2013年04月22日
KTW イサカM37 ポリス 5発発射
COMBAT DOLL の店主です。
最近は遅い時間のアップが定着してしまっております。
ズルをして、1時間くらい遡って、投稿しております。ご了承ください。
今回はKTWのイサカM37ポリスの5発チャンバー化です。

真っ先に、使用上の注意です。比較的やってしまう事が多いので、最初に書きます。
カスタムとは関係ないので、イサカM37シリーズ全部に共通事項です。
画像の様に、コッキングした後には、ポンプハンドルを戻しきってから、前に押えながらトリガーを引いてください。ラピットファイヤーの様に使用すると、シリンダーが破損します。
部品交換になりますので、必ず上記の使い方を守ってください。
それと、右の画像は、この銃の場合だとアウターバレルの先端が塞がって見えてしまう為に、雰囲気を良くする理由で、インナーバレルを少々短くしてあります。
5発チャンバーにされる方は、ショットガンの雰囲気を重視されているいと思いまして、クライアント様にお断り無く、施工したサービス加工です。僕自身のこだわりだったりしますので、事後承諾になってしまいましたが、宜しくお願い致します。精度には影響させていませんのでご安心下さい。
さて、肝心のチューニングです。細かくご説明致します。
5発チャンバーにするに当たって、旧型のチャンバーが必要になります。

現行のバージョンの可変HOPチャンバーは、加工に不向きな為、今回は入れ替えになります。
できない事は無いのですが、新規作成に近くなる為、金額が跳ね上がってしまうので、低価格の方向で進めます。
ですが、パーツストックが底をついてきましたので、これ以外には、あと1丁分のみになってしまいました。

旧型のチャンバーを使って、加工開始です。
気密を取る為に、ゴムホースをはめ込んで組み上げます。

パッキン類は、画像の通りですが、5発ローディングのストッパーパッキンは、他商品からの流用になります。通常は、マルイエアコッキングガンのノンHOPのパッキンを使用するのですが、今回はラストに近いカスタム品の為、とっておきを使用させて頂きました。古いリボルバーのカートリッジから略奪したパッキンです。
5発送られた所で、流入を止める為に必要になるのと、チャンバー部分にある溝を通過してから、全周囲でBB弾を一度ホールドさせ、単発時の弾道の安定(HOPの掛かり)をさせる為に重要な部分になります。
ノズルが接触するメインチャンバーは、そのままではBB弾が5発送られないので、内径を広げます。
ちょうど良いサイズの、回転ヤスリのビットを使って少しずつ、確認しながら広げていきます。
広げ過ぎてしまうと、ノズルとの気密が取れなくなってしまうので、試射しながらの再調整も行います。

インナーバレル部分ですが、ノーマル品をカットして使用しても良かったのですが、精度(集弾性)も考慮しましたので、電動ガン用の内径6.05㎜サイズのカスタムバレルをカットして使用します。
長さは195㎜あり、ノーマルより15㎜くらい短くなりますが、命中精度を良くさせられます。出口のテーパー加工されている物を使用し、ブレ止め部分もそれに合わせてテーパー加工します。
この時にアウターバレルに10㎜のインサートを入れて、銃口に迫力を持たせるようにしてあります。
発射時の音も、ラッパ効果で、「パキャッン!」と歯切れの良い感じになります。

本体側は、パワー調整と耐久性アップですね。
スプリングは結構きついヤツが使用されており、共振も大きくなっていました。先端も切りっ放しだったので、保護処理をしておきます。
ダンパー素材としてウレタンを使用して、衝撃吸収の補助とテンションの増圧を行います。メインパッキンの加工で気密ロスも僅かに発生してしまうので、調整が簡単の方法を取っています。
ピストン内部には、ダンパーとスプリングの間にワッシャーを挟み、多少のスラスト効果を作ります。シリコングリスを充填して、磨耗対策と共振防止効果を高めて、耐久性アップです。
シリンダーやピストンなどの可動部にもグリスアップしておきます。
基本工程はこのような状態です。
ただ・・・

