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Posted by ミリタリーブログ  at 

2015年03月31日

電動ハンドガン チューニング例

COMBAT DOLL の店主です。

今回は、クライアント様へのチューニング効果の検証モデルとして使用した銃のご紹介です。

ベースはG-18Cですが、初期生産のアイテムであり、相当年季が入っています。

用途目的に徹したチューニングを行った一例になりますが、かなり特殊な仕様ですので、お目汚し程度です。

スナイパーのサイドアームとしてとにかく静かにしてみるという発想からの使用例です。



内部も勿論ですが、外側からも音を消す方法として、米軍のキャンテーンケースを利用しています。
発想的には、昔のスパイドラマでは、寝室に居るターゲットに対して、フェザーの枕で音を殺して暗殺すると言うシーンが多々あります。
フィールドに枕を持ち込んでは、寝てしまうといけませんので、銃その物にカバーを付ける事にしました。

ガスブロではできない芸当ですので、固定式のガスガンと電動ガンならではの方法です。
画像に「卑怯仕様」としてあるのは、本当に音が消せます。その上、銃が見えなくなるので、カモフラ的要素も強く、気配を消して潜んでいると、オモシロイように、ヒットが取れる上に、同じ所にターゲットが入り込んでくれます。
勿論、他からの攻撃音に合わせて撃ちますので、撃たれた方はどこから撃たれたかが判っていても、後続にはわかりません。

僕自身のゲームキャラのせいもありますが、本当に「ずるい!」と言われてました・・・
(褒め言葉として受け取っていました)

気がついたら、ライフルそっちのけで、メインアームです。ブッシュ戦やインドアでは、かなり重宝しています。



中身は、電動G-18Cです。カバーに合わせての付属装備です。







画像のような状態ですので、夏場は汗でベタベタになってしまうので、カバーは使えません。
バッテリーが、ニッカドやニッスイの時は、冬場でも保温が効いたので、作動良好にできました。

内部のチューニングは、最新の物に変更して、当時より静音性を上げていますが、ゲームの投入を避けているのが現状です。
初心者の方々に向けて撃ち込むのは気が引けます・・・ 
キャリア組の悔しがる顔が見たいからです(笑)



ダンパーロッドは、4mmと4.8mmでの試験運用で、それぞれの特色があります。
スプリングレートが強いセッティングの場合は、エアダンパー効果を高める為に、小径の4mmの選択が良いでしょう。
先に紹介した画像の物は、4.8mmの仕様にしています。
ダンパーロッドは耐久性の向上と、上下にシェイクされる手ブレの軽減を考慮した精度アップとなっています。



スプリングは、卑怯仕様に限り、VSR-10の純正スプリングをカットした物にしています。
レートは純正と変わりませんが、グリスアップでの静音性には効果的だったので、この選択としています。

前回の記事の通り、純正嵩上げにするか、スプリングレートアップ交換・交換の上嵩上げ等、選択肢がありますので、希望設定初速に合わせて組み上げます。

ベアリングの軸受けは、スプリングレートのアップ(嵩上げも含む)場合は、必ずお勧めさせて頂いています。
シリンダーも初速アップなら、フルストロークの物が良いでしょう。



卑怯仕様の中身です。
インナーバレルは、PDI製の6.05mmで、昔販売されていたサイレンサーアタッチメントとのセット物を使用していますので、バレル長は130mmくらいの物ですので、インナーバレルでの加速アップをしています。
初速は70~75m/sの設定です。あまり上げると音が大きくなるのもあるのですが、相手が遠くても撃ちたくなってしまいますので、抑えてあるのが実情です。



4mmのロッドでの中身です。
こちらは、スプリングレートアップ(15%程度)と嵩上げ、インナーバレルは内径6.05mmで135mm長のPDI製のバレルを組んだ本体にセットされます。

実験機はこちらですが・・・ 
ちょっと変わった形ですが、ご了承ください。



昔のMGC(既に廃業したメーカー)で発売された、限定品のヘビーコンプです。本来はストレートフレームのモデルなのですが、電動ではそうもできないので、コンプとリアサイトの移植の為の取り付け加工をした実装例です。
最近の方は、知らないでしょうが、こんなのが流行った時期があったんですよ。









一応、画像で簡単に様子をご紹介です。現状、こんな部品は手に入りませんので、同じ形へのカスタマイズはできませんので、ご了承ください。
ただ、このコンペの取り付け方法の利点として、チャンバーでの気密ロスが変形により発生してしまうG-18Cですが、押さえ込まれて解消できている事です。
アンダーレールを取り付け、コンプで抑えるような取り付け方法にすれば、フレームの劣化がカバーできる状況でした。

初速は80m/s前後で設定しています。耐久性を考慮すると、この位が無難です。

劣化を考慮した、給弾不良の対策としては、



ノズルの先端の削り込みです。
ノズルとチャンバーの合わせが開いてしまうと、エアロスが発生し易くなってしまい、パワーダウンげ顕著になってしまいますが、パワーダウンで、メンテナンス時を判断します。

チャンバーのレンジアップ化については、0.2gでの性能アップは望めないので割愛させて頂きます。
0.25gのBB弾では、パワー不足が明白で、それを補うチューンアップは、耐久性を著しく下げてしまいます。
やはり、0.2gの運用が無難ですね。



従来のバッテリーを持て余しているのなら、そのバッテリーからアダプターを作成します。
ご希望があれば、お知らせください。

それと、G-18C・M93R・USPの3機種の場合は、マガジンの改良が必要です(画像右)。



リップ部分の通りが悪く、給弾でも発射でもBB弾に傷を付け易い状態になっていますので、チューニングのご依頼の際は、お手持ちのマガジンを同送頂くか、画像を参考に、ご自身で施工して頂くかになります。

M9A1やハイキャパは改良されていますので、そんなに心配はありませんが、最近のバイオ弾は、コーティングが柔らかくて削れ易い製品ですので、マガジンの調整は重要な要素の一つになっています。

インナーバレルの端面での削れがあると・・・



こんな状態になっています。

インナーバレルの内面仕上げが悪いと、インナーバレル内でこのカスが付着してしまい、布でのクリーニングでは、除去不可能になってしまう場合もあります。

メカボックス内部だけでは、スペックの評価ができない電動ハンドガンですが、上記の例を参考にして頂けると、チューニングの方向性が決められるのではないか?と思います。

ちょうど、問い合わせが集中したので、自信のアイテムも含めたご紹介をさせて頂きました。

電動ハンドガンのチューニングを希望されているクライアント様方への参考になればと思います。

金額などの詳細問い合わせは、ホームページの問い合わせメールより、お願いしたいと思います。


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)  次回未定

  営業時間 月曜日~土曜日 19:00~21:00
  定休日 日曜日 年末年始  他 臨時休業あり

  TEL 053-450-3308 FAX 同番
  メール info@combatdoll.jp
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  返信はHPのメールサーバーよりさせて頂きます

    


Posted by コンバットドール  at 20:00Comments(0)電動ハンドガンDOLLカスタム

2015年03月10日

MAGPLL PTS MASADA CQB

COMBAT DOLL の店主です

今回は、MAGPULL PTS MASADA CQB のノーマルチャンバーベースでのチューニング品です。

こちらは、昨年12月にお引渡しした物ですが、解説が2ヶ月以上遅れてしまいました。

クライアント様 お待たせ致しました。以下のようなチューニング状況になっています。

全体画像はありませんので、個々のチューニングポイントでの解説になります。

最初は、バレルアッセンブルからになります。



アウターバレルとロックナットのガタ補正になりますが、この個体は気持ち隙間が大きかったので、アルミテープとアルミシムとの2枚重ねになっています。



ナット部分のフレーム側に来る面を擦り合わせしてあります。
チャンバーブロックがはまり込む部分も遊びが大きかったので、アルミシムを貼り付けてあります。



チャンバーとインナーバレルですが、純正を優先した状態でのチューニングです。
脱着の関係で、パッキンは切れてしまう心配がありますので、柔らかいシリコンタイプの純正(ブルー)から、システマ製のパッキンに交換します。



インナーバレルは仕上げ直しと出口テーパー加工の処理がしてあります。
正直、HOP部分の加工面を見ると、この頃からのロットは質が落ちてきている状況ですが、この個体の物は仕上げ直しで大丈夫でした。



バレルのアッセンブルの補正は完了です。ガタを最小限にすることで、安定した弾道にできるようになります。



ナット部分の補正前、補正後ですが、比較してみるとこれだけ違うのが解ります。
最近のバイオ弾やセミバイオ弾の場合は、インナーバレルへのコーティング材の付着がし易く、インナーバレルのクリーニング作業は必須項目です。脱着する度に、初速や弾道が変わり易い、初期の状態では安定した性能は期待できません。
この機種では、最低限やっておきたい部分になります。



お次に、HOPチャンバー部の位置確認をし、チャンバー位置の補正に入ります。
やはり、メカボックスに押し付けるだけの距離が確保されていない状況です。形状的な部分もありますが、今回のチューニングは位置矯正もしますので、HOPチャンバーユニットの補正も行います。

 センター出し(安定性) メカボックスとの位置補正(気密保持・パワーの安定化)
 給弾ルートの位置補正 HOPテンショナーの脱着による不備の改善

調整したバレルアッセンブルの状況と、加工前のメカボックスでの気密保持状況を確認します。



ノーマルノズルで、ちょうど良い閉鎖位置になっています。
元々、こうなるように設計されている証拠ですね。
HOPチャンバーが閉鎖不良を起こす主原因になっている事になりますが、ガタ補正を行っているので、ここに集約された結果に変わっている状況です。

良く見て頂くと、ノズルの中央付近の擦れ痕が確認できると思いますが、これが、ノズルとチャンバーが斜めになってしまっている証拠になります。これは、どんな電動ガンでも確認の目安になりますので、参考にして頂ければと思います。

この次は、メカボックスとのバランス調整が必要ですので、順番としてはここでメカボックスを先にチューニングします。



取り出したメカボックスの分解をします。



チャンバー位置が、常に同じになるようにするのと、パッキンとノズルでの気密ロスを改善する為に、メカボックスの前方部分を加工します。
これにより、チャンバーがメカボックスに定位置での固定がされるようになります。
テイクダウンの動きに影響が出ないように、寸法を大き過ぎず、小さ過ぎずの収めます。



前方の加工後に、内部研磨を行います。
ピストンのガイドレール部分、タペットプレートのガイドレール部分等、作動するパーツとの擦り合わせ部分内部の研磨をしておきます。



タペットプレートとノズルの加工は、位置矯正でノズルの後退量が足りなくなる為に行う加工です。
参考にされる方は、状況を確認した上で行ってください。
BB弾の待機位置(HOPの出っ張りとの位置関係)を確認した上での調整工作が必要になります。
HOPの出っ張りを乗り越えたり、掛かりが行き過ぎて浅くなってしまう場合もありますので、ノズルの先端の穴を拡張する事もありますが、この個体では必要ありませんでした。
ただ、給弾ルートとの位置ズレの為、BB弾が給弾されない状態でしたので、ノズルの一部を逃し加工し、回転して位置がズレないように、固定ピンを増設してあります。

ピストンヘッドは、「林・サイレントチューン」とし、打撃振動も緩和させ、不安なバレルアッセンブルへの振動干渉を抑えて、射撃精度を向上させる為のカスタムになります。
シリンダーヘッドのノズル内径の違いから、Xabier製品がそのまま使えないのは残念ですが、コストの押さえと素材選択から、マルイの純正ピストンヘッドを加工して、ダンパーロッドの取り付けを行っています。



ロッドはその都度のワンオフ製造になりますので、仕上がりの確認は必須事項ですね。
二次加速と清流効果も考慮した隙間の確保とロットの長さ調整を行っています。
ロッドの台座は、樹脂製のブッシュ(マルイの軸受けです)を使用しています。

