではいけません。排気ホール部分に、内部方向に逃げたバリが出ているのが普通ですので、細かいヤスリで、キレイに落としてやります。グリスも弱粘性の黄色の物を使用します。
ステンシリンダー(Laylax製)にこの黄色のグリスは、非常に相性が良いです。逆に、初速の調整は慎重に行う必要があります。

今回は、個体差も大きいと思い、予め2種類のスプリングパターンを用意して、結果の良い方を使用しました。
(画像・左)

ギアは、イーグルフォースから発売されている、強化ギアを使用します。
個人的には値段の割りにはお買い得だと思いますが、以前のカスタムの様に11.1V等の高電圧バッテリーを使用したサイクルチューンのセクターカットが必要な場合にはお勧めしません。
ピストンのギアとの噛み合せを重視したタイプのカスタムギアになります。トラブルがあった場合は、ピストンを消耗品として捉えるセッティング仕様です。ギアボックスの軸穴部分が壊れない様にの配慮です。
シム調整は、なるべくブレをきらって調整しますが、持ち込み時の状況を考慮して、連射時の熱膨張も考えたセッティングにしてあります。

スイッチ部分に通常の消耗が見られますが、左右の接点が同時に近い状態になるように調整して、消耗度を遅らせて偏減りを和らげます。
一通り、準備ができましたので、内部パーツを、グリスアップと共に組み上げます。

リコイルウエイトの部分ですが、若干遊びが大きい気がしましたので、アルミのシムシート(アルミ缶より切り出し)をストッパーレールで固定して、スペーサーを作り、ブレを抑えた上で、スムーズに作動してくれるようにグリスアップします。
アルミ缶よりの切り出しの理由は、内側のコーティング部分を利用する為の素材選択です。
スプリング部分にも、ジュラコン製のスペーサーを足して、リコイルウエイトの戻りのスピードを上げます。実質、後端に下がり切らなくなりますが、ピストンとの連動には問題ありません。これで、リコイル感も若干上がります。ブレを少なくした分、衝撃が上がっても、本体の全体的な振動は相殺されますので、命中精度への影響は変わりません。しっかり構えてあげれば、逆に、ブレ(内部に対する)は軽減されますね。

機関部のセッティングを確認したところで、バレル側のチューニングです。
基本的には、短めのインナーバレルなので、出口テーパーの追加加工と、入り口のバリ落し等の仕上げ加工をします。
レンジアップシートを、ご希望の0.25~0.28gBB弾仕様のセッティングで選択セットして、HOPの出っ張りを落としたチャンバーパッキンを組み込んで行きます。勿論、バレル先端にはブレ止め処理をしてあります。
ただ、今回はHOPの掛け過ぎによる破損をし難い様に、HOPダイヤルを最大に回しても、弾詰まりをし難いような状況にしつつ、可変幅が少なくなって、初速の変動が抑えれる分、適正HOP時の初速落ちを防ぐと言う、「美味しいとこ取り調整」の為に、ダイヤル内部に固めのゴムシートを挿入してあります。
実質、半分くらいのストロークを殺してある状態です。
スプリングレートとのバランスも取ってありますので、作動音は大人しい(普通)ですが、弾の伸びも良く、命中精度も向上されています。
クライアント様、期待して頂いて結構です!! 純正状態、しかもトラブルの後ですから、違いが大きく感じられると思います(笑) お確かめくださいませ!

あとは、性能とは別の部分ですが、ストックを交換するとの事で、後方配線に変更されています。
バッテリースペックも伺ったうえでのセッティングです。サイクルは次世代の通常ギア比ですので、変化はあまりありませんが、動作音、発射音の変化で、ちょっと違った感じになっていると思います。
遠方の為、小まめなメンテナンスはできないかも知れませんが、耐久性重視でチューニングしてありますので、純正品と同等のメンテナンス期間だと思って頂ければと思います。
個体調整で、時間が掛かってしまった事を、お詫び申し上げます。
それでは、クライアント様、宜しくお願い致します。カスタムオーダーありがとうございました。
COMBAT DOLL 店主 中根
11月17日 奥山デイズにて定例会(レギュレーション)あり
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日
年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
2013年07月31日
PDR-C サイレントカスタム「林」 カスタムレポート その2
COMBAT DOLL の店主です。
今回は、PDR-C カスタムレポートの最終回です。
うまく発射できない状況の、原因追及と補正記事になります。
最初の試射は、アッパーフレームを取り付けない状況で行い、BB弾はすべて「ポロ弾」状態でした。
次にアッパーフレームを組み付けて試射したところ、最終の10発前後はキレイに発射されました。
マガジンのフォロワーによるテンションで、ノズルが押し上げられての閉鎖不良なのですが、ロアフレームがアッパーフレームに引っ張り上げられると一部解消できる状態な訳です。
これは、アウターバレル・チャンバー・メカボックスの位置関係が、フレームの歪みに左右されている状態です。
純正状態のタペットプレートのスプリングが強いのは、この辺のトラブルが発生しないように、必然として強いテンションになっているようです。ノーマルのスプリングに再度交換してみると解消されます。
ですが、それでは意味がありません! いつタペットプレートが折れてしまうか解りません。ノズルの閉鎖不良の位置関係を解消すべく、補正調整を行います。

画像左上をご覧下さい。センターのフレームロックピンを刺した状態で、後方の隙間が2mm近く開いてしまっています。
実際の位置関係としては、アウターバレルの基部が、メカボックスの取り付け高さに対して1mmほど低い状態になっていました。フレームロックピンとの位置関係から、補正方向が限定されてしまいます。
アウターバレルの取り付け位置を平行に下げてしまうと、銃口がアッパーフレーム前方のサークルから下がり過ぎて、ハイダーがフレームに干渉してしまいます(涙)。
メカボックスを高い位置に移動しようとすると、後方のフレームロックピンの位置が変わってしまい、ピンが通せなくなってしまいます。メカボックスの穴位置を加工して移動する方法もありますが、加工の手間と失敗するリスクを軽減したいので今回は避ける方法を取ります。
画像左下の様に、加工するのはこのパーツのみとし、リカバーも可能な部分を選びました。
銃口の位置を基準に、根元を斜めに下げる様に加工します。平面部分とホゾ穴を加工してあります。
画像右下が補正した取り付け位置です。チャンバー部分が下がって取り付けられているのがお解かり頂けると思います。
メカボックス部分は、画像右上の様にシムを貼り付け、ノズル側が持ち上がる様に調整して取り付けます。
実際に問題をクリアするまでに、少しずつ加工し、何度も試射して微調整の繰り返しが必要でした。

ちゃんと、発射されるようになった時点で、もう一つの問題点が浮上してきました。
弾道が左に逸れて行く状況が発覚しました!?
画像上段のように、サイレンサーの取り付けや、バレルの固定に不備が無いか確認します。
チェックしたところ、ここではありませんでした。
チャンバー内のHOPの出と切り欠き位置を確認してみると、インナーバレルが僅かに傾いていまました。
インナーバレルの固定溝が若干傾いて加工されています。
交換した2本の純正バレルがありましたので、比較したところ、すべて同じでした。製品の加工の際の癖のようです。
バレルの交換でも良かったのですが、内面の仕上げも良く、弾道も素直だったのと、最初のお約束の金額もありましたので、取り付けの補正で処理します。
チャンバーのホールドパーツも浮き気味のハマリでしたので、完全固定ができるように、位置補正しながらの削りで調整できる範囲でした。弾道もバッチリです!

初速を計測したところ、90m/sくらいでしたので、スプリングを若干強めの物と交換し、テンション調整用のカーラーアジャスターを取り付けます。
これで、初速は96~98m/sとなり、初速を10m/sアップさせた状態になりました。組み込んだ状態でフレームも問題無く合わさり、ようやく完成です。
ちなみにロットナンバーは2700番台でした。
クライアント様からお預かりして、予定より10日以上遅れてのお渡しになってしまいましたが、その分、徹底した調整を行わせて頂きました。
クライアント様には、遅れてのお渡し、深くお詫び致します。
今回のチューニングのご依頼、ありがとうございました。
COMBAT DOLL 店主 中根
8月18日 奥山デイズにて定例会(レギュレーション)あり
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日
年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
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今回は、PDR-C カスタムレポートの最終回です。
うまく発射できない状況の、原因追及と補正記事になります。
最初の試射は、アッパーフレームを取り付けない状況で行い、BB弾はすべて「ポロ弾」状態でした。
次にアッパーフレームを組み付けて試射したところ、最終の10発前後はキレイに発射されました。
マガジンのフォロワーによるテンションで、ノズルが押し上げられての閉鎖不良なのですが、ロアフレームがアッパーフレームに引っ張り上げられると一部解消できる状態な訳です。
これは、アウターバレル・チャンバー・メカボックスの位置関係が、フレームの歪みに左右されている状態です。
純正状態のタペットプレートのスプリングが強いのは、この辺のトラブルが発生しないように、必然として強いテンションになっているようです。ノーマルのスプリングに再度交換してみると解消されます。
ですが、それでは意味がありません! いつタペットプレートが折れてしまうか解りません。ノズルの閉鎖不良の位置関係を解消すべく、補正調整を行います。

画像左上をご覧下さい。センターのフレームロックピンを刺した状態で、後方の隙間が2mm近く開いてしまっています。
実際の位置関係としては、アウターバレルの基部が、メカボックスの取り付け高さに対して1mmほど低い状態になっていました。フレームロックピンとの位置関係から、補正方向が限定されてしまいます。
アウターバレルの取り付け位置を平行に下げてしまうと、銃口がアッパーフレーム前方のサークルから下がり過ぎて、ハイダーがフレームに干渉してしまいます(涙)。
メカボックスを高い位置に移動しようとすると、後方のフレームロックピンの位置が変わってしまい、ピンが通せなくなってしまいます。メカボックスの穴位置を加工して移動する方法もありますが、加工の手間と失敗するリスクを軽減したいので今回は避ける方法を取ります。
画像左下の様に、加工するのはこのパーツのみとし、リカバーも可能な部分を選びました。
銃口の位置を基準に、根元を斜めに下げる様に加工します。平面部分とホゾ穴を加工してあります。
画像右下が補正した取り付け位置です。チャンバー部分が下がって取り付けられているのがお解かり頂けると思います。
メカボックス部分は、画像右上の様にシムを貼り付け、ノズル側が持ち上がる様に調整して取り付けます。
実際に問題をクリアするまでに、少しずつ加工し、何度も試射して微調整の繰り返しが必要でした。

ちゃんと、発射されるようになった時点で、もう一つの問題点が浮上してきました。
弾道が左に逸れて行く状況が発覚しました!?
画像上段のように、サイレンサーの取り付けや、バレルの固定に不備が無いか確認します。
チェックしたところ、ここではありませんでした。
チャンバー内のHOPの出と切り欠き位置を確認してみると、インナーバレルが僅かに傾いていまました。
インナーバレルの固定溝が若干傾いて加工されています。
交換した2本の純正バレルがありましたので、比較したところ、すべて同じでした。製品の加工の際の癖のようです。
バレルの交換でも良かったのですが、内面の仕上げも良く、弾道も素直だったのと、最初のお約束の金額もありましたので、取り付けの補正で処理します。
チャンバーのホールドパーツも浮き気味のハマリでしたので、完全固定ができるように、位置補正しながらの削りで調整できる範囲でした。弾道もバッチリです!

初速を計測したところ、90m/sくらいでしたので、スプリングを若干強めの物と交換し、テンション調整用のカーラーアジャスターを取り付けます。
これで、初速は96~98m/sとなり、初速を10m/sアップさせた状態になりました。組み込んだ状態でフレームも問題無く合わさり、ようやく完成です。
ちなみにロットナンバーは2700番台でした。
クライアント様からお預かりして、予定より10日以上遅れてのお渡しになってしまいましたが、その分、徹底した調整を行わせて頂きました。
クライアント様には、遅れてのお渡し、深くお詫び致します。
今回のチューニングのご依頼、ありがとうございました。
COMBAT DOLL 店主 中根
8月18日 奥山デイズにて定例会(レギュレーション)あり
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
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2013年07月30日
PDR-C サイレントカスタム「林」 カスタムレポート その1
COMBAT DOLL の店主です。
本日は、PDR-C のカスタムレポート その1です。
基本的な内部カスタムのご紹介です。

クライアント様のご要望は・・・
タペットプレートの負荷の軽減での耐久性のアップ
サイレントカスタムにて、静穏性の向上
できれば、飛距離のアップと直進性の向上をパワーセーブを行った上で行いたい
というカスタム条件でした。
まず、インナーバレル長が260mmしかありませんので、サイレントカスタム「林」でのサイレンサーが無い場合でのリスクを説明させて、サイレンサー標準装備での最大効果を説明させて頂きました。
状況を、承諾頂き、カスタムの開始です。
持ち込まれた状態で初速の測定をさせて頂き、87~89m/sの状況ですが、クライアント様のお手持ちのX3200では約85m/sだったとの事でしたので、当店の弾速測定器で10m/sの初速アップでカスタマイズしていきます。

最初にアウターバレルの取り付け基部を確認して、ストッパーピンの状態を確認します。干渉しているようですので、短く削ります。

インナーバレルを取り出し、レンジアップ用に加工致します。
出口のテーパー加工と入り口の仕上げ直しをして、HOPシートをはめ込んで、加工済みのチャンバーパッキンに交換します。インナーバレルが260mmと短いので、長距離の安定弾道を確保しなければいけませんので、調整はシビアに行っています。実質、0.2gの適正HOPで、約40mの直進性を確保できました。
勿論、0.25gのBB弾の方が、飛距離と安定性が出て50mオーバーの結果なのですが、クライアント様は遊戯銃としての安全性の確保が重要なので、使用弾は0.2g限定との事でした。この部分に共感が持てましたので、徹底したチューニングをさせて頂きました(その分、お時間を余分に頂いてしまいました)。

チャンバー部分の調整ですが、HOPのダイヤルがゆるゆるですので、ホールドのOリングを水道用の板パッキンに交換します。射撃の振動ではズレない程度の固さが確保できます。
HOPパッキンのプレッシャーパーツを加工して、形状を変更します。正直、純正の両サイド押しの状態は、個人的には良い印象がありません。従来のチューブ押しの方が安定すると思っています。
この固体はレンジアップ仕様ですので、樹脂のプレッシャーパーツで直押しするので、画像の様に加工してあります。押さえる面積と場所の調整で、0.2gBB弾でもそれなりになるように調整してあります。
HOPに関わるチューニングは上記までです。

タペットプレートの変形状況の確認と、セクターギア等の研磨を行います。
タペットプレートの変形具合は、やはりすごいです。そのまま使用した場合にどのくらいまで撃てるのかを想像すると怖いですね。磨耗を緩和する為のセクターギアのカム部分の研磨をします。
ギアその物の交換も考慮したのですが、タペットプレートとの接触面積を考えた時に、純正の方が接触面積が広く、圧縮変形が少なくなると考えて、交換しない方向でのチューニングになっています。
これも、タペットプレートのスプリングテンションを弱くするのが前提なので、選択された方法です。

今回のタペットプレートのスプリングは、システマで発売されている物を使用しました。マルイのノーマルと比べると、若干ソフトになっています。
空間確保の面取り加工を行い、スプリングが干渉しないようにします。それと、実際はめ込むと、スプリングが斜めに付いてしまいますので、僅かに曲げ戻しをして、タペットプレートと平行になるように調節しておきます。

肝になる、サイレント加工部分です。
ピストンヘッドはジュラコン製のカスタム品に交換して、二次加速兼サイレントロッドを取り付けます。ノズル位置が偏芯している機種ですので、取り付け加工は慎重に行います。それと同時にピストンヘッドが回転してしまわない様に、位置固定のネジを増設します。
シリンダーヘッドのノズルの内径が約4.5mmですので、マルイ製品より細くなっています。ロッドのサイズも、それに合わせて調整されます。現物合わせでの加工調整になります。
サイレント効果を重視するので、ピストンは重くしません。調整のウエイトは今回のチューニングでは使用しません。
シリンダーはバレル長も考え、Laylax製のステンシリンダーDを使用しています。エアダンパー部分も考慮してありますので、260mmのインナーバレルに対しては、若干大きめの容量になります。
(ロッドの形状はぼかしを入れさせて頂いております。)

モーターのホールドが遊びがありますので、防振と固定を兼ねたラバーバンドをモーターに取り付けます。
シム調整は、比較的シビアにセッティングして、ジャダーを最小限にします。
組み上げて、一通りのカスタム作業は終了です。
純正のスプリングで、実射して、パワー調整の為にスプリングの交換やアジャスター(カーラー)調整を行うのですが・・・
発射されたBB弾が、ポロ弾にしかなりません!?
タペットプレートの押し当てが弱く、ノズルと閉鎖不良の症状です・・・(涙)
一度経験しているので、症状の原因は特定できるのですが、原因の追究が必要です!!
続きは明日の記事をご覧願います・・・
COMBAT DOLL 店主 中根
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本日は、PDR-C のカスタムレポート その1です。
基本的な内部カスタムのご紹介です。