マガジンチューブの変形がすごくて、本体がたわんでいました。ABSの最中構造なので、チューブを矯正して、隙間を養生テープ(厚さがちょうど良かった)で埋めて、補正を行う必要がありました。
弾数切り替えはできますので、0.2gBB弾で単発発射の初速は、96m/s前後の計測です。
屋内で電球1個の光源の為、誤差として3m/sのプラスを把握しておりますので、実質93m/s前後です。
0.12gの5発発射の10mでのグルーピングは、散らばる時は30cmくらいで、まとまると15cmくらいになります。本体のたわみで、ノズル位置が僅かに変わり、気密ロスとBB弾のホールドの遊びで変化してしまいます。
0.2gでは、若干弱めのHOPになっていますので、ノーマル電動ガンの飛距離より少し短いくらいになっております。
クライアント様、遅い方の仕上がり予定になってしまいましたが、商品のお届けはもう少々お待ち下さい。
お手元に届きましたら、同時5発発射を堪能して頂ければと思います。
COMBAT DOLL 店主 中根
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日
年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です
最近は遅い時間のアップが定着してしまっております。
ズルをして、1時間くらい遡って、投稿しております。ご了承ください。
今回はKTWのイサカM37ポリスの5発チャンバー化です。
真っ先に、使用上の注意です。比較的やってしまう事が多いので、最初に書きます。
カスタムとは関係ないので、イサカM37シリーズ全部に共通事項です。
画像の様に、コッキングした後には、ポンプハンドルを戻しきってから、前に押えながらトリガーを引いてください。ラピットファイヤーの様に使用すると、シリンダーが破損します。
部品交換になりますので、必ず上記の使い方を守ってください。
それと、右の画像は、この銃の場合だとアウターバレルの先端が塞がって見えてしまう為に、雰囲気を良くする理由で、インナーバレルを少々短くしてあります。
5発チャンバーにされる方は、ショットガンの雰囲気を重視されているいと思いまして、クライアント様にお断り無く、施工したサービス加工です。僕自身のこだわりだったりしますので、事後承諾になってしまいましたが、宜しくお願い致します。精度には影響させていませんのでご安心下さい。
さて、肝心のチューニングです。細かくご説明致します。
5発チャンバーにするに当たって、旧型のチャンバーが必要になります。
現行のバージョンの可変HOPチャンバーは、加工に不向きな為、今回は入れ替えになります。
できない事は無いのですが、新規作成に近くなる為、金額が跳ね上がってしまうので、低価格の方向で進めます。
ですが、パーツストックが底をついてきましたので、これ以外には、あと1丁分のみになってしまいました。
旧型のチャンバーを使って、加工開始です。
気密を取る為に、ゴムホースをはめ込んで組み上げます。
パッキン類は、画像の通りですが、5発ローディングのストッパーパッキンは、他商品からの流用になります。通常は、マルイエアコッキングガンのノンHOPのパッキンを使用するのですが、今回はラストに近いカスタム品の為、とっておきを使用させて頂きました。古いリボルバーのカートリッジから略奪したパッキンです。
5発送られた所で、流入を止める為に必要になるのと、チャンバー部分にある溝を通過してから、全周囲でBB弾を一度ホールドさせ、単発時の弾道の安定(HOPの掛かり)をさせる為に重要な部分になります。
ノズルが接触するメインチャンバーは、そのままではBB弾が5発送られないので、内径を広げます。
ちょうど良いサイズの、回転ヤスリのビットを使って少しずつ、確認しながら広げていきます。
広げ過ぎてしまうと、ノズルとの気密が取れなくなってしまうので、試射しながらの再調整も行います。
インナーバレル部分ですが、ノーマル品をカットして使用しても良かったのですが、精度(集弾性)も考慮しましたので、電動ガン用の内径6.05㎜サイズのカスタムバレルをカットして使用します。
長さは195㎜あり、ノーマルより15㎜くらい短くなりますが、命中精度を良くさせられます。出口のテーパー加工されている物を使用し、ブレ止め部分もそれに合わせてテーパー加工します。
この時にアウターバレルに10㎜のインサートを入れて、銃口に迫力を持たせるようにしてあります。
発射時の音も、ラッパ効果で、「パキャッン!」と歯切れの良い感じになります。
本体側は、パワー調整と耐久性アップですね。
スプリングは結構きついヤツが使用されており、共振も大きくなっていました。先端も切りっ放しだったので、保護処理をしておきます。
ダンパー素材としてウレタンを使用して、衝撃吸収の補助とテンションの増圧を行います。メインパッキンの加工で気密ロスも僅かに発生してしまうので、調整が簡単の方法を取っています。
ピストン内部には、ダンパーとスプリングの間にワッシャーを挟み、多少のスラスト効果を作ります。シリコングリスを充填して、磨耗対策と共振防止効果を高めて、耐久性アップです。
シリンダーやピストンなどの可動部にもグリスアップしておきます。
基本工程はこのような状態です。
ただ・・・
マガジンチューブの変形がすごくて、本体がたわんでいました。ABSの最中構造なので、チューブを矯正して、隙間を養生テープ(厚さがちょうど良かった)で埋めて、補正を行う必要がありました。
弾数切り替えはできますので、0.2gBB弾で単発発射の初速は、96m/s前後の計測です。
屋内で電球1個の光源の為、誤差として3m/sのプラスを把握しておりますので、実質93m/s前後です。
0.12gの5発発射の10mでのグルーピングは、散らばる時は30cmくらいで、まとまると15cmくらいになります。本体のたわみで、ノズル位置が僅かに変わり、気密ロスとBB弾のホールドの遊びで変化してしまいます。
0.2gでは、若干弱めのHOPになっていますので、ノーマル電動ガンの飛距離より少し短いくらいになっております。
クライアント様、遅い方の仕上がり予定になってしまいましたが、商品のお届けはもう少々お待ち下さい。
お手元に届きましたら、同時5発発射を堪能して頂ければと思います。
COMBAT DOLL 店主 中根
営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
定休日 日曜日
年末年始 他 臨時休業あり
TEL 053-450-3308 FAX 同番
メール info@combatdoll.jp
ミリブロのメッセージからでも大丈夫です