ピストンヘッドを6つ穴にしているのは、スプリングレートとのバランス取りです。穴が増える事で圧縮抵抗が大きくなり、ピストンの前進スピードが落ち、初速が下がる訳ですが、スプリングが強い場合は、力任せの圧縮となり圧力が高まります。
穴の数やサイズで、バランスを調整できるのです。



シリンダー容積の変更(マルイ穴あきとの交換)
スイッチをオムロン製に交換



メカボックス内部の仕様は上記の通りです。

タペットプレートのスプリングは強めなのは確かですが、この個体の物は比較的弱めで、タペットプレートの破損リスクも少なそうなので、そのまま使用しています。
また、セクターギアのカムも研磨仕上げ追加は行っていません。
タペットプレートが、社外品での交換対応が容易ですので、ピストン消耗に合わせた同時交換レベルで大丈夫です。
実質、この工作の割愛で、3000円位のコストダウンになっています。

各部、グリスアップ(Xabierイエロー)を行い、メカボックスのチューニングは終了です。



モーターの変更(マルイ 1000S)と、SBDの追加。



スプリングは、バッテリースペックを鑑み、付属していたやや強めと判断した物をそのまま使用しています。
サイクルバランスを考慮したセッティングにしています。
初速90m/s以下をご希望でしたので、そのようにセッティングしたつもりでしたが、実質スプリングガイドの追加装着しているスペーサーを外して、ギリギリだったとお知らせ頂きました。
計測器の誤差もありましたが、調整可能のお渡し状況が幸い致しました。

メカボックスが仮仕上がりした所で、HOPチャンバーとの調節に入ります。
(仮仕上がりとは、初速の調整が決定されていないので、そう呼びます。)



メカボックスへの押し付けストロークの調整で、位置決め用の長穴を拡張します。
この部分は、左右で違っている事が多く、センター出しの観念からでも追加加工が必要な場所になります。
また、脱着の為の遊びも結構大きいので、チャンバーの外周部分にアルミシムを貼り付けてガタ補正を行います。



補正位置が決まった所で、HOPテンショナーの加工を行います。
ノーマルの8の字タイプの物は、挿入の際につぶれてしまい、正確なポジションに収まらなかったり、千切れてしまったりします。
メーカーのアウターパーツでの販売品もありますが、画像のように新設して、個体調整する方が確実だったりします。

画像の白い部分が新設部ですが、3mmのプラ棒にて製作してあります。
歪んで見えるのは、HOPパッキンとの当たり位置を調整してあるので、見た通り位置ズレさせているからです。



チャンバーの位置関係と、給弾ルートの補正加工です。
チャンバー位置が、後方にズレて、ノズルの先端のBB弾が干渉してしまうので必要になります。
ノズルの先端を削りすぎると、パッキンとの気密が取れなくなってしまうので、チャンバーブロックでも逃しが必要になります。



セレクターとセレクタープレートの位置関係に注意しての組上げです。
ギア部分は2枚分ズレが許容範囲ですが、実際間違えると、セミオート時に悪影響が出てしまいます。
画像の状態が正位置になります。



ご要望の有った、ヒューズを取り付けてあります。
HOPは0.2gでの通常タイプ仕様ですので、掛かり具合を確認して、適正と思われる箇所にマーキングしてあります。

初速は。マルイバイオ 0.2g弾 にて、90m/s以下になるように調整したつもりでしたが、前述のように違いが出てしまうのが普通になります。
(※ 測定機器や、BB弾のブランドやロットによって変動あり)



同送されていた、リアサイトもフロントに合わせて調整させて頂きましたが、当方の視力の不安から確実性は無いと思いますので、合っていればそのままご使用頂けますが、違っているようでしたら、微調整をご自身でして頂けるようにお願い致しました。

クライアント様、すでに、3ヶ月位の期間が過ぎてしまっていますが、問題無くご使用されていれば幸いです。

解説が随分遅れておりましたが、内部は上記のように調整されておりますので、ご参考にして頂ければと思います。
トラブル、問い合わせ等、何かありましたら、ご連絡頂ければと思います。


     COMBAT DOLL 店主 中根

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2014年11月07日

次世代 M4 CQB-R レンジアップ「山」 廉価版

COMBAT DOLL の店主です。

今回も次世代のチューニングですが、多少内容が違っています。
前回もコストを抑えたチューニングですが、更に抑えられています。

コスト低減の理由としては、クライアント様は2丁同時に持ち込まれています。
以前の記事で、 「キングアームス製(?) M4系 調整カスタマイズ」 をご紹介していますが、こちらで予算を取られてしまっている為の減額が理由です。

他に、パワーの低下と、作動不良の症状があり、その修理分もあるので、とにかく最低限のコストで最大限の向上を! と言う前提で行っています。

作動不良の状況として、フルオートでの作動が途中でストップしてしまい、セミしかまともに使えない
ギアの破損も無いのに、ロック状態が起こり易い・・・ という物でした。

ロック状況は前回の記事と同様です。前回記事のウエイト部の画像はこちらの個体の物です。
作動ストップについては、途中で説明致します。



ベースはCQB-Rですので、バレルカットは必要無く、テーパー追加加工となり、中身はロッドを使用しません。
それにより、純正スプリングでのスペックアップが可能になりますが、使用バッテリーとのスペックバランスが重要です。
ハイスペックのバッテリーは、セミオートで様子を見てからのご使用をお願い致します。

中身のご説明です。



レール部分の研磨・軸受けの交換・トリガースプリングの矯正を行っています。



ピストンは破損直前の状態でしたので、新品と交換しています。
サイクルに追い付かない(タイミングズレによる消耗)の状態でしたので、考慮してチューニングしていきます。

ピストンヘッドは1.5mmの4つ穴開けのみとし、ロッドの取り付けはしておりません。
ピストンの減速率を抑えられるので、スプリングの交換は不要です。

ただ、重量弾前提の為、HOP部分での抜弾抵抗が大きくなるのですが、そこはチャンバー側で解決できるようにします。



交換したピストンの歯の一部をカッターにてカットしておきます。

ギアは、イーグル製の強化ギアに交換して、シム調整を行います。
比較的、タイトにセッテイングしています。

モーターもHC30000に換装しますので、実質サイクルは上がる仕様になります。
本来ならコストの関係で、交換しない予定だったのですが、もう1丁でモーターの交換を余儀無くされたので、次世代の1000モーターをそちらに移植し、代わりにHC30000モーターに換装して、双方の効率化を図った次第です。
ピストンの破損状況から、前進スピードの確保が必要になりますので、バランス取りに要注意ですね。



ピストンの前進抵抗を低減させて、スムースに圧縮して、サイクルにも対応できるように、グリスはXabier製のイエローグリスを選択しています。



ここで、作動不良の原因の説明になります。

マガジンからのフォロアーで作動させる、ボルトストップのパーツが欠損しておりました。
ご自身での分解組み立ての際に誤って。折ってしまったようです。
ボルトリリースボタンとの掛かり部分が失くなってしまっていて、作動の振動で、スイッチのロックが掛かってしまう状況でした。
交換するパーツもすぐには用意できない為、後日入荷した際に取り付けるという状況での妥協処理となりました。
現状はパーツを外しておき、ボルトストップ機能が効かない状態で使って頂きます。
それ以外は問題ありませんので、ノーマルマガジンを使用しない方なら、無いままでも良い状況です。

スプリングガイドは、ベアリング付のLaylax製と交換して、ベアリングの厚み分のテンション増圧で、初速はちょうど良いレベルに達します。



チャンバーは、当店のレンジアップ仕様となり、対応も0.25~0.28gのセッティングとしてあります。
いくつかパターンがあるのですが、低出力のメカボックスセッテイングですので、HOP部分のストロークが稼げるように、テンション部分での押さえを弱めで安定化させるように、少し固めのラバーシートをサイズ調整して使用します。

HOPシートは通常のチューニングと変わらずの固さで、厚手の物を使用しています。
グリップの効き易い柔らかさですので、押さえの力が少しで済み、抜弾抵抗を最低限で可能にする調整になっています。

出口テーパーや、入り口の仕上げ直しを行っています。性能面でカットできない部分ですね。

そして、ウエイトの補正です。



スムーズに動いてくれる分だけ、ピストンとの連動負荷も減り、戻りが早い分、ピストンの負担が減らせます。

本当に、これをやるだけで改善されます。
今まで、頭を痛めていたのが嘘のようです。

閃きの足りなさに、老いてしまった自分の脳みそを、実感させられてしまいます・・・(涙)
たった、これだけの事に、なんで気が付かなかったのでしょう?
頭が堅くなってしまった証拠ですね。

最終的に、0.2g時 95m/s以下  0.25g時 85m/s以下  0.28g時 80m/s以下 となっており、
ストック部のアダプター交換で、ミニコネクター対応の仕様になりました。

スプリングのレートの関係で、ハイスペックバッテリーは向きませんが、レンジアップでの飛距離の増大は保障致します。

重量弾での使用ですので、怪我の無い様に遊んで頂ければと思います。


     COMBAT DOLL 店主 中根

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2014年11月06日

次世代 M4 SOPMOD レンジアップ「山」

COMBAT DOLL の店主です。

今回は次世代M4のチューニングですが、トラブル付きの状況です。



ギアやピストンの破損も無いのに、ギアロックし易くなる場合があります。

今回は、その対処の解説もしています。詳細は、後半に解説致します。

チューニングの内容です。

クライアント様のご要望は、まず、飛距離が欲しいという事でした。
ゲームの環境から、0.2~0.25g近辺でのレギュレーションの中で遊ばれていましたので、それに合わせてセッテイングです。



まずは、バレルサイズの調整です。

次世代は、リコイルウエイトの振動が大きいので、バレルは短めにしておいた方が集団性が確保し易くなります。
ロングレンジ化する上でも、インナーは短めが良く、HOP回転のロスを減らすのに有効です。

この辺は、流速チューンと呼ばれるカスタムと同様の理屈ですが、メカボックスのパワーを基準としてバレル長や内径で調整する流速チューンとは、ちょっと違います。
HOP回転とバレルで命中率や飛距離が決定されるのを基本として、そこにパワーを合わせたメカボックスをセッティングしていく状況です。
基本は「長掛けHOP」と「BB弾に合ったインナーバレルの内径」での長射程仕様になります。

アウターバレルの空走距離が多少ありますが、マルイ製品のクオリティーなら問題ありません。



インナーバレルの先端のブレ止めは、アウターバレル内にシムシートをインサートして解消してあります。
(画像無し)

メカボックス内部です。



当店では、必要以上に部品交換をするのをお勧めしておりませんので、純正パーツで問題が無い部分はそのまま使用します。



最終圧縮比を高めて、バレル内のBB弾の減速をカバーする二次加速ロッドの取り付けをします。
カスタムパーツでの加工もできますが、純正パーツからも可能です。1.5mmの4つ穴を追加加工してあります。
副産物として、エアダンパー効果で打撃衝撃が緩和され、命中率と耐久性の向上に貢献できます。
但し、個体調整が必要な場合もありますので、参考にされる方は、根気良く長さや太さの調整セッティングを行ってください。
当店では100以上の取り付け経験から、見当が付け易く、簡単に説明しておりますが、実際の施工は苦労する可能性が大きいです。



シリンダーは、285mmのインナーバレルに合わせて、マルイ純正の穴あきシリンダーに交換です。
バレル長の285mmへのセッティングは、後々のアウターバレルの変更や、サイレンサー装着時の効果増を狙ってのセッティングです。
リコイルをキャンセルすれば、普通の電動ガンですので、サイレンサー装着時の効果が発揮されます。