クライアント様のご要望は・・・
タペットプレートの負荷の軽減での耐久性のアップ
サイレントカスタムにて、静穏性の向上
できれば、飛距離のアップと直進性の向上をパワーセーブを行った上で行いたい
というカスタム条件でした。
まず、インナーバレル長が260mmしかありませんので、サイレントカスタム「林」でのサイレンサーが無い場合でのリスクを説明させて、サイレンサー標準装備での最大効果を説明させて頂きました。
状況を、承諾頂き、カスタムの開始です。
持ち込まれた状態で初速の測定をさせて頂き、87~89m/sの状況ですが、クライアント様のお手持ちのX3200では約85m/sだったとの事でしたので、当店の弾速測定器で10m/sの初速アップでカスタマイズしていきます。

最初にアウターバレルの取り付け基部を確認して、ストッパーピンの状態を確認します。干渉しているようですので、短く削ります。

インナーバレルを取り出し、レンジアップ用に加工致します。
出口のテーパー加工と入り口の仕上げ直しをして、HOPシートをはめ込んで、加工済みのチャンバーパッキンに交換します。インナーバレルが260mmと短いので、長距離の安定弾道を確保しなければいけませんので、調整はシビアに行っています。実質、0.2gの適正HOPで、約40mの直進性を確保できました。
勿論、0.25gのBB弾の方が、飛距離と安定性が出て50mオーバーの結果なのですが、クライアント様は遊戯銃としての安全性の確保が重要なので、使用弾は0.2g限定との事でした。この部分に共感が持てましたので、徹底したチューニングをさせて頂きました(その分、お時間を余分に頂いてしまいました)。

チャンバー部分の調整ですが、HOPのダイヤルがゆるゆるですので、ホールドのOリングを水道用の板パッキンに交換します。射撃の振動ではズレない程度の固さが確保できます。
HOPパッキンのプレッシャーパーツを加工して、形状を変更します。正直、純正の両サイド押しの状態は、個人的には良い印象がありません。従来のチューブ押しの方が安定すると思っています。
この固体はレンジアップ仕様ですので、樹脂のプレッシャーパーツで直押しするので、画像の様に加工してあります。押さえる面積と場所の調整で、0.2gBB弾でもそれなりになるように調整してあります。
HOPに関わるチューニングは上記までです。

タペットプレートの変形状況の確認と、セクターギア等の研磨を行います。
タペットプレートの変形具合は、やはりすごいです。そのまま使用した場合にどのくらいまで撃てるのかを想像すると怖いですね。磨耗を緩和する為のセクターギアのカム部分の研磨をします。
ギアその物の交換も考慮したのですが、タペットプレートとの接触面積を考えた時に、純正の方が接触面積が広く、圧縮変形が少なくなると考えて、交換しない方向でのチューニングになっています。
これも、タペットプレートのスプリングテンションを弱くするのが前提なので、選択された方法です。

今回のタペットプレートのスプリングは、システマで発売されている物を使用しました。マルイのノーマルと比べると、若干ソフトになっています。
空間確保の面取り加工を行い、スプリングが干渉しないようにします。それと、実際はめ込むと、スプリングが斜めに付いてしまいますので、僅かに曲げ戻しをして、タペットプレートと平行になるように調節しておきます。

肝になる、サイレント加工部分です。
ピストンヘッドはジュラコン製のカスタム品に交換して、二次加速兼サイレントロッドを取り付けます。ノズル位置が偏芯している機種ですので、取り付け加工は慎重に行います。それと同時にピストンヘッドが回転してしまわない様に、位置固定のネジを増設します。
シリンダーヘッドのノズルの内径が約4.5mmですので、マルイ製品より細くなっています。ロッドのサイズも、それに合わせて調整されます。現物合わせでの加工調整になります。
サイレント効果を重視するので、ピストンは重くしません。調整のウエイトは今回のチューニングでは使用しません。
シリンダーはバレル長も考え、Laylax製のステンシリンダーDを使用しています。エアダンパー部分も考慮してありますので、260mmのインナーバレルに対しては、若干大きめの容量になります。
(ロッドの形状はぼかしを入れさせて頂いております。)

モーターのホールドが遊びがありますので、防振と固定を兼ねたラバーバンドをモーターに取り付けます。
シム調整は、比較的シビアにセッティングして、ジャダーを最小限にします。
組み上げて、一通りのカスタム作業は終了です。
純正のスプリングで、実射して、パワー調整の為にスプリングの交換やアジャスター(カーラー)調整を行うのですが・・・
発射されたBB弾が、ポロ弾にしかなりません!?
タペットプレートの押し当てが弱く、ノズルと閉鎖不良の症状です・・・(涙)
一度経験しているので、症状の原因は特定できるのですが、原因の追究が必要です!!
続きは明日の記事をご覧願います・・・
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2013年07月29日
PDR-C サイレントカスタム「林」 実射レポート
COMBAT DOLL の店主です。
最近は、こちらの都合で申し訳ありません。ブログの更新や、営業日などご迷惑をお掛けしてしまっております。
8月のお盆過ぎまで続いてしまいそうですが、ご容赦頂きたいと思います。
作業優先で、ブログが埋め合わせになる事も、ご容赦頂きたいと思います。
さて、今回から3回に分けて、PDR-Cの記事になります。
予約投稿にて、今回の3回は更新されますので、ご覧頂ければ幸いです。
先に音量のレポートになります。
過去記事 7月11日 と 7月12日 もご参照下さい。

カスタム完了品の測定を行ってきました。
屋内、屋外、空撃ち、実射等、比較していきます。
まず、ノーマル状況では、
空撃ちフルオートのみにしてしまいましたが、本体側面での測定値が 104.5dB 銃口(軸線をずらして) 101.0dB
(本体より5cmくらい離して計測・MAXモードにて最大値を計測してあります)
屋内

ウレタンクッションに寝かせて、計測(上記のノーマルと同様)
空撃ちフルオート(サイレンサー装備) 本体側面 103.3dB 銃口(サイレンサー出口) 78.6dB
(シム調整とブレーキロッドの振動緩和で1dBの本体減音とサイレント加工およびサイレンサーで21.5dBの減音)
サイレンサーを外した状態の銃口音量は、86.1dB(12日の記事参照)ですので、サイレンサーの減音効果は7.5dBですね。
当店レンジにて計測ですが、側面の壁とビニールシートでの反射音の干渉がありますので、参考計測になります。
インドア等の狭い空間での音量レベルとしてもらえれば、参考数値になります。
BB弾を発射させた、実射音量です。
フルオート時 本体側面は103.5dB 銃口(サイレンサー出口)側 88.0dB と言う状況です。
空撃ちと違って、吐出エアの圧縮比が高くなっている分、音量が高くなっています。
屋外

実働状態の検証になります。
結果だけ先に記載すると、
セミオート時では、本体側面 67.9dB 銃口(サイレンサー出口)側 68.6dB
フルオート時は、本体側面 101.0dB 銃口(サイレンサー出口)側 83.6dB
となりました。
ライトチューンの物は、セミオート時では、本体側面 85.7dB 銃口側 78.9dB
フルオート時は、本体側面 103.5dB 銃口側 87.6dB
と言う計測結果ですので、エアダンパーの効果として、セミオート時の本体側面の音量の差がハッキリわかります。
今回のチューニングは、サイレンサーの標準装備での調整でしたので、本体負荷を最低限にしての調整を行っています。
サイレンサー無しでの調整も可能ですが、圧縮容量(シリンダー容積)や圧縮比の調整で行う為、機械的負荷が増大します。機種によっての差もありますので、参考にされる方は、状況を確認下さい。
クライアント様の感想としては、近距離の試射では、着弾音(ソフトクッションターゲット)の方が大きく聞こえるそうです。
とりあえずの、ご要望はクリアできている状態になりました。
本体の補正で手こずった固体でした。チューニング内容は、明日と明後日にてアップされますので、宜しくお願い致します。
COMBAT DOLL 店主 中根
8月18日 奥山デイズにて定例会(レギュレーション)あり
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日
年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
最近は、こちらの都合で申し訳ありません。ブログの更新や、営業日などご迷惑をお掛けしてしまっております。
8月のお盆過ぎまで続いてしまいそうですが、ご容赦頂きたいと思います。
作業優先で、ブログが埋め合わせになる事も、ご容赦頂きたいと思います。
さて、今回から3回に分けて、PDR-Cの記事になります。
予約投稿にて、今回の3回は更新されますので、ご覧頂ければ幸いです。
先に音量のレポートになります。
過去記事 7月11日 と 7月12日 もご参照下さい。

カスタム完了品の測定を行ってきました。
屋内、屋外、空撃ち、実射等、比較していきます。
まず、ノーマル状況では、
空撃ちフルオートのみにしてしまいましたが、本体側面での測定値が 104.5dB 銃口(軸線をずらして) 101.0dB
(本体より5cmくらい離して計測・MAXモードにて最大値を計測してあります)
屋内

ウレタンクッションに寝かせて、計測(上記のノーマルと同様)
空撃ちフルオート(サイレンサー装備) 本体側面 103.3dB 銃口(サイレンサー出口) 78.6dB
(シム調整とブレーキロッドの振動緩和で1dBの本体減音とサイレント加工およびサイレンサーで21.5dBの減音)
サイレンサーを外した状態の銃口音量は、86.1dB(12日の記事参照)ですので、サイレンサーの減音効果は7.5dBですね。
当店レンジにて計測ですが、側面の壁とビニールシートでの反射音の干渉がありますので、参考計測になります。
インドア等の狭い空間での音量レベルとしてもらえれば、参考数値になります。
BB弾を発射させた、実射音量です。
フルオート時 本体側面は103.5dB 銃口(サイレンサー出口)側 88.0dB と言う状況です。
空撃ちと違って、吐出エアの圧縮比が高くなっている分、音量が高くなっています。
屋外

実働状態の検証になります。
結果だけ先に記載すると、
セミオート時では、本体側面 67.9dB 銃口(サイレンサー出口)側 68.6dB
フルオート時は、本体側面 101.0dB 銃口(サイレンサー出口)側 83.6dB
となりました。
ライトチューンの物は、セミオート時では、本体側面 85.7dB 銃口側 78.9dB
フルオート時は、本体側面 103.5dB 銃口側 87.6dB
と言う計測結果ですので、エアダンパーの効果として、セミオート時の本体側面の音量の差がハッキリわかります。
今回のチューニングは、サイレンサーの標準装備での調整でしたので、本体負荷を最低限にしての調整を行っています。
サイレンサー無しでの調整も可能ですが、圧縮容量(シリンダー容積)や圧縮比の調整で行う為、機械的負荷が増大します。機種によっての差もありますので、参考にされる方は、状況を確認下さい。
クライアント様の感想としては、近距離の試射では、着弾音(ソフトクッションターゲット)の方が大きく聞こえるそうです。
とりあえずの、ご要望はクリアできている状態になりました。
本体の補正で手こずった固体でした。チューニング内容は、明日と明後日にてアップされますので、宜しくお願い致します。
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2013年07月12日
とりあえず・・・PDR「林」
COMBAT DOLL の店主です。
昨日のPDRをチューニングして、音量の違いを確認です。

チューニングは、まだ完了していませんが、現状値の状況です。
チューニングの詳細は後日改めてアップしますので、お待ち下さい。
計測の結果としては、メカボックスはシム調整とサイレント仕様の内部カスタムのみで、シーリング等は未施工状態です。
昨日の104.5dBから103.3dBとわずかに減少。
銃口側は、内部サイレントカスタム「林」施工済みで。101.0dBから86.1dBに減少です。約15%の消音ですね。
銃口側は、吐出エアが直接あたらない位置にて測定してあります。
サイレンサーを装着した状態では、銃口の正面にて計測しているので、88.7dBの測定値になっています。
カスタムが完了したら、計測環境を整え、ライトチューンの別の固体との比較レポートを致します。
とりあえず、簡単に比較測定してみた分のレポートです。
本日は時間の都合でここまでです・・・
明日に続きをアップしますので、宜しくお願い致します。
COMBAT DOLL 店主 中根
7月21日 奥山デイズにて定例会(レギュレーション)あり
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昨日のPDRをチューニングして、音量の違いを確認です。

チューニングは、まだ完了していませんが、現状値の状況です。
チューニングの詳細は後日改めてアップしますので、お待ち下さい。
計測の結果としては、メカボックスはシム調整とサイレント仕様の内部カスタムのみで、シーリング等は未施工状態です。
昨日の104.5dBから103.3dBとわずかに減少。
銃口側は、内部サイレントカスタム「林」施工済みで。101.0dBから86.1dBに減少です。約15%の消音ですね。
銃口側は、吐出エアが直接あたらない位置にて測定してあります。
サイレンサーを装着した状態では、銃口の正面にて計測しているので、88.7dBの測定値になっています。
カスタムが完了したら、計測環境を整え、ライトチューンの別の固体との比較レポートを致します。
とりあえず、簡単に比較測定してみた分のレポートです。
本日は時間の都合でここまでです・・・
明日に続きをアップしますので、宜しくお願い致します。
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2013年07月11日
良い物をお借りできました。
COMBAT DOLL の店主です。
今回はカスタム前の状態確認です。
PDR-C のカスタム依頼があり、サイレントカスタム「林」の施工になります。
そんなところへ、以前から声をかけていた知人が、騒音計を貸してくれました。
期限がありますので、早々に作業に入ります。
初期状態で、

銃口側、最大101.0dB (カラ撃ち)でした。

メカボックス付近で、最大104.5dB (カラ撃ち)でした。
とりあえず、ウレタンマットの上で寝かせての計測ですので、他の干渉は少ないと思います。
これが、どのくらい小さくなるかの検証を、後日アップ致しますので、宜しくお願い致します。
ちなみに、これを機会に当店でも安い物を購入する事に致しました。
調整が必要な機械のようですので、お借りしている測定器があるうちに、誤差確認して補正データを取っておく予定です。
5000円以下で買えるような物が在るとは思っていなかったので、失敗しても諦めが付くと思いポチってみました。
ちょっと、楽しみです!
COMBAT DOLL 店主 中根
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PDR-C のカスタム依頼があり、サイレントカスタム「林」の施工になります。
そんなところへ、以前から声をかけていた知人が、騒音計を貸してくれました。
期限がありますので、早々に作業に入ります。
初期状態で、

銃口側、最大101.0dB (カラ撃ち)でした。

メカボックス付近で、最大104.5dB (カラ撃ち)でした。
とりあえず、ウレタンマットの上で寝かせての計測ですので、他の干渉は少ないと思います。
これが、どのくらい小さくなるかの検証を、後日アップ致しますので、宜しくお願い致します。
ちなみに、これを機会に当店でも安い物を購入する事に致しました。
調整が必要な機械のようですので、お借りしている測定器があるうちに、誤差確認して補正データを取っておく予定です。
5000円以下で買えるような物が在るとは思っていなかったので、失敗しても諦めが付くと思いポチってみました。
ちょっと、楽しみです!
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2013年04月11日
VFC製 HK416D Ver.2 サイレントカスタム「林」
COMBAT DOLL の店主です。
昨日に引き続き、サイレントカスタム「林」ですが、今回は海外製品です。
VFC製のHK416D Ver.2 がベースです。

製品の個人的評価としては、優良ですね。
初期型からグリップが変わり、それに合わせて部分改良されていました。
初速も安定しており、クオリティーはマルイ製品と変わらないくらいでしょう。
良い銃だと思います。
さて、クライアント様の要望としては、基本スペックはマルイ製電動M4と同等で、そこに静かさを加えたいと言う事でした。
HK416Dのインナーバレル長は約275㎜、短めのバレルですので、若干厳しい要望ですが、そこは頑張ります。

アッパーフレームを外したところ、メカボックス側に擦り傷がいっぱいです。外装はすばらしかったのですが、見えない所で減点対象がありました。メカボックスの位置関係にも影響がでますので、仕上げ処理をやっておきます。ちなみに補正作業はこれだけでしたので、許容範囲ですね。
前回の記事でも上げましたが、チャージングハンドルのリテンションスプリングにグリスを塗っておくと良いですよ。異音が減ります。

チャンバー周りは、成型もまあまあですので、クリーニングだけでも十分です。
ただ、最近のこのチャンバーは、HOPを最弱にしても、0.2gBB弾だと若干強めの設定になっています。HOPの出っ張りが下がり切らない設定になっているのと、HOPの押しゴムがやや固めになっています。
マルイ純正レベルの柔らかい物に交換すると、気持ち弱くなるので、水平弾道の調整が可能になります。
インナーバレルの先端も、深めのテーパー加工になっていますので、根本のエッジ落としだけやっておけば問題ありませんでした。

アウターバレル側のブレ止めもタイトなサイズになっていたので、追加加工の必要はありませんでした。
ただ、このハイダーは内部がラッパ状になっており、発射音がいい音になるように仕上げられています。
サイレント仕様だと、仇になってしまうんですよねぇ~、これが!ってところです。最後に解説します。
アッパー側はこのくらいです。引き続きメカボックスです。

グリップを外す訳ですが、このグリップ、なかなか工夫されています。先日見た417とは別物でした。
デザイン的に若干起き上がった角度で取り付けられていますが、中の空間を最大限に使ってモーターの角度を合わせています。画像のように目一杯後ろ寄りです。その為ネジ止めも前後に1本ずつではなく、前側に2本で底板を固定しています。キャップロックも固定の補助にしているようです。
モーターそのものも、後方に押し付けて位置決めされていて、ブレ自体はかなり抑えられています。
もう気持ち角度が付けられれば完璧なのですが、どうしても足りないようです。若干甲高いギアノイズになっています。モーターの取り出しも大変で、ペンチで掴まないと引っ張り出せません。でも、かなり良い状態だと思います。
頑張って、取り外した後は本題のメカボックスです。

