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Posted by ミリタリーブログ  at 

2014年11月08日

次世代 M4 リコイルウエイト

COMBAT DOLL の店主です。

 今回は、次世代のギアロックの要因の一つであるウエイトロッドの部分をクローズアップさせて頂きます。

 連日、次世代M4の記事でしたが、この個体の検証があって、問題の完全クリアができるようになった次第です。

 この個体のオーナー様のご協力、誠にありがとうございました。

 原因究明の為の長期お預かりをさせて頂きまして、大変感謝しております。

 そのおかげで、他の方のトラブルも解決する事ができました。

 状況は以下の通りでした。



ロッド部分は、ベアリング付スプリングガイドの金属部分との擦れで、表面が磨耗しています。
この状況でも、ウエイトを作動させるのに抵抗が大きくなっている訳ですが、グリスアップメンテナンスで、ある程度解消できる部分です。
ストックパイプとの摩擦抵抗もありますので、同じくグリスアップで緩和します。
プラリング(スムーサー)が取り付けられているので、そこと、位置決めのキー溝にグリスアップが必要です。

初期の判断では、ここが一番の原因だと思っていました。

リコイルキャンセル状態ならば。問題無く作動し、リコイルを作動させると、ギアロックしてしまう。
単純に、リコイルウエイトの重さ分の負荷の影響で、スペックダウンしたバッテリーが着いて来ないと思い込んでしまっていたのが、過去の状況です。
元々、ある程度のガタがある状況の製品ですので、そのガタが大きく影響しているとは思っていませんでした。
恐らくですが、このガタは衝撃緩和の為の必要ガタとして設計されているのだと思います。ピストンに掛かる衝撃負荷を減らす為の遊びとして残されているのだと思います。
最近の製品は、ロッド先端にスプリングが埋め込まれていますので、基部のガタは必要無い状況になります。

実際には、「へ」の字の状況で押し下げられる際に、ガイド部分の抵抗と、ストックパイプ内部での抵抗の増大で、負荷が許容範囲をオーバーしてギアロック症状(力不足)となって、ストップしてしまうのが原因だと判明できました。

状態を改善すると、サイクルも燃費も向上しました。
サイクルは、秒間1~2発程度ですが、燃費は、多弾数マガジン(約400発)分くらい変わってきました。
思ったより、抵抗が大きかったようです。

 実際のウエイト部分の状況です。



ロッドのガタは、初期製品であり使用期間も長い個体の為、 前回紹介した個体 の物よりガタガタになっています。

分解して補正を行う訳ですが、樹脂製のスムーサーリングを外すのには、慎重な作業が必要です。
うっかり折ってしまうと、補修が効きません。
画像のように、少し浮かせてキー溝部分をズラしてから、前後に滑らせて外します。
そのまま、クリップの様に外そうとすると折れてしまうと予想されますので、参考にされる方は、慎重に作業してください。



ウエイトの挟み込みを止めているネジですが、細くて脆い為、画像の様に頭部分が捻じ切れてしまう場合があります。
使用期間が長かったり、締めがきつい物はこうなります。

ネジもmm規格とは違いますので、頑張って残った部分を外したら、タップを切り直して、2mmのネジを使えるようにします。
前々回の方 のウエイトは、後方部分の補修をしくじってしまい、Cリング対応させて頂いております。申し訳ございません。



実際の圧縮変形は、画像の様に、根元部分で起こっている状況ですが、状態が進むとロッド外径部分の合わせも広がってしまいます。
この個体は、両方が拡張されてしまっています。

巻きつけのシムを薄手の積層にしているのは、ある程度の圧縮変形を考慮し、ピストンに掛かる衝撃に対しての緩和措置(本来の設計理念)に近付く様にする為です。気持ち程度かもしれませんが、しないよりは良いという判断からです。



処理前と後の比較ですが、これだけ違ってきます。処理前の画像では、ロッドの垂れ下がりも確認できると思います。

ネジ部は、2箇所ダメでしたので、3箇所とも交換してありますが、問題無ければそのままのネジ使用すれば良いと思います。

参考ですが、リコイルのキャンセル方法としては、当店ではこのようにしています。



ロッド部分を残して、スプリングガイドの軸を安定させるようにしています。
軽量化という観点から行けば、抜いてしまいたくなりますが、ガイドの位置固定が甘くなりますので、お勧めしていません。

この個体は、次世代のギミックを活かしたいので、通常に組み上げています。



各部、接触部には抵抗の少ないXabier製のイエローグリスを適量塗布します。
スムーサー樹脂リングとキー溝、ロッド部分に塗布します。

今まで、ロックし易かったのが、嘘の様に改善される事となりました。

やはり、トラブル時の原因の追究は、重要ですね。

クライアント様、ご協力、大変ありがとうございました。


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)  未定

  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
  定休日 日曜日 年末年始  他 臨時休業あり

  TEL 053-450-3308 FAX 同番
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Posted by コンバットドール  at 20:00Comments(1)電動修理メンテナンス故障の原因を見極める