スプリングガイドはベアリング付のLaylax製品に交換です。ピストン側にベアリングがありませんので、ガイド側に欲しくなります。
スプリングは、次世代対応品ではなく、STD用のMS90スプリングを使用します。



軸受けは、Laylax製のメタルに交換します。
圧入が大変ですので、専用の冶具とプレスを使用します。当店ではボール盤だったりしますが・・・(笑)

レール部分の研磨も行ってあります。仕上げの良いマルイ製ですから、極端な研磨は必要ありません。

トリガースプリングは、過去の経験から、必ず曲げています。必要無いかもしれないですが、保険的な処置です。



ギアは、イーグル製(LONEX製)に交換しています。当店では次世代で使う事が多いブランドですね。
リコイルの衝撃がありますので、ここは強化パーツの選択となります。
一番良いのは、Laylax製だと思いますが、今回のチューンなら、このブランドで十分です。

シムセッテイングを行って、グリスアップします。
グリスは、Xabier製のイエローグリスを選択し、抵抗の少ない潤滑性で使用します。シリンダー内部も同じグリスです。



スプリングとスプリングガイドにも塗布します。
ガイドの内部もグリスアップします。ウエイトのロッドとの潤滑も重要になります。

ストックパイプのネジ部分には、アルミテープにて、ネジの遊びを緩和しておきます。
これが有ると無いとでは、実際の耐久性がかなり違ってきます。完全解決できないのが珠に瑕ですが、簡易補強の対応です。

チューニングは上記までで、初速はマルイバイオ0.2gで95m/s以下、同0.25gで85m/s以下であり、飛距離も十分に取れ、50m先のマンターゲットをヒットできる性能です。

追記
モーターも、HC30000に交換されております。
画像に納めていなかった為、失念していました。 申し訳ありません。

しかし・・・ 問題が発生しました。

クライアント様の使用しているバッテリーがNi-MH9.6Vの専用タイプのバッテリーなのですが、頻繁にロックが掛かる状況に・・・
バッテリーのスペック不足も疑われるのですが、スプリングレートから考えても、そうなるのがおかしい状態です。
Li-Po7.4V2200mA25Cクラスなら、問題無くドライブしてくれますが、SOPMODバッテリーでは、トルク不足でロック・・・?

過去にもいくつかあったのですが、その時は、Li-Poバッテリーに仕様変更して頂いて、取り合えずクリアとしていました。
疑問が残りつつも・・・ です。

実際、この症状の根本的な原因を理解したのがつい最近で、この解明の為に長期お預かりさせて頂いている個体がありました。
そのおかげで、やっと理解できたというのが実情です。

結論として、「ウエイト」に原因がありました。
正確に言えば、ウエイトに付いている「ロッドのガタ」が影響していました。



画像は別の個体の物ですが、クライアント様のウエイトは、後端の取り付けネジが、頭部分でねじ切れてしまい、外側からCリングで閉じるという状況になっております。クライアント様の目の前での補修となり、お恥ずかしい部分を見せてしましまいました。

ただ、この黒いプラのリングを外す時は慎重に行わないと割ってしまいます。このリングが無いと作動に問題が出ます。
分解される方は、慎重に作業願います。



画像のように、隙間が大きくなっている為、ピストンが後退する際に「へ」の字になってしまい、抵抗が大きくなりギアロックします。
ギアロックと言うよりは、「抵抗増大によるトルク不足での停止」になる訳です。ヒューズが無ければスイッチが焼ける心配のある状況です。

画像のように、アルミシムを巻き付けて、隙間を失くします。

この対処をした途端に、サイクルまで若干上がりました。思っているより負荷抵抗が大きかったようです。

それとは別に、バッテリーをLi-Poの7.4V1450mA40C(イーグル製)対応に交換頂きました。
サイクルも立ち上がりも、STDタイプと遜色無い状態になりました。やっぱり40Cって、凄いですね。
クライアント様は、ロック状況で意気消沈されていたのですが、原因のクリアとバッテリースペックのアップで、ご満足頂けた状態で終われました。ホッと一安心です。

ある程度、使い込んでいる次世代M4シリーズで、ロック状況が頻発するようになったら、ここをご確認ください。
ギアやピストン等の内部破損は別ですが、中身に異常が無い場合は間違い無く改善されます。

最低限の負荷でのチューニングで、動作音も最低限ですので、ウエイトのスプリングを前後入れ替え、リコイルキャンセル状況なら、サイレンサー効果も増大し、1機種で、2通りの運用が可能な銃に仕上がっています。

フィールドに合わせて、選択使用頂ければ、フィールドでのスキルアップに貢献できると思います。


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)  未定

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2014年09月15日

マルイ 次世代 DEVGRUカスタム HK416D ノズル破損 補足

COMBAT DOLL の店主です。

今回は前回の補足記事とさせて頂きます。

マルイ 次世代 DEVGRUカスタム HK416D ですが、アッパーフレームとアウターバレルは従来スタイルのM4とは異なります。

HK416とは、マガジンだけでなく、チャンバーの位置関係も微妙に違っている様です。

比較して、マガジンの出し入れをしてみると、明らかに感触が違いました。
ベーシックモデルは、チャンバーの押し上げの感触はありませんでした。


クライアント様より、マグパイプ(従来型マガジン用アダプター)での影響を懸念されるお話を頂きました。

イメージ的には、緩くなる物の方が多かった気がしますので大丈夫だと思うのですが、それぞれの干渉を解り易くしてみたつもりです。



まず、チャンバーとマガジンの各部の寸法です。
マガジンがチャンバーに密着する状況でなら、ダイヤル部の干渉はありません。
ダイヤル部のバリが0.5mm以上ある場合は干渉します。

マグパイプの場合は、給弾口部分のみの押し上げの可能性があります。
給弾部の合わせは、結構タイトですので、マガジンのガタはチャンバーに影響します。
ガタの大きな物は、射撃中(作動中)には、揺らさないようにする工夫が必要かもしれません。

今回行った個体は、チャンバーのメカボックスに近い部分が、上から押さえられている状況での破損と判断できましたので、アッパーフレームを上方に逃して固定するようにしてあります。
アウターバレルの取り付け直しや、メカボックスの取り付け直しでの位置変化が見られなかった為の対処方法です。

スタンダードデザインのM4をお借りして、解説画像を作らせて頂いております。

マガジンキャッチの押し返しの確認



マガジンにシールを貼り付け、どのくらい押し返されるのか、画像にしてみました。

ただし、



BB弾のストッパーのリップの押し返しがありますので、チャンバーまで押してしまっているかは、手応えで感じて頂くしかありません。
ゆっくり装填してもらい、最初に感じるのがストッパーの押し返しで、キャッチロックが掛かるまでに、重さが変わるようであればチャンバーを押し上げてしまっています。

チャンバーを上方に逃して、ノズルの上部が干渉しないようにしてありますので、押し上げが強くなるマガジンは良くありません。



マガジンのガタによる影響も確認します。
基本的にぶら下がるだけのマガジンですが、キャッチロックが片側だけになるので、マガジンとマガジンハウジングの寸法差が大きいものは、左右に振れます。
射撃中(作動中)にマガジンを保持した場合に、破損させる危険があります。これはロングノズルを使う次世代での特有の欠点ですね。
ダブルクリップで連結してあるデザインのマガジンは、ガタが大きいと傾いてしまいますので、あまりお勧めではありませんが、マガジンが窮屈に入る物なら、危険度は下がります。給弾口が真っ直ぐにはまってくれれば問題ありません。

ただ、マグパイプは長さを気にした方が良いですね。個体差のある製品(削り出し品や成型バリ)もあると思いますので、先に上げた、マガジン挿入の感触で判断頂くのが良いでしょう。



ただ、今回おこなっている個体は、フレームでの逃しと、タイトにしたノズルを純正レベルに戻してありますので、使用時の注意点と、マガジンの相性を確認して頂ければ大丈夫だと思われます。

マルイの純正マガジンであれば、問題無い状態にはなっています。


ノズルの破損経験のある方で参考にされる場合は、機種によっての個体差があるとは思いますので、補正方向や方法はケースbyケースになると思います。



画像のように、どこが押されているのか、マガジンの干渉ポイントがどこなのかを確認して頂き、対処すれば問題のクリアが可能になると思います。


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)  未定

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2014年09月14日

マルイ 次世代 DEVGRUカスタム HK416D トラブルシュート

COMBAT DOLL の店主です。

2日遅れてのアップで申し訳ありません。

前回の 次世代 DEVGRUカスタム HK416D のトラブルシューティングのリカバーです。

ストレートに言うと、ノズルが折れました! クライアント様には大変申し訳ありませんでした。

原因追求をして行くと、以外な事実が見えてきました。

素材の個体差と言いましょうか、今回ここまで追及したのは初めてです。



破損したノズルですが、イーグル製の物です。
画像の通り、一部の割れではなく、綺麗に剥された状態でした。
ノズルの側面をチェックすると傷と擦れが確認できますので、ノズル部分がチャンバーが偏芯位置でのはめ込みになった為の破損です。



どんな応力が掛かっているのかをチャンバーに、差し込んでチェックします。
チャンバーの入り口付近での擦れと傷ですので、チャンバーが偏芯されたのは間違いありませんが、一時的の力の加わりのようです。



ただ、破損したノズルをチェックすると、ビックリします。
シーリングのOリングのはめ込み用だと思っていた部分にはOリングは挿入されておらず、グリス溜まりとしての溝のようでした。
もしかしたら、欠品していただけかもしれませんが、当店在庫品の3つは、入っておりませんでした。
そして、画像の通り、溝の削り込みによる肉厚の残りは、僅かしかありません。驚きました!

破損原因の半分は、パーツの個体差での強度不足だと思われますが、傷痕もしっかり付いていますので、この原因も探ります。



チャンバーの単体状態でもチェックしておきます。
画像の通り、削れカスが溜まっており、パーツ組みでの段差も影響しています。
ここはやすっておいてやります。



シリンダーヘッドのノズルを、延長・外径拡張・内径絞りを行いましたので、延長と外径及び偏芯をチェックします。
延長での突き当たりはしていませんでしたので、外径チェックします。
外径の差は0.1mmで、ノズル先端部等の角の処理等もしてあり、問題は無いレベルだったと思います。
圧入によるノズルの偏芯もありませんでした。



破損したノズルの内部も確認します。画像では解り難いですが、内部も傷が有るのが解ります。
交換する新品では、ノズルのタイトさを諦め、シーリング用のOリングを追加して、根元での気密取りのみで妥協する形を取ります。
溝部分は、在庫の中で一番浅いと思われる物を選んで使用しています。

ここまでの状況で、単純に考えると、

①シリンダーヘッドのノズルの外径を拡張したせいで余裕が無くなり、本体の僅かなガタの影響で、ノズルの作動抵抗(引っ掛かりや擦れ)が大きくなってしまった。
②大きくなった抵抗値に、ノズルの強度が足りなかった。

となる訳です。ですが、今までも交換して使用していたパーツですのが、直に破損してしまうような事はありませんでしたので、個体差がたまたま重なってしまったのだと思います。
ノズルのOリングに関しては、初めて見た時は付いていたと思いますので、欠品していただけだとは思いますが、メーカーサイトには明記されておりませんでしたので、不明です。

本体のガタもありますので、ここもガチガチに追加調整致します。
ここからが、多少の発見があります。



まず、チャンバー部分ですが、パーツをランナーから切り離したバリが残っており、マガジンに干渉してしまうようです。
ここを綺麗に処理します。
位置関係からマガジンとは非接触だと思っていたので、最初に処理をしていませんでした。
(マガジンでチャンバーが押し上げられての影響を懸念)