メカボックスは成型も綺麗で合わせも良好です。
スプリングはマルイのスタンダード品と比べると20%増し程度ですね。ギアボックスには95と表記があり、日本向け用の組み上げになっていますね。ピストンヘッドが8つ穴の関係で、若干強めのスプリングが組まれている状態です。今回はそこを上手く利用してバランスを取る形です。
ギアも成型は良く、マルイノーマル品から見れば、カスタムギアが組まれているのと同じですね。セクターチップも樹脂製で、タペットプレートに優しい組み合わせです。カットオフレバーにだけは厳しい仕様ですが、セクターギアがスチール製なので仕方がありません。セミオートが効かなくなったら交換ですね。だいぶ先の話になると思いますけど。
あと、個人的に好きになれないのが、このオートシムです。押さえのスプリングがさほど強くない為にブレが生じる場合があります。大枠はこれでも良いのですが、やはりきちっとセッティングを出してある方がジャダーが少なくなります。

グリスが石油系のきつい臭いがするので、クリーニングして塗り変えをします。
きれいにしてみると、案の定、スパーギアはメカボックスに干渉しているようで、ボックス側面に擦り傷が付いてしまっています。
こいつはキッチリ、シム調整の必要がある個体ですね。
レール部分の研磨と仕上げ直しを行ってからシム調整ですね。かなり大量に追加されます。

サイレントの肝に入りますが、VFCのシリンダーヘッドのノズル内径はマルイの物と比べると僅かに狭くなっています。現在使用しているロッドでは合わない為に、シリンダーヘッドをマルイの純正品と交換です。値段も安いので、合わせ加工の手間賃の方が高くなってしまうので手っ取り早く交換にします。

今回はインナーバレル長が微妙だったので、ブレーキロッドを2パターンで比較しました。
使用したのはタイプ0の、レンジアップチューンでも使用するタイプを微調整して使用しました。
画像右側のロングタイプは整流効果を上げたタイプで、シリンダーヘッドの受け側がすり鉢状に加工されているカスタムシリンダーヘッドに対応させたものです。
この銃では打撃音は少なくなったのですが、圧縮比が高くなり過ぎ、発射音の「パンパン」いう音が、大きくなってしまったので、今回は止めました。

一通り、調整も終わって、最終組上げです。
今回は低コストに抑える「林の零式」でしたので、交換したパーツも画像の2点だけです。

最後の仕上げとして、ミキシングしたオリジナルグリスをピストン内に充填しますが、最初にある程度フタをする前にも、直接充填しておきます。書き忘れていましたが、ピストン重量は28gです。
その後は、作動させながらグリスを馴染ませて、窓部分から追加する状態ですね。
これで、完成です。初速は0.2gBB弾にて初期状態より3m/sほど上がっています。当店測定器では96m/sですが、X3200あたりの弾測計で93m/sぐらになると思います。
作動音は、かなり絞られ、スプリングジャダーも消えています。
肝心の発射音なんですが、これが微妙です。途中にも少し触れましたが、ハイダーに難有りでした。
ハイダー無しの状態では、それなりに静か。
ハイダーが付くと、「パンパン」甲高い音が響く。
サイレンサー(マルイショート)を付けると、完全なサイレント仕様。
サイレンサー使用 < ハイダー無し < ハイダー付き と言う状態です。
14.5インチ用のアタッチメントを使用すると、静かさはハイダー無しとサイレンサー使用の間に入ると思います。
音の出方の違いを、装備によって使い分けて頂けると、面白いかと思います。
援護主体の時は、ラッパ状ハイダーで、敵を引き付けるべく「パンパン」言わせて頂き、
アタッカーの時は、サイレンサー装備で敵の懐へ入り込んだり、ディフェンスの時はアサシンに、
なんて、シチュエーションで分けて頂けるとよろしいのではないかと思います。
正直、ハイダーの形状での影響は見落としていました(汗)。
以上でVFC製 HK416D Ver.2 のチューニングは完了です。
COMBAT DOLL 店主 中根
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昨日に引き続き、サイレントカスタム「林」ですが、今回は海外製品です。
VFC製のHK416D Ver.2 がベースです。
製品の個人的評価としては、優良ですね。
初期型からグリップが変わり、それに合わせて部分改良されていました。
初速も安定しており、クオリティーはマルイ製品と変わらないくらいでしょう。
良い銃だと思います。
さて、クライアント様の要望としては、基本スペックはマルイ製電動M4と同等で、そこに静かさを加えたいと言う事でした。
HK416Dのインナーバレル長は約275㎜、短めのバレルですので、若干厳しい要望ですが、そこは頑張ります。
アッパーフレームを外したところ、メカボックス側に擦り傷がいっぱいです。外装はすばらしかったのですが、見えない所で減点対象がありました。メカボックスの位置関係にも影響がでますので、仕上げ処理をやっておきます。ちなみに補正作業はこれだけでしたので、許容範囲ですね。
前回の記事でも上げましたが、チャージングハンドルのリテンションスプリングにグリスを塗っておくと良いですよ。異音が減ります。
チャンバー周りは、成型もまあまあですので、クリーニングだけでも十分です。
ただ、最近のこのチャンバーは、HOPを最弱にしても、0.2gBB弾だと若干強めの設定になっています。HOPの出っ張りが下がり切らない設定になっているのと、HOPの押しゴムがやや固めになっています。
マルイ純正レベルの柔らかい物に交換すると、気持ち弱くなるので、水平弾道の調整が可能になります。
インナーバレルの先端も、深めのテーパー加工になっていますので、根本のエッジ落としだけやっておけば問題ありませんでした。
アウターバレル側のブレ止めもタイトなサイズになっていたので、追加加工の必要はありませんでした。
ただ、このハイダーは内部がラッパ状になっており、発射音がいい音になるように仕上げられています。
サイレント仕様だと、仇になってしまうんですよねぇ~、これが!ってところです。最後に解説します。
アッパー側はこのくらいです。引き続きメカボックスです。
グリップを外す訳ですが、このグリップ、なかなか工夫されています。先日見た417とは別物でした。
デザイン的に若干起き上がった角度で取り付けられていますが、中の空間を最大限に使ってモーターの角度を合わせています。画像のように目一杯後ろ寄りです。その為ネジ止めも前後に1本ずつではなく、前側に2本で底板を固定しています。キャップロックも固定の補助にしているようです。
モーターそのものも、後方に押し付けて位置決めされていて、ブレ自体はかなり抑えられています。
もう気持ち角度が付けられれば完璧なのですが、どうしても足りないようです。若干甲高いギアノイズになっています。モーターの取り出しも大変で、ペンチで掴まないと引っ張り出せません。でも、かなり良い状態だと思います。
頑張って、取り外した後は本題のメカボックスです。
メカボックスは成型も綺麗で合わせも良好です。
スプリングはマルイのスタンダード品と比べると20%増し程度ですね。ギアボックスには95と表記があり、日本向け用の組み上げになっていますね。ピストンヘッドが8つ穴の関係で、若干強めのスプリングが組まれている状態です。今回はそこを上手く利用してバランスを取る形です。
ギアも成型は良く、マルイノーマル品から見れば、カスタムギアが組まれているのと同じですね。セクターチップも樹脂製で、タペットプレートに優しい組み合わせです。カットオフレバーにだけは厳しい仕様ですが、セクターギアがスチール製なので仕方がありません。セミオートが効かなくなったら交換ですね。だいぶ先の話になると思いますけど。
あと、個人的に好きになれないのが、このオートシムです。押さえのスプリングがさほど強くない為にブレが生じる場合があります。大枠はこれでも良いのですが、やはりきちっとセッティングを出してある方がジャダーが少なくなります。
グリスが石油系のきつい臭いがするので、クリーニングして塗り変えをします。
きれいにしてみると、案の定、スパーギアはメカボックスに干渉しているようで、ボックス側面に擦り傷が付いてしまっています。
こいつはキッチリ、シム調整の必要がある個体ですね。
レール部分の研磨と仕上げ直しを行ってからシム調整ですね。かなり大量に追加されます。
サイレントの肝に入りますが、VFCのシリンダーヘッドのノズル内径はマルイの物と比べると僅かに狭くなっています。現在使用しているロッドでは合わない為に、シリンダーヘッドをマルイの純正品と交換です。値段も安いので、合わせ加工の手間賃の方が高くなってしまうので手っ取り早く交換にします。
今回はインナーバレル長が微妙だったので、ブレーキロッドを2パターンで比較しました。
使用したのはタイプ0の、レンジアップチューンでも使用するタイプを微調整して使用しました。
画像右側のロングタイプは整流効果を上げたタイプで、シリンダーヘッドの受け側がすり鉢状に加工されているカスタムシリンダーヘッドに対応させたものです。
この銃では打撃音は少なくなったのですが、圧縮比が高くなり過ぎ、発射音の「パンパン」いう音が、大きくなってしまったので、今回は止めました。
一通り、調整も終わって、最終組上げです。
今回は低コストに抑える「林の零式」でしたので、交換したパーツも画像の2点だけです。
最後の仕上げとして、ミキシングしたオリジナルグリスをピストン内に充填しますが、最初にある程度フタをする前にも、直接充填しておきます。書き忘れていましたが、ピストン重量は28gです。
その後は、作動させながらグリスを馴染ませて、窓部分から追加する状態ですね。
これで、完成です。初速は0.2gBB弾にて初期状態より3m/sほど上がっています。当店測定器では96m/sですが、X3200あたりの弾測計で93m/sぐらになると思います。
作動音は、かなり絞られ、スプリングジャダーも消えています。
肝心の発射音なんですが、これが微妙です。途中にも少し触れましたが、ハイダーに難有りでした。
ハイダー無しの状態では、それなりに静か。
ハイダーが付くと、「パンパン」甲高い音が響く。
サイレンサー(マルイショート)を付けると、完全なサイレント仕様。
サイレンサー使用 < ハイダー無し < ハイダー付き と言う状態です。
14.5インチ用のアタッチメントを使用すると、静かさはハイダー無しとサイレンサー使用の間に入ると思います。
音の出方の違いを、装備によって使い分けて頂けると、面白いかと思います。
援護主体の時は、ラッパ状ハイダーで、敵を引き付けるべく「パンパン」言わせて頂き、
アタッカーの時は、サイレンサー装備で敵の懐へ入り込んだり、ディフェンスの時はアサシンに、
なんて、シチュエーションで分けて頂けるとよろしいのではないかと思います。
正直、ハイダーの形状での影響は見落としていました(汗)。
以上でVFC製 HK416D Ver.2 のチューニングは完了です。
COMBAT DOLL 店主 中根
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2013年04月10日
サイレントカスタム「林」 マルイPMC
COMBAT DOLL の店主です。
昨日上げる予定だった、投稿記事です。

今回は、細かく順を追って説明していきます。
クライアント様の希望仕様としては、
ショートバレルの銃で、とにかくウルサイので静かにしたいと言う事と、0.2gBB弾を基準で精度を上げて命中率を良くしたいと言う事の2点です。
使用バッテリーは9.6VNi-cd500mA (ミニセル)です。
クライアント様は、トリガーの引きっぱなしをする様な方ではないので、セミオート時の性能重視でチューニング開始です。
まずは、バレル部分です。

ノーマルで185㎜と短いバレルですが、さらに1cmほど短くしてテーパー加工します。
バレルの根本の仕上げ直しも行います。根元の仕上げ直しは、BB弾が押し込まれる際に傷が付く部分ですので、バリやエッジを落としておくと、集弾性に差がでます。
カスタムバレルを使用しても良いのですが、短いので、ノーマルで十分です。
チャンバーパッキンは、マルイ純正品をそのまま使用します。

アウターバレルとインナーバレルのブレ止めにアルミシートを使いますが、バレルがスムースに動くレベルにしなければなりません。M4系はチャンバーをメカボックスに押し付ける為のスプリングが付いていて、ちゃんと効果のある機能を果たしています。ブレ止めがきつくてスプリングのテンションが効かないと、エアロスが発生して、パワーも命中精度も落ちてしまいます。
それと、1cm短くした理由は、アウターバレルとインナーバレルの差を、テーパー処理した効果を高める為に、二次拡散室として整流効果を上げる為です。これにより、HOP回転による出口付近での気流の乱れを最小限に抑えます。サイレンサーも装備されていますので、外の気流で乱れる前にHOP回転も安定して、弾道が素直になります。
パワーに関しても、1cm程度ならほとんど変わりません。
ただ、元々短いバレルで加速レーンが短いので、HOPがきつめの方が初速が高くなるのと、0.25g弾の方が安定します。クライアント様の要望は0.2gで使用ですので、最大限の効果を狙ったバレルチューニングです。
次は、メカボックス内部ですね。
サイレントチューンですので、当店推薦のロッド関係から行きます。
画像は相変わらずぼかさせて頂いてますが、今回は薄くしてあります。見当の付く方も多いと思いますよ。
近々、HPの方で、概念や図説を入れる予定ですので、掲載後はオープンに致します。
それまではベールの向こう側をお楽しみ下さい。

今回ピストンヘッドはVFCの物を使用します。8つ穴が大きいので圧縮抵抗が高すぎて20cm以下のバレルか、流速チューンでしか使えません。高レートスプリングを使うチューンでは、アルミのピストンヘッドでは変形して壊れてしまいますので、使用条件が限られてしまいますが、今回のチューンではノーマル対比130%程度のものですので、ちょうど良いセッティングです。
ヘッド中央に、ロッド取り付け用のネジ穴を作ります。
ロッドはいくつかのパターンがありますが、今回は画像のタイプの物を使用します。
(既製品の流用パーツです。一目見て解る方はおもちゃ好きな方だとお見受け致します。)
取り付け画像のロッド長は調整される前の物です。今回のチューニング品はもう少し長くしてあります。
消音優先か加速優先かで、ロットの長さや直径を加工調節します。先端形状はVSR-10のロッドのような棒ではなく、エアの流れ方を考慮した形状ですので、流速の違いとブレーキの掛かり方が違ってきます。
マルイのノーマルスプリングでも、秒間20発くらいのサイクルまでなら対応できます。
一番静かになるのは、0.2gBB弾で初速85m/sくらいですね。
ロッドの根本が6角ナットになっていますので、ピストンの前面から突き出す部分の径が太い部分ができてしまいます。ここが収まるようにシリンダーヘッド側も加工が必要です。

シリンダーヘッドの加工画像です。右が加工済みです。ノズルの内径も絞り込んであります。
実際には、タペットプレートでBB弾をローディングするノズルの内径も伸びた時点の空洞を埋めたいのですが、構造上無理があるのでできません。アイデアが無い訳ではないのですが、新しくパーツを作ることになるので、当店では難しいですね。

そして、ピストンの重量調整です。ピストンそのものはノーマル品を使用していますが、今回のヘッドでのウエイト調整では、スラストベアリングだけでは重量が足りません。静かにするだけなら軽い方が良いのですが、命中精度を上げる為に圧縮比を安定させるべく、重量調整です。今回のパーツは亜鉛製です。
ノーマルより気持ち重くなれば良いのと、スプリングテンションを増圧する為に、今回のタイプの物を使用します。ちなみに流用パーツからの加工品です。

ピストンの重量は31g。以前のβスペッツナズのチューニングでのピストン重量30gと同等です。ノーマルピストン24gに対して25%アップですね。
スプリングガイドには、テンション増圧と振動吸収の為のダンパーを増設です。
チューニングパーツのアッセンブルができあがったところで、ボックスとギアですね。
ギアはノーマル品です。カスタム品に変えれば耐久性もアップしますが、現状のチューニングでは、ノーマル品でも耐久性は十分にあります。それでも、負荷の軽減と燃費を考えて6㎜ベアリング軸受けを使用します。
シム調整も当然シビアに行います。軸受けもメーカーによって違いがありますし、メカボックスの状態によっても変わってしまいますが、優先するのはピストンとの噛み合わせ位置とタペットプレートとの合わせ位置です。セクターギアの位置出しをしてから、スパー、ベベルの順で調整します。
6㎜ベアリングの軸受けは、トリガーを引きっぱなしにしてしまう撃ち方には向きません。バリバリ撃ちたい方は、オイルレスメタルか大径のベアリング軸受けを御使用して頂きます。
ピストンがスライドするレール部分の研磨はしっかりやりましょう。マルイのノーマルメカボックスは、簡単な処理でも大丈夫ですが、海外製の一部商品はエッジやバリですごかったりしますので、忘れてはいけません。ここの研磨だけでも初速が変わります。重要なポイントなので要チェックです。

一通り、作業の済んだメカボックスですが、組み上げてからシムの遊びなど再確認が必要ですね。ネジを強く締め込んだら堅くなっている場合もあります。ノズルのはまりも確認しましょう。意外と落とし穴は多かったりしますので・・・。
M4系のメカボックスの場合は、側面のスリットから、ジャダー防止と潤滑の為のグリスを注入します。
スリットの無いメカボックスの場合は、画像の段階でグリスを注入しておきます。
おまけですが、