2014年11月07日

次世代 M4 CQB-R レンジアップ「山」 廉価版

COMBAT DOLL の店主です。

今回も次世代のチューニングですが、多少内容が違っています。
前回もコストを抑えたチューニングですが、更に抑えられています。

コスト低減の理由としては、クライアント様は2丁同時に持ち込まれています。
以前の記事で、 「キングアームス製(?) M4系 調整カスタマイズ」 をご紹介していますが、こちらで予算を取られてしまっている為の減額が理由です。

他に、パワーの低下と、作動不良の症状があり、その修理分もあるので、とにかく最低限のコストで最大限の向上を! と言う前提で行っています。

作動不良の状況として、フルオートでの作動が途中でストップしてしまい、セミしかまともに使えない
ギアの破損も無いのに、ロック状態が起こり易い・・・ という物でした。

ロック状況は前回の記事と同様です。前回記事のウエイト部の画像はこちらの個体の物です。
作動ストップについては、途中で説明致します。



ベースはCQB-Rですので、バレルカットは必要無く、テーパー追加加工となり、中身はロッドを使用しません。
それにより、純正スプリングでのスペックアップが可能になりますが、使用バッテリーとのスペックバランスが重要です。
ハイスペックのバッテリーは、セミオートで様子を見てからのご使用をお願い致します。

中身のご説明です。



レール部分の研磨・軸受けの交換・トリガースプリングの矯正を行っています。



ピストンは破損直前の状態でしたので、新品と交換しています。
サイクルに追い付かない(タイミングズレによる消耗)の状態でしたので、考慮してチューニングしていきます。

ピストンヘッドは1.5mmの4つ穴開けのみとし、ロッドの取り付けはしておりません。
ピストンの減速率を抑えられるので、スプリングの交換は不要です。

ただ、重量弾前提の為、HOP部分での抜弾抵抗が大きくなるのですが、そこはチャンバー側で解決できるようにします。



交換したピストンの歯の一部をカッターにてカットしておきます。

ギアは、イーグル製の強化ギアに交換して、シム調整を行います。
比較的、タイトにセッテイングしています。

モーターもHC30000に換装しますので、実質サイクルは上がる仕様になります。
本来ならコストの関係で、交換しない予定だったのですが、もう1丁でモーターの交換を余儀無くされたので、次世代の1000モーターをそちらに移植し、代わりにHC30000モーターに換装して、双方の効率化を図った次第です。
ピストンの破損状況から、前進スピードの確保が必要になりますので、バランス取りに要注意ですね。



ピストンの前進抵抗を低減させて、スムースに圧縮して、サイクルにも対応できるように、グリスはXabier製のイエローグリスを選択しています。



ここで、作動不良の原因の説明になります。

マガジンからのフォロアーで作動させる、ボルトストップのパーツが欠損しておりました。
ご自身での分解組み立ての際に誤って。折ってしまったようです。
ボルトリリースボタンとの掛かり部分が失くなってしまっていて、作動の振動で、スイッチのロックが掛かってしまう状況でした。
交換するパーツもすぐには用意できない為、後日入荷した際に取り付けるという状況での妥協処理となりました。
現状はパーツを外しておき、ボルトストップ機能が効かない状態で使って頂きます。
それ以外は問題ありませんので、ノーマルマガジンを使用しない方なら、無いままでも良い状況です。

スプリングガイドは、ベアリング付のLaylax製と交換して、ベアリングの厚み分のテンション増圧で、初速はちょうど良いレベルに達します。



チャンバーは、当店のレンジアップ仕様となり、対応も0.25~0.28gのセッティングとしてあります。
いくつかパターンがあるのですが、低出力のメカボックスセッテイングですので、HOP部分のストロークが稼げるように、テンション部分での押さえを弱めで安定化させるように、少し固めのラバーシートをサイズ調整して使用します。

HOPシートは通常のチューニングと変わらずの固さで、厚手の物を使用しています。
グリップの効き易い柔らかさですので、押さえの力が少しで済み、抜弾抵抗を最低限で可能にする調整になっています。

出口テーパーや、入り口の仕上げ直しを行っています。性能面でカットできない部分ですね。

そして、ウエイトの補正です。



スムーズに動いてくれる分だけ、ピストンとの連動負荷も減り、戻りが早い分、ピストンの負担が減らせます。

本当に、これをやるだけで改善されます。
今まで、頭を痛めていたのが嘘のようです。

閃きの足りなさに、老いてしまった自分の脳みそを、実感させられてしまいます・・・(涙)
たった、これだけの事に、なんで気が付かなかったのでしょう?
頭が堅くなってしまった証拠ですね。

最終的に、0.2g時 95m/s以下  0.25g時 85m/s以下  0.28g時 80m/s以下 となっており、
ストック部のアダプター交換で、ミニコネクター対応の仕様になりました。

スプリングのレートの関係で、ハイスペックバッテリーは向きませんが、レンジアップでの飛距離の増大は保障致します。

重量弾での使用ですので、怪我の無い様に遊んで頂ければと思います。


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)  未定

  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
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Posted by コンバットドール  at 20:00Comments(0)次世代DOLLカスタム