アッパーフレームと、ロアフレームの合わせを確認すると、フレームロックピンを差し込む側(右側)は、僅かに遊びがあります。



アッパーフレームの穴に、挿入の為のテーパーが付けられており、僅かに浮きが発生する状態でした。
ただ、ノズルの擦れ位置から考えると、チャンバーが下に押されている事になるので、フレームは押し上げた状態で固定できるようにします。



アルミのシムシートを上側に挿入して、調整です。



シリンダーヘッドのノズルも拡張した外径を、純正サイズに戻しておきます。
ぐらつきがでますが、ノズルの根元のシーリングで、気密は確保できます。

各部、補正を加えた状況で、作動チェックを行います。



空撃ち状況での作動チェックでは、問題ありません。ノズルに擦れ痕も、先端に僅かに付くだけです。

次は実射にてのチェックですが、ふと、気が付きました。

あれ? マガジンで、チャンバーを結構押している状況だったのね・・・!?
チャンバーのバリ部分を削りましたが、スタンダードな状態で、意外とテンションが掛かっています。

全部こんなだったかと思い、マガジンを比較。



416は、今までのマガジンと形状が異なっていますので、もしかしたらと思い、比較してみました・・・。

ほんの僅かですが、416のマガジンの方がキャッチの噛ませが固い状態です。
プレス成型の関係で、差がありました。



実射前に、グリスを塗布して試射を行いました。



上側が擦れていた状態はクリアされています。ノズルの上部のグリスは残っているので、最初の破損状況のような負荷は掛かっていません。

ですが、マガジンが挿入されている状況と、空撃ちの状況では、ノズルに対する負荷が違っています。



チャンバーへのテンションの違いからHOPの当たり具合も変わってしまいましたので、HOP量を再調整しました。
画像のような位置が目安となっております。

初速は実測1~2m/s下がった状況ですが、誤差範囲程度です。


バイポットの使用がある状況も考慮してのガタ補正を行っていますので、フレームピンの出し入れがきつくなっている状況です。

正直、それぞれの僅かな影響が重なっての、デリケートな個体としか言いようが無い状況でした。
これでノズルが破損してしまうようなら、ノズルはシーリングの無い純正品が、一番強度がありますので、そちらに戻すにが懸命です。

ただ、ゲーム中のマガジン部分への衝撃や、射撃時のマガジン部分を保持(持つ)状況は避ける必要がありますので、ご注意頂きたいと思います。
これは、ノーマルでも影響がでます。命中率やパワームラの原因になります。酷ければ同様に破損します。

2000発ほど試射を行い、ノズル部の擦れを確認致しましたので、これで大丈夫だと思います。

当方の予測の枠を越えていた、パーツの個体差と、本体の個体差が重なった症例でした。

クライアント様、大変ご迷惑をお掛け致しました。

(投稿時間は、1時間ほどズルをさせて頂きました)


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2014年09月11日

マルイ 次世代 DEVGRUカスタム HK416D レンジアップ「山」

COMBAT DOLL の店主です。

 今回は次世代電動ガンです。

 ただ、こちらのチューニングもトラブルを発生させてしまった、落ち度ありの状況品です。
 リカバー分は次回のご紹介とさせて頂きます。

 クライアント様へは、大変ご迷惑をお掛け致しました。原因はハッキリしておりますので、改修ご早々に発送致します。

 ご覧頂く方は、どこが悪かったのかを推測して頂いて、次回を確認して頂ければと思います。

 本体は東京マルイ次世代電動ガン「DEVGRUカスタム HK416D」です。
 


 クライアント様のご要望は、
  ホームページにて、レンジアップ「山」のチューニングで、納期限定でした。本体の補強も希望されていました。
  使用BB弾は、0.25gが基準ですが、フィールドにより0.2gもあるという状況です。

 今回、トラブルにより、納期の部分がクリアできず、大変申し訳ありませんでした。

 チューニング内容は、以下の通りに行っております。

 レンジアップチューン



 インナーバレルとチャンバーを加工調整します。
 インナーバレルはノーマル品を使用しています。
 HOPパッキンは、張り出しをカットして使用し、テンショナーは加工パーツを取り付けてあります。
 HOPダイヤルの可動制限もおこなっていますので、ダイヤルは2/3回転までしか動かせません。



 フロントのガスブロックの固定が緩んでいましたので、取り付け直しです。
 少し、寸法の余裕が大きいので、アルミテープで追加補正してあります。



 付属していたハイダーの締め込み位置がズレていましたので、アルミのシムを使用して補正してあります。



 ストックチューブが、若干下がっているような状態でしたので、最終組上げで補正します。

 メカボックスを取り出し、内部チューニングになります。





 購入されてからの使用期間が短いので、ほぼ新品と言った状態なのですが、ピニオンギアの消耗が気なる状況でした。
 グリップ底板の調整が、少し甘い状態だったようです。



 真っ先に、レール部分等の磨きと、トリガースプリングの矯正をしておきます。



 上記画像のパーツが入れ替わります。

 スプリングガイド Laylax製 スムーザーガイド
 ノズル イーグル製 エアシールノズル
 スプリング Laylax製 MS90 次世代用
 シリンダー Laylax製 ステンDタイプ (ホール部分の仕上げ直しは必須)
 軸受け Laylax製 シンタードアロイ・メタル
 ギア Laylax製 次世代用 純正トルクタイプ (シム付属)
 モーター マルイHC30000モーター (FETは持ち込み付属品を移植)

 上記以外は、純正加工取り付けになります。



 ピストンヘッドは純正流用し、二次加速ロッドの取り付け用に加工します。
 リードバルブ用の穴は、1.5mmで4つ穴ですが、撮影の際のフラッシュでつぶれて見えない状況で申し訳ありません。



 シリンダーヘッドも、ロッド用の受け部分を拡張し、内径の絞込みついでに延長してあります。
 絞込みのインサートは、若干外径が広がるサイズにして、端面と段差を加工処理してあります。



 ロッドの合わせを確認をとり、ダンパー効果も確認して組み込める状態にします。
 機種のカテゴリーから、消音を目的としていませんので、二次圧縮の流速調整が優先になっています。



 亜鉛のウエイト部分の磨耗保護(スプリングの端面による)を軽減させる為に、純正品のガイドからワッシャーを外して、スプリングとの間にインサートします。
 画像にはありませんが、真鍮製のウエイトを追加して圧縮比をアップさせています。

 ピストンのラックギアは、一部カットされています。



 各パーツの下準備ができた所で組み込みです。シム調整は若干タイトにセッテイングしてあります。



 ストックチューブのネジ部分は、アルミテープの貼り付けで、外寸を誤魔化すと言った状況です。
 正直、気休めですが、あるとないとではかなり違ってきます。



 スリングアダプタープレートは、Laylax製の物に交換です。
 クライアント様より、バリケードシューティングでの左右のスイッチが容易になるよにとの選択です。
 耐久性の向上も含めてのアイテム変更です。

 組み上げて、HOPを確認し、目安の位置にマーキングをします。

 0.2gマルイバイオ弾にて最大95m/s以下  0.25gマルイバイオ弾にて最大85m/s以下 に初速設定されています。
 (但し、測定器の個体差や、BB弾のブランドやロットによるムラもありますのでご了承ください)
 ASGKの簡易弾速器(0.2gBB弾用)で、最終チェックを行っております。

 最終チェックを行い、パワーも作動も問題が無いと判断して発送させて頂いたのですが・・・

 クライアント様、トラブルを起こしてしまい、申し訳ありませんでした。
 投入予定のゲーム会に、間に合わなくなってしまった事を、深くお詫び致します。

 次回に、トラブルの原因・改修等をアップさせて頂きます。


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2014年07月23日

VSR-10 PDIパーツベース チューン

COMBAT DOLL の店主です。

今回は、クライアント様への説明要素の強い記事になりますが、ご了承ください。

前回の 「VSR-10 再調整」 の方と同じグループのクライアント様になります。

部分的に、以前触らせて頂いた物なのですが、試行錯誤の上、いろいろ交換されている状況です。

上手くまとまらずに、こちらへの最終仕上げの依頼となった状況です。



ストックにカスタムブランドのシールが貼ってありますが、木製ストックに交換された方からの購入品との事で、中身とは関係ありません。



基本的に、良いと言う評判のパーツを集めて組み上げたカスタム品にはなっているのですが・・・(汗!)

相性が良くない状況でした・・・(涙)

内容としては、

 PDI製 レシーバー・νトリガー・ボアアップシリンダーセット(バキュームピストンにあらず)
     ・08インナーバレルカット品・バレルブレ止め
 A+エアソフト製 魔HOPチャンバーパッキン
 Laylax製 ベアリング付スプリングガイド
 メーカー不明 太径スプリング
 KM企画製 サイレンサー 外径40mm 245mm
 マルイ純正 アウターバレル・チャンバーブロック・マウントベース・トリガーガード・ストック
        ・サイレンサーアタッチメント

と言った状況でしたが、A+製のチャンバーパッキンが、PDI製のバレルやシリンダーヘッドとの相性に問題がありました。

クライアント様の納得が行く様に、対応加工したチューニングを行います。

いわゆる、長距離重量弾仕様で命中精度も向上させ、消音効果も可能な限り上げるカスタムを希望されています。

改修・調整ポイントを図説にて解り易くしました。



チャンバーパッキンの相性の悪さは、図を参考にしてください。 パッキンの特性を生かして、各部対応調整加工をして行きます。
それと同時に、精度アップと消音化です。

一部、クライアント様自身の加工で、問題の有る部分も説明しながら補正していきます。

まず、インナーバレルがGスペックより長く、サイレンサーの効果を最大限にする為に、短めにカットされた状態です。



純正のサイレンサーアタッチメントは内径が細くなっており、バレルが貫通させられませんので、加工されてはいるのですが、センターがズレてしまっていて、インナーバレルが一方に押しやられてしまう状況でした。

サイレンサーが、正逆対応のKM企画製でしたので、Laylax製の正ネジタイプに変更して対応します。
加工し直すより安上がりです。



インナーバレルは、サンダーかカナノコでのカットのようで、真っ直ぐに切られていませんでした。
ただ、さすが硬度を売り物にしているPDI製です。ガラス板を転がしてチェック致しましたが、曲がりはありませんでした。
作業も丁寧にされていたのでしょう。
長距離の精度を考えると、ここは、パイプカッターを使用してカットが正解です。

但し、端面処理を考えれば、旋盤により専用刃物での加工仕上げが望ましいです。
当店では、外注になってしまい、かなりの高額な加工となります。
304ステンレスを相手に仕上げのできるツールがありませんので、ご了承ください。
今回は、まかなえる範囲で留めてありますので、出口のテーパー加工もされていません。
テーパー加工がされていれば、フルチューンと言えるのですが、今回は一歩手前までとなっています。



インナーバレルの入り口部分とパッキンですが、先の説明図の通りで、バレルエンドのフチの部分の厚みが、溝に入り切らないので、上手く取り付けができない状態です。



HOPのテンションバーも、以前は切り欠きを延長したタイプのバレルに対応させていたチャンバーでしたので、補正が必要な状態です。



前後のHOPの掛かりの長さの部分を、バレルの切り欠きに合わせます。
(バレルの根元は、まだ無加工です。)


(説明図 ①部分)

バレルの切り欠き部分を広げる加工をします。最終的には、ダイヤモンドヤスリによる手作業の仕上げです。
若干、歪んでおりますが、内バリさえ気をつければ、問題無く使用できるのがA+魔HOPパッキンの良い所ですので、助かります。



バレル出口も、斜めの部分はカットして仕上げ直しです。
前述の通り、出口テーパー加工はやれていない状況ですが、ご予算の都合になりますので、ご了承ください。

サイレンサーアタッチメントも交換され、センター出しと固定はバッチリです。
ブレ止めはPDI製の物が使用されています。


(説明図 ③部分)