M4系の場合は、チャージングハンドルにあるスプリングも振動してうるさい場合があります。こんなふうにグリスを塗っておくと振動が吸収されてしずかになりますよ。
今回のPMCサイレントカスタム「林」ですが、初速は0.2gで最大95m/s、HOP適正90m/sです。
0.25gでは、最大88m/s、HOP適正86m/sとなってしまいました。
数字上は0.25gの方が安定していますが、初速と弾道の安定感はかなり向上しています。
肝心の発射音は、空撃ちであれば、ノーマルよりかなり静かになっています。ただ、圧縮効率が良くなっているので、BB弾を発射した時の音は、乾いた音で「パンパン」いってしまうところは変わりませんが、サイレンサーを付けた時の静寂性はアップされています。余分な振動は可能な限り排除させて頂きました。
スコープ装備の銃ですので、静寂性と集弾性の向上をお確かめ頂きたいと思います。
今回はかなり細かく説明してみましたがいかがだったでしょうか?
また、レンジアップなども、やりますが、書く方も大変なので、頻繁にはできません。
基本、個別のチューニングが主体な為、他の機種やメーカーでは効果が発揮できない場合もありますので、部分部分でのチューニングを参考にアレンジ下さい。
クライアント様の要望に沿った、個別チューニングが一番だと思っていますので、ご要望があれば遠慮無くお申し付けください。
COMBAT DOLL 店主 中根
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日
年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
昨日上げる予定だった、投稿記事です。
今回は、細かく順を追って説明していきます。
クライアント様の希望仕様としては、
ショートバレルの銃で、とにかくウルサイので静かにしたいと言う事と、0.2gBB弾を基準で精度を上げて命中率を良くしたいと言う事の2点です。
使用バッテリーは9.6VNi-cd500mA (ミニセル)です。
クライアント様は、トリガーの引きっぱなしをする様な方ではないので、セミオート時の性能重視でチューニング開始です。
まずは、バレル部分です。
ノーマルで185㎜と短いバレルですが、さらに1cmほど短くしてテーパー加工します。
バレルの根本の仕上げ直しも行います。根元の仕上げ直しは、BB弾が押し込まれる際に傷が付く部分ですので、バリやエッジを落としておくと、集弾性に差がでます。
カスタムバレルを使用しても良いのですが、短いので、ノーマルで十分です。
チャンバーパッキンは、マルイ純正品をそのまま使用します。
アウターバレルとインナーバレルのブレ止めにアルミシートを使いますが、バレルがスムースに動くレベルにしなければなりません。M4系はチャンバーをメカボックスに押し付ける為のスプリングが付いていて、ちゃんと効果のある機能を果たしています。ブレ止めがきつくてスプリングのテンションが効かないと、エアロスが発生して、パワーも命中精度も落ちてしまいます。
それと、1cm短くした理由は、アウターバレルとインナーバレルの差を、テーパー処理した効果を高める為に、二次拡散室として整流効果を上げる為です。これにより、HOP回転による出口付近での気流の乱れを最小限に抑えます。サイレンサーも装備されていますので、外の気流で乱れる前にHOP回転も安定して、弾道が素直になります。
パワーに関しても、1cm程度ならほとんど変わりません。
ただ、元々短いバレルで加速レーンが短いので、HOPがきつめの方が初速が高くなるのと、0.25g弾の方が安定します。クライアント様の要望は0.2gで使用ですので、最大限の効果を狙ったバレルチューニングです。
次は、メカボックス内部ですね。
サイレントチューンですので、当店推薦のロッド関係から行きます。
画像は相変わらずぼかさせて頂いてますが、今回は薄くしてあります。見当の付く方も多いと思いますよ。
近々、HPの方で、概念や図説を入れる予定ですので、掲載後はオープンに致します。
それまではベールの向こう側をお楽しみ下さい。
今回ピストンヘッドはVFCの物を使用します。8つ穴が大きいので圧縮抵抗が高すぎて20cm以下のバレルか、流速チューンでしか使えません。高レートスプリングを使うチューンでは、アルミのピストンヘッドでは変形して壊れてしまいますので、使用条件が限られてしまいますが、今回のチューンではノーマル対比130%程度のものですので、ちょうど良いセッティングです。
ヘッド中央に、ロッド取り付け用のネジ穴を作ります。
ロッドはいくつかのパターンがありますが、今回は画像のタイプの物を使用します。
(既製品の流用パーツです。一目見て解る方はおもちゃ好きな方だとお見受け致します。)
取り付け画像のロッド長は調整される前の物です。今回のチューニング品はもう少し長くしてあります。
消音優先か加速優先かで、ロットの長さや直径を加工調節します。先端形状はVSR-10のロッドのような棒ではなく、エアの流れ方を考慮した形状ですので、流速の違いとブレーキの掛かり方が違ってきます。
マルイのノーマルスプリングでも、秒間20発くらいのサイクルまでなら対応できます。
一番静かになるのは、0.2gBB弾で初速85m/sくらいですね。
ロッドの根本が6角ナットになっていますので、ピストンの前面から突き出す部分の径が太い部分ができてしまいます。ここが収まるようにシリンダーヘッド側も加工が必要です。
シリンダーヘッドの加工画像です。右が加工済みです。ノズルの内径も絞り込んであります。
実際には、タペットプレートでBB弾をローディングするノズルの内径も伸びた時点の空洞を埋めたいのですが、構造上無理があるのでできません。アイデアが無い訳ではないのですが、新しくパーツを作ることになるので、当店では難しいですね。
そして、ピストンの重量調整です。ピストンそのものはノーマル品を使用していますが、今回のヘッドでのウエイト調整では、スラストベアリングだけでは重量が足りません。静かにするだけなら軽い方が良いのですが、命中精度を上げる為に圧縮比を安定させるべく、重量調整です。今回のパーツは亜鉛製です。
ノーマルより気持ち重くなれば良いのと、スプリングテンションを増圧する為に、今回のタイプの物を使用します。ちなみに流用パーツからの加工品です。
ピストンの重量は31g。以前のβスペッツナズのチューニングでのピストン重量30gと同等です。ノーマルピストン24gに対して25%アップですね。
スプリングガイドには、テンション増圧と振動吸収の為のダンパーを増設です。
チューニングパーツのアッセンブルができあがったところで、ボックスとギアですね。
ギアはノーマル品です。カスタム品に変えれば耐久性もアップしますが、現状のチューニングでは、ノーマル品でも耐久性は十分にあります。それでも、負荷の軽減と燃費を考えて6㎜ベアリング軸受けを使用します。
シム調整も当然シビアに行います。軸受けもメーカーによって違いがありますし、メカボックスの状態によっても変わってしまいますが、優先するのはピストンとの噛み合わせ位置とタペットプレートとの合わせ位置です。セクターギアの位置出しをしてから、スパー、ベベルの順で調整します。
6㎜ベアリングの軸受けは、トリガーを引きっぱなしにしてしまう撃ち方には向きません。バリバリ撃ちたい方は、オイルレスメタルか大径のベアリング軸受けを御使用して頂きます。
ピストンがスライドするレール部分の研磨はしっかりやりましょう。マルイのノーマルメカボックスは、簡単な処理でも大丈夫ですが、海外製の一部商品はエッジやバリですごかったりしますので、忘れてはいけません。ここの研磨だけでも初速が変わります。重要なポイントなので要チェックです。
一通り、作業の済んだメカボックスですが、組み上げてからシムの遊びなど再確認が必要ですね。ネジを強く締め込んだら堅くなっている場合もあります。ノズルのはまりも確認しましょう。意外と落とし穴は多かったりしますので・・・。
M4系のメカボックスの場合は、側面のスリットから、ジャダー防止と潤滑の為のグリスを注入します。
スリットの無いメカボックスの場合は、画像の段階でグリスを注入しておきます。
おまけですが、
M4系の場合は、チャージングハンドルにあるスプリングも振動してうるさい場合があります。こんなふうにグリスを塗っておくと振動が吸収されてしずかになりますよ。
今回のPMCサイレントカスタム「林」ですが、初速は0.2gで最大95m/s、HOP適正90m/sです。
0.25gでは、最大88m/s、HOP適正86m/sとなってしまいました。
数字上は0.25gの方が安定していますが、初速と弾道の安定感はかなり向上しています。
肝心の発射音は、空撃ちであれば、ノーマルよりかなり静かになっています。ただ、圧縮効率が良くなっているので、BB弾を発射した時の音は、乾いた音で「パンパン」いってしまうところは変わりませんが、サイレンサーを付けた時の静寂性はアップされています。余分な振動は可能な限り排除させて頂きました。
スコープ装備の銃ですので、静寂性と集弾性の向上をお確かめ頂きたいと思います。
今回はかなり細かく説明してみましたがいかがだったでしょうか?
また、レンジアップなども、やりますが、書く方も大変なので、頻繁にはできません。
基本、個別のチューニングが主体な為、他の機種やメーカーでは効果が発揮できない場合もありますので、部分部分でのチューニングを参考にアレンジ下さい。
クライアント様の要望に沿った、個別チューニングが一番だと思っていますので、ご要望があれば遠慮無くお申し付けください。
COMBAT DOLL 店主 中根
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2013年04月01日
リチューン レンジアップ
COMBAT DOLL の店主です。
今回も次世代のリチューンですが、大手ショップカスタム品です。

カスタムギア、カスタムピストン、カスタムピストンヘッド、カスタムスプリング、
カスタムスプリングガイド、シリンダーヘッドカスタム加工、カスタムコンビネーション軸受け、
バレルカスタム加工、チャンバーパッキンカスタム加工、カスタムプッシュゴム、等々・・・
豪華仕様のカスタム品です。
実際、ギアボックス関連は問題はありません。調整もしっかりされています。
リチューンの理由としては、
「弾道が重い弾(0.28g以上)じゃないと安定しない。軽い弾ではゲームに使えない」
と言う部分です。
なぜ、そうなのか? と言う部分ですが、下図にて説明します。

図の様に、当店での方法では、専用材質のゴムシートを用いて、BB弾に直接あたる部分を増設します。
個人様のカスタムでもいろいろな方法で試されていますが、材質が最も重要です。
柔らかくて、食い付きが良い硬さが必要です。チャンバーパッキンに貼り付けてしまうと、接着剤の分で硬さや厚みが変わってしまいますので、はめ込みのみでちょうど良い厚みにする必要もあります。理想はインナーバレルの肉厚と同サイズなんですが、ピッタリの物はありません。バレルの内径でも左右されますが、BB弾の直径を基準に考えれば良いでしょう。
マルイのノーマルなら、
{外径(8.50㎜)-内径(6.08㎜)}÷2= 1.21㎜
となります。次にBB弾と内径の差を考慮すると、
バレル内径(6.08㎜)-BB弾直径(5.95㎜)÷2= 0.065㎜
1.21㎜+0.065㎜=1.275㎜
と計算され、BB弾の寸法公差を考えると、1.25㎜の肉厚がベストになります。
実際には、この厚みの素材は見つけられなかったので、1.00㎜と1.50㎜を使い分けています。
HOPの掛かり部分を、平行に近い形で上下させるので、掛かりに安定感が出せます。シリコンスプレーグリスの塗布量も、マルイの純正品のメンテナンスレベル(極少量を時々)で大丈夫ですが、重量弾を使う場合は、頻度を上げて下さい。摩擦抵抗が増える分だけ磨耗が激しくなってしまいますので、HOPが強くなったと感じたら、まめに、シリコンスプレーを吹き付けたBB弾を発射させてください。それで十分です。
かたや、既存のタイプは最大限の空間と、摩擦の少ないゴム質の為、強めに押さえないと安定しない状態です。BB弾に当たる部分も肉薄な為、シリコンスプレーグリスが余分にまわっていないと、すぐに磨耗してHOPの掛かりが不安定になります。シリコンスプレーグリスが多めだと、BB弾やインナーバレルにもまわってしまい、HOPの回転も不安定な状態になり、弾道が安定しない原因にもなります。ルーズバレルが安定の効果が高いのは、この状況が理由になります。BB弾やバレル内に油や汚れが付着しても、空間が大きいので、エアロスはあっても回転ロスが少なくできるからです。
こんな理由で、HOPチャンバーの調整を行っている訳です。基本0.25gでもきれいに飛ぶような調整です。
0.2gでも30mくらいなら直進する調整も可能なので、狭いインドアフィールドで、0.2g限定の所でも使用できる銃に仕上げられます。
あとは、パワーバランスとBB弾の使用重量域で、ゴムの厚みとエレベーションの調整幅を決定しますが、機種毎で違いがありますので、現物合わせになります。海外製は特にバラつきが大きいですね。

インナーバレルのブレ止めも重要です。ピストンの重量を上げるので、打撃振動でインナーバレルの振れが大きくなれば、精度が落ちるだけです。

二次加速兼エアブレーキロッドの装着で、精度と安定した初速に調整させます。
今回は、組み込まれていたピストンヘッドが問題無く外せましたので、追加加工して再装着です。
0.25gのBB弾で、ノンHOP(85m/s)と適正HOP(88m/s)の初速差は3m/sしかありませんので、美味しく使って頂けると思います。ちまたでの55mの射程は当然保証致します。
この銃は、0.2gでの使用も考慮に入れた調整で、0.2gでの直線距離は30mが限界ですが、スライダー気味の弾道であれば、バラつきを考慮しても40mくらいで直径1mくらいの集弾性はあります。
ただし、風さえ無ければですけど・・・(苦笑)
オーダーの多い部分なので、ちょっと細かく説明させて頂きました。
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今回も次世代のリチューンですが、大手ショップカスタム品です。

カスタムギア、カスタムピストン、カスタムピストンヘッド、カスタムスプリング、
カスタムスプリングガイド、シリンダーヘッドカスタム加工、カスタムコンビネーション軸受け、
バレルカスタム加工、チャンバーパッキンカスタム加工、カスタムプッシュゴム、等々・・・
豪華仕様のカスタム品です。
実際、ギアボックス関連は問題はありません。調整もしっかりされています。
リチューンの理由としては、
「弾道が重い弾(0.28g以上)じゃないと安定しない。軽い弾ではゲームに使えない」
と言う部分です。
なぜ、そうなのか? と言う部分ですが、下図にて説明します。
図の様に、当店での方法では、専用材質のゴムシートを用いて、BB弾に直接あたる部分を増設します。
個人様のカスタムでもいろいろな方法で試されていますが、材質が最も重要です。
柔らかくて、食い付きが良い硬さが必要です。チャンバーパッキンに貼り付けてしまうと、接着剤の分で硬さや厚みが変わってしまいますので、はめ込みのみでちょうど良い厚みにする必要もあります。理想はインナーバレルの肉厚と同サイズなんですが、ピッタリの物はありません。バレルの内径でも左右されますが、BB弾の直径を基準に考えれば良いでしょう。
マルイのノーマルなら、
{外径(8.50㎜)-内径(6.08㎜)}÷2= 1.21㎜
となります。次にBB弾と内径の差を考慮すると、
バレル内径(6.08㎜)-BB弾直径(5.95㎜)÷2= 0.065㎜
1.21㎜+0.065㎜=1.275㎜
と計算され、BB弾の寸法公差を考えると、1.25㎜の肉厚がベストになります。
実際には、この厚みの素材は見つけられなかったので、1.00㎜と1.50㎜を使い分けています。
HOPの掛かり部分を、平行に近い形で上下させるので、掛かりに安定感が出せます。シリコンスプレーグリスの塗布量も、マルイの純正品のメンテナンスレベル(極少量を時々)で大丈夫ですが、重量弾を使う場合は、頻度を上げて下さい。摩擦抵抗が増える分だけ磨耗が激しくなってしまいますので、HOPが強くなったと感じたら、まめに、シリコンスプレーを吹き付けたBB弾を発射させてください。それで十分です。
かたや、既存のタイプは最大限の空間と、摩擦の少ないゴム質の為、強めに押さえないと安定しない状態です。BB弾に当たる部分も肉薄な為、シリコンスプレーグリスが余分にまわっていないと、すぐに磨耗してHOPの掛かりが不安定になります。シリコンスプレーグリスが多めだと、BB弾やインナーバレルにもまわってしまい、HOPの回転も不安定な状態になり、弾道が安定しない原因にもなります。ルーズバレルが安定の効果が高いのは、この状況が理由になります。BB弾やバレル内に油や汚れが付着しても、空間が大きいので、エアロスはあっても回転ロスが少なくできるからです。
こんな理由で、HOPチャンバーの調整を行っている訳です。基本0.25gでもきれいに飛ぶような調整です。
0.2gでも30mくらいなら直進する調整も可能なので、狭いインドアフィールドで、0.2g限定の所でも使用できる銃に仕上げられます。
あとは、パワーバランスとBB弾の使用重量域で、ゴムの厚みとエレベーションの調整幅を決定しますが、機種毎で違いがありますので、現物合わせになります。海外製は特にバラつきが大きいですね。

インナーバレルのブレ止めも重要です。ピストンの重量を上げるので、打撃振動でインナーバレルの振れが大きくなれば、精度が落ちるだけです。

二次加速兼エアブレーキロッドの装着で、精度と安定した初速に調整させます。
今回は、組み込まれていたピストンヘッドが問題無く外せましたので、追加加工して再装着です。
0.25gのBB弾で、ノンHOP(85m/s)と適正HOP(88m/s)の初速差は3m/sしかありませんので、美味しく使って頂けると思います。ちまたでの55mの射程は当然保証致します。
この銃は、0.2gでの使用も考慮に入れた調整で、0.2gでの直線距離は30mが限界ですが、スライダー気味の弾道であれば、バラつきを考慮しても40mくらいで直径1mくらいの集弾性はあります。
ただし、風さえ無ければですけど・・・(苦笑)
オーダーの多い部分なので、ちょっと細かく説明させて頂きました。
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2013年03月26日
βスペッツナズ レンジアップ
COMBAT DOLL の店主です。
今回はβスペッツナズをレンジアップ「山」へのカスタムです。