2014年11月07日

申し訳ありません。追記 9時にオープンしました。

本日の開店時間は遅くなってしまいます。
昼間の仕事の都合で、1時間くらい遅れてしまいます。
ご迷惑をお掛け致しますが、ご容赦ください。

8時頃には開店できると思っていたのですが、9時頃になってしまいそうです。
11時までの営業と致しますので、御用の方は、お時間をズラして頂ければ幸いです。

9時に、オープン致しました!
ご迷惑をお掛け致しましたm(_ _)m  


Posted by コンバットドール  at 17:23Comments(0)臨時告知

2014年11月06日

次世代 M4 SOPMOD レンジアップ「山」

COMBAT DOLL の店主です。

今回は次世代M4のチューニングですが、トラブル付きの状況です。



ギアやピストンの破損も無いのに、ギアロックし易くなる場合があります。

今回は、その対処の解説もしています。詳細は、後半に解説致します。

チューニングの内容です。

クライアント様のご要望は、まず、飛距離が欲しいという事でした。
ゲームの環境から、0.2~0.25g近辺でのレギュレーションの中で遊ばれていましたので、それに合わせてセッテイングです。



まずは、バレルサイズの調整です。

次世代は、リコイルウエイトの振動が大きいので、バレルは短めにしておいた方が集団性が確保し易くなります。
ロングレンジ化する上でも、インナーは短めが良く、HOP回転のロスを減らすのに有効です。

この辺は、流速チューンと呼ばれるカスタムと同様の理屈ですが、メカボックスのパワーを基準としてバレル長や内径で調整する流速チューンとは、ちょっと違います。
HOP回転とバレルで命中率や飛距離が決定されるのを基本として、そこにパワーを合わせたメカボックスをセッティングしていく状況です。
基本は「長掛けHOP」と「BB弾に合ったインナーバレルの内径」での長射程仕様になります。

アウターバレルの空走距離が多少ありますが、マルイ製品のクオリティーなら問題ありません。



インナーバレルの先端のブレ止めは、アウターバレル内にシムシートをインサートして解消してあります。
(画像無し)

メカボックス内部です。



当店では、必要以上に部品交換をするのをお勧めしておりませんので、純正パーツで問題が無い部分はそのまま使用します。



最終圧縮比を高めて、バレル内のBB弾の減速をカバーする二次加速ロッドの取り付けをします。
カスタムパーツでの加工もできますが、純正パーツからも可能です。1.5mmの4つ穴を追加加工してあります。
副産物として、エアダンパー効果で打撃衝撃が緩和され、命中率と耐久性の向上に貢献できます。
但し、個体調整が必要な場合もありますので、参考にされる方は、根気良く長さや太さの調整セッティングを行ってください。
当店では100以上の取り付け経験から、見当が付け易く、簡単に説明しておりますが、実際の施工は苦労する可能性が大きいです。



シリンダーは、285mmのインナーバレルに合わせて、マルイ純正の穴あきシリンダーに交換です。
バレル長の285mmへのセッティングは、後々のアウターバレルの変更や、サイレンサー装着時の効果増を狙ってのセッティングです。
リコイルをキャンセルすれば、普通の電動ガンですので、サイレンサー装着時の効果が発揮されます。

スプリングガイドはベアリング付のLaylax製品に交換です。ピストン側にベアリングがありませんので、ガイド側に欲しくなります。
スプリングは、次世代対応品ではなく、STD用のMS90スプリングを使用します。



軸受けは、Laylax製のメタルに交換します。
圧入が大変ですので、専用の冶具とプレスを使用します。当店ではボール盤だったりしますが・・・(笑)

レール部分の研磨も行ってあります。仕上げの良いマルイ製ですから、極端な研磨は必要ありません。

トリガースプリングは、過去の経験から、必ず曲げています。必要無いかもしれないですが、保険的な処置です。



ギアは、イーグル製(LONEX製)に交換しています。当店では次世代で使う事が多いブランドですね。
リコイルの衝撃がありますので、ここは強化パーツの選択となります。
一番良いのは、Laylax製だと思いますが、今回のチューンなら、このブランドで十分です。

シムセッテイングを行って、グリスアップします。
グリスは、Xabier製のイエローグリスを選択し、抵抗の少ない潤滑性で使用します。シリンダー内部も同じグリスです。



スプリングとスプリングガイドにも塗布します。
ガイドの内部もグリスアップします。ウエイトのロッドとの潤滑も重要になります。

ストックパイプのネジ部分には、アルミテープにて、ネジの遊びを緩和しておきます。
これが有ると無いとでは、実際の耐久性がかなり違ってきます。完全解決できないのが珠に瑕ですが、簡易補強の対応です。

チューニングは上記までで、初速はマルイバイオ0.2gで95m/s以下、同0.25gで85m/s以下であり、飛距離も十分に取れ、50m先のマンターゲットをヒットできる性能です。

追記
モーターも、HC30000に交換されております。
画像に納めていなかった為、失念していました。 申し訳ありません。

しかし・・・ 問題が発生しました。

クライアント様の使用しているバッテリーがNi-MH9.6Vの専用タイプのバッテリーなのですが、頻繁にロックが掛かる状況に・・・
バッテリーのスペック不足も疑われるのですが、スプリングレートから考えても、そうなるのがおかしい状態です。
Li-Po7.4V2200mA25Cクラスなら、問題無くドライブしてくれますが、SOPMODバッテリーでは、トルク不足でロック・・・?