シリンダーヘッドのノズルの長さを調整します。説明図では少し大袈裟にしておりますが、0.5mmくらい縮めて、内部の面取り部分を少し広げてやれば十分です。

内径部分の画像を撮り忘れてしまいましたが、説明図の②にあたる部分がノズルの絞りになります。
圧入で抜けなくなっており、内径2.6mmまで絞り込んであります。


(説明図 ④ ⑤ ⑥ ⑦部分)

ピストンヘッドの加工になります。
ボアアップシリンダーになりますので、エアダンパーのブレーキ効果は大きくなりますので、消音には向いています。
④のダンパー(ブレーキ)ロッドを、元々の中央空洞部を利用して圧入してあります。有効長は6mmくらいしかありません。
有効長を短くしているのも、BB弾が射出される際のバキューム効果を得る為です。
僅かに隙間のできる4mmちょうどの太さになっていて、計算上は直径で0.1mmの隙間になっています。

⑤の小径のOリングは取り外してしまいます。ピストンヘッドのリードバルブ用の穴を最大限に生かす為です。
本来の気密用のOリングは小さめで、ピストンの溝の内側を締め付けている状態で、かなりの高圧が掛からないと膨らみません。
⑦の部分は、溝の前後幅を広げ、深さも増やし、⑥の交換するOリングに合わせて、遊びの出る寸法に加工します。
内側の空間と前後の遊びが確保されることで、ピストンでフタをしてしまっているバレルの入り口から、ピストン後方のシリンダー内部空間のエアをバキュームして、加速中のBB弾を減圧で、減速させる(吸い戻し)事無く、バレルから射出します。

バキュームができているかどうかの確認は、
組み上げてからノズルを咥えて、 「口で吸う!」(伊武雅刀風) です(笑)
   このネタが解る方は50オーバーですね!? ラジオの時代が懐かしいですね!!

スプリングも、そのままでは規制オーバーが必至ですので、自由長ギリギリでカットして組み込んでチェックになります。
実際に、ノズルの絞込みは2mmからスタートしてますので、少しずつ広げて適正パワーに仕上げて行きます。



スプリングガイドはベアリング付のLaylax製ですが、スプリングともシリンダーとも合いません。
スプリングに対しては、シャフトにカーラーを設置する事で遊びを減らし、ベアリング部分にワッシャーを足して外径も合わせます。
シリンダーに対しては、寸法変更の方法はありません。スプリングガイドには、センター合わせの突起がありますので、セットピンとの位置関係を固定する事で、クリアさせます。



PDI製のνトリガーには、幸いな事に、セットピンに2本のネジがあり、これで位置決めができます。
但し、それぞれ強く締めてしまうと、内部寸法の余裕から斜めになってしまいますので、アルミシート等のシムを挟んで、適度に締め付けます。



純正のストックの内部には、吸音材のウレタンを詰め込んであります。いつもの通りです。

本体はこれで完了です。

スコープの取り付けを確認しますが、やはり・・・



傾いています。これは仕方がないですね。僕自身も気が付くまでに相当時間がかかりました。
輸入品が出回り出して、初めて気が付いたのが、正直な話です。
重力(垂直に働く落ちる力)に逆らって、HOPアップ(回転による浮力)をさせるのですから、長距離射程の銃では重要な要素です。



上記画像の様に、取り付けできましたら、実射にて調整して終了になります。

仕上がりの結果としては、インナーバレルの出口テーパー加工ができていないのが心残りですが、弾道は問題無いと思います。

ただ、ボアアップシリンダーによる、減速消音の効果は、予想以上に稼げました。VSR-10でここまで静かにできたのは初めてです。
店主の使っているAPSより静かになっています。
10mも離れたら、BB弾の風切り音しか聞こえないですね。いやらしい銃に仕上がりました!

BB弾の精度をかなり選ぶようになっていますので、精度の良い安心なブランドの物をご使用ください。

クライアント様、大変お待たせ致しました! 上記までの記事や画像をご参照ください。


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2014年07月06日

マルイ VSR-10 プロスナイパー レンジアップ「山」

COMBAT DOLL の店主です。

本日はカスタム記事です。

マルイのVSR-10のカスタマイズです。

クライアント様よりの要望は、レンジアップ仕様にて静音仕様を希望との事でした。
使用BB弾は0.25gに限定です。

使用されるパーツとしては、
 Laylax製 ZEROトリガー(ハイプレッシャーピストン付き)
        ステンシリンダー
        エアロシリンダーヘッド
        ベアリング付シリンダーヘッド
        バレル用ブレ止め(前方のみ)
 マルイ製 チャンバー・真鍮製バレルセット
        不等ピッチスプリング(ブランド不明)
で、既設か持ち込みの状況です。

当店では、レンジアップチャンバー加工と、本体補正及び、静音処理がメインになります。

豪華なパーツが使用されているパターンです。

外装が特徴的になっておりますので、全貌画像は無しにさせて頂いています。
各部ポイントの画像のみになりますが、ご了承ください。



VSRのチューニングにおいて、もっとも重要なのが、アウターバレルとレシーバーのセンター出しと固定です。

アウターバレルを正位置で固定しようとする場合は、シムを使用してガタ補正します。
気密取りをしっかりし、精度を上げるのが最優先事項の場合は、ネジピッチ1回転分奥まで入るように、アウターバレル側を加工します。
今回のカスタムは、後者の加工取り付けで行っています。

レシバーエンドの部分も、センターがズレて取り付けられている物が多く、使用している内にガタが出てしまう部分ですので、アルミテープやシムシートを追加して、センターが出るようにします。

先にインナーバレルを加工しておきます。



持ち込まれた状況は、ウレタンタイプのパッキンの劣化で、弾詰まりを起こしている状況でした。
とろけてしまったパッキンが、バレル部分に残っていましたので、クリーニングも含めて、加工仕上げします。

バレル出口のテーパー加工と、入り口の仕上げ直しです。これだけでも集弾性が向上されます。
インナーバレルの内径は、6.08mmになり、長さ430mmですので、精度と飛距離を両立するのには、ほぼベストなサイズでしょう。

0.28gBB弾を使用して長掛けHOPの場合は360mmくらいの長さがベストになります。
今回は、0.25gのBB弾が前提ですので、ノーマルサイズがベストマッチとなります。



今回の持ち込まれた、本体にはこのパーツが組まれておりましたが、個体差の有る製品のようで、装着するとHOP部分の変形がきつく、不適当な状況でしたので、使用していません。
個人的には、使う必要を感じた事がないので、持ち込み以外では取り付けた事がありません。
レシーバーの取り付け調整だけで、十分気密ロスは改善されます。現状の規制範囲内のパワーなら問題ありません。
但し、流速チューンのような仕様の場合は必要になるかも知れませんね。



ですが、長掛けタイプのHOPの場合は干渉してしまいます。仕様に合わせて選択すると、今回のチューニングでは使用できないパーツになってしまいました。

HOPテンションの有効ポジションを確認して、HOP関係のセッテイングと加工をします。



いつも、画像が小さめでしたので、見やすい大きさで掲載してみました。
パッキンの純正HOP部分の出っ張りを、専用カッターで切り落とし、HOP用のシートを切り出して取り付けます。
0.25gBB弾が前提の使用ですので、厚み等を考慮して製作してあります。



HOPのテンションバーも同様に、レンジアップの為の長掛けHOP用に加工します。
先に確認した、前後関係に合わせて、プレッシャーが掛けられるポイントを合わせます。

組上げて、ガッチリ固定されたレシーバーアッセンブルに組み込みます。
画像はありません(撮影を忘れてしまいました)が、バレルブレ止めはLaylax製のフロント用のみで、チャンバー付近は、純正のカップを使用しています。
テーパーの付いたバレルの場合、中間のブレ止めはバレルをたわませてしまう心配があります。過度のブレ止めの使用はあまりお勧め致しません。

次はシリンダーです。



ハイプレッシャーピストンの内径は、マルイ純正サイズのスプリングの外径では遊びが大きく、そのまま使用すると伸縮の際にたわんでしまい、安定した圧縮ができません。
画像のように、ステンレス製のパイプをインサートして、余剰空間を失くします。パイプが抜けてしまわないように、スプリングをカットして用意したCリングで、ピストン内部に固定します。
ピストンの重量調整にもなり、一石二鳥の仕様です。



シリンダーヘッドのノズルは内径を4mmから3.3mmに絞ってあります。スリーブを挿入し、任意のサイズに加工します。使用されていたスプリングのレートと、静音性のバランスを取ったサイズですので、使用されているスプリングによって違いますので、ご注意ください。

また、ピストンヘッドの当たり面も、加工します。ピストンヘッドの穴位置に合わせて広げます。

これは、電動ガンと違い、エアライフルはピストンが前進してノズルにフタをしてしまいます。発射されたBB弾が、膨張したエアでバレル内から押し出される訳ですが、バレル長が長いと加速する分のエアが、先に隙間から逃げてしまい、足りなくなってしまう訳です。それでもBB弾は前方に進んで行きますので、インナーバレル内で気圧が下がり、バレル出口から空気を吸い込もうとしてしまいます。
そこを、リードバルブとして開けられた穴からエアを吸い込ませる為に、シリンダーヘッドの当たり面でピストンヘッドの穴が塞がらないようにすることで、バレル内の減圧を抑えて、発射されるBB弾への影響が少なくなるようして、精度を向上させるのです。

この細工をしておけば、飛躍的にBB弾の安定性が向上します。

PDIさんのバキュームピストンと同じ原理になります。



圧縮比と静音性のバランスを取る為に、スプリングのレート調整として、スリーブカーラーでテンション調整しています。
実際には、ピストン内部にインサートしますが、画像では分かり易いように、スプリングガイド部分で撮影しています。

それと、シリンダーヘッドには、ラバーシートをはめ込んであります。
これは、シリンダーからピストンの打撃がチャンバーに伝わり難くするものありますが、ボルトを閉鎖してもシリンダーが前後に遊ぶ為、ノズル位置を安定させる為のシートになります。
ボルトハンドルを下ろすと、レシーバーにガッチリはまり込んで、ガタが無くなります。BB弾のホールド位置も一定になり、弾道の安定につながります。

もう一つポイントがあります。



今回の本体の個体差だと思うのですが、レシーバー内でのシリンダーの遊びが大きく、ガタを補正する必要がありました。珍しいパターンです。
レシーバーに仕込まれている、ナイロンのリングの内面が磨耗してしまっているようです。

アウターバレル部分にはゴムシートをインサートしておきます。接着してしまうとチャンバーが取り出せなくなり、メンテナンスできなくなってしまいますので、入れ込んでいるだけです。ナイロンのリング部分でとまりますので、抜けて来る心配はありません。

レシーバー後方には、アルミシートの積層貼り付けで、補正をしてあります。

この処置で、安定性、静音性共に改善されました。





ストックにはウレタン材を挿入して、ZEROトリガー用にトリガーガードを加工して終了です。


参考ですが、クライアント様にレシーバーアッセンブルの状態での作動音と、ストックを装着した状態での作動音を聞き比べて頂きました。

ストックが付いている時の方が音が大きくなってしまうのを確認頂いています。

プラスチックのストックは、思っている以上に共振して音が出てしまいます。
これが木製ストックになるとかなり静かになります。木が音を吸収してくれる状態です。

ですが、木製ストックは湿気により伸縮してしまいますので、レシーバー側での剛性アップが重要になります。

内部チューンのみで完結しないのが、ボルトアクションライフルの面白さだと思います。

でも行き着くと、BB弾の選定にもこだわりが出ちゃうんですよね(笑)


クライアント様、飛距離と精度が大幅にアップされましたので、ご堪能ください。

レベルゲージが必要になりましたら、またご相談くださいませ!