数年前にプチハイサイにカスタム済みの固体です。
今回、レンジアップに変更ですが、後の事も考えハイサイ対応の内部チューンもしておきます。

以前はノーマル品を使用していたピストンはG&Pの物を使用します。金属歯が5枚のタイプです。
前回、ピストンの重量にも触れましたので計量画像のアップです。ハイサイなのを配慮して若干軽めにしてあります。30gですね。
二次加速ロッドを取り付け、吐き出し圧をサポートです。
(ロッドの形状は、ご想像でお楽しみ下さい。)

ギアはシステマ製のハイサイクルタイプを使用してありましたので、ベベルギアだけ逆転防止ラッチの枚数の関係でマルイの現行ノーマル品に交換します。古いタイプの物は2枚歯だったので、その頃の生産品でした。
セクターギアは3枚の削り落としと抑え気味にして、通常の多弾数マガジンでも給弾する、秒間30発以下にセーブします。モーターも純正の700モーターですので、12Vまでのバッテリーなら許容範囲内です。
スプリングは当時のPDI製の120%が組まれていましたので、Laylax製のブルー(100)と交換しました。
セクターカット3枚なら、このくらいのレートで良い所がでますが、調整は間違い無くやっておきましょう。
シリンダーはPDWサイズのシステマ製を使用していましたが、今回はノーマルサイズの容量が必要になりますので、同じくシステマ製の物で交換します。
ベアリング付きのスプリングガイドはそのまま使用します。
モーターをハイサイ用に交換すれば、そのままハイサイクルAKになりますので、ご希望があれば、またお申し付け下さい。
メカボックスはこんな状況です。
次は、レンジアップチャンバーへの加工調整になります。

いつもパッキン付近の画像を見せませんが、今回はチラリとお見せ致します。
チューブパッキンを手前で止めていますので、BB弾を押す部分のゴムシートが1/3くらい見えています。
ゴム質の質感の違いがお解かりでしょうか?
バレル出口は、229㎜のショートサイズですのでテーパーは深めに取ってあります。
あとは、パッキンの押しゴムの厚みとストロークの調整をして終了です。
初速は各重量で規制内、飛びも上々です。
余談ですが、このAKのフレームはKingarms製の74タイプなのですが、Laylax製のマウントベースを付けようとするとフレームサイドのリベットが邪魔になります。

マウントベース側に、リベットの逃がし空間を削りこんで、取り付けられるようにしてあります。
クライアント様、大変お待たせ致しました。お預かりしたレンジアップ「山」チューンのガンが仕上がりましたので、宜しくお願い致します。
COMBAT DOLL 店主 中根
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今回はβスペッツナズをレンジアップ「山」へのカスタムです。
数年前にプチハイサイにカスタム済みの固体です。
今回、レンジアップに変更ですが、後の事も考えハイサイ対応の内部チューンもしておきます。
以前はノーマル品を使用していたピストンはG&Pの物を使用します。金属歯が5枚のタイプです。
前回、ピストンの重量にも触れましたので計量画像のアップです。ハイサイなのを配慮して若干軽めにしてあります。30gですね。
二次加速ロッドを取り付け、吐き出し圧をサポートです。
(ロッドの形状は、ご想像でお楽しみ下さい。)
ギアはシステマ製のハイサイクルタイプを使用してありましたので、ベベルギアだけ逆転防止ラッチの枚数の関係でマルイの現行ノーマル品に交換します。古いタイプの物は2枚歯だったので、その頃の生産品でした。
セクターギアは3枚の削り落としと抑え気味にして、通常の多弾数マガジンでも給弾する、秒間30発以下にセーブします。モーターも純正の700モーターですので、12Vまでのバッテリーなら許容範囲内です。
スプリングは当時のPDI製の120%が組まれていましたので、Laylax製のブルー(100)と交換しました。
セクターカット3枚なら、このくらいのレートで良い所がでますが、調整は間違い無くやっておきましょう。
シリンダーはPDWサイズのシステマ製を使用していましたが、今回はノーマルサイズの容量が必要になりますので、同じくシステマ製の物で交換します。
ベアリング付きのスプリングガイドはそのまま使用します。
モーターをハイサイ用に交換すれば、そのままハイサイクルAKになりますので、ご希望があれば、またお申し付け下さい。
メカボックスはこんな状況です。
次は、レンジアップチャンバーへの加工調整になります。
いつもパッキン付近の画像を見せませんが、今回はチラリとお見せ致します。
チューブパッキンを手前で止めていますので、BB弾を押す部分のゴムシートが1/3くらい見えています。
ゴム質の質感の違いがお解かりでしょうか?
バレル出口は、229㎜のショートサイズですのでテーパーは深めに取ってあります。
あとは、パッキンの押しゴムの厚みとストロークの調整をして終了です。
初速は各重量で規制内、飛びも上々です。
余談ですが、このAKのフレームはKingarms製の74タイプなのですが、Laylax製のマウントベースを付けようとするとフレームサイドのリベットが邪魔になります。
マウントベース側に、リベットの逃がし空間を削りこんで、取り付けられるようにしてあります。
クライアント様、大変お待たせ致しました。お預かりしたレンジアップ「山」チューンのガンが仕上がりましたので、宜しくお願い致します。
COMBAT DOLL 店主 中根
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2013年03月23日
次世代 G36 C Li-Po 11.1V仕様
COMBAT DOLL の店主です。
今回は次世代電動ガンのG36Cです。

ピストンクラッシュ状態での持ち込みでした。
クライアント様の要望は、Li-Po 11.1V のバッテリーでも壊れないようにする事と、射程を伸ばすレンジアップカスタムです。リコイルギミックもカットして欲しいとの事でした。
早速、分解です。

従来型と違って、モナカのボディーを分解しないとメカボックスが出ないのが面倒なんですよね。
1箇所、Eリングが跳んでしまっている所があったのですが、リコイルギミックのカットもしますので補修は最後にしておきます。

中身を開けると、ピストンは見事な状態になっています。11.1Vの電圧でのドライブでは仕方ありませんね。100Vの電化製品に200Vの電源をつなげるようなものです。壊れて当然の結果です。
対処としては、セクターカットで対応する形をとりますので、Laylax製のピストンとピストンヘッドを使用します。前回の記事でも書きましたが、ピストンヘッドは分解可能な状態に加工します。今回は二次加速ロッドも取り付けますので、その辺を兼ねた細工をしてありますので画像を参考にして下さい。

二次加速ロッドの状態です。シリンダーヘッドも合わせて加工してあります。
そしてセクターカットですが、Laylax製のギアが組み込まれていましたので、ギアを分解して、セクターギアを2枚落としてあります。

次世代のギアなら2枚カットで十分ですね。
スプリングは昔のLaylax製のグリーン(MS120)をカットした物が組まれていましたので、そのまま流用します。スプリングガイドはノーマルにダンパーを追加してあります。

大体のセッティングが済みましたので、組み立てます。
ここで、リコイルギミックのカットですが、元に戻せるように加工はしません。組み換えです。
リコイルウエイトを後ろに下がった状態にはめ込みます。内蔵のスプリングの位置を変えます。
そして、ダミーボルトに連結される部分を、組み付けずに本体に組み込みます。これで、チャージングハンドルは可動させてHOP調整ができる状態になります。
機関部はこんな状況です。
バレルとチャンバーは、レンジアップ仕様です。

バレル長は363㎜にして、HOPは0.25g以上に合わせて調整してあります。
サイレンサーを常時装着しているとの事で、この長さにしてあります。
次世代のG36のチャンバーは、HOPテンションの調整の押しゴム部分が狭く作られていて、従来の「なまず」タイプの押しゴムは使用できません。バレルを加工してまでのロングレンジは使えません。
当店の方式では影響はありませんので、集弾性も良く、レンジアップされています。
初速も規定内をクリアしていますので、安心してご使用下さい。
COMBAT DOLL 店主 中根
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日
年末年始 他 臨時休業あり
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今回は次世代電動ガンのG36Cです。
ピストンクラッシュ状態での持ち込みでした。
クライアント様の要望は、Li-Po 11.1V のバッテリーでも壊れないようにする事と、射程を伸ばすレンジアップカスタムです。リコイルギミックもカットして欲しいとの事でした。
早速、分解です。
従来型と違って、モナカのボディーを分解しないとメカボックスが出ないのが面倒なんですよね。
1箇所、Eリングが跳んでしまっている所があったのですが、リコイルギミックのカットもしますので補修は最後にしておきます。
中身を開けると、ピストンは見事な状態になっています。11.1Vの電圧でのドライブでは仕方ありませんね。100Vの電化製品に200Vの電源をつなげるようなものです。壊れて当然の結果です。
対処としては、セクターカットで対応する形をとりますので、Laylax製のピストンとピストンヘッドを使用します。前回の記事でも書きましたが、ピストンヘッドは分解可能な状態に加工します。今回は二次加速ロッドも取り付けますので、その辺を兼ねた細工をしてありますので画像を参考にして下さい。
二次加速ロッドの状態です。シリンダーヘッドも合わせて加工してあります。
そしてセクターカットですが、Laylax製のギアが組み込まれていましたので、ギアを分解して、セクターギアを2枚落としてあります。
次世代のギアなら2枚カットで十分ですね。
スプリングは昔のLaylax製のグリーン(MS120)をカットした物が組まれていましたので、そのまま流用します。スプリングガイドはノーマルにダンパーを追加してあります。
大体のセッティングが済みましたので、組み立てます。
ここで、リコイルギミックのカットですが、元に戻せるように加工はしません。組み換えです。
リコイルウエイトを後ろに下がった状態にはめ込みます。内蔵のスプリングの位置を変えます。
そして、ダミーボルトに連結される部分を、組み付けずに本体に組み込みます。これで、チャージングハンドルは可動させてHOP調整ができる状態になります。
機関部はこんな状況です。
バレルとチャンバーは、レンジアップ仕様です。
バレル長は363㎜にして、HOPは0.25g以上に合わせて調整してあります。
サイレンサーを常時装着しているとの事で、この長さにしてあります。
次世代のG36のチャンバーは、HOPテンションの調整の押しゴム部分が狭く作られていて、従来の「なまず」タイプの押しゴムは使用できません。バレルを加工してまでのロングレンジは使えません。
当店の方式では影響はありませんので、集弾性も良く、レンジアップされています。
初速も規定内をクリアしていますので、安心してご使用下さい。
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2013年03月22日
八九式 自動小銃 レンジアップ「山」
COMBAT DOLL の店主です。
今回はマルイ 89式 のカスタムです。

持ち込みの状態としては、他店でカスタムされた長射程カスタムされた物です。
前回記事の Magpul AK もそうでしたが、既存のパーツを使用した長射程モノは、集弾性が今一つの物が多く、リチューンの依頼が結構きます。
固体ごとのバランスを取るのが微妙なところですので、その辺が難しいのでしょうね。
先にチャンバー周辺をいじります。

HOPレバーも社外品(Laylax製)が付いており、バレルも加工されロングレンジ加工になっています。
この仕様は、HOPパッキンの筒状部分のスベスベした部分をBB弾に押し当てるようになっているので、摩擦抵抗が少なく、必要な回転を掛けるには距離を長くとらなければなりません。その分不安定要素が増大してしまうので、集弾性の安定感が出ません。押さえ量の調整もシビアになり、シリコンメンテナンスをすると、弾道が全然違ってしまう訳です。

通常の切り欠き分でまかなえる、当店の方式だと距離を最低限の長掛けHOPにしてありますので、ムラが少なく集弾性が上がります。摩擦抵抗と柔らかさのバランスを取ることで、ロスを最低限にする訳です。
最低限の負荷で、最大の効率を求めた結果ですね。
今回も、0.2gからの使用を前提としたセッティングです。
そして、機関部(メカボックス)です。

強めのスプリングをカットした物が使用され、ピストンヘッドも重量が増えるようにLaylax製の次世代用に販売されている物が使用されてます。
ただ、バランスが悪いようで、ピストンが磨耗しています。

ピストンの前進スピードが足りていないのですが、原因はピストンの重さなのか、スプリングが弱いのか、バッテリーが強すぎるのか、と言ったところですが、検証した結果では、スプリングのレートが足りていないようです。
ピストンを軽くしても、前進位置でのスプリングの押さえが弱い状態です。カットした分押し込みきれなくなっています。

シリンダーヘッドはノズル内径を4㎜に絞ってあるので、二次加速ロッドも4㎜の物にします。89式はノズルのセンター位置がずれているので、マルイの純正品のヘッドを加工して使用します。
その為に、最初に付いていたカスタムピストンヘッドを外すのですが、これが外せない・・・。
壊してしまうつもりで、無理やりやってみました。

Laylax製の次世代用の物が使用されているのですが、そのまま付けたら外せない構造です。
画像のように細工しておくと良いでしょう。

ピストンヘッドをノーマル品で加工したので、ウエイトをダブルにして、ベアリング付きのスプリングガイドにする事で、マルイノーマルスプリングでも十分に初速が出せるようになります。
結果、最大初速は0.2g時95m/s・0.25g時87m/s・0.28g時81m/sとなっています。
HOPもノンHOPからスタートで0.28gまで対応可能なセッティングにしてありますので、インドアフィールドでも安全に遊べる仕様になっています。
クライアント様へ
他にお預かりした物もあるのですが、順次やっておりますのでもう少々お待ちくださいませ。
COMBAT DOLL 店主 中根
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日
年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
今回はマルイ 89式 のカスタムです。
持ち込みの状態としては、他店でカスタムされた長射程カスタムされた物です。
前回記事の Magpul AK もそうでしたが、既存のパーツを使用した長射程モノは、集弾性が今一つの物が多く、リチューンの依頼が結構きます。
固体ごとのバランスを取るのが微妙なところですので、その辺が難しいのでしょうね。
先にチャンバー周辺をいじります。
HOPレバーも社外品(Laylax製)が付いており、バレルも加工されロングレンジ加工になっています。
この仕様は、HOPパッキンの筒状部分のスベスベした部分をBB弾に押し当てるようになっているので、摩擦抵抗が少なく、必要な回転を掛けるには距離を長くとらなければなりません。その分不安定要素が増大してしまうので、集弾性の安定感が出ません。押さえ量の調整もシビアになり、シリコンメンテナンスをすると、弾道が全然違ってしまう訳です。
通常の切り欠き分でまかなえる、当店の方式だと距離を最低限の長掛けHOPにしてありますので、ムラが少なく集弾性が上がります。摩擦抵抗と柔らかさのバランスを取ることで、ロスを最低限にする訳です。
最低限の負荷で、最大の効率を求めた結果ですね。
今回も、0.2gからの使用を前提としたセッティングです。
そして、機関部(メカボックス)です。
強めのスプリングをカットした物が使用され、ピストンヘッドも重量が増えるようにLaylax製の次世代用に販売されている物が使用されてます。
ただ、バランスが悪いようで、ピストンが磨耗しています。
ピストンの前進スピードが足りていないのですが、原因はピストンの重さなのか、スプリングが弱いのか、バッテリーが強すぎるのか、と言ったところですが、検証した結果では、スプリングのレートが足りていないようです。
ピストンを軽くしても、前進位置でのスプリングの押さえが弱い状態です。カットした分押し込みきれなくなっています。
シリンダーヘッドはノズル内径を4㎜に絞ってあるので、二次加速ロッドも4㎜の物にします。89式はノズルのセンター位置がずれているので、マルイの純正品のヘッドを加工して使用します。
その為に、最初に付いていたカスタムピストンヘッドを外すのですが、これが外せない・・・。
壊してしまうつもりで、無理やりやってみました。
Laylax製の次世代用の物が使用されているのですが、そのまま付けたら外せない構造です。
画像のように細工しておくと良いでしょう。
ピストンヘッドをノーマル品で加工したので、ウエイトをダブルにして、ベアリング付きのスプリングガイドにする事で、マルイノーマルスプリングでも十分に初速が出せるようになります。
結果、最大初速は0.2g時95m/s・0.25g時87m/s・0.28g時81m/sとなっています。
HOPもノンHOPからスタートで0.28gまで対応可能なセッティングにしてありますので、インドアフィールドでも安全に遊べる仕様になっています。
クライアント様へ
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2013年03月20日
Magpull AK リチューン
COMBAT DOLL の店主です。
今回は Magpull AK のリチューンのご紹介です。

中身は某大手ショップでの飛距離アップチューンでしたが、弾道に不満があるとの事で、
クライアント様より、当店のレンジアップへのリチューンのご依頼です。
0.2gでもごまかしが効くように、HOP調整可能な仕様に変更です。


バレルが、エアブローさせる(逃がし付き)の加工タイプだったので、インナーバレルをノーマルタイプに変更して、当店仕様のHOPチャンバータイプへ変更です。
メカボックスもパワー調整で分解します。スプリングレートはそのままにし、活かせる所は残しますが、今回はピストンが損耗していたので交換です。