過去にもいくつかあったのですが、その時は、Li-Poバッテリーに仕様変更して頂いて、取り合えずクリアとしていました。
疑問が残りつつも・・・ です。

実際、この症状の根本的な原因を理解したのがつい最近で、この解明の為に長期お預かりさせて頂いている個体がありました。
そのおかげで、やっと理解できたというのが実情です。

結論として、「ウエイト」に原因がありました。
正確に言えば、ウエイトに付いている「ロッドのガタ」が影響していました。



画像は別の個体の物ですが、クライアント様のウエイトは、後端の取り付けネジが、頭部分でねじ切れてしまい、外側からCリングで閉じるという状況になっております。クライアント様の目の前での補修となり、お恥ずかしい部分を見せてしましまいました。

ただ、この黒いプラのリングを外す時は慎重に行わないと割ってしまいます。このリングが無いと作動に問題が出ます。
分解される方は、慎重に作業願います。



画像のように、隙間が大きくなっている為、ピストンが後退する際に「へ」の字になってしまい、抵抗が大きくなりギアロックします。
ギアロックと言うよりは、「抵抗増大によるトルク不足での停止」になる訳です。ヒューズが無ければスイッチが焼ける心配のある状況です。

画像のように、アルミシムを巻き付けて、隙間を失くします。

この対処をした途端に、サイクルまで若干上がりました。思っているより負荷抵抗が大きかったようです。

それとは別に、バッテリーをLi-Poの7.4V1450mA40C(イーグル製)対応に交換頂きました。
サイクルも立ち上がりも、STDタイプと遜色無い状態になりました。やっぱり40Cって、凄いですね。
クライアント様は、ロック状況で意気消沈されていたのですが、原因のクリアとバッテリースペックのアップで、ご満足頂けた状態で終われました。ホッと一安心です。

ある程度、使い込んでいる次世代M4シリーズで、ロック状況が頻発するようになったら、ここをご確認ください。
ギアやピストン等の内部破損は別ですが、中身に異常が無い場合は間違い無く改善されます。

最低限の負荷でのチューニングで、動作音も最低限ですので、ウエイトのスプリングを前後入れ替え、リコイルキャンセル状況なら、サイレンサー効果も増大し、1機種で、2通りの運用が可能な銃に仕上がっています。

フィールドに合わせて、選択使用頂ければ、フィールドでのスキルアップに貢献できると思います。


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)  未定

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2014年11月05日

電動ガン用 ゼンマイ式 多弾数マガジン メンテ・修理

COMBAT DOLL の店主です。

今回はサラッと、M16用300連マガジンのメンテナンス修理です。



意外と外部から砂埃などが入り込んで、汚れます。

画像は、簡単に汚れを落とした状態です。柔らかい布で、汚れを拭き取ります。

巻き上げのゼンマイ用ギアの隙間や、装弾時にゴミが入ってしまう場合がほとんどです。

ポピュラーなケースとしては、BB弾の袋を閉じているホチキスの針でしょうか・・・
最近は、使用されている物が少なくなってきているので、あまり聞かなくなりましたね。

給弾ルートのゴミは、顕著に影響が出てしまいますし、ゼンマイのギア部分などの隙間も、ゴミで動きが悪くなったりします。



ゼンマイが変形してしまっている心臓部(右側)

砂埃が入り込んで、かなり磨り減っている巻上げギアの接合部(左側)



ゼンマイの変形部分のアップ。

マガジンから弾を抜く時に、空でフル回転させてしまうと、オーバーランでこうなります。

変形した部分を折り取って、曲げ直しします。

参考ですが、中華製は、ゼンマイの板厚が厚い物が使用されていて、癖が付き易い状態の物がほとんどです。
巻き上げは、マルイ製品が一番良いと思います。



組み上げ直前です。

アウトドアで使用する場合は、このまま組み上げます。
柔らかい布で、ルートを磨く程度です。

シリコンを噴いて、滑りを良くするのは、インドア用に限りですね。
シリコンの油分で、埃や砂粒がくっ付いてしまい、逆に面倒になります。

上がりの悪くなったマガジンは、クリーニング・メンテナンスが必要ですね。


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)  未定

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Posted by コンバットドール  at 20:00Comments(0)電動修理メンテナンス

2014年11月04日

PDR-C リチューン 耐久性向上

COMBAT DOLL の店主です。

今回は、PDR-Cの耐久性向上でのリチューニングです。

クライアント様より、すでに個人カスタムを試みて壁にぶち当たってしまった個体を譲り受けた物をリチューンして欲しいと言う要望でした。

セッテイングは、0.2gBB弾にて、90m/s前後のスペックで、各部耐久性を考慮した長持ち仕様にしたいとの事。

こちらも、相当の期間のお預かりになってしまった固体です。

クライアント様には、長らくお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした。


正直なお話ですが、この90m/s位に抑えてのチューニングが、一番バランスを要求されるので、手間が掛かります。

気密がバッチリ取れてしまうと、否が応にも初速が上がってしまいます。

初速を抑える選択肢としては、三択になり、

 ① スプリングレートの最低限での最適化 (マルイ製のSTD用のスプリングでちょうど良い位)