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2014年07月01日

マルイ ガスブロ MEU ライトチューン

COMBAT DOLL の店主です。

本日は、マルイのガスブロ「MEU」のライトチューンです。



個人的な好みと、スペックに合わせたライトチューンです。



インナーバレルのHOPの切り欠きが大きいタイプのGMシリーズですが、これが原因で、パッキンの劣化が早く、HOPが弱くなってしまうのが欠点です。

溝切りタイプのHOPパッキンに交換して使用するか、通常パッキンでバレルを交換して使用するかの2択なのですが、P226用のノーマルバレルが手に入ったのと、マガジンへの小細工がありますので、短いバレルにする必要があり、今回は画像の通りです。

先端をテーパー加工するのは、ガスの吐出量の上がったマガジンを使用する前提なのと、夏場の高圧でのバランス取りの為です。
短いサイズでノーマルボア(内径6.08mm)を使用するのも、高圧になる高温時期に、パワーオーバーしない為の仕様です。

マガジンへの小細工画像は割愛させて頂きますが、吐出圧を安定させる小細工をしています。
機種によってのパワー条件がクリアされておりませんので、公開できない事を、お断りさせて頂きます。

それに伴い、



リコイルスプリングも、若干の増圧を行い、スライドの戻りを早くして、小気味良いリコイルになるようにしました。

それ以外は、メンテナンスのみとなっています。

この時期は、ガスブロは、電動ガンで言うところの「流速チューン」された状態のようになりますので、吐き出されたガスを安定させてやると、弾道も素直になってくれます。

インナーバレルのテーパー加工だけでも、長距離の安定感が増しますよ!


今日も、小ネタで失礼致します・・・

     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション) 7月に開催します。

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2014年04月29日

マルゼン CA870 レンジアップ「山」

COMBAT DOLL の店主です。

今回もショットガンだったりしますが、マルゼンのCA870です。



前回の記事では、「ちょっとガン」と、物足りなさをコメントさせてもらった機種ですね。

このアイテムは、ショットガンと考えると、物足りないのですが、エアコキのCQB仕様と割り切ると、良いアイテムになります。

ポンプアクションの為、次弾発射が早くでき、本体の剛性もあり、コンパクトで安価なアイテムです。

樹脂製のシリンダーに限界がありますので、精密にチューニングするのは無理なのですが、軽く弄ってやると高性能が発揮できるのが利点です。
HOP部分のエアロスを解消して、安定感を出すのと、スプリングへのグリスアップでジャダー音を消してやると、一変します。

レンジアップ化の為には、単発発射が前提になりますので、そこについては、最適な機種ですね。



同一バレルからの複数発射の場合は、距離を飛ばすのは難しい訳です。短めの距離をある程度安定させる目的では使用できますが、長距離は無理があります。KTW製の5発発射チャンバーでの射距離を短く説明するのはこれが理由です。


今回のクライアント様の依頼は、以前カスタムした物をオーバーホールついでに、「レンジアップ化」して欲しいと言う物でした。
スプリングに塗布したグリスも結構飛んでしまって、ジャダー音が気になっていたので、ちょうど良いメンテナンス時期ですね。



インナーバレルはPDI製の05バレル(廃盤)が装着してあり、Firefly製のくらげ甘口(?)を使用しています。HOPが初期型用のバレルなので、APS用のくらげが使用できる状況になっています。
ネジで直押しするのは危険なのと、エアロスを避ける為に、間にクッションシート(この次の画像を参考にしてください)をはめ込んでいました。



レンジアップ化(長掛けHOP)にする為に、HOP窓を広げます。専用冶具も切削ツールもありませんので、手作業で削り込みます。
ステンレス鋼の304は加工し難いのが難点です。時間を掛けて、じっくり削り込んでいます。
HOPテンションがネジの円形になりますので、必要最低限のサイズで加工してあります。

HOP部分からのエアロスが出難いようにするのと、HOPの押し面をファジー(懐かしい表現ですが曖昧と言う意味)にする為のクッションシートをはめ込みます。丸く跡が付いているのは、以前のカスタムで取り付けた物で、ネジで押し付けている癖が残っているからです。押される場所が把握できるので、好都合でした。



PDI製の05バレルは、チャンバー部分は外径8mmですが、基本外径は電動ガンと同様で8.6mmになっていますので、アウターバレル部分のホルダーのサイズの調整が必要になります。それと同時に、電動ガンのレンジアップで使用しているシートより薄い物が必要になります。
外径8mmで、内径が6.05mmですから、1mm以下の厚みのシートを使用しています。

チャンバーにはまり込んだ時に、バレル内面に合わせてアールが付くようにはまり込む細工をしてあります。これで、HOPを完全にoffできます。
HOP調整用のネジが粗いので、調整幅を設けてある状況です。HOPのかかり初めから、30°も動かすとHOP過多になってしまいます。
かなりシビアな調整が必要ですね。ネジも緩くなり難いように、瞬間接着剤を少量塗ってあります。

タイトバレルと気密ロスの改善で、初速はギリギリになります。画像を撮り忘れてしまっていますが、ノズルを絞り込んで調整してあります。

シリンダーの気密性能の限界と、HOP回転をかけるストローク(距離)が短めになってしまう事もあって、0.28gの重量弾はお勧め致しませんが、0.25gのBB弾なら、気持ち良く飛んでくれます。初速も0.25gで83m/s前後ですので、ちょうど安心できるラインです。

0.2g時のHOP調整がシビア過ぎて大変ですが、レンジアップでの重量弾前提ですので、不便は無いと思います。

BB弾のブランドでも、HOPのかかりが大幅に変わってしまいますので、通常使用のBB弾でHOPの微調整を行って頂きたいと思います。

0.25gでの射距離は大幅にアップできましたので、ご確認を!


     COMBAT DOLL 店主 中根

  奥山デイズにて定例会レギュレーション)次回 5月下旬見込み

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2014年04月28日

マルシン モスバーグM500

COMBAT DOLL の店主です。

早い方は、GWに突入し、ゆとりある休暇をお楽しみの事と思います。羨ましい!

事故の無い様、お気を付けくださいませ。

今回は、大したカスタムではありませんが、マルシン製 モスバーグM500に、マルゼンCA870用のパーツを取り付けた作例です。



G&P製のCA870用エンハンスドストック(GP386)を取り付けています。ガスの870には使用できず、CA870専用のパーツです。

CA870も良い銃なのですが、単発なのが玉に瑕です。ショットガンとしてのイメージに合わず、一部の方(僕も含む)から「ちょっとガン」と呼ばれています。勿論、弾がちょっとしか出ないからなんですが・・・

ショットガンFANの方が、買ってはみたものの物足りないとなって、手放すケースも多く、高価なストックだけ持て余している事も多いです。
(当店のお客様だけかも知れませんが・・・)

そんな、持て余しているパーツの再利用としてのモスバーグM500への取り付けです。こちらも、最近はマイナー機種になってしまっていますね。マイナー機種ゆえに、パーツが無いのが現状です。
この銃の魅力は、全盛期は5発発射、後期は3発発射の複数発射と、ポンプの作動音が良い事です。8mmになってしまって、めっきり人気が落ちてしまい、今に至っている訳です。
旧製品はパワー調整も必要な状況でしたので、現存する物も少ないようです。

モスバーグM500をタクティカルにしたい場合に雰囲気を出せるようにできると言った活用方法です。

本体の解説はこのくらいにして、取り付けを見て行きましょう。



見ての通り、取り付け位置を補正してやると、専用品のように取り付けできます。



グリップは加工してあり、塗装をかけてあります。

レミントンとモスバーグでは、トリガーとグリップのレシーバーとの位置関係がかなり違う為、すんなりポン付けと言う訳には行きません。



画像のように、グリップの取り付け位置だけは変更が必要です。

本体の加工は、トリガーガードの部分に、グリップの位置を決めてから、固定用のネジ穴を追加加工が必要になります。
それ以外は必要ありません。



ストック側は、グリップ取り付けのシャフトを切り取り、グリップを前方にズラせるようにします。



レシーバー上部のアールを合わせると、下部に段差ができますので、グリップを加工することで、調整します。
画像のように段付きに切り取ります。レシーバーの下部も丸みが付いていますので、前方部分の合わせはアールを付けます。



グリップの固定も。重量のあるモスバーグM500では、樹脂部分にM6のネジを1本では不安なので、後部にM3の皿ネジを追加して2箇所で固定します。

スライドストックのストッパー用のスプリングは、内部に入れてしまいます。付属していた物は使えませんので、別途用意します。

加工過程の画像は撮影していませんでしたので、こんな感じです。

マルイの870が発売されている状況では、一世代前のショットガンになってしまいますが、これはこれで、魅力のある1丁ですね。

僕自身もこだわりがあり、KTW製旧イサカM37 5発発射・マルゼンM1100 ライブカート・モスバーグM500 5発発射 は手放さずに持っています。5発以上の同時発射じゃないとショットガンぽく思えないのが、僕の敗因ですね。10m以内の近接戦闘での限定使用になっています。


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2013年12月23日

マルイGMシリーズ HOPダイヤルテンション調整

 COMBAT DOLL の店主です。



 ガスブロのマルイGMウォーリアーシリーズです。

 今回は少し前に、マガジンの修理をして頂いた本体のHOPダイヤルの緩みを解消する為の流用品の紹介がメインです。



 撃つ度に、HOPダイヤルが戻ってしまい、飛距離が出なくなってしまうと言う事で、ダイヤルの軸をキツクしたいのですが、市販品での小さなOリングはありませんので、流用品を使用します。

 喫煙されている方なら、大概の方が持っている物ですので、入手は簡単ですが、取り出しが面倒なアイテムです。
 使い捨てライターには、小さなOリングと小さなスプリングが使われていますので、注入バルブの補修用に、ガス欠になった物を取っておくと重宝しますよ。

 画像のように、軸にはめ込んで、症状は解決されました。

 ゴミにしてしまう物の中には、都合の良い物がある場合が多々ありますので、ちょっと注意して見ておけば、「これがあって良かった!」という事も期待できます。

 だから、当方の作業場が片付かないんですけどね(苦笑)!?

 それと、当然の話なのですが、この時期になると、ガスガンはまず使えなくなってしまいます。

 ここ最近は最高気温は10度前後(東海地方)といった状況ですので、フロンガスの気化状況は・・・


 (参考資料 ハネウエル HBC-1 Blowing Agent Commercialization Status より抜粋)

 単純に圧力は夏場(30度前後)から見れば1/3以下と言ったところでしょう・・・

 まず、使えません。 仕方ありませんね。

 良く問い合わせがきますので、ハッキリ言いますが、基本的にはフロンガスのリキッドチャージでは諦めて頂くしかありません。

 当方でもいろいろやってきましたが、現状としてオープンにはできない方法があります。
 特定の機種によってしか適合しませんので、ご了承ください。

 マガジン内に細工をして、10度チョイの気温で数発ならば、0.2gBB弾で55m/sとコッキングハンドガン並みにする事が精一杯です。


 (画像はあえてボケさせてあります。)

 気化促進をさせるギミックを組み込みますが、ブラックボックスとさせて頂きます。
 既知の方もいらっしゃると思いますので、これ以上の説明は致しません。
 お問い合わせにもお答えできません。
 当方での個体調整で可能な物のみを確認して、お渡しする方法でのみの対応とさせて頂いておりますので、ご了承願います。


    COMBAT DOLL 店主 中根

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2013年11月06日

モシンナガン狙撃銃 S&T ? ZETA-LAB ?