ピストンが前進しきった時の位置が悪く、ギアの掛かり始めがピストンのラックを削りながら押し上げて咬み合う状態になっていて、壊れる寸前まできていました。
メーカーの異なるパーツを組み合わせた場合は、この辺の確認はしておかないと困りますね。
ピストン部分のみ交換したかったのですが、取り外せなかったのでアッセンブルごと交換です。
二次加速ロッドもシリンダーヘッドの加工済み状態に合わせて、4㎜径の物を使用してあります。ロッドの関係で初速が落ちますが、ブロータイプのバレルを使用したカスタムでしたので、ちょうどバランスが取れて初速は初期と変わらずになっています。
最大値は、0.2gで95m/s以下、0.25gで87m/s以下、0.28gで83m/s以下、0.3gで78m/s以下となり、
HOPの調整域は0.2g~0.28gまでとなっています。
弾道も素直で、集弾性も上がり、飛距離は変わらずですので、クライアント様の要望はクリアできました。
あとは、実戦で確認して頂くだけですね。
COMBAT DOLL 店主 中根
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今回は Magpull AK のリチューンのご紹介です。

中身は某大手ショップでの飛距離アップチューンでしたが、弾道に不満があるとの事で、
クライアント様より、当店のレンジアップへのリチューンのご依頼です。
0.2gでもごまかしが効くように、HOP調整可能な仕様に変更です。


バレルが、エアブローさせる(逃がし付き)の加工タイプだったので、インナーバレルをノーマルタイプに変更して、当店仕様のHOPチャンバータイプへ変更です。
メカボックスもパワー調整で分解します。スプリングレートはそのままにし、活かせる所は残しますが、今回はピストンが損耗していたので交換です。

ピストンが前進しきった時の位置が悪く、ギアの掛かり始めがピストンのラックを削りながら押し上げて咬み合う状態になっていて、壊れる寸前まできていました。
メーカーの異なるパーツを組み合わせた場合は、この辺の確認はしておかないと困りますね。
ピストン部分のみ交換したかったのですが、取り外せなかったのでアッセンブルごと交換です。
二次加速ロッドもシリンダーヘッドの加工済み状態に合わせて、4㎜径の物を使用してあります。ロッドの関係で初速が落ちますが、ブロータイプのバレルを使用したカスタムでしたので、ちょうどバランスが取れて初速は初期と変わらずになっています。
最大値は、0.2gで95m/s以下、0.25gで87m/s以下、0.28gで83m/s以下、0.3gで78m/s以下となり、
HOPの調整域は0.2g~0.28gまでとなっています。
弾道も素直で、集弾性も上がり、飛距離は変わらずですので、クライアント様の要望はクリアできました。
あとは、実戦で確認して頂くだけですね。
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2013年03月19日
ハイサイ M4 ベース レンジアップ
COMBAT DOLL の店主です。
今回はマルイハイサイM4を組み込んだG&Pマグプルタイプのレンジアップです。
クライアント様には、以前14.5インチサイズのM4をレンジアップチューン「山」を施工して頂いていたのですが、追加でもう1丁「山」仕様です。
スプリングレートが若干上がりますので、サイクルが落ちるのを了承頂いたセッティングで行います。

中身をそっくり移植してありますが、今回のレンジアップを行う1年以上前にサイレントチューンを施してあった固体です。

(フレームに組まれた画像はチューン済みです。)
今回の追加チューンは、メカボックス内はスプリングのみですが、以前のチューニングは、
シリンダーヘッド加工
ピストンヘッド交換・加工(二次加速兼ブレーキロッド取り付け)
シリンダー交換(テフロンコート穴あき)
スプリングノーマル逆転(前後方向入れ替え)
スプリングガイドダンパー追加
シム追加調整
モーターホールド調整
バレル・チャンバー無加工
で、0.2gBB弾で初速85m/sとノーマル同等耐久性アップチューンでした。
レンジアップに追加チューンですので、スプリングをハイサイノーマルより30%くらいレートアップした物に交換しました。
インナーバレルは260㎜と短くなっていますので、先端のテーパー加工は必須です。

今回はサイクルも早いので、テーパーの奥行きを少々深くしてあります。2㎜程度ですね。
チャージングハンドル用のスプリングも、ジャダーを嫌ってグリスを塗っておきます。
初速は0.2g時98m/s以下・0.25g時88m/s以下・0.28g時84m/s以下・0.3g時81m/sはクリアしています。
HOP調整を、美味しいところ取りにしてありますので、0.25gか0.28gでベストになるように調整してあります。
正直、バレルが短めの方がオーバーパワーになるリスクが少なくて、調整は楽ですね。
奥山デイズの「Jユニット」さんの定例会でも使用して頂き、伸びの違いを堪能して頂きました。
それと、チューニングではありませんが、ストックパイプの交換をしたのですが、重さの違いにびっくりです。

エンドキャップとインサートは無しで、左ノーマル275g・右イーグル103gと172gも違いがあるんですね。
軽いとは思っていましたが、こんなに違うとは思いませんでした。軽量化したい方にはお勧めです。
当店、チューニングの状況が少々立て込んでいる状況が続いております。
ご依頼の際は1週間ほどご猶予くださいませ。
COMBAT DOLL 店主 中根
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今回はマルイハイサイM4を組み込んだG&Pマグプルタイプのレンジアップです。
クライアント様には、以前14.5インチサイズのM4をレンジアップチューン「山」を施工して頂いていたのですが、追加でもう1丁「山」仕様です。
スプリングレートが若干上がりますので、サイクルが落ちるのを了承頂いたセッティングで行います。
中身をそっくり移植してありますが、今回のレンジアップを行う1年以上前にサイレントチューンを施してあった固体です。
(フレームに組まれた画像はチューン済みです。)
今回の追加チューンは、メカボックス内はスプリングのみですが、以前のチューニングは、
シリンダーヘッド加工
ピストンヘッド交換・加工(二次加速兼ブレーキロッド取り付け)
シリンダー交換(テフロンコート穴あき)
スプリングノーマル逆転(前後方向入れ替え)
スプリングガイドダンパー追加
シム追加調整
モーターホールド調整
バレル・チャンバー無加工
で、0.2gBB弾で初速85m/sとノーマル同等耐久性アップチューンでした。
レンジアップに追加チューンですので、スプリングをハイサイノーマルより30%くらいレートアップした物に交換しました。
インナーバレルは260㎜と短くなっていますので、先端のテーパー加工は必須です。
今回はサイクルも早いので、テーパーの奥行きを少々深くしてあります。2㎜程度ですね。
チャージングハンドル用のスプリングも、ジャダーを嫌ってグリスを塗っておきます。
初速は0.2g時98m/s以下・0.25g時88m/s以下・0.28g時84m/s以下・0.3g時81m/sはクリアしています。
HOP調整を、美味しいところ取りにしてありますので、0.25gか0.28gでベストになるように調整してあります。
正直、バレルが短めの方がオーバーパワーになるリスクが少なくて、調整は楽ですね。
奥山デイズの「Jユニット」さんの定例会でも使用して頂き、伸びの違いを堪能して頂きました。
それと、チューニングではありませんが、ストックパイプの交換をしたのですが、重さの違いにびっくりです。
エンドキャップとインサートは無しで、左ノーマル275g・右イーグル103gと172gも違いがあるんですね。
軽いとは思っていましたが、こんなに違うとは思いませんでした。軽量化したい方にはお勧めです。
当店、チューニングの状況が少々立て込んでいる状況が続いております。
ご依頼の際は1週間ほどご猶予くださいませ。
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2013年02月27日
次世代M4 メンテナンス
COMBAT DOLL の店主です。
今回は次世代M4のメンテナンスです。
他店でのロングレンジチューンを0.2gBB弾でも使用できるように、再調整です。
チャンバー部分はお見せできませんが、部材さえ揃えば簡単なチューニングです。
固体毎の調整がありますので、基本概念はこちらでご確認をお願い致します。

基本的にフルチューンのメカボックスです。
軸受けは6㎜オイルレスメタルと7㎜ベアリングのコンビネーションで、ギアも国産のカスタムギアが組み込まれ、ピストンも変更されています。シリンダーとシリンダーヘッド、ノズルはノーマル品ですが、シリンダーヘッドは加工されています。
ストックパイプも、固定ネジを増設することで、グラつきを解消されているので、強度も上がっていますね。加工ツールがあれば、ネジ部にアルミシムを巻き付けるより簡単で効率が良いと思います。若干センターがズレますが、問題無いレベルです。ただ、ネジが固着してしまうと厄介ですので、ネジロック剤などの接着剤の選定は慎重にお願いします。
この固体は、ネジが外れなかったので、ドリルでネジ部を開け直しての分解となりました。

パワーバランスと流速調整で、ピストンヘッドにロッドを追加。シルエットが出ていますので、形状はご想像でお楽しみ下さい。スプリングはLaylax製のMS90ver9 を使用しています。
試験作動は、画像のようにギボシ端子をはめ込んで、専用バッテリー端子を使わずにやっていますが、通常使用バッテリーを用意して行うのが良いと思います。Ni-MHバッテリーの場合は劣化が早いので、動作不良の原因がバッテリー側にある事も珍しくありません。
別件で、スイッチ部分のクリーニングも良く行うのですが、電気的に負荷の大きい機種ですので、その辺のメンテナンスも大事ですね。
BB弾の重量でHOPのセッティングが変わり、パワーバランスを合わせるやり方をしていますが、オーバーパワーの負荷の大きいカスタムよりは、適正パワーの負荷を最小限に抑えたカスタムの方が、耐久性が上がるのは間違いありません。
ただ、オーバーパワーが産み出す、強烈な衝撃と甲高い音を捨てがたいと思う方も多くいらっしゃいます。結局は好みになってくるのでしょうね。リスクさえ承知していれば、好みの状態で遊ぶのが楽しいと思います。
カスタム済みの物でも、好みに応じて再チューニングが必要になる時もありますね。
そんな時は、遠慮無くご相談下さいませ。
COMBAT DOLL 店主 中根
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定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
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今回は次世代M4のメンテナンスです。
他店でのロングレンジチューンを0.2gBB弾でも使用できるように、再調整です。
チャンバー部分はお見せできませんが、部材さえ揃えば簡単なチューニングです。
固体毎の調整がありますので、基本概念はこちらでご確認をお願い致します。

基本的にフルチューンのメカボックスです。
軸受けは6㎜オイルレスメタルと7㎜ベアリングのコンビネーションで、ギアも国産のカスタムギアが組み込まれ、ピストンも変更されています。シリンダーとシリンダーヘッド、ノズルはノーマル品ですが、シリンダーヘッドは加工されています。
ストックパイプも、固定ネジを増設することで、グラつきを解消されているので、強度も上がっていますね。加工ツールがあれば、ネジ部にアルミシムを巻き付けるより簡単で効率が良いと思います。若干センターがズレますが、問題無いレベルです。ただ、ネジが固着してしまうと厄介ですので、ネジロック剤などの接着剤の選定は慎重にお願いします。
この固体は、ネジが外れなかったので、ドリルでネジ部を開け直しての分解となりました。

パワーバランスと流速調整で、ピストンヘッドにロッドを追加。シルエットが出ていますので、形状はご想像でお楽しみ下さい。スプリングはLaylax製のMS90ver9 を使用しています。
試験作動は、画像のようにギボシ端子をはめ込んで、専用バッテリー端子を使わずにやっていますが、通常使用バッテリーを用意して行うのが良いと思います。Ni-MHバッテリーの場合は劣化が早いので、動作不良の原因がバッテリー側にある事も珍しくありません。
別件で、スイッチ部分のクリーニングも良く行うのですが、電気的に負荷の大きい機種ですので、その辺のメンテナンスも大事ですね。
BB弾の重量でHOPのセッティングが変わり、パワーバランスを合わせるやり方をしていますが、オーバーパワーの負荷の大きいカスタムよりは、適正パワーの負荷を最小限に抑えたカスタムの方が、耐久性が上がるのは間違いありません。
ただ、オーバーパワーが産み出す、強烈な衝撃と甲高い音を捨てがたいと思う方も多くいらっしゃいます。結局は好みになってくるのでしょうね。リスクさえ承知していれば、好みの状態で遊ぶのが楽しいと思います。
カスタム済みの物でも、好みに応じて再チューニングが必要になる時もありますね。
そんな時は、遠慮無くご相談下さいませ。
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2013年02月23日
マルイ PSG-1 カスタマイズ
意外と良く聞かれるのがPSG-1のカスタムについてです。
今回、ちょうど修理メンテナンスの依頼がありましたので、レビュー致します。

持ち込まれた固体は、グリップも黒塗り、スコープマウントも交換され、壮観な外装仕上げになっていました。状態も新品同様に見えるくらいですが、どうも数年前の物の様です。
症状としては、バッテリーをつなげても、途中で止まって動かない。ということでしたので、修理を含め、レンジアップにカスタマイズです。
正直、危険な臭いがしていたのですが、壊れて動かない限りはおもちゃのガラクタです。これ幸いで工作に入ります。
まず、故障箇所を確認。アッパーを外して、スプリングとピストンを覗くと・・・
「やっぱり、昔のだなぁ~」とわかる状態だったので、簡単にパーツ見積もりが出せます。
そして、グリップを外すと・・・

モーターとモーターハウジングで、配線を挟み込んであり、漏電が作動不良の主原因の様です。配線も変えてあるカスタム品ベースなので、高額なパーツは使わなくて済みそうです。
しかし、シンプルな故障ですが、素人さんでは仕方が無いでしょう。モーターのはまりの確認は初歩的な部分ですが、意外と落とし穴です。元々はショップチューンの固体のはずですが、気になって外してみたのでしょうね。
動作確認はせず、そのまま解体です。
まず、レンジアップのチューニングですが、純正の590㎜の長さで、6.03㎜内径のカスタムバレルが付いていましたので、509㎜のマルイ純正バレルに換装です。しかし、この仕様では、ノーマルメカボックスでも調整が必要になりますので、ご注意下さい。
バレルはレンジアップ効果がギリギリ発揮できるサイズですが、精度を優先させたいとのクライアント様のご要望でしたので、この長さに致しました。

元々のバレルには、HOPの押しゴムのところに、金属のパーツが取り付けられ、HOPのテンションを均一に掛けられるように工夫されています。
今回はレンジアップ仕様ですので、取り外し別仕様の加工です(お見せできませんが申し訳ありません)。
チャンバーパッキンはKMさんのセパレートチャンバーが相性が良かったので、そちらを加工使用しました。
バレルが短くなった分だけ、ブレ止めの位置が変わってきますので、サイズの合うウレタンホースとカーラーでセンター出しをバッチリ行い、アウターバレルの出口でBB弾が干渉しないように加工します。
シリンダー容積が通常より、大きくなるのでレンジアップ仕様には向いています。
チャンバーの加工が済んだら、メカボックス側の加工です。
今回の固体は、ボアアップシリンダーが使用されていました。レンジアップには幸いです。
ただ、ピストンヘッドはクラックが入っていて使用できなかったので、ジャンクパーツから単品のヘッドを引っ張り出し交換ですが、二次加速と打撃緩和の為のブレーキロッドを加工取り付け致します。
スプリングはPSG-1用のノーマルピストンアッセンブルの物です。ヘッドのみ交換です。ベアリング付きスプリングガイドも入っていますので、ロッドは長めになるように取り付け、シリンダーヘッドのノズル内径も絞ります。この固体に付いていたボアアップキットは、ノズルがノーマル互換タイプだったので、ロッドの調整がやり易く、助かりました。
ただ、画像の下側を見てもらうと解るのですが、スプリングのストレスで、アッパーのケースの中央が膨らんでしまっています。ロアとの合わせの際はセンターがズレない様に、確認して取り付けですね。
ギア部分は、カスタムギア(純正ギア比)の物が組まれていたので、シム調整だけやり直して組み上げです。FETなどは組まれておらず、オーバーランの心配も無い状態で組みあがりました。
初速は各重量のBB弾で、それぞれのスピードがオーバーしていないか確認をして、0.25gのBB弾で精度の検証です。もちろん、スコープの垂直位置調整も行います。
当店のレンジで、銃口より12mで精度を確認ですが、イーグルフォース製BB弾で30㎜くらい、エクセルのOD色の物で20㎜くらいです。近距離の為、レンジアップのHOPの掛かりを弱めにしている為、上下のズレが多少出るのと、BB弾その物の精度差が確認できました。左右ズレは双方共15㎜無いくらいでした。
ペーパーターゲットの画像を撮っていませんでしたので、またの機会でアップしてみたいと思います。
精密射撃にこだわると、行き着く先はBB弾の精度がネックになります。
しかし、エクセルのバイオ弾は安定して飛んで当たってくれますね。
COMBAT DOLL 店主 中根
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2013年02月21日
G&P V.S.B.R. カスタム
COMBAT DOLL の店主です。
今日もなんだかんだ遅くなってしまいましたが、昨日の予告通り、カスタムレビューです。

G&P V.S.B.R. ですが、14.5インチバレルの変更です。
フロントサイトもノンブランドですが、
TROY タイプ フロント バトルサイト ガスブロック一体型 HK仕様を装着です。
HKタイプのフロントにこだわりのあるクライアント様で、探すのに苦労しました。
本来は難しい作業ではありませんが、今回はここ↓で手こずりました!