 ② エアロスを発生させ余剰パワーを逃す (耐久性向上の理由から負荷低減の為 敬遠)

 ③ シリンダー容積の最小化 (BB弾によってのムラが大きくなるので却下)
  ※PDR-C カスタムレポート 低初速 後編 と PDR-C 再調整 をご参照ください

と言う状況になりますので、迷わず①を選択してのセッティングを行います。
②で調整する方が楽なのですが、個人的なこだわりもあり、どうしようもなければ②になってしまうと言う状況にしてしまうといった感じです。

それでは、チューニングになります。



各部パーツも交換され、メカボックス内部も研磨の必要な部分をキレイに仕上げてあるという状況でした。

最初にお断りしておきますが、チューニングされていた方は、基本に忠実で、丁寧な作業をされておりましたので、PDRで無ければ十分にスペックアップされていたと思います。
本体の位置矯正が最も重要になるこの機種は、やはり数をこなさないと見えてこない部分がありますので、仕方が無いと思います。

強いて言えば、0.2gの使用を前提の今回のクライアント様には、Laylax製デルタストライクバレルは不向きだった事くらいですね。

本筋に戻りますが、給弾ルートとピストンレールの研磨はキレイに処理されていましたので、タペットプレートの溝を追加研磨しました。

タペットプレートのスプリングも交換されていましたが、空間の広げが無かったので、追加加工しています。

スイッチ部分には、アルミシムを貼り付けて、スイッチブロックのガタが失くなるようにします。
FETの信号線に変わるので、コードの弾力での押さえが足りなくなり、ガタが発生してスイッチの動作に不具合が出る為の対処です。

ギアはPDRの純正ギアのままですが、問題ありません。

モーターは。マルイ1000Sモーターに換装されており、ガタ防止にアルミテープが巻かれていました。



ピストンも歯の部分がフルメタル化されたピストンに交換されており、ヘッドも合わせて交換されています。
特に問題はありませんが、ヘッドにはダンパー兼二次加速ロッドを追加装備しています。
耐久性アップと清音化、及び、スプリングレートの調整をし易くするのが目的です。



シリンダーヘッドのノズルの内径が小さめなので、ロッド先端は現物に合わせて加工調整します。ヘッドの当たり面のラバーもそれに合わせて加工します。

シリンダーはLaylax製のステンシリンダーDタイプが使用されていましたが、内バリが少し残っていましたので、追加仕上げしています。



タペットプレートの磨耗の低減として、カム部分の研磨を行います。
シムも再調整を行い、マルイのピニオンギアに合わせたセッテイングにします。

スイッチは、オムロン製に交換です。ここは信頼性としてのパーツ選択での交換になりますね。
パーツは同送して頂いております。



各パーツの調整が済み、グリスアップを行って組み上げます。
グリスは、シリンダー内部、レール部分、ギア、全てXabier製イエローグリスを使用しています。

次にFETの組み付けです。



IR3713を使用し、15Aの板ヒューズを取り付けた状況の回路になります。

ヒューズを取り付ける関係から、チャンバー下部に納めてしまうのですが、ヒューズが切れてしまった場合は、ある程度の本体の分解が必要になります。



組み上がったメカボックスアッセンブルです。

本体との位置調整用として、0.2mmのシムを貼り付けて、メカボックス前方を持ち上げています。これは最終状況です。
ここは、PDRの個体ごとに変わってしまいますので、必ずこの厚みという訳ではありません。

そして、チャンバーとバレルです。



0.2gBB弾での運用ですので、長掛けHOPによるレンジアップは不向きです。
マルイ製品と同様に、ゴムチューブでのHOPテンションを掛ける仕様にします。
チャンバーパッキンはシステマ製を使用しています。仕入れ先の問屋さんが在庫確保をしてくださっています。
チューブ対応のテンショナーは、既設されていた製品を使用しています。

インナーバレルは、マルイ製品を283mmにカット加工して使用しています。
サイズが半端なのは、カットの際にマーキングを勘違いしてしまった結果ですが、性能に差はありませんので、そのまま組ませて頂きました。



マガジンキャッチの補助カーラーを装着し、ボタン部分の作動のスムースさを確保します。
フタのパーツの塗装の厚みで、押さえられてしまう状況もありますので、カーラーの高さも重要な要素になります。

アウターバレルの固定ブロックの位置調整加工を行っています。
実際問題、ここの調整が一番の重要なポイントになります。

この個体は、ここでかなり手こずってしまいました。
最初のオーナーさんが壁にぶち当たってしまったのも肯けます。
高さと左右の振りの調整が必要でした。

ここが上手く行かないと、タペットプレート用スプリングの低減による、パワーロス(閉鎖不良)や給弾不良(BB弾の押し上げテンション負け)がクリアできません。

削り過ぎては取り返しが効かないので、繰り返しの組み込み確認を行いながら、少しずつ調整加工をしていきます。
運が良いと、加工調整の必要の無い個体もあるようですが、当店ではまだお目にかかっておりません。
BB弾のブランドやロットでも差が出てしまうので、本当に微妙な部分です。