 COMBAT DOLL の店主です。

 週に一度はカスタム記事を! と言う事で、エアーガンですが、メーカーを確認できておりません。

 中華製 エアーコッキング モシンナガン狙撃銃 です。 S&T か ZETA-LAB と思われます。



 クライアント様のご要望は、

   「どうしようもないので、何とかして欲しい!」 「スナイパーライフルとして使いたい!!」

  でした。

 正直 「ハズレだったらゴメンナサイ!?」と言うアイテムですので、十分説明させて頂き、お預かり致しました。

 過去に数本弄ってますが、勝率3割と言った所です。
 バレルやレシーバーは、前後からの後追い加工の為、酷いものはディスプレイになって頂きます。
 販売価格を考えると、そこで妥協頂くしかないのが現実です・・・。

 実際、今回のアイテムは 「当たり」 と言えます。
 加工は必要なものの、十分カスタムに耐えるできでした。 ホッと胸をなでおろしました。

 あくまでも、この製品での適切な方法ですので、すべての物で上手く行く訳では無い事をご承知ください。
 それでは、ご紹介して行きましょう。



 まずは、バレルやレシーバーをチェックしますが、加工は良い方です。
 アウターバレル内はツールマークがバリバリですが、センターは出ている方です。
 フロントサイトの溶接は傾いていて、リアサイトブロックもチャンバーの傾きとズレていますが、許容範囲でしょう。
 レシーバーは問題ありません。(すいません、画像を撮り忘れています。)



 チャンバーブロックは、外側は良いのですが、内径が大き過ぎて、パッキンの付いたインナーバレルがはまってもガタガタです。
 アウターバレルとインナーバレルのクリアランスも大きいので、インナーバレルがシーソーになっています。これでは、飛ばないどころか、給弾も怪しくなります。
 チャンバーでは、KM企画さんのセンター出しジュラコンスペーサーを使用し、同社のセパレートチャンバーと同様になるようにしてやります。
 飛距離と精度を求めた、レンジアップ仕様で、バレル長は395mmに抑え、内径は6.08mmのマルイ製品からの加工です。
 バレルとチャンバーの固定が、センター出しを完璧にはできないので、シリンダー容積とのバランスも考えて、短めのセッティングです。



 アウターバレルのクリアランスは、真鍮パイプをインサートすることで解消しますが、ガッチリと言う訳には行きません。銃を振ってもカタカタ言わない程度です。
 アウターバレルの内径が、出口付近は10.8mmと計れますが、奥は解りません。真っ直ぐかどうかも不明ですが、真鍮パイプを奥まで通してあり、ガタはなさそう(?)なので、許容範囲のようです。画像を撮り忘れていますが、アウターバレルの下面に穴を開け、ネジで抜け防止をしてあります。
 パイプは外径10mm・内径9mmなので、8.5mm外径のインナーバレルにアルミテープを巻き付けて、ブレ止めとしてあります。幸いにも、アルミテープを巻いた状態でチャンバー側から挿入できたので、この仕様で組めました。



 次は機関部ですが、レシーバーとシリンダーは、問題ありませんでしたので、そのままです。まあ、どうにかしたい状況でも、手を付けられない部分なので、助かりました。
 スプリングは、クライアント様で交換された物のようにも見えますが、S&Tの製品だとすると初めてですので、純正品かもしれません。
 シリンダーヘッドのノズル長も十分で、チャンバーとの気密も取れていましたので、位置調整用に小径のOリングを2個はめこんで、シリンダー位置とノズル位置の調整をしています。ボルトロックをした際に、前後に動いてしまうと命中精度が悪くなりますので、安定させる為に必要な仕様です。



 ピストンとシリンダーヘッドを加工します。画像の様に変えてあります。
 ピストンヘッドは、リードバルブ方式になるように穴あけし、二重になっているOリングを1個撤去します。
 オレンジ色の部分は、スプリングのパワー調整と、ダンパーブッシュを兼用した物です。マルイ純正品のスプリングガイドのスラストワッシャーを使って、スプリングが食い込まないようになっています。
 シリンダーヘッドは、リードバルブが機能するように、すり割りのテーパー加工をしています。
 アルミと真鍮が激突してしまうので、ダンパーラバーを挟むのですが、次で説明します。



 ピストンの組み込みの際、ダンパーラバーのOリングをシリンダー内に挿入したいのですが、押し返されて上手く挿入できません。
 Oリングのサイズは、シリンダー内径よりやや大きいので、シリンダーの前側に落ち着いてくれます。
 一度、ダンパーラバー無しで、シリンダーヘッドまで取り付け、コッキング状態にしてから、ヘッドを外して、改めて挿入してヘッドのねじ込みで所定に位置に落ち着いてくれます。
 この時、間違っても暴発をさせないように、お気を付け下さい。大変な事態に陥ってしまいます!? くれぐれも、十二分に注意して行ってくださいね。
 シリンダーヘッドに、シーリング用のOリングを追加しているのを説明し忘れていましたが、ネジ加工の荒さもある製品ですので、やっておいた方が良いと思います。溝を掘って、Oリングの空間を確保して取り付けます。

 あとは、組み上げるだけですね。給弾システムの部品のせいで、位置補正はできません。
 チャンバーの傾きも確認済みですので、スコープの取り付けでの調整になります。



 スコープのマウントベースにガタがありましたので、アルミシートを挟みこんで、ガッチリ固定します。
 この銃のスコープは、マウントで95%の位置決めが必要ですので、着けちゃ外して調整し、調整しちゃ着けて確認の繰り返しです。
 お手持ちの方は、根気良く頑張って下さい。

 カスタム後のスペックとして、
       0.2g最大初速95m/s以下 0.25g最大初速87m/s以下
       0.25g時 直進最大有効射程 45m と言ったところです。30mでヘッドショットが十分可能です。

 随分な、当たり個体だったと思います。クライアント様の運の良さが窺えます。すべての個体がこうだと良いのですが・・・

 ノーマルのVSR-10よりは、性能が良くなりました。
 自分が所持している、九九式狙撃銃よりはるかに高性能です。僕が欲しくなりました!
 クライアント様に渡すのが惜しくなってしまいました。購入した値段で譲って欲しいです!? (半分冗談ですが・・・半分本気です(^-^))

 クライアント様、ご希望通りのスペックで仕上がりましたので、期待してご来店下さい!

 
   COMBAT DOLL 店主 中根

  11月17日 奥山デイズにて定例会レギュレーション)あり
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2013年07月04日

なんてこったい

 (モデムが不調なのか?回線が不調なのか、ネットのアクセスが途切れてしまうので、時間を遡って投稿しています。)
 (現在 AM 02:20 です。)

 COMBAT DOLL の店主です。

 今回は、気が付いてしまった、驚愕の事実です・・・(涙)

 僕の愛銃のAPSなんですが、大変な事になっていました。



 スコープがこんな状態にっ!?
 カモスカーフを巻いていたので気が付きませんでした・・・



 この時にやっちまった様です・・・



 持ち主の怪我は、ほっといても治るんですが、この子はそうはいきません!

 スペアのスコープに変更です。



 独特のアイテムだったので、交換のきっかけができました。フロントサイトも増設です。



 このスコープは「シモンズ」製で、20年ほど前では有名なブランド(比較的低価格)の製品です。その中でも接眼レンズの焦点距離が遠くなっていて、ピストルスコープとライフルスコープの中間的な存在です。
 このスコープは、本来ならば「モーゼル98K」等の「フロント取り付けスコープマウント用」の製品で特殊用途のアイテムでした。今となっては、博物館入りの製品です。

 実際にかまえてみるとこの状態で、焦点が合います。



 ちょっと見難いですが、こんな状態です。

 この後に、レベルの取り付けと、お化粧をやり直して戦線復帰予定です。


 しかし、こんだけ変形やズレが出ていたなんて、すごい力がかかっていたのだとビックリしてしまいました・・・
 流血してしまうのも当然ですね(笑)

 みなさんも、お気を付けくださいませ!



 COMBAT DOLL 店主 中根

  7月21日 奥山デイズにて定例会レギュレーション)あり
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2013年04月23日

KTW イサカM37 ポリス 5発発射 補足

 COMBAT DOLL の店主です。

 昨日の記事で、漏れがありましたので補足になります。



 チャンバーの構造の図説です。

 KTWさんが、最初からこの構造で作って頂けると、もっとたくさん売れると思うのですがどうでしょう?
 旧型チャンバーの焼き直しから、結構低コストで変えられると思うのですが・・・


 (昨日掲載し忘れた、チャンバーとバレルのアッセンブルです。)

 意外とシンプルな状態なんです。このチャンバー。
 切り替えもそのままですので1or5でなかなかですよ!


 とまあ、そこはさておき、本題に入ります。

 上の図の様な構造になっており、シンプルな状態ですので故障の心配はありません。
 ただ、固定HOPですので、0.2gBB弾にて適正状態のHOPですから、BB弾の重さが変わると、HOPが変わります。
 0.2g単発時・初速95m/s前後、5発時・約55m/s、0.12g5発時・約75m/sの状態ですが、単発の0.2gを優先したHOP調整ですので、軽い0.12gでは強過ぎるのです。
 ただ、5発同時に押し出されるので、初弾2発は弱く、後半3発が強くなります。9m地点くらいから急激に広がります。10mで、大体直径30cmくらいですが、11mになると直径1mにまで開きます。
 0.2gで5発の場合は9m地点くらいから下がり始め、10mでは30cmくらい下に当たります。集弾性は、直径15cmくらいにまとまります。

 ここで、メンテナンスも兼ねた、0.12gでの集弾と飛距離のアップになります。



 メンテナンスとしては、チャンバーにシリコンスプレーを吹き付けるのに分解が必要になりますが、画像の様に、マガジン内のBB弾に吹いておくだけで、十分です。最初に送られる10発分くらいに吹き付けておけばちょうど良いくらいです。5発発射を多用する場合は、10マガジンに1回くらいのペースが良いでしょう。
 こうすると、シリコンスプレーでBB弾が滑り易くなり、HOPの効きが弱まります。
 0.12gでの5発発射の際、飛距離は15mくらいに伸び、50cmくらいのまとまりになります。
 効果は2マガジンくらい続きますが、0.2gの単発に切り替えると飛距離は20mくらいになってしまいますので、ご注意下さい。
 
 通常で0.2g固定HOPなら30m以上ですが、シリコン多めは距離が落ちます。
 シリコン多めは、5発発射の際に0.2gではお辞儀をしてしまいますが、集弾性を上げ、0.12gなら、飛距離が少し伸びて、集弾性があがります。
 シリコン多めの場合はバレル内も汚れ易くなりますので、使用した日はクリーニングをしてから保管して頂いた方が間違いないですね。

 クライアント様には、うまく使い分けて頂ければ幸いです。

 昨晩は、慌てていましたので、説明漏れがあり、本日の補足となりました。


 COMBAT DOLL 店主 中根

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2013年04月22日

KTW イサカM37 ポリス 5発発射

 COMBAT DOLL の店主です。

 最近は遅い時間のアップが定着してしまっております。
 ズルをして、1時間くらい遡って、投稿しております。ご了承ください。

 今回はKTWのイサカM37ポリスの5発チャンバー化です。



 真っ先に、使用上の注意です。比較的やってしまう事が多いので、最初に書きます。

 カスタムとは関係ないので、イサカM37シリーズ全部に共通事項です。
 画像の様に、コッキングした後には、ポンプハンドルを戻しきってから、前に押えながらトリガーを引いてください。ラピットファイヤーの様に使用すると、シリンダーが破損します。
 部品交換になりますので、必ず上記の使い方を守ってください。

 それと、右の画像は、この銃の場合だとアウターバレルの先端が塞がって見えてしまう為に、雰囲気を良くする理由で、インナーバレルを少々短くしてあります。
 5発チャンバーにされる方は、ショットガンの雰囲気を重視されているいと思いまして、クライアント様にお断り無く、施工したサービス加工です。僕自身のこだわりだったりしますので、事後承諾になってしまいましたが、宜しくお願い致します。精度には影響させていませんのでご安心下さい。