ナットリングが緩まない!! ここが外れないと何もできません(涙)
CRC・加熱等いろいろやりましたが、非常に硬い! 結局、工具で直に挟んで力技で外しました。
傷が付いてしまいましたが、軽く均して、キャロムのブラックスチールで補正塗装しました。
前回の G&P MK18 Mod1 は、ハイダーだったので諦めてしまった部分もありましたが、今回はそうは行きません。20cmのインナーバレルを、集弾性と飛距離を上げる為に、KMのTNバレル40.7cmに換装する必要があったからです。ここができないと、メカボックスのセッティングもできません。
結局、丸一日潰れてしまいましたが、何とかクリアできました。

アウターバレルの交換の際、ガタ取りとセンター出しを確実に行います。画像の黄色の矢印の位置を合わせて、チャンバーのセンター位置が出るように固定します。
今回のロットは、チャンバーブロックのリテンションはバレルにスプリングを通すタイプになっていました。交換した14.5インチバレルでも使用できたので、問題ありません。

そして、ロアフレーム側にも、シムを貼り付けて、ガタ取りとセンター出しです。
前回の MK18 Mod1 では、シムを貼り付けた画像がありませんでしたので、今回は用意しました。

そしてメカボックスですが、ピストンは MK18 Mod1 と同じくセクター2枚カット仕様でした。
スプリングガイドも細く、スラストベアリングが付いていませんでしたので、ベアリング付きの物と交換し、スプリングとの遊びを埋めるカーラーを自作し、取り付けです。
ただ・・・ ギアがトルクアップタイプになっています。

バラバラに配置してしまっていますが、数字は上段が外周、下段が内周の歯数です。
マルイの純正では、ベベルからセクターまでで、
30-10・39-20・32 となり、減速率は 0.513となり、
今回のV.S.B.R.では、
30- 9・40-18・32 となり、減速率は 0.405で、
マルイ純正の79%のサイクルになってしまいます。
20cmのインナーバレルでセクターカット2枚の仕様のため、強めのスプリングが装着されています。
ちなみに、 MK18 Mod1 は、インナー28.5cmで、
30- 9・36-21・32 となっていて、減速率は 0.525となり、102%のハイスピードタイプでした。
スプリングのレートも違っていました。巻きピッチに違いがあったので、レートの違いは間違いないと思うのですが、どのくらい違うのかが、比較していないので解りません。
今回のカスタムはベベルギアの小径を10枚の物と交換し、マルイ純正より88%にまで抑えます。
バッテリーもLi-Po7.4V1300mAhで、モーターもG&PのM120なので、マルイのノーマルにはひけを取りませんし、スプリングも負荷を最低限にする為に、弱い物(140%)に交換です。
シム調整を行い、各所確認。タペットプレートも問題無し。ノズルも先端を面取り加工済みのアイテムだったのでそのまま。シリンダーヘッドは、内径が4㎜しかなかったので、マルイ純正サイズのカスタム品と交換。ピストンのウエイト調整と、スプリングガイドのカーラー等の追加。二次加速ロッドの取り付け加工をして、組み上げて完成。
チャンバーは、もちろんレンジアップ仕様で、重量弾遠距離射撃仕様です。
G&Pのコンプリートガンは、バレル長や仕様で、内部設定が異なる事が確認できました。
チューニングの際は、確認した上でパーツ交換をした方が良いでしょう。
以上、カスタムレビューでした。
COMBAT DOLL 店主 中根
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今日もなんだかんだ遅くなってしまいましたが、昨日の予告通り、カスタムレビューです。
G&P V.S.B.R. ですが、14.5インチバレルの変更です。
フロントサイトもノンブランドですが、
TROY タイプ フロント バトルサイト ガスブロック一体型 HK仕様を装着です。
HKタイプのフロントにこだわりのあるクライアント様で、探すのに苦労しました。
本来は難しい作業ではありませんが、今回はここ↓で手こずりました!

ナットリングが緩まない!! ここが外れないと何もできません(涙)
CRC・加熱等いろいろやりましたが、非常に硬い! 結局、工具で直に挟んで力技で外しました。
傷が付いてしまいましたが、軽く均して、キャロムのブラックスチールで補正塗装しました。
前回の G&P MK18 Mod1 は、ハイダーだったので諦めてしまった部分もありましたが、今回はそうは行きません。20cmのインナーバレルを、集弾性と飛距離を上げる為に、KMのTNバレル40.7cmに換装する必要があったからです。ここができないと、メカボックスのセッティングもできません。
結局、丸一日潰れてしまいましたが、何とかクリアできました。
アウターバレルの交換の際、ガタ取りとセンター出しを確実に行います。画像の黄色の矢印の位置を合わせて、チャンバーのセンター位置が出るように固定します。
今回のロットは、チャンバーブロックのリテンションはバレルにスプリングを通すタイプになっていました。交換した14.5インチバレルでも使用できたので、問題ありません。
そして、ロアフレーム側にも、シムを貼り付けて、ガタ取りとセンター出しです。
前回の MK18 Mod1 では、シムを貼り付けた画像がありませんでしたので、今回は用意しました。
そしてメカボックスですが、ピストンは MK18 Mod1 と同じくセクター2枚カット仕様でした。
スプリングガイドも細く、スラストベアリングが付いていませんでしたので、ベアリング付きの物と交換し、スプリングとの遊びを埋めるカーラーを自作し、取り付けです。
ただ・・・ ギアがトルクアップタイプになっています。
バラバラに配置してしまっていますが、数字は上段が外周、下段が内周の歯数です。
マルイの純正では、ベベルからセクターまでで、
30-10・39-20・32 となり、減速率は 0.513となり、
今回のV.S.B.R.では、
30- 9・40-18・32 となり、減速率は 0.405で、
マルイ純正の79%のサイクルになってしまいます。
20cmのインナーバレルでセクターカット2枚の仕様のため、強めのスプリングが装着されています。
ちなみに、 MK18 Mod1 は、インナー28.5cmで、
30- 9・36-21・32 となっていて、減速率は 0.525となり、102%のハイスピードタイプでした。
スプリングのレートも違っていました。巻きピッチに違いがあったので、レートの違いは間違いないと思うのですが、どのくらい違うのかが、比較していないので解りません。
今回のカスタムはベベルギアの小径を10枚の物と交換し、マルイ純正より88%にまで抑えます。
バッテリーもLi-Po7.4V1300mAhで、モーターもG&PのM120なので、マルイのノーマルにはひけを取りませんし、スプリングも負荷を最低限にする為に、弱い物(140%)に交換です。
シム調整を行い、各所確認。タペットプレートも問題無し。ノズルも先端を面取り加工済みのアイテムだったのでそのまま。シリンダーヘッドは、内径が4㎜しかなかったので、マルイ純正サイズのカスタム品と交換。ピストンのウエイト調整と、スプリングガイドのカーラー等の追加。二次加速ロッドの取り付け加工をして、組み上げて完成。
チャンバーは、もちろんレンジアップ仕様で、重量弾遠距離射撃仕様です。
G&Pのコンプリートガンは、バレル長や仕様で、内部設定が異なる事が確認できました。
チューニングの際は、確認した上でパーツ交換をした方が良いでしょう。
以上、カスタムレビューでした。
COMBAT DOLL 店主 中根
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日
年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
2013年01月15日
マルイ VSR10 再調整
COMBAT DOLL の店主です。
昨年のX'masから、3回に渡って紹介したVSR10フルカスタムですが、再調整の依頼があり、やり直していました。
再調整の希望内容としては、1)コッキングが重いので、ツインスプリングをシングルに変更したい。2)音はできる限り小さくしたい。と言う事で、仕様変更させて試射をして来ました。
前回の状況から、外したパーツは、PDI製ショートストロークシリンダーヘッド、Laylax製ステンシリンダー、同じくベアリング付きスプリングガイド、そして、ツインスプリングです。
入れ替えで使用するパーツは、マルイノーマル品ですが、スプリングはKM製の旧製品のスプリングです。

ショートストロークを辞めたのは、スプリングのレートをその分強くしなければならず、コッキングの重さに影響が大きいので、その軽減措置です。ノズルの内径は2.3㎜まで絞ってあります。
シリンダーは、何度も組み替えて検証した結果、ノーマルシリンダーの方が初速も安定し、低レートならば、こちらの方が良かったので使用しました。高レートのツインスプリングならステンシリンダーの方がお勧めです。
スプリングも、太径とノーマル径の物で比較しながら調整しましたが、太径の物は逆に線径が細くなるのでジャダーが起こりやすく、ノーマル径のスプリングの方が静かになるので、ノーマル径の若干強めのスプリングを使用しました。圧縮を安定させ、エアブレーキの効果を最大限に使えるようになります。
ピストンは、ノーマル径のスプリングに対応させるべく、13㎜外径のステンレスパイプをアルミのシムシートを巻き付けて圧入して使用し、ピストンの重量アップで圧縮比を高め、スプリングのブレを減らして、追加要素を作りました。

シリンダーヘッドの裏側(ピストンヘッドとの接触面)は一工夫してあります。画像に赤いラインがありますが、ノズルの入り口に対してのすり鉢を作ってあります。これは、ピストンヘッドの穴をシリンダーヘッドで塞がない様にする事で、6.03mmというタイトバレルでも、発射されたBB弾によるバキューム現象を解消する為の物で、PDI製品のピストンに使用されているゴムボールや、PSG-1のバレルの切り欠きの効果と同じ理屈で細工してあります。先日の僕のAPSもダンパースプリングにより、同じ効果が発揮されています。
この細工は命中精度に大きく影響しますので、加工可能な方はお試しください。もちろん、持ち込んで頂ければ加工は致しますよ。

チャンバー部分に一細工加えて完成です。
0.2gで使用する事は無いとの話でしたので、HOPの掛かりを調整し、弾詰まりを起こす範囲にレバーが動かない様に、画像の赤ラインの部分にストッパーを増設して、可変幅を減らします。
これにより、最高初速から適正HOP初速までの減速を最低限に抑えて、より上限に近い初速で運用できます。
実際の初速は、最高が0.2gで93m/s・0.25gで88m/s・0.28gで84m/s・0.3gで81m/s
適正で0.2gでHOP過・0.25gで85m/s・0.28gで83m/s・0.3gで80m/s
フィールドの環境や、使用する弾測器によっては、OUTになるかも知れません。0.2gでは確実にクリアーですが、重量弾になってくると、個々の計測誤差も出ると思いますので、カスタムご依頼の際は、どこのどのブランドでチェックされるかお知らせ下さい。環境と機種で、安全マージンを概算しますので、オーバーする事は無いように調整致します。
そして、肝心の飛距離と精度ですが、0.28gの決め撃ちですが、僕のAPSより10mは飛距離もあり、精度は同等かそれ以上でした。以前の状態と比較しても、振動が軽減された分、精度は向上していました。ピストンの重量を増やせたのも大きな要因になっていると思います。
風さえ読めれば、60m先でもヘッドショットできそうな感じですね。僕自身がここまでになるとは思っていませんでした。
ただ、この銃も、もしかしたら手放す事になるかも知れないそうです。まだ決定ではないそうですが、家庭の事情だそうですので・・・。
気になる方は、ヤフーオークションのチェックか、お店までお問い合わせ下さい。金額はそうなった時でないとわかりませんので、何とも言えませんが、高額提示なら決断が早いかもしれません。
パーツ構成として、
Gスペックベース(税抜き定価25800)
Laylax PSS10 ストレートブルバレルロング インナーサイレンサー付き 12800
バレルスペーサー Gスペック用 2200
エアシールチャンバー 6800
ゼロトリガー 21800
マッドブル ブラックパイソン Ver.2 455㎜ インナーバレル 3300
KM企画 VSR10用スプリング(旧商品に付きレート公表しません) 1500
COMBATDOLL 補正部材、チューニング、追加加工(特別価格) 15000
SⅡS スコープ 40×3-9FF 1inc 12000
スコープマウントリング 1inc 9㎜H 1500
DOSKOSPORT プラスチックハードケースロング付き 取説無し
と、結構なパーツ金額が投入されているアイテムですね。
そのまま、ご使用頂いて、感動して頂けるとありがたいのですが、こればかりはクライアント様の都合になりますので、何とも言えません。
今月は、受け取りには来られないとの事ですので、興味のある方にはお見せできます。興味のある方はご来店下さいませ。
COMBAT DOLL 店主 中根
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
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ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
昨年のX'masから、3回に渡って紹介したVSR10フルカスタムですが、再調整の依頼があり、やり直していました。
再調整の希望内容としては、1)コッキングが重いので、ツインスプリングをシングルに変更したい。2)音はできる限り小さくしたい。と言う事で、仕様変更させて試射をして来ました。
前回の状況から、外したパーツは、PDI製ショートストロークシリンダーヘッド、Laylax製ステンシリンダー、同じくベアリング付きスプリングガイド、そして、ツインスプリングです。
入れ替えで使用するパーツは、マルイノーマル品ですが、スプリングはKM製の旧製品のスプリングです。

ショートストロークを辞めたのは、スプリングのレートをその分強くしなければならず、コッキングの重さに影響が大きいので、その軽減措置です。ノズルの内径は2.3㎜まで絞ってあります。
シリンダーは、何度も組み替えて検証した結果、ノーマルシリンダーの方が初速も安定し、低レートならば、こちらの方が良かったので使用しました。高レートのツインスプリングならステンシリンダーの方がお勧めです。
スプリングも、太径とノーマル径の物で比較しながら調整しましたが、太径の物は逆に線径が細くなるのでジャダーが起こりやすく、ノーマル径のスプリングの方が静かになるので、ノーマル径の若干強めのスプリングを使用しました。圧縮を安定させ、エアブレーキの効果を最大限に使えるようになります。
ピストンは、ノーマル径のスプリングに対応させるべく、13㎜外径のステンレスパイプをアルミのシムシートを巻き付けて圧入して使用し、ピストンの重量アップで圧縮比を高め、スプリングのブレを減らして、追加要素を作りました。

シリンダーヘッドの裏側(ピストンヘッドとの接触面)は一工夫してあります。画像に赤いラインがありますが、ノズルの入り口に対してのすり鉢を作ってあります。これは、ピストンヘッドの穴をシリンダーヘッドで塞がない様にする事で、6.03mmというタイトバレルでも、発射されたBB弾によるバキューム現象を解消する為の物で、PDI製品のピストンに使用されているゴムボールや、PSG-1のバレルの切り欠きの効果と同じ理屈で細工してあります。先日の僕のAPSもダンパースプリングにより、同じ効果が発揮されています。
この細工は命中精度に大きく影響しますので、加工可能な方はお試しください。もちろん、持ち込んで頂ければ加工は致しますよ。

チャンバー部分に一細工加えて完成です。
0.2gで使用する事は無いとの話でしたので、HOPの掛かりを調整し、弾詰まりを起こす範囲にレバーが動かない様に、画像の赤ラインの部分にストッパーを増設して、可変幅を減らします。
これにより、最高初速から適正HOP初速までの減速を最低限に抑えて、より上限に近い初速で運用できます。
実際の初速は、最高が0.2gで93m/s・0.25gで88m/s・0.28gで84m/s・0.3gで81m/s
適正で0.2gでHOP過・0.25gで85m/s・0.28gで83m/s・0.3gで80m/s
フィールドの環境や、使用する弾測器によっては、OUTになるかも知れません。0.2gでは確実にクリアーですが、重量弾になってくると、個々の計測誤差も出ると思いますので、カスタムご依頼の際は、どこのどのブランドでチェックされるかお知らせ下さい。環境と機種で、安全マージンを概算しますので、オーバーする事は無いように調整致します。
そして、肝心の飛距離と精度ですが、0.28gの決め撃ちですが、僕のAPSより10mは飛距離もあり、精度は同等かそれ以上でした。以前の状態と比較しても、振動が軽減された分、精度は向上していました。ピストンの重量を増やせたのも大きな要因になっていると思います。
風さえ読めれば、60m先でもヘッドショットできそうな感じですね。僕自身がここまでになるとは思っていませんでした。
ただ、この銃も、もしかしたら手放す事になるかも知れないそうです。まだ決定ではないそうですが、家庭の事情だそうですので・・・。
気になる方は、ヤフーオークションのチェックか、お店までお問い合わせ下さい。金額はそうなった時でないとわかりませんので、何とも言えませんが、高額提示なら決断が早いかもしれません。
パーツ構成として、
Gスペックベース(税抜き定価25800)
Laylax PSS10 ストレートブルバレルロング インナーサイレンサー付き 12800
バレルスペーサー Gスペック用 2200
エアシールチャンバー 6800
ゼロトリガー 21800
マッドブル ブラックパイソン Ver.2 455㎜ インナーバレル 3300
KM企画 VSR10用スプリング(旧商品に付きレート公表しません) 1500
COMBATDOLL 補正部材、チューニング、追加加工(特別価格) 15000
SⅡS スコープ 40×3-9FF 1inc 12000
スコープマウントリング 1inc 9㎜H 1500
DOSKOSPORT プラスチックハードケースロング付き 取説無し
と、結構なパーツ金額が投入されているアイテムですね。
そのまま、ご使用頂いて、感動して頂けるとありがたいのですが、こればかりはクライアント様の都合になりますので、何とも言えません。
今月は、受け取りには来られないとの事ですので、興味のある方にはお見せできます。興味のある方はご来店下さいませ。
COMBAT DOLL 店主 中根
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日 年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
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ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
2013年01月07日
ARES M14 SOPMOD その3
COMBAT DOLL の店主です。
前回の続きで、シリーズ第3弾、ARES M14 SOPMOD です。
初速の変化の激しい、捻くれ者・・・ 矯正の行方は!?
年も明けた3日の夕方、新年の行事も済ませて作業の再開です。
まず、アウターバレルの無い状態での補正位置の確認ですが、チャンバーとメカボックスの距離と、チャンバーのレシーバーへの干渉を確認します。
チャンバーの上部がレシーバーに干渉していて、メカボックスは下に逃がされ、チャンバーはしゃくれ状態でした。