タペットプレートの交換部品が手に入り易ければ、壊れたら交換という状況で、初期のスプリングの方が作動は確実なのですが、そうでは無いのが厳しい現実です。



位置矯正が完了し、スプリングレートを調整して、ようやく完成となります。
スプリングガイドは社外品の物が使用されています。固定ネジの部分に安心感があるパーツですね。

今回は、ピストンにウエイトを追加せず、ダンパー効果による圧縮比の低減を、スプリングのレートをカーラーで調整する形を取って、0.2gBB弾で90m/s前後で安定させるセッテイングと致しました。

スプリングの負荷の低減で、動作音も静かになり、サイレンサー装着時だとかなり静かな銃に仕上げてあります。

クライアント様からは、「雲泥の差」と言うお言葉も頂き、ホッと胸を撫で下ろすことができたチューニングでした。

大変長らくお待たせしてしまったにもかかわらず、お褒めのお言葉を頂けたのは、非常にありがたい事でした。
今回のチューニングオーダーありがとうございました。


追伸 PDRをお預け頂いているクライアントの皆様へ

 まだまだ、PDRをたくさんお預かりしている状況ですが、お待ち頂いているクライアント様には、ご容赦頂ければと思います。
 順次、取り掛かっておりますので、時間のご猶予をお願い致します。

    その他の機種をお預かりしているクライアントの皆様へ

 一筋縄では行かないアイテムが多く、時間が掛かってしまっており、長期間お預かりになってしまっている状況となってしまっております。
 もうしばらくご容赦頂ければと思います。


     COMBAT DOLL 店主 中根

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2014年11月03日

MG42 サイクルアップ レンジアップ「山」 本体矯正

COMBAT DOLL の店主です。

前回に引き続き、MC42 の本体矯正編です。

この個体のゆがみは縦方向となっていて、しかも微妙なレベルと言えば微妙なレベルで、外から見る限りでは気が付かない状態でした。



実質、この部分の100%のクリアがやり切れず、タペットプレートのスプリングが交換できなかったというのが実情です。

初期状態では、ノズルの可動域が確保できず、エアロスが大きかった為、強めのタペットプレートスプリングと、かなり強めのメインスプリングで、パワー調整が行われている個体でした。
インナーバレル長も650mmありましたので、それによるパワーロス率が大きかったのも一つの要因です。

前回の記事の通り、タペットプレートのスプリングをマルイ製品に変えてしまうと閉鎖不良が起こってしまい、BB弾の重量に合わせてHOPを掛けて行くと、失速率が大きく、レンジアップに向かない状況になってしまいました。

位置ズレが微妙だった為、無理な変形矯正は行わない方向で調整致しました。
やはり、曲げ癖がついてしまうと、強度的な不安が発生します。
なるべく、パーツごとの取り付けの調整で、まかなえるようにしております。



まずは、アウターバレルの固定となる、フロントスクリュー部の締め込みをしておきます。
押し付けられる先が、茶色の樹脂製ですので、あまりきつ過ぎるとパーツの変形や割れを起こしてしまいますので、閉め過ぎず緩過ぎずにします。
ネジピッチが細かく、ネジロックの使用で分解不可になってはいけないと思いましたので、締め込みだけにしてあります。

ハイダー部分もカタカタ言ってしまいますので、パッキンをはめ込んで、ガタ取りをしています。



グリップ部と本体を固定するロックピンの位置も合っておらず、チャンバーとの位置関係を確認した上で、調整を行います。
ヒンジ部分がアルミ製でしたので、無理に押し込めば通らない訳でもなかったのですが、捻じれや歪みの元になりますので、部分的に変形と加工で対処しています。

本体下部の膨らみは、初期状態では僅かに出過ぎで、少々たたき戻してから固定ネジにワッシャを挟む事で高さの調整を行い、横方向にもズレていましたので、ネジ穴の楕円化と、ヒンジパーツの削りで左右の位置調整を行っています。



元々、かなり捻じれた状態でメカボックスが固定されていましたので、位置矯正をすると本体とのネジ穴の位置がズレてきます。
3箇所は、遊びの範囲でまかなえたのですが、1箇所は大きくズレてしまっています。



ネジ受けの窪みの範囲もありますので、考慮して逃し方向を決めて加工します。

実際には、メカボックスのノズル側を、下に押し下げてネジを締めて固定する状況です。
ネジの締めが緩んでくると、パワーロスを発生させる可能性があります。

現状として、旧製品ではありますが、Laylax製のスプリングM110ではセクター3枚カットの状態でもパワー的に危険範囲な状態になっています。

位置矯正の結果で、ノズルの引き戻しの抵抗が減っているので、タペットプレートのこれ以上の変形は無いと思います。
素材としての強度は十分ありそうですので、簡単には破損しないと思います。