 さて、肝心のチューニングです。細かくご説明致します。

 5発チャンバーにするに当たって、旧型のチャンバーが必要になります。



 現行のバージョンの可変HOPチャンバーは、加工に不向きな為、今回は入れ替えになります。
 できない事は無いのですが、新規作成に近くなる為、金額が跳ね上がってしまうので、低価格の方向で進めます。
 ですが、パーツストックが底をついてきましたので、これ以外には、あと1丁分のみになってしまいました。



 旧型のチャンバーを使って、加工開始です。
 気密を取る為に、ゴムホースをはめ込んで組み上げます。



 パッキン類は、画像の通りですが、5発ローディングのストッパーパッキンは、他商品からの流用になります。通常は、マルイエアコッキングガンのノンHOPのパッキンを使用するのですが、今回はラストに近いカスタム品の為、とっておきを使用させて頂きました。古いリボルバーのカートリッジから略奪したパッキンです。
 5発送られた所で、流入を止める為に必要になるのと、チャンバー部分にある溝を通過してから、全周囲でBB弾を一度ホールドさせ、単発時の弾道の安定(HOPの掛かり)をさせる為に重要な部分になります。

 ノズルが接触するメインチャンバーは、そのままではBB弾が5発送られないので、内径を広げます。
 ちょうど良いサイズの、回転ヤスリのビットを使って少しずつ、確認しながら広げていきます。
 広げ過ぎてしまうと、ノズルとの気密が取れなくなってしまうので、試射しながらの再調整も行います。



 インナーバレル部分ですが、ノーマル品をカットして使用しても良かったのですが、精度(集弾性)も考慮しましたので、電動ガン用の内径6.05㎜サイズのカスタムバレルをカットして使用します。
 長さは195㎜あり、ノーマルより15㎜くらい短くなりますが、命中精度を良くさせられます。出口のテーパー加工されている物を使用し、ブレ止め部分もそれに合わせてテーパー加工します。
 この時にアウターバレルに10㎜のインサートを入れて、銃口に迫力を持たせるようにしてあります。
 発射時の音も、ラッパ効果で、「パキャッン!」と歯切れの良い感じになります。



 本体側は、パワー調整と耐久性アップですね。
 スプリングは結構きついヤツが使用されており、共振も大きくなっていました。先端も切りっ放しだったので、保護処理をしておきます。
 ダンパー素材としてウレタンを使用して、衝撃吸収の補助とテンションの増圧を行います。メインパッキンの加工で気密ロスも僅かに発生してしまうので、調整が簡単の方法を取っています。
 ピストン内部には、ダンパーとスプリングの間にワッシャーを挟み、多少のスラスト効果を作ります。シリコングリスを充填して、磨耗対策と共振防止効果を高めて、耐久性アップです。
 シリンダーやピストンなどの可動部にもグリスアップしておきます。

 基本工程はこのような状態です。

 ただ・・・



 マガジンチューブの変形がすごくて、本体がたわんでいました。ABSの最中構造なので、チューブを矯正して、隙間を養生テープ(厚さがちょうど良かった)で埋めて、補正を行う必要がありました。

 弾数切り替えはできますので、0.2gBB弾で単発発射の初速は、96m/s前後の計測です。
 屋内で電球1個の光源の為、誤差として3m/sのプラスを把握しておりますので、実質93m/s前後です。
 0.12gの5発発射の10mでのグルーピングは、散らばる時は30cmくらいで、まとまると15cmくらいになります。本体のたわみで、ノズル位置が僅かに変わり、気密ロスとBB弾のホールドの遊びで変化してしまいます。
 0.2gでは、若干弱めのHOPになっていますので、ノーマル電動ガンの飛距離より少し短いくらいになっております。

 クライアント様、遅い方の仕上がり予定になってしまいましたが、商品のお届けはもう少々お待ち下さい。

 お手元に届きましたら、同時5発発射を堪能して頂ければと思います。

 
 COMBAT DOLL 店主 中根

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2013年03月08日

VSR-10Gスペック レンジアップ

 CONBAT DOLL の店主です。

 昨日アップしたレベルを取り付けるVSR-10Gスペックのレビューです。





 シリンダーのアッセンブルです。

 以前にチューン済みの固体で、無風状態なら0.2gで40m先のジュース缶を狙えるレベルになっていたのですが、今回はレンジアップの追加チューンです。
 ブレーキロッド無しのスプリングダンパー仕様にしてありました。ショートストロークシリンダーヘッドも使用しており、カスタムスプリングをレート調整し、ノズル内径も絞り込んであります。



 ピストンがどこのブランドだったのか忘れてしまって見当が付きませんが、ご了承下さい。シリンダーアッセンで販売されていた商品のどれかの物だとは思うのですが・・・。
 このピストンは、センターのホゾ部分にヘッドのOリングへ向かって穴あけされているタイプで、シリンダーヘッドの加工無しで、ピストン前進後のバレル内のエア抜けをさせるタイプで、弾道が安定する構造になっています。
 今回はウエイト調整で、ピストン外周にシリコンチューブ、内部には鉄製パイプ材を使ったカーラーを使用しています。若干、軽目のセッティングです。



 チャンバーは美味しいとこ取り仕様で、画像のHOP位置が最大の状態ですが、詰まるかどうかまでHOPラバーがせり出しています。バレル長はマルイ純正のバレルチャンバーセット(別売既製品)を使用していますので430㎜の長さで、Gスペック純正のサイレンサーの半分くらいまでインナーバレルが伸びています。

 初速の最大値は、0.2gで97m/s・0.25gで88m/s・0.28gで84m/s以下に抑えてあり、
 適正HOPでは、0.2gHOP過・0.25gで85m/s・0.28gで83m/sと言った状況です。
 (使用BB弾はマルイ製品です。)

 0.25g~0.28g域での使用を前提としたセッティングにしてあります。
 0.3gのBB弾は気分的に使用を避けたいと言う事なので、中重量の重さ設定です。
 0.3gのBB弾では急激に初速が落ちるようになっています。ちなみに75m/sまで落ちてしまいます。
 ボルト操作の負荷(重さ)もノーマルに毛の生えた程度で、優しさを優先した調整をご希望でした。
 単純な長掛けHOP仕様のライトチューニングですね。

 通常HOPとレンジアップHOPのグルーピングの比較です。



 当店レンジで銃口より12mでの試射です。ターゲットはマルイ製品に付いて来るペーパーです。

 左がレンジアップチューンでマルイ0.28g弾を使用。
 実際、スコープレベルにて水平を確認しながら撃つのですが、集中力が分散してしまう為、1発はミスショットです。僕の技術が足りないのが露呈されてしまいました(笑)。
 HOP回転がきつく、僅かな傾きで弾がそれてしまう為に試射も大変です。BB弾の個体差や、HOPの掛かりムラを考慮しても、この距離なら10ポイントリング内に収まります。

 右が通常HOPのままでのチューニング品ですが、HOPの掛かりムラは少なく、右に逃げているのは僕のトリガーの引きグセが出てしまっているからです。先に試射したレンジアップの方で、集中力を使い果たしました(笑)。
 BB弾の個体差で1発下方へ逃げています。正直、近距離での正確性は、通常HOPの方が安定していると感じられます。

 レベル位置を見慣れて、補正が安定すれば結構いけますが、使用者の技術を要求されるチューニングですので、頑張って使い練れて頂きたいと思います。


 技量が落ちているのを、病み上がりのせいにしたいと思ってしまう、コンバットドールの店主がここに居ました。

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2013年03月07日

スコープレベル スクラッチ

 COMBAT DOLL の店主です。

 今回は、小物ですがスナイパーにはかなり重要な「スコープレベル」のスクラッチです。

 市販品は、金額が高いのと見難いのとがあって、DIYにて販売している(800前後)、
キーホルダー型の水平儀とシンプルなマウントリングでスクラッチです。

 レンジアップチューンを施した場合、その性能を最大限に発揮させられるアイテムです。

 身体や銃の傾きを、ゲージ無しで把握するのは無理です。錯覚や勘違い、クセ等で、銃を垂直に構えるのは難しいです。スコープにレベルゲージを着ける事で、傾きによる左右ブレを最小限に抑えます。
 勿論、本体に対してチャンバーが垂直に合わせてあるのが前提ですが、この傾きが理解できていないと、ロングレンジでの精密射撃は難易度が高くなるだけです。



 キーホルダーを外し、余分な突起も削り取ります。今回はマウントリングの幅に合わせて3㎜のラバーシートを貼り付け、正面と側面の目隠しをします。上面は明り取りの為スリガラス状にやすり、下面はオフセットでの取り付けの為、半分だけラバーシートを貼ってあります。取り付けると右下のようになります。



 マウントリングとレベルの取り付けはネジ止めですが、3㎜のイモネジが1本だけなので、瞬間接着剤で貼り付けてから、ネジ固定します。チューブが30㎜径の物ですので、リングも30㎜用のものです。
 オフセットしての取り付けは、左目で見やすくなる位置を確認して決めてありますので、好みによって逃がしの距離を選べます。今回は手前側で見やすく、あまりはみ出さないようにと決定した位置です。

 本体(VSR)は、レンジアップへのカスタマイズがこれからですので、レベルは仮付けになっています。
 実際に使ってみると有難味がわかるパーツなのですが、市販品は結構高額なのでなかなか手の出せないアイテムだと思います。今回の紹介した材料でなら、片手で収まるのは間違いありませんので、興味のある方はお試しを!

 明日は本体のVSRをレビュー致します。


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2013年02月15日

リアルショックVSR-10 レンジアップ

 COMBAT DOLL の店主です。

 今回はVSR-10のリアルショックでのカスタムです。



 リアルショックの利点は、最初からウエイトが付いている事で、圧縮比を高め、パワーを安定させ易くなっている点ですね。

 欠点としては、ウエイトの重量が大きいので、エアダンパーを追加しても効果が薄く、静かにはならないと言う点です。
 リコイルのブレは、腕でカバーできる範囲ですが、静寂性を求める方には、大きな欠点となってしまいます。リアルショックのまま、チューニングされる方は珍しいですね。

 さて、シリンダーヘッドの加工です。



 ピストンヘッドとの当たり面を、すり鉢加工し、ピストンヘッドの穴位置に合うように位置出しします。
 ノズルの内径は3.3㎜になっています。



 ピストンヘッドに穴あけ加工をして、リードバルブ方式にします。今回のロッドはダンパー効果を考えてありませんので、二次加速用の効果のみで使用。
 スプリングガイドには、増圧兼クッションダンパーを15㎜追加してあります。

 アウターバレルはすり合わせをして、1周多く締め込めるようにし、インナーバレルはマルイ製のチャンバーセットの物をベースにレンジアップ加工します。



 パワー設定を、美味しいとこ取り仕様にしているHOP調整なので、HOPの可動制限用に画像の緑色のプレートをはめ込んでおきます。
 最大値は、0.2g時94m/s・0.25g時88m/s・0.28g時84m/s・0.3g時81m/sとし、0.25gと0.28g時の適正初速は2m/s下がる程度です。0.3gでは4m/sくらいの落ちですね。ウエイトの効果が発揮されています。

 ストック内にはウレタンをつめて、共振防止はしてありますが、ノーマルよりは静かになるものの、プロスナイパーまでは、到底及びません。

 飛距離は以前より紹介しているVSR-10カスタムと差はありません。精度も身体をぶらさなければ同等です。

 スコープを覗きながら撃った時のリコイルは、本物っぽくて面白いですね。スコープの中で、ターゲットが一瞬、下方へ逃げるのが何とも言えまん。これで静かなら最高なんですが・・・。

 比較的珍しい、リアルショックのチューニングでした。

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