画像の様に、上面を削り込んで、干渉しない所まで削ります。実質0.3㎜くらいでした。真ん中のブロック部分は、HOPテンションをかけるパーツですが、最初は面一状態だったので削り込んだ分量が解ります。
この作業で、90m/sくらいになり、改善を確認。チャンバーが逃がされてると判断しましたので、初回のタペットプレートの削りの加工を行い、初速が95m/sまで回復。この状態でロス無しまでにはできました。
そして、アウターバレルをはめると、初速は80m/s前後に回復。ここで、アウターバレルの取り付け部分のシムを再調整です。増やしたり減らしたり、何度も付け直して、試射します。5時間くらい掛かりました。
最終的には90m/sチョイくらいまでしかいかず、若干のロスは解消しきれないと判断して、メカボックス側で、テンションアップをしました。スプリングガイドにダンパーを増やして調整です。これで、95m/s前後になって、一安心です。
組み上げて、試射。HOPのかかりも上々、初速もバラついて、91~97m/sですが、NONHOPですので、適正位置にして、94m/sプラマイ2と納得のできるレベルになりました。
それじゃ、フルオートでどんなもん?と、セレクターを切り替えると、ほぼ空撃ちにっ!?
なんで?セミオートではちゃんと出るのに!? とマガジンのはまりを確認すると、グラグラッ! じゃん!!
はまりが浅くて、マガジンのリップストッパーが下がりきっていなかったので、振動で下に逃げた上に、BB弾が押し戻される症状になっている様子。マルイ製の440連マガジンですので中身に問題はありません。

とりあえず、リップストッパー部分をアールを付けて削り込み、浅いはまりでも干渉しない様に加工。
再度、確認してみるものの、発射されるのは半分くらいで、かなりムラがある。
マガジンキャッチの補正もやらないと駄目かぁ・・・ と確認してみると、
「なんじゃこりゃぁ~!」

「太陽に○えろ」のジー○ン(松田○作)の殉職シーンがごとく、叫んでしまいました(笑)。
なぜか、画像上の様に、キャッチのツメを削り込んであります。これは出荷時にはなっていない筈です。
マガジンの入りは余裕の筈なのに、なんでわざわざ緩くする加工がしてあるの?まさかのショップデチューン・・・。開いた口が塞がりません。
位置関係から、画像下の様にチップを埋め込んで、合わせを補正しましたが、純正より1㎜厚くなる様になります。適正位置から2㎜にげてしまっている状態でした。本体も上に逃がして矯正してはありますが、どちらにしても、「これじゃ給弾不良にしかならないなぁ。こんなんで、よくお客様に渡せるよなぁ。」と関心するばかりです(苦笑)。
3時間かかったこの作業で、給弾不良も解消され、晴れて完成です。
最大初速 0.2g98m/s以下 0.25g88m/s 0.28g84m/s以下 0.3g81m/s以下
適正HOP 0.2g95m/s以下 0.25g84m/s 0.28g81m/s以下 0.3g75m/s以下
インナーバレル 内径6.05㎜ 長さ420㎜ (VFC製品より転用)
サイクルカウンターは故障中の為、マルイハイサイとの比較ですが、若干早い感じです。
バッテリーはNi-MHミニセルセパレート9.6V1600mhです。
Li-Poの11.1Vでは、給弾が追いつかなくなる仕様です。
来店して下さったお客様に見てもらっても、「これで撃たれたくないなぁ~。」との褒め言葉を頂きました。
これで、今年はこの銃で・・・ と思ったのですが、フロントサイトが無く、光学サイトを乗せる必要があるので、却下!
手持ちが無いのと重くなるのとで、完成したとたんにお蔵入りです。良い子になったのに、可愛そうな子です。
中身の心配ばかりで、肝心の使用者との相性の事を忘れてました。補正(修理)に夢中になって、気が回らなかったですね。
てこずった、銃が片付いただけでも、スッキリした新年早々のカスタムアップ(修理?)でした。
COMBAT DOLL 店主 中根
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日
年末年始 他 臨時休業あり
1/4~12日 13:00~21:00(6日日曜日は休業)
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
前回の続きで、シリーズ第3弾、ARES M14 SOPMOD です。
初速の変化の激しい、捻くれ者・・・ 矯正の行方は!?
年も明けた3日の夕方、新年の行事も済ませて作業の再開です。
まず、アウターバレルの無い状態での補正位置の確認ですが、チャンバーとメカボックスの距離と、チャンバーのレシーバーへの干渉を確認します。
チャンバーの上部がレシーバーに干渉していて、メカボックスは下に逃がされ、チャンバーはしゃくれ状態でした。

画像の様に、上面を削り込んで、干渉しない所まで削ります。実質0.3㎜くらいでした。真ん中のブロック部分は、HOPテンションをかけるパーツですが、最初は面一状態だったので削り込んだ分量が解ります。
この作業で、90m/sくらいになり、改善を確認。チャンバーが逃がされてると判断しましたので、初回のタペットプレートの削りの加工を行い、初速が95m/sまで回復。この状態でロス無しまでにはできました。
そして、アウターバレルをはめると、初速は80m/s前後に回復。ここで、アウターバレルの取り付け部分のシムを再調整です。増やしたり減らしたり、何度も付け直して、試射します。5時間くらい掛かりました。
最終的には90m/sチョイくらいまでしかいかず、若干のロスは解消しきれないと判断して、メカボックス側で、テンションアップをしました。スプリングガイドにダンパーを増やして調整です。これで、95m/s前後になって、一安心です。
組み上げて、試射。HOPのかかりも上々、初速もバラついて、91~97m/sですが、NONHOPですので、適正位置にして、94m/sプラマイ2と納得のできるレベルになりました。
それじゃ、フルオートでどんなもん?と、セレクターを切り替えると、ほぼ空撃ちにっ!?
なんで?セミオートではちゃんと出るのに!? とマガジンのはまりを確認すると、グラグラッ! じゃん!!
はまりが浅くて、マガジンのリップストッパーが下がりきっていなかったので、振動で下に逃げた上に、BB弾が押し戻される症状になっている様子。マルイ製の440連マガジンですので中身に問題はありません。

とりあえず、リップストッパー部分をアールを付けて削り込み、浅いはまりでも干渉しない様に加工。
再度、確認してみるものの、発射されるのは半分くらいで、かなりムラがある。
マガジンキャッチの補正もやらないと駄目かぁ・・・ と確認してみると、
「なんじゃこりゃぁ~!」

「太陽に○えろ」のジー○ン(松田○作)の殉職シーンがごとく、叫んでしまいました(笑)。
なぜか、画像上の様に、キャッチのツメを削り込んであります。これは出荷時にはなっていない筈です。
マガジンの入りは余裕の筈なのに、なんでわざわざ緩くする加工がしてあるの?まさかのショップデチューン・・・。開いた口が塞がりません。
位置関係から、画像下の様にチップを埋め込んで、合わせを補正しましたが、純正より1㎜厚くなる様になります。適正位置から2㎜にげてしまっている状態でした。本体も上に逃がして矯正してはありますが、どちらにしても、「これじゃ給弾不良にしかならないなぁ。こんなんで、よくお客様に渡せるよなぁ。」と関心するばかりです(苦笑)。
3時間かかったこの作業で、給弾不良も解消され、晴れて完成です。
最大初速 0.2g98m/s以下 0.25g88m/s 0.28g84m/s以下 0.3g81m/s以下
適正HOP 0.2g95m/s以下 0.25g84m/s 0.28g81m/s以下 0.3g75m/s以下
インナーバレル 内径6.05㎜ 長さ420㎜ (VFC製品より転用)
サイクルカウンターは故障中の為、マルイハイサイとの比較ですが、若干早い感じです。
バッテリーはNi-MHミニセルセパレート9.6V1600mhです。
Li-Poの11.1Vでは、給弾が追いつかなくなる仕様です。
来店して下さったお客様に見てもらっても、「これで撃たれたくないなぁ~。」との褒め言葉を頂きました。
これで、今年はこの銃で・・・ と思ったのですが、フロントサイトが無く、光学サイトを乗せる必要があるので、却下!
手持ちが無いのと重くなるのとで、完成したとたんにお蔵入りです。良い子になったのに、可愛そうな子です。
中身の心配ばかりで、肝心の使用者との相性の事を忘れてました。補正(修理)に夢中になって、気が回らなかったですね。
てこずった、銃が片付いただけでも、スッキリした新年早々のカスタムアップ(修理?)でした。
COMBAT DOLL 店主 中根
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2013年01月06日
ARES M14 SOPMOD その2
COMBAT DOLL の店主です。
ARESのM14SOPMPDの続きです。
メカボックスに続いて本体の補正です。
基本的に、レシーバーとアウターバレルの強度不足をストックで補う構造なのですが・・・
パーツ精度はアバウトなので、補正が必要になります。

まずは、レシーバーとアウターバレルの取り付け基部です。
入手した状態は、赤いネジロック剤と瞬間接着剤で、固めてあったのですが、レシーバーとアウターバレルのセンターが全く出ていませんでした。ネジロック剤は出荷時で、瞬間接着剤はいじった時に使われたのだと思います。動かなければ良いと言う訳ではないのに・・・(涙)。
おまけに、この銃は、アウターバレルを外さないとメカボックスが取り出せません。雑な作業ではメンテナンス不可になってしまいます。
実際、分解にはかなり苦労しました。最初の状態を画像に収めていなかったのでお見せできませんが、上の画像は、瞬間とネジロックを削ぎ落としてアルミのシムシートで補正した状態です。少しずつシムを挟んで偏りを補正して、最終的に瞬間接着剤で貼り付けです。完成まで、何度も繰り返して位置出しをしました。
だいたいになったところで、アウターバレルにチャンバーをセットしますが、チャンバーはアウターバレルとレシーバーを固定するパーツで位置決めされるのですが、メカボックス側に押さえ付けるテンションがかからない構造ですので、アルミパイプとスプリングで増設します(下画像)。

本体が、ストックに取り付けされる際にアウターバレルが引っ張られてしまう為、効果が少ないと思いつつも追加しました。もちろん、チャンバーはレンジアップ仕様に加工済みです。
そして、レシーバーにメカボックスをはめ込んで、チャンバーとアウターの補正をしながら、遊びを殺して位置出しします。

メカボックスのお尻側にクッションシートを貼り付け、メカボックスに押し出しのテンションをかけ、前側は下方にズレ込んでしまう為、アウター取り付けパーツ側にシムシートを貼り付けて位置出しをして、見た目でしっかり付いた上に真っ直ぐになっているか確認して、だいたいの位置を決めます。
この時に、ノズルが前進しきった時の位置を確認しますが、給弾不良の件もありましたので、気密が取れているかの確認は、ノズル閉鎖状態で、インナーバレル先端から息を吹き込んでエア漏れを確認し、ノズルが下がりきった状態で、給弾ルートに干渉していないかを目視で確認します。
最終的な加工では、ノズルを固定し、先端を下側だけ削り込み、次世代のノズルの先端の様にしてあります。画像も見難いですが、加工済みの状態になっています。
ここまで、当たりを付けたら基準ができますので、発射テストで、パワー調整と給弾確認を行います。

最初は、メカボックスとチャンバーのみを手で押さえながら試射して、メカボックスの基本スペックを確認します。これだけの捻くれ者だと、本体に組み込んだ時ではひずみやズレで、エアロスやノズルの動作不良でパワーロスが大きくなるからです。
給弾の確認は、逆さまにしてBB弾を落とし込むので、自重落下で給弾されれば問題ありません。但し、本体にはめ込んだ時にチャンバーが前方に逃げてしまう恐れがありますので、給弾の調整は最終段階が本番になります。
で、試射してみると、0.2gで90~95m/sと、見当はドンピシャ! メカボックスのスペックは大丈夫。マルイ製品のセッティングでほぼ問題無し。回転効率は良いくらいです。
次は、レシーバーにメカボックスとチャンバーを取り付け、アウターバレルは付けない状態で試射します(下画像)。

バレルは振れてしまいますので、各方向にテンションをかけながら試射して、組み込みの補正位置を考慮しておきます。
肝心の初速ですが、85m/s前後・・・ この状態で10m/s近くのダウンです。 うぅ~ん。
そして勢いで、アウターバレルも取り付けて試射すると・・・
55~60m/s! コッキングハンドガン並みに・・・(涙) いやっ! それ以下だ・・・。
やっぱりな~ぁ・・・ と思いつつも、ショックは隠しきれません。本体のガタ補正との格闘がまっています。ここまでが、昨年の作業で4時間程度かかっていますね。あとは今年に入ってからの作業です。
まだまだ完成には遠いです・・・。 道のりは長い・・・。
続きは次回です。
COMBAT DOLL 店主 中根
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日
年末年始 他 臨時休業あり
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ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
ARESのM14SOPMPDの続きです。
メカボックスに続いて本体の補正です。
基本的に、レシーバーとアウターバレルの強度不足をストックで補う構造なのですが・・・
パーツ精度はアバウトなので、補正が必要になります。

まずは、レシーバーとアウターバレルの取り付け基部です。
入手した状態は、赤いネジロック剤と瞬間接着剤で、固めてあったのですが、レシーバーとアウターバレルのセンターが全く出ていませんでした。ネジロック剤は出荷時で、瞬間接着剤はいじった時に使われたのだと思います。動かなければ良いと言う訳ではないのに・・・(涙)。
おまけに、この銃は、アウターバレルを外さないとメカボックスが取り出せません。雑な作業ではメンテナンス不可になってしまいます。
実際、分解にはかなり苦労しました。最初の状態を画像に収めていなかったのでお見せできませんが、上の画像は、瞬間とネジロックを削ぎ落としてアルミのシムシートで補正した状態です。少しずつシムを挟んで偏りを補正して、最終的に瞬間接着剤で貼り付けです。完成まで、何度も繰り返して位置出しをしました。
だいたいになったところで、アウターバレルにチャンバーをセットしますが、チャンバーはアウターバレルとレシーバーを固定するパーツで位置決めされるのですが、メカボックス側に押さえ付けるテンションがかからない構造ですので、アルミパイプとスプリングで増設します(下画像)。

本体が、ストックに取り付けされる際にアウターバレルが引っ張られてしまう為、効果が少ないと思いつつも追加しました。もちろん、チャンバーはレンジアップ仕様に加工済みです。
そして、レシーバーにメカボックスをはめ込んで、チャンバーとアウターの補正をしながら、遊びを殺して位置出しします。

メカボックスのお尻側にクッションシートを貼り付け、メカボックスに押し出しのテンションをかけ、前側は下方にズレ込んでしまう為、アウター取り付けパーツ側にシムシートを貼り付けて位置出しをして、見た目でしっかり付いた上に真っ直ぐになっているか確認して、だいたいの位置を決めます。
この時に、ノズルが前進しきった時の位置を確認しますが、給弾不良の件もありましたので、気密が取れているかの確認は、ノズル閉鎖状態で、インナーバレル先端から息を吹き込んでエア漏れを確認し、ノズルが下がりきった状態で、給弾ルートに干渉していないかを目視で確認します。
最終的な加工では、ノズルを固定し、先端を下側だけ削り込み、次世代のノズルの先端の様にしてあります。画像も見難いですが、加工済みの状態になっています。
ここまで、当たりを付けたら基準ができますので、発射テストで、パワー調整と給弾確認を行います。

最初は、メカボックスとチャンバーのみを手で押さえながら試射して、メカボックスの基本スペックを確認します。これだけの捻くれ者だと、本体に組み込んだ時ではひずみやズレで、エアロスやノズルの動作不良でパワーロスが大きくなるからです。
給弾の確認は、逆さまにしてBB弾を落とし込むので、自重落下で給弾されれば問題ありません。但し、本体にはめ込んだ時にチャンバーが前方に逃げてしまう恐れがありますので、給弾の調整は最終段階が本番になります。
で、試射してみると、0.2gで90~95m/sと、見当はドンピシャ! メカボックスのスペックは大丈夫。マルイ製品のセッティングでほぼ問題無し。回転効率は良いくらいです。
次は、レシーバーにメカボックスとチャンバーを取り付け、アウターバレルは付けない状態で試射します(下画像)。

バレルは振れてしまいますので、各方向にテンションをかけながら試射して、組み込みの補正位置を考慮しておきます。
肝心の初速ですが、85m/s前後・・・ この状態で10m/s近くのダウンです。 うぅ~ん。
そして勢いで、アウターバレルも取り付けて試射すると・・・
55~60m/s! コッキングハンドガン並みに・・・(涙) いやっ! それ以下だ・・・。
やっぱりな~ぁ・・・ と思いつつも、ショックは隠しきれません。本体のガタ補正との格闘がまっています。ここまでが、昨年の作業で4時間程度かかっていますね。あとは今年に入ってからの作業です。
まだまだ完成には遠いです・・・。 道のりは長い・・・。
続きは次回です。
COMBAT DOLL 店主 中根
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定休日 日曜日
年末年始 他 臨時休業あり
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