0.2gBB弾にて、95m/s未満 0.25gにて85m/s未満にセッテイングしてありますので、安心してご使用頂ける状態にできました。
サイクルも Li-Po 7.4V 2250mA 25C で、秒間22発前後となっていますので、実物並みのサイクルとなっております。
ただ、40Cレベルは使用を避けて頂きたいと思います。
40cmのインナーバレルに合わせたチューニングですので、ピストンを破損させてしまう危険性が高くなります。



それと、リアサイトの取り付け基部が緩んでおり、曲がっていたので、取り付け直しをしています。
タンジェントサイトのラッチ部分もロッドのサイズが細くなっていた事から起こせない状態でしたので、シムスペーサーで補正してあります。
ただ、本体側の形状の制限で、僅かに左に寄っている状態です、フロントもリアも左右調整がありませんので、サイティングの際は、癖を掴んで頂ければと思います。



マガジンの配線も、給弾パイプの位置と合わせて収納可能な位置に変更してあります。
コネクターの位置が、画像付近に来るようにして頂ければ、アダプターも問題ありません。



アダプターには、コードの逃し分を削り込んでありますので、そこへはめ込んで頂ければと思います。
この個体は、フィードカバーとアダプターの隙間が無かったので、ラバー貼り付けでの押さえ調整は必要ありませんでした。

位置矯正の難しさから、何度も納期が延びてしまい、クライアント様には大変ご迷惑をお掛け致しました。

本体の変形や、ネジの緩みが無い限りは、初速や弾道に問題は出ないと思いますが、異常がありましたら、いつでもご連絡頂ければと思います。

この記事を見て、参考にされる方は、地道にコツコツ調整をして頂ければと思います。


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)  未定

  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
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2014年11月02日

MG42 サイクルアップ レンジアップ「山」 チューン

COMBAT DOLL の店主です。

今回は、AGM製 S&T販売 MG42 のチューニング記事です。

クライアント様には、2ヶ月以上お待たせしてしまったチューニング品になります。
随分、長い期間お預かりとなってしまい、申し訳ありませんでした。
時間が掛かった理由は、解説記事に折り込ませて頂きます。

要望としては、サイクルアップと耐久性を前提としたご要望で、予算があるので、レンジアップ化となったチューニングです。

ロットとしては最新になる固体でした。



スプリングガイドのドラムは、削り出し品に変更され、スムースに脱着可能となっています。



メカボックスの合わせも、当然ピッタリ収まっていて、チューニングでの苦労は少ないと思われました。



アッパーからの作業に入ります。
相変わらず、怪しい臭いのするヤバそうなグリスは、クリーニングして綺麗にします。



シリンダーは、メッキ製品なので、容積調整の穴あけでの剥がれを嫌って、マルイ製品を加工して使用します。
全長の調整で2mmのカットと、40cmにカットするバレルに合わせた、容積調整の穴あけと、内面の再研磨をしています。

ピストンはセクターカットしますので、Laylax製のハードピストンとジュラコン製のヘッドに交換します。



ピストンの金属歯のベースが薄い為、ギアとスプリングのトルクの関係で、折れてしまう可能性がある為、モーターのタワー部分を使ってスリーブを作ります。このタワーは、交換するモーターから流用しています。

スプリングの圧縮長の関係もありますので、その限界までスリーブ(タワー)の長さを調整します。
スリーブが押さえになり、逃げが減る分、折れ難くなります。

ピストンの全幅も違ってきますので、ピストン側のレールと、メカボックスアッパー側のレール部分の幅の加工も行っています。
そのままでは、ピストンが締め付けられて、動かなくなります。
ピストンが消耗してしまった場合は、同製品なら加工取り付けが必要になりますので、ご注意ください。



スプリングガイドも長さの調整が必要になりますので、システマ製(絶版品)を使用し、6mmほどカットして使用します。
ドラム部分のスプリングガイドとのはまり面の段差が深めだったので、回転止めピンの位置調整で、一部削り込んでおきます。

スプリングも、純正品は強くなってしまう為、レートダウンで交換しています。
画像を撮り忘れたか消してしまったようで、今回掲載できておりません。申し訳ありません。



今回のロットは、タペットプレートのスプリングが強く、PDRと同等の強さの物でした。
タペットプレートは圧縮変形しており、本来なら交換調整をした方が良い状態です。

ここが、今回のチューニングの肝になりました。
本体調整で、センターを確実に出せていれば、交換できたのですが、最終的に見送りになってしまいました。
試射の繰り返しの確認で、これ以上の圧縮が見られなかったので、妥協する形となりました。



アッパーは、上記までの状態です。

引き続き、ロア(グリップ)部分です。



セクターギアは3枚カットとし、ギアの交換はしておりません。
シムの追加調整を行って、作動のスムースさを出します。

今回の個体は、ベアリング軸受けのフランジは1箇所のみで、僅かな割れでしたので、優秀な状況です。

グリスアップは、Xabier製のイエローグリスを使用しています。



モーターは、マルイ製のHC30000のロングを用意し、タワー部分を、先に挙げた通り、ピストンのパーツとして加工流用しています。

ピニオンギアは、マルイ製の方がベベルギアと合っていますので、そのまま使用します。
噛み合いの調整は、ピニオンギアの位置の変更でしかできませんので、ギアのシムと再取り付けの際に調整します。



グリップ下部の配線は、スリングスイベルの取り付けを考慮して、上段の溝にまとめます。
画像はありませんが、ゴミの侵入防止にウレタンを詰めて、対処してあります。

配線の変更はスペースの関係で行っておりません。
サイクルが早くなり過ぎても、マガジンの給弾が追い付かなくなってしまいますので、ちょうど良い抵抗と考えています。

メカボックス内部は上記の通りです。



そして、チャンバーのレンジアップ化です。

インナーバレルを40cmにしたいのですが、カットするしかありません。
画像の通り、チャンバーへの固定溝の位置が違う為、交換するバレルが無い為です。



当店仕様のレンジアップチャンバーで、独自のシートをはめ込み、パッキンの突起はカットして使用します。
テンショナーはBB弾の重量設定に合わせて、調整されています。

クライアント様へ、確認させて頂いた所、0.25gが基本との事で、0.25gを基準にセッティングさせて頂きました。

本体内部は、上記までとなります。

本体外部の矯正等は、次回の記事にて、ご紹介させて頂きます。

とにかく、この個体は、内部パーツは優秀だったのですが、本体外部の微妙な歪みで、苦労させられた個体でした。
その調整での、長期チューニングとなってしまった事を、クライアント様へ、深くお詫び致します。

次回の分も合わせて、ご参考にして頂ければと思います。


     COMBAT DOLL 店主 中根

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2014年11月01日

マルイ ハイサイクル MP5 レンジアップ「山」

COMBAT DOLL の店主です。

今回は、マルイハイサイクルMP5のレンジアップ化と初速アップのチューニングです。

クライアント様の要望で、なるべく低コストでのチューニングを前提とした物です。



基本的に0.2g時に80m/sくらいなのが、ハイサイクルシリーズの基本スペックになっています。

95m/s位まで上げるには、スプリングのレートが上がるので、サイクルが多少犠牲になります。
対応策として、イーグル製の40Cのミニタイプ7.4V2250mAのバッテリーをお勧めさせて頂きました。
バッテリーの部分は最後に説明させて頂きます。

さて、本体のチューニングですが、まずは、レンジアップ「山」仕様です。



インナーバレルは、純正の加工と仕上げ直しを行います。
これだけでも、精度の違いが出てきます。



当店、お馴染みのレンジアップ仕様です。
BB弾の重量に合わせて、個体ごとにセッティング致しますが、今回は0.2~0.25gとしてあります。
パワーとのバランスもありますので、最低限のスプリングレートに合わせてのセッティングです。



メカボックスに関しては、低コストでの調整としておりますので、必要最低限の交換と調整です。

レール部分の研磨で、ピストンの作動抵抗を減らします。タペットプレートの溝も同様です。
軸受けは、そのまま純正のメタル軸受けを使用します。



ピストンとシリンダーも純正品で、ヘッドのみ、アルミ製の8つ穴の物に交換し、ダンパーロッドを取り付けて、圧縮比が高まるように調整しています。シリンダーヘッドはロッド対応の加工をしてあります。
打撃の緩和も考慮し、フロントの華奢なMP5の欠点をカバーします。



スプリングは、強めの物をカットしていき、パワーと負荷のバランスを取るように調整します。
ガイドは、ベアリング付の物に交換してあります。

ギアは、純正品を使用し、シムを再調整します。
グリスアップはXabier製イエローグリスで行っています。

メカボックス内部とチャンバーの加工は以上です。モーターも純正のHC30000モーターです。
サクッとできているように感じるでしょうが、調整の繰り返しになっておりますので、手間暇は掛かっています。

初速は0.2g時93m/s前後 0.25g時85m/s未満となっています。



本体に組み込み、作動確認をしたところ・・・

40CのLi-Poバッテリーは、半端無いです。サイクルが秒間30発近くまであがってしまいました。
セクターチップも付いておらず、給弾も微妙です。純正の200連マガジンでギリギリ追い付く感じです。
古くなった物や、低品質のマガジンではきつそうです。
40Cの吐出で、ここまで上がってしまうとは思いませんせんでした。

この状態で、お渡ししたのですが・・・



純正のスパーギアがトルクに耐えられず、こんな状況に・・・
2・3ゲーム遊んで、こうなってしまったそうです・・・ 

クライアント様、こちらの読み違いで、ご迷惑をお掛け致しました。

STDハイサイクルタイプの中古カスタムギアを使用し、セクターカットにて修理対応をさせて頂きました。
ギア比が若干落ちますので、サイクルも抑えられ、セクターチップも標準装備の製品でしたので、給弾も問題ありません。

Li-Po7.4V3000mA25Cのバッテリーで、秒間24発前後でしたので、40Cのバッテリーでも追従可能なのと、ギアも強化された形になりましたので、安心してお使い頂けます。

こちらのセッテイングミスが原因でしたので、勿論、追加料金も発生致しませんのでご安心くださいませ。

しかし・・・ 40Cになるだけで、ここまで違う物なんですね。
マルイ製品のノーマル状態なら、確実に逝ってしまうスペックでした。
今回は、良い勉強をさせて頂きました。


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)  未定

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